夢追人さんのクチコミ(26ページ)全1,032件

　戦艦大和が製造され、出航したかつての軍港、呉港。今は松山・広島方面への高速艇やフェリー、対岸の江田島を結ぶフェリーが往復している。造船所や海上自衛隊潜水艦基地などもあり、呉港は賑わっている。西日本豪雨の際、陸路が完全に遮断され、陸の孤島となった呉市への唯一の通勤・通学手段として呉港は大きな役割をはたした。10月下旬の好天の日、呉港を訪れた。青い空、青い海、陽光の中を船舶が行き交っている。ベンチに座って、港を見ながら穏やかなひと時を過ごした。次回は、呉港遊覧船にのってみようと思う。

　10月下旬、今年3月に引き続き大和ミュジアムを訪れた。コロナ感染もピークを越え、修学旅行生など来館者で賑わっていた。呉市在住の65歳以上の高齢者は無料で入館できるのは、自分としては助かる。いつものように最初に戦艦大和の大型模型を見て、展示物を見て回った。展示は、戦前・戦後の呉市の歴史、呉市を中心とした造船・鉄工業の歴史、平和の大切さを学ぶよう構成されている。教育価値は十分ある。隣接している海上自衛隊の「鉄のくじら館」は、実物の潜水艦内部を見学できるし、潜水艦の歴史や自衛隊の海外での掃海艇の活躍などが分かる。大和ミュジアムと併せての見学がお薦め。

　道後温泉を訪れたときは、坊ちゃんからくり時計の前から北に延びるアーケード街、道後ハイカラ通り道後商店街を必ず歩いている。数十年前に初めて商店街を訪れたときは、鍼灸に使う「もぐさ」を売る店が多くあったが、今は１店舗しか確認できなかった。通りを突き当たって右折すると道後温泉本館に続くが、左に出ると「椿の湯」がある。椿の湯の中庭は一面に花模様が描かれていてとても綺麗だ。

　道後温泉本館から東に約100ｍのところに圓満寺がある。812年の建立とされる阿弥陀如来が本尊の寺院で、本堂の手前にある仏堂には3.67mの大きな白塗りの地蔵尊がある。行基の作といわれ、1855年に道後温泉の湯が止まったときに、この地蔵に祈願し再び湯が湧き出たことから「湯の大地蔵」と呼ばれている。縁結びのご利益があり、若い女性に人気があるらしい。

　道後温泉駅前から真東に歩き、なだらかな伊佐爾波坂を登ると、神社の石段前に出る。まっすぐな長い石段を登ると、国の重要文化財に指定されている八幡造りの、朱色の華麗な社殿が見えてくる。総檜皮葺の本殿に回廊をめぐらせた現社殿は京都石清水八幡宮を模して建て替えられたものらしい。回廊の左奥に珍しい算額の写真が掲げてある（保護のため現物は保管）。伊佐爾波神社は、縁結びや心願成就のパワースポットとしても知られている。

　鹿島渡船発着場から、周遊船「愛の航路」が出ている。30分あまりの船旅で、夫婦岩を巡り、鹿島を左回りに一周する。夏季は予約不要だが、その他の時期は前日までに鹿島公園渡船待合所に電話で予約が必要だ（tel:089-992-1375）。10月下旬に鹿島を訪れたとき、事前に周遊船を予約した人がいたので、それに加えて乗船させてもらった。2名以上の場合一人370円で、瀬戸の島々を見ながら瀬戸のそよ風を受けながら、快適な30分あまりの船旅を楽しんだ。これはお薦めだ。

　鹿島は、北条港から約400メートルのところにあり、渡船が20分毎に就航している（11～3月は30分毎）。周囲1.5㎞の小さな島だが、海沿いと山中に遊歩道があり（海沿いの道は一部通行止め）、季節ごとの自然の表情に出会え、緑あふれる森の中には野生の鹿が生息している。山頂の展望台からは瀬戸内の島々と北条の町を一望できる。鹿島博物展示館（入場無料）や鹿島神社、歌碑などがある。渡船料（往復）は駐車料金を含めて510円、追加は大人210円（65歳以上110円）と安く、気軽に行くことができる。

　道後温泉彩朝楽は、今回が８度目の利用である。道後温泉駅との間を無料のシャトルバスが30分毎に運行し、温泉街など付近の観光や散策にとても便利だ。温泉の湯は、鈍川温泉からタンクローリーで運ばれたものだが、泉質は大変良い。露天風呂は南側が開け、眼下に松山の町をのぞむことができる。10月下旬の早朝、露天風呂に入りと、赤く輝く火星や全天で最も明るい恒星のシリウス、冬の大三角形などが正面に見え、入浴しながら星空のロマンにひたった。

　明石駅の南口を出て、ショッピングモールの「パピオス明石」に入り、国道2号線をまたぐ陸橋を渡って下りた付近が魚の棚商店街である。約400年前に明石城築城とともに宮本武蔵の町割りによって作られたと伝わる商店街で、明石鯛や明石だこなどの新鮮な魚介類、明石焼きを売る店や食堂、土産物店が約100店舗軒を連ねている。地元の人だけでなく、観光客も歩いている。歩くだけでも楽しい。

　鉄道に興味があり、以前から一度山陽電車に乗りたいと思っていた。この度、山陽明石から山陽姫路まで直通特急に乗車した。ＪＲに比べて線路が南に迂回するため、ＪＲの23分680円に対して、山陽電鉄31分710円と少し時間もかかりやや割高だが、車窓からいつもと違う景色を楽しんだ。なお、姫路・神戸三宮間の運賃は、山陽電車とＪＲとでほぼ同じ、神戸三宮から東は阪神電車の軌道を使って大阪梅田までは直通快速を運行させている。　

　北にＪＲ神戸線明石駅、南に山陽電鉄本線明石駅があり、二つの駅は広い通路でつながっている。北口を出ると明石公園と明石城址、ビオレ明石、南口を出ると姫新バス乗り場とショッピングモールの「パピオス明石」がある。さらに南に少し歩くと魚の棚商店街に行くことができる。

　ＪＲ明石駅の直ぐ北、54ヘクタールを超える広い敷地に、明石城址、明石公園が広がっている。国の重要文化財の本丸跡や二ノ丸、東ノ丸、石垣、堀、武蔵の庭園、芝生広場などがある。ＪＲの電車から城址がよく見え、以前から訪れてみたいと思っていた。明石駅を出て、正面入口から公園に入ると直ぐ右にサービスセンター（公園管理事務所）がある。ここで公園のマップをもらって、秋の陽光と爽やか風を受けながら公園内を歩いた。観光客はほとんどいなくて、地元の親子連れや高齢者の多くが芝生広場でくつろいでいた。

　北野町および山本通界隈には、明治20年代から大正期にかけて建設された洋風住宅が多数残り、調和のとれた街並みを形成しており、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。シティループ10番「北野異人館」バス停を降りると、付近一帯に英国館、北野外国人クラブ、風見鶏の館、うろこの家、ウイーン・オーストリアの家など多くの洋館が点在している。ほとんどの施設の見学は有料だが、シティループの1日乗車券を見せれば割引がある。

　北野天満神社は、福原遷都に際して平清盛の命を受けて、京都の北野天満宮を勧請して社殿を造営したのがはじめと伝えられ、学問の神様菅原道真が祀られている。この付近一帯の「北野」という地名の発祥となった神社である。シティループ10番「北野異人館」で降車して西に少し歩いて、北野坂と交差するところの右側に石造りの鳥居が見える。

　横浜中華街、長崎中華街とともに日本三大中華街の一つに数えられ、元町通りと栄町通りにまたがる一帯に100あまりの店舗が軒を連ねている。中華レストランで食事をするのもよし、店頭で食材を買って食べ歩くのも楽しい。2022年10月、コロナ感染のピークを過ぎて、歩く人の数もかなり増えて元の賑わいが復活しつつある感じがした。シティループでは、4番「南京町」か、15番「元町商店街」で降車すれば良い。

　新幹線新神戸駅からＡＮＡクラウンプラザホテルの横を歩いて数分、ロープウエイのハーブ園山麓駅に到着。チケットを購入してロープウエイに乗って振り返ると、さっそく眼下に神戸の町と港の絶景をのぞむことができた。山頂駅を降りたところが展望エリアで、レストハウスや香りの資料館などがある。そこからゆっくりとした下り坂をガーデンエリア、グラスハウスエリア、風の丘エリアとハーブの香りを楽しみながら歩いた。途中の道の傍にはベンチやハンモックなどが設置してあり、ゆっくりとした時間を過ごすことができる。風の丘中間駅から、再びロープウエイに乗って下山した。

　阪神神戸三宮駅前からポートループバスに乗り、かもめりあ（神戸港観光船のりば）で下車した。観光船のりばから、神戸港を一周する「ロイヤルプリンセス号」が毎時45分に出港している。船上のスカイデッキから神戸の町並みや三菱重工業の工場などをのぞみながら約40分の船旅を楽しんだ。曇り空のため期待していたほど海面は綺麗ではなかった。乗船料はシルバーで1200円である。

　神戸市中心部の散策は、シティループが便利、1日700円で乗り放題だ。明るく親切なガイドも乗っている。二両連結のポートループにも乗れる。今回は、メリケンパーク、南京町、「北野工房のまち」と散策した。「北野工房のまち」は廃校になった旧神戸市立北野小学校を活用した入館無料の観光スポットである。校舎の1・2階は、小さな小物店や神戸グルメの店、「手作り体験」の部屋などが並んでいて、レトロな雰囲気が漂っている。

　ＪＲ三宮駅の南東側、阪神本線神戸三宮駅線の北側、観光、買物、食事などにとても便利なロケーションで、コンビニも隣接している。10月中旬、全国旅行支援を利用してこのホテルに宿泊した。フロントスタッフなどの対応もよく、快適に過ごすことができた。飲食街が近いためか夕食でのレストランの営業はなく、夕食は事前にホテルに注文したステーキ弁当をレストラン前で受取り、部屋に帰ってそれを食べた。比較的安価、ボリューム満点で大変美味しかった。

　松江自動車道 雲南吉田ICに隣接する道の駅で、無料区間なので、高速道路からの出入りは自由だ。「たたら」は雲南市吉田町が、日本古来のたたら製鉄の町で栄えたことから名付けられたそうだ。建物の中に入ると多くの客で賑わっており活気がある。レストランは人気があるらしく平日にもかかわらず混雑していて、入口では順番待ちの人が数人立っていた。