2013/09/18 - 2013/09/18
86位(同エリア489件中)
こまちゃんさん
- こまちゃんさんTOP
- 旅行記1963冊
- クチコミ258件
- Q&A回答339件
- 1,996,161アクセス
- フォロワー64人
9月18日。
今日は朝からとっても良い天気ですが、旅の疲れもかなりあるので活動は午後からとしました。
減ってきた風邪薬などを補充するついでに市内を散策した後は、2004年の莫高窟活動で知り合った陝西省(せんせいしょう)出身の老余(余さん)の家に出掛けて来ます。
前回、2010年夏に来た時は、まだご本人もご健在で、庭の壁に似顔絵を描いたりして帰ったのですが、広州へ戻った後、春節を越して2ヶ月ばかりが過ぎた頃に届いた彼の訃報・・・。
老余と知り合った時は、莫高窟の宿直部屋に長期滞在しながら「石室守り」の大役をそつなくこなしていたのですが、2006年の或る日、莫高窟研究院と敦煌研究院の統合で人員整理が図られ、高齢の作業者は失業する羽目になって仕舞いました。
しかしその後の清掃作業がなって無くて、莫高窟のゴミがかなり散らかっていたので、自らアルバイトで採用して貰い、火車站の先の自宅(六号橋村)から莫高窟までの18kmを、毎日三輪バイクで通って仕事を続けていました。
或る日、同じようにペットボトル回収と清掃の業務で出勤する際、道路で車と接触してしまい大怪我をした老余は、そのままみんなの所に戻って来ることは無く、そのまま天に召されてしまったそうです。
訃報を知ったのは3年前でしたが、流石に敦煌までとなると中々出ては行けなかったので、今回、遅ればせながら本日訪問させて戴き、気持ちを手向けてきたいと思います。
その後は、夕方の鳴沙山を狙って月牙泉に出かけ、一日早い中秋節を行ってきたいと思います。
きっと老余の魂も、満月の光に乗ってやって来て呉れると思います。
では、先ずは老余の家を訪問した時の様子からどうぞ。
PR
-
12時半。
今日は昨日と打って変わってとても良い天気です。
では、朝昼兼用のブランチに出掛けましょう!
(敦煌の12時半は、真北に新疆哈密市がある経度なので、北京時間の10時半に相当します) -
おりょりょ?
三輪バイクに車のカバーが掛けられている例の車かな・・・と思いきや、四輪電動車でした!!
中国は何でも直ぐに出して売ってしまうと言うバイタリティだけはすごい国。
メーカーサイト:http://xzsulida.1688.com/
商品ページ : http://detail.1688.com/offer/37947092861.html -
徒歩で鳴山路から沙州南路へ。
-
莫高賓館の南向かいの路地「新敦巷」を入って直ぐの所に有った素年カフェ。
素敵そうですが、同行者がコーヒー好きじゃ無い中国人なので断念。 -
その真向かいには、招待所がありました。
外国人の利用は無理っぽいです。 -
この薬屋で、爺ぃの風邪ひきで服用して消耗してしまった風邪薬などを補充。
-
沙州南路沿いの超市。
-
懐かしの三和超市でちょこっと物色♪
向こうのバスが見えているところは、2010年の敦煌訪問時に利用した陽関大酒店です。
四虎にクチコミもホテル登録も無いので申請しておきました♪ -
地図に名前の無い巷路を抜けて、、、
-
沙州市場のある商業一条街(寿昌南路)に出ました。
-
真っ昼間の商店街は、とっても閑散としています。
-
昨夜の夜店も、営業は夜間のみなのでカラッポです。
-
そもそも、ここ寿昌南路の東側一面には沢山の民家があったのですが(もう一筋東側の文昌南路近辺まで)、天津からやって来た市長後任者がトチ狂って立ち退きを強制。
約300戸の家族が、或る日突然有無を言わさず立ち退きを命ぜられました。
そこに「民族公園を作る」と公言して始められた工事でしたが、結局はやはり、私腹を肥やす為の商業街の建設でした。
何人もの生粋の敦煌人が泣きました。中には反発し続けて、電気を止められたり家族の職を奪われたりと言う迫害を受けた人も居ました。
そこにはこまの友人や知人も沢山居ましたが、一体今はどこにお住まいなのでしょうか・・・。 -
名前だけは「民族街」です。
コーヒー画廊・・・これって2005年にこまたちがやろうとしていたヤツですね。
半分まで改装を進めたのですが、余りの将来性に地元からの不合理なバッシングを喰らったので放棄しました。
でも、その後の「民族村建設」の為に、その場所も立ち退きを余儀なくされたので、先に1万元の損失で止めておいて良かったです。 -
しっかし、無意味に並ぶ閑古鳥の建物。
敦煌では、昼間はここに観光客なんて来ません。だって「夜市」で有名なんですから。
大きな旅行社に至っては、「スリが多くて危険なので」と言う事で、夜間の外出を薦めてないとか。
なので、寿昌南路だけしか商売は成り立たないんですよね。
完全なる箱。とんでもなく広い箱物の死骸です。 -
先に文昌南路のエアチケットを見に行っていた爺ぃから(呉老師が先に帰る予定なので)、そこの沙州市場入口から入って、敦煌夜市の食堂街にある四川料理のお店に着いたと連絡が入りました。
現地合流すると、先に頼んでいて呉れた拌面(ラグマン)が♪ -
懸かっているトッピングは、敦煌名物の「茄辣西(チエラーシー)」です。
何てこと無い、トマトベースの茄子とピーマンの野菜肉炒め。
でも、これが最高に美味しかったりします。
「来一分拌面,我要加一分茄辣西!」と言えば、このセットが出て来ます♪ -
栄養も纏まってて良い感じですよね。
何しろ田舎の食堂で戴く料理は、都会と違って野菜が多いので助かります♪
驢肉黄面(隣に見えてますが)も良いですが、あれは「食べましたなぁ」レベルの料理ですので、満足したい場合は、ベーシックな手打ち麺をこの野菜肉炒めを懸けて食べる組み合わせが最高かも♪ -
お腹もいっぱいになったところで、陽関東路でタクシーを拾って老余の家に向かいます。
-
2台に分乗して出発!
-
爺ぃの乗る車の方が先に走ってしまいましたが・・・
-
全然見えませんねぇ・・・
-
この道路は、空港へ続く省道314号線の北面を平行に走っている旧道です。
-
老余の家へ向かう路地の目印は、この道路に立ててある、小さな「8km」の標識。
それを見付けたら路地に進入し、最初の溝を越えたら直ぐ右に入った所に有る四合院住宅です。 -
これ。
赤矢印のこれが唯一の目印。
でもって、案の定爺ぃはかなり行き過ぎているようで、電話してからも中々戻って来ませんでした。 -
ま、迷子にはならないでしょうから、こまたちは先に向かっておきます。
-
と言いつつ、こちらも溝(水路)を越えて直ぐの巷を通り過ぎてしまいました・・・
Uターンして場所を見付けた頃、向こうから爺ぃ達のタクシーもやって来ました。 -
到着です。
でも、老朋友の老余は居ないんですよねぇ・・・ -
毎回にゃんこがお出迎え。
でも、毎回違うにゃんこなンですね。 -
沢山の絵になる玉蜀黍。
-
そのにゃんこもコラボで♪
-
みんなと話をしながら、今回連れてきた面々に、田舎住宅を案内しましょう!
すると、人懐っこいわんこが跳ねまくっていました! -
こんなに元気!
早すぎ! -
クレヨンしんちゃんのように腰も振り振り〜
-
山羊が居ました!
-
めへへぇ〜〜♪
-
今回は鶏だけ?
今までは、いつ来ても烏骨鶏が居たのですけど。 -
鳩も沢山居ました。
これは競技用、伝書鳩ですね♪ -
大自然と縁の無い都会っ子碧偉だんが、山羊さんにエサやりしています。
-
おメェ〜、ぎこちねぇメェ〜。
-
羊さんも居ました。
食べたり乳搾り用だったり。 -
家の裏側。
-
家を出たら即、大自然です。
-
お隣の驢馬さん。
中国語は「毛驢(まぉりゅぃ)」です。 -
番犬さん。
これも人懐っこいけど大丈夫かな? -
以前来た時のわんこは、吼えてばかりで怖かったけど。
-
場所っぽい風景。
-
棗が沢山なってました♪
-
小さいけど、メッチャ美味しい!
店でもこんなのには出会えませんので、沢山もいでポケットや袋に詰めさせて戴きました。 -
ミニ林檎の味!
マジにバカ旨です。
老余の土地で育つ果物や野菜は、毎回驚かされるほどの糖度なんですよね。 -
ならばこの玉蜀黍も?
-
梨もありました。
新疆梨ですね。 -
これも美味しい!
市場に卸せば良いのに!
でも、蛇の道はヘビで無ければ、勝手に入れないのが田舎の慣習・・・辛いとこですよねぇ。 -
良い風景でしょ。
-
味のある土地です。
-
みんな、バカ旨の棗収拾に躍起です♪
本人達は慣れてしまってて、この味が普通だと思ってる感じ。
でもって、食べ飽きているので、殆ど成ったまま落ちちゃうだけなんですって。 -
吼えないで動き回っているさっきのわんこ。
可愛いのでじゃれていると、前足にウ○コが付いてたようで、ズボンに付いちゃいまして・・・
必死で吹き洗いして落としました・・・ -
あ・・・
これ、老余の三輪バイクですね。
・・・・・・・・感無量です。。。 -
奥さんに、ご仏前という感じで1000元渡しておきました。
家には位牌なども無かったので、写真を用意しようと言おうと思って居ると、家に案内された際にスカッと忘れて仕舞って・・・
今度来るとき、前回作った老余のお父さんの写真と同じような大きさの物を作って持ってきたいと思います。 -
これはさっきのより甘さは無かったのですが、それでも市販品よりはかなり美味しい。
-
投資家であれば、この土地を上手く利用して、ブランド名産品として繁盛させられそう。
-
部屋には沢山の果物が用意されていました。
でもって、やっぱりどれも美味しいの。 -
最後にみんなで記念撮影。
撮影したのがこまなので、次男坊に撮って貰ったこま入りの写真から、合成で足しておきました♪
裏庭での戦利品がどっさりですね〜(^灬^♪ -
ほんじゃまたね〜!
呉:「あ、ここにも梨があるンですね!」
余(長男):「持ってって下さい」 -
タクシーは敦煌人の運チャンでしたので、到着して少し長引きそうだったので、先程途中でみんなの目を盗んで出て来て、100元ずつチップを渡しておきました。
1時間くらいと言ったものの、結果的には45分間でした。
次男坊に「先に帰っちゃったらどうすんの?」と言われましたが、生粋の敦煌人に悪い人は居ませんので、そのジンクスも守れました〜♪
敦煌でパチモン掴まされたりする人は、きっと夜市やら店での事でしょう。あれはみんな外地人です。
大陸放浪歴の長いこまは、日本人ですが少し方言や鈍りも判るので、なンとか判断できたりします。 -
まだ追加で梨を詰め込まれている次男坊♪
今度何時来られるか判りませんが、「下次再見!」 -
色んな思いを胸に、老余の家を後にしたこま一行。
-
色んな思いを胸に引き返すこま。
この並木道と砂埃り舞う空間は、殆ど時間が止まっていますが、それでも人が生まれたり亡くなったりと言う変化があります。でも、最低限の変化なので、戻って来ると懐かしさで溢れかえります。 -
でも、敦煌賓館の南北棟に懸かったゲートまで戻って来ると、、、
-
そこからは、毎年ドンドン変わってしまう残念な敦煌の町が広がっていました。
-
鳴山路と陽関東路の交叉点に立っていた婦人警官。
ここでは初めて見た・・・。 -
そこを曲がったらホテル前の鳴山路へ。
-
でもって、ホテルで一時間ほど休憩したら、鳴沙山行きの為に準備してきた中秋用の月餅やらを用意して、鳴沙山へ出掛けます。
では、鳴沙山と月牙泉での月見の様子は、次の旅行記より数部に分けてお届けしたいと思います。
鳴沙山では沙漠の景色と、月牙泉では色々なお月様画像をお楽しみ下さいね!
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2013年新疆旅行~西北周遊の部1(西寧・青海・甘肅省)
-
前の旅行記
2013年中国新疆放浪記049・敦煌散策…その03・敦煌の夜は司馬義親父のカバブで♪
2013/09/17~
敦煌
-
次の旅行記
2013年中国新疆放浪記051・敦煌散策…その05・月牙泉でお月見~鳴沙駱駝隊【前編】
2013/09/18~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記029・西寧散策之伍・青海歴史探訪「湟源丹葛爾古城」前編
2013/09/14~
西寧
-
2013年中国新疆放浪記030・西寧散策之伍・青海歴史探訪「湟源丹葛爾古城」後編
2013/09/14~
西寧
-
2013年中国新疆放浪記031・青海散策之壱・日月山の青空と牦牛(ヤク)
2013/09/14~
青海省
-
2013年中国新疆放浪記032・青海散策之貳・待望の青海湖その1『到着編』
2013/09/14~
青海省
-
2013年中国新疆放浪記033・青海散策之貳・待望の青海湖その2『宿泊編』
2013/09/14~
青海省
-
2013年中国新疆放浪記034・青海散策之貳・待望の青海湖その3『散策編』
2013/09/14~
青海省
-
2013年中国新疆放浪記035・青海散策之参・塩どっさりの湖で大はしゃぎ『前編』
2013/09/15~
青海省
-
2013年中国新疆放浪記036・青海散策之参・塩どっさりの湖で大はしゃぎ『後編』
2013/09/15~
青海省
-
2013年中国新疆放浪記037・甘粛省張掖へ…の筈が。。。
2013/09/15~
青海省
-
2013年中国新疆放浪記038・コース変更、先に敦煌へ。途中の逗留先へ向けて!
2013/09/15~
青海省
-
2013年中国新疆放浪記039・コース変更、先に敦煌へ。その途中大柴旦に逗留!
2013/09/15~
青海省
-
2013年中国新疆放浪記040・敦煌への道程は長い…その1・先ずは青山埡口まで。
2013/09/16~
青海省
-
2013年中国新疆放浪記041・敦煌への道程は長い…その2・甘粛省の哈薩克族自治県突入!
2013/09/16~
甘粛省
-
2013年中国新疆放浪記042・敦煌への道程は長い…その3・阿克塞で昼食後『西千佛洞』へ!
2013/09/16~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記043・敦煌への道程は長い…その4・雅丹地貌到着~!
2013/09/16~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記044・敦煌への道程は長い…その5・雅丹地貌満喫~♪
2013/09/16~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記045・敦煌への道程は長い…その6・雅丹地貌から玉門関へ!
2013/09/16~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記046・敦煌への道程は長い…その7・夕陽の玉門関から敦煌へ!
2013/09/16~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記047・敦煌散策…その01・雨の莫高窟は波乱づくし!
2013/09/17~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記048・敦煌散策…その02・雨上がりの敦煌市を散歩して♪
2013/09/17~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記049・敦煌散策…その03・敦煌の夜は司馬義親父のカバブで♪
2013/09/17~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記050・敦煌散策…その04・今は亡き敦煌の老朋友を訪ねて・・・
2013/09/18~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記051・敦煌散策…その05・月牙泉でお月見~鳴沙駱駝隊【前編】
2013/09/18~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記052・敦煌散策…その06・月牙泉でお月見~鳴沙駱駝隊【後編】
2013/09/18~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記053・敦煌散策…その07・月牙泉でお月見~駱駝隊月牙泉へ!【前編】
2013/09/18~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記054・敦煌散策…その08・月牙泉でお月見~駱駝隊月牙泉へ!【後編】
2013/09/18~
敦煌
-
2013年中国新疆放浪記055・敦煌出発!嘉峪関へ向けて、通過点の瓜州で朝食を♪
2013/09/19~
甘粛省
-
2013年中国新疆放浪記056・瓜州出発!長距離を高速移動で嘉峪関到着!!
2013/09/19~
嘉峪関
-
2013年中国新疆放浪記057・嘉峪関散策の壱~城内編!
2013/09/19~
嘉峪関
-
2013年中国新疆放浪記058・嘉峪関散策の弐~登城編!
2013/09/19~
嘉峪関
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2013年新疆旅行~西北周遊の部1(西寧・青海・甘肅省)
0
73