はちのすけさんのクチコミ(48ページ)全3,564件

　幕末の儒学者で備中松山藩の藩政改革に取り組んだ山田方谷（１８０５～７７）のブロンズ像。方谷の生誕210周年の記念事業として地元有志がＪＲ備中高梁駅西口広場に建立した。地元で活躍したヒーローをNHK大河ドラマの主人公に推す取り組みが盛んだが、山田方谷もその一人だ。幕末の混乱に翻弄された藩を救った立役者。維新後は中央での官職を辞退したことから全国的な知名度は低いが、地元ではその人物を評価する声は多いという。

　以前はＪＲ岡山駅とイオン岡山を結ぶ地下通路沿いにあったが、岡山市観光案内所とともに2020年末から岡山駅の新幹線口に移転した。ＪＲだけでなく、空港バスが発着する関係で自動車以外の観光客が立ち寄りやすい場所になった。中四国の交通の要衝だけに、県内だけでなく各地の観光情報が入手できるのが強みだ。ちなみに、以前に岡山市観光案内所があった新幹線改札横のスペースは「手ぶら観光」の荷物預け場所になっている。

　「おみやげ街道」はＪＲ西日本の土産店ブランドだが、この店舗は新幹線の構内にある。岡山駅は伯備線、山陽線、赤穂線、四国へ行く瀬戸大橋線など山陰・山陽・四国へつながる交通の要衝だけに、ここの店舗は各地方の土産物をそろえているのが特徴だ。岡山の特産物だけでなく讃岐うどん、じゃこ天など四国の特産物、山陰の特産物がそろう。ちょっとしたお土産の買い忘れ需要にもこたえる便利なショップだ。

　駅を取り囲むように、あちこちに「さんすて」の看板が見えるので少し迷う。西、北、南の３館があり、さらに地下階から最大５階までの階層があるからだ。土産物だけでなく食事、ファッション、雑貨などの店舗が入居しており、観光客だけでなく、地元の購買需要も取り込んでいる。2019年ごろから2020年にかけて大改装しており、いくつか岡山初登場の店舗もある。

　かつて「味の名店街」などと称して整備されたビルの飲食地下街が各地にあった。小ぶりな飲食店がテナントとして軒を連ねるタイプだ。この店は周南市の中心商店街のそんなビルの地下街にある。店構えも内装もいかにも老舗。スタッフも熟練の人たちばかりで、一見でも安心して入ることができる安心感がある洋食店だ。定食、ハンバーグ、スパゲティ、カレー、ピラフといった分野でひと通りの料理がセレクトできる。この日は鉄板スパゲティをオーダー。子どものころの懐かしい味わいを楽しんだ。

　「おみやげ街道」はＪＲ西日本が展開するおみやげ店舗だ。小ぶりな店舗が多いが、ここは徳山の特産品がよく集約されているパフォーマンスの高いショップだ。特に酒類が充実。有名ブランドの「獺祭」も各種類そろっており、店舗の大きさの割には充実感がある。

　ＪＲ徳山駅からほど近いエリアにある。数多くの専門個店が軒を連ねるアーケード商店街で、典型的な地域生活型だ。アーケードの下には食品、洋服、雑貨、飲食など多種多様な商店がそろっており、多くの市民が買い物に来ていた。

　ＪＲ徳山駅から東側に伸びる商店街。銀座商店街とみなみ銀座商店街が並行して走っている。古き良きアーケード商店街だが、2021年7月に訪れた時は再開発工事に伴い、通行止めになっていた。再開発後は商業施設やホテルなどが整備され、大きく生まれ変わるようだ。

　曹源寺は岡山市郊外にある江戸時代の古刹。岡山の地を治めた池田家の菩提寺として建立された臨済宗の大寺院だ。庭園は心字の池を中心とする池泉回遊式で、後方に抱えた築山までぐるっと巡ることができる。ただ、庭園だけしか題に上がっていないが、ここは伽藍と庭園をセットで楽しむ場所だろう。山門をくぐった辺りの紅葉、竹林は四季を通じて美しく、門から本堂までまっすぐな伽藍配置はいかにも禅寺。

　京都にマイカーではなく新幹線で旅した時に使ったが、強力に便利だ。預けると宿泊ホテルに運んでくれる。逆ルートもあり、最終日の朝はホテルから駅まで荷物を運んでもらった。手ぶら観光の便利さを実際に知った。この日は新幹線から下車するとそのまま地下のクロスタ京都へ。窓口での簡単な手続きですぐに預かってもらった。コストもスーツケースのロッカー料金程度で、割安感がある。京都ではよく大きな荷物を持ってバスに乗り込み、本人も周囲も苦労する姿を見るが、こうしたサービスがもっと普及すればいいと実感する。

　東山三十六峰の一つである吉田山一帯に広がるのが、吉田山緑地だ。ふもとの吉田神社の境内でもあるため、都市の中心部にありながらも緑地が保全されている。この日は山頂のカフェを訪ねたが、緑豊かなルートでいい散策ができた。吉田神社辺りから登るのがスタンダードかもしれないが、道に迷って今出川通から細い道をたどって上がった。また、帰途も迷って気が付いたら白川通だった。

　吉備津神社の鳥居前で営業する門前店だ。土産物店と食事処を兼ねており、観光地によくあるタイプだ。メニューは一般的だが、目立つのは「桃太郎うどん、そば」。桃太郎の伝承にちなんできびだんご、キジの肉だんごなどをトッピングした看板メニューだ。

　大文字焼きは京都を代表する風物詩の一つだけに、初めて見た時は感慨を覚えた。京都市内各地から見ることができるが、吉田山から見た大文字は思い出深い。また、鴨川から見る姿もとてもきれいだ。銀閣寺横から登ることができる。

　岡山市内中心部を走る路面電車だが、運行距離はそう長くない。観光客が使うとすれば岡山城や後楽園に行く時ぐらいだろう。それよりも地元出身の工業デザイナー・水戸岡鋭治がデザインを手がけた電車が走っているのが、観光的には注目される。MOMOやKUROなどの車両やイギリスのアニメ「チャンギントン」とタイアップした「おかでんチャンギントン」などがそれで、いかにも「水戸岡先生」的なデザインだ。また、子会社が運営する和歌山の電車の「たま車掌」をあしらった「たま電車」も人気だ。

　全長82メートルの前方後円墳だ。幹線道路沿いにあるが、あまりよく見えない。目印は同古墳の出土品などを収納する「須恵古代館」だ。駐車場も同館そばにある。立ち入ることができる古墳で、墳頂部まで上ることが可能だ。墳頂部には家型の石棺も。周辺には環濠があったが、現在は畑だ。現地は公共交通で行けるような場所ではなく、車が必須。

　吉井川の河川敷を利用して造られた、当たり前だがフラットなコースだ。クラブハウスは堤防の外にある。コストパフォーマンスがいいコースだ。岡山市出身で全英女子オープンで優勝した渋野日向子が小学校時代によくラウンドしていたという。また、戦国武将の黒田官兵衛ゆかりの「福岡城跡」がコース内にある。

　よっぽどの戦国時代ファンでないと足を運ぶことはない場所かもしれない。自動車であればブルーラインの邑久インターチェンジから南に少し車を走らせると行き着く。戦国大名の中でも松永久秀などと並んで代表的な梟雄とされる宇喜多直家が生まれた城だ。山城で、山頂まで登山路が整備されているが、観光という雰囲気はない。近くにこの地方の拠点として栄えた備前福岡、西大寺があり、それらを抑える要害として築かれたという。ちなみに、備前福岡は黒田官兵衛の生誕地で、九州の福岡という地名はそこからとった。

　JR岡山駅と空中通路で接続するANAクラウンプラザホテル岡山の20階にあるレストランだ。ここのランチは毎月テーマを設定しており、いろいろと楽しめるのが特徴だ。行ったときは岡山の旬がテーマだった。過去には「北海道の味覚」がテーマだったことも。先付、造り、煮物、蒸し物、揚げ物などが並ぶラインナップ。一品一品は少ないが、歓談しながらゆっくり食べると満腹になっているというランチならではのコースだ。味付けは「和」が濃いわけではなく、いたって現代的な、創作系な、淡泊な味わい。コーストータルで満足するタイプだ。

　「門田貝塚」は弥生時代から鎌倉時代にまたがっての複合遺跡であり、おそらくは環濠に囲まれた集落遺跡であり、弥生時代の貝塚が残る遺跡でもある。現在は「門田貝塚遺跡公園」として整備されており、住宅街の広々とした都市公園として親しまれているようだ。現地には説明版のほか、環濠や捨てられた貝、竪穴式住居が復元されている。弥生から鎌倉時代まで長い間人が住んでいるということは災害が少なく、食にも恵まれ、交通にも恵まれたいい土地だったのだろう。遺跡の説明が充実しているいい遺跡公園だ。

　あの番町皿屋敷の原型とも言える秘話が隠されているのが、この井戸だ。皿を割ったという濡れ衣を着せられた女性が井戸に落とされ「一枚、二枚…」というストーリーも全く同じだし、主人公のお菊をはじめ登場人物の名前もそっくりだ。播州皿屋敷と番町皿屋敷という名称もうり二つ。これはこの井戸に伝わる物語がお江戸で有名な怪奇小説になったのではないかという空想をかきたてる。