2015/07/10 - 2015/07/19
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ウェンディさん
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2015年の夏に訪れたスペインは女子旅。
飛行機に乗るのも、日本から脱出するのも初めて…の友人と一緒にスペインを巡りました。
スペインでの滞在は8日間で、その旅のコンセプトは【フライパンの上を歩こう♪】。
マドリードを起点にコルドバ、グラナダ、ロンダ、サアラ・デ・ラ・シエラの灼熱のアンダルシアの白い町を巡りました。
そして旅の最終日は少しだけ嗜好を変えて、オトナ色の街:セゴビアへ。
セゴビアはマドリードからはレンフェの特急列車で30分と非常に近いのですが、その町の雰囲気はマドリード以南の地域とは全く異なり、色で表すならば煉瓦色。
アンダルシアがVilla Blancaと称されるならばセゴビアはVilla Castana。
そんな煉瓦色の街;セゴビアを歩いてきました。
☆★☆★☆旅程 2015/7/10 - 2015/7/19☆★☆★☆
□7/10 成田発 夜 - EK便-
□7/11 ドバイ着 - 乗換4時間(EK便) - マドリード着 昼, コルドバ迄レンフェ移動, コルドバ観光
□7/12 コルドバ観光 グラナダ迄バス移動, グラナダ観光
□7/13 グラナダ観光
□7/14 グラナダ観光, ロンダ迄バス&レンフェ移動, ロンダ観光
□7/15 ロンダ観光, 白い村迄バス移動, 白い村(サアラ・デ・ラ・シエラ)観光
□7/16 白い村(サアラ・デ・ラ・シエラ)観光, ロンダ迄バス移動, マドリード迄レンフェ移動
■7/17 マドリードからセゴビアへレンフェで日帰り旅
□7/18 マドリード街歩き, マドリード発 午後 - EK便-
□7/19 ドバイ着 - 乗換2時間(EK便) - 成田着 夜
☆★☆★☆初・初・初の女子二人旅 旅行記☆★☆★☆
【1】灼熱のフライパンを歩く/旅の始まりは42℃の洗礼:
http://4travel.jp/travelogue/11034201
【2】メスキータとアルカサル/コロンブスの発見は何をもたらしたのか?
http://4travel.jp/travelogue/11037016
【3】真夏が見せた蜃気楼/礼拝堂で見たものは…?:
http://4travel.jp/travelogue/11046902
【4】時に浮かぶ幻想宮殿 Alhambra :
http://4travel.jp/travelogue/11062297
【5】魔法の門が崩れる瞬/グラナダの熱い夜:
http://4travel.jp/travelogue/11069115
【6】チュロスとホットチョコで始まるグラナダの朝:
http://4travel.jp/travelogue/11076609
【7】≪特命指令≫ シロキ マチ ヲ コウリャク セヨ:
http://4travel.jp/travelogue/11079496
【8】行ってみたい白い村 Zahara de la Sierra
http://4travel.jp/travelogue/11102653
【9】孤高の砦へダンジョン探検
http://4travel.jp/travelogue/11203550
【10】ガイドブックにはないセゴビア
http://4travel.jp/travelogue/11253212
【11】怒りと抗議の魂≪ゲルニカ≫
http://4travel.jp/travelogue/11254478
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
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-
スペインでの旅は、いつも早起き。
7/17のこの日も朝6時過ぎにはマドリードのホテルを出て夜が明けたばかりの町の中を歩き、朝の7時前にはチャマルティン駅(アトーチャ駅からはセルカニアスで移動)へと到着していた。
何で、そんなに朝早くから…。
せっかくの旅の朝なので、もっと朝はゆっくりすればよいのにという声も聞こえてきそうだが、早起きをするのには理由がある。
(写真:チャマルティン駅にて、セゴビアへ向かうRenfe, AVANT。その顔つきは蚕の幼虫に似ている。チケットはネットで事前購入し、往復20.6ユーロと格安♪)チャマルティン駅 駅
-
イチオシ
早朝から行動を起こした理由は、出来るだけ朝早くのセゴビアへ行きたかったから。
もっと言えば、深い陰影の中の佇むセゴビアの水道橋を見たかったからだ。
現存する水道橋では世界最古のセゴビアの水道橋が作られたのは、今から遥か2000年の昔の紀元前1世紀頃。
齢2000年の人類の手による建造物、それもピラミッドの様に石をギュッと硬く積み重ねたわけではない、レース状にアーチ型に編むように積まれた石の建造物である水道橋。
この水道橋はずっと見てみたいと思っていた。
そして朝8時過ぎ。
128組の二層のローマ・アーチに象られた水道橋の前に、友人と私は立っていた。 -
旅の前に写真集や旅ブログで見てきた水道橋。
昼間の陽光に輝く橋の姿も素敵だったが私が心惹かれたのは、朝。
朝日を浴びた水道橋の造る影が町の中へと伸びる光景だ。
だから、そんな風景を見たくて、早起きして朝のセゴビアへとやってきた。 -
セゴビアの水道橋は建築されたのは紀元前1世紀のローマ時代だが、その後、何度も崩壊の危機を迎えている。
水道橋が受けた一番大きなダメージは、ムーア人による襲撃の時。
地中海を超え欧州へとその勢力を拡大してきたアラブ勢は、アンダルシア地方をその支配下に治め、グラナダにアルハンブラ宮殿を築き、そしてトレド、セゴビアのある北部へとその触手を伸ばしてきた。
しかし北部への侵攻はそうは上手くは行かず、ムーア人たちは撤退を余儀なくされ、その時に腹いせに水道橋の一部を破壊した。
この時、壊された水道橋の修復に乗り出したのが、カトリック両王であるイザベル女王とフェルナンド王だ。
コロンブスの新大陸発見への航海の資金援助や古都グラナダのアルハンブラ宮殿陥落の立役者としても知られているカトリック両王。
その彼らがしっかりとした基礎の修繕を行ったおかげで21世紀となった現在でも、水道橋は、その姿を今に留めている。ローマ水道橋 建造物
-
そんなセゴビアの水道橋だが、別名に【悪魔の橋】との呼び名がある。
確かに全長が728m、地上からの高さが最も高いところで29mもある水道橋は、ローマの石組み構造の秘密を知らない人達から見たら悪魔が作った摩訶不思議な巨大建造物に見えたのかもしれない…のだが、この橋は、そんな思いつきで悪魔の橋と呼ばれているわけではない。
セゴビアには、この橋が悪魔の橋と呼ばれるきっかけとなった伝説が残されている。 -
昔々、まだセゴビアが小さな村だったころのお話。
セゴビアの村があったのは丘陵地帯の丘の上で、水場が村から遠いのが村人たちの悩みの種だった。
そんなセゴビアの村に、一人の美しい娘がいた。
娘の美しさの評判は瞬く間に遠くまで広がり、ついには悪魔の耳にまで噂は届き、娘を見た悪魔は一目で恋に落ち、娘に取引を持ちかけた。
「お前がオレの物になるならば、明日の朝、太陽が昇る前までに、お前の家の前に水路を引き、お前の家族が一生、水には困らない様にしてやろう…」と。
娘はその条件を飲んだ。
悪魔は一晩中、必死になり石を積み上げ、15km離れた水場から水を通す水道橋を作り上げた。
しかし、恋心を取引で勝ち取ろう…なんている悪魔の邪な心は太陽神に見破られ、悪魔が水道橋の最後の石を積み上げるその少し前に太陽が昇り、悪魔の尻尾の先を照らしだし、悪魔の取引計画は水の泡と消えてしまい、セゴビアの村は立派な水道橋を手に入れた…というお話だ。
(この伝説にはもう少し続きがあり、悪魔と人間の裁判編…へと続いている)
そんな伝説の残るセゴビアの悪魔の橋。
悪魔が石を積んだというのは伝説としても、接着剤を一切使わずに組まれた不思議なローマ・アーチが作る橋の造形は一見の価値がある。 -
ココまで水道橋を愉しんだら、もう水道橋は終わりにして次の観光ポイントへ…となるのが普通なのだろうが、そうは行かないのが友人と私の旅。
水道橋…と言うからにはどこかにその始まりの場所がある筈だ!という事で、観光ポイントとは反対側、地図には書いていない方向に向かって歩き出す。
地図はないが、基本は水道橋に沿って歩いているので迷うことはない。
水道橋に沿って歩いて行くと、橋の高さは少しずつ低くなっていく。 -
完全にローカルなエリアで、朝が早いこともあり観光客ともすれ違わない。
ふと見上げた民家の屋根の上に乗っかる風見鶏。
青い空と錆色のオブジェの色の対比が綺麗だ。 -
水道橋の高さはゆっくりと地面に近くなり、暫く行ったところで橋は地面の高さまできて、石組みが終了し水道橋は姿を消してしまった。
えっ…、水道橋って、ココで終わりになってしまうの…とちょっとあっけにとられてしまった私達…だった… -
…のだが、その向かい側に何やらモニュメントっぽいものを見つけたので、そこへと向かってみる。
モニュメントの真ん中には四角い穴が切られていて、その先は水路の様に窪み、更に向こう側へと続いている。
コレハ、ナニカ、スイドウキョウ、ト、カンケイ、アリソウダ。 -
そして、更に先へと進んだ私たちが辿り着いたのは石造りの施設。
施設は施錠され、その中へは入れなかったが、窓から中をのぞくと…、 -
中の構造は洞窟をくりぬいたような不思議な空間で、建物の真ん中には箱型の大きな穴が作られていた。
セゴビア旧市街とローマ水道橋 旧市街・古い町並み
-
この建物は、水道橋の始まりの場所だった。
始まりの場所…とは、水場より水路を通り流れてきた水を大きなプール状のタンクでろ過して、川水の中の石やホコリを取り除き、飲料に適した状態にする施設だ。
紀元前1世紀から20世紀初頭まで使い続けられてきたセゴビアの水道橋。
一体、いつの時代にこの様な水質浄化施設が導入されたのだろうか。
インフォメーションのボードの文章は過去形で書かれているだけで、時代についての言及はなかったが、水道橋の一部としてろ過施設が付属していることを考えると、もしかすると建設当時からこのような浄化設備があったのかもしれない。 -
浄化施設から伸びる長い水の道。
悪魔が作ったにしろ、人間が作ったにしろ、ローマ人の知恵には感心してしまう。 -
タップリと水道橋の歴史に触れる朝さんぽを愉しんだ後は、朝食の時間。
再び水道橋が一番きれいに見えるPlaza de Asoguejo(アソゲホ広場)へと戻り、カフェで一休み。
朝食のセレクトはChurros(チュロス)とCafe con leche (ミルク・コーヒー)。
ただし、チュロスと言ってもチョコ掛けの甘いチュロスではなく、塩を軽く振ったおつまみ系。
私的には甘いチュロスよりも、塩味の方が好みかも知れない。セゴビア観光案内所 (アソゲホ広場) 散歩・街歩き
-
セゴビアでの一番の目的であった水道橋を見た後は、ぶらり旧市街地の街散歩。
観光のメイン通りではなく、敢て地元の人の行き交う裏通りを選んで歩く。 -
イチオシ
朝9時半。
八百屋さんも店開きの時間。 -
セゴビアの旧市街地は小さなエリアなので、基本は地図が無くても方向感覚だけで迷わず歩ける。
メインの通りではない裏通り。
そんなところで、見つける何気ない風景を眺めるのが面白い。 -
町の裏道をかなり適当に歩いてきたのだが、無事に次の目的地であるCatedral(セゴビア大聖堂;通称カテドラル)のあるPlaza Mayor(マジョール広場)へと到着した。
カテドラルは旧市街地の真ん中に位置し、尖塔を中心にスカートが広がる様に建物が連なる建築様式で、その形から大聖堂の貴婦人とも呼ばれている。
(観光参考情報:Plaza Mayorには観光案内所があり地図を貰えるが、そのオープンは10時からと遅かった) -
カテドラルの外見はゴシック様式のゴテゴテ感が溢れる感じだが、その内部は比較的落ち着いていて華美な装飾もなく、ステンドグラスから射しこむ光が柔らかく聖堂内を照らしていた。(聖堂内は写真撮影禁止なので写真は、ない)
カテドラルには鐘楼塔があり、ボランティアの解説員による鐘楼ツアー(人数制限ありで、先着申し込み順)が1日に2回開催されている。
そして、私たちがカテドラルを訪れた時間帯は鐘楼ツアーが始まる30分前で、ツアーにもまだ空きがあった。
参加費はカテドラルの入場料込で7ユーロ。
1日に2回しかない鐘楼へと登るチャンス。
私たちは、セゴビアで一番高いところへと登るツアーへの参加を決めた。 -
塔へ登る前に解説員のお兄さんから、高所恐怖症ではないこと、閉所恐怖所ではないことを再確認された。
お兄さんの基本言語はスペイン語だが、重要な部分は英語でも簡単に説明をしてくれる。 -
そして、全員の確認が終わると、ひたすらクルクルと廻る螺旋階段を登り始める。
あまりにクルクルなので、本当に目が回りそう。 -
螺旋階段が途切れ、外の景色が見える場所へとくると、なんとなく安心感。
ヒト一人が通るだけがやっとの幅の螺旋階段。
もし、一人で歩いていたら閉所恐怖症でなくとも、閉塞感の恐怖で叫びだしたくなってしまいそうだ。
(写真:カテドラルの北側に見えるのはIglesia de San Estaban;サン・エステバン教会)サン エステバン教会鐘楼 寺院・教会
-
鐘楼塔の中にあるのは螺旋階段ばかりではない。
階層ごとに部屋があり、人が住むための居住区域(Casa de Campanero)もあった。
螺旋階段を登って行くと最初に現れるのが居住区だが、居住区といってもこの塔の中に住んでいたのは、たったひとり…鐘つき男だ。
その昔、教会の鐘は町の時計だった。
だから毎日、定時になると鐘つき男は鐘楼へと登り鐘を鳴らし、住民たちに時刻を告げていた。
その為に、鐘を撞く為の男がこの塔には住んでいたという事だ。
居住スペース(写真)といってもそんなに広くはなく、居室は畳2畳分の広さもない。 -
ここは確か、暖炉…と言っていた気がする。
-
コチラは台所と小さな竈で、部屋の壁には薪を燃やして出た煤の黒いシミが残っていた。
-
鐘つき男が暮らしていたエリアはまだそんなに高さもなく、部屋の窓からは、セゴビアの町の茶色い屋根が真下に見える。
-
更に螺旋階段を登ると現れるのは、時計部屋(Cuerpo del reloj)。
その昔はこの部屋で大時計を管理していたらしいが、今は古いタペストリーが飾られている。
タペストリーは歴史物語になっていて、セゴビアの町の歴史を紹介する図柄なのだが、知らないスペイン語の単語が次から次へと出てくるので、解説員のお兄さんの話は半分も理解できず。
私のスペイン語は、まだまだ初心者レベルから抜け出せていない。 -
ココから先は、螺旋階段は終わりで木製の階段を登っていく。
-
そして、最上階の鐘楼階(Cuerpo del Campana) へと到着した。
4面の壁は柱状となり、柱の間には鐘が吊り下げられている。セゴビア大聖堂 寺院・教会
-
イチオシ
日本の感覚で「鐘撞き」と言えば、大きな長い棒に全身の体重をかけてゴーンと鐘を撞く姿を想像するが、多分アレはアジア独特の鐘のならし方。
欧州の教会の鐘は、逆の発想で鐘本体を左右にスイングさせることで鐘を鳴らすシステムだ。 -
4面にある鐘にはそれぞれ謂れがあり、解説員のお兄さんは丁寧に一つ一つについて説明してくれる。
お兄さんは説明するのが本当に楽しそうで、その説明もけっこう長い。
だだ、今回の鐘楼ツアーでは、解説員のお兄さんが予測をしていなかった伏兵がツアー参加者の中に紛れ込んでいた。
伏兵とは、教会建築の専門家の方。
その方が、次から次へと難しい質問を解説員へと投げかけるので、解説のお兄さんもタジタジ…。 -
鐘楼の鐘には大小様々なサイズがあり、小さな鐘でも70kg近い重さがあり、大きなものになると750kgの重さがある。
750kgの鐘がこの鐘楼へと奉納されたのは1513年。
もう500年以上も、この地で時を刻んでいる鐘だ。 -
鐘楼エリアは、セゴビアでもそれ以上高い建物が無い高さにあり、見晴らしも抜群。
専門家に質問攻めにあっている解説員の方をしり目に、鐘楼からの景色を楽しむ。 -
ゴシック様式で建てられたカテドラルは、上から見るとそのゴシックさ加減がよくわかる。
何でもかんでも装飾を強調するゴシック形式は嫌いではないが、ここまで近くから強調デザインの装飾を見ると、ちょっとやりすぎ感があるのは否めなくはない。 -
カテドラルのいくつもある塔の上にある飾りは、ラッパを吹く天使のデザインの避雷針だ。
多分、地上からこの塔の上を見上げても、こんな小さなデザインは認識できないだろうと思うのだが、敢て此処にこんなデザイン性のある装飾を持ってくる理由。
それは、雷様へのサービスだろうか。
このカテドラルは1614年の落雷による火災で、建築当初に造られた美しい尖塔を焼失している。
木で作られていた当時のその尖塔は、その後に再建された現在の塔よりも更に優美で貴婦人然としていたそうだ。
だから、避雷針ともなるこの金属製の飾りに雷様の目を向け、再建した尖塔を守ろう…そんな気持ちが込められているのかもしれない。 -
鐘楼塔の柱の間からは360度のセゴビアの街並みと、背後に連なる丘陵地帯が一望できる。
町の西側に見えるのはAlcazar(アルカサル)と呼ばれる城だ。
セゴビアのアルカサルは、一般的にはディズニーの白雪姫のお城のモデルとなった場所として有名だが(ディズニーがその真偽を認めたかどうかは別として)、日本人的にはまた別のトリビアを持つ場所でもある。 -
アルカサルのトリビア-それは、この城がある邦画に出てくる城のモデルとなった場所ではないか…と噂されていること。
アルカサルがモデルとなった(と云われている)映画のタイトルは、「カリオストロの城」。
映画自体は30年以上も前の作品だが現在でもTVで再放送されることも多いので、名前を聞いたことがある方も多いのではないだろうか。
私が初めて「カリオストロの城」の映画を見たのは小学生の頃。
ルパン三世の映画シリーズの1作品としての上映だったが、他のシリーズとは異なる作画の美しさ、城の描写の優美さに虜となった記憶がある。
(映画の作画の良さは、あの時のアニメーションを現在のジブリの宮崎駿さんが担当していたからなのだが、当時、アニメーションに対して興味のなかった私もあの映画には一瞬にして取り込まれていた。) -
鐘楼部分はさすがに高さがあり、道路を歩く人達がジオラマの中のミニチュア人形のように見える。
-
現在も現役で時を刻むカテドラルの鐘たち。
テクノロジー社会の現代なので、コンピューター制御で人の手を介さずに鐘を鳴らしているのかと思ったら、現在でも鐘を鳴らすときは人力だそうだ。
てこの原理や歯車で、実重量に比べたらかなり容易に動くようにはしてあるのだろうが、これらの鐘を鳴らす作業は今でも重労働に違いない。 -
鐘楼ツアーを終えた後は、カテドラルの回廊を散歩する。
-
イチオシ
基本は大理石の白色だけがその色彩の全ての回廊。
そこに、太陽が加わると陰影がプラスされ、光が作る画廊が生まれ出てくる。 -
カテドラルを出て、裏に回ると、先ほどまで私たちがいた鐘楼部分がよくわかる。
下の2つの窓が鐘つき男の居住区で、その上の窓のない階層がタペストリの間、そして、最上階の部分が鐘楼部分にあたる。 -
時刻は12時。
ココからは14時までは友人とは別行動とすることにした。
実は、友人は旅の疲れが出てしまったのかこの日はお腹の調子があまり良くなく、長時間の街歩きは難しく、また、できれば公衆トイレがすぐ近くにある場所に居たいという事情があった。
友人は町の中心部をのんびり観光することに…。
そして、私は町の西の外れに向けて歩き始めた。 -
通り道で見つけたのは、Iglesia de San Andreas(サン・アンドレアス教会)。
円柱構造物の教会と煉瓦つくりの鐘楼は見てみたかったが、時間が無かったので外観だけの見学だ。 -
私が目的としていたのは、先ほどカテドラルの上から見つけたカリオストロの城…モデルと噂のあるアルカサルだ。
アルカサルはセゴビアの三大観光地ポイントの一つなので、チケット売り場にも列が出来ていた。
入場券を買ってから、オーディオガイド(3ユーロ)を借りる。
オーディガイドのレンタルには、デポジットで5ユーロ必要だ。 -
セゴビアのアルカサルはカスティーリャ王国の王室に好まれていた城で、多くの王族たちがこの城を居城として生活をしていた。
中でも有名なのはイザベル一世(カトリック両王となったイザベル一世)がカスティーリャ女王として即位宣言をした場所であるという事かもしれない。
王城の様々な部屋は、観光客に開放され、当時の武器装備やサロンなど豪華絢爛な部屋が次から次へと現れては来るのだが、どうも私の感激ポイントは他の観光客とはずれている様で、どれもピン!とはこなかった。 -
イチオシ
アルカサルで良かったところは何処?と尋ねられたら、答えに困ってしまうかも。
でも、ステンドグラスの嵌められた大きな窓越しに見えるセゴビアの大地が美しかったのは覚えている。アルカサル デ セゴビア 城・宮殿
-
そして、タイル細工が綺麗だったことも。
-
そうそう、城壁から見下ろした庭の迷路な様な植え込みもその形が面白かった…。
セゴビアのアルカサルは12世紀頃に建てられ現在に至る城だが、19世紀に火災で全焼し、石組だけが残り、今見ることのできる装飾は20世紀以降に復元された物だ。
豪華絢爛だが、古い魂が入っていない抜け殻のような城…。
私にはそんな風に感じられた。 -
期待していったアルカサルが微妙な感じで少し残念な部分もあったが、何事も自分の目で見て感じなければ、その本当の姿を実感することはできない。
そんな意味ではアルカサルへと足を運んでよかったかな。
アルカサルからは街を取り囲む城壁沿いに歩き、友人との待ち合わせ場所へと向かう。セゴビア城壁 城・宮殿
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イチオシ
今回の旅ではアンダルシアの町で城壁道をあちこち歩いたが、セゴビアの城壁はそれらの町とは異なる雰囲気。
南部のアンダルシアの町ではアラブの名残が今なお多く残っていて、城壁にもアラブ門があったりしたのだが、セゴビアは明らかに城壁の石の積み方からしてアンダルシアの街並みとは異なっていた。
城壁沿いの何処を歩いていても目に入るのは、午前中に訪れた巨大なカテドラルの姿だ。
セゴビアの町がカテドラルを中心に発達して行った様子がよくわかる。 -
観光通りではない、地元の人が行き交う道。
道路を挟んだ家と家は渡り廊下でつながれていた。 -
多分、宗教施設であろうと思われる建物の壁面には、San Miguelがドラゴン退治をしている彫り物が残されていた。
-
ふと、小さな路地を覗き込むと、その背後にあるのは見慣れたゴシック教会であるカテドラルの姿。
適当に歩いているのに、何故かカテドラルに吸い寄せられているみたい。 -
不思議な壁の家を発見!
トゲトゲの外壁を持つこの家は、Casa de los Picos(ロス・ピコスの家)
Picosとは尖っているものを指す言葉で、日本語に訳せばトゲトゲ屋敷かな。
何でわざわざ外壁装飾がトゲトゲなのか。
外敵が侵入するのを防ぐためなのかもしれないが、そのような目的ならば有刺鉄線の方がよほど役立ちそうな気がする。ロス ピコスの館 城・宮殿
-
セゴビアはもともと水資源も少なく農耕には不向きな土地で、町の中に花壇などの花や窓辺の花を見ることの少ない町。
だから、その分、家の外壁に透かし彫りの花が彫られていたりと、外壁装飾が派手な家も多い。 -
住宅街の小道をのんびりと歩く老夫婦。
観光用に煌びやかに装飾された町の景色も悪くはないが、私が好きなのはこういう自然な生活風景かな。 -
時刻は14時近く、再び水道橋のあるPlaza de San Martin(サン・マルティン広場)へと戻ってきた。
友人は、薬も効いたようでお腹の調子の悪いのもかなり回復した模様。
当初の予定では、セゴビアでは有名なCochinillo Asado(子豚の丸焼き)をランチで食べようと思っていたのだが、さすがに脂が強そうなので諦めた。 -
そして、私たちが選んだのは、小さなカフェ。
-
スペインに来てから私達の定番となった生ハムのサンドイッチで軽めのランチとすることに。
-
この日は、16時のレンフェでマドリードに戻り、私たちのスペイン旅計画は全てコンプリート。
でもね。
2人の旅が此処で終わる筈なんてない。
マドリードに戻った二人が向かったのは、ソフィア王妃芸術センター。
そして、その後にふらりとPlaza Mayor迄行き、人だかりのあるタブラオへ。
そこで見た、フラメンコは二人の魂を揺さぶるような情熱そのものの姿。
そんなマドリードでのお話は、また次の旅行記で。
前の旅行記:【9】孤高の砦へダンジョン探検
http://4travel.jp/travelogue/11203550
続きの旅行記:【11】怒りと抗議の魂≪ゲルニカ≫
http://4travel.jp/travelogue/11254478ビジャ ロサ 劇場・ホール・ショー
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この旅行記へのコメント (6)
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- hide-bachさん 2017/07/31 11:54:58
- Splendid! 素晴らしい旅行記でした。
- ボクは定年後の1998年12月にスペインを旅行しました。
水道橋は見たのか記憶がありませんが、セゴビヤのお城は覚えています。
お城の牢獄を見学したとき、
ここのお城がシェークスピアの「ハムレット」のモデルとなった場所と聞いて驚きました。
ここにいた「Amleth王子」の物語を、
シェークスピアが旅人から聞いて「ハムレット」が出来たと言います。
Amlethの名前から最後のスペルの「H」を頭に持って来て「Hamlet」とした、
と聞いて合点したものです。
(シェークスピアは英国国外には一歩も出ていません、念のため)
スペイン語については「西日辞書」を日本で初めて作った高橋正武先生に教わり、
スペイン語会話はアルゼンチンから来た神父様から教わりました。
脱線しましたが、60年も前に習ったスペイン語を思い出しながら、
旅行記を楽しく読ませていただきました。
ずいぶん細かく説明があり、素晴らしい旅行記でした。
ありがとうございました。
- ウェンディさん からの返信 2017/07/31 20:52:13
- RE: Splendid! 素晴らしい旅行記でした。
- hide-bachさん こんばんは。
スペイン旅行記を沢山読んでいただいてありがとうございます。
旅行直後に綴り始めて、気がつけば丸2年が経とうとしている頃に最終章の11章を書き上げました。
旅の前にアルハンブラ物語やコロンブスの話、カトリック両王の話など色んな本を読みましたが、セゴビアのアルカサルがシェークスピアのハムレットのモデルとなった場所というのは初耳で、驚きました。
さらにAmlethの名前から最後のスペルの「H」を頭に持って来て「Hamlet」としたとは、アルカサルのトリビアがまた一つ増えましたね。
私もスペイン語を初めてもうそろそろ10年になろうとしていますが、初心者から中級への高い壁を乗り越えるのに、手がかりを探してもがいています。
人生、いつまでたっても勉強ですね。
ウェンディ
-
- pedaruさん 2017/07/17 05:31:54
- 一冊の本を読むように・・・
- ウェンディさん おはようございます。
旅行記としては長編だと思いますが、その記述も素晴らしく時間をかけて読破しました。(と言っても源氏物語を読むほどではありませんが・・)
水道橋、素晴らしいですね。あの遠くから見ればレースのような繊細なつくり、よくぞ2000年の風雪に耐えて現代人にもその姿を残してくれました。接合金具も使わず石の自重だけで今後も頑張っていくのですね。同じものを鉄筋コンクリートで作っても何百年持つのか持たないのか…先人の知恵に脱帽です。
>悪魔は一晩中、必死になり石を積み上げ、15km離れた水場から水を通す水道橋を作り上げた。
悪魔が可哀想です、これが自分だったらと、・・・泣けてきます。
>メインの通りではない裏通り。
そんなところで、見つける何気ない風景を眺めるのが面白い。
全く同感です、自分だけの風景だと思えてくるのですよね。
>その方が、次から次へと難しい質問を解説員へと投げかけるので、解説のお兄さんもタジタジ…。
笑えましたが、こういう人も困りますよねぇ 想定外の質問もあったでしょうから、はい、はい、この先はご自分で研究してください。と言いたいところです。
映画などで見ると各鐘にロープがつながっていて下でこれをひっぱると一斉に鳴りだす、これは当時としてはハイテクだったのですね。時を告げるためにその都度塔を昇り降りするのは大変な作業ですね。
>豪華絢爛だが、古い魂が入っていない抜け殻のような城…。
わかる気がします、復元された日本の天守閣も同じような感じがしますね。
短編小説をひとつ読み終わった感覚で筆を?執りました。時間のある時にまた訪問します。
pedaru
- ウェンディさん からの返信 2017/07/17 23:27:12
- RE: 一冊の本を読むように・・・
- pedaruさん こんばんは。
暫くご無沙汰している内にイタリア旅行記、続編が着々と進んでいたのですね。
死にゆく街「チヴィタ」の続編、楽しみにしていました。
旅の冒頭でno、いきなりの携帯のオフィーリア化。
川に浮かぶオフィーリアの姿も痛々しいですが、便器に沈む携帯も諸行無常です。
いつも傍にいてくれたあの子が、気が付いたら居なかった…。
そんな感じですね。
代わりのタブレットという保険があって良かったですね。
スペイン旅行記は、全11巻というかなりの長編で完成までに丸二年を費やしました(私がサボっていただけだ…という噂もあります)。
旅の記憶も2年もたつと薄れていくのですが、写真のファイルを開いた瞬間に蘇る記憶の数々。
記憶だけでなく、町の匂い、手で触った物の質感、そういったモノが全て蘇ってきました。
セゴビアは、その前日まで旅をしていたアンダルシア地方とは街の雰囲気も気温も全てが異なる土地でした。
アンダルシアが白ならば、セゴビアは煉瓦色。
その煉瓦色の代表格がローマ水道橋で、2000年以上前にその基礎組が作られたとは信じられないほどの美しいフォルムと頑丈さに目を見張りました。
ローマ水道橋はトルコ・イスタンブールにも残されていますが、今でも水を流せる状態を保ちメンテナンスされているのは多分、セゴビアの水道橋だけでしょう。
スペインの歴史(欧州の歴史自体も)はかなり入り組んでいて、もともとスペインという国があったわけではなく、様々な部族が統合されてカトリック両王により纏められ出来た国。
ちょっとやそっと本を読んだくらいではその歴史を理解するのは難しく、ゴート族って???等、頭がクエスチョンマークで一杯ですが、市民大学でのスペイン語の先生に少しずつ教えてもらいながら知識を深めていっているところです。
もう少し勉強したら、またスペインの地を踏みたいな…と思っていますが、いつになるかはまだ未定。
2015年の旅で感じたスペインの続きを味わう旅、また行きたいと思っています。
ウェンディ
-
- くわさん 2017/06/19 19:38:41
- 奇麗な街並みですね
- ウェンディさんの旅行記はどれも読むと行きたくなります。
スペインかぁ。
イギリスの次は・・・
- ウェンディさん からの返信 2017/06/19 23:00:46
- RE: 奇麗な街並みですね
- くわさん こんばんは。
沢山の旅行記を読んでいただいてありがとうございます。
文字ばかりが多くて、疲れませんでしたか(笑)?
ついつい自分の思ったことを全部旅行記に書こうとするので、写真当たりの文字数が多くなってしまいます。
スペインはアンダルシアを中心に廻りましたが、初スペインの割にはかなりディープに味わえた気がします。
旅の準備段階から同行する友人を巻きこんで、毎日スペイン国鉄とアルハンブラのチケット販売のサイトと睨めっこし、少しでもお得なチケットをとろうと頑張りもしました。
事前情報の殆どなかった白い町・サアラ・デ・ラ・シエラも情報を知らなかった故に見るもの全てが新鮮で、旅の中で一番印象に残った町になりました。
そして、煉瓦色の街セゴビアの水道橋もその大きさ、技術に圧倒されました。
2000年もの間、あんなに平たい石の構造物が崩れもせずに立ち続けている…って凄いですよね。
大きな地震などの天災が少ない地域だからこそかもしれませんが、接着剤も使わない石組みだけなのにあの頑丈さ。
ローマ時代の物理学の知識っていったいどこから、誰が教えてくれたのだろうか…とか考えてしまいました。
日本にも世界にもマダマダ未知の地、不思議の地は沢山。
お互いに沢山旅をし、色々な事を体験したいですね。
ウェンディ
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