2012/01/05 - 2012/01/13
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旅人のくまさんさん
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サハラ砂漠の日出見学を終えた後、一旦ホテルに戻りました。朝食を済ませた後、10時頃の出発となりました。エルフードからフェズに向かって、今回の旅行では一番長距離になる410キロ余りの移動です。(ウィキペディア、駐日モロッコ王国大使館・モロッコ)
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エルフードを出発し、フェズに向かっての出発です。旅行計画書には、約414キロ、約360分(6時間)と記載してありました。途中、アトラス山脈を越えますので、その紹介をしますが、その前段として、名前の由来となったギリシャ神話の『アトラス(アトラース)』の紹介です。巨躯を以て知られ、両腕と頭で天の蒼穹を支えるとされます。(同上)
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アトラスの名前は、『支える者』、『耐える者』、『歯向かう者』等の意味があるようです。ティーターン神族の一柱のイーアペトスとオーケアノスの娘クリュメネー(あるいはアシアー)の息子とされます。ティーターンは、ギリシア神話・ローマ神話に登場する神々で、ウーラノス(天)の王権を簒奪したクロノスを始め、オリュンポスの神々に先行する古の神々です。(同上)
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ティーターン神族が、ゼウス達との戦い(ティーターノマキアー)に敗れると、アトラスはゼウスにより、世界の西の果てで天空を背負う役目を負わされました。この役目はアトラスに苦痛を与えるものでした。この役目を巡って、ヘラクレスとの確執がありますが、割愛します。地図帳をアトラスと呼ぶのは、彼の名に因みます。(同上)
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アトラス山脈は、アフリカ大陸北西部のマグリブにある褶曲山脈です。サハラ砂漠と北の地中海と、西の大西洋の海岸部とを分離しています。モロッコ、アルジェリア、チュニジアにまたがり、延長は約2,500キロメートルです。山脈の最高峰は、繰り返しになりますが、モロッコ南西部にある標高4,167メートルのツブカル山です(同上)
*写真は、礫砂漠の光景です。 -
アトラス山脈には、主にベルベル人が住んでいます。一部のベルベル諸語では、『山』のことを『アドラ(adrar)』または『アドラス(adras)』と呼んでいることから、これらの語が『アトラス』と同根語と考えられています。アトラス山脈には、多くの動植物が生息してます。(同上)
*写真は、右奥に見えるテーブルマウンテンの光景です。 -
アトラス山脈に生息している動植物は、そのほとんどはアフリカ内でのみ見られますが、一部はヨーロッパでも見られます。これらの種の多くは絶滅の危機にあり、いくつかはすでに絶滅しています。3,000メートル級のモロッコの高地では、雪が降り、スキー・リゾート地として開発されている場所もあります。(同上)
*写真は、遺跡のような石垣光景です。 -
アフリカの大部分の基盤岩は、先カンブリア時代に形成され、アトラス山脈よりはるかに古いとされます。アトラス山脈は、次の3つの段階で形成されました。(同上)
〇第1段階:古生代(約3億年前):ゴンドワナ大陸(現在のアフリカ大陸・南アメリカ大陸など)とローラシア大陸(現在のヨーロッパ大陸・北アメリカ大陸など)の衝突により、アンティアトラス山脈(小アトラス)が形成されました。(続く) -
イチオシ
アンティアトラス山脈は、元々はアパラチア造山運動で形成された山脈の一部と考えられています。この山脈は、現在のアフリカ大陸と北アメリカ大陸が衝突した時に形成され、かつては今日のヒマラヤ山脈に匹敵する巨大な山脈でした。今日、この山脈の残骸は、アメリカ合衆国東部で見ることができます。後に形成された北アメリカのアパラチア山脈にも名残があります。(同上)
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〇第2段階:中生代(約6600万年前):中生代には、上記の大陸のリフトと分裂による地殻の広範囲にわたる拡大です。この拡張により、現在のアトラス山脈を含む多くの厚い大陸内堆積盆地が形成されました。現在のオートアトラス山脈(高アトラス)の表面を形成している岩の大部分は、当時は海の底に堆積していました。(同上)
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〇第3段階:古第三紀と新第三紀(約6,600万年~約180万年前)に、ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸が、イベリア半島の南端で衝突したことにより地面が隆起し、今日のアトラス山脈が形成されました。(続く)
*写真は、ジィズ川の添いのオアシス光景です。その後方に、テーブルマウンテン群が見えていました。 -
このような収束型境界では、一方のプレートが他方の下に潜り込む場合には沈み込み帯が形成され、二つのプレートに大陸性地殻が含まれる場合には大陸衝突が起ります。アフリカとヨーロッパの衝突の場合、収束型境界が高アトラスの形成、ジブラルタル海峡の閉鎖、アルプス山脈とピレネー山脈の形成に部分的に関与していることは明らかとされます。(続く)
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しかし、アトラス地域においては、沈み込みの性質や、一般に大陸衝突に関連する地球の地殻の厚さといった証拠は存在しません。アトラス山脈の地質学的な特徴の中で最も顕著なものは、山岳地帯の高さにもかかわらず地殻が薄いことと、地殻短縮とされます。(続く)
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最近の研究では、マントルにおけるプロセスが高・中アトラスの隆起に寄与した可能性があることが示唆されています。『マントル』は、フランス語の『マント(manteau)』に由来し、マントルが核の周りを包んでいることを表しています。地球では、金属の核(コア)に対しマントルは岩石からなり、さらに外側には、岩石からなるごく薄い地殻があります。(同上)
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アトラス山脈の天然資源の紹介です。アトラス山脈は天然資源が豊富です。鉄鉱石、鉛、銅、銀、水銀、岩塩、リン酸塩、大理石、無煙炭、天然ガスなどの資源が産出します。奴隷やこれらの資源を求めて、列強各国が、アフリカを蹂躙したのでしょう。(同上)
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アトラス山脈は以下の四つの地域に分類されます。(同上)
〇アンティアトラス山脈(小アトラス、中アトラス他):モロッコ
〇テルアトラス山脈:モロッコ・アルジェリア・チュニジア
〇オーレス山地;アルジェリア・チュニジア
〇サハラアトラス山脈:アルジェリア、 -
〇アンティアトラス山脈:アンティアトラス山脈(小アトラス)は、モロッコの南西の大西洋岸から北東に向かってワルザザート高地に至り、東にタフィラルトまで続く約500キロの山脈です。南はサハラ砂漠に接しています。アンティアトラス山脈の最東端はジュベル・サジェロ山脈であり、その北にオートアトラス山脈(高アトラス)が隣接しています。(同上)
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〇アンティアトラス山脈(続き):この山脈の最高峰は、火山起源の山塊である『ジェベル・シルワ(Djebel Siroua):標高3,304メートル)です。アンティアトラス山脈の南側に沿って、低いジェベル・バニ山脈が走っています。(同上)
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〇オートアトラス山脈(高アトラス)はモロッコ中央部にあり、大西洋岸からモロッコとアルジェリアの国境まで東方向に伸びています。北アフリカで最も高いツブカル山(標高4,167メートル)、その東のムグーン山(標高4,071メートル)など、4000メートルを超える山が複数あります。(同上)
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〇オートアトラス山脈(続き):東西の端では高度が急激に低下し、大西洋岸およびアンティアトラス山脈に繋がっています。カヴァニャック堰堤の近くには水力発電ダムがあります。このダムによってできた人工湖であるララ・タクルクスト湖では、地元の住民が漁業を行っています。(同上)
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〇モワヤンアトラス山脈(中アトラス):全域がモロッコ国内にあり、アトラス山脈の主稜線の最北端です。南にムールーヤ川とウムエルビア川を隔てて高アトラスがあり、北にセブー川を隔ててリーフ山地があります。山脈の西にはモロッコの主要な海岸沿いの平野には、多くの主要都市があります。東にはサハラ砂漠とテルアトラス山脈の間にある不毛の高原があります。(同上)
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イチオシ
〇モワヤンアトラス山脈(続き):山脈の最高峰は、ジュベル・ブー・ナスール(標高3,340メートル)です。中アトラスは、他の南の山脈よりも多くの雨が降り、沿岸平野にとって重要な集水域であり、生物多様性にとって貴重です。この山脈には、世界のバーバリーマカクの大半が生息しています。(同上)
*写真は、色付いた葡萄の房のズームアップ光景です。 -
〇サハラアトラス山脈:サハラアトラス山脈は、全域がアルジェリア国内にあり、アトラス山脈の東部に位置します。アトラス山脈の主稜線ほどは高くありません。山脈の最高峰は『ジュベル・アイッサ(標高2,236メートル)です。この山脈には、ある程度の降雨量があり、北部の高原地域よりも農業に適しています。(同上)
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写真は、『ハッサン・アッダヒール・ダム湖』のようです。このダム湖は、ズィズ川をせき止めて、1971年に完成しました。その契機となったのが、下流のエルラシディアが、ディズ川の大洪水により2000名が死亡、集落が壊滅してしまった災害のようです。ネット検索では、詳しいことは分かりませんでした。(同上)
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イチオシ
写真は、同じく『ハッサン・アッダヒール・ダム湖』のようです。現在のエルラシディアは、ミデルトとエルフードの町の中間に位置する、人口約7万人のオアシスの町のようです。ネット情報によれば、周りは『黄土の大地』と写真紹介されていました。結局、ディズ川の大洪水の発生年月日も分かりませんでした。(同上)
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〇テルアトラス山脈:延長1,500キロメートルを超える山脈で、アトラス山脈に属し、モロッコからアルジェリア、チュニジアまで地中海の海岸に沿って伸びています。アルジェリア国内では、ハウツ高原を挟んで北のテルアトラス山脈と南のサハラアトラス山脈の2列になります。東に向かって徐々に接近し、東アルジェリアで合流します。西端はモロッコ国内で中アトラスに繋がります。(同上)
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〇オーレス山地:オーレス山地は、アトラス山脈の最も東の部分であり、アルジェリアとチュニジアに跨ります。
〇アトラス山脈の植物相:アトラス杉、ライブオークのほか、アルジェリアオークなどの多くの半常緑のオークが含まれます。(同上) -
〇アトラス山脈の動物相:この地域に生息する動物には、バーバリーマカク、バーバリーヒョウ、バーバリーシカ、バーバリーシープ、アトラスマウンテンアナグマ、キュビエガゼル、ホオアカトキ、アルジェリアゴジュウカラ、カワガラス、アトラスクサリヘビなどがいます。(同上)
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〇アトラス山脈の動物相(続き):しかし、アトラス山脈に生息していたアトラスグマ、キタアフリカゾウ、キタアフリカオーロックス、キタハーテビーストなど、多くの動物が絶滅しました。バーバリライオンは、野生では絶滅しましたが、飼育されている個体がバーバリライオンが、1996年に再発見されました。(同上)
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〇バーバリライオンの再発見:原産地のモロッコのムハンマド5世の私的動物園で、かつて献上品として捕獲されたバーバリライオン達が飼育され続けていました。全世界で確認されている個体数の半数にあたる32頭もの純血種の個体群が生き残っていました。2012年に首都ラバトに開園したラバト動物園では、繁殖の取り組みが行われています。(同上)
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〇バーバリライオンの再発見(続き):動物園開業直後には、3頭の子ライオンが誕生するという明るいニュースがありました。ついでのエピソードです。アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズでは、まだ野生のバーバリライオンが残存していた頃のため、時々北アフリカ産のライオンの話が出てきます。(同上)
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