私の温泉宿100選＊＊＊＊太宰府天満宮と二日市温泉・大丸別荘（福岡県）

2023/12/09 - 2023/12/10

４トラの私の旅行記では福岡県が抜けている。福岡県には温泉がないからだと思っていた。
しかし、２０２３年２月に新聞、テレビで大丸別荘の問題が大きく報道され、おかげで老舗の温泉宿が博多にあるんだということを知った。
ネットで検索してみると福岡県の二日市には古くから温泉街があり、皇室も宿泊したことのある広大な敷地を有す老舗の温泉宿が大丸別荘だとのことも知った。
大丸別荘は騒動から半年が経った現在、浴室の清掃、消毒を徹底的に行い、再起を決して営業中とのこと。
応援の意も込めて大丸別荘へ宿泊してきました。
大丸別荘は不祥事を隠すことなく改革を全面に出し、好印象でした。建物の古さは否定できませんが、温泉もよく、食事、接遇、サービスは想定以上のもので満足でした。
翌日は孫のお受験合格を祈念するという大義名分を持って太宰府天満宮にお参りしてきました。

１日目
岡山＝新幹線＝博多＝JR在来線＝JR二日市駅・・・徒歩・・・大丸別荘

２日目
大丸別荘＝タクシー＝西鉄二日市駅＝西鉄太宰府線＝太宰府

太宰府＝西鉄太宰府線＝西鉄二日市駅・・・徒歩・・・JR二日市駅＝在来線＝博多駅＝新幹線＝岡山

エリア 太宰府(福岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 新幹線 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回の旅行記はJR二日市駅（福岡県）からです。
岡山から新幹線で博多、
在来線の鹿児島線に乗り換えてJR二日市駅にやってきました。
めざすは二日市温泉・大丸別荘です。

二日市駅は太宰府天満宮が近いので宮作り風の駅舎でした。

二日市駅の裏に出ました。
めざす二日市温泉はここから歩いて７分ほどとのこと。
タクシーに乗るほどでもないので歩いて行くことにしました。

いい感じの日帰り温泉がありました。
博多湯です。
次々と入浴客が出入りしています。

ここに看板があったので見てみると二日市温泉、JR二日市駅、西鉄二日市駅、太宰府天満宮の位置関係がよくわかります。

二日市温泉に近いのがJR二日市駅、太宰府天満宮に近いのが西鉄二日市駅です。

博多湯の向かいにもう一つの日帰り温泉・御前湯がありました。
こちらも入浴客が出入りしていて地元では愛されてるようです。

２つの日帰り温泉を過ぎると見えてきました。
立派な門と塀です。
すぐに大丸別館だとわかりました。
しかしこの門は閉じられてるようです。

大丸別荘の玄関ではなく、裏門です。
こちらは大丸別荘和食梅処と書いてありますが現在は閉店中のようです。

この敷地をぐるっと回って大きな自動車道に面したところに大丸別荘の玄関がありました。

こちらが玄関です。

さすが皇室御用達の老舗宿の風格があります。

玄関を入るとフロントがあり女性スタッフが丁寧に応対してくれました。
まず一番に手渡されたのが封筒でした。
今回の不祥事に対する改革案が書かれています。
ホームページで十分読ませていただいたので改革の姿勢は十分理解してると伝えました。

フロントの隣のロビーです。
重厚な雰囲気です。

まずゆっくりとロビーを見学します。

４代目当主（前々代社長）山田大助と書いてあります。
たくさんの彫り物があります。
私の感性から言いますととてもセンスのいい芸術家だったようです。

平成１６年、現天皇陛下が皇太子殿下の時昼食にお寄りになった時の写真がありました。
それ以前には昭和天皇がお泊まりになったとのことです。

小さな売店もあります

ロビーでゆっくりしていたら和服のスタッフが部屋へ案内してくれます。

１階の平安亭１０１号室。
一番端の部屋でした。

部屋の玄関

広～い！！
８畳程度の部屋が３部屋続いています。

これは何という和服でしょうか？
打ち掛け？？

窓際がテーブル、椅子の部屋となっていて足腰の弱い私たちは助かります

窓の外の庭の景色ですが、裏山といった感じです

ナチュラルウオーターはもちろんサービスです

洋間でゆっくりします。

お茶請けのお菓子

大丸別荘専用のお菓子です

冷蔵庫の中のビールとお茶は無料。
と言われても夕食前なので喉を乾かしておきます。

洗面台は大きくはありません

部屋のお風呂は檜風呂ですが湯は温泉ではないとのこと。
私たちはいつも部屋のお風呂には入りません。
大浴場の方が好きです。

トイレ周りを見てみます。
スイッチの周りは色絵の焼き物です。
伊万里が近いから伊万里焼だと思います。
いい感じです。

トイレはもちろんウオッシュレットですが扉が昔ながらの網代になってるのに感心しました。

部屋で一服した後、明るいうちに急いで庭の見学に行ってきます

庭を囲むように各部屋がありますがなかなか全体像が掴めません。
広大な土地です。
７０００坪ほどあるそうです。

１階の次田乃湯と書かれた案内板の下を潜って行くと大浴場があり、
さらに進むと庭へ出ることができます。

立派な広大な日本庭園です

庭園を囲むように部屋が配置されていますが、一部の部屋は使われていないようでした。

庭の周囲には高いビルが見えました

庭の中心部に池がありますが、池に面する部屋に皇室がお泊まりになっていたようです。

現天皇陛下の記念樹です。

庭の散策を済ませて館内を見てまわりました。
昭和天皇がお泊まりの時に使われた食器などが飾られています。

廊下のあちこちに色紙を寄せた屏風がありました。
なかなか　どなたの色紙かわかりません。

暗くなる前に庭を散策したので、いよいよ大浴場へ入ってきます。
またこの次田乃湯の案内板の下を潜っていきます。

大浴場の明かりが見えてきました

途中小さな部屋が有り、なんだろうかと見てみたらエステルームでした。

大浴場「次田乃湯」入り口です。
男性が１階、女性が２階です。

脱衣場には古いランプがたくさん飾ってあります。
古いヌードの写真が１枚かけてあります。
温泉にもたくさん行きましたが、脱衣場へヌードの写真が掛けてあるのは初めてのような気がします。
特別違和感もありませんが・・・。

そしてモニターが置いてありビデオが繰り返し流れています

浴槽の騒動があってから、毎日どのように浴槽の清掃をしているかといったビデオが流されています。
大変な作業のようで、気の毒なような気もしました。

毎日、水質検査がされているようで、毎日の検査結果が見える化してありました

温泉分析表は少し古いようでしたが、
源泉４８度、PH8.8
アルカリ性単純硫黄温泉と書いてあります。
湧出量は１００L/分とのことです。

昼も、夜も、朝もいつも先客が大勢おられ写真は撮ることはできませんでした。
部屋にあった大浴場の写真を拝借いたしました。
大浴場底には大小の石が敷かれていてとてもいい雰囲気です。
塩素の匂いも気になりません。
二日市温泉は１３００年の歴史があり、九州では一番古い温泉とも言われています。

大浴場周辺もすっかり暗くなってきました

さて風呂上がりに夕食です。
部屋食の人もありますが、私たちは個室の食事処でした。
フグのフルコースをお願いしています。
今年の締めはやっぱりフグです。
実はフグ料理にはそんなに期待していなかったのですが、フグ専門店に決して負けないほどの美味しいフグをいただくことになりました。
先つけ：手前のフグ皮煮ねりも珍しくて美味しいです！
前菜：フグ皮博多押しもおいしいですよ！

なんと、スパークリングワインのハーフボトルがサービスで出てきました。
ありがたくいただきま～す！

フグのひれ酒です。
写真からでも甘いひれ酒の香りが匂ってくるようです。

ふぐ刺しです。
薄いのが好きな人と厚いのが好きな人がいますが、今日のフグ刺しは少し厚めの方です。
これが一人前ですので今日のフグは大きなフグのようです。

家内がお酒を飲まないのでスパークリングワインとひれ酒2杯が私の方へ回ってきます。
完全に私の酒量をオーバーしています。

フグの唐揚げと皮煎餅も出たのですが写真を撮り忘れて残念です。
唐揚げも全て平らげました。

次にフグちりです。

コラーゲンたっぷりのフグの頭周辺です。
女性はコラーゲンがお好きなようです。

最後に雑炊です。
満腹です。
とにかくリーズナブルだと感じました。

デザートは別腹

いつもの温泉旅行より少しお酒を飲みすぎました。
腰痛があるので布団を３枚敷いてもらいました。
よく寝れそうです。
おやすみなさい。

おはようござます。
今日も天気はよそさそうです。

まず朝風呂です。
大浴場は一つだけです。
男女の入れ変えもありません。
ですから昨日入ったお風呂と同じです。
早朝だというのに先客が多くて写真は撮れません。

朝風呂の後、朝食です。
湯豆腐も卵焼きもなんだか美味しいです。

忙しいけれど朝９寺にチェックアウトしました。
これから太宰府天満宮へお参りにいく予定にしています。
再興大丸別館は建物はいささか古いですが、接遇、料理、清潔な温泉、サービスに大満足しました。

お迎えのタクシーがきました。
西鉄二日市駅までタクシーをお願いしました。
ここから１０分ほどです。
西鉄二日市駅から西鉄太宰府線に乗って太宰府へいきます。

西鉄二日駅に到着
太宰府線に乗ります

太宰府線、西鉄二日駅＝太宰府間はほんの２駅５分です

太宰府駅に到着です。
プラットホームが特別風情があるのでわざわざ電車に乗って来たのです。

太宰府駅から天満宮までの参道の両脇にお店が連なり１大観光エリアです。
朝の１０時ですがこのような人出です。

有名な梅の枝餅は２０軒以上あり、帰りにぜひ食べ比べします

参道から境内へ

境内には牛が１１体あるそうです。
御神牛として祀られています。

池に太鼓橋が２つかかっていて渡って進みます

２つの太鼓橋を過ぎると鳥居の先が太宰府天満宮です

天満宮の入り口が桜門です。
太宰府駅からお店に寄らずに歩いてくると１０分ほどでしょう。

この桜門越しに見えてきたのは仮本殿です。
令和５年～令和８年まで本殿大改修中のため、本殿前にこの仮殿が設置されています。

仮殿は屋根の上に草木が植えられていてとても変わった建築物となっています。
建築家藤本壮介氏の設計です。
改修中の３年間しか見ることのできない必見の仮殿です。

仮殿を横から見るとこのようにカバーのかけられた本殿の前に設置されています

改修中の本殿ものぞいてみました

本殿前の柵があるこの梅の木は飛梅という名がつけられていて天満宮の中でも一番早く咲く梅の木だそうです。

本殿の写真がかけられていました。
向かって右の梅の木がこの飛梅です。

本殿前の神牛と梅の木と桜門が重なって写るこの１枚も天満宮らしいアングルです

さて次に本日の重要な目的である合格祈念に参ります。
必須のお守りをいただくのですが定価ではなく寄付額が書かれています。

次に孫の合格祈願を書いた絵馬を掛けてミッション終了です

本殿裏に回ってみると梅公園になっていました。
まだ梅も咲いてないのでこちら付近は参拝客は少ないです。
梅が咲いたら綺麗だと思います。

修学旅行の学生さんです。
みなさんも合格祈願に来られてるのでしょう。

太鼓橋と心字池を見ながら参道へ帰ります

参道ではお土産を買います。
梅ひじきを買いました。

そして梅の枝餅の食べ比べを開始します。
どこがおいしのかわかりません。
あんと餅と焼き具合が微妙に違うそうです。
まず大勢が並んでいる店、スタッフが多くいる店をチェックして並んで買います。
大勢並んでいてもとてもスムーズです。

結局３軒の梅の枝餅を食べ比べしました
味の方は食べる方の個人差もありますが、食べ比べないとわからないほどのわずかな差です。
ごった返してる参道で焼きたての梅の枝餅を食べ歩きするのが楽しいのでしょう。

太宰府駅まで帰って来ました。
西鉄二日市駅で降りてJR二日駅まで歩き、JR鹿児島線、新幹線を乗り継いで岡山へ帰ります。
家内は初めての太宰府天満宮が気に入った見たいです。
私は二日市温泉・大丸別荘の復活を見て嬉しく思いました。
１泊２日のいい旅でした。