Bamberg/ ゼーホーフ城

2013/05/15 - 2013/05/27

2012年　バンベルクを訪れる時　当地のパンフレットでこの城を見つけ、アルテンブルク城と共にぜひ訪れたいと思っていたが時間がなく、残念ながらパスしてしまった。　

　4tavelのメンバーでは 私の知る限り　2012年5月に訪問された（私がバンベルクを2012年にを訪問したほんの少し前）Madam frau himmel の旅行記があるのみである

エリア バンベルク(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

城の全景、城を空から見た写真（絵葉書から転載）　この様に緑いっぱいのなだらかな丘の上に佇む。右上は Memmeldorf メンメルスドルフの集落。

実はこの日は日曜日、従って独逸を旅する方々は御承知の様に土・日は鉄道もバスもかなり少ない。ニュルンベルクのホテルからバンベルクへ行き、さらに引き返してインゴルシュタットの「バイエルン軍事史博物館」を見学する計画を立てたが、バンベルク駅から丁度良いバスの便がない。そこで城の往復はタクシー使用。　

駅前で乗ったタクシーの運ちゃんは中年のオバサン。ところが独逸人らしくなく、とても陽気で愛想が良く、珍しい人種を客にしたものだと思ったのかいろいろと話しかけてくる。　実はこのオバサン、まことに肥満でベンツの運転席が窮屈そう、ハンドルと腹の間にほとんど隙間がない。　こんな人を子供の頃には「百貫デブ」と云ったものだ（一貫＝3.75Kg）

それにしても独逸では普通に見かける、見るからに肥満な人達がはくＧパンをよく売っているものだと思う。わが国では両国にでも行かなければ手に入らないであろう。

このオバサン、とても好感が持てたので帰路のタクシーもお願いしたら、指定した時間通りににこやかに手を振って迎えにきてくれた。

彼女の話では、駅から城まで　約 5Km 午前8時半頃到着、初夏の風が実に清々しい。

城の前にある　Orangerie （オランジェリー：17〜18世紀の庭園に造られたオレンジ越冬用温室）

Memmendorfer Tor （メルメンドルフ門）

この建物はフランケン地方（北部バイエルン州地方）では最も有名な温室。1723年建設、1733年　バンベルク司教領主　フリードリッヒカールに依って修復。

散策中、この建物の部屋からピアノの音が響いて来た。窓から覗いて見るとコンサートの支度が出来ていて、おそらく今晩演奏するであろうピアニストが練習をしていた。昨年　この城のＨＰを覗いたらコンサートの案内が出ていて、演奏家の中に日本人女性の名前があった。時折こんな　シュロース・コンサートがここで開かれるのであろう。残念ながらこんな辺鄙な地ではマイカーが無ければ来られまい。
それにしても城でのコンサートとあこちらの人達が羨ましい。

この建物の一角にはカフェも併設されている。日曜日という事もあるのか、すでに開店の準備で従業員の人達が忙しそうに立ち回っていた。

オランジェリーの正面の塔。掲げられている紋章はおそらくバンベルク司教領主のもの。

Schloss Seehof in Memmelsdorf（メンメルスドルフの湖の館）

1686年　バンベルク司教領主の夏の宮殿として建築。20世紀末　大規模な再整備がなされた。

初夏の朝、城は青空に映え実に美しい。ここを訪ねて来て満足！！

城の北西から撮影

城の背後　西側から。

背後の Kaskade：人工の噴水　Ferdinand Tietz の　ヘラクルス・彫刻グループの作品　1769年

Ferdinand Tietz （1708〜1777）

ボヘミア出身　1748年からバンベルク・ヴュルツブルク司教領主の宮殿彫刻家として働く。ザインスハイムのアダム・フリードリッヒは彼を雇い、この司教の夏の宮殿に約400の彫像を庭園に作らせた。

城の周囲は小鳥の囀り盛ん、特に独逸でいつも目にするクロツグミの声がいっぱい！！

城の背後の湖　水上にはオオバンの姿が見られる。

湖の向こう岸の森からはカッコウの声がしきり。これぞ初夏！！

今は水鳥の姿が少ないが、おそらく秋になれば沢山の冬鳥達が渡って来るに違いない。　バードウォッチングには絶好の地と思われる。

城の遥か東方には　メンメルスドルフの集落が。

城の南側の入り口

司教領主の紋章がれいれいしく。

城の中庭、一角にミュージアム・ショップがある。

こじんまりした城で好感がもてる。城の内部の見学はパス。

古い汲み上げ井戸

手押しの消防ポンプ、1778年としてあった。