21 北海道・陽春遠き釧路　開拓と昭和を辿る美しい夕陽の街をぶらぶら歩き旅ー１

2021/04/08 - 2021/04/08

３月１日に一通のメールが入りました～”ピーチ９周年記念　国内全路線対象９９９円の特別セール”、もう就航して９年も経ったんですね…。

で今回はつい！…９９９円につられてしまい予約・購入をクリックしてしまいました…、まんまとピーチの営業戦略に乗せられてしまいました。
行先はどこでもよかったのですが９９９円が北海道・釧路しか残っていなかったので釧路往復という節操の無さです…。

航空券のスケジュールは以下の通りです～
往路　大阪・関西/釧路　ＭＭ１２５　１０：３０/１２：３５
復路　釧路/大阪・関西　ＭＭ１２６　１３：１５/１５・４５

しかし、そう簡単には喜ばしてくれないところがＬＣＣの勝手な言い分で、出発の５日前にメールにて”新型コロナウイルス感染拡大に伴う運休及び減便のお知らせ”があり、復路の日程が運休で仕方なく前倒しに変更する羽目に成りました？…、だからＬＣＣは嫌いです！、本当に使えない航空会社です…。

１週間の日程が３泊４日…、だから釧路市内だけのぶらぶら歩きに変更。以前から気に成っていた施設巡りと夕陽が観たいだけなのでそれだけです。
また、折角だから若松町界隈の鉃北センターもぶらついて来ます。

撮影使用カメラ　オリンパスＳＺ－１１・ルミックスＦＸ３７

エリア 釧路(北海道)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 2.5
• グルメ: 3.5
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩 Peach
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

４/８（木）　朝９時過ぎに「関西空港第二ターミナル」に到着、

やっぱり関空は遠いです！～、大阪とは思えない立地です。

＊詳細はクチコミでお願いします（エリアは大阪）

関西国際空港第二ターミナル 空港

連絡バスもがガラガラで思ったより利用客が少ないですね？…、

ＬＣＣのピーチなのでコロナ禍も影響ないと思ってましたが、そうでも無いようです。
時間までコンビニ珈琲でも買って飲んでます。

保安検査を抜けると右手に「フーシアバイピーチ」というピーチショップ、

ピーチのオリジナルグッズなどを販売するショップが出来ていたんですね？、マニアやピーチファンには魅かれるグッズがいっぱいです。

フーシアバイピーチ (国内ゲート店) お土産屋・直売所・特産品

ドン突きが変わり映えのない搭乗口待合エリアです、

コロナ禍の影響でベンチやテーブルの数が減少して配置されてました。

メインの９５番搭乗口から歩いてとぼとぼ行きます～、

駐機場スポットにはピーチにはがいっぱい！、関空だから当たり前なんですが、久しぶりに見ると新鮮な光景です。

搭乗機はＡ３２０型機の旧タイプです、

歩いてボーデングするのはマニアに取っては興奮します！！。

＊詳細はクチコミピーチ航空でお願いします

特にこの角度から観る機体が好きですね！、

企業のロゴが大きくて、後方に垂直尾翼が立って実に好い眺めでマニアックです～。

釧路空港への最終着陸態勢に入りました～、

どうやら風向きの影響で南から入るようです、釧路西港が観えます。

定刻通り１２時３５分に「たんちょう釧路空港」着きました…、

まさか１０ヶ月ぶりにまた釧路に来るとは思いませんでした。

＊詳細はクチコミでお願いします

釧路空港（たんちょう釧路空港） 空港

ターミナルを出たところ直ぐの「釧路空港連絡バス」に乗車します、

１２：４５発だそうですが、乗客はたった１０名ほどでした？…。

＊詳細は過去のクチコミでお願いします

釧路空港連絡バス 乗り物

今回は鳥取大通５丁目バス停で下車しました、

で大通りを歩いて７分ぐらいの鳥取神社に向かいます～、城のようなこの建物は？。

直ぐの交差点を曲がると辿り着きました「鳥取神社」です、

釧路市の新釧路川から西部、国道３８線の一画は旧鳥取町だった名残りからその地名が残ってます。

先ずは拝殿にて旅の祈願をしましょう！、

明治２４年に出雲大社より御祭神・大国主大神を拝請し創建された由緒ある神社です～、合掌！！。

境内はアスファルトが敷く詰められて、厳かな雰囲気では有りません？…、

社務所も至って事務所のような造りで風雪や厳寒からの対策なんでしょうね。

今回の目的の一つ「鳥取百年館」です、

昭和５９年に移住百年を記念して造られた移住に関する郷土資料館です、故郷の鳥取城をイメージし復元して開館しました。

＊詳細はクチコミでお願いします

鳥取百年館 美術館・博物館

入館料は無料ですが受付で記帳をしてから入ります～、

この立派な棟鬼瓦は鳥取・龍峯山興禅寺からの寄贈で、鳥取藩主池田家の菩提寺です、家紋の揚羽蝶がありますね。

２階へ向かうと先ず目に付くのがこのプレート”鳥取県士族移住の地”、

維新によって多くの武士が職を無くし、糧を求めて未知なる大地・蝦夷の地へやって来たんですね～、明治１７年から入植が始ったんですね。

武士の証である甲冑や脇差しに槍なども共に持参したんですね、

武士として生まれ生きて来た筈が、鋤や鍬を持ち換えて開拓をするのは志や誇りに対する葛藤だったと思いますね？…。

生活の様々な道具が寄贈され展示されてます～、

時代劇でしか見たことのないような物まで本物として観ることが出来ます。

当時としては珍しい真空管ラジオやレコードプレイヤーが展示…、

おそらく大正末期から昭和初期に掛けての物だと思いますが、かなり裕福な方だったのでしょう？。

１階の展示室は大広間のように成ってます～、

主に鳥取藩主・池田家や故郷とまつわる展示物に、皇族の方が来られた際のものなどもありました。

煌びやかな傘は「因幡の傘踊り」で用いらるもの～、

毎年８月に開催される”鳥取しゃんしゃん祭り”といってとても華やかな傘踊りは誰もが参加できる夏の風物詩です。

１時間半余りゆっくりと貸し切りで見学をさせて頂きました～、

開拓移住者にとって遠く離れた故郷・鳥取こそがこの地で生きてゆく為の心の支えだったのでしょうね～、先人達の弛まぬ必死な努力の賜物だと思います。

では、南へ伸びる鳥取東通りをぶらぶら歩いて行きます～、

道端で見つけた春の風物詩・ふきのとうがいっぱい咲いてます！…、しかも大きいのでびっくりです？。

釧路を代表する「日本製紙・釧路工場」が在りますね～、

ご家庭でお世話に成るクリネックスやスコッテイと言えばお解りかと思います。

また、雪が降って来ました…、手が凍えそうです？…。

日本製紙釧路工場 名所・史跡

１．３ｋｍのドン突きがＪＲ根室本線「新富士駅」です、

駅前には蕎麦屋とコンビニが在るだけです…、寒いのでコンビニで珈琲でも買いに行きます。

＊位置情報がずれていますご注意を！

新富士駅 駅

駅舎も無い無人駅なのでホームの待合室が唯一寒さをしのげるところ～、

珈琲とドーナツで小腹を満たして温まりましょうか！。

＊新富士駅はＪＲ貨物の釧路貨物駅でもありコンテナ荷役作業を担ってます

２番線下り方面、１５：２２発釧路行き普通列車が一両で来ました～、

キハ４０形の気動車はまだ頑張ってますね！、いずれはＨ１００形に代わるのだろうけど残して欲しいなぁ？～。

一駅５分で終点「釧路駅」に着きました、

先日のニュースで拝見した”花咲線 祝 全通１００周年”のイベントが駅で催されてました～、花咲線とは釧路/根室間の愛称で、正式には根室本線の終着駅です。

＊詳細はクチコミでお願いします

釧路駅 駅

駅構内に在る「ＪＲ釧路駅釧路市観光案内所」に立ち寄ります、

いつも通りの地元の生きた情報を仕入れていきましょう！。

＊詳細は過去のクチコミでお願いします

JR釧路駅釧路市観光案内所 名所・史跡

変らぬ駅舎を観れば何故かほっとします！…、

今日は雪が降ったり止んだりで４月だと言うのに4℃はまだ冬です…、これなら手袋とマフラーを持って来れば好かったと反省してます？…。

今夜の宿は駅・バスターミナルから近い「駅前ホテルパルーデ釧路」です、

外観や館内もリニューアルされて随分と変わりました？…、以前は駅前ホテルアダチと言ってザ・昭和の安っぽい駅前ビジネスホテルでしたが？…。

＊詳細はクチコミでお願いします

駅前ホテル　パルーデ釧路 宿・ホテル

訳ありプランで予約をしましたがご厚意でアップグレードです！、

最上階の禁煙シングルでコンパクトですが寝るには申し分なしです！～。

古いながらもリニューアルされて綺麗です～、

デスクの頭上にはつっかえ棒が設置されて物を干すには使い勝手も悪くないです。

デザイナーズホテルとまではいかなくても雰囲気は好いです～、

しかも照明も明るくて好いですね！～。

但し、ユニットバスなのでここだけは入れ替えが出来なかったのかな？…、

昭和のままのサイズに狭さも加わって使い難い？…、シャンプー類も安っぽいまま？…。

釧路に来たんでやはり足が向いてしまいました？…、

駅の北側に佇む「鉃北センター」はまだ健在でした、良かった！。

路地に足を踏み入ると昭和にタイムスリップしたかのようです？～、

物音一つしない異空間がここに存在するんですね…。

人生に疲れた男達が吸い込まれるように行き場を探す路地～、

傷を肴に酒を飲めば酔うほどに心が騒ぎ目が濁る～、そんな演歌が浮かびます♪。

廃墟なのにどこか生活の匂いがして来るから不思議？…、

このまま昭和の遺構として保存し残して欲しい景観ばかり。

でも、クチコミでの新規登録は以前から拒否されてます？…。

どこから見ても絵に成るほど懐かしい雰囲気に慕う…、

まるで映画のセットの中にいる主役のようです。

この右手には東荘という木賃宿が在りました…、

出稼ぎや買付商人に酔い潰れた客などで繁盛してたのはもう遠い過去の話しです…。

店との隙間がたったこれほどしかない？…、

違法であろうと時代が許したんですね～、溶けない残雪が物語ます。

隣の「北鉄ショッピングセンター」のアーケードも健在、

あれ？、一軒だけ提灯に灯りが点いてますね…、と言うことは営業してますね…。

この角には住民が住んでられる住居で生活感があります、

但し、店はもう廃業されたようですね、テレホンクラブ？…、向かいはスナック・ぷう太郎って昭和です。

そのテレホンクラブ、ハートブレイク！モンロー～、

壁面だけがまだまだ現役のように見る者に誘いかけて来る？…、でもテレホンクラブって知ってますか？…。

ドン突きを出るとそこには自給自足の為のマイ畑？…、マイ洗濯物干し場に成ってます…、

囲いの向こうは直ぐＪＲ釧路駅構内です。

テレホンクラブからアーケードを観れば長い路地～

昭和４０年後半頃はとても賑やかな商店街だったのですがね？、知っているだけに切ないものがあります。

唯一、営業中の幟が立ってた「居酒屋 鶴」、現役でやってたんですね？…、

他は全て廃業されたんでしょうかね？、やはり鉃北センターは永遠に不滅です！！。

道路の向かい側の且つての小路も残っていました…、

昨年とほぼ現状を留めていますが、数年後には更地に成っているかも知れません？。

小路に足を踏み入れると時が止まった様です…、

ここだけは音もない別世界の静寂だけが流れています～。

カーブを描いたモダンな造りに色褪せた店が物悲しい…、

哀愁を越えたところに人は何を探すのだろうか？…。

廃墟寸前に朽ち果てるような空間で「ユー＆ミー」、そして「スナック多聞」、

その看板だけが妙に今を伝えているようなアンバランスな不思議な世界です。

朽ちるも輝くもその顔に西陽が容赦なく射していく～、

過去の賑わいなど戻らないことは解っているのに、ただ切ないね…。

春の陽の光は斜陽の如く照らし合わせる～、

誰もいなくなった街の片隅に忘れられた時間だけが泣いているようです。

モルタル３階建ての木賃宿のようですが看板が上がってます…、

壁面が剥がれ落ちているようでまさしく斜陽の言葉がに合います…。

この通りも且つては飲み屋が建ち並んでいたようです～、

シャッターが降りてますが以前は十数軒の店が入っていたようです。

近くで掃除をしていたおばちゃんに伺うと～、以前は会社の寮だったとか？…、

でもアパートだったかも知れない？と、あやふやな記憶でした。

時間を掛けて歩けばもっと昭和の遺構が観れそうですね？…。

釧路駅構内が見渡せる唯一の「巴人道跨線橋」に来ました、

今では縮小されて寂しい限りですが、ここからの眺めが本当に好きです！。

特に夕暮れ時は西陽に照らされた街並みの雰囲気が一変します～、

そして、レールがどこまでも輝いて観えるんです。

どうやら夕陽が観れるようですよ！。

１両の普通列車が走って来ました～、

キハ５４形５００台・気動車なので釧網線・１７：３２発の摩周行きのようです。

たまにはこのような写真も好いですね！。

釧路では夕陽のスポットナンバーワンの「幣舞橋」です！、

釧路川に架かる絵に成る橋として人気の高い観光名所ですからね。

＊詳細は過去のクチコミでお願いします

幣舞橋 名所・史跡

今日の日の入り時刻は１７：５６とありました、

河口に沈む夕日が観れそうです…。

夕陽が姿を出しました…、

本当は夕陽をバックに幣舞橋がシルエットに成る写真が一番だと言われてますが、やっぱり水面と大空が燃える絵が一番でしょう～。

夕陽が水面に空を燃えるように紅く染まりゆくひととき～、

こうして静かに迎えることが出来て幸せを感じます…、あ～来て良かったと！。

そして、夕陽を観ると思い出す”夕陽と共に♪”～、

ＧＳサウンドのザ・ワイルドワンズの曲で、加瀬邦彦さんが好きでよく練習しました…、想いも恋も全ては夕陽と共に消えてゆくんですね…。

最大望遠で夕陽を捕らえましたが、デジコンゆえにこれが限界？…、

単調な絵に成ってしまいましたが、辺りでは数十人が立ち止まって撮影会でした。

夕陽が沈んだ後の静寂感って好きですね…、

橋の袂から観るフッシャーマンズワーフと釧路川に流れゆく雲～、ただただ美しい。

そして、整然と並んだ街灯の美しさ～、

個人的ですが、３０数年前に旅したフランスのシェルブールの街と雰囲気が似ているんですがね。

夕陽を見た後は歓楽街の末広町に在る「河むら釧路本店」でいただきます～、

何十年ぶりでしょうか？…、釧路ラーメン発祥の店と言われる魚系の醤油ラーメン
はあっさりとしたシンプルな昔ながらの沁みる味です！。

＊詳細はクチコミでお願いします

河むら 釧路本店 グルメ・レストラン

至って見た目も食材もシンプルな醤油ラーメンです？…、

が味は魚系の風味と奥の深い味わいに至福のひとときに包まれます～、

あ～旨い！…、沁みる旨さです。