夢追人さんのクチコミ(43ページ)全1,032件

　国道57号線を熊本から大分に向かう途中、阿蘇神社に立ち寄りました。阿蘇山の北麓のカルデラの中にある神社で肥後国一宮、全国に約450社ある阿蘇神社の総本社です。第一駐車場（無料）に車を停め、西に参道を歩きましたが、正面にある重要文化財の桜門は解体修理中で、桜門の大きな絵が描いてありました。復旧工事は令和5年までかかるそうです。左から回って境内に入って、再建工事が完了した拝殿を参拝しました。早期の全面復旧を願っています。

　加藤清正が中世城郭をとりこみ改築した平山城で、国の特別史跡に指定されています。2016年（平成28年）4月の震度7の熊本地震で、天守閣や櫓群、堀などが被災しました。復旧工事が行われて2021年3月に天守閣の復旧工事が完了し、現在も櫓や堀など復旧工事が進められています。天守閣の復旧が終わって2か月あまりの時期でしたので、至る所に地震の爪痕が残っていました。本丸御殿は見学できませんでした。1日もはやい完全復興を願っています。

　熊本市電の花畑町電停から熊本城に向かって歩き、坪井川にかかる橋の右手前に加藤清正像があります。戦国の要塞熊本城を築いた加藤清正の像は、陣中に座るような姿でまさに熊本城を守っているかのようです。銅像の背後にのびる行幸坂の橋を渡ったすぐを左折すると、土産物店や食堂などが集まったスポットがあり、ここを過ぎると熊本城の入口です。

　「山鹿灯篭」は和紙でつくられた繊細な灯篭で、室町時代から受け継がれ、職人が神殿造りや城造りなど様々なものがあり、千人灯篭踊りなどでも披露される国指定の伝統工芸品です。民芸館が休館のため、その名作は残念ながら鑑賞することはできませんでしたが、八千代通のいくつかの店には山鹿灯篭が展示されていました。

　山鹿市の「温泉プラザ山鹿」ショッピングモールの駐車場に車をおいて、山鹿市を散策しました。八千代座通りを北に数分歩いて右折すると、左に八千代座が見えました。コロナ感染拡大のため入場することはできませんでしたが、概観から内部の雰囲気を味わうことができました。八千代座の前におられた観光ボランティアの方の説明によると、八千代座は明治43年に建設された芝居小屋で、一時は閉館していたが現在は国の重要文化財指定を受けて、平成13年から芝居小屋として生き続けているそうです。

　高知の日曜市は300年以上の歴史を持ち、毎週日曜日の午前6時頃から午後3時頃まで、高知城の東側の追手門筋の東西1㎞にわたり開かれています。今回の高知旅行はこの市を見るために宿をとりました。野菜や果物などの食品、植木、金物、骨とう品などを売る店が沢山並んでいます。4月に訪れたので、多くの店で大きなタケノコを沢山並べていました。特に驚いたのは「イタドリ」を沢山売っていました。私の住む広島県ではイタドリは雑草としては繁茂していますが、店頭で見たことはなく、ほとんど食用にすることはありません。このような独特の食材を見て回るのも面白いと思います。

　国道55号線、安芸市伊尾木を走っていると「伊尾木洞」の小さな案内板があったので、よってみることにしました。国道の右側に小さな観光案内書と駐車場があり、ここに車をおいて国道を横断して小さな水路の右の道を100ｍほど歩くと伊尾木洞の入口がありました。300万年前の地層が隆起し、それが波浪によって削られてできた海蝕洞です。シダの群落が見られ、ちょっと異様な雰囲気です。洞窟内を少し歩くと明るくなり、さらにシダのしげる道が続いています。国の天然記念物に指定されており必見です。でも一人で入ると不気味かも？

　吉良川の町並みのはずれにある御田八幡宮は応神天皇を祀る由緒ある神社です。今から780余年前、源頼朝が鎌倉幕府を開いた頃、天下泰平と五穀豊穣を祈念して全国の神社で奉納されたとされる古い祭典で、御田祭りは重要無形民俗文化財に指定されています。拝殿を舞台に田植から収穫までの稲作行事を演じるもので、田楽や猿楽、能楽などが行われ、日本三大奇祭りだそうです。5月3日の開催に向けて幾人かの人がその準備をしていました。

　高知から室戸に向かう国道55号線、室戸岬の数㎞手前の東側に吉良川の町並みがあり、立ち寄りました。吉良川町は、備長炭によって繁栄した町で、白壁や水切り瓦の建物などが並び、日本の懐かしい街並みを今も残し、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。水切り瓦は、強風や雨から家の壁面を守るために、庇のように瓦を何段にも重ねたもので、聞いてはいましたが初めて見ました。

　高知から国道55号線を南下すると、室戸岬の手前約1㎞、左手の海岸段丘に急斜面のつづら折りの道が登っています。これは室戸スカイラインで、登り切ったところに最御崎寺があります。真言宗豊山派の寺院で、本尊は虚空蔵菩薩、四国八十八箇所霊場の第二十四番札所です。駐車場から数分歩いて本堂を参拝して、寺の南にある室戸岬灯台に行こうと思いましたが、進入禁止になっていました。参拝後、スカイラインを北上し、展望台を経由して室戸市中心部に下りました。

　室戸岬の、荒波と岩の海岸の散策道を歩いた後、車で国道55号線を北東に10分あまり走ると、左手に室戸岬ジオパークセンターが見えたので立ち寄ってみました。建物に入ってまず室戸岬の地史や岩石の映像を見て、展示物や資料をスタッフの説明を聴きながら見て回りました。展示物等は分かりやすくまとめられており、数十分前に見てきた室戸岬の岩石や、四国の成因などについて理解することができました。

　高知城まで徒歩10分以内の範囲にはいくつかのホテルがありますが、いつも高知会館に泊まって朝食前に高知公園に散歩にでかけています。東側の追手門から入って石段を登り、天守閣の北にある広場を歩いて、西側の森の中の山道を高知県庁の横まで降りていきます。朝清々しい空気を吸い込みとても気持ちが良いです。40分あまりの散歩で、朝食もとても美味しいです。

　今治市の南、国道196号線を南下中に立ち寄りました。アカマツやクロマツなどが並ぶ広大な松原です。浜辺に出ると白砂の浜が広がり、国の名勝地でとても綺麗なところです。穏やか瀬戸内海のそよ風を受けながらひと時を過ごしました。松原の中心には菅原道真を祀る綱敷天満宮があます。道真公が大宰府の役人として左遷される途中、嵐のため志島ヶ原の入江に漂着したとき、村民が漁船の網を丸く敷いてもてなしたのが綱敷天満宮の由来だそうです。駐車場もあります。瀬戸内海沿岸にはほかにも兵庫県や福岡県など綱敷天満宮があります。

　赤穂義士を祀る神社で、浅野家三代の城主や、断絶後の森家の城主なども祀ってあります。苦労を重ねて殿様の仇をうったということで、「大願成就」「心願成就」のご利益があるそうです。資料館や義士宝物殿、義士木造奉安殿（義士などの木造彫刻49体を展示）、大石内蔵助邸庭園を併置しています。これらの施設は有料ですが、見る価値は十分にあると思います。なお、義士像は参道横にも並んでいます。

　赤穂城址を訪れた際に、城址公園北東の駐車場に車を停め、博物館を見学しました。2階建で、赤穂の塩、赤穂城とその城下町、赤穂浪士など赤穂の歴史にかかわる、製塩用具や模型、絵画、出土品などが展示されていました。赤穂城址や大石神社を訪れる前に「事前学習」で見ておくのが良いと思います。入館料は200円でした。

　JR播州赤穂駅から南に約1㎞のところに赤穂城址があります。赤穂浪士で有名なので、是非一度訪ねてみたいと思っていました。赤穂市立歴史博物館前の赤穂公園東駐車場に車を停め、堀を渡って西に歩いて左折して、城門から赤穂城本丸庭園に入りました。天守閣や本丸の建物は残っていませんが、早春の日差しを浴びながら園内を歩きました。

　太宰府天満宮、北野天満宮と共に日本三天神に称せられています。住居のある広島に比較的近いこともあって、毎年合格祈願に訪れています。ご利益あってお礼参りにもたびたび来ています。駐車場は表参道の「うめてらす」の前にもありますが、満車のことが多いので、天満宮の東の道を登って裏側の広い駐車場に置いています（裏口入学ではありません？）。裏には梅園があります。本殿を参拝した後に、西にある春風楼の舞台に上がると眼下に防府の街が見えます。

　広島市中心部の紙屋町交差点から南に600ｍほど歩くと、平和大通りの手前の西側に、ＮＨＫ広島放送局があり、施設見学ができます。放送の仕組みを分かりやすく体験できるコーナーや、ハイビジョンシアターなどがあり、いくつかの見学コースが用意されています。イベントの広場で岡本太郎展を開催していると聞き、訪れてみました。なかなか良かったです。

　広島市植物公園は、広島市西部の瀬戸内海を一望する高台にある広い植物園です。大花壇や大温室、日本庭園などがあり、世界中の多くの植物が栽培され、一年を通して花を楽しむことができます。芝生の広場やレストランもあり、ゆっくりとくつろぐこともできます。立体駐車場に車を停めて、数分歩いて正門から園内に入ると、大花壇があり、その奥に大温室が見えます。入園料は65歳以上でシニア割引がありました。

　浦添城は首里城以前の、13世紀～15世紀の200年余りに渡り琉球国中山の歴史の舞台となったグスクです。今回は、ゆいレール浦添前田駅から、標高130ｍの丘陵の城址まで約2時間のハイキングを楽しみました。駅から西に数分の浦添大公園南の管理事務所でマップを頂き、石畳道から前田高地平和記念之碑、ディークガマ、浦添城・城壁と歩きました。時折、青い南シナ海を見渡しながら、最後に出土遺物などが展示されたようどれ館を訪問しました。沖縄の歴史と平和を学ぶウオーキングでした。