Kronach Nr.1/ローゼンベルク要塞

2012/05/15 - 2012/05/28

Festung Rosenberg バイエルン州北部、オーバー・フランケン地方には　Coburg, Kulmbach, Kronach, と山の上に大きな要塞がある。

Coburg のコーブルク要塞（城） と Kulmbach のパッセンブルク要塞（城）はすでに訪れているので、今回はどうしても此処に行きたかった。

俗に「馬鹿と煙（或いは鶏）は高いところに登る」と云われるが、御多分にもれず、コッチもその類で高いところに何かありそうだとついついホイホイ登ってしまう。

エリア 古城街道周辺(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 タクシー 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

この要塞の明白な紀元は12世紀に遡る。1249年初めて古文書に記載されたバンベルク領主司教の城砦である。

この写真は当地観光パンフレットから借用した航空写真。緑の中に佇む城は見事である。

これもパンフレットからの借用だが、実に観光客には分かり易い。
城郭の研究者にとっては教科書通りの形ではあるまいか。

欧州の築城様式で造られた函館の五稜郭がこの形をしているが、すでに当時は旧式の築城様式であったそうだ。1870年の普仏戦争の時にはプロイセン軍はこの様式の仏蘭西の城を容易に攻略したという。

駅前からの遠望。タクシーで城門まで。

1662年の Eingangspotal（正面玄関）

この広場でしばらく「フランケン・ギャラリー」：（バイエルン州立博物館分館）の開館を待つ。　広場に面してミュージアム・ショップもある。

当地出身のクラナッハの美しい画集が売られていた。

先生に引率された子供達も博物館が開くのを待っていた。楽しそうにおしゃべりしながら。

深い井戸は山の上の城には絶対に欠かせない。

中央の四角な塔がメインの塔

青空にはためくクローナッハの旗、おそらく元はバンベルク領主司教の紋章か？

城内風景

左：Dicker Turm（デブ塔）　
中央：Kaepitaensturm：キャプテン塔

様々な角度からシャッターを切ると、帰国後気が付かなかった意外な発見がある。

城門をくぐって街へ

要塞の見張り塔

なかなか攻略が困難そうに見える。

緑に覆われた中の濠、博物館が開館するまでしばし城壁を散策。

要塞からクローナッハの市街を見る。

戦災に遭っていないから１００年以上前の人たちも全く同じ風景を見ていたのではあるまいか？

初夏の北バイエルンの景色である。

独逸の山並みはバイエルン南部以外は全く穏やかである。

第一次世界大戦戦死者追悼記念碑　供えられていた花束は新しいかった。

博物館入館チケット

博物館の展示、ゴルゴダの丘を登るイエス。

バンベルク領主司教の影響か宗教的遺物の展示が多い。

パンフレットを購入しなかったので説明不能

これらも新約聖書の４福音書の知識があればどんな場面か理解できる。

聖書の物語のアウトラインは博物館や教会を見学する際に知っておくか全く知らないかで全く印象や理解が違ってくる。

文字を読めない人たちがほとんどだったから、キリスト教布教にはこんな絵画や彫像が必要だったであろう。

この旅行記へのコメント （2）

• frau.himmelさん 2012/10/08 13:33:51

  私も５月３日に行きました

  Berg Heilさん、こんにちは。
  
  ローゼンベルク要塞に私は５月３日に行きました。
  旅行記はこれからなのですが、どういう切り口にしようかと迷った挙句、
  またまたBerg Heilさんのところにたどり着きました。
  
  要塞ツアーにも参加なさったのですね。
  さて、私はこれから悩んで旅行記を仕上げます。
  またお邪魔するかもしれません。
  
  himmel
  
  
  

  Berg Heilさん からの返信 2012/10/08 14:35:18

  RE: 私も５月３日に行きました

  > >Frau Hinmmel
  
  クロナッハ旅行記の「ローゼンベルク要塞」　お目にとまり深謝します。私より少し前に訪問されたようですが、お天気は如何でしたでしょうか？
  
  本年５/１５〜５/２８日間での墺独の旅は初日のバッハウ渓谷のドナウ下りの日以外は天候に恵まれ良い旅が出来ました。なんと云っても天候さえ良ければ思う存分歩き廻れます。それに5月中旬ともなりますと日が長く、安心して時間の心配なく行動できます。
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  > ローゼンベルク要塞に私は５月３日に行きました。
  　要塞ツアーにも参加なさったのですね。
  ･･･････････････････････････・・・・・・・・・・・・・・・・・
  要塞ではガイドツアー（あったのかな？？）には参加せず、勝手に見て廻りました。
  >
  独逸の田舎町はそれぞれ特徴があって魅力的で訪ねかいがあります。これも神聖ローマ帝国以来、小さく領地が分散され、それぞれの領主が統治していた分権国家だったからでしょう。ゲーテが宰相をしていた頃の「ワイマール公国」の人口は3万人位だったようです。現今で云えば小さな街の市長のようなものです。それにしてもこのフランケン地方の町で痛感したのは、如何に「バンベルク司教領主」の権力が絶大>であったかと云う事です。
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  当地の旅行記近く投稿される由。同じ場所でもそれぞれ見方、感じ方が違いますので、楽しみにしています。
  
  Berg Heil 拝
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