2009/09/26 - 2009/09/27
15位(同エリア58件中)
さっくんさん
シリアから国境を超えてレバノン・バールベック神殿を日帰り観光。翌日ヨルダンの国境を超えてジェラシュ遺跡を観光しました。
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ダマスカスから国境を超えて、レバノンにあるバールベック神殿にやって来ました。
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此方はパルミラの様な都市遺跡では無く、神殿の遺跡になります。
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先ずはバッカス神殿に向かいましょう。
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バッカス神殿は半分は外観が保たれているので、当時の姿を想像し易いです。
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裏から見ると、藻抜けの殻だったりします。
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神殿内部に入って見ましょう。
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斜めからチラ見。
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一番重要な最深部の部屋は内側にも柱が施されていました。
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此方は外周の列柱です。折れて、寄りかかった状態の柱が過ぎた時間を物語っています。
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頭隠して尻隠さずのバッカス神殿でした。
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次はバールベック神殿のメインとも言えるユピテル神殿です。ユピテルは日本ではジュピターと述べた方がしっくりくるでしょう。
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しかし、まともに残されているのは、この6本の列柱のみです。
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しかし崩壊以前の姿が残されていれば、ギリシャのパルテノン神殿を遥かに凌ぐ規模の神殿だったのです。
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そうした経緯を含めて想像力を働かせてこの遺跡を眺めると、この遺跡の見方が変わってくるでしょう。
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この落下物は神殿の屋根に設置されたライオンの頭のに装飾された雨樋の噴出口です。
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この雨樋があの列柱の上に乗っかっていたのです。イメージ出来たでしょうか?
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この高さの列柱が四方を囲んでいたその姿はさぞかし圧巻なものだった事でしょう。
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目を細めて、もし柱が全部残っていたら…と想像しましょう。
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これでは学者さんじゃないと想像出来そうもありません…
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レバノンは他の中東諸国に比べ緑も多く、気候も穏やかです。
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イスラームの国と言うイメージが強いですが、クリスチャンも多く、多宗教国家と言う側面もあります。
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ただ、それだけに国家を安定させる事は綱渡りのようなものであったでしょう。
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その綱渡りの様な国家運営は経済の面でも同様です。
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2022年現在、レバノンの情勢は不透明で金融が滅茶苦茶な状態で、コロナ禍やウクライナ情勢の今、国家破綻を危ぶまれている国の筆頭とも言える状況です。
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そんな国に逃亡して出国も叶わないカルロス・ゴーンは自分で自分の首を締めましたね。因果応報とはこの事です。ゴーン is gone.オワコンですなwww
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ヴィーナス神殿は殆ど原型を残していません。
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此方は現役のモスクです。
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壮大な神殿群もキリスト教が浸透するとその役割を失い、イスラーム時代は要塞等に使われていた様です。
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我が家の家宝、シーア派の民兵組織ヒズボラのTシャツ。
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欧米の目線からすればテロ組織ですが、元々イスラエルの軍事侵攻に対抗する為結成された組織であり、パレスティナのハマス同様、議席を有し政治にも関与しており、福祉や教育にも熱心な活動がある事から地元のシーア派の人々には絶大な人気があります。
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立場が変われば、視点も変わります。視点が変われば正義も、変わります。我々は神では無いので絶対的正義は存在しません。我々は常に相対的正義に基づくしか無いのです。そして我々は常に相対的な悪と戦っているに過ぎないのです。とスネークも言ってました。
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レバノンからシリアへ戻り、更にヨルダンの国境を超えてジェラシュ遺跡を訪れました。
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此方は再び都市遺跡となります。
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勿論ジェラシュ遺跡にも漏れなく円形劇場が付いてきます。
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ジェラシュはローマ帝国の十都市同盟デカポリスのひとつです。
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現在でもイベント等で現役に使われているそうです。
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パルミラより一回り小振りですが、十分立派な劇場です。
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遺跡は規模ではパルミラには及ばないものの、細かい部分が残されており、より当時の人の生活感を感じ取る事が出来ました。
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列柱通りです。かなり保存状態が良いと思います。
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只、修復する行程に問題があったと言う指摘もあります。どうやら修復する資材にセメント等当時のものと違う建材を使用してしまったと言います。
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その為世界遺産にならず、それがこの遺跡の認知度の低さに繋がっているのかもしれません。残念な事です。
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ジェラシュ北門。
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敷地は広大で、未だ未発掘の部分も多いそうです。
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結構高低差もあります。
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良くアーチが残ったものです。
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アルテミス神殿です。
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これだけ列柱が残されているのは古代の耐震構造が施されているからとも言われます。
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ディオニュソス神殿。ディオニュソスとはバールベック神殿のバッカスと同じです。
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列柱通りを軸にして、左右に各種神殿や施設が配置されています。
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列柱通りは現存している部分で600m程あります。
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ニンフャエウムは泉の精霊を祭る場所です。
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ローマ帝国の様式美。
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向こうに見えるはフォルムでしょう。優雅な曲線です。
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集会所や市場に使われたアゴラ。
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遺跡内に様々な当時の施設が点在しているので散策し甲斐があります。
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ゼウス神殿だったと思います。
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フォルムは円形に築かれた集会所です。
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美しい広場です。この綺麗な円形に並ぶ列柱のデザインがやがてヴァチカンのサンピエトロ広場に繋がっていったのでしょう。
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ジェラシュ遺跡の南門。
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ハドリアヌス帝の凱旋門。
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