夢追人さんのクチコミ(30ページ)全1,032件

　小倉城の北に社殿を構える神社で、古くから「こくらのぎおんさん」の愛称で親しまれている。この神社で行わる小倉祇園太鼓は、約400年の歴史を有する古い祭りであり、京都の祇園祭、博多祇園山笠と共に「全国三大祇園」に数えられている。7月18日の午後、偶然にも祭りの翌日にこの神社を参拝した。まだ祭りの余韻を何かしら感じた。

　小倉駅は、ＪＲ鹿児島本線、日豊本線、山陽新幹線、北九州モノレールが乗り入れ、バスターミナルからは大阪・名古屋・広島・四国へと高速バスが出発する九州北部の交通の要衝であり、多くの乗客が行き交い活気がある。駅は機能的につくられており、各交通機関への乗り換えも大変わかりやすい。また、大型ショッピングモール「アミューズプラザ小倉」も併設し、買物や食事にも便利である。

　九州に行くときにはいつも、関門海峡大橋の手前にある壇ノ浦パーキングエリアに立ち寄っている。昨年、リニューアルされて初めての利用である。ショッピングコーナーやフードコートも広くなって、多くの客で賑わっていた。トイレも大変綺麗、展望階からは関門海峡と関門海峡大橋を間近に望むことができる。遠くには門司の町並みも見える。ハイウエイホテルも併設しており、充実したパーキングエリアである。

　小倉城は1569年に毛利氏が築いた後、細川氏、小笠原氏などが入城した。明治時代から第二次世界大戦中には、歩兵第12旅団などの司令部が城内に置かれたため、その遺構も残っている。また、天守閣の前には、小倉藩に縁の深い宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島での決闘の像が建てられている。また、南には白洲灯台岩松翁記念塔もある。いくつかの駐車場があるが、城址公園の西、松本清張記念館の直ぐ北にある屋外駐車場が便利だ。1時間200円で、以後20分ごとに100円だった。

　大雨・洪水警報が発令中、ラジオなどで頻繁に道路情報を得ながら小倉から天ケ瀬温泉に向かった。浮羽別館に着いた午後4時過ぎには、雨は止んでおり安心してチェックインすることができた。さっそく、浴場に向かった。源泉は77℃の硫黄泉だが、硫黄の臭いはほとんどなく、源泉かけ流しの湯が浴槽から絶えず流れ出ており、気持ちよく温泉を楽しむことができた。木造の階段を10数ｍ下ったところには露天風呂があった。食事はフロント階の部屋に案内されたが、品数も豊富で大変美味しく、ビールを飲みながらひとときを過ごした。浮羽別館は、大きなホテルではないが、風呂良し・食事良し・スタッフの対応良しの快適なホテルだった。

　７月中旬、北九州市小倉を訪れてリーガロイヤルホテルの地下駐車場に車を停め、小倉駅の南口近くのレストランで夕食をとった。店を出ると猛烈な豪雨だったが（この日の夜は北九州市では緊急避難指示が発令）、全く濡れることなく、屋根のある通路を数分歩いて小倉駅からホテルまで帰ることができた。ホテルのロビーや部屋は広くて綺麗、スタッフの対応もよく快適に過ごすことができた。14階の部屋からは遠く関門海峡大橋をのぞむことができた。

　新千歳空港内には、メニューに札幌ラーメンがあるレストランはいくつかあるが、この度は、時間にあまりゆとりがなかったので、スーパーラウンジと同じターミナルビル3階のフードコートにある、「札幌ラーメン大心」で離陸前の夕食をとった。「味噌ラーメン」が税込み850円と比較的安価だったが、大変美味しかった。

　航空機を利用するときは、できれば搭乗時刻の2時間前には空港に着くようにしている。この度も空港のラウンジに2時間前に行き荷物を預けて、買物と食事に出かけた。新千歳空港のスーパーラウンジはターミナルビル3階の南にあり、フードコートも同じ階にありとても便利だ。食事を済ませた後、ラウンジでコーヒーを飲みながら30分ほどくつろいで、手荷物検査場に移動した。

　北海道を旅行するときは、いろいろな会社のレンタカーを利用しているが、今回は日産レンタカーをネットで申し込んだ。ANA便で到着して、空港の1階ロビーの日産レンタカーの窓口に向かい整理券を受け取って、送迎バスに乗った。約10分で日産レンタカー千歳空港店に着いた。バスには10名以上の利用者がいたが、店には対応窓口が沢山あり、手続きを待つのに多くの時間はかからなかった。スタッフの対応も良かった。なお、満タン返しのガソリン給油は、日産レンタカー空港店でもできるが、千歳市内の一般のスタンドで行う方が割安である。

　千歳市内を走る国道337号沿いにある大きな道の駅で、広い駐車場にも沢山の車が止まっている。「サケのふるさと千歳水族館」のすぐとなりである。建物も大きく売店やフードコート、コンビニ、幼児の遊ぶことのできるスペースなど施設が大変充実している。新千歳空港や道央自動車道千歳ICから車で約10分程度と交通アクセスも良い。

　ビジターセンターは、支笏洞爺国立公園支笏湖エリアの自然、動植物、岩石鉱物の展示・解説と、公園利用の案内をしている。建物に入ると左に売店、正面に進むと映写室があり、ビデオ映像が流れている。右の部屋に行くと様々な小鳥の鳴き声を聞けるコーナーがあり、例えば「アカショウビン」のボタンを押すと、その鳴き声が部屋に流れてくる。入館無料。

　支笏湖の東岸、支笏湖温泉の船着場から、支笏湖水中観光船が出ている。約30分の船旅で料金は1650円だ。船のデッキからは洞爺湖の景色を楽しみ、船内に入ると窓から湖水や湖底のようすが見える（船員がわかりやすく説明してくれる）。多くの淡水魚が泳ぎ、柱状節理の岩石片が横たわっているのがよくわかる。

　支笏湖は、最大水深360.1ｍで、田沢湖に次いでわが国第2位の深さ、透明度は20ｍ近くあり、美しい紺碧の水をたたえている。東岸にある支笏湖温泉に50数年ぶりに訪れた。1泊した温泉街にあった「支笏湖ユースホステル」の建物は昨年解体されたと聞き、一抹のさみしさと時の流れを感じた。湖畔には遊歩道が整備され、湖を見ながら散策した。札幌に比較的近いこともあって、多くの観光客が訪れていた。駐車場の利用料金500円が必要だが、トイレなどの施設維持管理のために使われるそうだ。

　登別温泉から道道350号線を北に走り、右回りに車を走らせるとクッタラ湖畔に到着した。ここから30分ほどで、道央道登別東インターに戻ることができる。クッタラ湖は原生林に囲まれたまん丸い大きなカルデラ湖で、注ぎ込む川や流れだす川はなく、透明度は全国トップクラスらしい。残念ながら濃霧のため湖面を見ることができず、美しい景色を想像しながら案内板をカメラにおさめた。次のチャンスを着たいしたい。

　登別温泉街からクッタラ湖に向かう車道を数㎞登っていくと、左に大湯沼に下る車道があり数分で大湯沼の有料駐車場に到着する。大湯沼はクッタラ火山の爆裂火口跡で周囲約1㎞の高温の湖である。もとの車道にもどって少し登ると、大湯沼を見下ろすビュースポットがある。道路脇に車を停めると、白煙をあげる噴気孔と沼が見える。また一面に広がる多くの高山植物を観察することができる。

　地獄谷は、登別温泉街の直ぐ北にある。爆裂火口跡で多くの噴気孔や湧出口から水蒸気や火山ガスが噴き出ている。この風景が「鬼が棲む地獄」の由来となったそうである。ここから温泉水が1日に1万トン湧出し各ホテルや温泉旅館に給湯されている。遊歩道（木道）が整備されているので、硫黄の臭いの中独特の景観を味わえる。途中遊歩道のすぐ下に薬師如来の祠もある。

　登別温泉バスターミナル付近から緩い坂道が、地獄谷付近まで約1㎞続き、両脇には旅館や土産物店が並んでいる。登別万世閣を出て、最初に左側にある観光案内所に立ち寄りマップをもらって、200ｍあまり歩くと右側に閻魔堂、左に水蒸気がたちこめる泉源公園、さらに少し登ると二車線の車道と合流し左側に鬼祠の赤鬼・青鬼に会える。さらに約200ｍで地獄台に到着する。

　地球岬は、室蘭市の南に突き出した地にあり、断崖絶壁に囲まれ、よく晴れた日には遠く下北半島も見える風光明媚な景勝地である。灯台の後ろの上にある展望台からの眺望は抜群である。地球岬の名前はアイヌ語の「断崖」に由来しているらしい。岬の手前には、比較的広い駐車場やトイレ、売店などがある。JR室蘭駅と母恋駅付近から岬まで車道が整備されているが、室蘭駅付近からの道は狭いので、母恋駅付近からの道を登るのがお薦め。

　室蘭市のシンボルである白鳥大橋の南、標高70ｍの丘にある室蘭市をのぞむ展望台である。白鳥大橋をおりて道道699号線を100ｍほど走って右折すれば展望台への道が続く、約10分で展望台の駐車場に到着する。展望台からは、内海湾（噴火湾）にかかる白鳥大橋が良く見える。夜間は、ライトアップされた白鳥大橋や工業地帯の夜景がとても綺麗らしい。

　着工から竣工まで14年の歳月を要した白鳥大橋建設、その記念館が道の駅「みたら室蘭」として残っている。白鳥大橋は道の駅の東側から全景がよく見える。道の駅の北西側には海に面した遊歩道があり、穏やかな潮風を受けながら散歩するのが気持ち良い。ただ、時折強い風が吹いて帽子が飛ばされることがあるので注意！（前を歩いている人の帽子が風で飛ばされた）。道の駅のすぐ西には200年前に室蘭を訪問した英国軍艦プロビデンス号の記念碑もある。