小田急電鉄の丹沢・大山フリーパスで楽しむ旅1/3、秦野駅前で「彫刻のあるまちづくり」に親しみました

2024/05/17 - 2024/05/17

この日は新宿で仕事を済まし、秦野まで移動して次の仕事でした。
新宿駅で小田急電鉄の丹沢・大山フリーパスを買います。今回は大山に登る予定はないので、新宿駅の自販機でBキップを￥1,560円で購入しました。支払いはクレジットカードも使えます。
もちろん仕事でも使えるし、次の日は休みなので、小旅行を楽しみました。
今回は、第1部は秦野駅前で彫刻に親しむ、第2部は伊勢原で比々多神社を参拝、第3部はロマンスカーミュージアム見学となりました。

エリア 秦野・松田・足柄(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩

丹沢・大山フリーパスBキップ。
本厚木～渋沢間は、同じ方向なら何回でも途中下車が可能ですか、行ったり戻ったりは1回だけです。
また、指定区間に限られますが、神奈川中央交通のバスも乗り放題になります。

新宿から快速急行で約1時間、秦野駅北口のロータリーです。
これから仕事です。

秦野駅の北口です。

名水の池。

いつの日か大木になることでしょう。

秦野名水まほろばの泉。
地下50mから汲み上げる秦野盆地の地下水です。定期的に検査をしていますが飲用の保証はできませんとありました。
ちょっと怖いけど飲んでみました。
夏日だったこともあり、冷たくて美味しいお水でした。
「まほろば」とは「住みやすい、素晴らしい場所」を表しています。

佐藤助雄氏作「母子像」。遺族からの寄贈により平成元年9月に設置されました。
目黒区の長泉院附属現代彫刻美術館で佐藤氏の「二つの友情」を見て、秦野駅前にも作品があることを知りました。
よろしければ、長泉院附属現代彫刻美術館を訪ねた旅行記もご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11883395

ベンチを撤去してないので、真ん中以外は座っても良いのかな。

後藤良二氏作「地球環境保全像」。
秦野ロータリークラブ創立30周年記念に寄贈されました。平成3年3月設置。

愛の基金箱。植え込みの中にありますが、管理者不明なので、お金を入れられませんでした。

まほろば大橋です。
昭和6年（1931年）7月に架けられた昭和橋が老朽化したことから、平成元年に架け替えられた橋です。長さは35ｍ。
橋の上は広場になっていて、ガス灯や時計塔、2つの彫像がありました。
「かながわの橋100選」に選定されています。

水無川。秦野市北部の丹沢山系・塔ノ岳を源に、秦野盆地を流れています。
伝説によれば、貧しい身なりをしていた旅の老人（弘法大師）が水を求めたとき、付近の者は誰も水を与えませんでした。大師は「身なりで人を判断するとは何たる事だ」といたく悲しみ、懲らしめるために川の水を涸らしてしまったそうです。

西巻一彦氏作「生命の詩」。
1989夢のかけ橋彫刻展の「優秀賞」受賞作品、平成元年10月設置。

西巻一彦氏は、昭和34年に神奈川県横須賀市で誕生。本作品の受賞で広く知られるようになり、以後の活躍につながっています。

西巻氏は、「作品だけが一人歩きすることなく、橋を渡る人々が作品と語り合えるようなものにしたい」とコメントしています。

まほろば大橋には、橋のシンボルとして高さ10ｍの時計台が建っています。

時計塔の上には5人の子供の象。

足下にはいろいろな銘板が埋め込まれています。
全国銘石地図。この近くからは根府川石や本小松石が取れます。

富士山。

ヤビツ峠。今回使っているフリーパスでヤビツ峠のバス停まで行くこともできます。

震生湖。大正12年（1923年）9月1日の関東大地震により、山の斜面が約250メートルにわたって地すべりし、滑落した土砂が河道を閉塞して生じた堰止湖です。

弘法の清水。
年間を通して、水温は16℃前後、水量は日量100トンもある湧水です。
名前の由来は、弘法大師にまつわる言い伝えによります。ある夏の日のこと、一人の旅の僧（弘法大師）が水を恵んでもらおうと、農家を訪れました。その家には水がなく、水を汲みに行った娘はなかなか帰ってきませんでした。
その地では遠くまで行かないと水を得られなかったのです。娘の優しさに感謝した大師が杖を地面につくと、そこから水が湧き出てきたそうです。

まほろば橋の高欄には、県の花「ヤマユリ」や市の木「サザンカ」がデザインされています。

横山徹氏作「COSMIC RING」。
1989夢のかけ橋彫刻展の入賞作品。平成元年10月設置。

石製のタイヤみたいに見えてます。

この時計塔は毎正時になるとカリオンの音が響き、子供たちが回るらしいのですが、16時には動きませんでした。

秦野名物の「たばこ音頭」を踊っている子供の像。かつてはたばこの栽培が盛んだったそうです。

秦野駅に戻りました。構内にあった観光地図。

こんどは南口を見ましょう。
秦野駅南部土地区画整理事業として完成した秦野駅南口広場には、平成8～9年に開催された「水とみどりの彫刻展」の受賞作品が展示されています。

村中保彦氏作「雲のある風景」（一部）。雲の上にある桃源郷を表現しています。

永廣隆次氏作「風」。配管用継手である90度エルボーを切断して、作品を通り抜ける風を表現しています。平成9年11月設置。

佐藤尚宏氏作「異石風景」。
整然とした都市空間に、何か別の超然とした姿を現出させたかったそうです。平成9年11月設置。

別方向から。
荒々しく、繊細
醜くて、美しく
こわくて、やさしい

ケヤキ。

前田夕暮（まえだ ゆうぐれ）歌碑。
郷土の歌人である前田夕暮の業績と、たばこの産地として栄えた秦野を記念して平成9年12月に設置。
大正6年（1917年）に詠まれた「うつばりに　あをきたばこを　つるしたり　そのもとにねて　たのしかるべし」が刻まれています。
歌碑の文字は、病床で書いた最後の書で、北原白秋が描いた肖像画も彫られています。

前田夕暮プロフィール。
明治16年 7月大住郡南矢名村生まれ
明治37年 上京し、尾上紫舟の門に入る
明治44年 歌誌「詩歌」を創刊
その後は、北原白秋らと雑誌「日光」の刊行に尽力し、多くの口語短歌や散文を発表しました。

秦野市のマンホール蓋。
中央に市章、アジサイの葉とカタツムリがデザインされている雨水菅の蓋です。

秦野市のマンホール蓋。
中央に市章、周りに市の花「なでしこ」を幾何学的に配置したデザインです。。

楠田信吾氏作「COSMIC IN HADANO－contour「切り取られた地層」」。
空中に舞い上がった石塊は秦野の地層を表しています。平成9年11月設置。

今村巌氏作「CHAIR OF SKY「空の椅子」」。
空へ伸びてゆこうとする植物たちをイメージした作品。平成9年11月設置。

別方向から。
作品の中を歩いたり、座ったりしても大丈夫です。

斎藤史門氏作「重力の無い風景」平成9年11月設置。

鉄製の箱が積み上げられ、地面に置かれています。

様々な角度から見ることができます。

シルエットもおもしろい。

秦野市文化会館（カルチャーパーク・クアーズテック秦野カルチャーホール）の周辺には30以上の作品が展示されているそうですが、秦野駅からはかなり離れているので、別の機会に行きましょう。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。