2009/09/30 - 2009/10/01
32位(同エリア369件中)
さっくんさん
そろそろ年の瀬も迫ってきました。今更ですが紅白歌合戦のメンバー見て草生えましたwww。
さて、本題です。ペトラから死海を経由してアンマンを散策し旅を終えました。死海の畔で遠藤周作氏の「死海のほとり」を読んだ事がきっかけとなり、13年に訪れる事になるアル・クドゥスへの繋がる事となりました。そんな意味でも死海訪問は価値あるものでした。アンマンは街の中にローマ遺跡が至る所に点在する散策しがいのある街でした。
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ドライバーさんの好意でショーバックと呼ばれる砦跡に立ち寄りました。
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十字軍の城だったそうです。
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十字軍はキリスト教の黒歴史です。
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荒涼とした世界をひた走ります。
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まるで月面の様な世界観。
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いつまでこんな景色のままなのでしょう?と思った頃
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やっと辿り着いた死海は、なんとリゾートの匂いがしました。
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エジプトから遥々辿り着いたユダヤ人はどれだけ絶望した事でしょう?
やっと、やっと、辿り着いた水のある風景、麗しく見えたその湖は飲む事さえ、魚一匹住めない死の湖だったのですから。 -
対岸はイスラエルです。
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そんな死海も今やどこぞのビーチに負けていません。
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ちょっと不格好なラッコが浮かんでいます。
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早速私も挑戦しました。
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泥パックも人気です。
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そんな死海の畔で私が熟読してしまった本は…
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遠藤周作さんの死海のほとりです。
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イエス・キリストの生涯を描いた本ですが、彼はイエスを神様としてでは無く、人として描きます。しかもその彼は余りにも弱々しい。けれど決してブレ無い心を持っているのです。
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私はこの本と出逢い、俄然イエスと言うただの男に興味を持ち始めました。だって彼が神様だとしたら、彼が起こした奇跡全てが当然の事じゃないですか?だって何でも出来る神様なんですから。
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でもね、マッチョでも無い、寧ろ痩せ細ってる。権力も無い、力強い部下もいない。そんな男が権力者に付け狙われ、最終的には磔にされて尚、自分の信念を曲げなかった。最後迄弱者を助け続けた…って格好良過ぎませんか?
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彼が人だったからこそ、彼が背負った十字架の重みを想像して身震いするものだし、彼が人だからこそ、彼が流しただろう血に意味を感じると思うのです。そう言えばイスラームでもイエスはムハンマドに先立つ預言者として崇められています。
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いつかこの素晴らしき男の歩んだ道を私も歩きたい。何故ゆえ、彼は新しい価値観を抱いたか、私なりに感じてみたい。私は死海の向こう岸に熱い視線を送りました。(2013に夢は叶いました。)
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キング・アブドゥッラー1世モスク。アンマンを代表するモスクです。
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天井を見上げました。
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ドームの直径が大きい分広大なスペースがあります。
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ドームの大きさに比べ高さが低い独特のドームを持つモスクでした。
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此方のミニチュア版の様なモスクは女性専用なのだそうです。
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巨大な国旗がたなびいています。
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先程訪れたキング・アブドゥッラー1世モスクから谷を下って、また丘を登ります。
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一際高い丘、シタデルに残るヘラクレス神殿。
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ウマイヤ宮殿
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アンマンは丘が点在する広大な地域に広がっています。そしてその至る所にローマ時代の遺跡が点在しています。
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丘の斜面を利用して巨大な円形劇場が築かれています。
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収容人数約6千人だそうです。
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結構な急斜面です。
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足がすくみそうです。
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此方はオデオン。こじんまりとした造りです。
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コンサート劇場とライブ・ハウスの様な関係でしょうか?観るならコッチです。
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これは遺跡でしょうか?只の廃墟でしょうか?
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アル・フセイン・モスクです。
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ヨルダンは親日国家なので私が日本人と解るとあちらこちらで話が弾みます。
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ただ、そんな会話の中、一人がこんな事言いました。
「我々は只のムスリムです。決してテロリストではありません。」
9,11以降、こうした事件とは全く関係無い人々の心の中にさえ傷跡が残っています。胸が痛みました。 -
坂道を下ります。
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大通りに出ました。
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坂の底からヘラクレス神殿を見上げました。
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七つの丘がある街と呼ばれるだけあって急坂が多いです。
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急坂を登ります。汗をカキカキ登っていくと、地元のお爺さんと世間話となり、私が日本人と解ると飲み物を御馳走してくれました。
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アンマンの丘の上に建つアブー・ダルヴィッシュ・モスクです。
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丘の上のモスクからは素晴らしいアンマンの景色を一望出来ます。
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アンマンはパレスティナ紛争後、難民の流入等により、爆発的に街の規模が拡大したそうです。
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街角の至る所にローマ遺跡が残っています。
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下町っぽい場所に出ました。
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ヨルダンでは車に乗っていて荒野しか見ませんでしたが、この新鮮な野菜は何処で採れるのでしょう?
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散策を続けます。
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再びアル・フセイン・モスクです。
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大通りに戻ってきました。そろそろ空港に向かわなくちゃ!
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振り返れば、アル・フセイン・モスクのミナレットの向こうの谷の上に先程訪れたアブー・ダルヴィッシュ・モスクが聳えます。
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空港に向かう途中通りかかった新市街っぽいところに、現代的なフードコートを発見しました。旧市街っぽい場所ばかり歩くので気づきませんが、どの街も徐々にそうなっていくのかもしれません。
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所々にモスクが建っています。地域毎の礼拝所兼集会所です。
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此方にもありました。
あ!悪い癖です。あんまりウカウカしていられません。空港を目指しましょう! -
ヨルダンは情勢的に危うい位置に立地しながらも、常に冷静で、中東の優等生的な国です。其処に暮らす人々もまた然りです。多くのパレスティナ難民、現在はシリア難民を受け入れアラブの人々の平和に貢献しています。そして大の親日国でもあります。そんなヨルダンに常に幸あれ!と願い、ヨルダンを後にしました。
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2009年、中東の3か国を旅しました。パルミラ、バールベック、ペトラと言うそれぞれの国を代表する遺跡を中心に散策しました。現状ではレバノンは経済破綻、シリアに至っては目も当てられない状況です。
恐らく、私に与えられた寿命の範囲では再訪は叶わないでしょう。万が一に訪れる事が叶っても、私が見た光景とは変わってしまっている事でしょう。それ以上に私が見た、触れた、心優しいシリアの人々の笑顔が失われた事が非常に悲しいです。本当に、非常に、罪深い事だと思います。
最後までご覧になってくださり、ありがとうございました。
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