2013/10/01 - 2013/10/01
27位(同エリア70件中)
さっくんさん
いよいよ本年も今日一日。大晦日になりましたね。
本年は大変お世話にないました。皆様の訪問が大変励みにないました。本年は久し振りの海外を楽しむ事ができました。これからも週間毎に過去旅の記事を挙げていこうと思っていますが、多分このペースだと二年はかかりそうです。
さて今回から三回は現地発混載ツアーでアル・クドゥス外の見所を周ります。先ず初回はガリラヤ湖周辺のイエスゆかりの地を巡りました。そこで私はひとつの仮説に至ります。学の無いにわかの仮説ですが、こんな仮説を楽しむのも旅の楽しみのひとつです。
それではゆっくりしていってね!
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アイ~ン!
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ヘブロン・ホテルの看板猫は未だお休み中です。と言うかいつも寝ています。そしてやりたい放題に私に弄られまくりです。
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今日から三連チャンで現地発ツアーに参加します。初日はガリラヤ湖周辺のイエス所縁の地を訪れます。
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未だ夜が明けぬ旧市街の風景も味があります。
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この照明の色も風情があります。
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Do you remember me on the street of dreems.
Running through my memory on the street of dreems.
By Rainbow -
未だ未だ未明です。
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イスラームの月です。
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地中海を眺めながらナザレを目指します。それではツアーがはっじまるよぉ~!
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ナザレの街に到着しました。此処でイエスは育ち、そして活動を始めました。
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私はナザレに向かう道中、そしてナザレの街の景観を眺めながらその世界観に驚きを感じました。それはユダヤ人がエジプトを出て、エルサレムへ到達する道中の景観とまるで対照的な景観、世界観なのです。つまり日本やヨーロッパと何ら変わらない緑があって、水があって、我々日本人からすれば普通な景観です。
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更に調べてみると、この様な過ごしやすい気候、そして立地から多くの地域と交易が行われ、それに伴い遠方の商品、思想等が行き来した街であったと言われます。纏めますとナザレはエルサレム以南とは打って変わって豊かな自然に囲まれ、他地域との交流が盛んだった街と言う事です。この二つのポイントを知る事で、私の中で何かが弾けた様な気がしました。
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彼方に覗く尖塔は…。
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受胎告知教会の尖塔です。
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物凄くモダンな外観の教会です。
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受胎告知教会。聖母マリアが受胎告知を受けたと伝えられる洞窟の上に建つ教会です。
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聖墳墓教会も聖誕教会も同様でしたが、この地では歴史的な遺跡の上に教会を建てる事で重要物件を保護しているのだと思います。聖墳墓教会ならゴルゴダの丘を。受胎告知教会ならマリアが受胎告知を受けたとされる洞窟を保護する事こそ最大の使命だと言えるでしょう。
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この教会の主役マリア様です。
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入り口の扉にはイエスの生涯が描かれています。
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聖墳墓教会同様、聖ヘレナが建てた教会が始まりです。
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三位一体を表す絵画が掲げられています。三位一体とかになってきてしまうと、私的には興味を失ってしまうのです。イエスが人間だと捉えたからこそ、イエスと言う人物に興味を持った訳ですから。
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教会内のステンドグラス。
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中庭のマリア様です。
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教会下層階。
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地下階層の最深部にある祭壇のまた奥の階段を降りると。
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実際マリアの暮らしていた場所、そして受胎告知を受けたと言われる場所があります。
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マリア様の祭壇。
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スタートの丘の山にあるサレジオ会教会と学校を眺めました。
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此方にも地下の遺構が発掘、保護されています。
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周辺には緑が生い茂ります。耕作地も見えます。
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湖には魚も沢山暮らします。何せ12使徒の約半数はガリラヤ湖の漁師達ですから。
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ガリラヤ湖畔は中東と言うよりヨーロッパの様な光景が広がります。私の中で閃いたものが確信へと変わりました。
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ガリラヤ湖湖畔のティベリアを訪れました。
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パンの奇蹟の教会を訪れました。
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イエスが五つのパンと二匹の魚を分け与えて五千人の人々を満腹させたと言う奇跡に肖った教会です。
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いや~幾ら何でも盛り過ぎでしょ~。とは常識人ならそう考えますが、プロレスをヤラセって目で見たら全然面白くなくなるのと一緒です。つまりイエスは熱心に人々を施し、弱者を救済していたと言う事実を伝える為の宗教的挿話です。ですからキリスト教は現代でもそうした団体が熱心に活動しているのだと思います。キリスト教を信仰する欧米の先進国は、資本主義と言う弱肉強食なシステムの下、人々が暮らしていますが、キリスト教のこうした性格が根本にあるので、個人であれ団体であれ、最低限の弱者救済が行き渡るのかなと思います。
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パンの奇蹟の教会のモザイク。
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私的に此処で感じた事は、やっぱりガリラヤ湖周辺の環境は豊かだったと言う事。魚は豊富に捕れたしパンも十分にあった。一方主流のユダヤ人はエジプトを出て、永遠砂漠を生き抜き、やっと辿り着いた湖は魚一匹暮らせない死の湖でした。そんな正反対な環境に置かれた二人の預言者に神が言葉を投げかけたとしたら、二人が同じ言葉を預かったにせよ違った解釈をするのも自然な事では無いでしょうか?
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ガリラヤ湖を眺めながらカペナウムへ移動しました。
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ナザレを去ったイエスはガリラヤ湖のカペナウムでペテロ等と出逢い、此処で活動を再開しました。
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折れてしまった列柱や落ちた梁の一部が展示されています。
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イエスも足繫く通ったと言われるシナゴーグです。
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イエスも此処で説教をされたのでしょうか?
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ダヴィデの星の六芒星、五芒星も彫られています。
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聖ぺテロの家だった場所。
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聖ぺテロの家の跡。
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私はイエスにとって此処こそが一番重要な場所だったのではないかと考えています。他地域との交流が盛んなこの地で他地域から入ってきた様々な思想を学び、そしてこの豊かな地にも様々な形で存在する人々の悲しみや苦しみに接し、そんな中で神と対話し、そしてその言葉を翻訳し人々に伝えた。そしてそんな行動を起こしている中、ペテロを始めとしてかけがえのない使徒達とこの街で出逢います。イエスはその後処刑される事となりますが、この使徒達が命懸けの布教を行う事でイエスの教えは今日まで世界中に広がる事となるのです。
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真っ直ぐな熱血漢、でも自分の命が危ういと見ると「私はイエスを知りません!」なんて言ってしまう人間的な弱さっをも残すペテロ。正に少年ジャンプの主人公の様な存在です。しかしイエスが復活するとペテロは熱血を取り戻し12使徒のリーダー格として成長し皆を纏めます。そんな彼等にも大ピンチが訪れます。キリスト教を異端視しその存在の抹消を企むユダヤ教パリサイ派の刺客パウロがダマスカスに迫ってきたのです。しかし目から鱗の現象が起こり、パウロはキリスト教に加入します。屈指のライバルが仲間として加入する、これも少年漫画の胸熱の見せ場のひとつです。その後パウロは保守的にならざる得ない12使徒達と違い、キリスト教を大きく改革し、世界宗教になるべくものへと変えていくのです。
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このイエスと12人の使徒達の壮大な物語の出発点となったのが、此処カペナウムと言う事になります。なんか胸が熱くなります。キングダムの原泰久さん、次作は前編イエス、後編ペテロを主人公に、壮大な少年漫画を描いてくれないかなぁ。
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聖ぺテロ像。
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聖ペテロの魚を頂きました。美味しかったです。残念ながら銀貨は入っていませんでした。
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ガリラヤ湖を眺めながら、これまでガリラヤ湖畔を眺め閃いた想いを巡らせます。これだけ豊かな土地に暮らし、様々な方面から物品に混ざって思想も流入する地に暮らしたイエスにとって、只無毛な砂漠を生き延びる為に培って来た戒律と彼等がすがりつく神殿よりも、ずっと切実に思う事があったのでは無いでしょうか?
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幾ら自然が豊かでも、病に苦しむ人達がいる、貧しさに嘆く人々がいる。この人達を戒律や神殿は守ってくれない。イエスは間違いなくユダヤ人ではありましたが、暮らした環境はユダヤ教が成立した環境とは正反対の世界観ですから、それに対応する必要があった。だからこそ同じ神の御言葉も、イエスが預かれば他の預言者とは違う解釈となるのは必然だったのでしょう。
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世界の宗教分布を見れば一目瞭然です。砂漠で産まれたイスラームは、現在でもほぼ全域が砂漠、及び乾燥帯が占めています。一方キリスト教を見るとヨーロッパ全域、そして大航海時代後に侵出した南北アメリカ大陸もおおよそ緑豊かな大地です。
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つまり宗教は環境で左右されると私は思います。「神は人々の悲しみのゲージだ。」と歌ったのはジョン・レノンですが、その言葉を借りれば、砂漠で暮らす人々には砂漠なりの悲しみがあり、豊かな大地で暮らす人々にも彼等なりの悲しみがあり、その悲しみの質は同じでは無いのです。ですから同じ神の言葉であっても、違う環境で暮らす預言者の言葉は環境に対応したものに変化するのが自然でしょう。
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であるならば、豊かな自然の中で活動していた預言者イエスの神の言葉の翻訳は、同じく自然豊かな欧州や南北アメリカと言う大地で受け入れられる要素が強かったのではないかと私は思うのです。そう考えればキリスト教の世界分布図も合点がいくと思いませんか?
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そう考えると、ガリラヤ湖と死海、そう遠くない立地に二つの対極的な世界観を持った湖を御作りになった神もまた、悪戯が過ぎるかと。
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洗礼場ヤルデニットに到着しました。イエス様の奇跡と有難さをツアーを通して見せつけて、最後にツーリストを洗礼させると言う魂胆ですかぁ!とちょっと諤々ブルブルの私でしたが、そんな心配は全く不要で、非信者も普通に見学する事が出来ます。
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イエスはヨルダン川西岸で洗礼を受けたとされ、ヤルデニットは幾つかあるイエスが洗礼を受けた場所とされる場所の内のひとつです。
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洗礼者ヨハネが行ったと言うのであれば、もっと南部であった気もします。
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洗礼と言う言葉は「インドでお腹を壊す事。」的な使い方しか知りませんでしたが、どの様に行うのでしょう?
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恐る恐る川に浸かると、え?何?ドクター・フィッシュではないですか!これが洗礼ですか?まぁスッキリしたから良しとしましょう。
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こう眺めると、手前の木々や家は別としてその向こうのガリラヤ湖とその奥の岩山の風景は4年前にヨルダンで眺めた死海の風景と本当にソックリです。
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ガリラヤ湖を後にします。
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夕焼けの時間に海岸沿いの人々が影絵の様です。
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テルアビブを過ぎる頃、地中海に夕陽が沈んでいきました。結局テルアビブは空港乗降とこの日の通過のみです。何故って私の地図には無い場所ですので。そう言えばアル・クドゥス新市街にも足を全く進めませんでした。気分を台無しにしたくはありませんからw.
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椰子の木も影絵の様に…。
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地中海に陽が沈みます。
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アル・クドゥス到着はすっかり日が暮れた後でした。
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ダヴィデの塔も見えてきました。
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夜の姿も凛々しいです。
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ライトアップされるアル・クドゥス城壁。
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旧市街の外は車だらけです。何処の国も変わりありません。
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しかしいざこの城壁を超えれば…。
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夜のヤッフォ門を越えると時空も越えます。
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夜中のスークも絵になります。
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そろそろお店も店仕舞いの時間です。
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猫ちゃん達が出迎えてくれました。
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今夜のディナーもシシカバブです。おやっさん頼みマッセ!
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色々想像力と言うか妄想が膨らんだ一日でした。
最後までご覧になって下さり、ありがとうございました。
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