サンティアゴ・デ・コンポステーラ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 歩く歩く歩く2015 フランス人の道1<br /><br /> 2015年5月に、憧れ続けたサンチャゴ巡礼に出発しました。一度歩いたらその魅力にはまってしまい、以後、2019年にコロナが蔓延するまで、ルートを変えながら毎年出かけました。今回は初めての巡礼だったこともあり、少しサンチャゴ巡礼について解説しようと思います。興味がない方は読み飛ばしてください。<br /><br /><br /> サンチャゴ巡礼とは<br /><br /> ざっくりとした説明になりますが、イエス・キリストの十二使徒の一人、ヤコブ(スペイン語名サンティアゴ)は凡そ2000年前にヘロデと言う悪い王に殺されました。二人の弟子が遺骸を取り返して小舟に乗せ、スペインまで運び埋葬しました。長い年月のうちに墓は行方不明になりましたが、9世紀初頭にスペイン北西部で発見され、それ以来、サンティアゴ・デ・コンポステラはローマ、エルサレムと並ぶヨーロッパ三大巡礼地の一つとなっています。

歩く歩く歩く2015 フランス人の道1

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2015/05/12 - 2015/07/17

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 歩く歩く歩く2015 フランス人の道1

 2015年5月に、憧れ続けたサンチャゴ巡礼に出発しました。一度歩いたらその魅力にはまってしまい、以後、2019年にコロナが蔓延するまで、ルートを変えながら毎年出かけました。今回は初めての巡礼だったこともあり、少しサンチャゴ巡礼について解説しようと思います。興味がない方は読み飛ばしてください。


 サンチャゴ巡礼とは

 ざっくりとした説明になりますが、イエス・キリストの十二使徒の一人、ヤコブ(スペイン語名サンティアゴ)は凡そ2000年前にヘロデと言う悪い王に殺されました。二人の弟子が遺骸を取り返して小舟に乗せ、スペインまで運び埋葬しました。長い年月のうちに墓は行方不明になりましたが、9世紀初頭にスペイン北西部で発見され、それ以来、サンティアゴ・デ・コンポステラはローマ、エルサレムと並ぶヨーロッパ三大巡礼地の一つとなっています。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
鉄道 徒歩 飛行機
航空会社
ANA
旅行の手配内容
個別手配
  •  このレリーフはサンチャゴの遺骸を小舟で運んでいる模様を描いたものですが、船はパドロンと言う小さな村に着きました。そこの教会には小舟を係留したと言う船繋ぎ石が残されていました。サンチャゴの遺骸は初め、この付近に埋葬されたと思われます。その後、イベリア半島はアフリカからジブラルタル海峡を越えて攻め込んできたイスラム帝国に征服されていきます。南から徐々に征服されていったので、サンチャゴの遺骸を守るために墓は隠されてしまいました。そして長い年月が経ったある日、不思議な光に導かれた羊飼いによって発見されたのが現在のサンティアゴ・デ・コンポステラだったと言う事です。カンポは野原、ステラは星と言う意味で、サンティアゴ・デ・コンポステラは「星の野原の聖ヤコブ」と言う意味らしいです。<br /><br /> 巡礼路のうちスペイン国内の道は、1993年にユネスコの世界遺産に指定されました。道自体が世界遺産に指定されているのは、サンチャゴ巡礼路と日本の熊野古道の二つだけです。<br /><br /> 現在、サンティアゴ・デ・コンポステラを目指す巡礼者は毎年2・30万人に上ります。巡礼者はさまざまな道をたどりますが人気があるのは今回歩く「フランス人の道」です。出発地は、フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーで、ピレネー山脈を越えてすべて歩くと780km程の距離で、1日20~25km歩いて40日前後かかります。また、コンポステラからスペインの最西端へ続く道を「カミノ・デ・フィステラ」と言い、数割の巡礼者はコンポステラ到達後にフィステラへも詣でます。更に、その北にあるムシアも聖地とされており、そこまで行けばカミーノ満喫コースと言えるでしょう。全部徒歩で歩くと、900kmを越えてしまいます。

     このレリーフはサンチャゴの遺骸を小舟で運んでいる模様を描いたものですが、船はパドロンと言う小さな村に着きました。そこの教会には小舟を係留したと言う船繋ぎ石が残されていました。サンチャゴの遺骸は初め、この付近に埋葬されたと思われます。その後、イベリア半島はアフリカからジブラルタル海峡を越えて攻め込んできたイスラム帝国に征服されていきます。南から徐々に征服されていったので、サンチャゴの遺骸を守るために墓は隠されてしまいました。そして長い年月が経ったある日、不思議な光に導かれた羊飼いによって発見されたのが現在のサンティアゴ・デ・コンポステラだったと言う事です。カンポは野原、ステラは星と言う意味で、サンティアゴ・デ・コンポステラは「星の野原の聖ヤコブ」と言う意味らしいです。

     巡礼路のうちスペイン国内の道は、1993年にユネスコの世界遺産に指定されました。道自体が世界遺産に指定されているのは、サンチャゴ巡礼路と日本の熊野古道の二つだけです。

     現在、サンティアゴ・デ・コンポステラを目指す巡礼者は毎年2・30万人に上ります。巡礼者はさまざまな道をたどりますが人気があるのは今回歩く「フランス人の道」です。出発地は、フランスのサン・ジャン・ピエ・ド・ポーで、ピレネー山脈を越えてすべて歩くと780km程の距離で、1日20~25km歩いて40日前後かかります。また、コンポステラからスペインの最西端へ続く道を「カミノ・デ・フィステラ」と言い、数割の巡礼者はコンポステラ到達後にフィステラへも詣でます。更に、その北にあるムシアも聖地とされており、そこまで行けばカミーノ満喫コースと言えるでしょう。全部徒歩で歩くと、900kmを越えてしまいます。

  •  キリスト教の巡礼路なのに日本のキリスト教信者がこの道を歩くのは非常に珍しく、殆どはそれ以外の人達です。でも、私が出会った日本の人たちはみな気持ちの良い人たちなので、出会った瞬間に仲良くなれました。やっぱり巡礼をしようとするような人たちは気持ちの持ちようが違う気がしました。<br /><br /> ちょっと言い方が難しいのですが、やっぱりキリスト教の巡礼路を歩くなら、キリスト教について少し勉強しておくのが礼儀なんじゃないかなーとは思います。四国遍路を歩くなら、みんなそれなりの作法を学習するでしょ?それと同じです。しつこく書くと臭くなるので止めておきますが、サンチャゴ巡礼は四国遍路と同じように多くの人の優しさで私たちが歩かせて貰っていることを忘れてはいけないと思います。<br /><br /><br /> 巡礼者の必携品<br />

     キリスト教の巡礼路なのに日本のキリスト教信者がこの道を歩くのは非常に珍しく、殆どはそれ以外の人達です。でも、私が出会った日本の人たちはみな気持ちの良い人たちなので、出会った瞬間に仲良くなれました。やっぱり巡礼をしようとするような人たちは気持ちの持ちようが違う気がしました。

     ちょっと言い方が難しいのですが、やっぱりキリスト教の巡礼路を歩くなら、キリスト教について少し勉強しておくのが礼儀なんじゃないかなーとは思います。四国遍路を歩くなら、みんなそれなりの作法を学習するでしょ?それと同じです。しつこく書くと臭くなるので止めておきますが、サンチャゴ巡礼は四国遍路と同じように多くの人の優しさで私たちが歩かせて貰っていることを忘れてはいけないと思います。


     巡礼者の必携品

  •  巡礼者は巡礼の身分証明となるクレデンシャル(巡礼手帳)を持たなくてはなりません。アルベルゲ等の巡礼者専用宿に泊まる時には巡礼手帳がないと巡礼者として認められず、泊ることはできません。クレデンシャルに巡礼宿(アルベルゲ)のスタンプが押され、集めたスタンプが巡礼の証明となり最終的にコンポステラで巡礼証明書が発行されます。上の写真は私が2015年に携行したクレデンシャルですが、左下の緑のスタンプがスタート地点のサンジャン・ピエ・ド・ポーの巡礼事務所で押してもらった物で、右下の黒いのは牛追い祭りで有名なパンプローナのスタンプです。以降は毎日泊めて貰った巡礼宿で1つずつ押してもらいました。これが最終地点のムシアまで続きます。

     巡礼者は巡礼の身分証明となるクレデンシャル(巡礼手帳)を持たなくてはなりません。アルベルゲ等の巡礼者専用宿に泊まる時には巡礼手帳がないと巡礼者として認められず、泊ることはできません。クレデンシャルに巡礼宿(アルベルゲ)のスタンプが押され、集めたスタンプが巡礼の証明となり最終的にコンポステラで巡礼証明書が発行されます。上の写真は私が2015年に携行したクレデンシャルですが、左下の緑のスタンプがスタート地点のサンジャン・ピエ・ド・ポーの巡礼事務所で押してもらった物で、右下の黒いのは牛追い祭りで有名なパンプローナのスタンプです。以降は毎日泊めて貰った巡礼宿で1つずつ押してもらいました。これが最終地点のムシアまで続きます。

  •  ホタテ貝は中世から巡礼のシンボルとなっていて、巡礼者はその証としてホタテ貝をザックなどに下げて歩いています。この謂れは諸説ありますが、ヤコブの遺骸が乗った船の底に貝殻がびっしりくっついていたとか、中世の時代、海のない国からやって来た巡礼者が、サンチャゴに詣でた証としてホタテ貝を持ち帰ったとかです。現代でもフィステラの海岸に沢山落ちている貝殻をお土産に拾う人はたくさんいます(私もそう)。<br /><br /><br /> きっかけ<br /><br /> 自分がこの道に興味を持ったのは遥か昔の1995年頃でした。NHKだと思いますが、そこでサンチャゴ巡礼特集としてこの道の紹介がありました。フランス・スペインの国境近くのサンジャン・ピエ・ド・ポー(以下SJPP)という村を出発して、スペインを東から西に横断する約800kmの道のり。普通に歩けたとしても40日間も掛かってしまうと言うことです。私は若いころはサイクリングが趣味で寝袋抱えてあちこち走り回っていたので、こういう話は大好きです。しかし、面白そうだなと思っても仕事があり家族を養う大黒柱としては40日も休める筈がありません。サンチャゴ巡礼は夢のまた夢でした。<br /><br /> 数年がたち、ネットや図書館からサンチャゴ巡礼に関する情報を得るにしたがって、この道に強い魅力を感じるようになり、50歳を越えると定年退職が目先にちらつき出し、退職したあとなら私でも行けるんじゃないかと思うようになりました。それから漠然とながらこの道の情報を漁り続け、60歳で退職したあと5年間の嘱託を勤め上げて四月に完全フリーの身になった五月に成田から旅立つことを計画しました。<br /><br /> 準備<br /><br /> 出発までまだ数年ある内は、行きたい行きたいと思っているだけで漠然としたものでしたが、一年を切るとさすがに具体的な問題の数々が見えてきました。海外へはお気楽ツアーでしか行ったことがなく、歩き出すフランスの田舎町へ行くために必要な航空券の購入や途中の宿の手配からフランス新幹線TGVのチケット購入に加え、パリの空港から宿、宿から駅への移動、駅から出発点のSJPPへの移動。更に歩き終えてから日本へ帰ってくるための算段など、気の遠くなるような下調べが必要でした。<br /><br /> まず一番重要な航空券はどうやったら買えるのか、まったく未知の世界なのでHISの営業所を尋ねてみました。航空券と言うのは出発300数十日前から買えるそうなので、そのころに訪れてみたのですが、そこでパリ片道40万円という額を提示され目玉が飛び出てしまいました(うそ)。これは幾ら何でも高すぎるので、じゃそれでお願いしますと言うわけには行きません。話をしているうちに、安いチケットならネットで買うのがいいと言う事だけ教えてもらい帰ってきました。

     ホタテ貝は中世から巡礼のシンボルとなっていて、巡礼者はその証としてホタテ貝をザックなどに下げて歩いています。この謂れは諸説ありますが、ヤコブの遺骸が乗った船の底に貝殻がびっしりくっついていたとか、中世の時代、海のない国からやって来た巡礼者が、サンチャゴに詣でた証としてホタテ貝を持ち帰ったとかです。現代でもフィステラの海岸に沢山落ちている貝殻をお土産に拾う人はたくさんいます(私もそう)。


     きっかけ

     自分がこの道に興味を持ったのは遥か昔の1995年頃でした。NHKだと思いますが、そこでサンチャゴ巡礼特集としてこの道の紹介がありました。フランス・スペインの国境近くのサンジャン・ピエ・ド・ポー(以下SJPP)という村を出発して、スペインを東から西に横断する約800kmの道のり。普通に歩けたとしても40日間も掛かってしまうと言うことです。私は若いころはサイクリングが趣味で寝袋抱えてあちこち走り回っていたので、こういう話は大好きです。しかし、面白そうだなと思っても仕事があり家族を養う大黒柱としては40日も休める筈がありません。サンチャゴ巡礼は夢のまた夢でした。

     数年がたち、ネットや図書館からサンチャゴ巡礼に関する情報を得るにしたがって、この道に強い魅力を感じるようになり、50歳を越えると定年退職が目先にちらつき出し、退職したあとなら私でも行けるんじゃないかと思うようになりました。それから漠然とながらこの道の情報を漁り続け、60歳で退職したあと5年間の嘱託を勤め上げて四月に完全フリーの身になった五月に成田から旅立つことを計画しました。

     準備

     出発までまだ数年ある内は、行きたい行きたいと思っているだけで漠然としたものでしたが、一年を切るとさすがに具体的な問題の数々が見えてきました。海外へはお気楽ツアーでしか行ったことがなく、歩き出すフランスの田舎町へ行くために必要な航空券の購入や途中の宿の手配からフランス新幹線TGVのチケット購入に加え、パリの空港から宿、宿から駅への移動、駅から出発点のSJPPへの移動。更に歩き終えてから日本へ帰ってくるための算段など、気の遠くなるような下調べが必要でした。

     まず一番重要な航空券はどうやったら買えるのか、まったく未知の世界なのでHISの営業所を尋ねてみました。航空券と言うのは出発300数十日前から買えるそうなので、そのころに訪れてみたのですが、そこでパリ片道40万円という額を提示され目玉が飛び出てしまいました(うそ)。これは幾ら何でも高すぎるので、じゃそれでお願いしますと言うわけには行きません。話をしているうちに、安いチケットならネットで買うのがいいと言う事だけ教えてもらい帰ってきました。

  •  飛行機のチケットと言うのは旅行代理店の専売特許ではなく、考えれば当然のことながら航空会社からも買うことができます。ANAから買う正規航空券なら乗る予定の飛行機が運休しても遅延しても必ず日本まで届けてくれると言うのをどこかで聞いたので、海外初心者としては多少高くてもANAで購入しようと決めました。高いものだから、少しでも安く買うために夏から頻繁にANAのサイトに接続してはパリ往復のチケット価格をチェックしまくりました。その結果、どうやら3ヶ月前に購入するのが一番価格が下がるらしいのが分かり、更に、フライト日は往復とも土日を外すと安くなるのも分かりました。更に更に、ANAの場合だと65日以上の滞在だとエコ割ロングステイというのが適用になり、これも安く購入できる手段と分かりました。以上を踏まえて、とうとう2月にパリ往復14万円弱のチケットをゲットしました。途中の外国で乗り換えるのは不安なので往復とも直行便です。クレジットカードを使い、ネットで買い物をしたのはこれが生まれて初めての体験で、日にちが間違っても大問題だし申し込み時にパスポート番号を一字でも間違えると飛行機に乗れないので、パソコンの前で緊張しまくりましたが無事に買うことができました。<br /><br /> パリ往復の日時が決まったら、次はパリから出発地の田舎町へ行くための電車の手配と、帰りにパリに戻ってくるための手段を考えなければなりません。SJPPへはモンパルナス駅からTGV新幹線を利用して500km離れたバイヨンヌまで移動し、そこからはローカル線を乗り継いで行くようです。TGVの予約はレイル・ヨーロッパと言うサイトから日本語でチケットを購入できるので、これも何とかクリアできました。手数料の1500円は高いけど、背に腹は代えられません。ローカル線はバイヨンヌに着いてから考えるしかないようです。<br /><br /> 日本からパリへ着くのが夜になるので、どうしてもパリで一泊しなければならないのですが、これもホテルを日本語で予約できるサイトがあり、3000円ほどのドミトリー(2段ベッドで一部屋に数名が宿泊)を予約できました。ドミトリーも生まれて初めての経験です。もう生まれて初めてだらけです。<br /><br /> 折角ヨーロッパ迄行くんだから、帰ってくるときにパリを観光してやろうと思い、同じホテルに帰りの8泊分も予約しました。これは無理やりエコ割ロングステイ適用になる65日間以上にするためです。更に、サンチャゴからパリに戻るための飛行機も予約しとかないとならないので、これはスペインのビーゴという空港から戻ることにして、エアーフランスで片道チケットをゲットしました。これで事前に購入できるものが全て揃いました。ただ、何ぶん海外に一人で行ったことがないので心配の種は決して尽きることはありません。先を考えたら不安で押しつぶされそうです。

     飛行機のチケットと言うのは旅行代理店の専売特許ではなく、考えれば当然のことながら航空会社からも買うことができます。ANAから買う正規航空券なら乗る予定の飛行機が運休しても遅延しても必ず日本まで届けてくれると言うのをどこかで聞いたので、海外初心者としては多少高くてもANAで購入しようと決めました。高いものだから、少しでも安く買うために夏から頻繁にANAのサイトに接続してはパリ往復のチケット価格をチェックしまくりました。その結果、どうやら3ヶ月前に購入するのが一番価格が下がるらしいのが分かり、更に、フライト日は往復とも土日を外すと安くなるのも分かりました。更に更に、ANAの場合だと65日以上の滞在だとエコ割ロングステイというのが適用になり、これも安く購入できる手段と分かりました。以上を踏まえて、とうとう2月にパリ往復14万円弱のチケットをゲットしました。途中の外国で乗り換えるのは不安なので往復とも直行便です。クレジットカードを使い、ネットで買い物をしたのはこれが生まれて初めての体験で、日にちが間違っても大問題だし申し込み時にパスポート番号を一字でも間違えると飛行機に乗れないので、パソコンの前で緊張しまくりましたが無事に買うことができました。

     パリ往復の日時が決まったら、次はパリから出発地の田舎町へ行くための電車の手配と、帰りにパリに戻ってくるための手段を考えなければなりません。SJPPへはモンパルナス駅からTGV新幹線を利用して500km離れたバイヨンヌまで移動し、そこからはローカル線を乗り継いで行くようです。TGVの予約はレイル・ヨーロッパと言うサイトから日本語でチケットを購入できるので、これも何とかクリアできました。手数料の1500円は高いけど、背に腹は代えられません。ローカル線はバイヨンヌに着いてから考えるしかないようです。

     日本からパリへ着くのが夜になるので、どうしてもパリで一泊しなければならないのですが、これもホテルを日本語で予約できるサイトがあり、3000円ほどのドミトリー(2段ベッドで一部屋に数名が宿泊)を予約できました。ドミトリーも生まれて初めての経験です。もう生まれて初めてだらけです。

     折角ヨーロッパ迄行くんだから、帰ってくるときにパリを観光してやろうと思い、同じホテルに帰りの8泊分も予約しました。これは無理やりエコ割ロングステイ適用になる65日間以上にするためです。更に、サンチャゴからパリに戻るための飛行機も予約しとかないとならないので、これはスペインのビーゴという空港から戻ることにして、エアーフランスで片道チケットをゲットしました。これで事前に購入できるものが全て揃いました。ただ、何ぶん海外に一人で行ったことがないので心配の種は決して尽きることはありません。先を考えたら不安で押しつぶされそうです。

  •  巡礼に必要な物ですが、まずアルベルゲはベッドにマットレスがあるだけと言うことなので寝袋は必携です。年によってはピレネーに雪が残っているという5月の山の中を考慮して、気温が0度でも寝られるというちょっといい物を買いました。靴は山でもドカドカ歩けるトレッキング・シューズにするか、軽いウォーキングタイプにするか最後まで迷いましたが、ナイキのエアーマックスを購入して、決行までの4ヶ月間足慣らしで履き続けました。ザックは巡礼用に既に買ってあったドイターの40リットル、帽子はツバがぐるっと付いているカンボジアで買った安物にしました。野球帽よりこっちの方が雨の時や日差しが強い時に実力ありそうですから。あとの小物は普段使っている物で間に合わせました。特に、カッパや衣類は捨ててもいいような物ばかりを選びました。<br /><br /> この頃、何度もサンチャゴ関連の夢を見ました。そのどれもロクでもないものばかりなので、どんだけ不安だったのかが分かります。たとえばこんな夢を見ました。スペインに着いて町中を出歩いたのですが、宿への帰り道をまったく覚えてないことに気づいて途方にくれる夢とかです。あとは、空港に行くためのバス停に向かう途中、自転車がパンクしてしまい時間に間に合わないとか、こんなのばかりでした。<br /><br /><br /> 日本出発<br /><br /> 出発初日。4月に二度目の退職をし、翌5月12日にいよいよ出発の日がやってきました。成田へ行く高速バスに乗るために前橋駅へ向かう途中、歩きながら「良くこの日まで諦めずに来たなぁ~」と何度もつぶやき感慨もひとしおでした。まるで巡礼完歩して帰って来たときのようですが、サンチャゴ巡礼を最初に知った時から20年、実際に行きたいと思うようになってから14年も掛かったのですから、そう思いたくもなります。

     巡礼に必要な物ですが、まずアルベルゲはベッドにマットレスがあるだけと言うことなので寝袋は必携です。年によってはピレネーに雪が残っているという5月の山の中を考慮して、気温が0度でも寝られるというちょっといい物を買いました。靴は山でもドカドカ歩けるトレッキング・シューズにするか、軽いウォーキングタイプにするか最後まで迷いましたが、ナイキのエアーマックスを購入して、決行までの4ヶ月間足慣らしで履き続けました。ザックは巡礼用に既に買ってあったドイターの40リットル、帽子はツバがぐるっと付いているカンボジアで買った安物にしました。野球帽よりこっちの方が雨の時や日差しが強い時に実力ありそうですから。あとの小物は普段使っている物で間に合わせました。特に、カッパや衣類は捨ててもいいような物ばかりを選びました。

     この頃、何度もサンチャゴ関連の夢を見ました。そのどれもロクでもないものばかりなので、どんだけ不安だったのかが分かります。たとえばこんな夢を見ました。スペインに着いて町中を出歩いたのですが、宿への帰り道をまったく覚えてないことに気づいて途方にくれる夢とかです。あとは、空港に行くためのバス停に向かう途中、自転車がパンクしてしまい時間に間に合わないとか、こんなのばかりでした。


     日本出発

     出発初日。4月に二度目の退職をし、翌5月12日にいよいよ出発の日がやってきました。成田へ行く高速バスに乗るために前橋駅へ向かう途中、歩きながら「良くこの日まで諦めずに来たなぁ~」と何度もつぶやき感慨もひとしおでした。まるで巡礼完歩して帰って来たときのようですが、サンチャゴ巡礼を最初に知った時から20年、実際に行きたいと思うようになってから14年も掛かったのですから、そう思いたくもなります。

  •  途中のコンビニで朝飯用にサンドイッチを購入して成田行きのバス停で食べていると、思いもよらない人がやってきました。以前、一緒の職場で仕事をして、数年前からは旅仲間になっている、うぶちゃんが早朝わざわざ見送りにやってきてくれたのです。うぶちゃんは今回の旅を応援してくれていて、山用の高機能下着や疲れたときに飲むアミノバイタルや体が痛む時に飲むと効果がある漢方薬までプレゼントしてくれたのです。時間通りにバスはやってきて、うぶちゃんに見送られて、いざサンチャゴ巡礼67日間の旅に出発です。<br /><br /> バスは順調に成田までやってきて、まずはANAのカウンターでチェックインですが、私には既にメールでチェックインのお知らせが来ていたので何も手続きしなくて良いそうです。受信したメールを係に見せるだけで3つあるゲートを通過できる筈ですが、初めてのことなので半信半疑です。最初に通過するゲートでは、係員に受信したメールをタブレットで見せても理解して貰えず、3人がかりで協議したのちやっと通過することができました。その後の2箇所では何事もなく通過できたので、不慣れだったのは最初の係だけだったようです。

     途中のコンビニで朝飯用にサンドイッチを購入して成田行きのバス停で食べていると、思いもよらない人がやってきました。以前、一緒の職場で仕事をして、数年前からは旅仲間になっている、うぶちゃんが早朝わざわざ見送りにやってきてくれたのです。うぶちゃんは今回の旅を応援してくれていて、山用の高機能下着や疲れたときに飲むアミノバイタルや体が痛む時に飲むと効果がある漢方薬までプレゼントしてくれたのです。時間通りにバスはやってきて、うぶちゃんに見送られて、いざサンチャゴ巡礼67日間の旅に出発です。

     バスは順調に成田までやってきて、まずはANAのカウンターでチェックインですが、私には既にメールでチェックインのお知らせが来ていたので何も手続きしなくて良いそうです。受信したメールを係に見せるだけで3つあるゲートを通過できる筈ですが、初めてのことなので半信半疑です。最初に通過するゲートでは、係員に受信したメールをタブレットで見せても理解して貰えず、3人がかりで協議したのちやっと通過することができました。その後の2箇所では何事もなく通過できたので、不慣れだったのは最初の係だけだったようです。

  •  パリ到着予定時刻が夕方の7時半で、そっからパリ市内まではバスで1時間。バスを降りて歩きでホテルを探しながら目指すので、どう考えてもホテル到着は9時半前には着かない予想です。言葉が分からないから、すんなりバスに乗れるとは思えないので少しでも時間を短縮するために大きなバックパックは機内に持ち込みました。預けてバゲッジクレームで早く出てきたこと一度もないし。そのため、セキュリティに引っ掛かるスティック、爪切り、ナイフ等は現地で買うことにしました。唯一、乾かない洗濯物をバックパックに引っ掛けて歩くための安全ピンが心配でしたが、言われたら捨てればいいやと思ってたのに何のお咎めもなく通過してしまいました。GWが終わった後だったので空港内はガラガラもいいとこでした。こんなに空いている成田は初めて見ました。

     パリ到着予定時刻が夕方の7時半で、そっからパリ市内まではバスで1時間。バスを降りて歩きでホテルを探しながら目指すので、どう考えてもホテル到着は9時半前には着かない予想です。言葉が分からないから、すんなりバスに乗れるとは思えないので少しでも時間を短縮するために大きなバックパックは機内に持ち込みました。預けてバゲッジクレームで早く出てきたこと一度もないし。そのため、セキュリティに引っ掛かるスティック、爪切り、ナイフ等は現地で買うことにしました。唯一、乾かない洗濯物をバックパックに引っ掛けて歩くための安全ピンが心配でしたが、言われたら捨てればいいやと思ってたのに何のお咎めもなく通過してしまいました。GWが終わった後だったので空港内はガラガラもいいとこでした。こんなに空いている成田は初めて見ました。

  •  飛行機の座席は正規航空券購入の特権でエコノミーで一番前を行き帰りともゲットできました。約12時間の飛行時間で足が自由に伸ばせるメリットは大きいです。隣に赤ちゃんを連れた女性が座り、泣くかも知れないからとすぐに挨拶してくれたので、私は4人の子供を育てた経験があるので心配いらないと伝えてあげました。でも、この赤ちゃんは親孝行で殆ど泣くこともなく、CAさんが入れ替わり立ち代りあやしに来てくれる程大人気でした。

     飛行機の座席は正規航空券購入の特権でエコノミーで一番前を行き帰りともゲットできました。約12時間の飛行時間で足が自由に伸ばせるメリットは大きいです。隣に赤ちゃんを連れた女性が座り、泣くかも知れないからとすぐに挨拶してくれたので、私は4人の子供を育てた経験があるので心配いらないと伝えてあげました。でも、この赤ちゃんは親孝行で殆ど泣くこともなく、CAさんが入れ替わり立ち代りあやしに来てくれる程大人気でした。

  •  2回目の食事も和食を頼みました。これで2ヵ月間は和食とはお別れになるでしょう。今までの人生で2ヶ月もの長い間、和食と縁が切れたことがなかったので未知の世界です(おおげさ)。<br /><br /><br /> パリ到着

     2回目の食事も和食を頼みました。これで2ヵ月間は和食とはお別れになるでしょう。今までの人生で2ヶ月もの長い間、和食と縁が切れたことがなかったので未知の世界です(おおげさ)。


     パリ到着

  •  予定より30分ほど早く、パリ、シャルル・ドゴール空港に着きました。ホテル到着時間が心配なので、少しでも早いと嬉しい。一種独特な空港で、ほーとかへーとか感心しながら順路に従って空港内を歩き回りました。

     予定より30分ほど早く、パリ、シャルル・ドゴール空港に着きました。ホテル到着時間が心配なので、少しでも早いと嬉しい。一種独特な空港で、ほーとかへーとか感心しながら順路に従って空港内を歩き回りました。

  •  入国審査を過ぎたらまずはモンパルナス駅行きのバス乗り場を探します。インフォメーションで聞いて32番出口にあるというバス停を目指しましたが、広い空港なので簡単に見つかると言う訳には行きませんが何とか辿り着きました。待合室に券売機があるのですが、さっぱり分からないので運転手から買えるだろうと思うようにしました。

     入国審査を過ぎたらまずはモンパルナス駅行きのバス乗り場を探します。インフォメーションで聞いて32番出口にあるというバス停を目指しましたが、広い空港なので簡単に見つかると言う訳には行きませんが何とか辿り着きました。待合室に券売機があるのですが、さっぱり分からないので運転手から買えるだろうと思うようにしました。

  •  しばらく待った後にバスがやってきました。モンパルナスという文字が正面に見えますが、念のため運転手さんに「モンパルナス?」と確認するのを忘れません。確認は大事です。案の定、チケットは運転手さんから直接買うことができました。

     しばらく待った後にバスがやってきました。モンパルナスという文字が正面に見えますが、念のため運転手さんに「モンパルナス?」と確認するのを忘れません。確認は大事です。案の定、チケットは運転手さんから直接買うことができました。

  •  バスは渋滞もなくモンパルナス駅に到着し、ここからは歩きでホテルを目指します。遥か道の向こうでエッフェル塔がシャカシャカ光っているのが見えました。初めての海外一人旅なので、慎重の上にも慎重を重ねて、ホテルまでの道順はグーグルの衛星地図をカラー印刷してきたので、迷うことなくすんなりホテル到着。上の写真がそれですが、実際にはこの5倍の大きさで、建物の形までくっきりすっきり見ることが出来ます。苦労して作って来た甲斐がありました。<br />

     バスは渋滞もなくモンパルナス駅に到着し、ここからは歩きでホテルを目指します。遥か道の向こうでエッフェル塔がシャカシャカ光っているのが見えました。初めての海外一人旅なので、慎重の上にも慎重を重ねて、ホテルまでの道順はグーグルの衛星地図をカラー印刷してきたので、迷うことなくすんなりホテル到着。上の写真がそれですが、実際にはこの5倍の大きさで、建物の形までくっきりすっきり見ることが出来ます。苦労して作って来た甲斐がありました。

  •  予想より30分も早い9時前に着くことができました。ドミトリーに泊まるのはこれが初めてなので、これも初体験です。チェックインしてカードキーを貰い、あとは勝手に部屋に入って2つある二段ベッドの空いている下段に落ち着きました。トイレとシャワーが一緒になった空間の狭さに驚いて、この日はシャワーも浴びることなく寝てしまいました。夜中に黒人の女の子が帰って来たのでボーっとした顔をしていたら「ハロー」と声を掛けてくれたので、寝ぼけ眼のまま「は、はろー」と返しました。今日は団体ツアーでは決して体験することがないことを一日中やってました。<br /><br /><br /> 出発から2日目  パリからSJPPへ

     予想より30分も早い9時前に着くことができました。ドミトリーに泊まるのはこれが初めてなので、これも初体験です。チェックインしてカードキーを貰い、あとは勝手に部屋に入って2つある二段ベッドの空いている下段に落ち着きました。トイレとシャワーが一緒になった空間の狭さに驚いて、この日はシャワーも浴びることなく寝てしまいました。夜中に黒人の女の子が帰って来たのでボーっとした顔をしていたら「ハロー」と声を掛けてくれたので、寝ぼけ眼のまま「は、はろー」と返しました。今日は団体ツアーでは決して体験することがないことを一日中やってました。


     出発から2日目  パリからSJPPへ

  •  この安宿のいいところは朝ごはんが付いている所です。でないと知らない土地で自分で朝食を探さないとなりませんから。6時から食べられるというので、時間になったら1階の広い食堂兼談話スペースへ降りて行きました。私が一番乗りでした。クロワッサン、フランスパンとコーヒー、牛乳、ジュース類が食べ放題です。特にクロワッサンはとても美味かったので大きいのを4個も食べちゃいました。受付のお兄さんは英語を話すので、私の英語の先生はフランス人だったとか、スペインへ行った帰りの7月にまた泊まりにくるとか、単語を並べる程度の英語力でも結構楽しく会話することができました。こんな英語でも何とか通じるんだなぁと言うのが正直な感想です。まぁそれには変な英語を聞いてくれる相手の想像力と努力が必要なんでしょうが。<br /><br /> ここで脱線です。フランス人の先生は男性だったのですが、日本語を習ったのが女性だったので、女性言葉で日本語を覚えてしまったとのこと。その後、それは女性言葉だよと指摘されて初めて気が付いたそうです。その光景を思い浮かべると笑いがこみあげてきそうです。指摘した人も、もしかしてフランス人のお姉かも知れないけど、勇気を出して教えて上げようと思ったんですかね。

     この安宿のいいところは朝ごはんが付いている所です。でないと知らない土地で自分で朝食を探さないとなりませんから。6時から食べられるというので、時間になったら1階の広い食堂兼談話スペースへ降りて行きました。私が一番乗りでした。クロワッサン、フランスパンとコーヒー、牛乳、ジュース類が食べ放題です。特にクロワッサンはとても美味かったので大きいのを4個も食べちゃいました。受付のお兄さんは英語を話すので、私の英語の先生はフランス人だったとか、スペインへ行った帰りの7月にまた泊まりにくるとか、単語を並べる程度の英語力でも結構楽しく会話することができました。こんな英語でも何とか通じるんだなぁと言うのが正直な感想です。まぁそれには変な英語を聞いてくれる相手の想像力と努力が必要なんでしょうが。

     ここで脱線です。フランス人の先生は男性だったのですが、日本語を習ったのが女性だったので、女性言葉で日本語を覚えてしまったとのこと。その後、それは女性言葉だよと指摘されて初めて気が付いたそうです。その光景を思い浮かべると笑いがこみあげてきそうです。指摘した人も、もしかしてフランス人のお姉かも知れないけど、勇気を出して教えて上げようと思ったんですかね。

  •  ホテルから駅を目指して歩いている途中に、モンパルナス駅の裏口みたいなのがあったので近道だと思い入って行きました(これが苦労の始まり)。だが、着いたところはネットで調べた所とはまったく違う場所なので、どうやったらネットと同じ場所に行けるのか探し歩くがまったく分からない。取りあえず、ネットで申し込んだチケットを発券機で打ち出して貰おうとチャレンジするも、これがまた上手くいかない。インフォメーションがあったので聞いてみるが、二人もいるのにまったく英語を話せなく、ただ指であっちを指すだけです。モンパルナス駅って英語を話す外国人がいっぱい来るんじゃないのかね?指すほうに行ってみるがこれまたさっぱり分からずに、ウロチョロした挙句上の階まで行ったり来たりしているのを見かねたインフォメーションのお姉さんがやってきてくれて、係りがいる窓口まで連れていってくれました。ここで係りにネットで購入したパスワードを見せて無事に発券完了。フー、疲れる。

     ホテルから駅を目指して歩いている途中に、モンパルナス駅の裏口みたいなのがあったので近道だと思い入って行きました(これが苦労の始まり)。だが、着いたところはネットで調べた所とはまったく違う場所なので、どうやったらネットと同じ場所に行けるのか探し歩くがまったく分からない。取りあえず、ネットで申し込んだチケットを発券機で打ち出して貰おうとチャレンジするも、これがまた上手くいかない。インフォメーションがあったので聞いてみるが、二人もいるのにまったく英語を話せなく、ただ指であっちを指すだけです。モンパルナス駅って英語を話す外国人がいっぱい来るんじゃないのかね?指すほうに行ってみるがこれまたさっぱり分からずに、ウロチョロした挙句上の階まで行ったり来たりしているのを見かねたインフォメーションのお姉さんがやってきてくれて、係りがいる窓口まで連れていってくれました。ここで係りにネットで購入したパスワードを見せて無事に発券完了。フー、疲れる。

  •  チケットは手に入ったが、相変わらずネットで見た駅構内とは違うので、どのホームから乗るのかどころか、この付近にはホームらしきものがまったく見当たりません。どこに行けば乗る電車があるのかもまったく分からないのでまた先ほどのインフォメーションに行って列車のことを質問するのだが、あちらはフランス語オンリー、こちらは片言の英語なのでさっぱり捗らず、とうとうお姉さんは文字を書き出しました。10h08hendayeって何だぁ?まるで暗号文のようです。読んでも理解できないでいたら、もう一人の黒人の男性係員さんがフランス語ながら分かり易く伝えてくれるのでやっと理解できる。あぁ、10時8分になったら教えるからここにまた来いと言ってたのが分かる。メルシーボクと言って待合室で時間が来るのを待つことにしました。<br /><br />※帰ってきてからアンダイユと言うフランス語の意味を調べたところ鉄道の重要な拠点のようでした。それはバイヨンヌの先にある駅なのでバイヨンヌへ行くならhendaye行きに乗れと言ってくれてたらしいのが分かりました。あの時は理解できた気になったけど、まだ間違ってたんですね。<br /><br /> その待合室に離れて座っている二人の人が、どうも日本語を喋っているようなので話してみるとパリ在住のビジネスマンのようです。二人して「言葉が分からないのに良く来るなぁ」などと言っているので、私とインフォメーションのやり取りを見ていたんですね。困ってるのが分かるなら助けてくれよーと思った。私が逆の立場なら、頼まれなくても絶対に手を貸すと思うけど、そうじゃない人もいるんだなぁと思いました。

     チケットは手に入ったが、相変わらずネットで見た駅構内とは違うので、どのホームから乗るのかどころか、この付近にはホームらしきものがまったく見当たりません。どこに行けば乗る電車があるのかもまったく分からないのでまた先ほどのインフォメーションに行って列車のことを質問するのだが、あちらはフランス語オンリー、こちらは片言の英語なのでさっぱり捗らず、とうとうお姉さんは文字を書き出しました。10h08hendayeって何だぁ?まるで暗号文のようです。読んでも理解できないでいたら、もう一人の黒人の男性係員さんがフランス語ながら分かり易く伝えてくれるのでやっと理解できる。あぁ、10時8分になったら教えるからここにまた来いと言ってたのが分かる。メルシーボクと言って待合室で時間が来るのを待つことにしました。

    ※帰ってきてからアンダイユと言うフランス語の意味を調べたところ鉄道の重要な拠点のようでした。それはバイヨンヌの先にある駅なのでバイヨンヌへ行くならhendaye行きに乗れと言ってくれてたらしいのが分かりました。あの時は理解できた気になったけど、まだ間違ってたんですね。

     その待合室に離れて座っている二人の人が、どうも日本語を喋っているようなので話してみるとパリ在住のビジネスマンのようです。二人して「言葉が分からないのに良く来るなぁ」などと言っているので、私とインフォメーションのやり取りを見ていたんですね。困ってるのが分かるなら助けてくれよーと思った。私が逆の立場なら、頼まれなくても絶対に手を貸すと思うけど、そうじゃない人もいるんだなぁと思いました。

  •  でも、インタナショナルの方は階段を下りてずっと奥に行った所にいるようだという情報を得たので行ってみると、それこそ私がネットで見た駅構内の光景でした。大きな電光掲示板があり、大きなバッグを持った沢山の旅行者でごった返しています。最初からこっちに来ていればこれほど混乱しないで済んだだろに、なまじ近道をしようとした為の苦労でした。ここで巡礼のシンボルであるホタテ貝をバックパックに付けたご婦人二人がいたので、私のバックパックにも付けてあるホタテ貝を見せたところ、すぐ打ち解けることができ盛り上りました。やはりこれからSJPPへ向かうそうです。この二人とは12日後にカミーノ上で再会します。<br /><br /> ここで時間が来るまで待っていて、このご婦人方に付いて行ってもいいのだが、親切に時間になったらやって来いと言ってくれた人をすっぽかす訳にはいかないのでインフォメーションのある所まで戻り、時間になったのでチケットを見せて2番線の電車に乗ることを教えて貰いました。二人の案内係さんも言葉の分からない東洋人が無事に乗れると嬉しそうでした。メルシーと何度もお礼を言いました。<br /><br /> フランス鉄道は高速鉄道のTGVでも20分前にならないとどのホームから乗るのか発表されず、電光掲示板に何番線か発表されると同時に沢山の乗客はホームに走らなくてはならないのです。何ヶ月前でも発券と同時に乗るホームも決まっている日本とは大違いです。<br /><br /> ここでひとつ知らなかった大切なことが分かりました。バイヨンヌは終着駅で、電光掲示板にもバイヨンヌと表示されるものと思っていたが、実際にはバイヨンヌは通過駅なので掲示板にはバイヨンヌと言う文字は出ない。乗る列車番号のTGV8533でホーム番号を探さなくてはならなかったのでした。これから行く人は注意しましょう。て言うか、行先はちゃんとHENDAYEと出てるのに、HENDAYEが駅名と知らなかったので混乱に拍車を掛けたんですけどね。<br /><br /> さて、風変りな階段を下りて2番ホームを目指したが、フランスでは乗車前にチケットに自分で刻印しないとならないらしいのに、ホームに下りてしまうと刻印機が見当たりません。もう一度上に戻って黄色い刻印機に差し込んで見ると、ジッと音がしてバーコードみたいのが記されました。穴を空けるのではなかったんですね。ホームに駅員さんがいたので、もう一度「バイヨンヌ?」と念を押してから乗り込みました。間違って違う電車に乗ったら大変なので、ここでもしつこいくらいの念押し確認はとても大事です。何しろ言葉も分からない初めての海外なので緊張マックスが続いています。

     でも、インタナショナルの方は階段を下りてずっと奥に行った所にいるようだという情報を得たので行ってみると、それこそ私がネットで見た駅構内の光景でした。大きな電光掲示板があり、大きなバッグを持った沢山の旅行者でごった返しています。最初からこっちに来ていればこれほど混乱しないで済んだだろに、なまじ近道をしようとした為の苦労でした。ここで巡礼のシンボルであるホタテ貝をバックパックに付けたご婦人二人がいたので、私のバックパックにも付けてあるホタテ貝を見せたところ、すぐ打ち解けることができ盛り上りました。やはりこれからSJPPへ向かうそうです。この二人とは12日後にカミーノ上で再会します。

     ここで時間が来るまで待っていて、このご婦人方に付いて行ってもいいのだが、親切に時間になったらやって来いと言ってくれた人をすっぽかす訳にはいかないのでインフォメーションのある所まで戻り、時間になったのでチケットを見せて2番線の電車に乗ることを教えて貰いました。二人の案内係さんも言葉の分からない東洋人が無事に乗れると嬉しそうでした。メルシーと何度もお礼を言いました。

     フランス鉄道は高速鉄道のTGVでも20分前にならないとどのホームから乗るのか発表されず、電光掲示板に何番線か発表されると同時に沢山の乗客はホームに走らなくてはならないのです。何ヶ月前でも発券と同時に乗るホームも決まっている日本とは大違いです。

     ここでひとつ知らなかった大切なことが分かりました。バイヨンヌは終着駅で、電光掲示板にもバイヨンヌと表示されるものと思っていたが、実際にはバイヨンヌは通過駅なので掲示板にはバイヨンヌと言う文字は出ない。乗る列車番号のTGV8533でホーム番号を探さなくてはならなかったのでした。これから行く人は注意しましょう。て言うか、行先はちゃんとHENDAYEと出てるのに、HENDAYEが駅名と知らなかったので混乱に拍車を掛けたんですけどね。

     さて、風変りな階段を下りて2番ホームを目指したが、フランスでは乗車前にチケットに自分で刻印しないとならないらしいのに、ホームに下りてしまうと刻印機が見当たりません。もう一度上に戻って黄色い刻印機に差し込んで見ると、ジッと音がしてバーコードみたいのが記されました。穴を空けるのではなかったんですね。ホームに駅員さんがいたので、もう一度「バイヨンヌ?」と念を押してから乗り込みました。間違って違う電車に乗ったら大変なので、ここでもしつこいくらいの念押し確認はとても大事です。何しろ言葉も分からない初めての海外なので緊張マックスが続いています。

  •  TGVの電車内の床はコンクリート打ちっぱなしのようで、ちょっと意外でした。犬もそのまま乗ってくるし、日本とは大違い。何はともあれ、無事にバイヨンヌ行きに乗れたので、この旅で一番の難関を突破した気になりました。一時はまったく分からなくなってしまい、このままの状態が続いたら予約した電車にさえ乗れない恐怖があって「俺ってどうなっちゃうんだろう!?」と本気で思ったことでした。あー良かった。

     TGVの電車内の床はコンクリート打ちっぱなしのようで、ちょっと意外でした。犬もそのまま乗ってくるし、日本とは大違い。何はともあれ、無事にバイヨンヌ行きに乗れたので、この旅で一番の難関を突破した気になりました。一時はまったく分からなくなってしまい、このままの状態が続いたら予約した電車にさえ乗れない恐怖があって「俺ってどうなっちゃうんだろう!?」と本気で思ったことでした。あー良かった。

  •  時計を見ると11時半になっていて、6時にホテルで朝飯を食べてから5時間以上も飲まず食わずだったことに気づきました。実際、それどこじゃなかったから。TGVなのでどこかに食べられる箱があるだろうと想像して、客車を5両歩いて販売車まで行って見ました。ビールにパン、何ユーロか分からないので10ユーロ札を出してお釣りをもらいます。売り子のおばちゃんが「キャンユースピークイングリッシュ?」と聞くので、反射的に「ちょっとね」と日本語で言いながら指でちょっとのマークを作ったら、「ショットネ」と復唱してくれる。こんなんでもちゃんと通じるんだなぁ。<br /><br /> 車内検札がやってきたので切符を渡してみると、パンチするのじゃなく持っていた機械に通してピピピとやっていた。ホームで刻印するのを忘れると、このときに無賃乗車扱いになって高い罰金を取られるそうです。海外ツアーでどこへ行ったとしても決して体験しないことを一人でずっとやっている。得がたい経験をしているのかも知れない。この苦労も後になれば良い思い出になることだろう。このようにブログで披露できてるし。

     時計を見ると11時半になっていて、6時にホテルで朝飯を食べてから5時間以上も飲まず食わずだったことに気づきました。実際、それどこじゃなかったから。TGVなのでどこかに食べられる箱があるだろうと想像して、客車を5両歩いて販売車まで行って見ました。ビールにパン、何ユーロか分からないので10ユーロ札を出してお釣りをもらいます。売り子のおばちゃんが「キャンユースピークイングリッシュ?」と聞くので、反射的に「ちょっとね」と日本語で言いながら指でちょっとのマークを作ったら、「ショットネ」と復唱してくれる。こんなんでもちゃんと通じるんだなぁ。

     車内検札がやってきたので切符を渡してみると、パンチするのじゃなく持っていた機械に通してピピピとやっていた。ホームで刻印するのを忘れると、このときに無賃乗車扱いになって高い罰金を取られるそうです。海外ツアーでどこへ行ったとしても決して体験しないことを一人でずっとやっている。得がたい経験をしているのかも知れない。この苦労も後になれば良い思い出になることだろう。このようにブログで披露できてるし。

  •  しばらく経ったので隣のお兄さんに「ネクスト バイヨンヌ?」と尋ねたら「ツーステーション」と教えてくれた。疑問に思ったら自分だけで何とかしようとせずに、言葉が不自由でも近くの人に教えてもらうのが一番いい。そのバイヨンヌ駅には少し遅れて15:37に到着。すぐ窓口でSJPP行きのチケットを買う。バイヨンヌから乗る人は圧倒的に巡礼が多いので、窓口の人も慣れた感じでささっと切符を出してくれた。<br /><br /> 電車の繋ぎが悪く次は18:06発なので、2時間半も待たなくてはならないが仕方がない。この駅にはホタテ貝を括りつけたバックパックを背負っている人がうじゃうじゃいるので心強い。時刻表の電光掲示板にはそれぞれホームの番号が表示されているが、SJPP行きだけは数字でなく「CAR」となっているので、そういうホームがあるのかなぁと不思議に思っていたら、これだけは電車でなくバスだった。だから「カー」なのか、やっと分かった。

     しばらく経ったので隣のお兄さんに「ネクスト バイヨンヌ?」と尋ねたら「ツーステーション」と教えてくれた。疑問に思ったら自分だけで何とかしようとせずに、言葉が不自由でも近くの人に教えてもらうのが一番いい。そのバイヨンヌ駅には少し遅れて15:37に到着。すぐ窓口でSJPP行きのチケットを買う。バイヨンヌから乗る人は圧倒的に巡礼が多いので、窓口の人も慣れた感じでささっと切符を出してくれた。

     電車の繋ぎが悪く次は18:06発なので、2時間半も待たなくてはならないが仕方がない。この駅にはホタテ貝を括りつけたバックパックを背負っている人がうじゃうじゃいるので心強い。時刻表の電光掲示板にはそれぞれホームの番号が表示されているが、SJPP行きだけは数字でなく「CAR」となっているので、そういうホームがあるのかなぁと不思議に思っていたら、これだけは電車でなくバスだった。だから「カー」なのか、やっと分かった。

  •  予定時間前にもひとつバスがあって、ぞろぞろと巡礼達が乗り込み始めたので自分のチケットの時間とは違うけど一応運転手にチケットを見せたところ「OK」と言うので乗り込んでしまう。ちょっと早めの出発になったので嬉しい。<br /><br /><br /> SJPP到着

     予定時間前にもひとつバスがあって、ぞろぞろと巡礼達が乗り込み始めたので自分のチケットの時間とは違うけど一応運転手にチケットを見せたところ「OK」と言うので乗り込んでしまう。ちょっと早めの出発になったので嬉しい。


     SJPP到着

  •  SJPPには夕方7時半に到着。フランスは陽が暮れるのが遅いと言うことだが、山の中なので既に薄暗くなっている。バスを降りた人たちは戸惑うことなく同じ方向に歩き出したので自分もその列に着いていく。着いたところは巡礼事務所で、ここでクレデンシャルを発行したり出発地点のスタンプを押して貰い、必要なプリントも頂けるようだ。紐が付いたホタテ貝も沢山下がっている。これは寄付で貰えるようだが、私は日本で用意してきたのでいらない。

     SJPPには夕方7時半に到着。フランスは陽が暮れるのが遅いと言うことだが、山の中なので既に薄暗くなっている。バスを降りた人たちは戸惑うことなく同じ方向に歩き出したので自分もその列に着いていく。着いたところは巡礼事務所で、ここでクレデンシャルを発行したり出発地点のスタンプを押して貰い、必要なプリントも頂けるようだ。紐が付いたホタテ貝も沢山下がっている。これは寄付で貰えるようだが、私は日本で用意してきたのでいらない。

  •  事務所の中に入りきれない人が外にまで並んでいるほどの混雑なので受付する前に近くにあったスポーツ用品店でスティックを2本求める。1本18ユーロ2本必要なので36ユーロのお買い上げ。この時は相場を知らなかったが、これはボラレに近いことを後で知りました。この店は巡礼事務所のすぐ近くなので、毎日たくさんの人達が巡礼グッズを揃えにやって来るだろう。値段も高めだし大儲けだな。<br /><br /> 事務所で受付してくれた女性は、日本から持参のクレデンシャル(巡礼手帳)を見せると「まぁきれい」と感激して、シャメまで撮っている。現地で買うと2ユーロで日本で取り寄せると千円だが日本から持ってきて良かったかな。受付が済むと今夜の宿まで紹介してくれるし、何枚もプリントまで貰ったのに無料だった。至れりつくせりだ。サンチャゴ巡礼はこういう多くのボランティアの人たちのお陰で私たちが歩かせて貰っているんだなと言う思いを強くする。

     事務所の中に入りきれない人が外にまで並んでいるほどの混雑なので受付する前に近くにあったスポーツ用品店でスティックを2本求める。1本18ユーロ2本必要なので36ユーロのお買い上げ。この時は相場を知らなかったが、これはボラレに近いことを後で知りました。この店は巡礼事務所のすぐ近くなので、毎日たくさんの人達が巡礼グッズを揃えにやって来るだろう。値段も高めだし大儲けだな。

     事務所で受付してくれた女性は、日本から持参のクレデンシャル(巡礼手帳)を見せると「まぁきれい」と感激して、シャメまで撮っている。現地で買うと2ユーロで日本で取り寄せると千円だが日本から持ってきて良かったかな。受付が済むと今夜の宿まで紹介してくれるし、何枚もプリントまで貰ったのに無料だった。至れりつくせりだ。サンチャゴ巡礼はこういう多くのボランティアの人たちのお陰で私たちが歩かせて貰っているんだなと言う思いを強くする。

  •  この時に貰ったプリントには、巡礼路に点在するアルベルゲ情報や距離、その日の高低差まで記してあって、とても役立つものだった。私はガイド本を持っていなかったので、毎日、この行程表を見ながら翌日の計画を立てて、サンチャゴに到着するまでずっと頼りにしていました。これが無かったら、毎日が暗中模索だったことと思います。本当にありがたい。<br /><br /> 時間が遅いので紹介された宿へ行ってみると既に満杯で、入り口で4人の女性が次の宿を紹介されていた。宿のおかみさんも「あんたも彼女達の後に付いてって」と言ってるようなので自分もその人たちの後に付いて行く。もう辺りは真っ暗になっているしフランス語なんかまったく分からないので、この人たちが命綱に見える。はぐれた時点で万事休すになりそう。巡礼用の宿はスペインではアルベルゲと言い、ここフランスではジットと言っている。次のジットは全員OKだったのでまずは一安心。15ユーロだった。

     この時に貰ったプリントには、巡礼路に点在するアルベルゲ情報や距離、その日の高低差まで記してあって、とても役立つものだった。私はガイド本を持っていなかったので、毎日、この行程表を見ながら翌日の計画を立てて、サンチャゴに到着するまでずっと頼りにしていました。これが無かったら、毎日が暗中模索だったことと思います。本当にありがたい。

     時間が遅いので紹介された宿へ行ってみると既に満杯で、入り口で4人の女性が次の宿を紹介されていた。宿のおかみさんも「あんたも彼女達の後に付いてって」と言ってるようなので自分もその人たちの後に付いて行く。もう辺りは真っ暗になっているしフランス語なんかまったく分からないので、この人たちが命綱に見える。はぐれた時点で万事休すになりそう。巡礼用の宿はスペインではアルベルゲと言い、ここフランスではジットと言っている。次のジットは全員OKだったのでまずは一安心。15ユーロだった。

  •  写真は泊めて貰ったジット・コンポステラです、翌日の朝に撮りました。<br /> 部屋は女性三人の中に自分だけ混ぜてもらうことになった。これが噂に聞く男女ごちゃまぜベッドルームかと緊張したが、すぐ後からやって来た別の女性一人と入れ替えて他の部屋に移ることになった。そこはまだ自分ひとりだけだった。幾ら私でも初日から女性3人の部屋に男一人は勘弁だったので、ちょっとホッとした。シャワーを浴びてる間に、部屋にはブラジル人男性が入っていたので、カタコトの英語で会話してみる。<br /><br /> ジットを探した女性四人から夕飯を食べに行こうと誘われた。カナダ、ドイツ2人、コリアンだが全員一人旅だ。女性の一人旅で800kmの道のりを歩こうなんて、みんな勇気があるなーと感心する。レストランのウェイターはフランス語だけだったので、カナダの子は英語が通じないのが分かるとフランス語に切り替えて注文している。この子はどちらの言葉もネイティブだそうだ。本物のバイリンガルだ、かっこいい。<br /><br /> 日本と勝手が違うし言葉も分からないので女の子たちに任せるほかない。ウェイターがメニューを一人一人に見せて注文を取るのだが、周り順かと思ったら私を飛ばして次の女性を先に注文を取っている。これが本場のレディファーストと言うものかと新鮮な驚きを体験する。周り順かと早合点して手を出さないで良かった。自分はメニューの中で唯一様子が分かるピザと、飲み物は三人で大瓶の水をシェアする。支払い時にシェアした水だけ自分が持つことにしたが4ユーロもした。水1本が日本円で560円か(1ユーロ140円)、高い。いきなりレストランの洗礼を浴びた気分になった。ジットに戻ると、部屋にはカナダとスペインの女性が入っていた。私達が二段ベッドの下段を既に取っていたので、二人とも上段になった。<br /><br /> モンパルナス駅での進退きわまる出来事はじめ、今日一日で山盛りの苦労があったが、大袈裟でなく決死の覚悟でやって来ているので、なにがあってもやり通すんだとの思いがあるからここまでやって来れた。明日からは毎日歩いて次のアルベルゲまで行く日が続くので、今日みたいな苦労はすることなくサンチャゴまで行けるだろうと少し気楽になる。長い長い一日だった。<br /><br /><br />歩く歩く歩く2015 フランス人の道2へ続く<br />

     写真は泊めて貰ったジット・コンポステラです、翌日の朝に撮りました。
     部屋は女性三人の中に自分だけ混ぜてもらうことになった。これが噂に聞く男女ごちゃまぜベッドルームかと緊張したが、すぐ後からやって来た別の女性一人と入れ替えて他の部屋に移ることになった。そこはまだ自分ひとりだけだった。幾ら私でも初日から女性3人の部屋に男一人は勘弁だったので、ちょっとホッとした。シャワーを浴びてる間に、部屋にはブラジル人男性が入っていたので、カタコトの英語で会話してみる。

     ジットを探した女性四人から夕飯を食べに行こうと誘われた。カナダ、ドイツ2人、コリアンだが全員一人旅だ。女性の一人旅で800kmの道のりを歩こうなんて、みんな勇気があるなーと感心する。レストランのウェイターはフランス語だけだったので、カナダの子は英語が通じないのが分かるとフランス語に切り替えて注文している。この子はどちらの言葉もネイティブだそうだ。本物のバイリンガルだ、かっこいい。

     日本と勝手が違うし言葉も分からないので女の子たちに任せるほかない。ウェイターがメニューを一人一人に見せて注文を取るのだが、周り順かと思ったら私を飛ばして次の女性を先に注文を取っている。これが本場のレディファーストと言うものかと新鮮な驚きを体験する。周り順かと早合点して手を出さないで良かった。自分はメニューの中で唯一様子が分かるピザと、飲み物は三人で大瓶の水をシェアする。支払い時にシェアした水だけ自分が持つことにしたが4ユーロもした。水1本が日本円で560円か(1ユーロ140円)、高い。いきなりレストランの洗礼を浴びた気分になった。ジットに戻ると、部屋にはカナダとスペインの女性が入っていた。私達が二段ベッドの下段を既に取っていたので、二人とも上段になった。

     モンパルナス駅での進退きわまる出来事はじめ、今日一日で山盛りの苦労があったが、大袈裟でなく決死の覚悟でやって来ているので、なにがあってもやり通すんだとの思いがあるからここまでやって来れた。明日からは毎日歩いて次のアルベルゲまで行く日が続くので、今日みたいな苦労はすることなくサンチャゴまで行けるだろうと少し気楽になる。長い長い一日だった。


    歩く歩く歩く2015 フランス人の道2へ続く

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歩く歩く歩く 2015

この旅行記へのコメント (7)

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  • Akutaさん 2024/11/12 21:08:46
    この旅行記が最も参考になしました。
    こんにちはおくさん、コメントありがとうございます。こちらに書き込むと、おくさんに通知が届くと考えました。
    おくさんの初回の巡礼、特に緊張感がリアルで、とても参考になります。
    私は、個人手配かツアーか迷って結局2回ともツアーにして、2025年(ピレネー越え)もやっぱりツアーにしました。もしかしたら、2026年は個人手配にするかもです。
    最近、そもそも鉄道やバスの移動のインフラは多くの人々が使うものなので外国人でもハードルはそれほど高くはないのでは、という根拠のない自信が湧いてきました。
    これからもよろしくお願いします。
    Akuta

    おく

    おくさん からの返信 2024/11/13 08:52:02
    Re: この旅行記が最も参考になしました。
    Akutaさんありがとうございます。
    そうなんですよ、初めての巡礼が初めての海外一人旅だったし言葉も通じないモンパルナスの駅では万事休すの気分になりました。
    巡礼についてもブログで得た知識のみで最初の頃は手探りで歩きました。
    行く前から困難だらけは分かっていたので、今の年齢ならびびって断念したかも知れません。

    ピレネー越えをツアーとのことですが、ツアーで良く紹介してるのはラストの百キロ巡礼ですが、sjppをスタートするツアーがあったとは驚きました。
    でもそれはとても良いことと思います。
    百キロ区間の空気と長距離を歩く巡礼の空気はまったくの別物なので、大いに楽しめると思います。
    知り合いに巡礼の相談をされた時も百キロルートでなく、私がフランセスで一番好きなカストロへリス近辺の巡礼を推薦したところ、その二人は教わった通りに数日間を歩いてとても良かったと報告してくれました。
    お互いに次の巡礼に行けると良いですね。
    Buen camino V
  • 2013tomoさん 2023/11/05 04:16:03
    カミーノをまた歩きたい!
    2013omoと申します。

    私も2015年7月にカミーノを歩いていました。
    その時はシベリア鉄道から入ってフランスのルピュから
    歩き始めました。
    いまでも早朝の薄暗い道を歩き始め、
    日中は酷暑の巡礼路を歩き続け、
    夕暮れは早くアルベルゲに到着して冷たいビールを飲みたいと
    豆で痛む足を急がした時を懐かしく思い出します。
    仲間と一緒に歩きながら旅の至福の時を頂いていたような記憶が
    蘇ってきます。
    おくさんのカミーノの旅日記をゆっくりを味わいながら読まさせて
    頂きます。
    またあの道を歩いてみたいですね。
    それではブエンカミーノ!
    tomo.

    おく

    おくさん からの返信 2023/11/05 09:32:44
    Re: カミーノをまた歩きたい!
    こんにちはtomoさん、コメントありがとうございます。
    ルピュイルートは憧れるんですよー。
    映画「サンジャックへの道」を10回くらい見てますから。
    でも、フランス国内を歩くには金銭的に辛いんですよね。
    それとフランス語も少しは必要。
    なので私は毎回スペインとポルトガルをうろちょろしています。
    来年は飛行機代が高くとも行く積もりでいます。
    既に2020年に計画していたモサラベから銀の道経由サナブレスです。
    でも、5年のブランクあるし歳も取っちゃってるので余り自信はありません。
    なんとか実現したいです。
    Buen camino

    2013tomo

    2013tomoさん からの返信 2023/11/05 10:45:35
    Re: カミーノをまた歩きたい!
    私も「サンジャックへの道」を5回は見ました。
    弟がお姉さんと取っ組み合いのけんかをしていたルピュの
    坂道を歩き始めたときに私の「サンジャックへの道」が
    始まったなという気持ちが深くなった思い出があります。
    私は今年でもう72歳になってしまいましたので
    芭蕉ではありませんが「夢はカミーノを駆け巡る」状態です。
    でも「若き日の夢は年を取って後に豊かに実る」という誰かの言葉
    の通り若い時の夢を果たすことができて今は満足しています。
    またご縁がありましたら便りを交わしたいですね。
    Buen camino!!
    2013tomoより
  • shinさん 2021/10/29 07:33:42
    いよいよ最初の巡礼旅が始まりましたね!
    おくさん、おはようございます。

    一人旅の個人手配はなかなか大変でしたね。
    フランスでもスペインでも英語が通じにくいというのは私も経験しました。
    それとパリでは行先別に駅が違っているのは知ってましたが、
    ホームも分かりにくいようですね。
    SJPPでは遅い時間でしたが宿泊場所が見つかってホッとしました。

    次回からは歩きの旅が始まるので、楽しみにしています。

    shin

    おく

    おくさん からの返信 2021/10/29 08:47:43
    Re: いよいよ最初の巡礼旅が始まりましたね!
    shinさんこんにちは、いつもありがとうございます。
    人生初の海外一人旅だったので、緊張の連続でした。
    せめて英語だけでも喋れれば、いくらかマシだったと思いますが若い頃怠けていたので仕方ないですね。
    出会った人達に何度も助けられました。
    旅先で困った時に受ける親切は心に染みますね。
    この後もよろしくお願いします。

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