2020/02/21 - 2020/02/23
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その昔、卑弥呼の時代よりもずっと昔、まだ神々の姿が見えていた頃のお話です。
一人の男神ヤマサチヒコが運命的に出会った娘が、海の底の宮殿で暮らすトヨタマ。
ヤマサチヒコとトヨタマの二人は出会った瞬間に互いに一目惚れし、海の宮殿で3年間を過ごしました。
ヤマサチヒコが地上への帰還を決めたときも、トヨタマは愛する者を追い、海を出て一緒に暮らす生活を選びました。
新たな命を授かったトヨタマはヤマサチヒコに神の子を身籠もった事を伝え、産屋を建て、中に籠もりました。
トヨタマは産屋に入る時に「一つだけ約束を。私が神の子を産み落とすまで、絶対に中を覗かないでください」と言い、ヤマサチヒコもその約束を守ると誓いました。
しかし、ヤマサチヒコは、やってしまったのです。
産屋の中から聞こえてくるトヨタマのお産に苦しむ声は時と共に激しくなり、産屋の壁が振動するほどの苦しみが外で待つヤマサチヒコにも伝わってきます。
ヤマサチヒコはトヨタマを想う気持ち、そして好奇心に負けて産屋の扉をそっと開け、中を覗いてしまったのです。
ヤマサチヒコが目にしたモノ。
それは美しく輝く妻;トヨタマの姿ではありませんでした。
産屋の中で、床に体を這わせ苦しみ藻掻いていたのは、巨大なヤヒロワニ(八尋和邇)。
その恐ろしげな姿に驚いてしまったヤマサチヒコは、そのワニが妻のトヨタマであると知りながらも腰を抜かし、その場から逃げ去ってしまいました。
そして、トヨタマは夫に本来の姿を知られた事を恥ずかしく思い、赤子を産屋に残し海の宮殿へと還って行きました。
ワニから生れ出たオトコの赤子のホデリとホヲリ。
この二人の赤子のどちらかが神武天皇の祖父となるのは、また後の世のお話です。
----------日本最古の歴史神話;古事記より--------
(写真:トヨタマの産屋があった鵜戸神宮)
☆古事記を巡る宮崎旅
旅行記-1:本当はアダルトな古事記:https://4travel.jp/travelogue/11616411
旅行記-2:実はエグい古事記:https://4travel.jp/travelogue/11617927
旅行記-3:モアイを肴に時間旅行:https://4travel.jp/travelogue/11620618
旅行記-4:朱の鳥居を駆ける龍神:https://4travel.jp/travelogue/11622560
番外編:京薫る美々津☆レトロ散歩:https://4travel.jp/travelogue/11630623
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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冬に宮崎を訪れ、日本最古の歴史神話である古事記に縁のある地を旅し、旅行記-1の“高天原の物語-1”ではイザナギ・イザナミの国産みから、アマテラス(天照大御神)の孫ニニギ(邇邇芸命)による高千穂への“天孫降臨”までを紹介した。
高千穂峡 自然・景勝地
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旅行記2の始まりは、天岩戸事件で大活躍したアマノウズメ(天宇受売命)のその後のお話から。
天岩戸事件とは、アマテラスが弟神のスサノヲ(須佐之男命)の狼藉に耐えかねて天岩戸に籠り、その結果として世界が魑魅魍魎が跋扈する闇に覆われ、困った神々が“アマテラス奪還作戦”を企て、女神;アマノウズメの捨て身の踊りで無事にアマテラスが岩屋の中から救出された事件のこと。
この事件以来、アマノウズメはその実力を買われアマテラスの孫のニニギが地上に降臨するときも、ニニギのお供を仰せつかった。
と言っても、アマノウズメが期待されていたものは彼女の美貌と妖艶さ。
実は、ニニギが地上に降り立とうというその時、高千穂への道の途中で立ちはだかり待ち構えていた神が居たのだ。
その神の名はサルタヒコ(猿田彦)で、サルタヒコ神の赤ら顔と鼻の高い様相はその後の天狗の原形となったと言われている。
アマノウズメはニニギよりも先に高千穂への道を下り、待ち構えていたサルタヒコに得意のお色気で迫り、サルタヒコはアマノウズメの美しさにイチコロ。
もともとアマテラスに逆らう気のなかったサルタヒコはアマノウズメと一緒にニニギの“天孫降臨”の一行となり、その後二人は結ばれ子孫を残した……と古事記には記されている。
(写真:天岩戸の前で踊るアマノウズメ像 天岩戸神社にて)天岩戸神社 寺・神社・教会
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イチオシ
道中多難を極めた天孫降臨も無事に遂行したニニギ(アマテラスの孫)は、そのまま日本を視察(放浪)する旅へとでた。
それまで高天原の崇高な神の世界しか知らなかった若いニニギにとって、地上の旅はワクワクで溢れ、初めての事ばかり。
そんなある日、ニニギが出会ったのはオオヤマヅミ(大山津見神)の娘であるサクヤビメ(木花之佐久夜毘売)で、ここでも二人は一目会うなり恋に落ち、サクヤビメはニニギの子を宿した。
サクヤビメの父神は二人の関係を許し、ニニギにサクヤビメの姉であるイワナガヒメ(岩長比女)も二人目の妻として差し出した。
実はこの二人の姉妹には秘密があり、妹のサクヤビメは子孫繁栄を、姉のイワナガヒメには永遠の命を司る力があり、ニニギは姉妹を娶ることで不老不死と未来永劫の子孫繁栄を手に入れる筈だった。
(写真:高千穂峡)真名井の滝 自然・景勝地
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しかし、二人の姉妹が内包する能力に気がつけないニニギは姉のイシナガヒメだけを離縁し、父親の元に送り返してしまった。
その理由は、イシナガヒメが醜女だから……、それだけ。
見た目だけで人物を判断してしまったニニギは面食いだったのだろうが、その代償は大きく、ニニギ以降の神々、そして人間には永久の命を望む資格はなくなり、生は死と背中合わせの存在となった。
また、ニニギは天帝アマテラスの孫にしてはなんとも軽率な神で、サクヤビメが子を宿した時も「たった一夜の契りで自分の種から妊娠する訳はない。どこかよその神の子供なのだろう」とサクヤビメを責めたとある。
自分から手を出した女性の妊娠を認知しないだなんて全くニニギはオトコの風上にも置けないヤツだが、建前としてはニニギは日本の天皇家の直径の先祖神という位置づけなので、これ以上、彼の行動について言及するのはやめておこう。
(写真:サクヤビメをモデルとした御朱印帳、家で待つ娘へ高千穂にて購入) -
サクヤビメが産んだニニギの子は、ホデリ(火照命)、ホスセリ(火須勢理命)、ホヲリ(火遠理命)の三つ子の男子。
そして、三つ子の中の長兄;ホデリと末弟;ホヲリが、古事記神話の次の主人公となっていく。
古事記神話の次の舞台は、高千穂からは離れた宮崎市の青島。
青島には青島神社があり、そこに残されているのが浦島太郎で有名な“竜宮伝説”だ。
(写真:宮崎空港を離陸した飛行機の窓から眺める青島) -
青島があるのは、宮崎ブーゲンビリア空港から車で30分の地。
宮崎は観光ポイントが散らばっているため効率よく巡るには車が一番なので、私たちは空港近くのレンタカー屋で車を手配した。
予約したレンタカー屋はJネットレンタカーで、所在地は空港から徒歩5分。
空港から送迎車を呼べば来てくれるが、天気が良ければ歩いた方が早い。
Jネットレンタカーは大手ではないが、車もきっちりと整備してあり利用に何の問題も無く、料金も大手よりは断然お安いのでお勧めできる。 -
青島は小さな島で、その島を形成しているのはなんと貝殻。
亜熱帯地方の島へと行くと珊瑚でできたコーラルリーフが有名だが、青島は珊瑚ではなく、隆起海床の上に潮の流れで貝殻が長い年月をかけて堆積し、今でも島の周囲には貝殻が堆積し、島の面積は変わり続けているそうだ。 -
さすがに、島の中央部の貝殻は長い年月の経過と共にすでに砕け、海砂なのか貝殻なのか元の形は分からないが、島の周囲の海と接する海岸線には貝殻がこれでもかというほど堆積している。
私たちが青島に到着して最初にしたのは、海岸での貝殻探し。
この大量の貝殻の中からタカラガイと呼ばれる貝を探し出す。 -
タカラガイは別名を真砂貝といい、表面がツルツルに光るその姿は様々な貝の中で一際目立つのだが、海岸には小さいタカラガイは沢山あるのだが、なかなか完全系の大きなタカラガイは見つからない。
それでも、それなりの大きさのタカラガイを見つけ、島の中央にある青島神社に参拝に行く。 -
青島神社は縁結び神社としてその名を知られているが、私たちが貝殻を探していた目的は縁結びではなく、海の神様への祈願。
島の奥社には“真砂の貝文”と呼ばれる岩があり、そこに願い事を唱えながらタカラガイを供えると願いが叶うと云い伝えられている。
お賽銭ではなく、貝殻を奉納すると言うところがなんとなく信憑性がある気がして、私たちもその云い伝えに乗ってみることにした。
お供えする貝殻はタカラガイがベストだが、その昔は自分の願い事と同じイメージの貝を海岸で探してきて奉納したそうで、基本は貝殻の種類に決まりはない。 -
青島神社があるのは宮崎だが、日本の神社なのにその雰囲気はもう南国。
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神社の奥社へと続く参道には、ビロー(枇榔)樹が生い茂っていてジャングルそのもの。
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5000本以上のビロー樹が生息する青島は青島神社を含め島全体が青島亜熱帯性植物群落として国の天然記念物に指定されている。
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亜熱帯植物が島全体を覆い尽くす青島だが、そのジャングルの中にあるのが青島神社の絵馬の回廊。
青島神社 寺・神社・教会
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イチオシ
神社に奉納された絵馬がトンネルとなり、シダやシュロが生い茂る熱帯の雰囲気と不思議なコントラストを作りだしていた。
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青島神社の絵馬は“願掛け雛”が描かれており、野球の巨人軍のキャンプでも利用される青島では、選手の必勝祈願の絵馬もあるそうだ。
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絵馬のトンネルをくぐりビロー樹の森を抜けると、その先にあるのが青島神社の元宮(もとみや)である奥社。
ジャングルのしっとりとした緑の中で朱の社が印象的だが、実はこの奥社のある場所は青島神社が建立される以前から地域の人たちに海神信仰の聖地として奉られていた場所だと云うことだ。
旅行記のはじめで紹介した拾った貝殻に願いを込めて奉納する貝文は、その始まりは弥生時代であるとも云われている。 -
現在の奥社には土器を投げて吉凶を占う“天平瓮投げ”があり、磐境と呼ばれるエリア向かってに土器を投げ、見事そのエリアに土器が入れば心願成就し、天の平瓮が割れれば開運 厄祓になるとされている。
この“天平瓮投げ”はなんとなく現代的に感じられ近世にできた吉凶占いかと思いきや、日本書紀にその記述が残されていると云うことで、かなり古い時代からある占いらしい。 -
でも、占いに使用するその土器は1枚200円で販売されている。
工業生産品である土器の単価を考えたら1枚200円はどう見ても高すぎ。
神武天皇の時代に始まった吉凶占いも、経済活動の波に飲み込まれ、今では商業として成りたっているようだ。 -
そんな青島だが、この島にも古事記に関する伝説が残されていて、主要登場人物は旅行記の冒頭で紹介したホデリとホヲリとトヨタマ。
ホデリとホヲリはアマテラスの孫のニニギとサクヤヒメの間に生まれた三つ子の兄弟で、長兄;ホデリは通称;ウミサチヒコ、末弟;ホヲリは通称ヤマサチヒコと呼ばれ、彼らは青島界隈をその勢力域としていたそうだ。
弟のヤマサチヒコは山で狩猟を兄のウミサチヒコは海で漁をする生活をしていたのだが、毎日毎日同じ事の繰り返しでは単調すぎて飽きてしまうモノで、ある日、兄のウミサチヒコは弟のヤマサチヒコにお互いの仕事道具を交換し、仕事を交代しようと持ちかけた。
ヤマサチヒコも山での猟の生活に飽き飽きしていたので兄の“お仕事交換”の申し出を快諾したのだが、いくら仕事道具を貸してもらったからといって、すぐにその道のプロフェッショナルになんてなることはできやしない。 -
イチオシ
ある日、慣れない海での漁でヤマサチヒコは兄から借りた大切な釣針を魚に捕られてしまい、その魚を見失ってしまった。
ヤマサチヒコは釣針が兄の大切なモノと知っていたので海の中へと潜り、その釣針を探し続けたのだが、広大な海の中でたった一つの釣針を探すのは至難の業。
結局、ヤマサチヒコは釣針を探し出すことはできずに、兄にそのことを話すと兄は激怒し、兄の怒りは収まることはなかった。
ヤマサチヒコは自分の大事な狩猟用の剣を砕いて、兄のために1000本の釣針を作ったが兄のウミサチヒコは納得しなかった。
(写真:明け方の青島) -
困り果てたヤマサチヒコに救いの手を差し伸べたのは製塩の神であるシホツチ(塩推神)で、「オオワタツミ(大綿津見神)の宮殿に行けば、その娘のトヨタマ姫(豊玉毘売)が釣針探しの力となるだろう」と指南した。
しかし、深い海の底にある宮殿へはヤマサチヒコの力のみでは行くことはできない。
そこで、ヤマサチヒコは一計を練り、宮殿に出入りする侍女が水を汲みに来る井戸で待ち伏せをすることにし、見事、侍女を通じてトヨタマとコンタクトをとることに成功した。
(写真:侍女が水を汲みに来た玉ノ井の井戸。
貝殻島の上にある井戸なのに、真水が噴出する奇跡の井戸として現在でも聖水扱い) -
水を汲みに来た侍女と共にワタツミ宮殿へと向かったヤマサチヒコはトヨタマ姫に一目惚れ。
そして相思相愛となった二人は3年を海底の宮殿で過ごし、3年を経たある日ヤマサチヒコは、自分が何の用事でトヨタマに会いに来たのかをやっと思い出した。
ヤマサチヒコから釣針の話を聞いたトヨタマは、魚たちを集めて、喉に釣針が刺さっている魚を探してくる様に指示し、あっという間にヤマサチヒコが無くした釣針を飲み込んだ魚を探し出しだした。
無くしたと思っていた兄の釣針は無事にヤマサチヒコの手に戻り、ヤマサチヒコは無事に兄に大事な釣針を返すことができ、めでたし、めでたしの大団円となり、ヤマサチヒコとウミサチヒコはその後、仲良く兄弟で力を合わせて暮らしましたとさ……で、古事記は終わらない。 -
イチオシ
トヨタマは、ヤマサチヒコにある言葉を教えたそうだ。
それは「この釣針は愚かで、つまらなく、うまくいかない、貧乏の針」というフレーズ。
トヨタマが云うには「この言葉を唱えながら兄に釣針を返せば兄の釣針は役立たずとなり、兄のウミサチヒコが貴方をいじめることはなくなるでしょう」と。
ヤマサチヒコはトヨタマの教え通りにこの魔法のフレーズを唱えながら兄に釣針を返し、兄のウミサウヒコはトヨタマが仕込んだ悪魔のフレーズの呪いで、いくら海で漁をしても魚が一匹も釣れない毎日が続き、日々の生活すら苦しくなる状態に。
最終的には、兄のウミサチヒコは弟ヤマサチヒコの配下に下ること願い出て、釣針の呪いを解いて貰ったそうだが、コレって、どうなのだろうか?
兄の釣針を無くしたのは弟で、兄が釣針を弁償せよ、さがせ!と弟に迫るのはオトナ気が無い所もあるが至極当然のことで、多少意地悪な兄であったとしても、釣針に呪いをかけ仕事をできなくさせるだなんて、兄弟げんかの域をでてエグいお話なのではないかと思う。
(写真:明け方の青島神社) -
そんなヤマサチヒコとウミサチヒコの伝説が残る青島だが、私がこの島を訪れたのはその伝説の舞台が見たかったから……だけはない。
地形の美しさに惹かれたのが第一の理由だ。
実は、私は日にち、時間を変えてこの島を訪れている。
私が訪れる際の基準としたのは、潮。
宮崎県の青島辺りは潮の満ち引きが激しく、満潮と干潮時に1m以上の潮位の差が出る時もある。
(写真:満潮時の青島/宿泊した宿から見える青島)青島グランドホテル 宿・ホテル
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青島は貝殻が堆積してできた島だが、その島の基礎となる部分は貝殻ではなく“隆起波食台”と呼ばれるこの地方独特の特殊な地形。
未だ地球の大地がしっかりと固まりきれていなかったほどの遠い昔、砂岩と泥岩が交互に重なった山(巨大なミルフィーユをイメージ!)が海の中へと沈み、更に長い年月をかけて寄せて返した海波がその表面を階段状に削った地形で、その様子がまるで巨大な洗濯板のように見える事から“鬼の洗濯板”と呼ばれる地形だ。
一枚前の写真は宿泊した宿から眺めた満潮時の青島で、特徴的な鬼の洗濯板地形はほとんど見えていない。
しかし、この写真は干潮時の青島を高台から眺めたモノで、貝殻でできた緑豊かな島の周りに、潮が引いて現れた鬼の洗濯板地形が大きく広がっているのが分かる。
(写真:干潮時の青島)青島 自然・景勝地
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現在は青島までは橋が架けられ、潮が満潮の時も干潮の時も島への往来は可能となっているが大正時代までは島への橋はなく、干潮の時にしか島に渡ることはできなかったそうだ。
(写真:満潮時の青島) -
満潮時の青島は、周囲に広がる鬼の洗濯板は海水の下で、水面に現れるピョコピョコの岩がその波の下に特殊な地形が隠れていることを示している。
(写真:満潮時の青島) -
満潮時には青島神社の一の鳥居のすぐ側まで海水が迫ってきていて、大潮の満ちたときには鳥居の足下まで海水が上がるそうだ。
(写真:満潮時の青島) -
青島周囲の遊歩道も、満潮時には道のギリギリの所まで海水は責めてきていた。
(写真:満潮時の青島) -
一方、干潮時の青島は橋の上から見てもその差が歴然。
満潮時には橋の下にはたっぷり海水があり、橋の袂には打ち付ける海水が上がっていて危うく靴を濡らしてしまいそうになったが、干潮時には橋の下には海水はなく、カラカラになった鬼の洗濯板が大地に剥き出し状態。
(写真:干潮時の青島) -
鬼の洗濯板の岩面には、六角形が連続した形の岩の模様が刻まれている。
自然界では六角形が安定な形。
ウユニ塩湖やデス・バレーの塩の結晶、柱状節理など自然界でよく見られる亀甲模様が青島にもあった。
(写真:干潮時の青島)鬼の洗濯板 自然・景勝地
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干潮時には青島神社の一の鳥居に周辺にも海水は全くなく、鬼の洗濯板が出現し、潮だまりには磯の生き物の姿があった。
(写真:干潮時の青島) -
遊歩道の周囲にあった海水も引き潮で沖へと後退し、干潮時と同じアングルで撮った写真でも、風景の差は一目瞭然。
(写真:干潮時の青島) -
満潮時には遙か遠く海の中に浮かんでいるように見えた灯台も、干潮時に訪れた時にはそのすぐ近くまで波に濡れずに歩いて行けてしまうほどの状態。
本州にいるとなかなかここまでの干満差のあるダイナミックな光景は目にする機会が少ないので、ちょっと興奮してしまった。
(写真:干潮時・満潮時の青島灯台周辺) -
青島に残るヤマサチヒコとトヨタマ姫のラブ・ロマンスは、後の世の竜宮伝説(おとぎ話の浦島太郎)の元になったと云われている。
しかし、古事記では竜宮城から地上へと戻ったヤマサチヒコの時間軸にズレはなく、またトヨタマ姫もヤマサチヒコに玉手箱を渡していなく、また、ヤマサチヒコも白髪のお爺さんにはなっていない。
ヤマサチヒコとトヨタマ姫は子供を授かり、幸せな日々だったとハッピーエンドのお話となっている。
(写真:青島神社) -
イチオシ
しかし、そこかしこにエグいオチを散りばめている古事記が、この二人をハッピーエンドのままで終わりにしておく筈はない。
ヤマサチヒコとトヨタマ姫のロマンスは、トヨタマがヤマサチヒコの子供を宿したことによりまた次世代の物語へと繋がっていき、
(写真:青島→日南への移動途中に現れた海岸の不思議な地形)堀切峠 自然・景勝地
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トヨタマとヤマサチヒコの次のお話のステージは、日南市の鵜戸神宮へと変わる。
(写真:鵜戸神宮) -
ヤマサチヒコの子を宿したトヨタマが出産準備場所として選んだのは現在の鵜戸神宮がある海蝕窟で、岩の洞窟の中に産屋を建てた。
(写真:鵜戸神宮) -
鵜戸神宮は今では朱の欄干が美しい岩窟の社だが、神の世界の頃は荒れた波が打ち寄せる洞窟で、産屋と云ってもそんなにしっかりとした建物ではなく、産屋は鵜の羽根を葺いた小屋。
(写真:鵜戸神宮) -
トヨタマの妊娠の知らせを聞いたヤマサチヒコは大急ぎで鵜羽根の小屋を作り始めたのだが、トヨタマの陣痛は出産予定日より早く始まり、小屋ができあがる前にトヨタマが産気づいてしまった。
トヨタマは出産の準備を整え未完成の産屋に入り、その時にヤマサチヒコに「出産の間は決して小屋の中を覗いてはいけません」と言い残していった。
しかしその後にどんな事件が起こったかは、旅行記の冒頭で紹介した通りの出来事。
(写真:鵜戸神宮) -
お産の苦しみにもだえるトヨタマが気になって仕方が無いヤマサチヒコは、見てはいけないと言われた産屋の中を覗き込み、真実のトヨタマの姿を目にしてしまう。
ヤマサチヒコが目にした妻の姿は、巨大なワニ(八尋和邇)で、ワニ(和邇)とは現代で云うところの鮫(さめ)のこと。
産屋では巨大な鮫が寄せて返す陣痛の波に苦しみ、もだえていた。
つまり、ヒト型のトヨタマ(竜宮城の乙姫さま)は実は鮫が化身した仮の姿であり、ヤマサチヒコが3年を過ごした海底の宮殿は、海の覇者である鮫が支配する王国であったと云うことだ。
(写真:鵜戸神宮の木鼻。和邇であるトヨタマ由来の神社なので木鼻も和邇かと思いきや、ノーマルな龍だった) -
ヤマサチヒコは知ってしまった禁断の事実に恐れおののき、トヨタマは自分の本当の姿を見られてしまい、自分(サメ)の姿を恐れ、ありのままの自分(サメ)を受け入れる事のできないヤマサチヒコの男気のなさに失望し、生まれたばかりの子供を産屋へと残したまま、鮫の姿のまま海の奥底へと還ってしまった。
(写真:鵜戸神宮) -
余談だが、乙姫さまの設定として鮫という生き物を選んだこの神話の作者は鮫の生態を熟知していたのだろうか。
鮫は長らくその生態が神秘のベールに包まれた生き物で、鮫の赤ちゃんが卵で生まれるのか、胎児で生まれるのかは研究者の間でも意見が割れていて、鮫の出産の状況が明らかになったのはつい最近、21世紀になってからのこと。
鮫は体内で卵をふ化させ、子宮から分泌される脂質の含まれた体液を飲ませて胎児を成長させ、ある程度の大きさに育った胎児を海の中で出産する。
(人間は子宮の胎盤と胎児が臍の緒で繋がり、臍の緒を通して母胎から胎児に栄養が供給され、胎児は10ヶ月をかけ子宮内で成長する)
鮫が卵生でありながらも、他の魚とは異なり自身の体内で胎児をある程度のサイズまで育てると言う事象を今から数千年前の当時の人たちが知っていたとしたら、それは、そこには現代とは全く別の高度な文明が発達していた可能性だって捨てきれなくなってしまう。
(写真:鵜戸神宮) -
イチオシ
結局、トヨタマは産み落とした息子のことが心配でワタツミの宮へと還った後に自分の妹のタマヨリ(玉依毘売)を乳母として地上に派遣し、ヤマサチヒコと息子の世話を任せたそうだ。
息子はウカヤフキアエズノミコト(鵜葺草葺不合命)と名付けられ、トヨタマの妹のタマヨリを母と慕い、お年頃になると母代わりであったタマヨリと結ばれ、子を設け、その息子の子供(ヤマサチヒコのひ孫)が後の神武天皇となったそうだ。
つまり、神武天皇の曾祖母は乙姫さまでありその真実の姿は鮫だったという衝撃の事実が古事記には密かに記されている、と読み解くことができる。
(写真:鵜戸神宮) -
トヤタマ姫が息子を出産した産屋の跡地に作られたのが鵜戸神宮で、現在の奥宮がある岩場が産屋であった場所と言われている。
奥社は海が波の力で作り出した海蝕窟と呼ばれる岩窟の内側に、岩の中にはまり込むように建てられていて、鵜戸神宮はなかなか他の神社では目にすることのない珍しい造りだ。 -
イチオシ
そして、もう一つ神社の形態として珍しいのは、鵜戸神宮が下り宮の参道であるという点。
通常、神社の階段は上り階段で、一の鳥居から階段を上って本宮へと辿り着くのが一般的だが、鵜戸神宮では階段を下って本宮へと進む。
日本には“三大下り宮”があり、関東には群馬県の一之宮貫前神社、九州には熊本県の草部吉見神社、宮崎県の鵜戸神宮があり、その中でも景観が素晴らしいのが奇岩の海岸線を下りながら参拝する鵜戸神宮だと言われている。 -
確かに朱色の階段を下りながら目に飛び込んでくる岩にぶつかる荒々しい波の様子は、絶景だ。
-
この風景がインスタ映え……とか巷で囁かれているのも、分からなくはない。
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鵜戸神社の名前は、トヨタマがこの地に産屋を建てるときに鵜の羽根を屋根に葺いたからと言われているが、それだけではない。
鵜戸のウという言葉は、空、窟と言った何もない空間を意味し、海蝕窟に作られた神社という意味をその読みで表している。
また、ウは卯にも通ずるとされ、鵜→ウ→卯→ウサギとなり、鵜戸神社ではウサギが神の使いとされ海蝕窟の中には撫でウサギの置物があり、ウサギを撫でると病気平癒や開運などの願い事が叶うらしい。 -
そして、奉納される絵馬も勿論ウサギが大人気で、ウサギ型の絵馬が沢山並んでいた。
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個人的にはトヨタマ姫にちなんで、巨大な鮫形の絵馬(ジョーズ風に口をグワッと開いている感じ)を期待しいていたのだが、そんな漸進的な絵馬は残念ながら置いてはなかった
-
奥社の裏には海食洞の狭い空洞があり、そこにはお乳岩と呼ばれる形の岩がある。
海食洞の岩からは岩の割れ目からしみ出してきた水がポタリ・ポタリと滴れ落ちていて、どの岩を見てもお乳岩の様に見えるのだが、本物のお乳岩は一つだけ。 -
相棒が正面にしゃがみ込み、したたり落ちる水滴を眺めているのがお乳岩。
確かにシルエットで見ると、横から見た乳房のように見える。
このお乳岩からしたたり落ちる水滴は、自分の本当の姿が鮫であることを知られたトヨタマが自身の母乳の代わりに産屋からしたたらせている乳水で、乳母であった妹のタマヨリはこのお乳岩の乳水を赤子に飲ませていたと神社の説明板には書いてあった。
が、実は古事記にはお乳岩の事は書かれていないので、お乳岩はトヨタマ伝説に後付けされた話である可能性は捨てきれない。 -
鵜戸神宮にはちょっと面白い運試しがあり、相棒と二人でチャレンジしてみることに・・・。
-
運試し。
それは、運玉と呼ばれる素焼きの玉を海の中の亀石の背中の窪みの中に投げ入れることができれば、願いが叶うというお遊び。 -
男性は左手、女性は右手で運玉を持ち、願い事を唱えながら玉を投げる。
-
亀石があるのは、赤い欄干の下の海岩の上。
亀石はトヨタマ姫が出産のためにこの地へとやって来る時に乗っていた乗り物(このあたりは、浦島太郎を彷彿とさせる)で、その背中には窪みがあり、投げた運玉が見事その中へホールインワン!すれば満願成就、しめ縄の内側に運玉が当たれるだけでも願いは叶うと言われているが、亀石の背中の窪みに一発で運玉を入れるのは至難の業だ。 -
まずは相棒が願いを込めた運玉を左手で持ち、亀石に向けて投げた。
まさかそんな簡単に入るはず無い……と思っていたら、その一投が見事に亀石の背の窪みの中にチャポン!
見ていた私も、周囲のギャラリーも、本人さえもビックリ。
願掛けは何をお願いしたの?と相棒に聞いたが、相棒はニヤリと笑って秘密だとのこと。
相棒に続いて私も右手で運玉を投げてみたが、しめ縄の内側に玉は当たったものの岩に弾かれた玉は亀の甲羅の上をコロコロと海の中へと転がって行ってしまった。
まぁ、運試しとはそんなモノだろう。
皆の投げる運玉が全て亀石の窪みに入る程度の距離だとしたら、それでは運試しの意味がなくなってしまう。 -
古事記を巡る旅は、ここでお終い。
ちょっぴりエッチなイザナギ・イザナミの出会いの話や、アマノウズメのセクシー・ダンスにその後の顛末、浦島太郎の竜宮伝説を彷彿とさせる青島神社の物語に、鵜戸神宮のお話……。
オトナになってから読んだ古事記は、お子様バージョンの古事記とは粗筋は一緒でもその描写がアダルトで、登場人物の神様達もなんだか人間くさくって、それでいてその内容はエグい部分も多い、ジェットコースター的な読み物。
そんな歴史神話の古事記の生まれた地をこの目で見てみたくなり旅した宮崎はなかなか興味深い場所で、天岩戸神社の宮司さんに教わった古事記神話の成り立ちは私の中の古事記のイメージを180度ひっくり返すほどのパワーがあり、古代の日本についてもっと知りたくなった。 -
旅行記-2の〆は、宮崎の旨いモノとして食した青島屋の海鮮丼ランチと宮崎スイーツのお話を。
青島でランチタイムとなった私たちは、青島の商店街をブラブラ。
あんまり触手の動くお店がなかった中でちょっと美味しそうに見えたのが、青島屋。
青島屋と言う名前から昔ながらのローカル食堂を想像しがちだが、ソレは偏見というモノ。
青島屋のレストランはボタニカルガーデンに隣接しテラス席からは緑豊かな庭園内が見えるなかなかおしゃれな食事スポットで、お勧めは宮崎牛を使った宮崎バーガーとのことだったが、我々のセレクトは和テイストの海鮮どんぶり。
海鮮どんぶりはお値段お高めのイメージがあるが、青島屋のどんぶりは魚のあら汁付きで1080円と比較的庶民的。
だから、併設するカフェでマンゴースイーツもプラスしてのプチ贅沢なランチタイム。
訪れたのが冬だったので生マンゴーはなく冷凍マンゴーを使ったスイーツだったが、それでも本場のマンゴーは美味しい♪
さて、宮崎の旅行記は高天原の物語-2で終了かと思いきや、続きの旅行記は番外編の宮崎の奇岩編へ……。
Geo、岩、奇岩、不思議な絶景を求めてドライブした古事記以外の宮崎の絶景を紹介しようと思う。
前の旅行記↓ 1:本当はアダルトな古事記
https://4travel.jp/travelogue/11616411
続きの旅行記↓ 3:モアイを肴に時間旅行
https://4travel.jp/travelogue/11620618レインフォレストカフェ 青島屋店 グルメ・レストラン
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この旅行記へのコメント (4)
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- ishigantouさん 2020/06/27 12:39:26
- 鵜戸神宮にうさぎ!?
- ウェンディさん、こんにちわ。フォローさせてもらっているishigantouです。
うさぎにサメ。このキーワードは出雲伝説にも出てきましたね。何か関連性はあるのか無いのか?気になります。
- ウェンディさん からの返信 2020/06/27 17:46:06
- RE: 鵜戸神宮にうさぎ!?
- ishigantouさん こんにちは。
鵜戸神社の神の使いであるウサギは、乙姫さまの息子ウカヤフキアエズノミコト(鵜葺草葺不合命)の“鵜”の字がウサギ年を表す“卯”に読み替えられ、更にウサギの「兎」へと転じたものだと言われているそうです。
拝殿前の亀石の亀はやはり、縁起物の象徴でもある鶴亀から来たのでしょう。
出雲大社のウサギのお話〔因幡の白ウサギ〕はオオクニヌシがウサギを助けた話として古事記にも登場しますね。
因幡の白ウサギのお話にも乙姫さまの真の姿であるサメが出てきますが、こちらでのサメはウサギの体毛を毟った悪者。もっともこのお話では最初に悪巧みをしたのはシロウサギなので、サメをヒールと決めつけるのはかわいそうな部分もあります。
昔話には動物などの身近な生き物が沢山出てきますが、登場主がどのお話でも種類が被ってしまうのは、それだけウサギやカメ、サメの存在が古代の日本人の身近にあったと言うことなのでしょう。
出雲大社と鵜戸神宮はどちらも高天原のカミサマが主人公となってできた社。
その二社にウサギを介して隠れた繋がりがあったりしたら、面白いですね。
最後になりましたが、フォローをありがとうございます。
私からもよろしくお願いします。
ウェンディ
-
- pedaruさん 2020/04/22 07:00:59
- 火山活動の副産物
- ウェンディさん おはようございます。
人には考え付かないような造形、昔の人は神様が作ったと思ったのは当然ですね。
自然=神 と思えば道理です。
鬼の洗濯板、言い得て妙ですね。 ♪♪鬼の洗濯板~ わたしの胸も洗濯板~♪♪
なんて歌がありましたね。いえ、ありません。
pedaru
- ウェンディさん からの返信 2020/04/22 20:25:02
- RE: 火山活動の副産物
- pedaruさん こんにちは
♪♪鬼の洗濯板? わたしの胸も洗濯板?♪♪
今朝このフレーズを読んで、私が毎日“寄せてあげて〜”と努力しているのに「なんでバレたの?」と焦ってしまいました。
阿蘇火山は九州のど真ん中にあり、まさか熊本から100?以上離れた日向から日南にかけての海岸線にその影響が及んでいたとは思いもよらなかったのですが、あの地域の地形は阿蘇火山の噴火によりできた地形とのこと。
噴火で山頂部分は飛んでしまいましたが、もし噴火していなければ富士山よりも高くドデカイ山が九州にあったといわれる阿蘇山。
想像するだけで、すごいですよね。
次の旅行記では、クルスの海に広がる柱状節理の絶景など阿蘇火山が残した不思議な情景を綴ってみたいと思います。
ウェンディ
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