河内温泉大学名誉教授さんのクチコミ(45ページ)全897件

　四天王寺西門から西へ下ること数分。一心寺という非常に有名な納骨寺の向かい（北側）にあるのが安居神社。祭神等は神社の掲示板に譲るとします。この神社は、大坂夏の陣の天王寺口の戦（四天王寺周辺）の場所として有名。講釈風に表現すると真田十勇士が活躍した場所で、幸村が奮戦空しく散った場所とされている。神社には、真田幸村の座した銅像がある。なぜ座しているかはよく分かりませんが、豊臣の行く末を案じているのでしょうか。
　来年は大坂夏の陣400回忌、ご縁のある柏原市の玉手山安福寺で法要、また様々な行事があります。ここ、安居神社でも何か企画されているかもしれません。

　般若寺の向かいにあるのが「植村牧場」。市内唯一で３０頭ほど飼育していて、宅配をいまだにかたくなに行われています。飼育には知的障害者が主役となって頑張っておられます。牧場内の併設レストランで「牛乳カレー」で昼食です。これが意外に旨かった、お勧めです。
　さて、真向かいの般若寺はある意味では奈良のがっかり寺の一つです。何ががっかりかというと、皆さんポスターにつられて来られるのですが、そのポスターの写真の風景以外何もないというのが、その理由です。主役はコスモスと石塔です。この時期コスモスがないので、受付で伺うと「スイセンです」と仰っていました。
　また、植村牧場の裏手には少年刑務所があります。施設が施設だけに写真撮影ははばかれますが、立派なレンガ造りは一見の価値ありです。

　平城京の東端には東院庭園がおかれ、天皇主催の宴が催された。この東院庭園は今日の日本庭園のモデルとなったとされている。現在主要な所が復元されていて、一般に公開されています。遣唐使の吉備真備と聖武天皇そして阿倍内親王（孝謙天皇）が壮大な歴史ロマンが繰り広げられた、NHKのドラマ大仏開眼も主要な部分がここで撮影された。

　2月10日からは梅祭り、沢山の屋台で賑わいます。隣接の道明寺とは元々は同一でしたが、明治期の神仏分離で分かれた。セットで見物すると良いでしょう。どちらにも国宝クラスの宝物が展示されています。レプリカの修羅が展示されているが、近くの古墳で発見されたように、近隣は古墳群の宝庫。応神天皇陵やその后の仲姫古墳などがあって、散策コースに良い。

　とは言い過ぎかも知れませんが、本当に安らぐ旅館です。松本清張が「Dの複合」を執筆した旅館として有名ですが、彼はここをそうは持ち上げていません。一流作家たる所以でしょうか。何処かの知事とは違いますな。
　大正館の温泉は自由には入れましたが、たちの悪い客の仕草で申込み制度になっています。しかし、大正ロマン溢れる個室風呂は素晴らしい。

　６０７年聖徳太子によって建立された法隆寺は、１４０６年（平成２５年）の長きにわたってこの斑鳩の地に立たれている。お立ちになっていることが信仰への教えのような存在です。
　この年に聖徳太子は、小野妹子を遣隋使として派遣している。法隆寺は矢田丘陵の一番西に位置していて、現在の民家等を無いとしてみるとその先には大和川が流れ、大陸からの使いは必ず通過する場所になる。そして、遠く法隆寺を見せつけると云うことは、太子や時の政権にとっては国力を見せつけるという象徴でもあった。
　伽藍や仏像と云った定番の見物も素晴らしいですが、法隆寺の立っている場所という見方もあって良いのでは。

　二上山麓東葛城市にあるにある當麻寺は山号も「二上山」とそのものずばり。古来からの重要な古道「竹之内街道」近いと云うことは何か意味しているものがありそうな立地です。信仰の中心となっているのは当麻曼荼羅（本堂）であり、毎年5月14日に行われる練供養会式には多くの見物人が集まります。この行事も当麻曼荼羅と中将姫にかかわるものであり、多くの観光客を集めます。
　ベストシーズンは特に無いが、11月末頃だと近くの石光寺の寒牡丹と共に楽しめます。中将姫縁の「中将餅」は当麻寺駅前に、中将堂本舗があります。

　一昔前では考えられなかった、修学旅行生等の観光客がそぞろ歩きしているコリアタウンです。大阪には鶴橋ガード下も韓国一色の商店街がありますが、観光という感覚ではこちらが面白い。韓式のアーチには、食の文化遺産に和食とキムチが選ばれたと、日韓友好です。
　キムチやチヂミと云った食中心でしたが、最近では化粧品や衣類の店も沢山立ち並んでいます。早朝から、ホルモンの匂いは強烈ですが、つい手が出てしまう、その様な町です。

　よく利用するが、仕事に絡んでは初めてです。料理旅館だからお料理が美味しいのは当たり前です。とやかく語る要は無い。
　この旅館で特筆するべきはお風呂です。温泉では無いが、見事な風景が、温泉効果の「転地療法」を醸し出してくれます。生駒山の東傾斜に、殆ど人工物が見えない場所に風呂が設えられている。よくやる、男女入れ替えが無いので、女将に頼んで一度だけ入れ替えてもらったことがあるが、男女とも同じ景色が楽しめます。

　万葉集にも登場する由緒ある白浜温泉は、道後、有馬温泉と並んで日本三古湯にも数えられています。現在でも泉質湯量共に道後、有馬と覇を争っているようだ。なかでも、夏場の海水浴とのセットとしては、俄然白浜が有利だ。阪和自動車道は、西日本高速の稼ぎ頭だそうだ。また、外湯もそれぞれに特色ある建物や泉質で温泉マニアをその気にさせる。

　創建は景行天皇とされる。社殿は斉明天皇の牟婁の湯行幸の際に建立されたと伝わると言うから、ここを暫く進んだ藤白坂で、有間皇子は牟婁の湯での尋問の後にここ藤白で絞殺されたという史実と合致する。皇子の墓と碑文が道すがらにある。
　全国の「鈴木性」の総本家というお屋敷もある。

湯崎の湯を引いてきていると言うだけあった、真に良い温泉でありました。場所も良い、景色も良い従業員もサービス精神満点でありました。
　お料理等は値段と相談したら、何も不足はありません。今時、ぼったくり旅館なんてあり得ないのですから。十分な味でありました。また行きたい候補に入ります。

　琵琶湖大橋の袂という感覚で車を走らせると良い。閑静な建物が、駐車場も広い。平山郁夫と佐藤忠良という、日本画と彫刻の大家が中心展示。特に平山コレクションは平山夫人も理事に入っているだけあって、圧巻です。他に楽焼きの展示もあるが、あまり知識がないので、敢えて記しません。
　鑑賞に疲れたら、喫茶コーナーではイノダコーヒーが楽しめる。あの京都のイノダです。障害者は付き添いも含めて無料です。駐車場近くで頼むと車いすも運んでくれる。

　逆風が吹いているかんぽの宿ですが、ここ彦根は勝ち残れる。そんな気がする、職員のおもてなしの心。先ず立地も素晴らしい、湖畔にあって西には比叡の山並み、振り向けば伊吹の山々。最高のロケーションです。
　お料理は値にしては充分です。展望風呂も良い。又行きたくなるかんぽの宿彦根です。

　鳥取市内から半時間程度で行ける。国庁跡と云っても、大宰府や高岡と同じで礎石の穴を確認して、新たに柱を立てているだけだ。しかし、規模や配置はよく分かります。遠く大和から離れて、この場所まで国家権力が及んでいたと考えると、もの凄い組織が出来ていたのだと感心する。近くの因幡万葉歴史館、万葉の歌碑等と一緒に見学できる。

　言わずと知れた山辺の道にある、淳和天皇発願で弘法大師が建立したお寺。背景の龍王山を含んだ寺域であった創建当時の面影は少し残っている。花の寺として四季の花が楽しめる趣向になっているとか。私が行った時は端境期で寺に続く道筋で秋櫻が楽しめた程度。
　寺脇にはトレイルセンターがあって、山辺の道散策者に憩いの場所、地域の歴史遺産を紹介している。近くで発掘された黒塚古墳の副葬品のレプリカなどです。この場所から西を眺めると、金剛山、葛城山そして二上山が遠望でき、それらの山々が大和平野を取り巻いている様子が手に取るように分かる。

　地元では女子サッカーが盛んでチーム「岡山湯郷」も有り、お風呂でサッカーの話が温泉の温度に負けないくらい盛り上がっていた。また、同じ市内とは思え無いほどの距離があるが、「宮本武蔵生誕の地」もある。美作三湯巡りも良いが、武将の古里訪問も又良しかな。