2019/09/19 - 2019/10/16
211位(同エリア346件中)
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さわ子さん
2019年秋、成田からスイス航空でチューリッヒに直行し、主に山岳地帯を中心に鉄道利用の旅を30日間楽しみしました。シャモニーを含めフランスのストラスブールとイタリアのモンツァ/ベルガモに脱線訪問もしました。
旅程の概略です。
★ 9月19日 スイス航空でチューリヒへ。チューリッヒ空港泊。
★ 9月20~22日 アンデルマット泊。
★ 9月23~25日 バーゼル泊。
★ 9月26~28日 シャモニー泊。
★ 9月29~10月1日 ツェルマット泊。
★ 10月 2~ 5日 インタラーケン泊。
★ 10月 6~ 7日 チューリッヒ泊。
★ 10月 8~10日 サン.モリッツ泊。
★ 10月11~12日 モンツァ泊。
★ 10月13~15日 ルツェルン泊。
★ 10月16日 チューリッヒ空港から成田へ。
スイスは鉄道料金が高いという事でスイス.トラベル.パス.フレックス15日とスイス.ハーフ.フェア.カードを用意しました。最初は、ハーフ.フェア.カードで充分かなと思いましたが、よくよく調べていくとトラベル.パスの方が割安だと分かり結局二つとも買う事になりました。これらのスイス.パスは、ポスト.バス、主要都市の交通機関、ロープウェー、ケーブルカー、博物館などが無料や割引になります。
この7回目の旅行記は、シャモニへの移動と休息の記録です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今朝のバーゼル駅前です。昨夜は雨だったようで路面が濡れています。
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バーゼル駅のホームに下りて、右の10番線の2階建列車に乗ります。
当初は8時台か10時台の列車でフィスプ経由を考えていましたが、9時台の列車に変更しローザンヌ経由で行きます。
先ず9時31分バーゼル発、10時24分ベルン着のIC-61列車です。 -
スーツケースがあるので1階の座席にしました。
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もうすぐ乗換駅のベルンに到着します。定時の運行です。
ベルン大聖堂の鐘塔が見えます。 -
ベルン駅では、イタリアからの列車でフレッチャル.ジェント、「銀の矢」の高速電車が停車していました。
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10時34分発、11時40分ローザンヌ着のIC-1列車に乗り継ぎました。
スイス国鉄の列車番号は列車ごとではなく、経路ごとに番号が振ってあるようです。
今度は、車椅子や乳母車や自転車などを積載できる、広々とした客車に乗りました。 -
天気はすっきりしない曇り空です。
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レマン湖が見えて来ました。
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雲は相変わらず低く垂れ込めています。
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定時の11時40分、ローザンヌ駅に着きました。乗り換えです。
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次に11時50分ローザンヌ発、12時42分マルティーニ着のIR-90列車に乗ります。
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レマン湖の東側を周り、葡萄畑の中を南の方向に列車は走ります。
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ローヌ川沿いの平地を2000m級の山々の間を走っていきます。
マルティーニには定時の12時42分に少し遅れて到着し、急いで地下通路を通って次の登山電車のマルティーニ.シャモニ鉄道に乗り換えました。12時46分発車しフランス国境を超えた駅、ヴァロシーヌまでの乗車です。 -
マルティーニからフランスの国境駅のヴァロシーヌまでは、スイスの私鉄である
マルティーニ.シャトラール鉄道が運営し、電車は国境を超えてヴァロシーヌまで運行されます。
この図で赤紫色の線がマルティーニからヴァロシーヌを通ってシャモニにいく路線を示しています。線路は、トリアン谷の北側山系中腹を走ります。 -
マルティーニを出ると、暫くはスイス国鉄の線路に並行に走っていきます。
この登山電車は2両編成ですが、乗客は他に二、三人のようです。我々の車両は我々だけです。これは写真の撮影には好都合で、右の窓、左の窓、運転席の窓など歩き回っても迷惑をかけません。 -
出発して3分、突然の停車です。車両のトラブルらしく、運転手さんが車内の機器を調べています。我々が乗車する後方車両の運転室の扉を開けて、何か作業をしているようです。
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前方車両でも何かしている運転手さんが見えます。
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3分位で復旧したようで発車しました。たまたま次の駅は車両基地でした。何か確認でもしたのでしょう。その後は順調に走りました。
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少し高度が上がりました。これから457mのマルティーニから最高地点である1260mのヴァロシーヌまで山を登っていきます。
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この路線は、上部の架線からパンタグラフで集電する区間と、地下鉄渋谷線のように線路横の第3軌条から集電する2方式を採用しています。
この写真の区間は、架線も見えず、パンタグラフも畳んでいるようなので、第3軌条から集電しているようです。 -
この写真で線路中央のラックレールと左側に第3軌条が見えます。
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ローザンヌから列車が走って来た、ローヌ川沿いの平地が眼下になりました。
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マルティーニから二つ目の駅、標高934mのサルヴァンに着きました。マルティーニから477m上がってきました。
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サルヴァンの家並みです。対面の山並みの手前はトリアン谷で、サルヴァンは谷の上にあります。
我々が普通に見る高圧電線は、鉄柱で高く張られていますが、ここでは谷の崖沿いに貼られているようで家並みより低くなっています。 -
電車は緩やかな坂を上がっていきます。この区間ではラックレールも無く、パンタグラフを上げて架線から集電しています。
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深い谷が、渓流と共に見下ろせます。
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すれ違いのトリアン駅(1059m)にに着きました。対向列車が入線してきます。
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ここでも下の方に高圧電線が張られたいるのが鉄塔と共に見えます。
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断崖の中腹を走っているようです。
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観光パンフレットからの1枚です。この登山電車に乗っています。
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自動車道はトンネルには入らず、山の際を走っています。
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スイス側最後の駅、ラ.シャトラール.フロンティエール(Le Chatelard- Frontiere:1116m)に着きました。
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12時32分、スイス側最後の駅から5分でフランス側のヴァロシーヌ駅(1260m)に着きました。今日は電車はここまでです。
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ここからバスになります。電車に乗っていた若者はサイクリングで跳び出していきました。このバスも我々だけが乗客です。
こんなに客がいないようでは電車を走らせる気は起こらないでしょうね。
フランス国鉄の労働組合も文句は言えないでしょうね。 -
鉄道は、今回は乗れませんでしたが、ヴァロシーヌから程なく長いトンネルを通り最高点1386mまで達し1037mのシャモニに下りていきます。
バスは1461mの峠を超えていきます。 -
シャモニに近くなり、シャモニの谷の南のモンブラン山系が見え始めました。
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青空も広くなってきました。
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14時7分フランス国鉄のシャモニ駅前に着きました。バーゼルから4回乗り継ぎ、4時間40分ほどの長い旅でした。右側が駅舎です。
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駅前です。雲も上がり始めました。これからは良い天気になるのでしょうか。
街は静かです。シエスタではないでしょうが。
駅前通り、右側で手前のクリーム色の建物に、後で行くレストランがあります。 -
駅前から歩いてホテルに向かいます。
ホテルの人に送迎車は無いのかと尋ねると、ここでは健康の為に歩いて来て貰うと言っていました。 -
歩いて10分ほどでホテルに着きました。駅の北東方向にあるシャレー ホテル.エルミタージュです。ここに3泊します。
驚いた事にミニバー、即ち冷蔵庫がありません。 -
ベッドが斜め配置です。
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ジャグジーは有りませが、風呂が広いのでカーテン無しでも問題は少なそうです。
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部屋には広いベランダが付いていました。
まだお山は雲が掛かっています。 -
隣の部屋のベランダ越しにシャモニ谷の南西方向を望みます。
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まだ3時前です。街に出て見ました。
右奥の建物がホテルです。 -
ホテルから鉄道駅への近道に、この踏切を渡ります。今は電車は全く走っていません。一応赤で塗られた門扉があります。これを手で開けます。
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駅前にあるフランス料理のレストラン、「エレヴェーション1904」に入りました。
トリップアドバイザーのレイティングで、シャモニーのレストラン166軒中40位です。感じが良いレストランだったので、翌日も行きました。 -
最後に残っていた定食のラクレット盛り合わせと、サラダとサンドイッチで二人の昼食としました。
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こちらはサラダとサンドイッチです。仲良く二人で分け合いました。
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少し市街を歩いてホテルに帰りました。この花が窓辺に飾られているにを良く見ます。
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空にはハングライダーが飛んでいます。
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帰りの途中に、モンタンヴェールヘ行く登山電車の駅に立ち寄りました。
駅舎内に電車の模型が展示してありました。これを電動車とし、1両の客車を連結して運用されています。 -
駅前に展示してあった昔使われていた蒸気機関車です。ラックレールを走る機構が組み込まれています。
少し手入れが悪いのか、錆が多いのが残念です。
この鉄道は1907年の開業で、電化されたのは1954年だそうです。 -
ここがシャモニ.モンタンヴェール鉄道の電車のホームと駅舎です。
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ホテルに向かっている途中です。
まだ雲が掛かっていてどれがモンブランか分かりません。 -
こちらは電車が走っていないフランス国鉄のシャモニ駅です。
陸橋は、このシャモニ駅とモンタンヴェール行きの電車が出るシャモニ駅を結んでいます。 -
歩道と車道を分ける柵が木製ですが、大きそうですが間伐材でしょうか。
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ホテルに戻りました。ベランダからお山を見上げます。
午後5時、雲が取れています。ホテルのほぼ南の方向にエギーユ.デュ.ミディが見えます。
手前の鉄塔は、シャモニからプラン.ド.ェギーユの中間地迄上がるロープウェーの鉄塔でしょう。この先にプラン.ド.ェギーユが有り、ここからは見えません。 -
拡大して見ました。ロープウェーが到着する北峰とその後ろに、ロケットのような形の通信機器を収める塔が建っている中央峰が隠れています。全体が氷に覆われているようです。
よくもこんな所に建物を造ったものだと感心します。 -
モンブランの方向はまだ雲が掛かり、はっきりしません。
ボッソン氷河は綺麗に見えます。 -
ボッソン氷河を拡大して見ました。
急坂の氷河なので流れが早いのか、荒々しい表面になっています。 -
エギーユ.デュ.ミディから左の方向にカメラを動かしました。
左は岩峰ドリュウでしょうか。右側には刺々しい針峰の群れが見えます。
よく地図を見ると、ドリュウはもっと左側になり、ここからは見えない筈でした。 -
ようやくヨーロッパ最高の山モンブランが見え出しました。
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手前の山が邪魔していますが、南のモンブランから南東方向の針峰群の頂部が見え、ホテルがまずまずの場所にある事を満足しています。
-
一色懸命に、グーグルの地図やスイス製の地図を調べ、下記のように推測しました。
左から、エギーユ.デュ.グレポン(Aiguille du Grepon : 3482m)、
エギーユ.ド.ブレティエール(Aiguille de Blaitiere : 3522m)、
エギーユ.デュ.プラン(Aiguille du Plan : 3673m)
だと思います。 -
モンブランが少しづつ見え始めました。
-
エギーユ.ド.ブレティエール(Aiguille de Blaitiere : 3522m)と
エギーユ.デュ.プラン(Aiguille du Plan : 3673m)だと思います。 -
午後7時です。
モンブランの右側に変わった雲が湧いてきました。 -
左から、エギーユ.デュ.グレポン(Aiguille du Grepon : 3482m)、
エギーユ.ド.ブレティエール(Aiguille de Blaitiere : 3522m)、
中央に、エギーユ.デュ.プラン(Aiguille du Plan : 3673m)
右端に、エギーユ.デュ.ミディ(3842m : Aiguille du Midi)です。 -
綺麗なモンブランの姿です。
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拡大して見ました。雪で更になだらかになっているのでしょうか、周りの多くの針峰に囲まれ、際立って見えます。
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こちらは、エギーユ.デュ.ミディ(3842m : Aiguille du Midi)です。
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午後7時半になりました。
モンブラン(4807m)の頂上に朱鷺色に輝く雲がたなびいています。 -
左の方のエギーユ.デュ.プラン(Aiguille du Plan : 3673m)とエギーユ.デュ.ミディ(3842m : Aiguille du Midi)です。こちらも良い色に輝き始めました。
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前の写真にモンブランも入れて見ました。綺麗な空です。
シャモニの谷は暗闇に包まれ始めました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- さわ子さん 2024/02/02 13:46:49
- 旅行記の閲覧、有難うございます。
- クサポンさんも海外旅行が頻繁のご様子ですね。我々はじじが還暦で退職後に毎年1度か2回の海外旅行をしています。じじも乗り物大好きです。スイスは退職前に短期の訪問が3回ですが、クサポンさんのようにスイスの旅が大好きになり、2019、2022、2023年とコロナを挟んで3回旅し、今秋も計画しています。サン.モリッツとフランスのシャモニーが特に大好きです。サン.モリッツでは湖畔の東南に建つ"Waldhaus am Zee"が定宿です。
クサポンさんの旅行記のスイスの写真、綺麗ですね。いつも快晴の天気で羨ましいです。これからゆっくり他の旅行記を拝見させて頂きます。
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- クサポンさん 2024/02/01 15:15:53
- ゆったりスイスいいですね
- さわ子さん
クサポンです。
ツェツマットからシャモニー移動の質問に回答いただきありがとうございました。
さっそく旅行記拝見しています。
途中の登山鉄道の景色もいいですね。鉄道好きなのでとても魅力的です。モンブラン観光はお天気がどうなるか心配ですが楽しみたいと思います。
GWにはストラスブールに行くので参考にさせていただきます。
昨年、スイスを乗り鉄、ハイキングして感動が忘れられず再訪です。
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