はちのすけさんのクチコミ(49ページ)全3,564件

　備前焼まつりで訪れた。ＪＲ駅からまっすぐ商店街へ向かうと左側にある。昼食時で店内はいっぱいだったが、歩行者天国の路上に展開された臨時の食事席でままかり寿しをいただいた。酢の締め具合は良好で、もう一人前食べたかった。キャンプのボンカレーのように、屋外での食事は格別だ。でも、一度は店内で食べてみたいが…。

　備前焼のギャラリーとレストランを兼ねた店で、黒塀が周囲をぐるっと取り囲んだ古い屋敷を改修した店だ。備前焼まつりの前に地元テレビ局のグルメ番組でここのカレーライスをＰＲしていた。休日に訪れたが、レストランは人気だった。

　備前焼の店が並ぶ西国街道、いわばメインストリートにある喫茶兼陶器店だ。入り口が展示スペースで、奥が喫茶ルームになっている。陶器店は奥が見えにくいケースが多いが、ここは通りから明るい店内がのぞけるのが利点だ。備前焼の店を訪ね歩くと結構長距離になるが、わりに喫茶店は少ない。オアシス的な店舗だ。

　水田や畑、農村という純和風の光景の中に広がる英国風庭園だ。廃校になった小学校を活用して２０００年に造られた庭園で、英国園芸の国内パイオニアとして知られるケイ山田氏の設計。バラやハーブなど約３５０種２１０００本の草花が四季折々に庭を彩る。校舎・校庭という学校の名残をとどめる一方で、休憩用の西欧風東屋「ガゼボ」やベンチなどはいかにも英国風。こういっては何だが、意外に本格的な英国庭園で、ここまで足を運ぶ価値は十分にある癒やしの空間だ。廃校後は公民館としても活用されており、多目的ホール、陶芸教室、カフェ、レストルーム、さらには地域の愛好会から発展したビリヤード場まである。

　全国各地に玉子関連の人気店があるが、いずれも山間部にあるから不思議だ。ニワトリの飼育に山間部が適していることや玉子の単価がそう高くないことから固定費を抑えざるを得ないなどの要因が自然に山間部の立地を選ばせているのかもしれない。この店舗もそうだ。笠岡市から井原市に抜ける幹線道路沿いにある。玉子の販売のほか、プリン、バウムクーヘン、シフォンケーキのほか、たまごかけご飯のイートインなどがある。大型連休の午後1時前に着いたが、たまごかけご飯のイートインに入れない人たちが列を作っていた。お目当てのプリンは売り切れているなど大人気で、やむを得ずこの日はシフォンケーキと卵を買って帰った。駐車場がとても広く、家族連れやカップルでにぎわっていた。

　観光施設と言えないかもしれないが、運営者の熱量を感じる施設だ。日本の原子物理学の父とされる仁科芳雄を顕彰する施設だが、単なるゆかりの品々を展示するだけではなく、偉業を伝える行事を通して後進に道を開こうという思いが感じ取れる取り組みを展開している。よく文学者の施設ではこうした風はある。その文学者のファンが集まっての熱量だが、科学の方面でこうした施設はなかなかない。

　１９８１年にオープンした施設。江戸中期から明治初期にかけて現地で作られた大原焼のほか、住民から寄せられた農耕具、生活用具などの資料を展示している。施設前庭には郷土の偉人である仁科芳雄、小川郷太郎の胸像があるが、二人に関する資料も収蔵する。古民家をコンセプトにした施設のデザインは少し不思議な雰囲気。なぜか第１、第３日曜日にしか開館しない。

　町のど真ん中にこういう施設があると、この町に住みたくなる。野球場、テニスコート、プール、体育館、武道場。さらには全天候型多目的施設の「ふるさとかもがたプラザ」、天草池、噴水、児童遊園などが一カ所に整備されている。この日は土曜日だったが、さまざまなシーンで市民がそれぞれの使い方をしていた。

　阿藤伯海は浅口市（旧鴨方町）出身の漢詩人にして教育者。第一高等学校や大学で教壇に立つが、50歳で帰郷。残りの人生は故郷で過ごす。人生絶頂期で田舎に引っ込むという、独特な行動が後年の評価を生んだのかもしれない。公園は2006年に阿藤の功績をたたえて設けられたもので、旧居を中心に記念広場、蓮池、庭園が設けられている。旧居以外では吉備真備をたたえた詩を刻んだ大きな石碑が印象的だ。

　江戸時代に建築された二棟の町家を中心に蔵、土塀、井戸、庭園を再現整備した公園だ。一帯は岡山藩の支藩である鴨方藩の中心地で、門前を走る鴨方往来の繁栄をしのぶことができる。町家の中は見学できるほか、庭園や裏の小山など散策しながら時間消費できる施設だ。施設の維持には地元のボランティアが一役買っているというのも、この公園が地元にいかに愛されているかがうかがえる。さわやかなスポットだ。

　幕藩体制を消滅させた明治維新の廃藩置県。その後のカオスを現代に伝える史跡だ。廃藩置県後、今の岡山県エリアには岡山県、北条県、深津県の3県が置かれ、すぐに深津県は小田県と改称される。その際、県庁が福山から笠岡へと移転されたが、県庁舎が置かれたのがこの小田県庁正門が残る笠岡小学校一帯だ。それが明治5年だが、３年後の明治８年には岡山県と合併することになり、あっけなく小田県は消滅してしまう。廃藩置県をめぐっては全国でさまざまなドラマがあるが、この正門にも刻まれているに違いないと思う。

　道の駅「笠岡ベイファーム」の正面に広がる干拓地だ。題名にある通り夏のヒマワリが有名だが、それ以外にも四季折々の花々が植えられる。春は菜の花、初夏はポピー、秋にはコスモスが広々とした農地いっぱいに満開の花を咲かせる。農地は３ヘクタールというからスケール感もたっぷりだ。今回は大型連休にポピーを見に行ったが、一面の満開でとても満喫できた。遠景のコンビナートもいい。

　こんな山間部になぜ…、と思わせるような意外性あふれる施設だ。ブドウ（ベリーＡ）の産地として知られる井原市青野町に地元の団体が造ったという。6月下旬から11月上旬までぶどう約40種を販売するほか、野菜や農産加工品などを取り扱う。コロナ禍で制限されているが、いろんな集客イベントも。ブドウの季節には一度足を運んでみたい施設だ。

　ＮＴＴ系列の複合機能ビルだ。岡山市内の一等地にある高層ビルで、高層階はオフィス、低層階は商業テナントが入居している。かつてはファッション、雑貨で人気を集めたが、ＪＲ岡山駅前にイオンができてからテナントが流出。そのあとを埋めきれておらず、観光客的に周遊するにはややさびしいラインナップになっている。

　天満屋やイズミなどが出資した会社が運営しており、隣接する天満屋本店と渡り廊下でつながっている。実質的に天満屋のテナント群と言っていい存在だ。入居するテナントのロゴが壁面に掲げられているが、いずれもテーマカラーを使わないモノトーンが目につく。観光向けではなく地元密着型商業施設だが、街中の雑踏を楽しむ都市型観光の一つとして足を運ぶのは悪くない。

　ＪＲ岡山駅前にあり、地下街で駅と接続している旧来の駅前デパートの典型だ。建物も昭和の構造で、ワンフロア当たりの面積があまり広くなく、その代わり高層で売り場面積を増やしているタイプだ。ただ、従来の高島屋的な雰囲気はとても存在しており、その点は高く評価できる。地元民の需要を満たしているだけではなく、駅前にあるだけに地下の食品売り場は安心できる観光土産品売り場としても機能している。

　吉備路自転車道は岡山市の岡山県総合グラウンドから総社市役所までの自転車専用道だ。地図で見ると岡山と総社を一直線に東西を結ぶルートで、約22キロある。フラットでファミリー向けなルートだが、観光的にもいい。五重塔の風景で知られる備中国分寺や温羅伝説の吉備津神社、歩いて立ち入ることができる墳丘墓では日本一の造山古墳など岡山観光のスターが点在している。「日本の道百選」にも選ばれている。

　岡山市には路線バスの会社が何社かあるが、主力の一つだ。天満屋バスターミナルには入っていないが、歩いて近くの同社バス拠点があるので中心部も使いやすい。もちろん、岡山城や後楽園など観光地にも走っており、観光で訪れた際はチェックしたい交通機関だ。バスロケーションシステムも車窓の風景を見ることができたり、ナンバーでバスの現在位置が検索できたりとユニーク。シックなボディは渋く目立つ。

　スポーツをたしなまない身にとってはスポーツイベント会場が主な用途だが、都市公園としても十二分な機能がある空間だ。陸上競技場だが、サッカーの試合も開催するシティライトスタジアム、バレーボールやバスケットボールの試合があるジップアリーナおかやま、スタンドを備えた野球場など大型施設が目白押しだ。さらに津島遺跡を公園化した広場、四季折々の花々など自然も見どころだ。個人的には秋が美しいと思う。真っ赤なメイプルが色づく通りは散策に絶好だ。

二色が岡と呼ばれる一帯にある建物だ。「二色」の語源は山桜とカエデが季節ごとに彩りを変える趣向を指すが、現在は杉が中心。かつてはその「二色」を楽しむ建物だったらしいが、現在はお茶室としてのみ貸し出されている。周辺の風情にとてもマッチした建物で、庭園の一部のよう。第二次世界大戦の空襲で焼失しており、現在の建物は戦後の建て替えという。