はちのすけさんのクチコミ(50ページ)全3,564件

　古い建物が建ち並ぶ津山市の出雲街道沿い、ホルモンうどんで有名な橋野食堂などがあるエリアだ。コロナ禍でカフェ部分は休業しており、ショーウインドーのスイーツから選ぶスタイルだ。日曜日の午後１時半ごろに訪ねたが、５組待ちの列ができていた。感染対策に力を入れており入場制限をかけているのと、包装がとても丁寧で時間がかかっているからだ。これは美点であり、繊細なデザインのスイーツが多いだけに家でも楽しんでもらおうとすれば自然と包装が丁寧になる。個人的には生クリームがとてもおいしい。津山に行った時は必ず、毎回、訪問するレベルだ。

　笠岡市に近い井原市の山間部にある文化財で、自動車でないとなかなか訪ねることはできない。地元の集落の墓地があり、その中の小高い場所に１０基前後の五輪塔が並んでいる。一つだけ大きく、屋根が懸けてあるのが源為朝の墓とされる五輪塔だ。現地の説明版によると、保元の乱後に配流された伊豆大島から脱出した為朝は琉球にわたって活躍。その後、近くの金剛福寺の僧を頼ってこの地を訪れ、亡くなったという。史実は伊豆大島で自害しているはずだが、英雄譚につきものの伝説化だ。金剛福寺にはやはり隠岐島に配流された後鳥羽上皇が島を脱出して同寺で亡くなった伝説が残る。この地に似たような伝説が残るのは奇妙な符合を感じる。

　２０２１年３月にオープンしたばかりの道の駅だ。矢掛町中心部は山陽道矢掛宿跡の古い町並みを生かしたまちづくりが進んでおり、その入り口機能というのがコンセプトのようだ。そう思わせたのは物販機能の少なさだ。近年の道の駅は、道の駅か直売施設か区別がつきにくい例が多いが、ここは物販をアンテナショップ的に絞って最小限に抑えている。宿場町での物販や町並み散策に誘導するスタンスをしっかり守っている感じだ。直売施設が好きな向きには物足りない側面もあるかもしれないが、近くの直売施設も新築されており、機能分担しているのだろう。建物は現代の本陣といった感じだ。デザインは地元・岡山県出身の工業デザイナー・水戸岡鋭治氏。最近は鉄道関係で脚光を浴びているが、意匠のあちこちに水戸岡流が感じられてファンにはたまらない建物だ。

　友人から津山名物として紹介されたのが、この店の「五大北天まんじゅう」だ。黒糖まんじゅうだが、とても薄いので少しびっくり。香ばしい皮に甘さ控えめのあんがいい。素朴な味わいだが、それだけに長い間愛されるのだろう。五大は空・風・火・水・地、北天は四天王の一人で北を守護する毘沙門天を指す。店舗は少し郊外だが、車での寄り付きはいい。

　矢掛町の山間地にある農園型レジャー施設だ。山の斜面に広がる農園をベースに、栽培されている果物狩りやイモ堀りのほか、バーベキューなどが楽しめる。その雰囲気を利用してピクニックコースや子供用ボルダリング設備などもあり、親子連れに好適な場所だ。園内の直売所では農園で採れた新鮮な果物や加工品が販売されている。家族がいろんな工夫して一日中、自然の中で思い思いに楽しむような施設だ。

　干拓地に道の駅があるのは珍しいのではないだろうか。もっと言えば道の駅ができるような幹線道路が干拓地にできるのは珍しいかもしれない。周辺の地理に疎いが、笠岡市内を迂回するバイパスが干拓地にできており、その沿線にあるのがこの道の駅だ。情報発信のほか、カフェ、レストラン、農水産物の直売、トイレなどの休憩施設で構成されている。直売で驚いたのは水産物だ。普段見慣れない魚がずらりと並んでいたほか、魚の詰め放題などユニークな試みも。また、今回、この道の駅に行った最大の理由は笠岡ベイファームの花畑だ。道路を走る客を取り込むのが道の駅だが、道の駅が道路を走る客を創出しているようでいい取り組みだ。一面に広がるポピーはなかなか。今度は真夏にひまわりを見に行こうと思う。

　吉備高原都市の中心部にある施設だ。物販などのきびプラザやさんさん広場、ギャラリーなどと一体的にあり、多様な役割を果たしている。約１０ヘクタールあり、遊具や散策、スポーツが楽しめる。四季の花の名所としても有名だ。

　備前の巨大古墳である両宮山古墳の近くにある。古墳から仏教公伝を経て寺院が建てられた宗教の巨大な流れが実感できるような場所だ。とはいえ、現地には伽藍の説明図と塔の基壇が残るのみで、少し想像しにくい。広々とした跡地が保存されており、現地に立って目をつぶって想像してみよう的な場所だ。幹線道路から少し住宅街の狭い道を入った所にある。

　この施設の充実度で駐車無料、入場無料はすばらしい。美咲町そのものが中山間地にあるが、その中でも山間地にある施設だ。もともと岡山県農林水産総合センター畜産研究所でその素地を生かして県民ふれあい施設となった。レストラン、バーベキュー施設のほか、園内の散策が楽しめる。4月上旬に行ったが、桜、チューリンㇷ゚の花見が楽しめた。メインはラベンダーとか。この日は３月末から毎シーズン販売が始まるというプレミアムソフトクリームを食べたが、ミルク味でおいしかった。

　通常の精肉店だけでなく、干し肉の専門店だ。通販もある。個人的な話だが、この店で干し肉というジャンルがこの世に存在することを初めて知った。牛肉の干し肉というとビーフジャーキーを想像するものの、調理後の実際はかなり生に戻して食べるという感じだ。生物を乾すというと魚の干物を連想するが、実際は魚よりももっと生々しいものだ。とはいえ、乾すことによって味が濃厚になる点は一緒だろう。乾すという作業によってうまみが増すのは魚も肉も一緒だ。この日は牛の干し肉のほか、鶏の干し肉も買った。牛もさりながら鶏がいけた。鶏肉の調理法はいろいろあるが、こんな味わいが増す方法はなかなか知らない。ショップがあるのは吉井川の北側一帯で、周囲には同業者が点在している。店によって味が違うのだろうか。ＪＲ駅からは少し離れているが、車の駐車場は完備している。

　岡山市の独立系百貨店「天満屋」本店に隣接して運営されているバスターミナル。１７もの乗り場があり、市内各地にバスが四通八達している。百貨店バスターミナルとしては国内初だという。利用できるバスは両備バス、岡電バス、中鉄バス、下電バスなど。市内の路線バスで宇野バスだけは徒歩五分ほど離れた場所で独立した営業所を持っている。デパートから地下通路で行けて便利だ。

　長距離高速バスは運営しておらず、実質的には路線バス専業の会社だ。そういう意味では市民の足といっていい。140円区域内だとかなりコストパフォーマンスが高いバスだ。両備ホールディングスの一員で、同じグループのPRキャラクター「たま駅長」をあしらった「TAMAバス」も走っている。

　岡山市が運営するレンタサイクルだ。観光客も使いやすいようスマホと交通系ＩＣカードがあれば借りることができる。料金体系も一回限りや一日三回以上使用する人向けなど多様。サイクルポートは旭川の西側とＪＲ岡山駅の間に集中しており、市内中心部は網羅している。後楽園と岡山城ならば電車・バスでも十分だが、その他の小さな観光地を回るには便利なツールだ。蛍光色の自転車がほとんどだが、岡山に本拠を置くプロスポーツチームのオフィシャルカラーをまとった自転車があり、これに乗れると当たり、といった感じだ。

　岡山県を代表するホテルの生息地とされる旧北房町の備中川沿いにある。辺りでは例年6月上旬から下旬にかけてゲンジボタルが飛び交う様子が観賞でき、この公園が観賞客の駐車場としても機能している。エリア一帯は環境省の「ふるさといきものの里百選」にも選ばれている。公園内にはホタルの一生を説明した模型や写真の展示も。通常は遊具を備えた都市公園だが、大ぶりな池や川面を模した水辺が造ってあり、涼しげな雰囲気が漂っている。

　がいせん桜を見に勝山から新庄村に向かう途中に見つけた景勝地だ。道路から少し下った新庄川の川辺で、一帯は雲白色の石灰岩だ。石灰岩は流れに削られて奇岩となり、奇観を構成している。その様子がいにしえの人々の目に「龍宮」と映ったのだろう。道路沿いにポケットパーク的な駐車場が整備されており、寄り付きはいい。歩いて行ける範囲に松平不昧公が参勤交代の際に好んで飲んだという「鬼清水」などもある。

　北房ダム湖を見下ろすような高台にある紅葉の名所であり、キャンプサイトだ。ＨＰによると、キャンプ場として造成されながら営業に至らず、20年以上も放置されていたという。地元の人々がこつこつと整備を重ねてようやく営業を始めたそうだ。桜がきれいだと聞いたので足を運んでみたが、2021年は記録的に開花が早くすでに葉桜だった。ただ、ここから湖を見下ろす景色はすばらしく、それだけでも価値がある。

　白壁の土蔵風建築だが、歴史系の史料館だ。旧北房町で発見された出土品や歴史資料を展示している。貼り石の外観で知られる国指定史跡の大谷1号墳から出土した「双竜環頭大刀」のほか、もう少し時代が下ってこの地で鍛えられた日本刀や農機具などの民俗資料もある。こうした史料館では珍しいのだが、日曜日が休みなので注意。

　北房方面へのドライブで立ち寄りスポットの一つだ。里山に囲まれた果実園の中にあるカフェで、環境も魅力の一つだ。果実園の中にあるので当然だが、果物を使ったパフェをオーダーした。新しいメニューだというイチゴとあたご梨のフルーツパフェ。最初はイチゴ味で途中から梨の酸味に味変する。イチゴを使ったケーキもおいしそうだ。パフェ、焼き菓子なども。室内でもいいが、屋外の果実園に設けられた席も開放感があっていい。

真庭市の北房地区を流れる備中川沿いにはホタルが多数生息しており、地域を挙げて保護している。環境省が全国に制定した「ふるさといきものの里百選」に選ばれており、ゲンジボタルヤヘイケボタルが生息している。町の入り口には「ホタルの里」といった看板や「ほたる公園」も整備されている。見ごろは6月上旬ごろから。

　この店舗のＨＰを探したがよくわからなかった。協同組合落合ショッピングセンターが名称だ。地元で商店街を構成していた専門個店が集まって大規模小売店舗を構成して地元民に利便性をもたらすとともに、大型店の進出を防ぐ。そんな店舗だろうか。ただ、多くの市民が利用しており、支持の高さがうかがえる。