歩く歩く歩く2015 おまけ パリ観光１

2015/05/12 - 2015/07/17

　歩く歩く歩く2015 おまけ パリ観光１

　出発から５８日目　　パリへ

　７月８日。スペインのビーゴ空港、今日はパリへ戻る日です。ビーゴ空港で前歯の差し歯が取れてしまったので大ショックを受けています。どよよ～ん。

エリア パリ(フランス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: エールフランス ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

　私が乗るエールフランスに荷物を積み込み始めた。自分の青いバックパックが見えないかなとずっと見ているが、それらしいのは無かった。

　１８時出発なので１６時からチェックインが始まる。早速Ｅチケットを手にカウンターに行くと、パスポートだけでチェックイン完了。簡単すぎ。さすがにチェックインの担当は英語を話すが、その前に問い合わせに行った空港内のエアーヨーロッパのカウンターの二人はスペイン語しか話さなかった。国際線で仕事する人でも英語を話さない人がいるんだな。だったら私みたいな者でもなれるのかな？まぁ日本じゃ無理でしょうね。

　セキュリティーも難なくすり抜けるが、私の前の女性はバッグの中を開けさせられて持ち物をチェックされていた。私の方が伸び放題のヒゲ面がパスポートの写真と違ったり服装もビーサン、ジャージと怪しいと思うのだが、何も言われることはなかった。これはもしや私の内なる・・・以下自粛。

　搭乗17:30、座席は12Aだ。今まで乗った中で一番小さな飛行機だったけど、一応ジェット機だ。このフライトも日本出発前に予約したものだが、どうせ短時間しか乗らないので座席には無頓着だったので、どこでもいいです。

　機内食には軽食のボカディージョ（これはエールフランスなのでサンドイッチか）が出て、かじったらさっきくっつけた歯があっけなくポロリと取れてしまったので、もう諦めることにする。ティッシュに包んで大事に日本まで持って帰ることにしましょう。でも、エールフランスの機内食で念願のワインが飲めたから満足。実は２時間ほどのフライトなので軽食は出してくれるだろうがワインまでは期待していなかったのだ。ワインの美味い不味いじゃなく、エールフランスの機内でワインが飲みたかったのだ。歯のことは置いといて、これで花のパリへ行くテンションも上がろうと言うものだ。

　ドゴール空港が近くなったのか、大分高度が下がってきたが、パリの街並みはまったく見えてこない。やっぱり空港って田舎に作るんだな、どこの空港もだだっ広いので、町中になんか作れないよね。

　パリ到着
　エールフランスの到着ターミナルは第２の予想だったが、飛行機が小さいからか一番隅っこの辺ぴなターミナルに着いてしまった。ターミナルの建物なんか見当たらないほどの端っこ。もちろん、飛行機からターミナルへ続くチューブ型の通路なんかないからタラップで降りることになった。まぁ色んなことが経験できるのでどすこいだ。

　第２ターミナルの構内図とバスの発着場を印刷して持ってきたのだが、またまた予定と違う展開になってしまう。もう乗り物を利用する時はこんなことの連続。

　荷物受け取りでは早く出てきたためしが無いのだが、今回はまた桁違いに出てくるのが遅い。多くの人たちは自分のバッグをピックアップしてさっさとこの場を後にしていくが私のバックパックは一向に出てこないどころか、ついにラインはゴトンと言う音と共に停止してしまった。ゲゲッだ。係員を捕まえて聞こうにも、ここには空港職員は一人もいないので手の打ちようがない。成田なんかバゲッジクレームに二人も職員を配置していて、ガコンと飛び出してくるバッグ類を丁寧に揃えているのになぁ。

　でも、私一人ならそれこそ焦りまくるだろうが、他にも数人が留まっているのでまだ良かった。バックパックが行方不明になってしまったかと本気で心配してしまっていたが、暫くしたら、さっきとは別のラインがゴトゴト動き出して自分のもやっと出てきたので一安心。まったく心配させやがって。でもこの時、イーデンの物と思われる赤い水筒が失われてしまった。外側のポケットに突っこんでいただけなので転がり出てしまったらしい。うっかりした。

　外に出たらバスがポツンと停まっていたので、これはもしや空港を巡回しているバスじゃないのかと気が付き「ターミナルツー？」とか言って乗り込む。ドゴール空港は物凄く広いのでターミナル間をバスで走ってもそこそこの時間が必要だった。荷物は桁違いに遅く出て来たけど、巡回バスはタイミング良く乗れたので良かった。

　第二ターミナルへ向かう途中で既に薄暗くなってきて、遠くの空は夕焼けに変わりだした。見知らぬ環境で暗い空を見ると不安になる。こりゃホステルに向かう頃には真っ暗だな。

　ほどなくターミナル２に着いたらしい。ドゴール空港を事前に学習しといたので、モンパルナス行きのバスが発着するという、ターミナルとターミナルを繋ぐ場所を探して行ってみると、そこは予想していた屋内ではなく、大きな青空バスターミナルだったので、広すぎて何が何だかチンプンカンプンだ。このだだっ広い所からモンパルナス行き乗り場を探すのかと少々うんざりする。

　運良く離れた所に日本人のグループがいたので、教えてもらおうと話しかけたら、この人たちはモンパルナスから空港にやって来たので、モンパルナス行きのバス停は分からないそうだ。近くの人がバスの荷物を積み降ろす係だから教わってみてはと言うので行ってみる。こっちの言えるフランス語はただ「モンパルナス？」だけだ（フランス語？）。兄ちゃんは「このバスの次がモンパルナスだ」と言ってるようだったが、結局このバスがモンパルナス行きだった。早速ドライバーにモンパルナス？と確認して乗り込む。ふーっと大きく深呼吸して一安心。フランスは私の片言英語さえ通じないので本当に疲れる。

　バスは来る時に乗り込んだ第１ターミナルの見覚えのあるバス停にも寄った。一度だけだけど懐かしい感じがする。あー、行きはここから乗ったんだったなぁ。あの時は何もかも分からずに不安だらけだったが、あれから思えば今回はずっとマシだ。バスに乗れさえすれば、今晩からのホステルは一度泊まったことのあるドミトリーなので地図なしでも行くことが出来る（と思う）。

　22時頃にモンパルナス駅に到着する。他にも数台、エールフランスのバスが止まっているので、ここがドゴール空港へ出発する停留所にもなっていると想像する。帰りもまたエールフランスのバスでドゴール空港に行くので、チェックチェック。大きな通りの遥かかなたにエッフェル塔が見えてシャカシャカとライトが点滅している。なんかテレビで見たことある光景だ。有名なシャンパンタワーと言う物らしいが、この時はそれに気が付かなくて写真を撮ることにも気づかなかったので惜しいことをした。


　大幸運、日本人と一緒の部屋に
　ホテルは記憶より遠かったが、道は間違えることなくちゃんと到着することができた。入口で前に話したことのある受付のお兄ちゃんが立ち話をしていたのでボンジュと挨拶してから英語で「覚えてるよ」と言ってみたが、お兄ちゃんは忘れてた。残念。でも、後になって「スペインに行くと言ってたよね」と言ってくれたので嬉しかった。スペインに行くために１泊しただけだったけど覚えててくれたんだ。

　チェックインカウンターで８泊分をカードで支払い、合計182ユーロだった（25480円、１泊3185円朝食付き。１ユーロ140円）。前回は４階（日本の５階）だったけど、今回は３階なので上り下りがちょっと楽チンだ。荷物運搬用程度の小さいエレベーターがあるが、急いでる時は階段利用になるだろう。試しに乗ってみたが、奥行きがなくてバックパックを背負ったままだと横向きに乗らないとならなかった。これだと二人は乗れないな。

　部屋に入ったら女性が二人居て、一人は韓国だがもう一人は何と日本人だった。私と同じく、今日がチェックインでチェックアウトも私と同じ９日後だった。偶然にも程があると言うものだ。こりゃありがたい、部屋に戻って来さえすれば日本語で喋れるメリットは計り知れないだろう。ベッドは下段とも韓国女性が入っていたので日本人二人は必然的に上段だ。今日は遅いのでシャワーだけにして洗濯はしないでおいた。アルベルゲと違って洗濯物を干すスペースなんてなさそうだし、ちょっと様子見だ。

　下に下りていってハイネケン１本２ユーロ（高）を買って食堂で飲む。朝食無料サービスの残りか、パンが沢山残っていたので３つ食べて夕飯代わりにする。何もつけなくてもとても美味い。このホステルでは朝食に出したパンが余ると、こうやってずっと出しておいてくれるのか、なんて親切なんだろう。残念ながら朝食に供されるジュースやコーヒーはなかったが、パンだけでも有り難かった。

　これまでの数日間はバスや電車を利用したりホテルも探したり不確定要素の苦労があったが、これからはもうそれらの心配は一切ない。パリ観光は全部歩いてしまえばいいんだし、寝る所も同じホステルに帰ってくればいいだけだ。明日からのパリ８日間の観光スタートにワクワクする。


歩く歩く歩く2015 おまけ パリ観光２へ続く