2012正月、モロッコ王国旅行記(8/49)：1月7日(5)：マラケシュ、シュバシコウ、バヒーヤ宮殿、漆喰装飾

2012/01/05 - 2012/01/13

世界文化遺産に指定されているマラケシュの旧市街の紹介の続きです。サアード朝の墳墓群を見学の後、旧市街の中を通ってバヒーヤ宮殿に向かいました。化粧漆喰とアラベスク模様で飾られたバヒーヤ宮殿とアグダル庭園は、19世紀にアラウィー朝の王によって造られた、比較的新しい建築物です。(ウィキペディア、駐日モロッコ王国大使館・モロッコ)

エリア マラケシュ(モロッコ)

世界遺産のマラケシュの旧市街の街並み光景の紹介の続きです。マラケシュは、アトラス山脈山麓の丘陵地帯、テンシフト川の南岸に位置する都市です。素晴らしい街並みは、『南方産の真珠』とも呼ばれています。

同じく、マラケシュ旧市街の街並み光景の紹介です。地元の方の服装を一見しただけで、イスラム圏の国であることが分かります

街角のあちらこちらに野菜類を販売していた露店がありましたが、このお店もその一つです。地元で採れたばかりに見える根菜類や葉物野菜類です。

ここからは、少し脇道に逸れての市街見学です。オープンカフェか、レストランのようです。日差しを避けて歩きたくなる天候になりました。

脇道に少し逸れてやってきた広場の光景です。周りを椰子の木が取り囲んで日陰を作っていました。目的は、集団営巣していたコウノトリの見学でした。

建物の高い場所を見つけて巣を作っていたコウノトリです。前にも紹介しましたが、正式名称は、赤い嘴のコウノトリの意味の和名、シュバシコウです。

奥の方の塔の上に営巣していたコウノトリのアップ光景です。塔の端の方に、それぞれにでっかい巣を作っていました。産卵の時期でしょうか。

こちらは手前の方の塔の上で営巣していたコウノトリさんです。二番(つがい)が、それぞれ端の方に営巣していました。

手前の方で営巣していたコウノトリさんのアップ光景です。ゆったりとした動作には、地元では大切に扱われていることが読み取れました。

コウノトリさんの紹介を終えたところで、広場の周りの光景も紹介しておきます。全体としては、砂漠の中のオアシスと言った雰囲気でした。

椰子の並木が歩道に並ぶ、広場の周りの商店街の光景です。この時間帯、人通りはありませんでした。

急ぎ足で撮影してきたお店の中の光景です。ガラス製品や陶器壷、金属製品などが、所狭しと並んでいました。

この建物は、広場の外れの方にあったようです。屋上にはチュニジアン・ブルーと、アルハンブラ宮殿を連想させるような色と形の造作がありました。

赤茶色に塗られた壁は、マラケシュの旧市街を取り囲む塀の一部のようです。かなりの高さと規模でした。

観光用の馬車でしょうか、二頭の並んで引いていました。『現在は世界的に自動車にとって代わられつつあるが、インドや北アフリカ、東欧の一部や、中国の奥地など、農業の機械化が進展していない国や地域の農村部では、現在でも荷馬車を日常的に見ることができる。(ウィキペディア)』、と紹介されていました。

バヒーヤ宮殿の入口の光景です。建物には、チュニジアン・ブルーを連想させるような青色の縁取りがありました。

建物の入口にあった標識です。バヒーヤ宮殿の平面図や説明文が書かれていたようです。左側はフランス語かスペイン語のようですが、パレス・バヒーヤらしいタイトルがありました。右側は、アラビア語の説明文です。

急ぎ足で撮影してきたお店の中の光景です。ガラス製品や陶器壷、金属製品などが、所狭しと並んでいました。

漆喰工芸の装飾の紹介です。網目模様や星形、唐草模様などが透かし彫り風に表現されています。

同じく、漆喰工芸の紹介です。漆喰は、水酸化カルシウム（消石灰）を主成分とした建材を刺し、日本でも各種の漆喰技術が使われています。

こちらの壁の漆喰装飾も見事です。見事な漆喰工芸を見ますと、最初に思い出すのが、スペインのアルハンブラ宮殿です。

壁面から天井にかけての光景です。天井の明り採りの効果が、存分に発揮されていました。長方形の天井の中央部分が一段と高くなった、独特の構造です。

天井の明り採りの光景です。単なる明り採りではなく、その箇所に施された装飾が見応えがあります。幾何学模様のほか、植物の絵もあります。

2箇所の明り採りと、天井から吊り下げられた照明器具の光景です。幻想的な明りの芸術作品になっていました。

キリスト教寺院ですと、大がかりなステンドグラスが見ものですが、イスラム教のモスクなどでは控えめなものがほとんどです。

剥落が目立つ天井装飾ですが、それでもなかなかの迫力ある文様と色彩です。重要な部屋の装飾だったようです。

ほぼ真下から見上げた天井の光景です。隙間なく、幾何学模様の繊細な装飾が施されていました。

ストライプに装飾された天井の光景です。大きな部屋は、天井の中央部分が一段と高くなっていましたが、小部屋ではフラットでした。

部屋の端の方の天井光景です。規則正しい幾何学模様が長方形の中に収まっていました。壁の上部の漆喰装飾も繊細です。

同じく、ストライプに装飾された天井の光景です。同じ文様の繰り返しではなく、それぞれに微妙なアレンジがしてありました。