はちのすけさんのクチコミ(46ページ)全3,564件

　両神社とも宇佐神宮の境内摂社だ。八坂神社は明治時代の廃仏毀釈で消滅し、近くに石碑のみが残る弥勒寺の守護神だったという。京都の有名な神社と同じ社名からうかがえる通り、祭神はスサノオノミコトだ。同じく京都の「蚕ノ社」を連想する養蚕神社は宇佐市内にあった神社を1989年に合祀したもの。明治維新以降、全国で急激に生産が伸びた養蚕業がこの地でも盛んだったことがうかがえる。祭神はスサノオの姉である天照大御神だ。

　吉水神社に参拝した折りに一角で祭られているのに気付いた。勝手は「入り口」などの意味があり、吉野山の入り口に立つ神社として信仰を集めた。勝手という文字から「勝利」の神様として全国に勧請されたという。ただ、平成13年に不審火で社殿を焼失し、現在は吉水神社の一角でひっそりと祭られている。寺社の焼失は消防がない時代はよくあったことだが、現代においての焼失は痛ましい。地元の有志が中心となって再建資金を募っているという。

　足利尊氏の京都奪還で吉野に落ち延びた後醍醐天皇が行宮と定めた場所だ。蔵王堂から南朝妙法殿の方向に急な石段を降りた辺りだという。天皇はここにあった実成寺を金輪王寺と改称し、行宮と定めた。吉野は山中で攻められにくいうえ、修験者勢力、楠木氏、北畠氏など南朝側勢力との連絡に便利だったことがこの地を選んだ理由とされる。京都奪還という捲土重来の地だったのだ。その後、実成寺は明治の廃仏毀釈で廃寺となり、跡地には南朝妙法殿が建立され、南朝の人々を弔う。蔵王堂から少し離れており、現地にはそんなオーラはないが、当時に思いを馳せると感慨深い。

　なかなか特徴が表現しにくい道の駅だ。昆虫の里を標榜するだけあって近くに昆虫自然園があるが、道の駅と関連があるかといわれると不明。中の直売店もなぜか二つに分かれており、不思議な感じだった。パンフレット類は充実しており、平戸観光の情報は収集できる。世界遺産に認定されたキリシタン関連施設を訪ねる旅だったが、ここに置いてあった関連パンフレットは役に立った。

　橿原神宮に参拝した時、本殿後方にそびえる山が実に絵になった。神社職員に山の名を聞くと、畝傍山だという。ああ、これが大和三山の一つかという感慨に襲われた。古代史に登場する大和三山は遥かかなたの存在だったが、いざ目の前にそびえる山を見ると、意外に身近な思いを抱いた。やはり奈良はすごい。身近な場所に歴史の舞台がそこここにあることを思い知った。

　近鉄飛鳥駅前の飛鳥道の駅の一部にある直売センターだ。地元農家の野菜や果物、生花、加工品などをそろえているが、意外と柑橘系が充実している。加工品も品ぞろえ豊かで、観光客でも楽しめる。ソフトクリームも人気だ。

　やっぱり山口は三方を海に囲まれているだけのことはある。サービスエリア（上り）の中にわざわざ海鮮の店があるのは、ある意味すごい。ここでは数種類の海鮮丼と定食が売り物だ。価格はリーズナブルとは言えないが、ＳＡで食べる海鮮丼はご当地感たっぷり。このほか、吉野家、セブンイレブンがある。

　専門個店が軒を連ねる昔ながらのアーケード商店街だ。観光要素はなく地域密着型だが、それがかえって「昭和の町」的な観光要素を醸し出しているから不思議だ。この日は京阪祇園四条の駅から白川沿いをゆるゆると歩いてたどりついた。祇園の町から京都の暮らしを見聞するなかなかいい散策路だ。アーケード内部の飾り付けも手作り感があって、いい。

　かつてこの近くに住んでいたことがあるが、当時は若さゆえ、この社に興味を示すことはなかった。上賀茂神社に参拝したのを機に久しぶりに足を運んだが、クスの巨木は健在だ。上賀茂神社から少し離れた社家の町にある同神社の末社だ。上賀茂社から流れ出た明神川のそばに小ぶりな社がある。樹齢500年という巨木のクスがあり、遠くからでも場所は分かる。社そのものというより、周辺の社家、明神川、クスノキがあいまった京都ならではの風景が見どころだ。

　宇佐神宮の上宮本殿の反対側にある遥拝所だ。塀をくり抜き、遠くの山を拝めるようになっている。現地の説明によると、ここから見える山が宇佐神宮発祥の聖地で、神宮の摂社である大元神社がまつられている。現地の様子を知らせる写真も飾ってあった。

　昭和ロマン蔵の広場に停車しているのを見つけた。聞くと無料で運行しているという。大型連休の最中だったので乗車はできなかったが、あとから豊後高田市の公式観光サイトで確認すると運行日と時間が確認できた。1957年生産のボンネットバスだが、手入れよろしく新しく見える。

　昭和30～50年代の教室や町並み、電化製品、POP広告などが空間とともに再現されており、思わず微笑んでしまうような展観だ。とくに教室の再現が懐かしい。古い机や世界地図などそういえばこの教材で習ったな、と思い出してしまった。

　昭和ロマン蔵の一角にある施設だ。鉄腕アトムに鉄人28号。各種フィギュアもよくそろっている。山口百恵や河合奈保子らのポスターなど昭和のアイドル歌手たちの関連グッズも懐かしい。駄菓子屋のPOPというかのぼりやおまけの数々を細かく見ていると結構時間消費する。

　豊後高田市の昭和の町を構成する施設だ。昭和ロマン蔵と混同する声が多いが、昭和の町展示館はロマン館から少し離れた場所にある別の施設だ。よく書かれているように車があるわけでなく、当時の電化製品や生活用品が展示してある。建物は元大分県信用組合高田中央支店。

　近鉄飛鳥駅前と国道169号の間に広がる道の駅だ。2018年にオープンしたばかりで、まだ新しい。道の駅なので当たり前だが、約50台収容の駐車場と大きな公衆トイレを備えている。道の駅に含まれるかどうかは不明だが、総合案内所と土産物販売の「飛鳥びとの館」、農産物や加工品直販所の「あすか夢販売所」、明日香村名物といっていいレンタサイクルなどのショップが軒を連ねている。場所的にも、機能的にも明日香村の玄関といっていい存在だ。

　ラーメンに造詣が深いわけではないが、これほど美しい麺線を初めて見た。細く水引のような麺がスープの中でたおやかに曲線を描いている。チャーシューとして鶏肉を使う笠岡ラーメンを提供する店だ。薄くスライスされた鶏肉も美しく広がる。メニューがいい。並と大盛りの二種類しかない。この日は夫婦そろって大盛りを注文。オーダーすると本当に恐るべきスピードで提供される。会計も無人市場式のセルフだ。2021年のミシュランガイド岡山でミシュランプレートに掲載。場所は田中美術館のすぐそばだ。

　メインは玉子の生産だが、最近は直売部門も人気だ。場所は水島工業地帯のど真ん中で、失礼ながら華やかな雰囲気はない。しかし、わずか10分ほどの滞在でも4台の車が訪れ、短時間でばたばたと購入していった。なかなかの人気店だ。赤玉、白玉など付加価値を高めた玉子だけでなく、玉子サンドやだし巻き、玉子焼き、茶わん蒸しなどがそろっている。人気はサンドイッチだろう。ゆで卵を砕いた定番のスタイルだけでなく、玉子焼きを挟んだ最近はやりのスタイル、煮玉子を砕いたもの、鳥そぼろなどオリジナル商品も多い。この日は全種類を一つずつ買って、夕食で楽しんだ。玉子に味がついており、和食風のサンドイッチといった感じだ。

　倉敷市と言っても玉島エリアのど真ん中だ。のんびりとした雰囲気の港町。昼時に訪れたが、この辺りは人気店が多いらしい、そこここにランチ待ちの行列ができていた。この日は奥さんとダブルコーンで注文。奥さんはヘーゼルナッツチョコレートとイタリアマロン、当方は梨のソルベとしあわせミルクをオーダーした。メニューはしあわせミルクなど定番と梨のソルベなどの季節もので構成されている。しあわせミルクはオーナー一押しの定番で、ミルクがおいしい。梨は傑作で、梨の味わいが上手にジェラートになっていた。甘くなく、しつこくなく、大人のジェラートだ。

　文殊菩薩像で知られる安倍文殊院の境内にある古墳だ。七世紀後半の円墳で、国の特別史跡。仏教が公伝してきたときは当たり前のように古墳がそこら中にあったはずだ。人を弔うために古墳を築造する精神と、仏教という宗教で人を弔う精神はどこで融合したのだろうか。お寺の中に古墳があるこの場所はその一つの答えなのかもしれない。古墳文化が仏教に変化していった過程が目の前に広がる。ここはそんな場所だ。

　法隆寺に行った際は一見を強く勧める施設だ。入館料は法隆寺の拝観料金に含まれている。仏像など同寺を代表する文化財が展示してあり、個人的には玉虫厨子がおすすめ。子どものころの教科書に厨子を製作する話が掲載されていたので、懐かしく鑑賞した。作者は判明しているものだと思っていたが、どうも不明らしい。そのほか、国宝の夢違観音など見どころが多い。