リスボン旅行記(ブログ) 一覧に戻る
ラファエル・ボルダロ・ピニェイロ(Rafael Bordalo Pinheiro)はポルトガルの風刺画家でイラストレーター、陶芸家で彫刻家でもあります。ポルトガルにおける漫画のパイオニアであり、「カルダス・ダ・ライーニャ/Caldas da Rainha」に陶器の制作所を開き、「ボルダロ・ピニェイロ」は陶器のブランドとしてよく知られています。日本でも40年ほど前にキャベツの葉の形をした皿やボウルが人気になりました。23年前に来た時はそれほどの想いはありませんでしたが、「オビドス/Óbidos」へ行く際の中継地点にある「ボルダロ・ピニェイロ」のファクトリーショップと工房の裏側を見る機会がありました。そこでその魅力にハマってしまい、ボルダロのタイルのサイズの蓋物2個と30センチを超える大きなカエルの花瓶を買ってしまいました。それを3週間担いでポルトガルとスペインを旅しました。その後に現在は廃刊になっている「旅行人」のポルトガル特集で詳しいことを知り、ネットの時代になり知識も増えました。以前は知らなかった「ラファエロ・ボルダロ・ピニェーロ美術館/Museu Rafael Bordalo Pinheiro」の存在を知り、前回は休みだった「カルダス・ダ・ライーニャ」にある工房の博物館も旅の終わり頃に予約することが出来ました。また、旅のあちこちでも作品を置いているショップだったりホテルでは現地の人と話が弾んでしまいました。「グルペルギアン美術館」でのミッションを終えて頭の中は飽和状態ですが、また新たなミッションでたくさんのことを学ぶことが出来ました。

長年の夢だった妻を伴ってのポルトガル4週間の旅(11)ボルダロ・ピニェーロ美術館でラファエル・ボルダロの生涯と驚異の作品に圧倒される。

14いいね!

2024/11/06 - 2024/11/06

1091位(同エリア2904件中)

旅行記グループ 2024ポルトガルの旅(1)

0

101

kojikoji

kojikojiさん

この旅行記スケジュールを元に

ラファエル・ボルダロ・ピニェイロ(Rafael Bordalo Pinheiro)はポルトガルの風刺画家でイラストレーター、陶芸家で彫刻家でもあります。ポルトガルにおける漫画のパイオニアであり、「カルダス・ダ・ライーニャ/Caldas da Rainha」に陶器の制作所を開き、「ボルダロ・ピニェイロ」は陶器のブランドとしてよく知られています。日本でも40年ほど前にキャベツの葉の形をした皿やボウルが人気になりました。23年前に来た時はそれほどの想いはありませんでしたが、「オビドス/Óbidos」へ行く際の中継地点にある「ボルダロ・ピニェイロ」のファクトリーショップと工房の裏側を見る機会がありました。そこでその魅力にハマってしまい、ボルダロのタイルのサイズの蓋物2個と30センチを超える大きなカエルの花瓶を買ってしまいました。それを3週間担いでポルトガルとスペインを旅しました。その後に現在は廃刊になっている「旅行人」のポルトガル特集で詳しいことを知り、ネットの時代になり知識も増えました。以前は知らなかった「ラファエロ・ボルダロ・ピニェーロ美術館/Museu Rafael Bordalo Pinheiro」の存在を知り、前回は休みだった「カルダス・ダ・ライーニャ」にある工房の博物館も旅の終わり頃に予約することが出来ました。また、旅のあちこちでも作品を置いているショップだったりホテルでは現地の人と話が弾んでしまいました。「グルペルギアン美術館」でのミッションを終えて頭の中は飽和状態ですが、また新たなミッションでたくさんのことを学ぶことが出来ました。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.0
交通
5.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
一人あたり費用
50万円 - 100万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩
航空会社
ルフトハンザドイツ航空
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
Agoda
  • 「グルベンキアン美術館/Museu Calouste Gulbenkian」のカフェで少し休んだ後はタクシーで「ラファエロ・ボルダロ・ピニェーロ美術館/Museu Rafael Bordalo Pinheiro」まで移動します。カンポグランデ近くまで7ユーロで移動出来てリスボンのタクシーのありがたみを肌で感じます。

    「グルベンキアン美術館/Museu Calouste Gulbenkian」のカフェで少し休んだ後はタクシーで「ラファエロ・ボルダロ・ピニェーロ美術館/Museu Rafael Bordalo Pinheiro」まで移動します。カンポグランデ近くまで7ユーロで移動出来てリスボンのタクシーのありがたみを肌で感じます。

    グルベンキアン美術館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 中央分離帯に置かれた陶器製の人形に一抹の不安を感じましたが、美術館としてはちゃんとしています。

    中央分離帯に置かれた陶器製の人形に一抹の不安を感じましたが、美術館としてはちゃんとしています。

    ラファエル ボルダロ ピニェイロ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

  • この博物館はアルトゥール・エルネスト・サンタクルス・マガリャネスという収集家がラファエル・ボルダロの作品を崇拝し、 美術館を設立して亡くなるまで館長を務めた歴史があります。

    この博物館はアルトゥール・エルネスト・サンタクルス・マガリャネスという収集家がラファエル・ボルダロの作品を崇拝し、 美術館を設立して亡くなるまで館長を務めた歴史があります。

  • 壁はボルダロのトレードマークでもある猫の顔のタイルがびっしりと貼られています。ラファエロは大の猫好きで2匹飼っていたそうです。

    壁はボルダロのトレードマークでもある猫の顔のタイルがびっしりと貼られています。ラファエロは大の猫好きで2匹飼っていたそうです。

  • 1913年にカンポ・グランデ邸の設計は建築家アルバロに委託されましたが、1922年には新しい展示室を設けるための改修が行われていました。博物館は1926年にはすでにリスボン市議会の所有となり、改装と拡張がされました

    1913年にカンポ・グランデ邸の設計は建築家アルバロに委託されましたが、1922年には新しい展示室を設けるための改修が行われていました。博物館は1926年にはすでにリスボン市議会の所有となり、改装と拡張がされました

  • 道路側に美術館(Museu)と奥にギャラリー(Galaria)の2つの展示室があることが分かりました。まずは奥(図面上右側)の建物の受付でリスボンカードを見せます。1人2ユーロと元々安いのですが無料になりました。

    道路側に美術館(Museu)と奥にギャラリー(Galaria)の2つの展示室があることが分かりました。まずは奥(図面上右側)の建物の受付でリスボンカードを見せます。1人2ユーロと元々安いのですが無料になりました。

    グルベンキアン庭園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

  • 建物の間にはボルダロの陶器でも有名なモチーフのツバメがたくさん飛んでいました。ポルトガルでツバメは「必ず戻ってくるもの」の象徴として使われているそうです。

    建物の間にはボルダロの陶器でも有名なモチーフのツバメがたくさん飛んでいました。ポルトガルでツバメは「必ず戻ってくるもの」の象徴として使われているそうです。

    カンポ グランデ 広場・公園

  • ラファエルは画家のマヌエル・マリア・ボルダロ・ピニェイロの息子に生まれ、姉のマリア・アウグスタと弟のコルンバノは画家になりました。父親から絵を学び、雑誌「A Berlinda」や「O Calcanhar de Aquiles」といった雑誌の挿絵や風刺的なカリカチュアを発表するようになっていきます。

    ラファエルは画家のマヌエル・マリア・ボルダロ・ピニェイロの息子に生まれ、姉のマリア・アウグスタと弟のコルンバノは画家になりました。父親から絵を学び、雑誌「A Berlinda」や「O Calcanhar de Aquiles」といった雑誌の挿絵や風刺的なカリカチュアを発表するようになっていきます。

  • 「ラファエロの肖像画」<br />弟のコルンバノが描いた兄のラファエロ・ボルダロ・ピニェーロの肖像画です。ラファエロは座ってくつろぎながら煙草を吸っています。<br />

    「ラファエロの肖像画」
    弟のコルンバノが描いた兄のラファエロ・ボルダロ・ピニェーロの肖像画です。ラファエロは座ってくつろぎながら煙草を吸っています。

  • 1875年にブラジルに渡り、「Mosquito」などのイラストレーター、漫画家として働きました。その後、ピニェイロは別の政治風刺雑誌の編集者になり、風刺画家として知られるようになり、イギリスの絵入り新聞の「イラストレイテド・ロンドン・ニュース」からも依頼を受けました。

    1875年にブラジルに渡り、「Mosquito」などのイラストレーター、漫画家として働きました。その後、ピニェイロは別の政治風刺雑誌の編集者になり、風刺画家として知られるようになり、イギリスの絵入り新聞の「イラストレイテド・ロンドン・ニュース」からも依頼を受けました。

  • 1866年に結婚しすると翌年に息子のマヌエル・グスタボ・ボルダロ・ピニェイロが生まれます。マヌエル・グスタボもイラストレーターや陶芸家として働き、父親の設立した陶芸工場を発展させることになります。

    1866年に結婚しすると翌年に息子のマヌエル・グスタボ・ボルダロ・ピニェイロが生まれます。マヌエル・グスタボもイラストレーターや陶芸家として働き、父親の設立した陶芸工場を発展させることになります。

  • 1875年には現在も人気のあるポルトガルの貧しいひげ面の農民のキャラクター「セ・ポヴィーニョ/ Zé Povinho」を作り上げました。

    1875年には現在も人気のあるポルトガルの貧しいひげ面の農民のキャラクター「セ・ポヴィーニョ/ Zé Povinho」を作り上げました。

  • ゼ・ポヴィーニョはラファエル・ボルダロ・ピニェイロによって創作され、ポルトガルの国民的擬人化として採用された社会批評の風刺的キャラクターです。

    ゼ・ポヴィーニョはラファエル・ボルダロ・ピニェイロによって創作され、ポルトガルの国民的擬人化として採用された社会批評の風刺的キャラクターです。

  • ボルダロ・ピニェイロの風刺画の中で際立った人物として彼はポルトガル国民の象徴的な存在となり、国の歴史を通じて主要な社会的・政治的・経済的問題をユーモラスに批判し、政治階級の見捨てと忘却に直面して永遠の反乱を起こすポルトガル人の特徴を風刺的に描きましたが、状況を変えることはほとんどありませんでした。

    ボルダロ・ピニェイロの風刺画の中で際立った人物として彼はポルトガル国民の象徴的な存在となり、国の歴史を通じて主要な社会的・政治的・経済的問題をユーモラスに批判し、政治階級の見捨てと忘却に直面して永遠の反乱を起こすポルトガル人の特徴を風刺的に描きましたが、状況を変えることはほとんどありませんでした。

  • その後は立体的な形に変化して19世紀後半のカルダス・ダ・ライーニャの工場の陶器で人気を博しました。

    その後は立体的な形に変化して19世紀後半のカルダス・ダ・ライーニャの工場の陶器で人気を博しました。

  • 庭園彫刻「コウノトリとオオカミ」1900年<br />フランスの作家ラ・フォンテーヌの寓話に着想を得た噴水は長い嘴で窒息しかけているオオカミの喉に詰まった肉片を取り除く勇敢なコウノトリの物語を描いています。コウノトリはオオカミからの感謝を求めますが、「オオカミの口に首を突っこんでおきながら無事だったことよりもすばらしい褒美はあるか」と一笑されます。23年前にこの作品などが置かれたボルダロ社の工場の庭を見て感動しました。

    庭園彫刻「コウノトリとオオカミ」1900年
    フランスの作家ラ・フォンテーヌの寓話に着想を得た噴水は長い嘴で窒息しかけているオオカミの喉に詰まった肉片を取り除く勇敢なコウノトリの物語を描いています。コウノトリはオオカミからの感謝を求めますが、「オオカミの口に首を突っこんでおきながら無事だったことよりもすばらしい褒美はあるか」と一笑されます。23年前にこの作品などが置かれたボルダロ社の工場の庭を見て感動しました。

  • プライベート用コーヒーセット」1882年<br />この東洋風の食器セットは個人での使用のために造られました。カードはラファエロ自身がデザインし、妹のマリアが制作しました。コーヒーポットとカップとソーサーにはラファエルと妻のエルビラが描かれ、ミルクジャグには子供たち、シュガーボウルには愛猫が描かれています。トレイは漆塗りの盆を模して日本美術のモチーフを取り入れています。

    プライベート用コーヒーセット」1882年
    この東洋風の食器セットは個人での使用のために造られました。カードはラファエロ自身がデザインし、妹のマリアが制作しました。コーヒーポットとカップとソーサーにはラファエルと妻のエルビラが描かれ、ミルクジャグには子供たち、シュガーボウルには愛猫が描かれています。トレイは漆塗りの盆を模して日本美術のモチーフを取り入れています。

  • 「ジョアンナ・ヒンツェ・リベイロに贈られた花瓶」1894年<br />恐怖に駆られて逃げ惑うネズミをじっと見つめている猫がいます。この花瓶は画家が1984年にファイアンス窯を訪れた際の記念としてジョアナに贈られたものです。彼女は政府の首脳であるエルンスト・ヒンツェ・リベイロの妻でした。ボルダロは新聞で彼の風刺画を描いていましたが、2人には刑に満ちた関係があったことを示しています。献辞は花瓶の中に入れた紙のように胴に貼り付けてあります。

    「ジョアンナ・ヒンツェ・リベイロに贈られた花瓶」1894年
    恐怖に駆られて逃げ惑うネズミをじっと見つめている猫がいます。この花瓶は画家が1984年にファイアンス窯を訪れた際の記念としてジョアナに贈られたものです。彼女は政府の首脳であるエルンスト・ヒンツェ・リベイロの妻でした。ボルダロは新聞で彼の風刺画を描いていましたが、2人には刑に満ちた関係があったことを示しています。献辞は花瓶の中に入れた紙のように胴に貼り付けてあります。

  • 「ガイオ」1901年<br />自然の風景をモチーフにした浮彫り装飾が施されたハンギングプレートです。植物の根はひび割れた皿から生えているようです。黄色いエニシダやカヤツリグサ、麦の穂やポピーが躍動感あふれる構図で描かれています。くちばしと翼を少し開いたカケスは飛び出さんばかりの躍動感があります。コオロギと蝶は春への賛歌となっています。

    「ガイオ」1901年
    自然の風景をモチーフにした浮彫り装飾が施されたハンギングプレートです。植物の根はひび割れた皿から生えているようです。黄色いエニシダやカヤツリグサ、麦の穂やポピーが躍動感あふれる構図で描かれています。くちばしと翼を少し開いたカケスは飛び出さんばかりの躍動感があります。コオロギと蝶は春への賛歌となっています。

  • 「ハンギングバスケット」<br />この作品はテーブルの上に並べられた調理中の食材で構成された静物画のようです。干しダラのバカリャウにロブスターが伝統的な籠細工に入れられていますが、その籠のリアルさも含めて超絶技巧です。

    「ハンギングバスケット」
    この作品はテーブルの上に並べられた調理中の食材で構成された静物画のようです。干しダラのバカリャウにロブスターが伝統的な籠細工に入れられていますが、その籠のリアルさも含めて超絶技巧です。

  • 「ハンギングバスケット」<br />買い物用のバスケットの中から無造作に顔を出しているバカリャウが2枚に、吊り下げられて乾燥したニンニクの束、玉ねぎも顔を出しています。卵があれば「バカリャウ・ア・ブラース」というバカラオ、タマネギ、ジャガイモの細切りを卵でとじたものが出来そうです。

    「ハンギングバスケット」
    買い物用のバスケットの中から無造作に顔を出しているバカリャウが2枚に、吊り下げられて乾燥したニンニクの束、玉ねぎも顔を出しています。卵があれば「バカリャウ・ア・ブラース」というバカラオ、タマネギ、ジャガイモの細切りを卵でとじたものが出来そうです。

  • 「ハンギングバスケット」<br />こちらもバスケットの中からキャベツの葉と太刀魚のような魚が顔を出しています。そのユーモラスな視線から目が離せません。

    「ハンギングバスケット」
    こちらもバスケットの中からキャベツの葉と太刀魚のような魚が顔を出しています。そのユーモラスな視線から目が離せません。

  • 「テーブルセッティング」1898年<br />真っ黒な大皿は薄暗い部屋のように見えてきます。光の当たったテーブルの上には布が敷かれ、2つの大きなバスケットが見えます。1つはその形からもワインの入った瓶と思われます。

    「テーブルセッティング」1898年
    真っ黒な大皿は薄暗い部屋のように見えてきます。光の当たったテーブルの上には布が敷かれ、2つの大きなバスケットが見えます。1つはその形からもワインの入った瓶と思われます。

  • 新鮮な野菜の瑞々しさや生きているような魚やロブスター、本物の籐で編みこまれたような籠などそのリアルさに驚かされます。

    新鮮な野菜の瑞々しさや生きているような魚やロブスター、本物の籐で編みこまれたような籠などそのリアルさに驚かされます。

  • 「エルヴィラのためのフレーム」1902年<br />この写真フレームには画家自身が2度描かれています。陶器のリボンには結婚36周年を記念して妻に贈られたものです。巨大な筆を持つ若いラファエロと筆を落としてしまう年老いたラファエロです。

    「エルヴィラのためのフレーム」1902年
    この写真フレームには画家自身が2度描かれています。陶器のリボンには結婚36周年を記念して妻に贈られたものです。巨大な筆を持つ若いラファエロと筆を落としてしまう年老いたラファエロです。

  • 「アビリオ・マスカレニャス博士に捧げる壺」1888年<br />アビリオ・マスカレニャス博士はリスボンのサン・ジョセ病院の医師でマヌエル・ボルダロ・ピニェーロの同僚でピッタ博士もリスボン医科大学の教授でした。陶器は伝統に倣い枝とブドウの房、甲殻類、カエル、トカゲなど自然主義的な要素で構成されています。炭疽病の治療でお世話になったお礼で贈られたものです。

    「アビリオ・マスカレニャス博士に捧げる壺」1888年
    アビリオ・マスカレニャス博士はリスボンのサン・ジョセ病院の医師でマヌエル・ボルダロ・ピニェーロの同僚でピッタ博士もリスボン医科大学の教授でした。陶器は伝統に倣い枝とブドウの房、甲殻類、カエル、トカゲなど自然主義的な要素で構成されています。炭疽病の治療でお世話になったお礼で贈られたものです。

  • 「ピッタ博士に捧げられた壺」1888年<br />ピッタ博士に贈られた壺の装飾はより複雑で、底部は籐かごを模して、首の部分に川のストラップで留めるようになっている。壺の中にはアナゴやサバやハタといった海洋生物が表されています。

    「ピッタ博士に捧げられた壺」1888年
    ピッタ博士に贈られた壺の装飾はより複雑で、底部は籐かごを模して、首の部分に川のストラップで留めるようになっている。壺の中にはアナゴやサバやハタといった海洋生物が表されています。

  • 「ホワイトディナーサービスセット」<br />シンプルな形状の食器と透明な釉薬に写実的な装飾モチーフを組み合わせています。モチーフはキャベツ、大根、キュウリ、インゲン豆などが貼り付けてあります。

    「ホワイトディナーサービスセット」
    シンプルな形状の食器と透明な釉薬に写実的な装飾モチーフを組み合わせています。モチーフはキャベツ、大根、キュウリ、インゲン豆などが貼り付けてあります。

  • 「ホワイトディナーサービスセット」<br />葉は付いたままのインゲン豆のつまみは使いづらそうな印象を受けます。

    「ホワイトディナーサービスセット」
    葉は付いたままのインゲン豆のつまみは使いづらそうな印象を受けます。

  • 「ホワイトディナーサービスセット」<br />このサラダプレートも実際に使うのは難しそうです。

    「ホワイトディナーサービスセット」
    このサラダプレートも実際に使うのは難しそうです。

  • 「ホワイトディナーサービスセット」<br />このオーバルの大皿に至っては料理を盛り付ける段階で使いずらそうです。使い終わった皿を洗うのは至難の業に思えます。

    「ホワイトディナーサービスセット」
    このオーバルの大皿に至っては料理を盛り付ける段階で使いずらそうです。使い終わった皿を洗うのは至難の業に思えます。

  • 「キャベツとカタツムリの皿」1890年<br />ラファエロ・ボルダロによって造られたこの皿はカルダス・ダ・ライ―ニャの工場で大量生産された優れた例で、現在も生産されています。このタイプのキャベツの皿やボウルは40年ほど前に日本でも人気がありました。

    「キャベツとカタツムリの皿」1890年
    ラファエロ・ボルダロによって造られたこの皿はカルダス・ダ・ライ―ニャの工場で大量生産された優れた例で、現在も生産されています。このタイプのキャベツの皿やボウルは40年ほど前に日本でも人気がありました。

  • 「アントニオ・マリア」1884年<br />政治風刺新聞の「アントニオ・マリア」の1884年尾最初のページはラファエロが描いた作業場の内部で、屏風の奥では彼がテーブルに座って作業をしています。背中に1883と書かれた年老いた猫は去り、1884と書かれた子猫がボールにじゃれています。

    「アントニオ・マリア」1884年
    政治風刺新聞の「アントニオ・マリア」の1884年尾最初のページはラファエロが描いた作業場の内部で、屏風の奥では彼がテーブルに座って作業をしています。背中に1883と書かれた年老いた猫は去り、1884と書かれた子猫がボールにじゃれています。

  • 「セ・ポヴィーニョ/ Zé Povinho」が日本的な浮世絵風に描かれています。頭上には「LIBERDADE(自由)」と書かれた和傘を持っています。

    「セ・ポヴィーニョ/ Zé Povinho」が日本的な浮世絵風に描かれています。頭上には「LIBERDADE(自由)」と書かれた和傘を持っています。

  • これはセ・ポヴィーニョの自由を求める精神を表現しています。線や色の塗り方が江戸時代の大津絵や浮世絵を模しています。

    これはセ・ポヴィーニョの自由を求める精神を表現しています。線や色の塗り方が江戸時代の大津絵や浮世絵を模しています。

  • 山水画を描いた掛軸のような絵画には山伏のような姿のセ・ポヴィーニョが付け鼻に糸を結び、その先には「アントニオ・マリア」と書かれた赤い球が吊られています。<br />その球を猫がじゃれています。

    山水画を描いた掛軸のような絵画には山伏のような姿のセ・ポヴィーニョが付け鼻に糸を結び、その先には「アントニオ・マリア」と書かれた赤い球が吊られています。
    その球を猫がじゃれています。

  • 漢字風に縦書きされたアルファベットはRAPHAELと読めます。

    漢字風に縦書きされたアルファベットはRAPHAELと読めます。

  • 「今日の晩餐」<br />ダヴィンチの「最後の晩餐」に触発されたラファエロはキリストの代わりにセ・ポヴィーニョを座らせ、左右には当時の2大政党のメンバーで囲んでいます。食卓には「税金」の入った盆が置かれてあります。子の版画は訴訟の対象になりましたが、最終的には無罪となっています。

    「今日の晩餐」
    ダヴィンチの「最後の晩餐」に触発されたラファエロはキリストの代わりにセ・ポヴィーニョを座らせ、左右には当時の2大政党のメンバーで囲んでいます。食卓には「税金」の入った盆が置かれてあります。子の版画は訴訟の対象になりましたが、最終的には無罪となっています。

  • 「アントニウスの晩餐」<br />「今日の晩餐」に対する非難へのラファエロの反応です。無罪判決となったあとはボア・ホラ裁判所に訴えられた自らをキリストの立場においてこの風刺画を描きました。<br /><br /><br />

    「アントニウスの晩餐」
    「今日の晩餐」に対する非難へのラファエロの反応です。無罪判決となったあとはボア・ホラ裁判所に訴えられた自らをキリストの立場においてこの風刺画を描きました。


  • 「ゴンザガ・ゴメスのモリンゲ」1896年<br />伝統的なポルトガルの水甕であるモリンゲ(Moringue)をラファエロはアントニオ・ルイス・ゴンザガ・ゴメスに捧げるユニークな作品を制作しました。風刺新聞「アントニオ・マリア」の1ページが粘土で巧みに再現されて、リボンで結ばれています。

    「ゴンザガ・ゴメスのモリンゲ」1896年
    伝統的なポルトガルの水甕であるモリンゲ(Moringue)をラファエロはアントニオ・ルイス・ゴンザガ・ゴメスに捧げるユニークな作品を制作しました。風刺新聞「アントニオ・マリア」の1ページが粘土で巧みに再現されて、リボンで結ばれています。

  • 右の注ぎ口には風刺的な彫刻で表現された会話のシーンがあり、白いコートを着たラファエロと、マリア・ダ・パシエンシアとアントニオ・マリアという彼の作品に登場する2人の人物が描かれています。

    右の注ぎ口には風刺的な彫刻で表現された会話のシーンがあり、白いコートを着たラファエロと、マリア・ダ・パシエンシアとアントニオ・マリアという彼の作品に登場する2人の人物が描かれています。

  • 反対側の注ぎ口には新聞社の「アントニオ・マリア」と陶器工場の経営者であった友人のゴンザガ・ゴメスが頭を抱えています。これはラファエロが新聞社に原稿を納品するのが遅いことに落胆している様子が描かれています。

    反対側の注ぎ口には新聞社の「アントニオ・マリア」と陶器工場の経営者であった友人のゴンザガ・ゴメスが頭を抱えています。これはラファエロが新聞社に原稿を納品するのが遅いことに落胆している様子が描かれています。

  • 「マヌエル・ゴメスの時計ケース」1895年<br />ルネサンス様式で制作されたこのユニークな時計ケースはリスボンの書店主で編集者で、ラファエロの友人でもあったマヌエル・ゴメスが所有する店のために造られました。

    「マヌエル・ゴメスの時計ケース」1895年
    ルネサンス様式で制作されたこのユニークな時計ケースはリスボンの書店主で編集者で、ラファエロの友人でもあったマヌエル・ゴメスが所有する店のために造られました。

  • ラファエロはポルトガルの叙事詩ウズ・ルジアダス(Os Lusiadas)に触発されてデザインを決めました。ポルトガル最大の詩人と言われるルイス・デ・カモンイスによる叙事詩です。大航海時代におけるポルトガルの海外進出と栄光を、ホメロスを模した雄大な作風で描いています。

    ラファエロはポルトガルの叙事詩ウズ・ルジアダス(Os Lusiadas)に触発されてデザインを決めました。ポルトガル最大の詩人と言われるルイス・デ・カモンイスによる叙事詩です。大航海時代におけるポルトガルの海外進出と栄光を、ホメロスを模した雄大な作風で描いています。

  • ユーラシア大陸最西端のロカ岬の碑文に刻まれた「ここに地終わり海始まる(Onde a terra acaba e o mar começa)」という言葉は、この作品の第3詩20節から取られています。

    ユーラシア大陸最西端のロカ岬の碑文に刻まれた「ここに地終わり海始まる(Onde a terra acaba e o mar começa)」という言葉は、この作品の第3詩20節から取られています。

  • 時計の文字盤が人魚とトリトンに満たされた波に囲まれた陶器作品として再現しました。この円形の穴に時計が組み込まれていたのでしょう。

    時計の文字盤が人魚とトリトンに満たされた波に囲まれた陶器作品として再現しました。この円形の穴に時計が組み込まれていたのでしょう。

  • 頭の上にカニを乗せている人魚の子供が可愛らしいです。イセエビは体がバラバラにされています。

    頭の上にカニを乗せている人魚の子供が可愛らしいです。イセエビは体がバラバラにされています。

  • トリトン族の男性は頭にロブスターを乗せてほら貝を吹いています。トリトン族とほら貝というと子供の頃に観た「海のトリトン」を思い出してしまいます。

    トリトン族の男性は頭にロブスターを乗せてほら貝を吹いています。トリトン族とほら貝というと子供の頃に観た「海のトリトン」を思い出してしまいます。

  • 裸の女性が松明を持ち鷲の背中に乗っています。今は失われていますが、持っていたリボンには詩人カモンイスの言葉「私の歌はあらゆる場所に広がるだろう」と書かれていたようです。

    裸の女性が松明を持ち鷲の背中に乗っています。今は失われていますが、持っていたリボンには詩人カモンイスの言葉「私の歌はあらゆる場所に広がるだろう」と書かれていたようです。

  • 「タツノオトシゴとムール貝があしらわれた燭台」1899年<br />タイトルを読んでスタンドになっている部分がムール貝だと分かりました。

    「タツノオトシゴとムール貝があしらわれた燭台」1899年
    タイトルを読んでスタンドになっている部分がムール貝だと分かりました。

  • 「2匹のトカゲの付いた燭台」1899年<br />リアルな2匹のトカゲが今にも動きそうな姿で表現されています。

    「2匹のトカゲの付いた燭台」1899年
    リアルな2匹のトカゲが今にも動きそうな姿で表現されています。

  • 「ヤシの木のキャンドルスタンド」1890年<br />ベース部分に座って上を見上げているカエルが可愛らしいです。

    「ヤシの木のキャンドルスタンド」1890年
    ベース部分に座って上を見上げているカエルが可愛らしいです。

  • 「グリフォンのキャンドルスタンド」1898年<br />語源は古代ギリシア語のグリュプスで「曲がった嘴」の意味があります。鷲の部分は金色でライオンの部分はキリストの人性を表した白であると言われ、コーカサス山中に住み、鋭い鈎爪で牛や馬をまとめて数頭掴んで飛べたといわれます。胸の形からもスフィンクスに近いような姿に見えます。

    「グリフォンのキャンドルスタンド」1898年
    語源は古代ギリシア語のグリュプスで「曲がった嘴」の意味があります。鷲の部分は金色でライオンの部分はキリストの人性を表した白であると言われ、コーカサス山中に住み、鋭い鈎爪で牛や馬をまとめて数頭掴んで飛べたといわれます。胸の形からもスフィンクスに近いような姿に見えます。

  • 「ジャスティノ・グエデスのためのシーリングランプ」1898年<br />当時としては最新技術であったがスランプはルネサンスのモチーフからインスピレーションを得て、ラファエロによって再解釈されました。

    「ジャスティノ・グエデスのためのシーリングランプ」1898年
    当時としては最新技術であったがスランプはルネサンスのモチーフからインスピレーションを得て、ラファエロによって再解釈されました。

  • 友人であり親しい強力さであり、彼の出版物のいくつかを編集した出版社のジャスティノ・ロケ・ガメイロ・グエデスに捧げられました。

    友人であり親しい強力さであり、彼の出版物のいくつかを編集した出版社のジャスティノ・ロケ・ガメイロ・グエデスに捧げられました。

  • この作品は出版社のパビリオンを飾るためにラファエロによって造られました。

    この作品は出版社のパビリオンを飾るためにラファエロによって造られました。

  • ミスラ(Misulas)はポルトガル語で建築壁から突き出す持ち送りやブラケットを指す言葉です。これらの台の上に鉢などを置きました。<br />「風の神アイオロスのミスラ」<br />マリーゴールドとアーカンサスの葉で囲んだ作品です。ラファエロは19世紀の歴史主義復興の嗜好を反映し、神話の人物像を好んで造りました。

    ミスラ(Misulas)はポルトガル語で建築壁から突き出す持ち送りやブラケットを指す言葉です。これらの台の上に鉢などを置きました。
    「風の神アイオロスのミスラ」
    マリーゴールドとアーカンサスの葉で囲んだ作品です。ラファエロは19世紀の歴史主義復興の嗜好を反映し、神話の人物像を好んで造りました。

  • 「鹿の頭のコーベル」<br />コーベル(Corbel)は19世紀後半の住宅室内装飾で頻繁に使用された家具の要素で、植物や肖像画、新興ブルジョワジーが好んで身の回りを飾る代の事です。シカの頭部はハンティングトロフィーを連想させるので新興ブルジョワジーの好みにもあったのかもしれません。我が家にも大森暁生さんの「ジャッカロープ」が壁に架かっています。新興なので。

    「鹿の頭のコーベル」
    コーベル(Corbel)は19世紀後半の住宅室内装飾で頻繁に使用された家具の要素で、植物や肖像画、新興ブルジョワジーが好んで身の回りを飾る代の事です。シカの頭部はハンティングトロフィーを連想させるので新興ブルジョワジーの好みにもあったのかもしれません。我が家にも大森暁生さんの「ジャッカロープ」が壁に架かっています。新興なので。

  • 「ドラゴンのミスラ」<br />壁の中から飛び出してきそうな迫力です。ドラゴンについて初めて知ったのは父が買ってくれた「エルマーのぼうけん(My Father&#39;s Dragon)」でした。10年ほど前に保育園に通う姪に本をプレゼントしたことがあります。彼女はすでに保育園で読み聞かされたことがあり内容をよく覚えていました。リュックの中に入っているキャンディーや輪ゴムの話しで盛り上がっている横で物語を知らない義妹の悔しそうな顔が忘れられません。

    「ドラゴンのミスラ」
    壁の中から飛び出してきそうな迫力です。ドラゴンについて初めて知ったのは父が買ってくれた「エルマーのぼうけん(My Father's Dragon)」でした。10年ほど前に保育園に通う姪に本をプレゼントしたことがあります。彼女はすでに保育園で読み聞かされたことがあり内容をよく覚えていました。リュックの中に入っているキャンディーや輪ゴムの話しで盛り上がっている横で物語を知らない義妹の悔しそうな顔が忘れられません。

  • 「ヤシの葉のミスラ」<br />不思議な組み合わせのデザインですが、全体としてアール・ヌーヴォーの様式美を感じるのが不思議です。

    「ヤシの葉のミスラ」
    不思議な組み合わせのデザインですが、全体としてアール・ヌーヴォーの様式美を感じるのが不思議です。

  • 「七面鳥のミスラ」<br />アメリカやイギリスなどでは七面鳥は感謝祭やクリスマスの「主役級」ですが、ポルトガルのクリスマスではメインは干しダラのバカリャウ料理や甘いパン菓子ボロ・レイなどが伝統的で、七面鳥はあっても「数ある肉料理の1つ」という位置づけです。

    「七面鳥のミスラ」
    アメリカやイギリスなどでは七面鳥は感謝祭やクリスマスの「主役級」ですが、ポルトガルのクリスマスではメインは干しダラのバカリャウ料理や甘いパン菓子ボロ・レイなどが伝統的で、七面鳥はあっても「数ある肉料理の1つ」という位置づけです。

  • 「栗のミスラ」<br />11月11日はポルトガルでは「サン・マルティーニョ(São Martinho)の日」です。この日はその年に作った新しいワインを飲みながら、焼き栗を食べる習慣があります。この日の朝は初めて焼き栗屋を見た日でもありました。<br />

    「栗のミスラ」
    11月11日はポルトガルでは「サン・マルティーニョ(São Martinho)の日」です。この日はその年に作った新しいワインを飲みながら、焼き栗を食べる習慣があります。この日の朝は初めて焼き栗屋を見た日でもありました。

  • 「ロブスターのミスラ」<br />瑞々しい昆布の上に真っ赤なロブスターが乗せられ日本人が見るとおめでたい気分になります。旅の終わりにリスボン市内の雑貨店で大皿にロブスターが乗った飾り皿を見つけました。店の方に「これはボルダロですか?」と尋ねると違うということで諦めましたが、買っておけばよかったと後悔しています。

    「ロブスターのミスラ」
    瑞々しい昆布の上に真っ赤なロブスターが乗せられ日本人が見るとおめでたい気分になります。旅の終わりにリスボン市内の雑貨店で大皿にロブスターが乗った飾り皿を見つけました。店の方に「これはボルダロですか?」と尋ねると違うということで諦めましたが、買っておけばよかったと後悔しています。

  • 「バカリャウのミスラ」<br />乾燥した干しダラを紐で縛って形にまとめ上げています。この後の4週間弱の旅で散々干しダラ料理にはお世話になりました。

    「バカリャウのミスラ」
    乾燥した干しダラを紐で縛って形にまとめ上げています。この後の4週間弱の旅で散々干しダラ料理にはお世話になりました。

  • 「ルネサンス様式のフリーズ」<br />このフリーズは指揮者ミケランジェロ・ランベルティーニの宮殿のダイニングルームにある暖炉のために依頼されたものです。

    「ルネサンス様式のフリーズ」
    このフリーズは指揮者ミケランジェロ・ランベルティーニの宮殿のダイニングルームにある暖炉のために依頼されたものです。

  • ダイニングルームのルネサンス様式の装飾はホセ・ケイロスが手掛け、木彫はホセ・マイヨール、陶器はラファエロが制作しました。

    ダイニングルームのルネサンス様式の装飾はホセ・ケイロスが手掛け、木彫はホセ・マイヨール、陶器はラファエロが制作しました。

  • 「コルク樫の幹を模した傘立て」<br />2匹のトカゲが隠れるようにコルク樫の幹に見えます。コルクはポルトガルの特産品で、ポルトガルのコルク樫森林の面積は世界の約30%、コルクの生産シェアは世界の約50%です。さらにコルク製品にいたってはおよそ75%の製造を担っています。<br />

    「コルク樫の幹を模した傘立て」
    2匹のトカゲが隠れるようにコルク樫の幹に見えます。コルクはポルトガルの特産品で、ポルトガルのコルク樫森林の面積は世界の約30%、コルクの生産シェアは世界の約50%です。さらにコルク製品にいたってはおよそ75%の製造を担っています。

  • 「籠の形をした花瓶」<br />このような籐や藁を模した作品も数多く造られました。写実的なという言葉ではおさまらないリアリティです。これは作った人物が籠を編めないと造れないだろうなと感じます。

    「籠の形をした花瓶」
    このような籐や藁を模した作品も数多く造られました。写実的なという言葉ではおさまらないリアリティです。これは作った人物が籠を編めないと造れないだろうなと感じます。

  • 「キノコ型スツール」<br />写真だけではサイズ感が分かりませんが、不思議な風変りなキノコのスツールです。このモデルは屋外だけではなく屋内でも使用するために何十年にもわたって制作されました。1889年のパリ万国博覧会のポルトガル館の様々な部屋でも使われました。

    「キノコ型スツール」
    写真だけではサイズ感が分かりませんが、不思議な風変りなキノコのスツールです。このモデルは屋外だけではなく屋内でも使用するために何十年にもわたって制作されました。1889年のパリ万国博覧会のポルトガル館の様々な部屋でも使われました。

  • 「パイナップルと琵琶の壁掛け」<br />リビングルームの壁掛けや暖炉周りなど室内の木製パネルに嵌め込むための装飾パネルを制作しました。それぞれの作品は木部と調和する茶色の釉薬が掛けられ、静物画や自然の風景が描かれました。

    「パイナップルと琵琶の壁掛け」
    リビングルームの壁掛けや暖炉周りなど室内の木製パネルに嵌め込むための装飾パネルを制作しました。それぞれの作品は木部と調和する茶色の釉薬が掛けられ、静物画や自然の風景が描かれました。

  • カルダス・ダ・ライ―ニャの陶器工場は複数の投資家が出資する公開有限会社でした。ラファエロはこのような装飾プログラムを提示して工場の製品の特長付けをしました。デザインの中心には日本の浮世絵の影響を受けた花鳥画の彩色タイルのパネルがあります。

    カルダス・ダ・ライ―ニャの陶器工場は複数の投資家が出資する公開有限会社でした。ラファエロはこのような装飾プログラムを提示して工場の製品の特長付けをしました。デザインの中心には日本の浮世絵の影響を受けた花鳥画の彩色タイルのパネルがあります。

  • 「星模様のタイルパネル」<br />このアラビア風のタイルはブサコのエミディオ・ナバロ邸で使用されました。

    「星模様のタイルパネル」
    このアラビア風のタイルはブサコのエミディオ・ナバロ邸で使用されました。

  • 「バカロアのタイルパネル」<br />アゼイタンのキンタ・ダ・バカロアにあるカサ・ド・ケンタのロッジアで使用されているタイルからインスピレーションを得てアレスタまたはリッジ技法を用いたタイルです。

    「バカロアのタイルパネル」
    アゼイタンのキンタ・ダ・バカロアにあるカサ・ド・ケンタのロッジアで使用されているタイルからインスピレーションを得てアレスタまたはリッジ技法を用いたタイルです。

  • 「カブのタイルパネル」<br />3枚の葉と小さな結び目のある紐が放射状に配置されたカブをレリーフで表現しています。このタイルはアマドラにカサ・ロケ・ガメイロの内部で使用されました。

    「カブのタイルパネル」
    3枚の葉と小さな結び目のある紐が放射状に配置されたカブをレリーフで表現しています。このタイルはアマドラにカサ・ロケ・ガメイロの内部で使用されました。

  • 「カエルのタイルパネル」<br />アール・ヌーヴォー様式でカエルと睡蓮を写実的に表現したパネルです。1889年のパリ万国博覧会のポルトガル館の装飾をしていた際にラファエロはこの新しい美学に触れ、彼に強い影響を与えました。

    「カエルのタイルパネル」
    アール・ヌーヴォー様式でカエルと睡蓮を写実的に表現したパネルです。1889年のパリ万国博覧会のポルトガル館の装飾をしていた際にラファエロはこの新しい美学に触れ、彼に強い影響を与えました。

  • このタイルが好きで、紫色の釉薬の平べったい胴と縁にカエルがびっしりレリーフになった花瓶を後先考えずに買ってしまいました。

    このタイルが好きで、紫色の釉薬の平べったい胴と縁にカエルがびっしりレリーフになった花瓶を後先考えずに買ってしまいました。

  • これはカルダス・ダ・ライ―ニャのボルダロ社の博物館に納められた古いものですが色は上のタイルに似ています。直径40センチほどの箱なしのこの陶器を抱えてポルトガルを3週間北上しました。

    これはカルダス・ダ・ライ―ニャのボルダロ社の博物館に納められた古いものですが色は上のタイルに似ています。直径40センチほどの箱なしのこの陶器を抱えてポルトガルを3週間北上しました。

  • 「カエルのタイルパネル」<br />アール・ヌーヴォー様式でカエルと葦と鼻がレリーフで表現された池を描いたパネルです。

    「カエルのタイルパネル」
    アール・ヌーヴォー様式でカエルと葦と鼻がレリーフで表現された池を描いたパネルです。

  • 「バッタと麦の穂のタイルパネル」<br />様式化されたバッタと麦の穂を象ったタイルは優雅に絡み合い、アール・ヌーヴォー様式の美学に溶け込んでいます。1904年頃にリスボンのカンポ・デ・オウリケにあるパニフィカソン・メカニカベーカリーの内装装飾として使われました。先ほど見てきたルネ・ラリックのバッタのネックレスのデザインも思い出します。

    「バッタと麦の穂のタイルパネル」
    様式化されたバッタと麦の穂を象ったタイルは優雅に絡み合い、アール・ヌーヴォー様式の美学に溶け込んでいます。1904年頃にリスボンのカンポ・デ・オウリケにあるパニフィカソン・メカニカベーカリーの内装装飾として使われました。先ほど見てきたルネ・ラリックのバッタのネックレスのデザインも思い出します。

  • 「蝶と麦の穂のタイルパネル」<br />アール・ヌーヴォーの影響を強く受けた蝶と麦の穂のモチーフが優雅に表現されています。このタイルもパニフィカソン・メカニカベーカリーの内装装飾として使われました。パンの材料となる麦がデザインされたのだと思います。

    「蝶と麦の穂のタイルパネル」
    アール・ヌーヴォーの影響を強く受けた蝶と麦の穂のモチーフが優雅に表現されています。このタイルもパニフィカソン・メカニカベーカリーの内装装飾として使われました。パンの材料となる麦がデザインされたのだと思います。

  • 「猫の頭のフリーズ」<br />美術館の入り口の壁にあったタイルのデザインを思い出します。

    「猫の頭のフリーズ」
    美術館の入り口の壁にあったタイルのデザインを思い出します。

  • 「鉢カバー」<br />一見素焼きの鉢カバーのようですが、胴にはイスパノ・モレスク復興様式のタイルを模した装飾が施されています。この鉢カバーはラファエルがエンリケ・カサノバに献呈した一対のうちの1つです。カサノバは著名な水彩画家で王室の家庭教師も務め、ラファエロの雑誌にも時折寄稿していました。

    「鉢カバー」
    一見素焼きの鉢カバーのようですが、胴にはイスパノ・モレスク復興様式のタイルを模した装飾が施されています。この鉢カバーはラファエルがエンリケ・カサノバに献呈した一対のうちの1つです。カサノバは著名な水彩画家で王室の家庭教師も務め、ラファエロの雑誌にも時折寄稿していました。

  • 「モナコの煙草店のタイルパネルのための習作」<br />嗅ぎ煙草をひとつまみ取るカエルとタバコを吸うカエルが描かれています。1893年から翌年にかけてラファエロは「カフェ・二コラ」の隣にある「モナコ煙草店(Monaco Tobacco Shop)」を設計した建築家ロゼンド・カルヴァルヘイラの装飾を担い、入り口の両サイドを飾るパネルを制作しました。

    「モナコの煙草店のタイルパネルのための習作」
    嗅ぎ煙草をひとつまみ取るカエルとタバコを吸うカエルが描かれています。1893年から翌年にかけてラファエロは「カフェ・二コラ」の隣にある「モナコ煙草店(Monaco Tobacco Shop)」を設計した建築家ロゼンド・カルヴァルヘイラの装飾を担い、入り口の両サイドを飾るパネルを制作しました。

  • 現在もそのパネルは店の両サイドに飾られていますが、店主は写真が嫌いなようで撮影が出来なかったのが残念です。開店前の時間であればボルダロのタイルの写真を撮ることは可能ですがそこまではしませんでした。

    現在もそのパネルは店の両サイドに飾られていますが、店主は写真が嫌いなようで撮影が出来なかったのが残念です。開店前の時間であればボルダロのタイルの写真を撮ることは可能ですがそこまではしませんでした。

  • 「アラビア/香炉」<br />この巨大な香炉は部屋に香りを漂わせる目的でハーブを燃やすために使用されました。大きさは高さ1メートル以上になります。

    「アラビア/香炉」
    この巨大な香炉は部屋に香りを漂わせる目的でハーブを燃やすために使用されました。大きさは高さ1メートル以上になります。

  • ラファエロはフィルグリーやヒスパノ・モレスク様式のミニチュアタイルといった伝統的な技法に影響を受けた装飾を施しています。ヒスパノ・モレスク様式はスペインのキリスト教文化とイスラム系ムスリムの「ムデハル」的な装飾が混じり合った様式を指す言葉として使われます。

    ラファエロはフィルグリーやヒスパノ・モレスク様式のミニチュアタイルといった伝統的な技法に影響を受けた装飾を施しています。ヒスパノ・モレスク様式はスペインのキリスト教文化とイスラム系ムスリムの「ムデハル」的な装飾が混じり合った様式を指す言葉として使われます。

  • 特に陶器やタイル装飾などでよく使われ、スペインで発展した美術や工芸がイスラム世界の幾何学文様やアラベスク文様の影響を強く受けていることが背景にあります。

    特に陶器やタイル装飾などでよく使われ、スペインで発展した美術や工芸がイスラム世界の幾何学文様やアラベスク文様の影響を強く受けていることが背景にあります。

  • この作品はラファエロの友人でありポルトガル銀行の理事でもあったジュリオ・デ・ヴィナーレ議員に捧げられ、贈呈されました。ヴィナーレはカルダス・ダ・ライ―ニャの陶器工場が深刻な財政難に陥っていた時期に工場を支援した人物です。

    この作品はラファエロの友人でありポルトガル銀行の理事でもあったジュリオ・デ・ヴィナーレ議員に捧げられ、贈呈されました。ヴィナーレはカルダス・ダ・ライ―ニャの陶器工場が深刻な財政難に陥っていた時期に工場を支援した人物です。

  • ラファエロは工場を存続させるために金貸しと戦ったことを象徴的に表現しているようです。蓋に描かれた蛇と戦うライオンや、磔刑前にピラトとヘデロに裁かれるイエス・キリストを描いた小さな彫刻にそれが現れています。

    ラファエロは工場を存続させるために金貸しと戦ったことを象徴的に表現しているようです。蓋に描かれた蛇と戦うライオンや、磔刑前にピラトとヘデロに裁かれるイエス・キリストを描いた小さな彫刻にそれが現れています。

  • 驚異的な超絶技巧は乾燥した素麺と同じくらいの太さのレース状の装飾までもが全て陶器で出来ているということです。これを作り上げた技術もすごいですが、その当時の火を使う窯で歪まずに完璧に焼成したということです。さらに100年以上壊れることも無く残されている事には驚嘆します。

    驚異的な超絶技巧は乾燥した素麺と同じくらいの太さのレース状の装飾までもが全て陶器で出来ているということです。これを作り上げた技術もすごいですが、その当時の火を使う窯で歪まずに完璧に焼成したということです。さらに100年以上壊れることも無く残されている事には驚嘆します。

  • 「ルネサンス/燭台」<br />5本のろうそくを立てるための並外れた豪華な燭台です。その本来の機能を覆い隠して陶器の装飾作品になっています。

    「ルネサンス/燭台」
    5本のろうそくを立てるための並外れた豪華な燭台です。その本来の機能を覆い隠して陶器の装飾作品になっています。

  • ルネサンス様式の装飾は上部へ上がるほど動きが躍動的になり、4頭のイルカ、若い恋人たち、ろうそくを持つ幻想的な人物、遊ぶ子供たち、そして竜の姿も見えます。

    ルネサンス様式の装飾は上部へ上がるほど動きが躍動的になり、4頭のイルカ、若い恋人たち、ろうそくを持つ幻想的な人物、遊ぶ子供たち、そして竜の姿も見えます。

  • 身体の造形美と野と海の食べ物の繊細な造りに注目する価値があります。ここでもミニチュアの模様入りタイルが表現されています。

    身体の造形美と野と海の食べ物の繊細な造りに注目する価値があります。ここでもミニチュアの模様入りタイルが表現されています。

  • 「ロマリア/花瓶」<br />この作品は田舎で使われるような編み込んだ籐でカバーする水差しのデザインになっています。田舎らしさを強調するためにラファエロは民族衣装を着て踊る2人の人物を加えています。

    「ロマリア/花瓶」
    この作品は田舎で使われるような編み込んだ籐でカバーする水差しのデザインになっています。田舎らしさを強調するためにラファエロは民族衣装を着て踊る2人の人物を加えています。

  • 「ロマリア」とはポルトガル語の巡礼という意味です。ラファエルは籠の中にアズレージョタイルの表現で「マリア、どこへ行くの?」「ロマリアへ。」「マリアどこから来たの?」「ロマリアから。」というキャプションを付けています。

    「ロマリア」とはポルトガル語の巡礼という意味です。ラファエルは籠の中にアズレージョタイルの表現で「マリア、どこへ行くの?」「ロマリアへ。」「マリアどこから来たの?」「ロマリアから。」というキャプションを付けています。

  • 「マヌエル様式の花瓶」<br />この記念碑的な作品においてラファエロはナショナリズムの2つのインスピレーションの側面を融合させています。水差しの形状には民族芸術、装飾にはポルトガルの歴史が用いられています。

    「マヌエル様式の花瓶」
    この記念碑的な作品においてラファエロはナショナリズムの2つのインスピレーションの側面を融合させています。水差しの形状には民族芸術、装飾にはポルトガルの歴史が用いられています。

  • 水差しというシンプルな形でありながら大航海時代とマヌエル様式の美術にインスピレーションを得た装飾が施されています。水差しの取っ手として使われている紐、キリストの十字架を載せた地球儀、ポルトガルとエレオノール女王の紋章、カルダス・ダ・ライ―ニャの紋章、イスパノ・モレスク様式のタイル、マヌエル様式の建築要素などです。

    水差しというシンプルな形でありながら大航海時代とマヌエル様式の美術にインスピレーションを得た装飾が施されています。水差しの取っ手として使われている紐、キリストの十字架を載せた地球儀、ポルトガルとエレオノール女王の紋章、カルダス・ダ・ライ―ニャの紋章、イスパノ・モレスク様式のタイル、マヌエル様式の建築要素などです。

  • これはラファエロが制作した最大級の作品の1つで、深刻な財政難の時期に工場の運営を維持するための資金集めをするために造られたユニークな作品です。最終的にはチャールズ国王によって購入され、公然と共和主義者であったラファエロに対する国王の驚くべき協力でした。

    これはラファエロが制作した最大級の作品の1つで、深刻な財政難の時期に工場の運営を維持するための資金集めをするために造られたユニークな作品です。最終的にはチャールズ国王によって購入され、公然と共和主義者であったラファエロに対する国王の驚くべき協力でした。

  • 「マヌエル」の花瓶はリスボンのパラシオ・ダス・ネセシダーデスに保管され、その後1926年にマフラ修道院に移され、博物館の創設者であるマガリャンイスによって寄贈されました。

    「マヌエル」の花瓶はリスボンのパラシオ・ダス・ネセシダーデスに保管され、その後1926年にマフラ修道院に移され、博物館の創設者であるマガリャンイスによって寄贈されました。

  • 「カエルと睡蓮の壁掛け皿」<br />このプレートでラファエロはカエルと葦で一杯の活気ある池の自然な情景を再現しています。このモチーフはタイルや花瓶でも見ることが出来ます。

    「カエルと睡蓮の壁掛け皿」
    このプレートでラファエロはカエルと葦で一杯の活気ある池の自然な情景を再現しています。このモチーフはタイルや花瓶でも見ることが出来ます。

  • 朝から「グルペルギアン美美術館」と「ラファエロ・ボルダロ・ピニェーロ美術館」の2つを見学しましたが、次は「アズレージョ美術館」へ移動します。

    朝から「グルペルギアン美美術館」と「ラファエロ・ボルダロ・ピニェーロ美術館」の2つを見学しましたが、次は「アズレージョ美術館」へ移動します。

14いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

旅行記グループ

2024ポルトガルの旅(1)

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ポルトガルで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ポルトガル最安 488円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ポルトガルの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP