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 歩く歩く歩く2015 フランス人の道2<br /><br /> 出発から3日目  ピレネー越えて<br /><br /> 2015/5/14 歩き1日目。時差があるとは言え、日本を12日に発ったばかりなのに、パリを経由してもうフランスの片田舎から歩き出すとは展開が速すぎないか?お陰で、ここSJPPの街並みなんかひとつも見ることなく出発することになってしまった。もし次があるならこの街並みをゆっくり散策してみたい。

歩く歩く歩く2015 フランス人の道2

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2015/05/12 - 2015/07/17

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 歩く歩く歩く2015 フランス人の道2

 出発から3日目  ピレネー越えて

 2015/5/14 歩き1日目。時差があるとは言え、日本を12日に発ったばかりなのに、パリを経由してもうフランスの片田舎から歩き出すとは展開が速すぎないか?お陰で、ここSJPPの街並みなんかひとつも見ることなく出発することになってしまった。もし次があるならこの街並みをゆっくり散策してみたい。

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
徒歩
航空会社
ANA
  •  SJPPのジット、明るくなるのが遅い。6時ころには起きだして荷造りを始めるが慣れてなくてエライ手間取る。みんなまだ起きださないようだが、歩くのが遅いのが分かっているので、昨晩一緒に夕飯を食べた4人組の一人の子に断ってみんなより早めの7時に一人で出発する。このジットは町外れなので巡礼路の様子が頭に入っていないので、少し迷ってしまうが何とか本来の道を見つけられた。

     SJPPのジット、明るくなるのが遅い。6時ころには起きだして荷造りを始めるが慣れてなくてエライ手間取る。みんなまだ起きださないようだが、歩くのが遅いのが分かっているので、昨晩一緒に夕飯を食べた4人組の一人の子に断ってみんなより早めの7時に一人で出発する。このジットは町外れなので巡礼路の様子が頭に入っていないので、少し迷ってしまうが何とか本来の道を見つけられた。

  •  町の出口にコンポステラへの道を示す道標が埋め込まれているのを記念に撮っておく。これから先、約40日間をこの道しるべに導かれて歩き続けることになるだろう最初のひとつだ。そこを過ぎると可愛らしい家並みがポツポツと出て来て、いかにもフランスの片田舎らしい風景が続く。

     町の出口にコンポステラへの道を示す道標が埋め込まれているのを記念に撮っておく。これから先、約40日間をこの道しるべに導かれて歩き続けることになるだろう最初のひとつだ。そこを過ぎると可愛らしい家並みがポツポツと出て来て、いかにもフランスの片田舎らしい風景が続く。

  •  最初からもうずーっと上り坂が延々と続いている。しばらく行くと特別急な坂の途中で、風船玉みたいな女の子二人がへばっているので、マンガで覚えた楽な登り方を身振り手振りを交えて教えて上げる。しかしその後ずっと歩いて分かったことだが、あの子たちには絶対に無理だと思った。へばっていた所は今日一日の行程の中で全体の2%くらいの場所だったのだから。その後もずっと登り坂が続くので、あのまま無理をしたら死んでしまうだろう。実際、ピレネー越えの途中で亡くなった人の墓標を幾つも目にした。

     最初からもうずーっと上り坂が延々と続いている。しばらく行くと特別急な坂の途中で、風船玉みたいな女の子二人がへばっているので、マンガで覚えた楽な登り方を身振り手振りを交えて教えて上げる。しかしその後ずっと歩いて分かったことだが、あの子たちには絶対に無理だと思った。へばっていた所は今日一日の行程の中で全体の2%くらいの場所だったのだから。その後もずっと登り坂が続くので、あのまま無理をしたら死んでしまうだろう。実際、ピレネー越えの途中で亡くなった人の墓標を幾つも目にした。

  •  2時間ほど登って来るとオリソンのアルベルゲが目に入る。ネットで何度も見ていたアルベルゲで、中で飲み食いもできるようだがこの先に何かあると思い込んでいるので寄らずに通過する。この先に店なんかないのに。

     2時間ほど登って来るとオリソンのアルベルゲが目に入る。ネットで何度も見ていたアルベルゲで、中で飲み食いもできるようだがこの先に何かあると思い込んでいるので寄らずに通過する。この先に店なんかないのに。

  •  オリソンを過ぎた所で写真を撮っていたら、昨日一緒に夕飯を食べに行ったカナダ女子がやって来た。オリソンのアルベルゲでコーヒー休憩をしていたそうだ。シャッターを押してもらい、一緒に写真も撮らせてもらう。この子は若くて体格もいいので馬力があり、見る見るうちに先へ行ってしまった。

     オリソンを過ぎた所で写真を撮っていたら、昨日一緒に夕飯を食べに行ったカナダ女子がやって来た。オリソンのアルベルゲでコーヒー休憩をしていたそうだ。シャッターを押してもらい、一緒に写真も撮らせてもらう。この子は若くて体格もいいので馬力があり、見る見るうちに先へ行ってしまった。

  •  岩の上にマリア像が載っている所までやって来た。これもネットで見ていたほか、サンチャゴ巡礼の映画にも登場していたのを覚えている。でも道から100m程離れているのであそこまで行く元気がなくなっているのでズームで写真だけ撮って置く。<br /><br /> 途中にはキッチンカーみたいのがあったが、上に行けばちゃんとした店があるものとまだ思っているのでここも寄らずにスルーする。朝飯は食べてなくて、食べるところも店も見当たらないようなので昨日食べきれずに持ち帰ったピザを一切れ食べてみる。昨晩、無理して全部食べないで本当に良かった。こんなに店も食堂もない道だとは思わなかった。朝飯はピザ1切れで昼飯は日本から持参のカロリーメイト2本だけ。凄い重労働やってるのに食べるのが適当すぎ。今日だけで体重5kgは減ったんじゃないかと思う。

     岩の上にマリア像が載っている所までやって来た。これもネットで見ていたほか、サンチャゴ巡礼の映画にも登場していたのを覚えている。でも道から100m程離れているのであそこまで行く元気がなくなっているのでズームで写真だけ撮って置く。

     途中にはキッチンカーみたいのがあったが、上に行けばちゃんとした店があるものとまだ思っているのでここも寄らずにスルーする。朝飯は食べてなくて、食べるところも店も見当たらないようなので昨日食べきれずに持ち帰ったピザを一切れ食べてみる。昨晩、無理して全部食べないで本当に良かった。こんなに店も食堂もない道だとは思わなかった。朝飯はピザ1切れで昼飯は日本から持参のカロリーメイト2本だけ。凄い重労働やってるのに食べるのが適当すぎ。今日だけで体重5kgは減ったんじゃないかと思う。

  •  これもネットで何度も見ていた、野原に十字架が立っている所にやって来た。ネットの巡礼記を何十と読み漁っていたので、それらが実際に現れると嬉しくなる。この先の巡礼路はあの高い山の左側を行くんだろうなと安易に考えていたら、あの高い山をわざわざ越えて行くことになった。まぁそれを行くしかないので好き嫌いなんか言える状況ではない。

     これもネットで何度も見ていた、野原に十字架が立っている所にやって来た。ネットの巡礼記を何十と読み漁っていたので、それらが実際に現れると嬉しくなる。この先の巡礼路はあの高い山の左側を行くんだろうなと安易に考えていたら、あの高い山をわざわざ越えて行くことになった。まぁそれを行くしかないので好き嫌いなんか言える状況ではない。

  •  大きな丘を幾つも越え、あの丘を越えたら今夜の宿のロンセスバジェスが見えるかと期待するとまた別の丘が現れるを本当に何度も何度も何度も何度も経験する。足を前に出すのが億劫になるほど疲れている中での期待を裏切られるのは辛い。この辺りにスペインとの国境があるらしいが分からなかった。

     大きな丘を幾つも越え、あの丘を越えたら今夜の宿のロンセスバジェスが見えるかと期待するとまた別の丘が現れるを本当に何度も何度も何度も何度も経験する。足を前に出すのが億劫になるほど疲れている中での期待を裏切られるのは辛い。この辺りにスペインとの国境があるらしいが分からなかった。

  •  やっとこれが天辺と思われる地点にやって来た。これからは下りになるので幾らか楽になるかと期待する。ときどき急な下りが現れるので、スティックを前に突き出して膝を守ったりスッ転がらないように注意が必要になる。お陰で転ぶことはなかった。

     やっとこれが天辺と思われる地点にやって来た。これからは下りになるので幾らか楽になるかと期待する。ときどき急な下りが現れるので、スティックを前に突き出して膝を守ったりスッ転がらないように注意が必要になる。お陰で転ぶことはなかった。

  •  やっと本当にロンセスバジェスの建物が見える所までやってくることが出来た。こんなにすぐ近くまで来ているのに、あろうことかこんな所でも2013年に亡くなったブラジル人青年の墓標が立っている。この人も私と同じようにようやく現れた建物を目にしたことだろうに、その手前で命が尽きてしまうって想像もできないほど残念無念なことなんだろうなと思う。自分にしたって、ここまででもう一歩も歩けないほどにヘロヘロになってしまったので、その青年が体験した苦労の一部くらいは分かった気がする。何しろ、SJPPからロンセスバジェスまでの標高差は上って下って1250mもあるそうなので、生半可な体力ではみんなヘロヘロになるのは勿論、下手すると死んでしまうのも分かる気がする。

     やっと本当にロンセスバジェスの建物が見える所までやってくることが出来た。こんなにすぐ近くまで来ているのに、あろうことかこんな所でも2013年に亡くなったブラジル人青年の墓標が立っている。この人も私と同じようにようやく現れた建物を目にしたことだろうに、その手前で命が尽きてしまうって想像もできないほど残念無念なことなんだろうなと思う。自分にしたって、ここまででもう一歩も歩けないほどにヘロヘロになってしまったので、その青年が体験した苦労の一部くらいは分かった気がする。何しろ、SJPPからロンセスバジェスまでの標高差は上って下って1250mもあるそうなので、生半可な体力ではみんなヘロヘロになるのは勿論、下手すると死んでしまうのも分かる気がする。

  •  テレビのサンチャゴ巡礼特集で何度も見たことのあるロンセスバジェスの中庭へ入って行き、憧れのアルベルゲ入り口を見たら感極まったのか、それとも精根尽き果ててのことなのか分からないが、涙がはらはらと流れ落ちてきた。恥ずかしいので涙が止まるまで中には入れず立ち尽くしてしまう。まぁ14年も待ったしね、想像できない位の感動があったのかもね。

     テレビのサンチャゴ巡礼特集で何度も見たことのあるロンセスバジェスの中庭へ入って行き、憧れのアルベルゲ入り口を見たら感極まったのか、それとも精根尽き果ててのことなのか分からないが、涙がはらはらと流れ落ちてきた。恥ずかしいので涙が止まるまで中には入れず立ち尽くしてしまう。まぁ14年も待ったしね、想像できない位の感動があったのかもね。

  •  受付には列が出来ていたが、ほどなくチェックイン出来てあてがわれたベッドルームへ。部屋は想像してたのよりずっと綺麗で近代的。ここでは何と二段ベッドではなくシングルベッドが並んでいた。しかも囲いで区切られたひとつのブースにはベッド2台と個別のタンス付きだ。料金は12ユーロとアルベルゲとしては高めだが、それに見合う施設だ。他の人のブログでは、新しくなった施設でも所によっては2段ベッドになるようだ。遅い到着だとこっちになるのかな?

     受付には列が出来ていたが、ほどなくチェックイン出来てあてがわれたベッドルームへ。部屋は想像してたのよりずっと綺麗で近代的。ここでは何と二段ベッドではなくシングルベッドが並んでいた。しかも囲いで区切られたひとつのブースにはベッド2台と個別のタンス付きだ。料金は12ユーロとアルベルゲとしては高めだが、それに見合う施設だ。他の人のブログでは、新しくなった施設でも所によっては2段ベッドになるようだ。遅い到着だとこっちになるのかな?

  •  ここでSJPPで夕飯を一緒に食べたカナダの女性と再会する。聞くと自分より30分早く到着しただけのようだ。へっぽこ英語なのでデパーチャーを到着と間違えて言ったけど、ちゃんと到着時間を言ってるんだなと理解して貰えてた。途中、追いつかれた時に写真を撮ってくれたり一緒に撮ったり、彼女とはすっかり親しくなったがこれ以来一度も会うことはなく、まさに一期一会だった。

     ここでSJPPで夕飯を一緒に食べたカナダの女性と再会する。聞くと自分より30分早く到着しただけのようだ。へっぽこ英語なのでデパーチャーを到着と間違えて言ったけど、ちゃんと到着時間を言ってるんだなと理解して貰えてた。途中、追いつかれた時に写真を撮ってくれたり一緒に撮ったり、彼女とはすっかり親しくなったがこれ以来一度も会うことはなく、まさに一期一会だった。

  •  ほかのブースではビール瓶をラッパ飲みしてる人がいたので、シャワー後のビールを何よりの楽しみにしていたのだが、どこを探してもビールは売ってない。どうやら彼らは外まで行って買ってきたようだ。私は既にガス欠状態だったので、そこまでの元気が残っていなかった。アルベルゲに設置してある自販機からジュース類とサンドイッチを2つ買って今晩の夕食とする。よほど喉が渇いていたのか、ジュースを4本飲んだらやっと落ち着いた。実はチェックインの時に夕食の案内があったようだが、言葉が不自由な私は気が付かなかったらしい。

     ほかのブースではビール瓶をラッパ飲みしてる人がいたので、シャワー後のビールを何よりの楽しみにしていたのだが、どこを探してもビールは売ってない。どうやら彼らは外まで行って買ってきたようだ。私は既にガス欠状態だったので、そこまでの元気が残っていなかった。アルベルゲに設置してある自販機からジュース類とサンドイッチを2つ買って今晩の夕食とする。よほど喉が渇いていたのか、ジュースを4本飲んだらやっと落ち着いた。実はチェックインの時に夕食の案内があったようだが、言葉が不自由な私は気が付かなかったらしい。

  •  立派なキッチンがあって、何人もの人達が料理に精を出している姿が見える。家に居ても滅多に料理なんかしないんだから、勝手の違う外国のキッチンなんか使えるはずがない。巡礼中に自炊するなんて私には夢物語だろう。

     立派なキッチンがあって、何人もの人達が料理に精を出している姿が見える。家に居ても滅多に料理なんかしないんだから、勝手の違う外国のキッチンなんか使えるはずがない。巡礼中に自炊するなんて私には夢物語だろう。

  •  洗濯は1.2ユーロで乾燥までしてくれるので頼んでみるが、靴下を出し忘れたので自分で洗ってブースに掛けて置く。隣のベッドの女性はたんまり洗った洗濯物をポール2本を使ってブース内に上手に干していた。それを写真に撮っていたので良い巡礼記念にするようだ。ブース内で延々とヨガをやっていたので声をかけたのがキッカケで話すようになる。カナダから一人でやってきたそうだ。女性の一人巡礼は本当に多いので驚く。この女性とも2日間ほど顔を合わせるたびに挨拶をしていて、会うとヨガマスターと呼んでやるとニコニコしている。だが、自分は歩くのが遅いのでそれっきり会わなくなってしまった。まさに毎日が一期一会の連続。

     洗濯は1.2ユーロで乾燥までしてくれるので頼んでみるが、靴下を出し忘れたので自分で洗ってブースに掛けて置く。隣のベッドの女性はたんまり洗った洗濯物をポール2本を使ってブース内に上手に干していた。それを写真に撮っていたので良い巡礼記念にするようだ。ブース内で延々とヨガをやっていたので声をかけたのがキッカケで話すようになる。カナダから一人でやってきたそうだ。女性の一人巡礼は本当に多いので驚く。この女性とも2日間ほど顔を合わせるたびに挨拶をしていて、会うとヨガマスターと呼んでやるとニコニコしている。だが、自分は歩くのが遅いのでそれっきり会わなくなってしまった。まさに毎日が一期一会の連続。

  •  昨日、巡礼事務所で貰った日本語の案内には「この区間は1250mの標高差で27kmの行程。7から10kgのリュックを背負って約8時間かかります」と書いてあった。自分は8時間40分掛けてヘロヘロ状態で辿りついたが年齢を考えればまずまずかな。コンポステラ迄辿り着くにはこのあとも峠越えは幾つもあるのだが、何しろこのピレネー越えが一番の難関なので、ここを無事に越えられたら後はオッケーだろうと強気になる。<br /><br /><br /> 出発から4日目   朝から雨

     昨日、巡礼事務所で貰った日本語の案内には「この区間は1250mの標高差で27kmの行程。7から10kgのリュックを背負って約8時間かかります」と書いてあった。自分は8時間40分掛けてヘロヘロ状態で辿りついたが年齢を考えればまずまずかな。コンポステラ迄辿り着くにはこのあとも峠越えは幾つもあるのだが、何しろこのピレネー越えが一番の難関なので、ここを無事に越えられたら後はオッケーだろうと強気になる。


     出発から4日目   朝から雨

  •  歩き2日目の5月15日、ロンセスバジェス。朝から雨がバシャバシャと音を立てて降っている。二日目にしてもう雨の洗礼かよと憂鬱。みんな雨支度をして、一人また一人と雨の中を果敢に出発して行く。自分も荷物を全てビニール袋に入れなおし、上下のカッパに身を包み出発だ。このカッパは十年以上前のもので、来る前に丹念に防水スプレーを掛けてきたのだが少しすると何のために防水スプレー掛けたのか分からないほどグショグショになってくる。ゴアテックスでもないので、中は蒸れてびちょびちょ、途中で何か食べられるようにポケットに入れておいた紙幣もグショグショ。

     歩き2日目の5月15日、ロンセスバジェス。朝から雨がバシャバシャと音を立てて降っている。二日目にしてもう雨の洗礼かよと憂鬱。みんな雨支度をして、一人また一人と雨の中を果敢に出発して行く。自分も荷物を全てビニール袋に入れなおし、上下のカッパに身を包み出発だ。このカッパは十年以上前のもので、来る前に丹念に防水スプレーを掛けてきたのだが少しすると何のために防水スプレー掛けたのか分からないほどグショグショになってくる。ゴアテックスでもないので、中は蒸れてびちょびちょ、途中で何か食べられるようにポケットに入れておいた紙幣もグショグショ。

  •  ブルゲーテまではほぼ平坦の道のりだったが、やがて山道に代わり、暫く行った所にこの道に唯一あったバルに入る。雨の日の地獄に仏のようなバルなので、殆どの巡礼者はここに寄っていくようだ。サンジャンで一緒だったドイツのカレーン達もやってきた。カフェコンレチェと言う牛乳たっぷりのコーヒーにスペイン風サンドイッチのボカディージョを指差しで注文したが値段を言っている言葉が聞き取れないでいたら、カレーンが私の札の中から5ユーロを抜いて出してくれる。お釣りを見たら3ユーロ20だったのが分かる。トレス(3)は聞き取れたが、次の20が分からなかった。同じテーブルに韓国の青年が座ったのでアンニョンハセヨと挨拶したら「こんにちは」と返してきた。日本人だと分かるらしい。それとも知らないうちに日本語をつぶやいていたのが聞こえたのか?

     ブルゲーテまではほぼ平坦の道のりだったが、やがて山道に代わり、暫く行った所にこの道に唯一あったバルに入る。雨の日の地獄に仏のようなバルなので、殆どの巡礼者はここに寄っていくようだ。サンジャンで一緒だったドイツのカレーン達もやってきた。カフェコンレチェと言う牛乳たっぷりのコーヒーにスペイン風サンドイッチのボカディージョを指差しで注文したが値段を言っている言葉が聞き取れないでいたら、カレーンが私の札の中から5ユーロを抜いて出してくれる。お釣りを見たら3ユーロ20だったのが分かる。トレス(3)は聞き取れたが、次の20が分からなかった。同じテーブルに韓国の青年が座ったのでアンニョンハセヨと挨拶したら「こんにちは」と返してきた。日本人だと分かるらしい。それとも知らないうちに日本語をつぶやいていたのが聞こえたのか?

  •  森の中でフランス人のおっさん三人組がシャッターを押してくれと頼むので、自分のカメラでも一緒に撮らせてもらう。言葉が通じなくても誰とでもすぐ親しくなれるのがとても楽しい。

     森の中でフランス人のおっさん三人組がシャッターを押してくれと頼むので、自分のカメラでも一緒に撮らせてもらう。言葉が通じなくても誰とでもすぐ親しくなれるのがとても楽しい。

  •  深い森の中を進んで行くと、日本人がここで亡くなったモニュメントがあった。Singoさんはここで力尽きたらしい。合掌。こういうモニュメントは道中あちこちに建っていて、現代でも毎年何人かは巡礼中に亡くなってしまうらしい。誰もがそんな目に遭うとは思わないで出発するだろうが、道中が長く過酷なシーンもあるので運が悪いと大変なことになりそうだ。注意しようにも何を注意したらいいのか分からない。

     深い森の中を進んで行くと、日本人がここで亡くなったモニュメントがあった。Singoさんはここで力尽きたらしい。合掌。こういうモニュメントは道中あちこちに建っていて、現代でも毎年何人かは巡礼中に亡くなってしまうらしい。誰もがそんな目に遭うとは思わないで出発するだろうが、道中が長く過酷なシーンもあるので運が悪いと大変なことになりそうだ。注意しようにも何を注意したらいいのか分からない。

  •  スビリの村には2時過ぎに到着する。どこに泊まればいいのか分からないので、取りあえず先行の巡礼が入って行った宿で値段を聞いたら20ユーロもするそうだ。こんな場合は何を言ったらいいのか分からないが、取りあえずアイライクチープと言ったら、10ユーロの私営アルベルゲを紹介してくれたので、そちらに数人で行って見る。さっきの宿の半額だが、公営ならもっと安いのが段々分かってくる。何しろ歩き始めたばかりなので何もかも分からないことだらけだ。

     スビリの村には2時過ぎに到着する。どこに泊まればいいのか分からないので、取りあえず先行の巡礼が入って行った宿で値段を聞いたら20ユーロもするそうだ。こんな場合は何を言ったらいいのか分からないが、取りあえずアイライクチープと言ったら、10ユーロの私営アルベルゲを紹介してくれたので、そちらに数人で行って見る。さっきの宿の半額だが、公営ならもっと安いのが段々分かってくる。何しろ歩き始めたばかりなので何もかも分からないことだらけだ。

  •  運よく次の私営アルベルゲにチェックインできる。シャワーを浴びて簡単に洗濯もしてみる。天気が悪いので乾く筈ないから乾燥機だけ使いたいと申し出てみるがオーナーは余りいい顔をしないようだ。しつこく頼んでみたところ、洗濯乾燥で6ユーロするのを乾燥だけなら3ユーロでOKしてもらえた。カッパの下に着込んで貴重品を全て入れておく厚手のベストがビショビショになったので、これを乾かしたかったのだ。

     運よく次の私営アルベルゲにチェックインできる。シャワーを浴びて簡単に洗濯もしてみる。天気が悪いので乾く筈ないから乾燥機だけ使いたいと申し出てみるがオーナーは余りいい顔をしないようだ。しつこく頼んでみたところ、洗濯乾燥で6ユーロするのを乾燥だけなら3ユーロでOKしてもらえた。カッパの下に着込んで貴重品を全て入れておく厚手のベストがビショビショになったので、これを乾かしたかったのだ。

  •  やるべきことが全て終わったので4時半に夕飯を食べに小さな村を探検しに出てみたら、近いところにバルがあったので入ってみる。生ビールと野菜がいっぱい入ったトルティージャ2切れで4.3ユーロ。手ごろな値段で腹いっぱいになったのでこれは満足。<br /><br /> 宿に戻ると頼んだ衣類の乾燥が終わってほかの人の洗濯物と一緒に山積みになっていた。オーナーはこっから自分のものを持って行けと言ってるらしいので、覚えのある自分のものを引っ張り出してレジ袋に収めたのだが、うぶちゃんに貰った山用高機能下着をピックアップし忘れたようで、あとで幾ら探しても見つからなかった。折角高いのを奮発してくれたので残念だが一番大変なピレネー越えと次に大変だった今日の雨の山越えで着ることができたから良しとするしかない。<br /><br /><br /> 出発から5日目   牛追い祭りの町<br /><br /> 歩き3日目の5月16日、スビリ。2段ベッド8人部屋で早い人は真っ暗な内から懐中電灯頼りに旅支度を始めて出て行くが、私は明るくなり始めた7時に出発する。暗い中で準備をすると、どうも忘れ物をしそうで気持ち悪いのだ。

     やるべきことが全て終わったので4時半に夕飯を食べに小さな村を探検しに出てみたら、近いところにバルがあったので入ってみる。生ビールと野菜がいっぱい入ったトルティージャ2切れで4.3ユーロ。手ごろな値段で腹いっぱいになったのでこれは満足。

     宿に戻ると頼んだ衣類の乾燥が終わってほかの人の洗濯物と一緒に山積みになっていた。オーナーはこっから自分のものを持って行けと言ってるらしいので、覚えのある自分のものを引っ張り出してレジ袋に収めたのだが、うぶちゃんに貰った山用高機能下着をピックアップし忘れたようで、あとで幾ら探しても見つからなかった。折角高いのを奮発してくれたので残念だが一番大変なピレネー越えと次に大変だった今日の雨の山越えで着ることができたから良しとするしかない。


     出発から5日目   牛追い祭りの町

     歩き3日目の5月16日、スビリ。2段ベッド8人部屋で早い人は真っ暗な内から懐中電灯頼りに旅支度を始めて出て行くが、私は明るくなり始めた7時に出発する。暗い中で準備をすると、どうも忘れ物をしそうで気持ち悪いのだ。

  •  2,3時間歩いた所に一軒だけポツンとバルがあったので朝飯を食べることにする。スモデナランハ(オレンジジュース)とボカディージョで3ユーロと少し。ボカディージョはハムやチーズがたっぷり挟まっているので活力の元になる。

     2,3時間歩いた所に一軒だけポツンとバルがあったので朝飯を食べることにする。スモデナランハ(オレンジジュース)とボカディージョで3ユーロと少し。ボカディージョはハムやチーズがたっぷり挟まっているので活力の元になる。

  •  40分ほど歩いた村にまたバルがあったので、こんどはカフェコンレチェを飲ませてもらう。小さな村でも巡礼向けにこういったバルが所々にあって飲み食いには困らないようだ。そこを出発して少ししたら何か物足りないのに気づく。そうだ両手にスティックがないんだ!急いでさっきのバルに駆け戻ると立て掛けておいた場所にそのままちゃんとあったので一件落着。それを見ていた他の巡礼者が「インポータント」と笑いながら声をかけてくれる。確かにスティックは歩き旅には最重要アイテムだというのが二日間の歩きで良く分かった。

     40分ほど歩いた村にまたバルがあったので、こんどはカフェコンレチェを飲ませてもらう。小さな村でも巡礼向けにこういったバルが所々にあって飲み食いには困らないようだ。そこを出発して少ししたら何か物足りないのに気づく。そうだ両手にスティックがないんだ!急いでさっきのバルに駆け戻ると立て掛けておいた場所にそのままちゃんとあったので一件落着。それを見ていた他の巡礼者が「インポータント」と笑いながら声をかけてくれる。確かにスティックは歩き旅には最重要アイテムだというのが二日間の歩きで良く分かった。

  •  巡礼路から少し外れた所に小さな教会があったので覗いて行くことにする。中には小柄なお婆さんがいて、緑の紙切れを渡して何か願い事を書いて十字架の周辺に貼るように言っている(らしい)。日本で言えば神社の絵馬みたいなもんなんか。言葉は分からなくても、とてもおだやかで親切なお婆さんなのが伝わってくる。外に出た所に日本人巡礼がやって来て、これで入ったら悪いのかなと聞いているが、濡れたポンチョで人んちに入って良い訳ないだろう。

     巡礼路から少し外れた所に小さな教会があったので覗いて行くことにする。中には小柄なお婆さんがいて、緑の紙切れを渡して何か願い事を書いて十字架の周辺に貼るように言っている(らしい)。日本で言えば神社の絵馬みたいなもんなんか。言葉は分からなくても、とてもおだやかで親切なお婆さんなのが伝わってくる。外に出た所に日本人巡礼がやって来て、これで入ったら悪いのかなと聞いているが、濡れたポンチョで人んちに入って良い訳ないだろう。

  •  昨日一日中雨の中を歩いたので靴の中がびしょびしょなのが嫌なので、今日はレジ袋を靴下の上に履いて凌いでいる。ネットのどっかで山屋がこうすると良いと書いてたのを読んだ記憶があるので。見た目はまぁこんなもんですが、靴の中でレジ袋がスルスル滑るので、それが良いのか悪いのか分からない。

     昨日一日中雨の中を歩いたので靴の中がびしょびしょなのが嫌なので、今日はレジ袋を靴下の上に履いて凌いでいる。ネットのどっかで山屋がこうすると良いと書いてたのを読んだ記憶があるので。見た目はまぁこんなもんですが、靴の中でレジ袋がスルスル滑るので、それが良いのか悪いのか分からない。

  •  大きな町が見えてきたので今夜の宿があるパンプローナかと思ったが、その手前の大きな町だった。このあたりで韓国人青年二人と仲良くなって、一人は数年前には日本人の女友達がいて日本語も少し話せたのだが今はすっかり忘れてしまったそうだ。私と話すと思い出すかも知れないというので、得意の日本語で色々話し掛けてやったり少しの間歩きながら楽しい時間を過ごすことができる。すぐドイツのカレーンがベンチで休んでいた所に出くわす。カレーンは知らない女の子と一緒なので、良い道連れが出来たようだった。

     大きな町が見えてきたので今夜の宿があるパンプローナかと思ったが、その手前の大きな町だった。このあたりで韓国人青年二人と仲良くなって、一人は数年前には日本人の女友達がいて日本語も少し話せたのだが今はすっかり忘れてしまったそうだ。私と話すと思い出すかも知れないというので、得意の日本語で色々話し掛けてやったり少しの間歩きながら楽しい時間を過ごすことができる。すぐドイツのカレーンがベンチで休んでいた所に出くわす。カレーンは知らない女の子と一緒なので、良い道連れが出来たようだった。

  •  時々会って挨拶してる人と話してみたところ、マドリッドに住むスペイン人の神父さんだった。自分もカトリックで一人で歩いていることとかを片言の英語とスペイン語で話していたら今日のアルベルゲまで一緒に行くことになったようだが(ハッキリしない)、歩くスピードが違うので鈍い私は着いて行くのが大変だった。これが後になって肉刺を作る原因になって暫くの間苦労することになりました。<br /><br /> パンプローナ市内に入り、アルベルゲはあっちだと言ってくれるが、自分の泊まりたいのは別のところで「イエズスとマリア」と言う名前だと伝えたら持参のパンフで調べてくれ、確かにこっち方面にあるようだと又ぞろぞろと歩き始める。

     時々会って挨拶してる人と話してみたところ、マドリッドに住むスペイン人の神父さんだった。自分もカトリックで一人で歩いていることとかを片言の英語とスペイン語で話していたら今日のアルベルゲまで一緒に行くことになったようだが(ハッキリしない)、歩くスピードが違うので鈍い私は着いて行くのが大変だった。これが後になって肉刺を作る原因になって暫くの間苦労することになりました。

     パンプローナ市内に入り、アルベルゲはあっちだと言ってくれるが、自分の泊まりたいのは別のところで「イエズスとマリア」と言う名前だと伝えたら持参のパンフで調べてくれ、確かにこっち方面にあるようだと又ぞろぞろと歩き始める。

  •  やって来たらパンプローナは城塞都市だったことを知る。そそり立つ長い城壁の横を歩きパンプローナ旧市内に入って行く。神父さんたち5人グループは博物館にもなっているカテドラルを見学に行くらしいが、一人の人は私と一緒に目的のアルベルゲに行くようだ。スペイン人なので地元の人に聞きながら探し当てたら、その人はアルベルゲには泊まらずにみんなの元へと行ってしまった。私のために案内人を付けてくれたのがその時になってやっと分かった。神父さんありがとう。

     やって来たらパンプローナは城塞都市だったことを知る。そそり立つ長い城壁の横を歩きパンプローナ旧市内に入って行く。神父さんたち5人グループは博物館にもなっているカテドラルを見学に行くらしいが、一人の人は私と一緒に目的のアルベルゲに行くようだ。スペイン人なので地元の人に聞きながら探し当てたら、その人はアルベルゲには泊まらずにみんなの元へと行ってしまった。私のために案内人を付けてくれたのがその時になってやっと分かった。神父さんありがとう。

  •  パンプローナの公営アルベルゲは外観はそのまま博物館のようだが、中は近代的に改装されておりとても快適に過ごすことができそうだ。表の看板には各国語でアルベルゲと書かれていて、日本語もあった。チェックインしたらまずシャワー、洗濯して干したら食べ物探しと三日目で既にパターンが出来てしまった。

     パンプローナの公営アルベルゲは外観はそのまま博物館のようだが、中は近代的に改装されておりとても快適に過ごすことができそうだ。表の看板には各国語でアルベルゲと書かれていて、日本語もあった。チェックインしたらまずシャワー、洗濯して干したら食べ物探しと三日目で既にパターンが出来てしまった。

  •  大きなアルベルゲで、ベッドルームは壮観だった。全部で何人が泊まれるのだろう、ここと同じ規模で2階にもベッドルームがあるらしい。洗濯場やキッチンも充実してるようだが、まだ巡礼に不慣れなのであちこち探検することが出来なかった。

     大きなアルベルゲで、ベッドルームは壮観だった。全部で何人が泊まれるのだろう、ここと同じ規模で2階にもベッドルームがあるらしい。洗濯場やキッチンも充実してるようだが、まだ巡礼に不慣れなのであちこち探検することが出来なかった。

  •  一段落したので近くのバルで一杯だけビールを飲ませて貰ってから、神父さん達が見学に行ったカテドラルを見たいので行ってみる。3ユーロだが中はこれでもかと言うほど凄い迫力で見ごたえ十分だった。テンションが上がって50枚以上の写真を撮りまくる。<br /><br /> またビールが飲みたいので通りにあるバルに入ってみる。以前テレビで見たスペインのバル紹介では飲み物を注文するとタパスとかピンチョス(小皿料理)をサービスで付けてくれてたが、どこの店でもあるサービスではないようだ。つまみもないし話し相手もいないのですぐ飲み終えてしまった。ママさんは巡礼と言うのが分かっているようで、出るときに「ブエンカミーノ(良い巡礼を)」と声を掛けてくれた。

     一段落したので近くのバルで一杯だけビールを飲ませて貰ってから、神父さん達が見学に行ったカテドラルを見たいので行ってみる。3ユーロだが中はこれでもかと言うほど凄い迫力で見ごたえ十分だった。テンションが上がって50枚以上の写真を撮りまくる。

     またビールが飲みたいので通りにあるバルに入ってみる。以前テレビで見たスペインのバル紹介では飲み物を注文するとタパスとかピンチョス(小皿料理)をサービスで付けてくれてたが、どこの店でもあるサービスではないようだ。つまみもないし話し相手もいないのですぐ飲み終えてしまった。ママさんは巡礼と言うのが分かっているようで、出るときに「ブエンカミーノ(良い巡礼を)」と声を掛けてくれた。

  •  パンプローナと言えば牛追い祭りで有名だ。そのサン・フェルミン祭はやっていないがせめて牛が疾走する通りだけでも見ておきたいので町の紹介地図を見ながらウロウロと探してみる。どうもこの通りらしいと言う所までやってきたが確証がないので歩いている地元の老人を捕まえて聞いてみる。スペイン語しか話さない人なので両手で頭の上に角を作って「バカ(牛のこと)」と言うと伝わったようだが、バカと闘牛用の牛はまったく別物で名前も違うと力説しだし、こちらの腕を掴んで放さない。牛追い祭りの通りが分かればそれで十分なので、牛の呼び方なんてどうでもいいのだがなぁ。でも、この通りを走り抜けて突き当たった丸い闘牛場がゴール地点らしいのが分かったので、その闘牛場まで歩いて往復してみる。

     パンプローナと言えば牛追い祭りで有名だ。そのサン・フェルミン祭はやっていないがせめて牛が疾走する通りだけでも見ておきたいので町の紹介地図を見ながらウロウロと探してみる。どうもこの通りらしいと言う所までやってきたが確証がないので歩いている地元の老人を捕まえて聞いてみる。スペイン語しか話さない人なので両手で頭の上に角を作って「バカ(牛のこと)」と言うと伝わったようだが、バカと闘牛用の牛はまったく別物で名前も違うと力説しだし、こちらの腕を掴んで放さない。牛追い祭りの通りが分かればそれで十分なので、牛の呼び方なんてどうでもいいのだがなぁ。でも、この通りを走り抜けて突き当たった丸い闘牛場がゴール地点らしいのが分かったので、その闘牛場まで歩いて往復してみる。

  •  通りには牛追い祭り用の衣装などを売る店が何軒もあって雰囲気は伝わってきた。サンフェルミン祭は7月だが、こういう店は一年中牛追い祭り用品を売ってるんだろな。地元の人じゃなくて観光客が買うのか?実際の牛追い祭りは見られなかったがこれだけでも満足だ。

     通りには牛追い祭り用の衣装などを売る店が何軒もあって雰囲気は伝わってきた。サンフェルミン祭は7月だが、こういう店は一年中牛追い祭り用品を売ってるんだろな。地元の人じゃなくて観光客が買うのか?実際の牛追い祭りは見られなかったがこれだけでも満足だ。

  •  バルの夕飯というものを食べてみたいので、夕飯が提供される時間の8時に町に出てみる。しかし、パンプローナの町は牛追い祭りとは別の祭りの真最中で、どのバルでも夕飯などは出してくれず酒とタパスだけ。おまけにどのバルも大賑わいの大盛況でごった返している。

     バルの夕飯というものを食べてみたいので、夕飯が提供される時間の8時に町に出てみる。しかし、パンプローナの町は牛追い祭りとは別の祭りの真最中で、どのバルでも夕飯などは出してくれず酒とタパスだけ。おまけにどのバルも大賑わいの大盛況でごった返している。

  •  地元の人たちに混ざり3軒の店を回って一杯飲んではタパスを一皿ずつハシゴしてみた。スペインのバルハシゴと言うのはこうするのだと何かで見たので。どの店も大賑わいでごった返している。こんな状態でちゃんと会計できてるんかなぁと心配になるほど。飲み食いが提供されるのと交換で支払うとは決まってないらしいので、先に支払うのは躊躇する。飲み終わって店を出る時に支払えば間違いがないだろう。

     地元の人たちに混ざり3軒の店を回って一杯飲んではタパスを一皿ずつハシゴしてみた。スペインのバルハシゴと言うのはこうするのだと何かで見たので。どの店も大賑わいでごった返している。こんな状態でちゃんと会計できてるんかなぁと心配になるほど。飲み食いが提供されるのと交換で支払うとは決まってないらしいので、先に支払うのは躊躇する。飲み終わって店を出る時に支払えば間違いがないだろう。

  •  10ユーロ近く使ってしまった割りに満腹にもならないけど、異文化体験なので良しとしよう。今日は朝利用したバルも入れると6軒ものバルにお世話になり、バルはスペインに取ってなくてならないものと言うのが良く分かった。アルベルゲには最初に泊まったフランスのジットで一緒だったドイツのクラーラが隣のベッドにやって来ていた。一度仲良くなると再会出来ることがとても楽しい。<br /><br /><br /> 出発から6日目   王妃の橋<br />

     10ユーロ近く使ってしまった割りに満腹にもならないけど、異文化体験なので良しとしよう。今日は朝利用したバルも入れると6軒ものバルにお世話になり、バルはスペインに取ってなくてならないものと言うのが良く分かった。アルベルゲには最初に泊まったフランスのジットで一緒だったドイツのクラーラが隣のベッドにやって来ていた。一度仲良くなると再会出来ることがとても楽しい。


     出発から6日目   王妃の橋

  •  5月17日、パンプローナの公営アルベルゲ。大きな町を出発するときは大勢の巡礼が一斉に歩き出すから巡礼路は行列になっているので心踊るものがある。これだけの人間が自分と同じように800kmもの距離を歩いてコンポステラ目指しているのが目の当たりにするからだ。

     5月17日、パンプローナの公営アルベルゲ。大きな町を出発するときは大勢の巡礼が一斉に歩き出すから巡礼路は行列になっているので心踊るものがある。これだけの人間が自分と同じように800kmもの距離を歩いてコンポステラ目指しているのが目の当たりにするからだ。

  •  町を抜けると土の田舎道になった。巡礼者の列は長くなっても、途切れることなく続いている。これなら道に迷うこともないし淋しくもない。安心して歩いていられるので気楽だ。今日はネットで何度も見ていたペルドン峠のモニュメントと対面する日なので楽しみにしている。

     町を抜けると土の田舎道になった。巡礼者の列は長くなっても、途切れることなく続いている。これなら道に迷うこともないし淋しくもない。安心して歩いていられるので気楽だ。今日はネットで何度も見ていたペルドン峠のモニュメントと対面する日なので楽しみにしている。

  •  3時間ほど歩いた所に小さな村があって、そこに小さな店があったので食べ物を買いたくて寄ってみる。オレンジジュースとコッペパンを買って隣の教会前のベンチで朝とも昼ともつかない食事を取る。パンは固くて固くて歯が欠けそうだけどメチャウマだ。何も付けなくても十分美味い。日本のパンとは粉が違うようで、かじるとボロボロ崩れるようだけどとても味わいがあるのだ。ボトルに入った濃厚なオレンジジュースは半分飲んだところで水を足して持ち歩き、後の楽しみにする。(せこ)

     3時間ほど歩いた所に小さな村があって、そこに小さな店があったので食べ物を買いたくて寄ってみる。オレンジジュースとコッペパンを買って隣の教会前のベンチで朝とも昼ともつかない食事を取る。パンは固くて固くて歯が欠けそうだけどメチャウマだ。何も付けなくても十分美味い。日本のパンとは粉が違うようで、かじるとボロボロ崩れるようだけどとても味わいがあるのだ。ボトルに入った濃厚なオレンジジュースは半分飲んだところで水を足して持ち歩き、後の楽しみにする。(せこ)

  •  11時半、楽しみにしていた鉄製のオブジェのあるぺルドン峠に到着。ネットで読んでいたとおり今日も強風が吹き荒れている。尾根には巨大な風力発電の機械が列を成して立っていて、ぐるんぐるん回っている。苦労してやってきたので同じような写真だけど何枚も撮っておく。

     11時半、楽しみにしていた鉄製のオブジェのあるぺルドン峠に到着。ネットで読んでいたとおり今日も強風が吹き荒れている。尾根には巨大な風力発電の機械が列を成して立っていて、ぐるんぐるん回っている。苦労してやってきたので同じような写真だけど何枚も撮っておく。

  •  峠を越えて下りになると、大小の石がゴロンゴロンとあって非常に危険な下り坂だった。その先には広大な平原が広がっていて、今日目指すプエンテ・ラ・レイナの町がどこにあるのか見当もつかない。下り終えた所にまた亡くなった人の碑なのか、立派な碑でマリアさまが上に立っていた。

     峠を越えて下りになると、大小の石がゴロンゴロンとあって非常に危険な下り坂だった。その先には広大な平原が広がっていて、今日目指すプエンテ・ラ・レイナの町がどこにあるのか見当もつかない。下り終えた所にまた亡くなった人の碑なのか、立派な碑でマリアさまが上に立っていた。

  •  プエンテラレイナの町に到着。町の取っ付きにアルベルゲがあったが、どうもこれは私営らしいので通り越すと、公営アルベルゲは道沿いにあったので苦労することなくチェックインできる。5ユーロ、今までで一番安い。すぐシャワーを浴びて洗濯したが、干すスペースが見あたらないのでベッドの周りに持参のロープを張って干しておく。あとで気が付いたが、よく調べたらちゃんと外に大きな物干し場があったのだった。まだ巡礼に不慣れなので、こういう簡単なことも見落としてしまう。

     プエンテラレイナの町に到着。町の取っ付きにアルベルゲがあったが、どうもこれは私営らしいので通り越すと、公営アルベルゲは道沿いにあったので苦労することなくチェックインできる。5ユーロ、今までで一番安い。すぐシャワーを浴びて洗濯したが、干すスペースが見あたらないのでベッドの周りに持参のロープを張って干しておく。あとで気が付いたが、よく調べたらちゃんと外に大きな物干し場があったのだった。まだ巡礼に不慣れなので、こういう簡単なことも見落としてしまう。

  •  昨日洗った洗濯物が乾いていないので、シャワーの後はパンツ・シャツなしで長袖長ズボンを直接着ている。どうせ外からは見えないんだから何てことないだろう。荷物を減らすためにパンツは履いている他に一枚しか持ってきてないから自転車操業なのだ。一通りの作業が終わったので、ビールが飲みたいので店がある方へと歩いて行ってみる。車もすれ違えないような狭い通りの両側に高い建物が建っていると言う独特な通りだった。この通りにサンチャゴ教会があったらしいが、気が付かなかった。

     昨日洗った洗濯物が乾いていないので、シャワーの後はパンツ・シャツなしで長袖長ズボンを直接着ている。どうせ外からは見えないんだから何てことないだろう。荷物を減らすためにパンツは履いている他に一枚しか持ってきてないから自転車操業なのだ。一通りの作業が終わったので、ビールが飲みたいので店がある方へと歩いて行ってみる。車もすれ違えないような狭い通りの両側に高い建物が建っていると言う独特な通りだった。この通りにサンチャゴ教会があったらしいが、気が付かなかった。

  •  一軒のバルに入って行ったら、最初のジットで一緒だったブラジル人が定食らしいのを食べていたので、一緒のテーブルに座らせて貰い同じ定食を注文する。噂に聞いていた初の巡礼定食だ。定食にはワインが付くが、その前にビールだ。片言の英語でお喋りして一緒に写真を撮って、名前も交換する。カルロス・アルベルト。コンポステラまで行くそうだから、これからも時々一緒になるだろう。仲間が少しずつ増えて行って楽しい。カルロスは自分の定食に付いていたワインが飲み終わったので、ウェイトレスさんを捕まえてサービスでお代わりを要求していた。そういうのやって良いんだと少し驚いた。

     一軒のバルに入って行ったら、最初のジットで一緒だったブラジル人が定食らしいのを食べていたので、一緒のテーブルに座らせて貰い同じ定食を注文する。噂に聞いていた初の巡礼定食だ。定食にはワインが付くが、その前にビールだ。片言の英語でお喋りして一緒に写真を撮って、名前も交換する。カルロス・アルベルト。コンポステラまで行くそうだから、これからも時々一緒になるだろう。仲間が少しずつ増えて行って楽しい。カルロスは自分の定食に付いていたワインが飲み終わったので、ウェイトレスさんを捕まえてサービスでお代わりを要求していた。そういうのやって良いんだと少し驚いた。

  •  食後は有名な橋の写真を撮りに行く。プエンテラレイナ、日本語で王妃の橋と言うそうだ。中世のころ、大きな川には橋が架かってなくて巡礼が難儀するのを哀れに思った王妃が橋を掛けてくれたのがそのまま町の名前として残ったそうだ。大きな石の橋は何百年経った今でも立派に役目を果たしており、こうして巡礼を向こう岸に渡してくれている。何ともおとぎ話のような物語。

     食後は有名な橋の写真を撮りに行く。プエンテラレイナ、日本語で王妃の橋と言うそうだ。中世のころ、大きな川には橋が架かってなくて巡礼が難儀するのを哀れに思った王妃が橋を掛けてくれたのがそのまま町の名前として残ったそうだ。大きな石の橋は何百年経った今でも立派に役目を果たしており、こうして巡礼を向こう岸に渡してくれている。何ともおとぎ話のような物語。

  •  これもお約束、さわれる有名どころでは実際に手でさわって感触を確かめます。中世の人がこの石を積み上げて作ったんだなーと言う事実が掌を通して伝わってくるようです。アルベルゲへ戻る途中、ドイツのカレーンに会う。同じアルベルゲに泊まろうとしたところ、既に満杯になっていたので他の宿を探すそうだ。今回も知らない女性と一緒に歩いていたのでパンプローナ手前で一緒だった女性かもしれない、二人なら同じ何でも心強いだろう。

     これもお約束、さわれる有名どころでは実際に手でさわって感触を確かめます。中世の人がこの石を積み上げて作ったんだなーと言う事実が掌を通して伝わってくるようです。アルベルゲへ戻る途中、ドイツのカレーンに会う。同じアルベルゲに泊まろうとしたところ、既に満杯になっていたので他の宿を探すそうだ。今回も知らない女性と一緒に歩いていたのでパンプローナ手前で一緒だった女性かもしれない、二人なら同じ何でも心強いだろう。

  •  アルベルゲに戻ると、私を待ってたかのように日本の婦人から話しかけられる。英語を話せますかと聞いてきたが片言だと答える。何があったのか聞いてみたら、同行者が前の宿に貴重品と一緒にパスポートを忘れてきたそうだ。ここのアルベルゲのチェックインでパスポートを出そうとして気が付いたとか。忘れたところが分かっているのなら、同じアルベルゲ同士なのでここで電話番号が分かるだろうから問合せてもらったらと助言したところ、その通り、前のアルベルゲで保管しているのが分かり、タクシーで受け取りに向かうそうだ。命の次に大事なパスポートと言われているのに無くす時は無くすんだなぁと思った。自分も気をつけよう。この女性とは1カ月後にコンポステラで再会します。<br /><br /> 食堂で日記を書いていたら、濡れたポンチョのまま教会に入ろうとした日本人がご機嫌に酔っぱらっていた。近くの欧米人がポンッと発砲ワインの栓を抜いたと同時に「シャンパンかー、オーッくれーっ」と無作法にコップを突きだしていた。欧米の人は苦笑いしながら注いでやっていたが、同じ日本人としてとても恥ずかしかった。<br /><br /> 髭がだいぶ伸びてきたし爪も意外と伸びるのが早い。どちらも買わないと切る事ができないので、大きな町があったら買わないとだ。ユーロも減ってきたのでキャッシングにも挑戦したいし、やらなくちゃならない事が幾つも出てきている。昨日、万歩計を止めるの忘れてたので今日の分と合わせて79,540歩だった。<br /><br /><br /> 出発から7日目  初キャッシング<br /><br /> 5月18日、プエンテラレイナを7時前に出発する。もう来ることがないかも知れない王妃の橋を、渡った側からも撮っておく。

     アルベルゲに戻ると、私を待ってたかのように日本の婦人から話しかけられる。英語を話せますかと聞いてきたが片言だと答える。何があったのか聞いてみたら、同行者が前の宿に貴重品と一緒にパスポートを忘れてきたそうだ。ここのアルベルゲのチェックインでパスポートを出そうとして気が付いたとか。忘れたところが分かっているのなら、同じアルベルゲ同士なのでここで電話番号が分かるだろうから問合せてもらったらと助言したところ、その通り、前のアルベルゲで保管しているのが分かり、タクシーで受け取りに向かうそうだ。命の次に大事なパスポートと言われているのに無くす時は無くすんだなぁと思った。自分も気をつけよう。この女性とは1カ月後にコンポステラで再会します。

     食堂で日記を書いていたら、濡れたポンチョのまま教会に入ろうとした日本人がご機嫌に酔っぱらっていた。近くの欧米人がポンッと発砲ワインの栓を抜いたと同時に「シャンパンかー、オーッくれーっ」と無作法にコップを突きだしていた。欧米の人は苦笑いしながら注いでやっていたが、同じ日本人としてとても恥ずかしかった。

     髭がだいぶ伸びてきたし爪も意外と伸びるのが早い。どちらも買わないと切る事ができないので、大きな町があったら買わないとだ。ユーロも減ってきたのでキャッシングにも挑戦したいし、やらなくちゃならない事が幾つも出てきている。昨日、万歩計を止めるの忘れてたので今日の分と合わせて79,540歩だった。


     出発から7日目  初キャッシング

     5月18日、プエンテラレイナを7時前に出発する。もう来ることがないかも知れない王妃の橋を、渡った側からも撮っておく。

  •  こういう季節なのか、道端にやたらと綿毛のようなのが吹き溜まっている。これ喘息に悪そうだな。延々とあるので幾らかは吸い込んでいるんじゃないのかな。

     こういう季節なのか、道端にやたらと綿毛のようなのが吹き溜まっている。これ喘息に悪そうだな。延々とあるので幾らかは吸い込んでいるんじゃないのかな。

  •  野を越え山を越えと言うか、昨日のペルドン峠以降は丘程度の道がずっと続いているので歩きやすい。こんな長閑な道ばかりだと楽しいなー、巡礼も沢山いるので心強いし来て良かったなー。

     野を越え山を越えと言うか、昨日のペルドン峠以降は丘程度の道がずっと続いているので歩きやすい。こんな長閑な道ばかりだと楽しいなー、巡礼も沢山いるので心強いし来て良かったなー。

  •  最初の村に雑貨屋があったので巡礼が吸い込まれていく。バナナ1本とヨーグルトを仕入れ、ヨーグルトは店の前で食べるのだがスプーンがないので蓋を使って食べるしかない。プラスプーンも欲しいなぁ、どっかで貰えないかな。

     最初の村に雑貨屋があったので巡礼が吸い込まれていく。バナナ1本とヨーグルトを仕入れ、ヨーグルトは店の前で食べるのだがスプーンがないので蓋を使って食べるしかない。プラスプーンも欲しいなぁ、どっかで貰えないかな。

  •  この村では民家の中をカミーノが貫いていた。こういう道もあったのかと驚嘆する。こんな巡礼路がときどきあると楽しいなと期待したが、フランス人の道ではこういうのは後半に1カ所出てきただけだった。

     この村では民家の中をカミーノが貫いていた。こういう道もあったのかと驚嘆する。こんな巡礼路がときどきあると楽しいなと期待したが、フランス人の道ではこういうのは後半に1カ所出てきただけだった。

  •  足のマメが気になるので傷バンが買いたくて村を通るたびに薬屋を探していたところ、やっと道沿いにファルマシアの看板を見つけたので入って行く、オラ!店内に置いてあったのを手に取って買おうとしたら、こっちの方が良いわよと言う感じでもっと適当なのを出してくれる。マメ防止のために足に塗るクリームも欲しいので、身振りで訴えると分かってくれてそれらしいのを出してくれる。二つで4ユーロと少し。全て身振りで伝えたのだが、店主のおばさんはカミーノ沿いの店なので巡礼者なら何が欲しいのか良く分かっているのだろうと思った。最後にブエンカミーノと送り出してくれる。<br /><br /> 村の出口で靴を脱ぎ、さっそく買った傷バンを貼り休んでいたらフランス人の老夫婦がやってきて同じベンチに座った。奥さんが靴下を脱いで足を乾かしてるのを見たら、親指にガッチリと何かを巻きつけている。自分のマメよりずっと重症のようだ。自分も靴下を取って傷バンが二枚貼ってある足を見せると言葉は分からなくても通じるものがあって楽しいひと時を過ごせる。英語はまったく話せないようだけど、パリからバイヨンヌ、サンジャンと自分が来た道を言ってみるとみんな分かるようなので夫婦も同じルートを通ってここまで来たのだろう。コンポステラからフェステラまで歩くと言ってみると、これも通じる。その後の予定である、ビーゴからパリに戻り、8日間パリを観光するという意味で指を8本出して、パリ、サイトシーイングと言ってみるが、これは通じてない。ルックパリと言ったら、これは分かったようだ。夫婦より一足先にたつ時にオルボワと言ったら喜んでくれて、サオナラと言うのでサヨナラと正しい日本語で返してあげる。同じ道を歩く巡礼者同士は、どこでもいつでもすぐ打ち解けられるのが素晴らしい。私がこの道に魅力を感じたことのひとつがこう言う人間同士の温かい交流なので、思った通りだった。

     足のマメが気になるので傷バンが買いたくて村を通るたびに薬屋を探していたところ、やっと道沿いにファルマシアの看板を見つけたので入って行く、オラ!店内に置いてあったのを手に取って買おうとしたら、こっちの方が良いわよと言う感じでもっと適当なのを出してくれる。マメ防止のために足に塗るクリームも欲しいので、身振りで訴えると分かってくれてそれらしいのを出してくれる。二つで4ユーロと少し。全て身振りで伝えたのだが、店主のおばさんはカミーノ沿いの店なので巡礼者なら何が欲しいのか良く分かっているのだろうと思った。最後にブエンカミーノと送り出してくれる。

     村の出口で靴を脱ぎ、さっそく買った傷バンを貼り休んでいたらフランス人の老夫婦がやってきて同じベンチに座った。奥さんが靴下を脱いで足を乾かしてるのを見たら、親指にガッチリと何かを巻きつけている。自分のマメよりずっと重症のようだ。自分も靴下を取って傷バンが二枚貼ってある足を見せると言葉は分からなくても通じるものがあって楽しいひと時を過ごせる。英語はまったく話せないようだけど、パリからバイヨンヌ、サンジャンと自分が来た道を言ってみるとみんな分かるようなので夫婦も同じルートを通ってここまで来たのだろう。コンポステラからフェステラまで歩くと言ってみると、これも通じる。その後の予定である、ビーゴからパリに戻り、8日間パリを観光するという意味で指を8本出して、パリ、サイトシーイングと言ってみるが、これは通じてない。ルックパリと言ったら、これは分かったようだ。夫婦より一足先にたつ時にオルボワと言ったら喜んでくれて、サオナラと言うのでサヨナラと正しい日本語で返してあげる。同じ道を歩く巡礼者同士は、どこでもいつでもすぐ打ち解けられるのが素晴らしい。私がこの道に魅力を感じたことのひとつがこう言う人間同士の温かい交流なので、思った通りだった。

  •  ローマ時代という石橋が現れた。下りるのに大きく段差のある橋で、前の女性はおっかなびっくりと慎重に下りようとしている所をパチリ。日本には何千年も前の遺構と言うのは滅多にあるもんじゃないが、ヨーロッパは石の文化なので腐ることなくずっと保たれている。しかも重要文化財みたいに手厚く保存することなく、私たちが普通にその上を歩き回っている箇所が何度も出てくる。今朝の王妃の橋もそうだが、日本なら文化財レベルだろうに、なんの規制もなしに渡らせてくれている。日光の神橋なんか一般人は絶対に渡らせないもんな。でもここカミーノはまるで文化財の上が巡礼路と同じだ。もっとも、この道自体が世界遺産に登録されているので、そう考えると何となくだが納得するものがある。

     ローマ時代という石橋が現れた。下りるのに大きく段差のある橋で、前の女性はおっかなびっくりと慎重に下りようとしている所をパチリ。日本には何千年も前の遺構と言うのは滅多にあるもんじゃないが、ヨーロッパは石の文化なので腐ることなくずっと保たれている。しかも重要文化財みたいに手厚く保存することなく、私たちが普通にその上を歩き回っている箇所が何度も出てくる。今朝の王妃の橋もそうだが、日本なら文化財レベルだろうに、なんの規制もなしに渡らせてくれている。日光の神橋なんか一般人は絶対に渡らせないもんな。でもここカミーノはまるで文化財の上が巡礼路と同じだ。もっとも、この道自体が世界遺産に登録されているので、そう考えると何となくだが納得するものがある。

  •  村の中に貴重な水場が現れたので、ペットボトルに満タンにする。水は出しっぱなしになっているので、地下水のようだ。牛馬が放たれている田舎だと地下水は危険な気がするが、ここは町中なので大丈夫だろう。こういうチャンスは逃さないのが吉だ。

     村の中に貴重な水場が現れたので、ペットボトルに満タンにする。水は出しっぱなしになっているので、地下水のようだ。牛馬が放たれている田舎だと地下水は危険な気がするが、ここは町中なので大丈夫だろう。こういうチャンスは逃さないのが吉だ。

  •  1時40に目的のエステージャのアルベルゲに到着。思ったより早く着いたのでほっとした。シャワー・洗濯を済ませて宿にあった自販機でハイネケン2本と、とんがりコーンみたいのを買いキッチンのテーブルで飲む。一日の中で最良の時間だ。ここで最初のジットで一緒だったコリアンの金髪女性とバッタリ再会したのでコーラをご馳走する。自分は歩くのが遅いほうだけど彼女もかなり遅かったようだ。若いのでもっと先に行っていると思った。会うのはもう三度目なので、名前を教えてもらう。チューヤンと呼べばいいらしい。自分のことはミッチャンと読んでくれとお願いする。外国人、特に欧米人には母音がはっきりしている日本語の名前はとても発音しづらいらしいので、こう言うときはいつもミッチャンと呼べと言うようにしている。それでも、ミッチャとか、ミッシャンと呼ばれることが多いけど。

     1時40に目的のエステージャのアルベルゲに到着。思ったより早く着いたのでほっとした。シャワー・洗濯を済ませて宿にあった自販機でハイネケン2本と、とんがりコーンみたいのを買いキッチンのテーブルで飲む。一日の中で最良の時間だ。ここで最初のジットで一緒だったコリアンの金髪女性とバッタリ再会したのでコーラをご馳走する。自分は歩くのが遅いほうだけど彼女もかなり遅かったようだ。若いのでもっと先に行っていると思った。会うのはもう三度目なので、名前を教えてもらう。チューヤンと呼べばいいらしい。自分のことはミッチャンと読んでくれとお願いする。外国人、特に欧米人には母音がはっきりしている日本語の名前はとても発音しづらいらしいので、こう言うときはいつもミッチャンと呼べと言うようにしている。それでも、ミッチャとか、ミッシャンと呼ばれることが多いけど。

  •  キャッシングがしたくて町の中をぐるぐる歩き回る。キャッシングはこの旅の生命線なので、やり方をネットから仕入れて印刷して持って来てある。道端にあったATMに紙を見ながらチャレンジしてみたが完敗。失敗したけどカードが飲み込まれなくて良かったこと。飲み込まれたまま出てこなかったら大騒ぎになるとこだった。銀行の中で人に頼んでやってもらいたいが、シエスタなのか扉は開かないので諦める。食料を仕入れたいがパン屋を見つけても閉まったままだったし、シエスタとても迷惑。<br /><br /> アルベルゲの近くまで戻ってきたら、ペリグリノ・メニューの看板が目に入ったので入ってみる。中には顔見知りになったスペインおじさんがいて、私のテーブルまで挨拶に来てくれる。でも、スペイン人はだいたい英語は話さないので何となくワイワイやってるだけだが、それでも楽しい。もっとも、英語で来られてもこちらは片言なので似たようなものか。この旅2回目の巡礼定食だ。

     キャッシングがしたくて町の中をぐるぐる歩き回る。キャッシングはこの旅の生命線なので、やり方をネットから仕入れて印刷して持って来てある。道端にあったATMに紙を見ながらチャレンジしてみたが完敗。失敗したけどカードが飲み込まれなくて良かったこと。飲み込まれたまま出てこなかったら大騒ぎになるとこだった。銀行の中で人に頼んでやってもらいたいが、シエスタなのか扉は開かないので諦める。食料を仕入れたいがパン屋を見つけても閉まったままだったし、シエスタとても迷惑。

     アルベルゲの近くまで戻ってきたら、ペリグリノ・メニューの看板が目に入ったので入ってみる。中には顔見知りになったスペインおじさんがいて、私のテーブルまで挨拶に来てくれる。でも、スペイン人はだいたい英語は話さないので何となくワイワイやってるだけだが、それでも楽しい。もっとも、英語で来られてもこちらは片言なので似たようなものか。この旅2回目の巡礼定食だ。

  •  スペインの巡礼定食は凄い量なのでサラダでさえ気合を入れて食べないと終わらない感じだが栄養補給にはもってこいだ。ふた皿目は鶏肉にフライドポテトがどっさり。デザートはアイスを頼んだら、スーパーで売っているコーンアイスが出てきた、やっぱり!必ずパンも一緒に出てくるので、ナプキンに包んで持ち帰らせてもらう。これが明日の貴重な朝飯になるのだ。<br /><br /> アルベルゲには大体炊事ができるキッチンがあるのだが、自分にはハードル高そうだ。キッチンを使って買ってきたものを料理して食べられればずっと安く済むだろう。いつか挑戦してみたい。<br /><br /> 無礼者の日本人とは今日も同じアルベルゲで一緒になった。英語が堪能らしく、欧米人のテーブルに交じって大声で騒いでいる。また日本の恥をまき散らしているのだろうか。もう一緒になりたくない輩だな。この男以外の日本人巡礼には何人も出会ったが、みんな気持ちの良い人ばかりだったので、こんな男が何を思ってサンチャゴ巡礼をしようと思ったのかが想像できない。<br /><br /><br />歩く歩く歩く2015 フランス人の道3へ続く

     スペインの巡礼定食は凄い量なのでサラダでさえ気合を入れて食べないと終わらない感じだが栄養補給にはもってこいだ。ふた皿目は鶏肉にフライドポテトがどっさり。デザートはアイスを頼んだら、スーパーで売っているコーンアイスが出てきた、やっぱり!必ずパンも一緒に出てくるので、ナプキンに包んで持ち帰らせてもらう。これが明日の貴重な朝飯になるのだ。

     アルベルゲには大体炊事ができるキッチンがあるのだが、自分にはハードル高そうだ。キッチンを使って買ってきたものを料理して食べられればずっと安く済むだろう。いつか挑戦してみたい。

     無礼者の日本人とは今日も同じアルベルゲで一緒になった。英語が堪能らしく、欧米人のテーブルに交じって大声で騒いでいる。また日本の恥をまき散らしているのだろうか。もう一緒になりたくない輩だな。この男以外の日本人巡礼には何人も出会ったが、みんな気持ちの良い人ばかりだったので、こんな男が何を思ってサンチャゴ巡礼をしようと思ったのかが想像できない。


    歩く歩く歩く2015 フランス人の道3へ続く

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  • 万歩計さん 2021/11/04 20:40:57
    初体験の連続
     おくさん、こんばんわ。

     フランス人の道、最初の2冊をじっくり読ませていただきました。初海外一人旅、しかもカミーノへ。初体験の期待と不安も経験すれば「案ずるより産むがやすし」に変わっていく様子が、分かりやすい文章で語られてとても好感を持てました。私もツアーから海外一人旅を始めた時は似たような経験をしました。航空券のネット手配、現地ATMでクレジットカードが飲み込まれたらどうしよう、等々。

     海外旅行、特にカミーノ巡礼の見通しはまだまだ立ちませんが、おくさんの旅行記を読んでいてやり残しているSJJPからアストルガまでを歩きたくなりました。しかし70歳を過ぎ、果たして行けるのか。返す返すもこの数年のロスが痛いです。

      万歩計

    おく

    おくさん からの返信 2021/11/04 22:01:04
    Re: 初体験の連続
    万歩計さんこんばんは。
    いつもありがとうございます。
    私もクレカがATMに飲み込まれて出てこなかったらと、ネットで散々脅かされていたので、慣れない内はドキドキでした。でも、そんなことは滅多にないようですね。

    初めての巡礼だったし、言葉も分からないし勝手も分からないので毎日が手探り状態でした。
    でもやっぱり巡礼同士は温かくて、それは想像どおりで嬉しかったです。

    万歩計さんはSJPPから歩きたいとのこと。
    とても良い目標がありますね。
    きっと実現できると思います。
    もし実行したら、きっとアストルガでストップせずに、コンポステラ迄行きたくなりますよ。
    カミーノは中毒がありますから。笑

    私は2月で72になりますが、体力面の心配はしていません。歩き通すコツは、無理をしなければいいんですよ。
    当たり前のことですが、何度も途中で故障を経験した上での結論です。
    調子が良いと余計に歩いてしまいますが、そこをぐっと我慢して早めに宿に入れば故障なしで完歩出来ると思います。
    ただ、ピレネー越えだけは途中に宿がないので要注意ですね。早めにオリソンに予約出来ると安心と思います。
    お互いに行けるその日まで頑張りましょう。

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