【中山道】19-2（26日目）　中山道三大難所の１つ木曽のかけはしは猫のいるほのぼの温泉

2023/03/24 - 2023/03/24

木曽福島で本町親水公園へ行った後、木曽福島駅について大切なことを思いだした。
「本陣」へ行っていない！！
でも、この日予定している宿へ行くことを考えると戻っている時間はなかった。
落ち込みながら向かうのは中山道三大難所の１つ木曽のかけはし。
今は、その面影は全くない安全な場所となりました。
そして、かけはしにある棧温泉は温かく迎えて下さる女将さんと息子さん、猫の待つ宿でした。

エリア 木曽・塩尻(長野)

• 交通手段: 徒歩

木曽福島に到着して関所資料館を見学して

福島関所跡 名所・史跡

資料館の方のお勧めの川沿いを歩き

ほいみ師匠の事故現場を見たら

木曽川親水公園 公園・植物園

安心して木曽福島駅に到着した。

街道歩きの重要ポイント「本陣」へ行くのを忘れていたことにここで気が付く。
本陣まで戻るのは結構時間がかかってしまう。
コレクター気質の私としては、ここで本陣を抜かすことはとても悔しいことだったけど、
本日泊まる宿まで行くことを考えたら、私達の足では戻るのはちょっと厳しい。
涙をのんで、ここは前進することにした。

木曽福島駅 駅

御嶽山参拝の安全を祈願するために建てられた御嶽神社です。

塩渕の地名の由来
シオとは川の曲流日に付けられることが多く、塩渕は木曽川の曲流部に出来た渕。
また、中山道を馬の背中に塩をのせて運んできたところ、馬が木曽川の淵に転落して塩をまいたため塩渕という地名になったという説もあります。

日本橋から70里目の塩渕の一里塚跡

ガイドブックでは旧道が崩落しているためトンネルを通るようにとなっていましたが、
トンネルも通行止め。
困るのよねーこういう時。

御嶽遥拝所
中山道木曽路の中で、御嶽山の姿を仰ぐことができるのは、鳥居峠の御嶽神社とこの遥拝所周辺だけとのことです。

天気が悪いこともあって、御嶽山を見ることはできませんでした。

先の方に見える立派な神社？は、「御嶽教 御嶽山木曽本宮」という宗教団体

線路の向こうに見えるのは「道の駅 木曽福島」
近いけど、線路があるから行くのは遠回りになりそうで、行くのはやめました。

道の駅 木曽福島 道の駅

列車が来たらちょっと怖そうな道を歩く。

沓掛馬頭観音堂
木曽義仲の名馬は、人の言葉を理解していたということ。
木曽の桟の絶壁に通りかかった際に義仲が目算で「七十三間とべ」と号令をかけた。馬は命ぜられるままに正確に七十三間とんだが、実際は七十四間であったため、人馬共に川の中へ転落してしまった。義仲は九死に一生を得て助かったが、馬は亡くなったという。
その馬の菩提を弔うために建てられたのがこの観音堂といわれている。

日本橋から71里目の沓掛の一里塚

「かけはし」が見えてきました。
私を含め多くの人がここが「木曽の棧（かけはし）」だと勘違いしてしまいますが、木曽の棧はこれではありません。

かけはしを渡ります。
この日は、この橋を渡った先にある温泉旅館に泊まります。

木曽の棧はこっち。
木曽福島から来たときに既に歩いていました。
赤いかけはしから見た木曽の棧です。
木曽の棧は「木曽のかけはし、太田の渡し、碓氷峠がなくばよい」と言われた中山道の三大難所の１つでした。

木曽の棧 名所・史跡

対岸からみたかけはしと木曽の棧

説明版には当時の絵があります。

芭蕉がこの地を訪れたときには木曽の棧は石垣になっていましたが、まだ危険な所だったようです。
「桟や 命をからむ 蔦かつら」

正岡子規の句碑
「かけはしや　あぶない処に　山つつじ」
「桟や　木にとどかず　五月雨」
「昔たれ　雲のゆききの　あとつけて　わたし染めけん　木曽のかけはし」

本日泊まるのは、棧温泉旅館。
私達には木曽福島ではちょっと距離が短い、上松まではちょっと距離が長いと思ったので、その間にあるこちらの旅館が候補となりました。

棧温泉旅館 宿・ホテル

予定より遅れてしまいそうだったので、電話をかけたら宿の方が落ち着かない感じだったのですが、到着して納得。
木が倒れてきて手すりが壊れてしまったそうです。
倒れた木をどかしたりしてとても大変だったようです。

お部屋にはすでに布団が敷いてありました。

ちょっと休憩したら温泉に向かいます。

鉄分を含む単純二酸化炭素泉で源泉の方は温度が13度で低かったので、ゆっくりつかることはできませんでしたが、加温された方がずっと入っていたいと思う快適なお湯。

夕飯は地元の食材を使ったお料理。

天ぷらの山菜は採って来たものだったと思う。

心のこもったお料理がおいしい。

宿には複数のネコ。
特にこの子は部屋に入ってきたりするけど、甘えたりするわけではなくマイペース。
苦手だったら、近づかないようにしてくれるようだけど、基本勝手にウロウロ。

実は、夫は動物が苦手だけど私と女将さんが盛り上がっているのでNOとは言えない。

懐かしい感じのスロットマシーンがあったり

ここで宿泊者同志がお話しすることも可能だけど、
この日は私たち以外他にお一人でした。

女将さんが若い頃は別棟もある大きな旅館だったそうで
1日中走り回っていたそうです。

今でも赤沢森林鉄道として観光鉄道が走っていますが、
以前はすぐそばには木材の輸送手段としてこの近くを走っていたそうです。

おそばを食べた原野よりさらに御嶽海の出身地上松に近づいたので、御嶽海熱もパワーアップ。
こちらには直筆のサインもありました。

私は相撲の話はそれほど盛り上がれないけど、ご主人に先立たれたけど温泉旅館を息子さんと守っている女将さんのお話。
コロナがあったりして大変な時もあるのに、頑張ってらっしゃる姿や、日々感謝をしながら旅館をやっていらしゃる姿。
時々ネコが横を通りすぎ、温泉も良かったけど心も温まる宿でした。

中山道を終えてまた泊まりたいと思いながら、まだ実現していませんが、
ずっと続いてほしいなあと思います。

この旅行記へのコメント （4）

• aoitomoさん 2024/12/12 00:01:17

  『棧温泉旅館』泊まりたくなります～

  ちちぼーさん こんばんは～
  
  『木曽の棧』
  川の絶壁に並行して横に架けられた桟道ということで
  中山道の三大難所の１つだったのですね～
  石垣もしっかり残されているものの
  『木曽の棧』のことを知らないと気づきませんね。
  
  『棧温泉旅館』
  いい雰囲気の温泉旅館でこんな宿に泊まることに憧れます。
  温泉に向か板張りが『木曽の棧』とオーバーラップしますよ。
  左側が崖でこんな感じではなかったのかと。
  それこそつまづいたら大変です。( ´艸｀)
  
  温泉も冷たい源泉と加温された方と交互に入るとよさそうですよね。
  お料理もしっかりしていて居心地も良さそうです。
  中山道歩きにもピッタリな旅館です。
  
  aoitomo

  ちちぼーさん からの返信 2024/12/13 00:18:16

  RE: 『棧温泉旅館』泊まりたくなります～

  aoitomoさん、こんにちは。
  
  『木曽の棧』
  今の様子からは中山道の三大難所なんて想像もつかないのですが
  当時は危険な所だったようです。
  
  『棧温泉旅館』
  温泉に向かう板張りはただの通路ですが、入口の手すりは倒木によって壊れていたので
  自然の力は恐いなあと思いました。
  豪華な宿ではないけど、心も体も温まる宿に泊まることが出来ました。
  欲のない経営者のお2人だったので、沢山の人が来て慌ただしくなることは望んでいないのかもしれませんが、静かな温泉宿がずっと続いてほしいです。
  
  ちちぼー

• willyさん 2024/12/10 09:18:22

  まってました

  ちちぼーさん
  
  やっと登場ですね、待ってました。
  そしてなんと、そんな有名な場所であり難所だったんですね。そんなことはまったくしらず、なんてきれいなところでしょう、と思うのみでした。ここだけは結構ゆっくり写真をとりましたもの（といっても２，３分('◇')ゞ）。
  かけはしを渡ることはなかったですが、こっち側にそんなもの（本物の桟のあと）があったとは。
  電車が来ると怖い感じの細道もあるいたような気がします。
  温泉宿もやはりよさそうですね、私は行くことはなさそうですが、続いていってほしいです。
  
  willy

  ちちぼーさん からの返信 2024/12/10 20:48:53

  RE: まってました

  willyさん、こんにちは。
  
  おまたせしました！
  中山道の難所だった木曽のかけはし、今では全く当時の大変さはなくなってしまいましたね。
  この日も天気は良くなかったけど翌日はもっと天気が悪かったので、
  きっと晴れたらもっと眺め良かったんでしょうね。
  
  ゆっくり写真を撮るのが、2、3分。
  どれだけハードな歩きだったのかと想像しちゃいます。
  そして、それは私の想像を超えているところですね。
  
  温泉もお湯だけではなくて、人も温かくて
  お天気の良い時にあの辺りを歩いてまた泊まってみたいと思うのですが、
  実際は、なかなかいくのもタイミングとか難しいんですけど
  息子さんと一緒に頑張ってほしいなあと思います。
  
  ちちぼー