2014/12/27 - 2015/01/04
3位(同エリア208件中)
ウェンディさん
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- 旅行記380冊
- クチコミ2264件
- Q&A回答130件
- 2,161,394アクセス
- フォロワー349人
眼下に広がるのは緑の海。
大海原にも似た草原が地平線まで広がっている。
遥か下を見下ろすと、そこには点在する円形の土盛りや小さな塚。
5000年以上前の人類が築いた遺跡の痕跡が、平原にこんもりとした膨らみを残している。
そして、明らかに意図的と思えるほど直線的なラインが、小さな土の塚と塚を繋ぐ。
翼を羽ばたかせ、草がなびく緑の絨毯の上空を飛ぶ。
風に乗り空を舞いながら、鋭い眼は地上の目印を探す。
目印は石で造られた古代遺跡。
昔のように完全な円形は留めていないが、馬蹄形に並ぶ半円状の石とそれを囲む環状列石が作る二重環構造の遺跡。
白装束の魔術師の儀式の場…、巨人の棲家…、アーサー王の建造物…。
何のために作られた建造物なのか…、様々な説が浮かび上がり、そして消えて行く。
遺跡の一番高い石の上にそっと降り立つ。
朝日がゆっくりと地の端から顔を覗かせ、石の長い影が草原に伸びる。
石の門の間に太陽が昇り、遺跡全体が明るい朝の光に包まれる。
また、何万年も繰り返されてきた朝の営みが始まろうとしている。
古代遺跡ストーンヘンジの巨石の前に立った翼ある魂は青く澄んだイングランドの空へと飛翔し、広大な大海原に広がる古代遺跡群を見下ろした。
旅程 2014/12/27〜2015/1/4
□12/27 成田13:10 - モスクワ(乗り継ぎ2時間) - ロンドン(LHR)20:15
□12/28 ロンドン
□12/29 ロンドン
□12/30 オクスフォード
□12/31 コッツウォルズ (レンタカー)
□1/1 コッツウォルズ (レンタカー)
バイブリー、カースル・クーム、ソールズベリ
■1/2 ソールズベリ(レンタカー)→ ロンドン(LHR)22:30 - モスクワへ
□1/3 モスクワ05:05/20:00 - 成田へ
□1/4 成田11:40
☆★☆★☆★☆★☆ 家族と歩く真冬の英国 旅行記☆★☆★☆★☆★☆
【1】 24年前の君へ http://4travel.jp/travelogue/10969164
【2】 アフタヌーン・ティは貴族の館で召し上がれ♪ http://4travel.jp/travelogue/10973030
【3】 チェシャ猫が浮かぶ街 http://4travel.jp/travelogue/10975423
【4】 双貌のコッツウォルズ・ドライブ http://4travel.jp/travelogue/10976918
【5】 鶸茶色の砂漠〜フットパス〜には危険が潜む!? http://4travel.jp/travelogue/10979485
【6】 石の囁きに耳を澄まして… http://4travel.jp/travelogue/10985237
【7】 古代遺跡の謎を解く http://4travel.jp/travelogue/10987777
【番外編 1】 バナナも凍る世界へ行こう! http://4travel.jp/travelogue/10995510
【番外編 2】 ロシアビザ取得ついでに最高峰登山 http://4travel.jp/travelogue/10958914
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
-
イギリス7日目の朝は、もう時差による寝不足なんて感じない。
体が英国時間に順応し、元気いっぱいだ。
しかし、この日は私たちがこの国で過ごす最後の1日。
一週間の旅は、いつもあっという間だ。
英国での最後の朝を迎えたのは、ソールズベリにある小さな宿;アラバレ・ゲスト・ハウス。
ここは基本はキリスト教徒の宿泊施設だが、私たちの様な一般の旅人も宿泊することができる。
朝7時半に、朝食をとりにリビングルームへと降りる。
リビングは白で統一され、天井もガラス張り。
採光がよく、気持ちのよい空間だ。Alabare Guesthouse ホテル
-
食卓のテーブルの上にはティーセットがセッティングしてある。
奥のキッチンから、料理をする音とベーコンの焼ける香りが漂ってくる。 -
お料理を運んできてくれたのは、昨晩に受付をしてくれたお兄さん。
美味しそうな朝食がテーブルの上に並ぶ。
食器は統一されていなく、明らかにメーカーもバラバラで家庭用の食器という感じだが、そんなことは全然気にならない。
出来立ての温かい朝食をサーブしてもらい、朝から幸せだ。 -
ホテルのチェックアウトは朝9時。
これから英国最後の目的地であるStonehenge(ストーンヘンジ)へと向かう。
ソールズベリからストーンヘンジまでは車で約30分。
そんなに遠くはない。
Castle Roadをまっすぐ行けばストーンヘンジだ。
田舎道を走り抜け、目の前一面が草原になったと思った瞬間、石の建造物が飛び込んできた。
ストーンヘンジだ。 -
車はストーンヘンジを回り込むように進む。
ストーンヘンジの周りには、放牧されている家畜がウジャウジャといる。
イギリスでは丘に羊が放牧されているのは当たり前の光景なのだが、ここに居た家畜には少し驚かされた。
シルエットは一見、羊のように見えるが、この家畜の正体はブタ。
どうやら、この辺では豚も原野で飼育しているらしい。 -
9時半にストーンヘンジのビジターセンターに到着した。
今回、ストーンヘンジのチケットはインターネットからの事前予約を利用した。
遺跡には予約なしの当日券購入でも多分入場可能だが、今回はどうしても朝一番の出来るだけ観光客の少ない時間に遺跡を訪れ、太古の石と話をしたい…。
そう、考えていた。
だから、朝イチの9時半で予約をとった。
しかし、観光客の考えることはみな同じ。
駐車場に着いた時には、駐車場の半分位は車で埋まっていた。
やはり、人気の観光地にはヒトが少ない時間帯などはありえないのだろう。
(しかし、この後、私たちが帰路に着く11時頃には駐車場待ちの車の列と、大型観光バスから降りてくる団体様御一行の行列…。どちらにしろ、朝一番が空いていることには間違いなさそうだ) -
イチオシ
ビジターセンターからは、シャトルバスで遺跡まで移動する。
バスのガラス窓にフィルムが貼ってあり、窓越しに撮ったストーンヘンジの写真は、夕方の景色みたいだ。ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群 史跡・遺跡
-
イチオシ
シャトルバスを降り、オーディオガイド(日本語版)を聞きながらストーンヘンジ探訪の開始。
オーディオガイドの指示に従い歩き出す。
オーディオガイドが私たちを誘導したのは遺跡の本体ではなく、遺跡脇のヒール・ストーンと呼ばれる石がある場所。 -
ヒール・ストーン(写真)の呼び名の語源は古ウェールズ語で、その意味は【太陽の出現】。
夏至の日の朝、ストーンヘンジの石門の中からこのヒール・ストーンを眺めると、太陽はこのヒール・ストーンの上から顔を覗かせ、その姿はまるで石に後光が差すかのように見える。
だから、このヒール・ストーンは古代の人達に夏至の日を教えてくれるお告げの石だった…と言われている。
この学説は今一番、最もらしい…とされている学説なのだが一つだけちょっとした穴がある。
その穴とは、実は夏至の日に太陽が昇るのはヒール・ストーンの真上ではないという事。
若干の角度のずれがあるそうだ。
そこで、夏至の反対である冬至の日の太陽の動きはどの様になるのかと考えると、冬至の日の太陽はヒール・ストーンと遺跡の石門を結んだ直線状の方向へと沈んでいく。
そして、太陽の沈む位置は石門のちょうど真ん中を通るそうだ。
ヒール・ストーンという呼び名は古代人が使っていた呼び名ではなく、後世のヒトが与えたもの。
だから、二つ目の冬至の日を知る説もなんだかアリなのかも…と言う気もするのだが…。
しかし、冬至の日を知ることで何の役に立つのか…そこのところは考える必要がありそうだ。
(オーディオガイドの説明は夏至説のみ。二つ目の冬至説のソースは、創元社のストーンヘンジ(ロビン・ヒース著)より) -
この地域の1月2日の日の出の時刻は朝8時頃なので、ストーンヘンジを観光している朝9時半の時点での太陽高度はまだ低い。
だから、ストーンヘンジの遺跡の向こう側の低い位置にはまだ太陽がいて、遺跡の石たちが草原に自身の長い影を描いている。
この遺跡を作った古代人たちも、きっとこんな風景を毎朝見ていたのだろう。 -
ストーンヘンジの初期の遺跡が出来たのは今から約5000年前の、紀元前2500年〜3000年頃だと云われている。
紀元前3000年といえば四大文明の発祥の地であるエジプトでもまだピラミッドも造られていない頃で、時代でいえば新石器時代。
この地に住む人々はヘンジと云われる土塁を作り始り、木の棒をモニュメントのように立て、この地を遺体を埋葬する場所として使っていた。 -
2002年のストーンヘンジの発掘調査で見つかった人骨からは面白い事実が明らかになっている。
ストーンヘンジで見つかった紀元前2500年頃の人骨の持ち主の出身地はアルプスで、島国である英国生まれではなかった。
つまり、その時代の人々は海を渡る技術を持っていたのだ。
広範囲の地域から様々な民族がやってきては、イングランドに定住し、そこで生涯を終えて行った。
新石器時代、この辺りに住む人々はかなり広範囲な対人交流網をもっていた。
新石器時代にそれだけの人材交流があったとは驚きだ。 -
紀元前2500年を過ぎる頃になると、ようやく現在目にするストーンヘンジらしい形が作られ始めた。
現在、私たちが知るストーンヘンジは内側にU字型(馬蹄形)の石が並びその周りを大きな石が囲む二重環構造だが、紀元前2500年の頃の石組みには、まだこの二重環構造は無かった。
このころに遺跡に用いられた石は、ブルーストーンと呼ばれる石。
これらのブルーストーンがストーンヘンジの真ん中に、小さな円を描くように置かれていた。
(写真:ビジターセンターで貰ったストーンヘンジの案内図) -
紀元前2500年頃に使われたブルーストーン(写真中央の石)の産地はストーンヘンジからは400kmも離れたウェールズのプレセリ山脈。
小さめとは云え、ブルーストーンの重さはひとつが3トン程度。
3トンもの重さの石を400kmも離れた地から運んでくるのは新石器時代の人力では大変な事だったと想像できる。
古代の人達には、そんな苦労をしてまでこの地に石を運んでこなければならない理由があったのだろうか。 -
400kmも離れた土地からわざわざ石を運んでくる理由は、石の持つ目に見えない力。
ブルーストーンの産地であるプレセリ山脈には古くからの言い伝えがある。
その言い伝えとは…プレセリ山脈の山から湧く泉には癒しの効果があり、山全体がヒーリング・スポットである…。
まだ人間に、第六感という目に見えないものを感じとる能力が備わっていたこの時代、古代の人達はプレセリ山脈に癒しの力を感じ、プレセリ山脈のブルーストーンをストーンヘンジに配置することで、病気やけがの治癒祈願をしたのかもしれない。 -
紀元前2000年頃になると、ブルーストーンより更に大きいサーセン石がストーンヘンジに使われるようになった。
このサーセン石が、現代の私たちが目にするストーンヘンジの形(二重環構造の外側と内側の馬蹄形)を作っている。
サーセン石の産地はストーンヘンジから30km程離れた場所だが、近いとはいえサーセン石の重さはひとつが10トン〜50トンで、そのサイズも大きいものでは7メートルという巨大なモノ。
古代の人類は重いものを運ぶことがよっぽど好きだったようだ。
その運ばれてきた巨大なサーセン石で作られたのが石のトリリトン。
トリリトンとは日本人的感覚で言い換えれば、鳥居型の石門だ。
外周に30本のサーセン石の石柱を立て、その上に平たい石を載せ、大きな石の環を作り、その内側には馬蹄形の鳥居の石組みを作った。 -
ストーンヘンジに作られた巨石の建造物の目的は天体観測とも云われるが、実際のところはまだ分かってはいない。
それにしても、乗っかっている石が落ちないのが不思議なくらいの石の組み方だ。 -
ストーンヘンジの外周を歩く。
その昔に訪れた時は、もう少し石の近くまで近寄ることが出来たのだが、今はストーンヘンジを巻くように作られた遊歩道からは一歩も外へ出ることはできなくなっている。
もっと石に近づいて、石肌の様子や古代の人が残した落書きを見てみたかったのだが、残念ながら、それは叶わず…。 -
ストーンヘンジを訪れる観光客の数は時間が遅くなるにつれ、うなぎ上りに増加し、9時半当初は20人程度しかいなかった人の数があっという間に100人以上は居る感じだ。
名残惜しいがストーンヘンジの石たちに別れを告げ、シャトルバスでビジターセンターへと戻る。 -
ビジターセンターには新石器時代の住居跡が復元され、家の中を見ることも出来る。
-
盛り土された家の床には竈が作られ、壁の脇には木と藁で加工した簡易ベッドもある。
壁は土壁の様だが結構しっかりしているので、こんな家だったら動物の毛皮さえ手に入れば寒い冬も乗り越えられそうだ。 -
ビジターセンターの傍らにはサーセン石が横倒しで置かれ、そこには紐がついている。
これは、たった一つのサーセン石を動かすのに何人の労力が必要だったのか…という事を体感できる実験装置。
実験の結果は…。
娘(高1)位の腕力ならば、95人いれば動かせるらしい。 -
ストーンサークルを楽しんだ後に向かったのは、この地方にあるもう一つ遺跡。
ただし、こちらは、数千年前という遠い昔の遺跡ではなく、旧石時代から13世紀ごろまで使われていたかつての城と町の遺跡だ。
写真は、現地に置いてあった空中撮影のパネルを写したものだが、小高い丘の上に石城を建て、その周りには村を従えた城下町がかつては此処にあったであろうことが想像できる地形だ。
丘には2重に深い堀が掘られ、外敵の侵入を阻んでいたのだろう。 -
この古い城下町遺跡はOld Sarum(オールド・セラム)と呼ばれ、城にはこの地方の支配者階級の人々が居住していた。
遺跡の中には、石で作られた小部屋が今なお、その形を留めている。 -
面白い遺跡もあった。
縦に深いこの建物の役割は、あるモノを貯め込むところ。
あるモノとは…。 -
この解説図が、何を貯め込んでいたのかを教えてくれた。
この場所は王家の専用Toilet。
大きな肥しの保管場所を作ったものだが、どうやって汲み出したのだろうか。 -
城の周りには教会もあり、教会の柱跡が現在でも分かる様になっていた。
-
居住区跡には壁の飾り棚や、壁の化粧石も残っている。
-
イチオシ
このオールド・セラムの遺跡は、地元の人達のピクニック・エリアともなっていて
犬や小さい子供を連れた家族連れで賑わっていた。
私たちもそんな家族連れに混じり、のんびりとオールド・セラムの丘を散歩する。
丘の上に立つと、家族3人の長い影が丘陵地帯に伸びる。
こんな風にのんびりと過ごす時間を持てる旅は、個人旅行の醍醐味だと思う。 -
再びソールズベリの街へと戻る。
ショッピングモールの駐車場(有料)へと車を停める。
向かう先は、昨晩訪れたソールズベリ大聖堂だ。
道端には花屋さんがお店を開いている。
冬だというのに、外でも花を売ることが可能な気温なのだ。
北海道と同じ緯度の英国だが、気候的には日本よりも温暖なのだろう。 -
ソールズベリの街の中を流れる川沿いに歩く。
目標の建物の尖塔が、遠くに見えている。 -
街角には小さな教会があり、その時計がなんだか王冠の様で可愛らしい。
-
昨晩に歩いたSt . Ann’s Gate までやって来た。
お日様の下で見る城壁は、夜よりもカッコいい。 -
St . Ann’s Gateの城壁の中にあるのはSalisbury Cathedral(ソールズベリ大聖堂)。
英国で最高峰を誇る尖塔をもつ大聖堂だ。
昨晩は外観だけでしか見られなかったので、早速、大聖堂の中へと入る。 -
大聖堂の門をくぐると、そこはいきなりの教会。
英国教会にしては明るい内装で、今回の旅で訪れた教会の中では一番の美しい天井のアーチの教会だ。
そして、まっすぐ先に見える青いステンドグラスの美しさ。
教会に来てワクワクする…という表現もおかしいのだが、私の心は確実にワクワクしていた。 -
このソールズベリ大聖堂には英国一高さを誇る尖塔があり、その尖塔には登ることも出来る。
ただし、登るためには大聖堂主催のツアーに参加しなければならない。
私たちもそのツアーに参加したく、ツアーの時間に間に合うような時間にこの大聖堂へとやって来た。
しかし、私たちが到着した時には、この日のツアーは全て満員御礼。
イギリス一高い塔に登り、街を見下ろす…という野望は露と消えた。
ソールズベリ大聖堂の中にはイギリス一…と言う冠がつくものがもう1つある。
それが、この写真の時計。
この時計は英国だけではなく世界的に見ても最古の時計で、作られたのは1386年。
今なお、時を刻み続けている。 -
この大聖堂は、窓が大きく採光が良い。
明るい教会内は厳かなのだが、威圧感は全くない。
大きな洗礼盤からは、水が静かに流れ落ちている。 -
イチオシ
洗礼盤の水面には揺らぎがなく、ステンドグラスが写りこむ。
この大聖堂は、視覚効果というものを考えつくして設計されているみたいだ。 -
大聖堂の中心点に立ち天井を見上げると4本の太い柱と、その柱が形作るドーム型の天井。
この4本の柱が大聖堂にかかる重さを分散して支え、天井のアーチにその力を逃している。 -
イチオシ
やっと、入口から見えた青いステンドグラスへと辿り着いた。
このステンドグラスは、Prisoners of Conscience Window(良心の囚われ人たちの窓)と呼ばれる作品で、作られたのは本当に最近の1980年。
フランスのステンドグラス・アーチストのGabriel Loire(1996年没)の作品だ。ソールズベリ大聖堂 寺院・教会
-
深い蒼を基調とする色彩の中に赤や黄色の幾何学模様。
教会のステンドグラスらしからぬ現代的な模様に見えるが、信条ゆえに囚われた「良心の囚人」を描いている。 -
大聖堂を出て、中庭を巡る回廊を歩く。
中庭を囲む壁の模様!
とても素敵だ。
この大聖堂にあるのはカセイドラルばかりではない。
Chapter House(チャプターハウス)と呼ばれるドーム型の建物に保管されている、民主主義の原点と呼ばれる古文書を見ることが出来るのだ。
その古文書とはマグナカルタ。
別名大憲章とも呼ばれ、世界で初めて人民の権利について定めた13世紀の書物だ。
現存するマグナカルタの原本は4冊。
その中の一冊、それも一番保存状態が良いものをナマで見ることが出来るのだ。
チャプターハウスの中は撮影禁止なので写真は残っていないが、ドーム型の内壁には旧約聖書のお話が彫り込まれている。
そして、マグナカルタは黒っぽく変色した羊皮紙に、とても細かい筆記体びっしりと書かれていた。マグナ・カルタ 建造物
-
大聖堂の中をゆっくりと巡った後は、軽めのランチタイム。
ソールズベリ大聖堂の中にはカフェテリアもあり、ここでゆっくりと休憩することも出来る。 -
イギリス料理を食べるのも、多分ここが最後。
まずい・美味しくない…との前評判の英国料理だったが、多分それは一昔前の話だろう。
今回の英国旅では、これはひどい!!と憤慨する様な料理には一回も出会わなかった。
(ただ1か所、英国出国後の空港のレストランの料理…これは、レトルト的な味ではっきり言って不味かったが、出国してからなので厳密には英国での食事ではないのだろう)
ソールズベリ大聖堂のカフェテリアでは、ハウス・スープとベーグル、そしてクリーム・ティを買ってきて、家族でシェアする。
実は、娘はちょっとお腹の調子が良くなく(英国紅茶が美味しくって、硬水の水を飲み過ぎた可能性あり)食欲不振だったので、実質、食事をしたのは私と相棒だけ。 -
さあ、そろそろソールズベリの街にお別れを告げる時間が来たようだ。
この日は、車でヒースロー空港まで戻らなくてはならない。
道が空いていれば空港までは2時間もあれば十分で、夕方にソールズベリを出立すればよいのだが、もし何かあったら…と考えると、時間は余裕があるに越したことは無い。
帰国便は22:30発なのでかなり早めではあるが、ヒースローに向けて戻る時間とする。
ソールズベリ―大聖堂の美しいアーチの中を歩き、出口へと向かう。 -
大聖堂の外に出て、大聖堂を振り返る。
ここで、心の中でちょっとした声を上げてしまった。
昨晩、私が写真に撮っていた大聖堂、あれは裏側だったんだ!
正面はどうやら、こちら側だったらしい。 -
ファザードには聖人の姿が彫り込まれ、ゴシック教会特有の荘厳な姿だ。
-
大聖堂へ行く時とは異なる道を通り、ショッピングモールの駐車場へと戻る。
街の中心部で、コッツウォルズ地方の村で見慣れた建物を発見した。
この建物は多分、ソールズベリの街でもかなり古い建築物であるマーケットクロス(市場)跡だと思う。 -
再び川沿いを歩く。
この日の天気は前日とは打って変わってピカピカの晴天。
冬の英国は天気が悪い…なんていうのは誰が言った言葉なのだろう。
7日間の滞在中、本当に天気が悪くて雨が降ったのは1日だけ。
他の日は殆どが良いお天気で、気温もポカポカと暖かかった。
冬の英国に行くと決めた時、寒い・天気が悪いのは仕方がない…と覚悟を決めていたのだが、とんだ取り越し苦労だったようだ。
さあ、ここからちょっとしたラスト・ドライブ。
ヒースロー空港へと車を走らせよう!
<ドライブ行程>
Sailsbury―Stonehenge―Old Sarum―Sailsbury―(A338)―Andover―(A303)―North Walthean―(M3)―(M25) ―Heathrow Airport
前の旅行記:石の囁きに耳を澄まして…
http://4travel.jp/travelogue/10985237
次の旅行記:バナナも凍る世界へ行こう!
http://4travel.jp/travelogue/10995510 -
イチオシ
今回のイギリス旅の旅行記には番外編であるロシア編がもう一つ残っているのだが、イギリス編の最後に、今回の旅の費用を簡単に残しておきたいと思う。
【旅の費用】
・アエロフロート・ロシア航空(サーチャージ・諸税込) 129,330円/1人
・ホテル代(1部屋料金)
ロンドン:トリプルルーム3泊:40,967円(簡易朝食込)
オックスフォード:ファミリールーム1泊:13,180円
コッツウォルズ:トリプルルーム1泊:17,317円朝食込)
ソールズベリ:トリプルルーム1泊:19,100円(朝食込)
・レンタカー3日間:52,849円/1台(保険&燃料満タンOP込)
・観光+食費:40,529円/1人(ロシア観光・食事も込)
総額の出費:653,000円/3人
一人あたりの旅の費用:約218,000円
【収支の所感】
昨年の年末はここ近年にない円安ポンド高で、予算のやり繰りにはかなり苦労した。
特にロンドン。
ちょっとした有名な観光地の入場料は一人2000円ならば安い方。
平気で4000円、5000円という金額が一つの施設で飛んでいく。
家族で有名な観光処を巡っていたら、観光費だけで1人1日1万円以上は必要だったかもしれない。
しかし、ロンドンには無料や低料金で楽しめる場所も数多くある。
そんなところを調べ上げ、観劇等かけるべき所には使うが、財布の紐を締めるべき所ではキュっと締める…、そんな旅を心掛けた。
宿泊施設も旅の直前まで毎日サイトをチェックし、直前割引となる施設を探して何回も予約をやり直した。
そんな甲斐もあり、収支的に見ればまあ頑張ったかな…と言う感じの収支となり、プランナーとしてはホッと一息♪ -
【旅のあとがき】
家族と共に歩いた年末年始のイギリス。
旅を計画時の真冬の英国の情報は、曇天が続き、寒く物価も高い…と若干ネガティブに感じられましたが、実際の旅の間はそんな負の噂も打ち消すような晴天に恵まれ、ロンドン、オックスフォード、コッツウォルズ、そしてソールズベリを楽しんできました。
その旅の模様を綴った旅行記の内容が、ガイドブックで紹介してもらえることになりました…。
物価の高い英国ですが、締めるところは節約し、お金をかけるべきところにはそれなりに…とメリハリのある予算組をすれば、年末年始でも低予算で旅することも十分可能です。
私の書いた旅行記が、イギリスに行きたいけどポンド高だし、どうしようかな?なんて考えている旅人方のお役に立てれば、ちょっぴり嬉しいです。
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この旅行記へのコメント (11)
-
- くわさん 2017/05/21 11:18:10
- 美しい旅行記ですね
- ウェンディさん、はじめまして。
今年の夏、初イギリス旅行を計画している"くわ"と申します。
奇麗な写真に珠玉の言葉で綴られている旅行記、素晴らしいですね。特に旅行記の書き出しの章、他の方のコメントに書かれていますが「言葉たち」がぐいぐい私を引き付け、当初コッツウォルズは予定していなかったのですが、コッツウォルズをメインに周ろうかなと思うようになりました。
ところで最終日のヒースロー空港への旅程ですが、早めにソールズベリを発たれたということですが、具体的には何時ごろ出発されたのでしょうか。
ヒースロー空港周辺の混雑、渋滞状況はいかがでしたか。
実は、最終日の行程をどうしようか検討中なのです。飛行機は17時発、14時くらいにヒースロー空港のレンタカー会社に戻るとして、空港周辺は混雑しているとのコメントがあったりして、コッツウォルズから前日にロンドンに帰ろうか、それともせっかくなのでコッツウォルズにもう一泊して、帰国日にヒースローに帰ろうか、と。
前日ロンドン戻りだとコッツウォルズは2泊、帰国日戻りだと3泊になります。
今までロサンゼルスやニュージーランドでレンタカーで旅行したことはありますが、どちらも帰国日戻しでした。どちらも車社会なので車で空港へ行くのが当たり前の交通事情でしたが、ヒースローのように地下鉄で行けるとなると、前日戻しの方がいいのかなと迷ってしまいます。
とりとめのない話で申し訳ありません。もし最終日の状況がわかれば教えていただくようお願いします。
- ウェンディさん からの返信 2017/05/21 14:10:48
- RE: 美しい旅行記ですね
- くわさん はじめまして。
夏の英国への旅、楽しみですね。
私がコッツウォルズを訪れたのは真逆の冬。
きっと、全く異なる景色が広がっていることだと思います。
ご質問の件ですが、少し前の旅なので当時の旅ノートを引っ張り出してみました。
旅ノートによるとソールズベリ出発が14:30、ヒースロー空港への車の返却完了が17:30とあるので、ソールズベリから空港までの所要時間は3時間弱だったようです。
道路は全般的には特に混みあう事はありませんでしたが、空港直前の合流後の道(30分程度)はそれなりに混んでいた覚えがあります。
くわさんの場合は、14時にヒースローに戻るならば11時頃にはソールズベリ出発の方が良い気がします。
また、前日にロンドンに戻るかどうかですが、微妙なラインですね。
コッツウォルズの何処を泊まり歩くかにもよりますが、3泊目がソールズベリならば、翌朝に観光地を一か所、行けてしまいますね。
例えば、朝イチのストーンヘンジ(9時で予約)、オールドセラム、ソールズベリ大聖堂とか…。
逆に前日の夜にロンドンへと戻っていれば、ロンドンの半日観光も可能となりますし…。
あとは、レンタカーのレンタル日数との兼ね合いですね。
英国はレンタカー代が高いので、貸出し時間にもよりますが24時間早く返すことが出来れば、その分を別の観光費へと回すことが可能となります。
あくまでも私ならば…という前提ですが、なかなか簡単には行く事の出来ないコッツウォルズ優先プランにすると思います。
コッツウォルズ三泊して最終日の朝11時頃に空港に向かう旅程かな。
でも最終日の朝はバタバタしたくないので、行動パターンとしてはソールズベリ市内の大聖堂もしくは車で10分のオールドセラムの観光のみに絞ると思います。
ウェンディ
- くわさん からの返信 2017/05/21 16:32:19
- RE: RE: 美しい旅行記ですね
- ウェンディさん
早速のご回答ありがとうございます。
ロンドンへは6:30着の飛行機で行き、ロンドンに3連泊します。ミュージカルの観劇の予約を入れてしまっているので、ロンドン滞在はもう動かせません。
その後、レンタカーで3泊ないし4泊の予定です。
今、気持ちの中では万が一の時でも確実な前日ロンドン戻りに決まり! なのですが、時々「出国日戻しの方がもう一箇所周れてええんちゃうの」と悪魔がささやきます。
ロンドンに早く戻っても、帰国日の半日どこへ行くか。
ストーンヘンジは予約制なのですね。
こういう旅行の計画を立てるときのお悩みが一番楽しいので、もう少し悩ませてもらいます。
-
- 旅するうさぎさん 2015/03/14 16:00:28
- 2つの遺跡、興味深かったです。
- ウェンディさん
ストーンヘンジとオールド・セラムの旅行記、拝見しました。
ストーンヘンジは古代の人々が
もの凄く遠くから運んできた石で出来ているのですね。
途方もない日数をかけ、大変な労力をかけて
皆で運んできたということは、
それほど熱心に作らなければならない
すごく大切な理由があったのでしょうね。
お写真を拝見して、どこか宇宙的な広がりを感じました。
それに時代と共に、だんだんと遺跡の形が変わっていった
というのも面白いです。石の種類も年代によって違うのですね。
オールド・セラムは、お手洗いが面白いですね。
ずいぶんと沢山貯め込める穴を作ったものですね!
解説の絵が面白くて、
思わず写真を拡大して見ました。
昔の王様はトイレに一人で入らなくて
お付の人と入ったんだ〜!とか
お付の人がトイレットペーパーの代わりに
小さな布を王様に渡してるよ〜!とか
王様がトイレにいない時には
出たものを片付ける人がいたんだ、とか
こういうおトイレの遺跡やおトイレ文化って
思い白いですね〜。
世界最古の時計がイギリスにあるというのも
興味深かったです。
旅するうさぎ
- ウェンディさん からの返信 2015/03/15 18:41:15
- RE: 2つの遺跡、興味深かったです。
- 旅するうさぎさん こんばんは。
ストーンヘンジとオールド・セーラム。
それぞれ時期が異なる遺跡でしたが、どちらも石を用いた遺跡で、イギリスらしな〜。と妙なところを感心しながら見学してきました。
オールド・セーラムの王室トイレの遺跡ですが、説明書きによると深く掘られた堆肥保管場所には藁やバルク材が敷き詰められていたって書いてありました。
現在の山小屋にあるエコトイレの発想とよく似ていますね。
イギリスは、このころからエコロジー意識が根付いていたのですね。
しかし、王様がお留守の間に、あの穴をお掃除する方の苦労は大変だったのではないかと思います。
ウェンディ
-
- mistralさん 2015/03/08 13:26:18
- 翼を持つ魂の飛翔!
- ウェンディさん
今日は。
mistralです。
先日は旅行記への投票をありがとうございました。
ロンドンの旅行記、着々とアップされておられたんですね〜
表紙の導入部分の詩!?が素敵です。
もうだいぶ前の訪問になりますが、緑のうねるような
平原にたたずむ遺跡群を目にしたときの感動が蘇りました。
翼を持つ魂(ウェンディさんの)の飛翔する様が
目に浮かんできます。
ソールズベリー大聖堂、見逃した場所でした。
ファサードの彫刻群が素晴らしいですね。
mistral
- ウェンディさん からの返信 2015/03/08 22:02:49
- RE: 翼を持つ魂の飛翔!
- mistralさん こんばんは。
旅行記の書き出しの言葉。
あの言葉たちは、ストーンヘンジを目の前にした時に湧いてきた言葉たちです。
枯れ草色の草原の中にポツン、ポツンと点在する土塁、そして巨石の石組み。
鳥と化し空から見下ろしたら、こんな風に見えるのだろうな…と映像が浮かび上がってきました。
久々に感じた不思議な感覚でした。
ストーンヘンジ編迄書き終えて、ようやく他のトラベラーさんの英国旅行記をじっくりと読めるようになりました。
旅行記を書いている最中は他の方の文章を読んでしまうと影響を受けてしまい、自分の言葉で書けなくなる時もあるので、帰国後は書き終ってから同じ地域の旅行記をゆっくりと拝見するようにしています。
同じ場所を訪れていても一つの場所に対する感じ方や楽しみ方は旅人によって様々で、旅行記を読むのは、楽しいですね。
興味深い記事を見つけると、またもう一度行ってみようかな…なんて思ってしまいます。
英国は、私にとってはどうやらそんな国の一つの様です。
24年前と今では同じものを見ても違う風に感じたり、そして年末と現在でも、また、違う感想を持ったり…と。
今度はスコットランド方面に行きたいな〜と思いますが、ポンド高(1ポンド200円)は痛いですネ。
ウェンディ
-
- aoitomoさん 2015/03/05 18:40:29
- ストーンヘンジは外せないですね〜
- ウェンディさん
旅行記を拝見すれば行かれた理由がどこも納得しますが、ウェンディさんのイギリス観光といえば、まっ先にイメージするのが『ストーンヘンジ』です。スカイ島とかも想像したりして・・
『ストーンヘンジ』も人気だけに朝イチに行かないと恐らく駐車場待ちなどで大変なんでしょうね。
そしてネット予約で朝イチ9時半予約、やはりそれが正解ですね。
最近は日本語オーディオガイドがあるので助かります。
ウェンディさんなら日本語でなくても問題無さそうですが〜
近づけなくなっているのは、ストーンヘンジを保護する意味でも仕方がないですね。しかし以前にも訪れているのですね。
『オールド・セラム』
ここは見晴らしのいい場所ですね。
たしかにピクニックにもってこいな感じ。
ヒーリングスポットな感じがします。
『ソールズベリ大聖堂』
入れたのですね〜
尖塔に登るためには大聖堂主催のツアーに参加、しかしこの日のツアーは全て満員とは、人気のあるところは大変なんですね。
洗礼盤というのが面白いです。
他ではあまり見ないのか気づいてないのか、珍しい。
ウェンディさんの旅行計画はいつも計算されてますね。
凄く参考になります。
私のところは最近は旅行計画を立てるのが結構面倒になってきています。
私が面倒になってきているだけですが。(笑)
ロシア編も期待してます。
aoitomo
- ウェンディさん からの返信 2015/03/06 21:50:47
- RE: ストーンヘンジは外せないですね〜
- aoitomoさん こんばんは。
年末のイギリス旅をプランニングしだしたころ、スコットランドもその候補地に入っていました。勿論、スカイ島も。
でも、冬のスコットランドは天気がイングランドよりも悪いことが多く、雪もかなり降るらしい…という事で、今回は諦めました。
スコットランドは夏に行きたいですね。
コーンウォールのSt. Michael's Mountへも行きたいし、ドラゴンスレイヤーの伝説が残る土地巡りもしたい…。
英国には、まだまだ行きたいところが沢山あります。
今回の旅は比較的The 観光旅行的な旅でしたが、それはそれで面白かったです。
山登りも崖登りも冒険も(迷子はありましたが…)ない旅でしたが、たまにはこんな旅もいいですね。
aoitomoさんがコメントの最後に書かれた【旅行計画を立てるのが…】のフレーズ、私にもなんだか思い当たる節があって、ちょっぴりドキ!っとしてしまいました。
ウェンディ
-
- こあひるさん 2015/03/05 11:58:43
- 想像をかきたてる・・・
- ウェンディさん、こんにちは!
ストーンヘンジ、私は行ってみたことがないのですが、今こんなにすごい(ひどい?)観光客で溢れているんですね〜。昔のうちに行っとけばよかったなぁ・・・昔は、石のところまで入れたんですよねぇ・・・。
今は、取り囲む遊歩道が作られ、日本語ガイドがあるんですね。それはそれでまたいいことかもしれません。
それにしても・・・何年たっても・・・謎が多く、想像をかきたててくれるストーンヘンジ。時期の異なる円が二重になっているとは知りませんでした。
配置の形状や意味よりも、石そのものに大きな意味があったのかもしれないのですねぇ・・・。
そのあと訪れた城と町の遺跡。日本の古代の豪族の館と集落を連想されられました。日本では、田圃なんかが作られていたようですが・・・。お国が違えど、権力と金力をもつひとが上に立つようになり、まわりの集落をとりまとめていく・・・というように自然に成立していくって・・・どこでも共通しているのかな・・・。でも石でがちがちな遺構が、英国っぽいですね。
不思議な空気を吸いに・・・ストーンヘンジに行ってみたくなりました。
こあひる
- ウェンディさん からの返信 2015/03/06 21:20:58
- RE: 想像をかきたてる・・・
- こあひるさん こんばんは。
ストーンヘンジは24年前に1回訪れているのですが、その時はロンドンからのバスツアーを利用したのでゆっくりとは見られず、そして私自身の興味も中途半端だったので石を見てもスゴイナ〜位にしか感じなかったのですが、今回は、ある程度学習してから訪れたので、けっこう愉しんできました。
現地で貸してくれるオーディオガイドもその情報量が多くよくできていましたが、情報量が多いがゆえに全部をシッカリと聞いたら1時間はかかりそうなモノでした。
でも、日本語で遺跡の解説が聞けるのはありがたいですね。
ストーンヘンジの遺跡は、現在では遺跡の石の傍には歩み寄ることは出来ないのですが、1年に1日だけ、遺跡の中に立ち入ることのできる日があるのです。
その日は、夏至の日。
夏至の日に遺跡の管理団体であるEnglish Heritageが主催する日の出・日の入りツアーに参加すると、遺跡の中で朝日や夕陽を眺める…という非常にレアな体験をすることが出来ます。
日本からの旅人にはなかなか難しい体験ですが、きっと心に響く様な景色なのでないかな…と思います。
小さな石でガチガチに固められたオールド・セーラムの遺跡、確かにイギリス気質のキッチリとした壁ですね。
こあひるさんに教えて頂いて、なるほど〜とあらためて思いました。
これがイタリアだったら、同じ石壁でも、きっと異なる雰囲気の壁になるのでしょう。
ウェンディ
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