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 歩く歩く歩く2015 フランス人の道4<br /><br /> 出発から12日目 鶏伝説 サントドミンゴ・デラ・カルサダ

歩く歩く歩く2015 フランス人の道4

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2015/05/12 - 2015/07/17

145位(同エリア445件中)

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 歩く歩く歩く2015 フランス人の道4

 出発から12日目 鶏伝説 サントドミンゴ・デラ・カルサダ

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
徒歩
航空会社
ANA
旅行の手配内容
個別手配

PR

  •  5月23日。まだ暗い6時半にナヘラを出発する。日本ならこの時間はせわしく動き回る人が大勢いるだろうが、ここスペインの片田舎では誰も起きだす人はいないらしく、町はひっそりと静まり返っている。

     5月23日。まだ暗い6時半にナヘラを出発する。日本ならこの時間はせわしく動き回る人が大勢いるだろうが、ここスペインの片田舎では誰も起きだす人はいないらしく、町はひっそりと静まり返っている。

  •  町を出た所にサンチャゴまでの距離を示す道標が立っていた。582キロか、SJPPからサンチャゴまでは780kmなので、ここで丁度200km歩いてきたらしい。歩き出してからの日数が10日なので、一日20キロの計算になるようだ。日本で計画していた時は、こんな長い期間も長い距離も未体験ゾーンだったので、何か体の不調が出るだろうと予想して来たが、今のところは足に肉刺ができたくらいで、ここまで大した故障もなく順調に進んで来られた。この調子でゴールまで行ってほしいもんだ。

     町を出た所にサンチャゴまでの距離を示す道標が立っていた。582キロか、SJPPからサンチャゴまでは780kmなので、ここで丁度200km歩いてきたらしい。歩き出してからの日数が10日なので、一日20キロの計算になるようだ。日本で計画していた時は、こんな長い期間も長い距離も未体験ゾーンだったので、何か体の不調が出るだろうと予想して来たが、今のところは足に肉刺ができたくらいで、ここまで大した故障もなく順調に進んで来られた。この調子でゴールまで行ってほしいもんだ。

  •  1時間半歩いた最初の村にあったバルでカフェコンレチェ1.5ユーロくらい(相変わらず金額が聞き取れない)。一緒に昨日買ったでかいパンを半分食べる。バルもこういう利用の仕方ならさほど金を使わないで済むようだ。

     1時間半歩いた最初の村にあったバルでカフェコンレチェ1.5ユーロくらい(相変わらず金額が聞き取れない)。一緒に昨日買ったでかいパンを半分食べる。バルもこういう利用の仕方ならさほど金を使わないで済むようだ。

  •  今日の行程は写真のような道を延々と歩く。3枚目の写真の場所は、かつてのウィンドウズの壁紙とそっくりだったので、360度の動画でぐるっと撮ってみた。見渡す限りの草原を風が吹きわたって、本当に壁紙とそっくり。

     今日の行程は写真のような道を延々と歩く。3枚目の写真の場所は、かつてのウィンドウズの壁紙とそっくりだったので、360度の動画でぐるっと撮ってみた。見渡す限りの草原を風が吹きわたって、本当に壁紙とそっくり。

  •  遠くに今日の目的地のサントドミンゴ・デラ・カルサダが見えてきた。サンチャゴ巡礼の旅では、遠くに町が見えてからが長いことを知った。1時間は当たり前で、見えだしてから2時間も掛かることがある。車での移動なら町が見えたらもう着いたも同然だが、歩き旅は何しろ鈍い。

     遠くに今日の目的地のサントドミンゴ・デラ・カルサダが見えてきた。サンチャゴ巡礼の旅では、遠くに町が見えてからが長いことを知った。1時間は当たり前で、見えだしてから2時間も掛かることがある。車での移動なら町が見えたらもう着いたも同然だが、歩き旅は何しろ鈍い。

  •  それでもカルサダのアルベルゲ前には12時半に到着。ここも中世の伝説がある町なので楽しみにしていた。

     それでもカルサダのアルベルゲ前には12時半に到着。ここも中世の伝説がある町なので楽しみにしていた。

  •  このアルベルゲでは受付で飲み物と小さな食べ物を用意してくれていた。こんなサービスの良いアルベルゲは初めてだ。お礼の気持ちを込めて和風マリア様のカードを進呈したら、すぐに後ろのボードに張り出してもらえた。

     このアルベルゲでは受付で飲み物と小さな食べ物を用意してくれていた。こんなサービスの良いアルベルゲは初めてだ。お礼の気持ちを込めて和風マリア様のカードを進呈したら、すぐに後ろのボードに張り出してもらえた。

  •  いつものようにシャワー、洗濯を済ませるとシエスタの2時が近いので急いで町に買い物に出かける。洋品店があったので、靴下が欲しかったから入ってみる。巡礼の道には大小様々な石がいっぱいあって、しかも埋まっている。なので、靴底が薄目の私の靴では足裏が痛くて仕方がなかった。明日からは靴下を二重にすることで凌ぐ作戦を考えてみたと言う訳だ。でもこの店には薄手と厚手しかない。ウォーキング用の靴下に厚手の靴下を重ねるのはきつ過ぎるのでこれは却下。仕方ないから薄手を1足買ってみる。2.5ユーロ。日本でなら絶対に買わないカラフルなストライプ柄。まぁスペイン土産と思えば悪くないかな。

     いつものようにシャワー、洗濯を済ませるとシエスタの2時が近いので急いで町に買い物に出かける。洋品店があったので、靴下が欲しかったから入ってみる。巡礼の道には大小様々な石がいっぱいあって、しかも埋まっている。なので、靴底が薄目の私の靴では足裏が痛くて仕方がなかった。明日からは靴下を二重にすることで凌ぐ作戦を考えてみたと言う訳だ。でもこの店には薄手と厚手しかない。ウォーキング用の靴下に厚手の靴下を重ねるのはきつ過ぎるのでこれは却下。仕方ないから薄手を1足買ってみる。2.5ユーロ。日本でなら絶対に買わないカラフルなストライプ柄。まぁスペイン土産と思えば悪くないかな。

  •  近くの店のウィンドーを覗いてみたら刃物を売っていそうなので爪きりが欲しいのを思い出し、プチンプチンと爪を切るジェスチャーで聞いたところ、この店にはないらしいが、親切なセニョーラでわざわざ2軒隣のスーパーの店員に聞いてくれ、無事に爪きりをゲットできる。小さくて頼りなさそうな爪切りだが、新しいなら切れないことはないだろう。この店は食料品が充実していたので、ここで生ハム、ビール2本、ヨーグルト2個、締めて4.61ユーロを買う。大きなスーパーがあると嬉しい。

     近くの店のウィンドーを覗いてみたら刃物を売っていそうなので爪きりが欲しいのを思い出し、プチンプチンと爪を切るジェスチャーで聞いたところ、この店にはないらしいが、親切なセニョーラでわざわざ2軒隣のスーパーの店員に聞いてくれ、無事に爪きりをゲットできる。小さくて頼りなさそうな爪切りだが、新しいなら切れないことはないだろう。この店は食料品が充実していたので、ここで生ハム、ビール2本、ヨーグルト2個、締めて4.61ユーロを買う。大きなスーパーがあると嬉しい。

  •  さて、この町にやって来たら是非見たいものがあった。鶏伝説の教会に行って本当に鶏が飼われているのか見てみたい。教会は残念ながら有料だったがこの位ではへこたれない。教会からは少し離れた所にチケット売り場があって、そこで買ってから入場となるようだ。

     さて、この町にやって来たら是非見たいものがあった。鶏伝説の教会に行って本当に鶏が飼われているのか見てみたい。教会は残念ながら有料だったがこの位ではへこたれない。教会からは少し離れた所にチケット売り場があって、そこで買ってから入場となるようだ。

  •  教会の中はどこも相変わらず立派だけど、もうあちこちでいっぱい見ているので珍しいのはやっぱり鶏小屋くらいだ。聖堂の中の高くなった所に鶏用の立派な小屋があって、その中に白いのが二羽ちゃんと仕事をしていた。まぁこれを見るためだけに入場料払ったんだから見られて良かった。<br /><br /> アルベルゲに戻って外のベンチで飲んでいたら、昨日の宿から一緒だったイスラエルの女の子がやってきた。空いているベンチは他にもあるのに同じベンチに来るというのは人との触れ合いを求めているようだ。昨日のアルベルゲでもオープンを待っているときに、私が座っている長いすのベンチに座ってきて簡単な英語でお喋りしたので、いくらか親近感を持ったのだろう。同じテーブルになったので、ビールを飲むかハムを食べるかと勧めてみたがどちらもいらないそうだ。ハムのビニール袋を中々開けられないでいたら無言で自分のナイフを貸してくれる。女の子はオレンジを剥いて半分を無言で勧めてくれるがビールを飲んでいるのでノーサンキューと断ってしまったが、貰った方が優しかったかなと後で反省する。<br /><br /> マリア様のカードを上げようとしたら「アイムノークリスト」と言いつつも貰ってくれた。かなり独特の雰囲気のある子で(例えるならカルメンマキみたい)年は25くらいか?イスラエルの人が一人でこんな所に来るのだから普通の女の子である訳ないが、とても不思議な子だ。二人とも英語は片言なので、それ以上の話ができないのがもどかしい。イスラエルってキリストが布教した国じゃなかったかな、そこの人達がキリストを十字架に架けたんだろ。どういう背景でキリスト教の巡礼路を歩いているのか非常に興味があるところだが、勿論そんな事を聞ける英語力なんかないし、女の子もそれに応えられる英語力はなさそうだ。

     教会の中はどこも相変わらず立派だけど、もうあちこちでいっぱい見ているので珍しいのはやっぱり鶏小屋くらいだ。聖堂の中の高くなった所に鶏用の立派な小屋があって、その中に白いのが二羽ちゃんと仕事をしていた。まぁこれを見るためだけに入場料払ったんだから見られて良かった。

     アルベルゲに戻って外のベンチで飲んでいたら、昨日の宿から一緒だったイスラエルの女の子がやってきた。空いているベンチは他にもあるのに同じベンチに来るというのは人との触れ合いを求めているようだ。昨日のアルベルゲでもオープンを待っているときに、私が座っている長いすのベンチに座ってきて簡単な英語でお喋りしたので、いくらか親近感を持ったのだろう。同じテーブルになったので、ビールを飲むかハムを食べるかと勧めてみたがどちらもいらないそうだ。ハムのビニール袋を中々開けられないでいたら無言で自分のナイフを貸してくれる。女の子はオレンジを剥いて半分を無言で勧めてくれるがビールを飲んでいるのでノーサンキューと断ってしまったが、貰った方が優しかったかなと後で反省する。

     マリア様のカードを上げようとしたら「アイムノークリスト」と言いつつも貰ってくれた。かなり独特の雰囲気のある子で(例えるならカルメンマキみたい)年は25くらいか?イスラエルの人が一人でこんな所に来るのだから普通の女の子である訳ないが、とても不思議な子だ。二人とも英語は片言なので、それ以上の話ができないのがもどかしい。イスラエルってキリストが布教した国じゃなかったかな、そこの人達がキリストを十字架に架けたんだろ。どういう背景でキリスト教の巡礼路を歩いているのか非常に興味があるところだが、勿論そんな事を聞ける英語力なんかないし、女の子もそれに応えられる英語力はなさそうだ。

  •  このベンチのすぐそばに鶏小屋があって、数羽の鶏が飼われている。ここサントドミンゴ・デラ・カルサダの伝説にまつわる鶏で、その伝説というのは中世の時代にサンチャゴ巡礼の親子がこの地にやって来た時に息子が泥棒の濡れ衣を着せられ絞首刑になってしまった。父親は嘆きつつもコンポステラまでお参りして帰りにまたここを通ると息子は聖ドミンゴのご加護でまだ生きており、食事中の役人に申し出ると相手にされず「それが本当ならテーブルの上の焼き鳥が歌い出すようなものだ」と言った瞬間、丸焼の鶏が高らかに歌い出したので息子の無実が証明されたと言う突拍子もない話です。それを記念してこの聖堂の中には立派な鶏小屋があって二羽の鶏が常住しているのだとか。鶏にはストレスが掛かるので、このアルベルゲに何羽もいる鶏小屋から交代で出勤しているということです。

     このベンチのすぐそばに鶏小屋があって、数羽の鶏が飼われている。ここサントドミンゴ・デラ・カルサダの伝説にまつわる鶏で、その伝説というのは中世の時代にサンチャゴ巡礼の親子がこの地にやって来た時に息子が泥棒の濡れ衣を着せられ絞首刑になってしまった。父親は嘆きつつもコンポステラまでお参りして帰りにまたここを通ると息子は聖ドミンゴのご加護でまだ生きており、食事中の役人に申し出ると相手にされず「それが本当ならテーブルの上の焼き鳥が歌い出すようなものだ」と言った瞬間、丸焼の鶏が高らかに歌い出したので息子の無実が証明されたと言う突拍子もない話です。それを記念してこの聖堂の中には立派な鶏小屋があって二羽の鶏が常住しているのだとか。鶏にはストレスが掛かるので、このアルベルゲに何羽もいる鶏小屋から交代で出勤しているということです。

  •  さて、飲んだだけで空腹のままだからアルベルゲ近くのバルで巡礼定食を食べることにする。11ユーロ。第一の皿の項目にパエージャの文字を見つけたので、本当は体のためには野菜サラダを選んだ方がいいのだが、これは食べないとだろう。定食に付き物のワインはデカンタだった、残念。メイン料理が来る前に飲みきってしまいそうだ。

     さて、飲んだだけで空腹のままだからアルベルゲ近くのバルで巡礼定食を食べることにする。11ユーロ。第一の皿の項目にパエージャの文字を見つけたので、本当は体のためには野菜サラダを選んだ方がいいのだが、これは食べないとだろう。定食に付き物のワインはデカンタだった、残念。メイン料理が来る前に飲みきってしまいそうだ。

  •  初のパエージャは想像よりずっと美味くて、エビ、鳥肉、オリーブその他が入っていて、何しろ米なのが嬉しい。雑炊ぽいのも自分のツボに合っている。2皿目は骨付き鳥肉だが付いてる肉が少ない。山盛り付いてるポテトのフライはセグンドプラト(2皿目)の定番だ。最初に出してくれたパンを食べきってしまったら、またくれた。デカンタもお代わりくれないかな。昼夜兼ねてる食事なのでこれも全部食べる。出た物は残さず食べつくす。

     初のパエージャは想像よりずっと美味くて、エビ、鳥肉、オリーブその他が入っていて、何しろ米なのが嬉しい。雑炊ぽいのも自分のツボに合っている。2皿目は骨付き鳥肉だが付いてる肉が少ない。山盛り付いてるポテトのフライはセグンドプラト(2皿目)の定番だ。最初に出してくれたパンを食べきってしまったら、またくれた。デカンタもお代わりくれないかな。昼夜兼ねてる食事なのでこれも全部食べる。出た物は残さず食べつくす。

  •  アルベルゲの自販機にサンミゲルの色違いがあったので飲んでみる。アルコール3.2%のレモン味でチューハイそっくりだった。まぁ呆れるほど良く飲んでるけど不思議なことにまったく酔うと言うことがない。何で?<br /><br /> アルベルゲの広い共用スペースにけたたましい大声で喋りまくる若い韓国女性がいた。周りの欧米人たちはみな眉を潜めているのが見て取れ、私の方をチラチラと見ているので同じグループと思われてるようだ。同じ国の年配者なんだから注意しなよーとでも思っているのだろうか。私は日本人なので別だよと言ってやりたいようだった。<br /><br /><br /> 出発から13日目  パリのおばちゃんと再会  ベロラド

     アルベルゲの自販機にサンミゲルの色違いがあったので飲んでみる。アルコール3.2%のレモン味でチューハイそっくりだった。まぁ呆れるほど良く飲んでるけど不思議なことにまったく酔うと言うことがない。何で?

     アルベルゲの広い共用スペースにけたたましい大声で喋りまくる若い韓国女性がいた。周りの欧米人たちはみな眉を潜めているのが見て取れ、私の方をチラチラと見ているので同じグループと思われてるようだ。同じ国の年配者なんだから注意しなよーとでも思っているのだろうか。私は日本人なので別だよと言ってやりたいようだった。


     出発から13日目  パリのおばちゃんと再会  ベロラド

  •  5月24日、サントドミンゴ。6時半に起きて二階の食堂で買い集めた食料で朝飯にする。読んでいる皆さんには意外に思われるだろうが、前もって買った物でアルベルゲで朝飯にするのはこれが初めてだ(と思う)。ロボットアームみたいな面白い動作をする自販機からカフェコンレチェを買って、昨日買ったヨーグルトとパンを食べる。あー、このロボット自販機を動画で撮れば良かった。

     5月24日、サントドミンゴ。6時半に起きて二階の食堂で買い集めた食料で朝飯にする。読んでいる皆さんには意外に思われるだろうが、前もって買った物でアルベルゲで朝飯にするのはこれが初めてだ(と思う)。ロボットアームみたいな面白い動作をする自販機からカフェコンレチェを買って、昨日買ったヨーグルトとパンを食べる。あー、このロボット自販機を動画で撮れば良かった。

  •  このキッチンで朝飯にして行く人が結構いてアルベルゲライフを楽しんでいるようだ。暗いうちに懐中電灯頼りにせかせかと出発して行く人と対照的。自分も今日は11km歩くだけにする予定なので、ここで初めて朝飯みたいのにしてみたと言うことだ。こっちの方がのんびり出来て楽しいかも。欧米の人たちはシリアルとミルクを食べている人が多いようだが、コーンフレークは割と好きだし栄養もあるので食べてみたいが、小さい牛乳パックは見たことないので私には難しそうだ。数人のグループだとシェアが出来るので色々便利なことが出来そうだな。

     このキッチンで朝飯にして行く人が結構いてアルベルゲライフを楽しんでいるようだ。暗いうちに懐中電灯頼りにせかせかと出発して行く人と対照的。自分も今日は11km歩くだけにする予定なので、ここで初めて朝飯みたいのにしてみたと言うことだ。こっちの方がのんびり出来て楽しいかも。欧米の人たちはシリアルとミルクを食べている人が多いようだが、コーンフレークは割と好きだし栄養もあるので食べてみたいが、小さい牛乳パックは見たことないので私には難しそうだ。数人のグループだとシェアが出来るので色々便利なことが出来そうだな。

  •  ゆっくりめの7時半に出発する。小雨になるが40分ほどで止んでくれる。今日も昨日に引き続き、なだらかな丘が延々と続く道だった。誰か日本人の道連れでもいれば、ずっとお喋りしながら歩けるのでこんな道でも飽きないだろうが、そんな幸運は望んでも叶う訳ないので黙々と歩き続ける。

     ゆっくりめの7時半に出発する。小雨になるが40分ほどで止んでくれる。今日も昨日に引き続き、なだらかな丘が延々と続く道だった。誰か日本人の道連れでもいれば、ずっとお喋りしながら歩けるのでこんな道でも飽きないだろうが、そんな幸運は望んでも叶う訳ないので黙々と歩き続ける。

  •  途中のバルでオレンジジュースを飲ませてもらう。高めの2ユーロだが、でっかいコップで出てきた。ここでどっかのおばさんがわざわざ自分の所までやってきて「ブエンカミーノ」と言っただけで行ってしまう。え?何だったの今のはと考えを巡らしていたら、離れたところにもう一人相棒らしきおばさんがいたので、あ、パリのモンパルナス駅で最初に会ったカナダの二人組のおばさんかと想像し、今度はこちらから話し掛けてみたらやっぱりそうだった。自分とほぼ同じ日程で歩いていたのか!12日ぶりの再会だった。一緒に歩き出してカタコト英語でお喋りできる。仕事は?と聞くのでリタイアして65歳だと言ったら、自分から68歳と言った。自分より三つも年上だったが欧米人はパワーがあるので足も速い。この二人とはこれ切り会うことがなく残念だった。写真くらい撮らせて貰えば良かったな。

     途中のバルでオレンジジュースを飲ませてもらう。高めの2ユーロだが、でっかいコップで出てきた。ここでどっかのおばさんがわざわざ自分の所までやってきて「ブエンカミーノ」と言っただけで行ってしまう。え?何だったの今のはと考えを巡らしていたら、離れたところにもう一人相棒らしきおばさんがいたので、あ、パリのモンパルナス駅で最初に会ったカナダの二人組のおばさんかと想像し、今度はこちらから話し掛けてみたらやっぱりそうだった。自分とほぼ同じ日程で歩いていたのか!12日ぶりの再会だった。一緒に歩き出してカタコト英語でお喋りできる。仕事は?と聞くのでリタイアして65歳だと言ったら、自分から68歳と言った。自分より三つも年上だったが欧米人はパワーがあるので足も速い。この二人とはこれ切り会うことがなく残念だった。写真くらい撮らせて貰えば良かったな。

  •  歩いていると唐突にレオン県の大きな看板が現れる。スペインも日本と同様に県別に分かれているようで(想像です)、でもひとつの広さは日本以上らしい。これからはレオン県に入るようで正式には Castilla y Leon と言うらしい。カスティージャ地方って何かで聞いたな。大きな看板にはこれから歩くカミーノの地図が細かく描かれていたので写真を撮っておく。

     歩いていると唐突にレオン県の大きな看板が現れる。スペインも日本と同様に県別に分かれているようで(想像です)、でもひとつの広さは日本以上らしい。これからはレオン県に入るようで正式には Castilla y Leon と言うらしい。カスティージャ地方って何かで聞いたな。大きな看板にはこれから歩くカミーノの地図が細かく描かれていたので写真を撮っておく。

  •  やがてまた小さな村に入って来るが、小さくてもどこも教会だけは立派なのがある。そんなに人口も多くはなさそうな村なのに、こんだけ立派な教会を建てるのは大変だろなーと思われる教会だ。村人の誇りと信仰がこの教会にギュッと詰まっているのだろう。

     やがてまた小さな村に入って来るが、小さくてもどこも教会だけは立派なのがある。そんなに人口も多くはなさそうな村なのに、こんだけ立派な教会を建てるのは大変だろなーと思われる教会だ。村人の誇りと信仰がこの教会にギュッと詰まっているのだろう。

  •  2時少し前にベロラドの公営アルベルゲに到着。微妙な7ユーロ。ベッドを確保してから町を探検していたら日本の婦人がいた。連れの女性が前日のアルベルゲにパスポートを忘れたと言ってた日本のご婦人で、どこにチェックインしたのか聞いたら、教会付属のアルベルゲに泊まっているそうだ。そこはみんなで食事の用意をして一緒に食べる所だそうだ。外から覗いてみたら古くてボロくて趣がありそうなところなので自分のとこより面白そうなのでこちらに泊まりたいと思った。この人はそれを知っていたので最初からここを目指したそうだ。自分は情報不足だった。

     2時少し前にベロラドの公営アルベルゲに到着。微妙な7ユーロ。ベッドを確保してから町を探検していたら日本の婦人がいた。連れの女性が前日のアルベルゲにパスポートを忘れたと言ってた日本のご婦人で、どこにチェックインしたのか聞いたら、教会付属のアルベルゲに泊まっているそうだ。そこはみんなで食事の用意をして一緒に食べる所だそうだ。外から覗いてみたら古くてボロくて趣がありそうなところなので自分のとこより面白そうなのでこちらに泊まりたいと思った。この人はそれを知っていたので最初からここを目指したそうだ。自分は情報不足だった。

  •  スペインにはどこにでもある広場に行ったら、あの不思議ちゃんがベンチでゴロンとしていた。またカタコト英語で話そうかなと近づいたら一歩先に別の男性が話しかけたので止めといた。<br /><br /><br /> 出発から14日目  N夫妻との出会い ビジャフランカ

     スペインにはどこにでもある広場に行ったら、あの不思議ちゃんがベンチでゴロンとしていた。またカタコト英語で話そうかなと近づいたら一歩先に別の男性が話しかけたので止めといた。


     出発から14日目  N夫妻との出会い ビジャフランカ

  •  5月25日。アルベルゲで朝食が食べられる。有料で3ユーロ。コーヒーにジュース、歩き続けるエネルギーの元なのでトーストにバターやジャムをいっぱい載せて食べる。なのでちょっと遅めの7時半にスタートする。

     5月25日。アルベルゲで朝食が食べられる。有料で3ユーロ。コーヒーにジュース、歩き続けるエネルギーの元なのでトーストにバターやジャムをいっぱい載せて食べる。なのでちょっと遅めの7時半にスタートする。

  •  ローマ時代と思われる長い橋が現れるが、情報不足で名前さえ分からない。でも大体こういう橋はローマ時代に作られた物と言うのは大体想像つく。古いのは何でもローマ時代の物らしいから。その隣には私たちが歩いて渡れる歩行者専用橋が架かっていた。まさか巡礼の為だけにこんな立派な橋を作るとは思えないが、どちらにしろ感謝だ。

     ローマ時代と思われる長い橋が現れるが、情報不足で名前さえ分からない。でも大体こういう橋はローマ時代に作られた物と言うのは大体想像つく。古いのは何でもローマ時代の物らしいから。その隣には私たちが歩いて渡れる歩行者専用橋が架かっていた。まさか巡礼の為だけにこんな立派な橋を作るとは思えないが、どちらにしろ感謝だ。

  •  今度は岩に掘られた教会らしいものが現れる。だいぶ離れているので見に行くことはしないが、今日は随分と歴史的なものが現れる日だな。これも情報不足で何の遺跡なのかさっぱり。

     今度は岩に掘られた教会らしいものが現れる。だいぶ離れているので見に行くことはしないが、今日は随分と歴史的なものが現れる日だな。これも情報不足で何の遺跡なのかさっぱり。

  •  あいだはすっとばして、今回の旅で一番早めの10時40分にビジャフランカの公営アルベルゲに到着。この町を過ぎるとオカの山越えが始まるので、どうしてもこの町に泊まるのだ。さすがに早すぎるのでオスピタレロ(管理人さん)はまだやって来ない。宿の前のベンチで日記を書いたり、近くの教会を覗きに行って時間つぶしをしている。その間にもアルベルゲの前を通り過ぎて行く巡礼がパラパラいる。みんな元気にオカの山越えに挑戦して行く人たちだ。山越えには多分3・4時間は必要だろうから、次の町には午後の2時3時に到着かな。私の日程はすごく余裕があるので、一日の距離はなるべく短い方が具合がいいのだ。ちょっといい訳ぽいな。

     あいだはすっとばして、今回の旅で一番早めの10時40分にビジャフランカの公営アルベルゲに到着。この町を過ぎるとオカの山越えが始まるので、どうしてもこの町に泊まるのだ。さすがに早すぎるのでオスピタレロ(管理人さん)はまだやって来ない。宿の前のベンチで日記を書いたり、近くの教会を覗きに行って時間つぶしをしている。その間にもアルベルゲの前を通り過ぎて行く巡礼がパラパラいる。みんな元気にオカの山越えに挑戦して行く人たちだ。山越えには多分3・4時間は必要だろうから、次の町には午後の2時3時に到着かな。私の日程はすごく余裕があるので、一日の距離はなるべく短い方が具合がいいのだ。ちょっといい訳ぽいな。

  •  管理人がやっと現れて13時にチェックイン、5ユーロだった。シャワー、洗濯後に近くのスーパーに買出しに行ってみる。スーパーと言っても日本のコンビニより小さいが、こちらではスーパー・メルカードと言う名前になっているようだ。小さいけれど色んな物があって品選びが楽しい。特に巡礼に必要とされるようなのが多いので、アルベルゲの近くと言うこともあり巡礼目当ての店のようだ。うーん、ちょっと表現が悪いな、巡礼の為に色々取り揃えてくれている店だった。このように小さな村だと店もバルも巡礼で持っているように見受けられる。

     管理人がやっと現れて13時にチェックイン、5ユーロだった。シャワー、洗濯後に近くのスーパーに買出しに行ってみる。スーパーと言っても日本のコンビニより小さいが、こちらではスーパー・メルカードと言う名前になっているようだ。小さいけれど色んな物があって品選びが楽しい。特に巡礼に必要とされるようなのが多いので、アルベルゲの近くと言うこともあり巡礼目当ての店のようだ。うーん、ちょっと表現が悪いな、巡礼の為に色々取り揃えてくれている店だった。このように小さな村だと店もバルも巡礼で持っているように見受けられる。

  •  ビールのサン・ミゲールを2種類、ヨーグルトも2個とつまみ用に色んな種類が入ったスナック、色んなドライフルーツが入ったの一袋に、チンして食べられるチャーハンみたいのを買い、占めて7.55ユーロ。日本円なら1050円といったところだ(1ユーロ140円)。小さな店だけどちゃんとレジがあって、バーコード処理してレシートまでくれるのでちょっと意外だった。<br /><br /> このスーパーに日本人らしい夫婦がいたので話し掛けてみたらやっぱりそうだった。旦那の方が昨年この道を歩いて、とても良かったので今年は奥さんを誘って歩いているそうだ。私をコリアと思ってたので話し掛けなかったそうだが、そう見えるのか?どこんとこが?<br /><br /> 昨年一人で来た時は私が泊まっている公営アルベルゲを利用したので、今回は近くの私営アルベルゲに泊まっているそうだ。私と同じ日にサンジャンを出発しているそうなので、ほぼ同じ日程で行動しているようだ。この夫婦とはこの後の道中で何度も同じ宿になりとても親しくなった。途中は別れ別れになってしまったが、最後はひと月以上後の7月1日に会うことになるのだからカミーノとは不思議なものだ。

     ビールのサン・ミゲールを2種類、ヨーグルトも2個とつまみ用に色んな種類が入ったスナック、色んなドライフルーツが入ったの一袋に、チンして食べられるチャーハンみたいのを買い、占めて7.55ユーロ。日本円なら1050円といったところだ(1ユーロ140円)。小さな店だけどちゃんとレジがあって、バーコード処理してレシートまでくれるのでちょっと意外だった。

     このスーパーに日本人らしい夫婦がいたので話し掛けてみたらやっぱりそうだった。旦那の方が昨年この道を歩いて、とても良かったので今年は奥さんを誘って歩いているそうだ。私をコリアと思ってたので話し掛けなかったそうだが、そう見えるのか?どこんとこが?

     昨年一人で来た時は私が泊まっている公営アルベルゲを利用したので、今回は近くの私営アルベルゲに泊まっているそうだ。私と同じ日にサンジャンを出発しているそうなので、ほぼ同じ日程で行動しているようだ。この夫婦とはこの後の道中で何度も同じ宿になりとても親しくなった。途中は別れ別れになってしまったが、最後はひと月以上後の7月1日に会うことになるのだからカミーノとは不思議なものだ。

  •  スパゲティの大盛りを作って食べたかったのだが、この宿の電子調理器具の使い方を近くの女性に聞いても良く分からなかったので、チンして食べる米にしてみたが、これは長粒種で旨くない。夕方また同じスーパーに買出しに行ってみる。また懲りずにチンして食べられる野菜のトマト味を買ってみる。それと紙パックに入った赤ワインが1ユーロだったので、ビールばかりじゃなくたまにはワインを飲んでみるかとこれも買う。オレンジ1個とチーズも買って、それでも合計4.85ユーロしかしない。

     スパゲティの大盛りを作って食べたかったのだが、この宿の電子調理器具の使い方を近くの女性に聞いても良く分からなかったので、チンして食べる米にしてみたが、これは長粒種で旨くない。夕方また同じスーパーに買出しに行ってみる。また懲りずにチンして食べられる野菜のトマト味を買ってみる。それと紙パックに入った赤ワインが1ユーロだったので、ビールばかりじゃなくたまにはワインを飲んでみるかとこれも買う。オレンジ1個とチーズも買って、それでも合計4.85ユーロしかしない。

  •  アルベルゲに戻り、チンするインスタント野菜の上に薄いチーズを載せ温めて食べてみる。まずまずかな。ワインの1リットルはさすがに飲みでがあるので、隣のテーブルのイタリア親父のグループに上げたら喜ばれた。胸焼けするので明日用に買っておいたオレンジも食べちゃう。オレンジは0.6ユーロだったので、バルで同じ量のオレンジジュースを飲む半額以下だ。これからはオレンジが買えるときは買っておいて持ち歩くことにしよう。冷蔵庫に入れといたヨーグルトは朝のドタバタで忘れそうな気がして、これも食べてしまう。今日は朝からしっかり3食食べている。あまり歩いてないし食べすぎの気もする。<br /><br /><br /> 出発から15日目  ニンニクスープ  オルテガ

     アルベルゲに戻り、チンするインスタント野菜の上に薄いチーズを載せ温めて食べてみる。まずまずかな。ワインの1リットルはさすがに飲みでがあるので、隣のテーブルのイタリア親父のグループに上げたら喜ばれた。胸焼けするので明日用に買っておいたオレンジも食べちゃう。オレンジは0.6ユーロだったので、バルで同じ量のオレンジジュースを飲む半額以下だ。これからはオレンジが買えるときは買っておいて持ち歩くことにしよう。冷蔵庫に入れといたヨーグルトは朝のドタバタで忘れそうな気がして、これも食べてしまう。今日は朝からしっかり3食食べている。あまり歩いてないし食べすぎの気もする。


     出発から15日目  ニンニクスープ  オルテガ

  •  5月26日。今日も距離が近いこともあってビジャフランカを8時近くに出発する。すぐに急坂が始まるが、上りきってしまうと後は大したことでもなかった。坂の途中でキャンプしている若者がいて、昨日私が宿の前のベンチに座っていたら恨めしそうにアルベルゲを覗きながら前を通った青年だ。テントの前に帽子を置いてSOSと書いた紙が載せてある。金を恵んでもらいながら巡礼をしてるってことのようだ。暫く行くとスペイン内戦のモニュメントがあって、そこでパンとチーズを食べていたら若者もやってきた。顔をみたらハタチくらいのお兄ちゃんでギターを持って巡礼してるって、どういう人なんだよ。ヒッピーか?金は上げないけど日本から持参の飴がまだ幾つか残っているのを袋ごと上げてみる。

     5月26日。今日も距離が近いこともあってビジャフランカを8時近くに出発する。すぐに急坂が始まるが、上りきってしまうと後は大したことでもなかった。坂の途中でキャンプしている若者がいて、昨日私が宿の前のベンチに座っていたら恨めしそうにアルベルゲを覗きながら前を通った青年だ。テントの前に帽子を置いてSOSと書いた紙が載せてある。金を恵んでもらいながら巡礼をしてるってことのようだ。暫く行くとスペイン内戦のモニュメントがあって、そこでパンとチーズを食べていたら若者もやってきた。顔をみたらハタチくらいのお兄ちゃんでギターを持って巡礼してるって、どういう人なんだよ。ヒッピーか?金は上げないけど日本から持参の飴がまだ幾つか残っているのを袋ごと上げてみる。

  •  ひとの巡礼記で何度も出てきた急坂が現れた。下って上って凄い坂に見えるが、実は驚くほどのものではなかった。下るときも登りかえすときも見た程の傾斜は感じらなくて、普通の坂と同じようだった。オカの山越えにしても、これのどこが山越えなんだと言うような、ゆるやかな坂が続いているだけだった。それが分かっていれば無理やり丘越え手前のビジャフランカに泊まることもなかったと思うが結果論でしかない。<br /><br /> 今日の宿に決めているオルテガが近くなってきたところで昨日のN夫妻が追いついてきた。若いだけにとても足が速い。オルテガには10時過ぎに到着する。次の大きな町のブルゴスには是非泊まりたいし、このオルテガのアルベルゲでは、ミサに出た巡礼に神父さんがソパデアホ(にんにくスープ)を飲ませてくれる伝統があるので、ここもやっぱり泊まりたいアルベルゲなのだ。1時に受付開始なので、3時間待つことになる。

     ひとの巡礼記で何度も出てきた急坂が現れた。下って上って凄い坂に見えるが、実は驚くほどのものではなかった。下るときも登りかえすときも見た程の傾斜は感じらなくて、普通の坂と同じようだった。オカの山越えにしても、これのどこが山越えなんだと言うような、ゆるやかな坂が続いているだけだった。それが分かっていれば無理やり丘越え手前のビジャフランカに泊まることもなかったと思うが結果論でしかない。

     今日の宿に決めているオルテガが近くなってきたところで昨日のN夫妻が追いついてきた。若いだけにとても足が速い。オルテガには10時過ぎに到着する。次の大きな町のブルゴスには是非泊まりたいし、このオルテガのアルベルゲでは、ミサに出た巡礼に神父さんがソパデアホ(にんにくスープ)を飲ませてくれる伝統があるので、ここもやっぱり泊まりたいアルベルゲなのだ。1時に受付開始なので、3時間待つことになる。

  •  アルベルゲは教会に併設してあって、その教会も石作りで大層伝統が感じられる教会だ。大きな工事をしているらしく、教会に覆いかぶさるように巨大クレーンが立っている。アルベルゲはこの教会の隣に併設されていた。<br /><br /> ここでリュックに日本の朝日ツアーのワッペンを付けた一団と遭遇する。ブルゴスなら分かるが、こんな田舎の教会にもツアーで来るんだなぁと不思議に思う。話し掛けてみたら、ツアーだけど歩くツアーで、一日歩いたらバスが迎えにきてくれてホテルまで行き、次ぐ朝バスが歩き終えた地点まで届けてくれるそうだ。だから巡礼の人と同じだけ歩いているんですよと胸を張っているのでサンチャゴツアーらしい。予約済みのホテルに泊まり、重たい荷物はバスで運んで貰って同じかなぁと思ったが、そうですかと素直に聞いておく。そのツアーは今回はこのオルテガで終わるので、持ってきたアミノバイタルなどのスポーツ食品はいらなくなるからくれると言う。他の人からも塩飴やら頂いたので有り難く使わせて頂こう。

     アルベルゲは教会に併設してあって、その教会も石作りで大層伝統が感じられる教会だ。大きな工事をしているらしく、教会に覆いかぶさるように巨大クレーンが立っている。アルベルゲはこの教会の隣に併設されていた。

     ここでリュックに日本の朝日ツアーのワッペンを付けた一団と遭遇する。ブルゴスなら分かるが、こんな田舎の教会にもツアーで来るんだなぁと不思議に思う。話し掛けてみたら、ツアーだけど歩くツアーで、一日歩いたらバスが迎えにきてくれてホテルまで行き、次ぐ朝バスが歩き終えた地点まで届けてくれるそうだ。だから巡礼の人と同じだけ歩いているんですよと胸を張っているのでサンチャゴツアーらしい。予約済みのホテルに泊まり、重たい荷物はバスで運んで貰って同じかなぁと思ったが、そうですかと素直に聞いておく。そのツアーは今回はこのオルテガで終わるので、持ってきたアミノバイタルなどのスポーツ食品はいらなくなるからくれると言う。他の人からも塩飴やら頂いたので有り難く使わせて頂こう。

  •  チェックインしたらすぐシャワーだが、ここは水しか出ないようなので洗濯だけしておく。ずーっと出しっぱなしにしておくと温水になるのかも知れないけど、待ってられないのでいいや。今日は幾らも歩いてないし。物干し場はご覧のようなベランダ廊下にロープが渡してあったので、そこに干させてもらう。ここから見て分かるように、ものすごく古い建物です。テレビで見た怪傑ゾロの世界みたい。

     チェックインしたらすぐシャワーだが、ここは水しか出ないようなので洗濯だけしておく。ずーっと出しっぱなしにしておくと温水になるのかも知れないけど、待ってられないのでいいや。今日は幾らも歩いてないし。物干し場はご覧のようなベランダ廊下にロープが渡してあったので、そこに干させてもらう。ここから見て分かるように、ものすごく古い建物です。テレビで見た怪傑ゾロの世界みたい。

  •  夕方6時、オルテガ教会のミサに与る。終わったら聖オルテガの石棺の前に巡礼を集め、何やらいわれのある十字架のペンダントを一人ずつ首にかけ祝福してくれた。ミサに参加しない巡礼の方が多いので、これは出た人は幸運だなーと思った。

     夕方6時、オルテガ教会のミサに与る。終わったら聖オルテガの石棺の前に巡礼を集め、何やらいわれのある十字架のペンダントを一人ずつ首にかけ祝福してくれた。ミサに参加しない巡礼の方が多いので、これは出た人は幸運だなーと思った。

  •  ミサの後はお待ちかねの食事が待っている。アルベルゲの食堂で巡礼メニューが7.5ユーロで食べられるのだ。男性オスピタレロが一人で作ったと思われる無骨な料理だが安いから何でもオッケーです。6人がけのテーブルの人たちは全員が英語を話せるが、私は片言しか話せないので話の輪に入っていけないので残念~。英語の大切さを身を持って感じる夕食だった。最後に「ソーリー、アイスピークイングリッシュ、ベリーリトル」と言ったら、大丈夫だよと言ってくれる。アホスープはその中で出てきたが、想像してたのとまったく違っていて野菜みたいのが結構入っていた。にんにくのスライスが数枚入っただけのシンプルなスープを想像してたのだ。<br /><br /> 別の日本人カップルがここにも居て、N夫妻を知っていた。この新しい若いカップルは身長差が30Cm以上もあって、一緒に歩くには歩幅が違いすぎるだろーと心配になるほどだった。このカップルとも今後何度も同じ宿になる。

     ミサの後はお待ちかねの食事が待っている。アルベルゲの食堂で巡礼メニューが7.5ユーロで食べられるのだ。男性オスピタレロが一人で作ったと思われる無骨な料理だが安いから何でもオッケーです。6人がけのテーブルの人たちは全員が英語を話せるが、私は片言しか話せないので話の輪に入っていけないので残念~。英語の大切さを身を持って感じる夕食だった。最後に「ソーリー、アイスピークイングリッシュ、ベリーリトル」と言ったら、大丈夫だよと言ってくれる。アホスープはその中で出てきたが、想像してたのとまったく違っていて野菜みたいのが結構入っていた。にんにくのスライスが数枚入っただけのシンプルなスープを想像してたのだ。

     別の日本人カップルがここにも居て、N夫妻を知っていた。この新しい若いカップルは身長差が30Cm以上もあって、一緒に歩くには歩幅が違いすぎるだろーと心配になるほどだった。このカップルとも今後何度も同じ宿になる。

  •  カナダに住んでいると言うクロアチア人のエミールと親しくなり、お互いにタブレットを持っているのでメールアドレスを交換し、早速一緒に撮った写真をその場で送ってくれる。WiFiがあるとネットの翻訳が使えるので片言英語の私でもグンとコミュニケーション力が上がる。エミールはタブレットの中の写真を沢山見せてくれて、一人でヨットを操り大西洋を横断したこともあるそうだ。そんなに休める仕事ってなんだろうと聞いてみるが、エンジニアとしか分からなかった。今日のベッドはエミールが隣だ。<br /><br /><br />歩く歩く歩く2015 フランス人の道5へ続く<br />

     カナダに住んでいると言うクロアチア人のエミールと親しくなり、お互いにタブレットを持っているのでメールアドレスを交換し、早速一緒に撮った写真をその場で送ってくれる。WiFiがあるとネットの翻訳が使えるので片言英語の私でもグンとコミュニケーション力が上がる。エミールはタブレットの中の写真を沢山見せてくれて、一人でヨットを操り大西洋を横断したこともあるそうだ。そんなに休める仕事ってなんだろうと聞いてみるが、エンジニアとしか分からなかった。今日のベッドはエミールが隣だ。


    歩く歩く歩く2015 フランス人の道5へ続く

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