2015/05/12 - 2015/07/17
7615位(同エリア16384件中)
おくさん
歩く歩く歩く2015 おまけ パリ観光4
出発から62日目 メトロ初挑戦
7月12日。このホテルにはKさんの他に日本人女子が二人いた。二人ともソロで外国を旅している人たちで、一人は30代半ばと言うところか、イタリア人の旦那と里帰りしていたが、自分はパリで買いたいものがあると、旦那は実家に残して一人でやって来てしまったそうだ。イタリアの義母さんは、もっと居ればいいのにと言ってくれたが、「もういっぱいいっぱいで」と言ってるので、嫁姑の関係は洋の東西を問わないようだ。まぁ平たく言えば旦那の実家が嫌でパリに逃げ出してきたようです。国際結婚も大変ですね、ご苦労様です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
もう一人は20代半ばだろう、背が高くタレントのような整った美人顔なので韓国人と思ったので話しかけなかった。私が日記を書いていたら話しかけてきたので話し相手が欲しいようだった。もしかして日記の日本語を確認したのかな?こんだけ美人なのにアジア顔だと欧米人からは話しかけて貰えないと言っているが、そんなこともあるんか!私の部屋にも日本のお嬢さんがいるよと言ったら「ここってミックスの部屋もあったんですか!」と驚いていた。私は女性部屋があった方が驚きだよ。でもきっと女性専用部屋じゃなくて、たまたま女性だけになっただけの気がするな。2か月前に泊まったときもミックスだったから。
これほどの美人さんは日本で出会ったなら私なぞ鼻であしらわれるだろうが、ここは外国。有り難いことに私でも存分に話し相手をしてもらえました。それにしても、このホステル凄いな。日本人が4人も同時に宿泊していたよ。Kさん共々、ソロで旅している女性はみんな芯が強くて逞しい。
今日はパリ観光4日目だ。昨日はベルサイユへ行くのにKさんと交通機関を利用して自信がついたので、今日は一人でメトロに挑戦しようと思う。日本でも地下鉄には一人で乗ったことがなくて、地下鉄は分かりづらいと言う先入観があるのだがパリの地下鉄は分かりやすいと聞いてたのでチャレンジしてみることにした。
まず、Kさんに教わっておいたホステルから一番近いメトロ駅を目指す。Kさんから途中のガード下にルンペンがいますよと聞いたとおり、老人のルンペンが地面にぶちまけた沢山の身の回り品の中にうずもれて寝ていた。立てかけてあるコウモリ傘が唯一プライバシーを守る道具のようだ。日本のホームレスさんは自活して見える逞しさを感じるが、この老人ルンペンは死ぬのを待っているような風情でやるせなさが漂っている。 -
パリの地下鉄入口って謎めいた匂いが漂っているので入って行くときになんかドキドキするものがあるね。観光客目当てのスリがやたら居るって言うし。一番注意すべきはそこだろな。
パリの地下鉄は路線ごとに出発駅(Aとして)と到着駅(Bとする)が記してあり、目的の駅がそのあいだにあって、それがA駅方面にあればA駅方面行に乗ればいいしB駅に向かうならそっちに乗ればいい。乗り換えるときも同様にすればいいのだが、利用したことのない人にこの説明で分かるますかね?
チケットは窓口に係がいたので指を一本立てて1枚を買うことが出来た。このとき人差指で1を示すと2枚買うサインになることがあるので注意が必要らしい。フランスで1を示す時は親指を1本立て、2は親指と人差し指を立てるそうだ。私もそれに倣い「こ、こうかな」と、ぎこちなく親指を立てて1枚買う。メトロは何処まで乗っても同じ料金なので枚数を言うだけで買うことができるからとても簡単だ。
ノートルダム寺院に行くには途中で何本もの地下鉄が交差している巨大なモンパルナス駅で乗り換えなくてはならないのだが、嫌な思い出のあるモンパルナス駅なので一抹の不安があるが取りあえずモンパルナスまで行ってみることにする。 -
ちなみに上の写真はモンパルナス駅での乗り換えを教えてくれる案内だが、左矢印のM4とM12は地下鉄の4番と12番駅方面で(MはメトロのM)、右方向を示しているM6は地下鉄6番線の乗り場を示している。Sortieは出口だ。フランス語が分からない私でも何となく分かるように親切に作られています。それが理解できたので大した不安も感じることなく地下駅に続く階段を降りて行くことが出来る。
モンパルナス駅には簡単に着いたが、乗り換えの時に方向を間違ったかと勘違いして逆側のホームに移動したところ、やっぱり間違えてなかったのが分かったのでまた元のホームに戻る。パリの地下鉄は改札さえ出なければ幾ら乗り換えても1枚の切符で済む所が素晴らしい。無事にシテ島内のシテ駅に到着。やったぜ、生まれて初めて地下鉄に一人で乗った!って、初めてのお使いか。 -
ノートルダム寺院はチケット売り場も見当たらないし、もぎりの人もいないので変だなぁと思ったが、寺院に入るのは無料だった。太っ腹~。塔の上まで行けるクリプトツアーと言うのがあり、それは有料だがパスが使えると言うことなので探してみると、寺院の外に一人だけ既に並んでいた。一人だけだからただ座っている人かなとも思えるので、一応確認してみたらやっぱりクリプトツアーを待っている人だった。でもツアーの時間は10時からで、現在まだ8時半だからまた聖堂内に戻って見物してたところミサが始まったので、ノートルダムでミサに与れると喜んで観光客とは切り離された中央の列に座らせてもらう。
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ミサの中で男性がソロで歌うのが素晴らしいので、つい動画で撮影していたらムッシューと係りの人に注意されてしまった。ムッシューは呼びかけるときに便利な単語なので、私もフランスではムッシュー、スペインではセニョールを何度も使わせてもらった。日本では「もしもし」や「すみません」が定番で、フランスやスペインみたいな呼びかけ方はないようだ。敢えて上げるとすれば「旦那さん」とかだろうか。やっぱり一般的じゃない。
ミサが終わったので聖堂内をグルッと見学する。ノートルダム聖堂はまん丸の大きなバラ窓が有名だが、その他のステンドグラスもまぁ立派で見ごたえがある。また鬼武者3の話になって恐縮ですが、この聖堂内を3Dゲームでぐりぐり走り回ったので、同じような作りになっているのか確かめ回す。広い聖堂内はゲームでは所々省略されていたのが分かった。祭壇が持ち上がって化け物の巣窟である地下へ下りるからくりは勿論、確認できなかった。 -
外に出てすぐクリプトツアーの場所に行ってみると、もう4,50人が列を作っていた。ま、大した長さじゃないから平気だ。石の柵に腰掛けて待っていると日本人ツアーの団体が前を通りながらサンチャゴ巡礼がどうのこうのと喋っているので声を掛けたくなったが行ってしまった。
10時を知らせる鐘なのか、ノートルダムの鐘の音がガンガン鳴り始めた。いつまで鳴らすんだいと思うほど長く鳴り続けているが、大音量なのでツアーで塔に登っているときに鳴らされたんじゃたまんないだろなと心配する。いま鳴ってくれたので良かった。
クリプトツアーは少人数のグループごとに送り出す方式だったので、ブロックごとにバスンバスンと列が短くなっていく。入り口の掲示板には、ツアー中は階段が何百段あって、途中にトイレがないと言う脅し文句が日本語でも掲示してあった。この行列はこれからもっと長くなるだろうから、余りに待ち時間が長いとトイレを心配するだろな。クリプトツアーを考えている人は注意しましょう。 -
私のツアーが始まると狭い石段を登っていき、歴史あるノートルダム寺院の雰囲気たっぷりだ。まず着いたところはお土産部屋だった。何で?どうやらこの部屋で前のグループがはけるのを待っているようだ。暫し待つとお許しが出たので上がっていくと青空が見える屋上に出る。
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ノートルダム紹介のテレビや写真でお馴染みのガーゴイルなどの石像がいっぱいパリの街を見下ろしていて、あ、これだこれだと写真をいっぱい撮る。教会には不釣り合いの怪物像だけど、フランス人にとっては日本の神社にある狛犬みたいな感覚なのかな?
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通路は狭いけど少人数ずつなのでドヤドヤ感もないし、かと言って急かされることもないので快適に見物することができて、このツアーはグーだ。そのせいで後ろのツアーになればなるほど出発は遅くなるだろう。参加するなら朝イチがお勧めです。
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ノートルダムのせむし男で有名な巨大な鐘が一番てっぺんに2つ下がっていた。もの凄い大きさで何十トンもありそうだが、こんな重いのを吊り下げていて大丈夫なんかと本気で心配するようだ。
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遥か下にはノートルダムに入ろうとする人達がうねうねと蛇行しながら長蛇の列を作っている。見学無料のノートルダムだけど、やっぱり入場制限してるだろから入れないんだろな。私が入った時は早朝だったので列なんかまったくなかったので良かった。
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捻挫しないように螺旋階段を一歩一歩慎重に下りて行く。とても中世ぽい階段で、ノートルダム寺院の雰囲気にぴったりだった。下りて行く途中からはセーヌ川を背景にしたノートルダム寺院の十字架型をした建物が良く確認できて素晴らしい眺めだ。これが数年後に焼け落ちてしまうことになるとは想像もできなかった。
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次は近くにあるセント・シャペル教会に行ってみる。入り口にはチケットを買う人の列が30mくらい続いているが、立て看板には「パスを持っている人はこっちから」とフランス語で書いてあるようなので半信半疑ながら一人も並んでいない通路から入っていくとパスを見せるだけで入ることが出来る。おー、これだよこれ。パスを持っている一番のメリットはこれだとガイドに書いてあったのが実現できて高いパスを買った甲斐を感じる。
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聖堂内は上下二層構造だった。1階は一般市民で、2階は貴族の為の聖堂だったそうだ。市民はシャットアウトで貴族だけしか入れないよりは良いのかな。1階だって立派なもんだし。
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2階に上がったらステンドグラスがこれでもかと言うくらい張り巡らされており、まるで光の洪水のようだった。光の洪水、この表現はどっかのガイドブックにあった気がするがその通りだった。大きさではノートルダムに劣るが、ステンドグラスの美しさでは断然こっちだろうと思った。
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この近くにはもうひとつ見所がある。マリー・アントワネットが革命のときに投獄されてギロチンに掛けられるまでの2ヵ月間を過ごしたというコンシェルジェリーだ。一昨日のセーヌ河クルーズでも間近で良く見えていた。美しい外観とは裏腹に、おどろおどろしい歴史のある建物だ。入り口が分からなくて半周してしまったが、通り過ぎたのが分かり戻って行く。入り口は観光名所ぽくなく普通の家の玄関みたいだから見落としてしまったのだった。
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狭い入り口から入って行くと、がらーんとした広い空間があった。ここに革命時に捕らえられた貴族2000人が収監されていたとか何とかだが、このだだっぴろい室内にどうやって閉じ込めていたのか非常に疑問だった。それとも当時は細かく部屋が仕切られていたのか?
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上の写真は女たちの庭と呼ばれた広場で、ギロチンに送られる女性たちはここに整列させられて断頭台へと送られたらしいです。そういうのがみんな実際の物として残っているので怖いです。
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閑散として光も入らないような広い地下室の奥にマリー・アントワネットが入れられていたという独房はあった。当時を再現したという牢屋の中に、壁を向いて座っているマリー・アントワネット人形が置いてあり寒々しさを醸し出している。その後ろには二人の兵隊マネキンが衝立越しに立っており、投獄されてる間は衛兵にずっと監視されてたんだね。さぞや居心地が悪かったことだろう。
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ギロチンに向かうときに喉を潤したという小さな水差しも展示してあった。まぁ贅の限りを尽くしたお姫様が何を考えてこんな所にいたことかと、どうしても想像しちゃいます。マリー・アントワネットと言えば、着飾った肖像画が残されているので美しい盛りにギロチンで殺されたかと不憫に思っていたが、ここにはいい年になった肖像画もあったので少しは気が和んだ(?)。
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セーヌ川の向こう岸ににょっきりサンジャック塔が見えるので橋を渡って行って見る。サンチャゴを目指してパリをスタートする人の出発地点が、ここサンジャック塔だそうだ。モンテド・ゴソで会ったおばちゃんも、間違いなくここからスタートしたんだろう。こっからコンポステラまでは凡そ1700km位だろうか、ここから出発して、少なくともまる2ヶ月は歩き続けるんじゃなかろうか。だからここからスタートする物好きは年に何人もいないのではないかと勝手に想像する。ゴソで出会ったそのおばちゃんは英雄のように眩しく見えた。日記帳をいつも持ち歩いていて、サンチャゴ巡礼で携帯していたクレデンシャルが挟んであるので、ここでスタンプが貰えるなら嬉しいなと思いやって来たが、周りを見渡してもそういう用意はなさそうだった。
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まだ時間がたっぷりあるので、オルセー美術館でも行って見るかと歩き出すが、その途中にコンコルド広場のオベリスクが遠くに見えたので気が変わってそっちに曲がって行く。一人旅なので何でもござれだ。
コンコルド広場の奥にはルーブルのガラスのピラミッドが小さく見えていて、ルーブルからコンコルド広場を経由して凱旋門まで通りが続いているのが分かった。ちゃんとした理由があってそうしたんだろうが、理由を知らなくても洒落たことをしたなと感心した。 -
ルーブルからコンコルド広場までは広大な公園になっていて、大きな噴水の周りにはベンチがあり、沢山の人達がのんびり寛いでいる。こういう所でまったりしているのもいいかも知れないが、日本から日にち限定で来ているんだからそうもしてられない。
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革命記念日が近いので、コンコルド広場は普段とは違うようで近くには行けなかった。ちょっと回り道しながらシャンゼリゼ通りに向かう。だれでもこの通りを歩くときは例の歌を口ずさむのではないだろうか。オーシャンゼリゼー、オーシャンゼリゼーと幾度となく口ずさむが、それ以上の歌詞を知らないので同じ所を繰り返すだけだ。ちなみに革命記念日と言うのはフランス革命を記念した日なのだが(まんま)、日本ではパリ祭とお洒落に言うようだ。でも、フランス人はそんな呼び方誰もしてないようだよ。
写真ではちょっと確認しづらいか知れないけど、この歩道には二重にフェンスが張られています。車道の近い所に1枚と、広い歩道を挟んで店側に一枚。明日のパレード見物は、この間から見る様です。世界一美しいと評判のシャンゼリゼ通りが残念なことになってますが、まぁ雰囲気は伝わってきます。 -
歩いて行くとプチ・パレとグラン・パレの建物が並んであったので、そう言えばこんなのがあったなと思い出し、まずプチ・パレに入ることにする。パスを手に、これが有効かと聞いたところ(何となく)、ノーチケットだそうだ。つまりミュージアムパスさえ必要なく完全に無料だった。何だか知らずにやって来たが、ここは美術館だった。パスを持っていると強気になって、なにがあるのか知らなくても入ってみる気になるのは良い事だ。
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中に入ると彫刻などの作品の前に陣取ってスケッチしている人が何人もいる。話には聞いていたが、まぁ大らかなもんだ。それに対して日本の美術館は・・・(以下省略)。
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プチパレの美術作品には教科書に載るような有名なのはひとつもなかったので面白くなかった。反対側にあるグラン・パレも似たようなもんかと入らないで、エネルギー補給のために前の石段に座り持ってたジュースでパンをかじっておく。ヒゲも伸び放題だし粗末な身なりだし、ホームレスに間違われないかとちょっと心配になる。
明後日の革命記念日ではシャンゼリゼ通りを軍事パレードが行進するので二重のフェンスが物々しく並んでいるが歩くには規制はなかった。テレビで見たとおり、シャンゼリゼ通りには沢山のカフェだかレストランが軒を連ねている。ここの通りっぱたでお洒落にコーヒーでも飲んでみたいが、独りじゃ間が持たないし恥ずかしいので止めとく。注文の仕方もわからないし。
ここには何とマクドナルドが出店していた。マクドなら値段も想像できるので入って行くが、まぁ皆さん考えることは同じようで観光客でわんわんごった返している。店員に直接注文したいが、こう混んでいては言葉が分からずにもたついていては迷惑だろう。機械で注文もできるのでトライしてみたがカードがどうのこうのと難しかったのでスゴスゴと店を後にする。この通りには娑婆っ気たっぷりのマクドナルドのほか騒々しいディズニーの店まであり、そんなんでいいのかシャンゼリゼと思った。京都三千院前の産寧坂なら絶対に出店させないだろう。 -
この通りには私でも聞いたことがあるリドがあった。リドってキャバレーかな?歴史があってお洒落なシャンゼリゼ通りにそぐわない気がするが、フランス人にしては大した問題ではないのかな?どっちにしても私が近づけるような店でないのは理解できるので、外から見ただけにしておく。
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凱旋門の前までやって来た。まぁ人でいっぱい。凱旋門の外周は信号いらずのロータリー交差点になっているので歩行者は横断して凱旋門の下まで行くことができない。事前に学習しといたので、凱旋門の下へと通じる地下道を探して入って行くと、ここでも長蛇の列ができており400人くらい並んでいるんじゃなかろうか。どうやら凱旋門の屋上に行くチケット売り場のようだ。私はパスを持っているので列を横目で見て通過。凱旋門のすぐ下に出られる。
古くはアラン・ドロン主演の映画「冒険者たち」でアラン・ドロンが複葉機で凱旋門のあいだを通過しようとしたことがあったが、フランスを舞台にした映画では数限りなく登場してきた本物の凱旋門の下にいま来ているんだなと、ちょっと感激。屋上に通じる入り口は目の前にあった。地下通路のチケット売り場には長蛇の列があったのに、当の入り口に列はまったくないので、チケットを買うのに時間が掛かり過ぎるからこっちでは列にならないのが想像できる。つまりチケット売り場の窓口が少なすぎるんだろう。ここもパスを見せるだけで入ることができる。パスとても便利で高いけど買って良かった。 -
螺旋階段をぐるぐる廻って途中の広い踊り場に出ると、そこはお土産売り場にもなっていた。またまた3Dゲーム鬼武者3の話で恐縮だが、この螺旋階段でも中二階でも屋上でも怪物と戦ったことがある身としては(?)、ここもゲームと対比させて見ているので妙に楽しい。中二階は天井が低く明りも少なくて、いかにも昔作った建物感がぷんぷんしている。凱旋門はナポレオンが命じて作らせたものだ。でも当のナポレオンが生きてる内に完成せず、亡くなってから遺体となってこの凱旋門を潜ったと言う事です。まぁそれだけ歴史ある建物の中にいまいるんだなぁと、ナポレオンの時代に思いを馳せる。
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ここですよここ。ここで手ごわい怪物と戦ったんですよ。まったくゲームと同じ作りに楽しくなる。たしか怪物を倒してから正面に突きあたって右に行くと屋上に出られるんだと思った。屋上に出る時に潜ったガラスの出口もそのままにあった。
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屋上に出ると一気に視界が開けてパリ中が見渡せる。凱旋門を中心に12本の通りが放射状になっているのが目で見えて素晴らしい。その様子からエトワール(星)凱旋門と言うらしい。遠くには第2凱旋門と言うらしい近代的なビルが通りの遥か先に見える。あれが凱旋門~?冗談よしこさんだよ。
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疲れたので帰りもメトロで帰ることにする。路線図を貰っておいたので大いに役立つ。この駅からだとまたモンパルナスで13番に乗り換えて行けばいいのが分かった。と言うことで何てことなくホステル近くの駅まで戻って来られる。パリの地下鉄恐るに足らず。下の写真がホステルから一番近い Plaisance駅の出口です。このあと何度もお世話になりました。
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部屋に戻ったら、いつも夜遅く帰ってくるコリアの子が珍しく帰ってきていた。シャワーを浴びてるあいだにKさんも帰ってきた。まいにち日本語で喋れて有り難いね。いつもの商店に買出しに行って、500mlハイネケン2、トマト、ポテチ、玉子にジュースを買って帰る。やっぱりパリはスペインの2倍高いが安いホステルに泊まって、毎日お店から買って飲み食いしている分には出費も抑えられる。
歩く歩く歩く2015 おまけ パリ観光5へ続く
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