2019/12/08 - 2019/12/10
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旅人のくまさんさん
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長崎県の世界遺産、出津(しつ)教会とその近くの『夕陽が丘そとめ』の紹介です。キリスト教信者で作家だった遠藤周作さんに縁が深い『そとめ(外海)』です。ほんのちょっとだけ、東シナ海の夕日の光景を目にしました。
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『出津(しつ)教会堂』の建物側面光景です。右端付近に、夕日に染まった尖塔が見えていました。『出津教会堂』は、1879年にド・ロ神父が外海地区に赴任して約3年の月日をかけて、1882年に完成しました。集落を見渡せる高台を選び、外海に吹く強い海風にも耐えられるように、軒高を低くした木造平屋建です。
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『出津(しつ)教会堂』に所縁の二人の功績者胸像などの光景です。近くから撮影する時間がありませんでしたから、ズームアップでの撮影です。左が『マルコ・ド・ロ神父像』、右が『中村近蔵翁像』でした。ド・ロ神父は、ナポレオンの血を引く貴族の家に生まれ、1878年(明治11年)、出津教会主任司祭として赴任しました。パウロ・中村近蔵は、歴代の神父に助力を惜しまなかった人物とされます。
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大きな石材が用いられていた、『出津教会堂』付近の石垣光景です。装飾を目的としたらしい、細い縦筋がびっしりと並んでいました。打込み接ぎの石積でした。地元の石材を使って自然石を積み重ねる際、赤土を水に溶かし石灰と砂をこね合わせたものを使っていく石組みの工法を神父に因むド・ロ壁と呼び、外海地区では重用されているようです。
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同じく、大きな石材が用いられていた、『出津教会堂』付近の石垣光景です。石材はすべて同じように見えました。ド・ロ壁の工法は、建物に使われているようですが、この石垣には使われていないようでした。水はけの問題があるのか、あるいは、その必要性がない石積なのかもしれません。『大野教会堂』では、ド・ロ壁が用いられていました。
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振り返って眺めた、先ほど見学した『出津(しつ)教会堂』の建物光景です。国の重要文化財に指定された、ユネスコの世界文化遺産の『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』の構成要素の建物です。左端に白い尖塔が見えていました。
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『出津教会堂』の見学を終えて、次の場所に移動する時の光景です。左下が急峻眺め、右側が高石垣になっていました。急峻な地形意を削って設けられた通路のようでした。このところお城巡りを続けていましたので、石垣を見ての連想は、すぐに城砦になってしまいます。
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観光用の道案内標識の光景です。右向きの矢印で表示されているのが『外海(そとめ)歴史民族資料館』、左向きの矢印が、先ほど見学してきた『出津(しつ)教会堂』でした。
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『世界遺産・長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』のタイトルがあった案内パネルの光景です。下に表示された地図には、『外海の出津集落?』として、12カ所の構成施設がリストアップされていました。?番が原城跡、赤色表示の?番が外海の出津集落でした。最上部にユネスコマークが入った、公式の標識のようでした。
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『シチヘンゲ(七変化)』
クマツヅラ科シチヘンゲ属の常緑小低木
原産:中南米、世界各地に帰化しています。
特徴:開花後、時間が経つと次第に花色が変わります。
その他:ランタナの名もあり、世界の侵略的外来種ワースト100の植物です。 -
『シチヘンゲ(七変化)』
クマツヅラ科シチヘンゲ属の常緑小低木
原産:中南米、世界各地に帰化しています。
特徴:開花後、時間が経つと次第に花色が変わります。
その他:オーストラリアや東南アジアでは、厄介な雑草です。 -
イチオシ
一段高い場所から見下ろした、本瓦葺きの大屋根の光景です。由緒ある建物のようでした。詳しくは確認できなかった情報ですが、『出津教会堂』に関連する薬製造の建物との話を耳にしました。『出津教会堂の薬製造所』で検索しましたら、『旧出津救助院』がヒットしました。国指定の重要文化の『授産場』になるようです。
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同じ場所から見下ろした、その先にみえる家並み光景です。ネット情報では、地元支援のための『旧出津救助院施設』には、『授産場(国指定重要文化財)』、『ド・ロ塀(国指定重要文化財)』、『マカロニ工場(国指定重要文化財)』、『製粉工場(長崎県指定史跡、ド・ロ神父遺跡)』、『薬局(長崎県指定史跡、ド・ロ神父遺跡)』が写真とともに列挙してありました。
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先ほど紹介した建物群は、保存・修復を経ながら現在に至っているようです。『旧出津救助院』は、フランス人マルコ・マリー・ド・ロ神父の、カトリック信仰を礎とした深い人類愛によって設立された授産活動の場で、現在の長崎市西出津町出津文化村エリアに位置しています。写真は、少し場所を変えて眺めた街並み光景です。
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夕日が沈むのと時間の競争で、先程の『旧出津救助院』の周りの見学をすることは出来ませんでした。バス駐車場に向かう途中の夕日光景です。まだ何とか水平線の上に夕日はあるようです。
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『外海街歴史民俗資料館」の文字が刻まれた石標の光景です。出津文化村の施設の一つとして1982年に開館しました。外海地区の歴史、民俗、文化を広く展示公開しているようですが、入場見学の時間はありませんでした。展示室の一角には、縄文時代から弥生時代にかけての外海の遺跡なども復元展示されているようです。
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夕日見学のために『夕陽が丘そとめ』に向かう途中のバスの中からの光景です。雲間から夕陽が顔を出していました。現在時刻は丁度5時頃、今日の日没は5時少しすぎとお聞きしていました。
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振り返って眺めた、先ほど紹介した『旧出津救助院』方面の光景です。その右後ろに『出津教会堂』の建物も見えていました。白い尖塔がその目印でした。旧出津救助院の施設群の中心となる授産場では、綿織物の製糸から製織、染色、そうめんやパンの製造、醤油等の醸造が行われていました。
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『道の駅』の『夕陽が丘そとめ』に到着しました。上空はまだ明るく、数分の差で日没には間に合いました。しかし、水平線近くに厚くなった雲が、日の入りの光景に影響を与えてしまいそうでした。こちらは東方面の光景になるようですが、ステンレス製のモニュメントの右上に浮かんだ月の光景です。
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『日本風景街道・ながさきサンセットロード』のタイトルがあった観光案内看板の光景です。『橋でつながる教会と歴史のみち』の副題がありました。平成18年度より、長崎県西部の美しい海岸沿いの道路(国道202号、国道499号など)をメインルートに、夕日や教会、橋などの地域資源を活用し、関係行政や地域の方と協働しながら、沿道景観の保全・整備や様々な活動に取り組んでいるようです。
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夕焼に染まり始めた西の空ですが、雲が出てきました。殊に水平線に近い低い位置では密集してきたようです。夕日が沈む光景は望み薄になってきました。夕日の観賞は、これからも各所でありそうです。
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沖合に霞んで見える東シナ海に浮かぶ小島の光景です。東シナ海は、平洋西部にある『縁海』です。北は対馬海峡を通じ日本海と接し、東は南西諸島を挟んで太平洋(フィリピン海)に接しています。南南西に台湾海峡を通じ、南シナ海と結ばれているほか、北西は黄海に接しています。『縁海』は、陸で囲まれた『地中海』に対して、大洋の一部が島、列島、半島に囲まれる海を指します。
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『ご案内・遠藤周作文学館』のタイトルがあった説明パネルの光景です。自らがキリスト教徒( カトリック )であり、信仰を主題とする作品を多く著した作家・遠藤周作に関する資料の収蔵展示と研究の場として、2000年(平成12年)5月に当時の 西彼杵郡 外海町により『外海町立遠藤周作文学館』として開館しました。遠藤文学の原点と目される小説『沈黙』の舞台となった場所です。
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作家、『遠藤周作(1923~1996年)』についてもう少し紹介しておきます。随筆や文芸評論や戯曲も手がけました。父親の仕事の都合で幼少時代を満洲で過ごし、帰国後の12歳の時に伯母の影響でカトリックの洗礼を受けました。1941年、上智大学予科入学しましたが中退し、慶應義塾大学文学部仏文科に入学、卒業後の1950年にフランスのリヨンへ留学しました。
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遠藤周作の紹介を続けます。帰国後は批評家として活動、1955年に発表した小説『白い人』が芥川賞を受賞し、小説家として脚光を浴びました。安岡章太郎、吉行淳之介と並んで、『第3の新人』と呼ばれました。代表作に『海と毒薬』、『沈黙』、『侍』、『深い河』などがあります。『狐狸庵山人(こりあんさんじん)』の雅号を名乗り、ユーモアに富むエッセイも多く発表しました。
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『夕陽が丘そとめ』から眺めた、東シナ海方面の光景ですが、この写真では、海に面した小山が主役になりました。左方面に見える石段を下りて、街道に出てみましたが、目ぼしい景色や建物はなく、すぐに戻ってきました。再集合時間も、迫って来たようです。
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道の駅、『夕陽が丘そとめ』の建物光景です。先に紹介した、ステンレス製のモニュメントの上に浮かんだ月をこちら側からも遭撮影するために、回り込みました。もう暫くすれば、夕陽からお月さんの時間に代わりますが、その前に『夕陽が丘そとめ』とはお別れになりそうです。
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『長崎市外海の石造集落景観』のタイトルがあった説明パネルの光景です。日本語説明文は、『出津川流域の狭くて急な地形で営まれる、近世から続く畑作を中心とした生業の集落景観。扁平で加工しやすい結晶片岩を主とする地質が特徴で、集落には、石垣、石築地、石塀、石壁など結晶片岩による数多くの石積み構造物が所在しています』と紹介されていました。
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『道の駅』、『夕陽が丘そとめ』のタイトルがあった観光案内看板の光景です。『そとめ』は、『外海』の文字が当てられます。遠藤周作は、小説『沈黙』のぶたいとなった、この『そとめ』をこよなく愛したと伝わります。右上の写真は、目の前に広がる『角力灘』と、五島灘に沈む雄大な夕日の光景です。晴れた日には、五島列島が望めます。
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イチオシ
長崎市内で二泊したホテルでの申し分のなかった夕食ですが、残念ながら、刺身の一部が期待したレベルではありませんでした。玄界灘で獲れた鯛を期待した方が、無理筋だったかも知れません。玄界灘で育った鯛の美味しさは、平戸で生まれ、佐世保で育った父からよく聞かされました。私が福岡県にいた頃、気に入った鯛が手に入った時は、父の手造り鯛料理が楽しみでした。
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全員に用意されていたこの日の夕食の『お品書き』の紹介です。右から『しゃぶしゃぶ鍋(長崎和牛など)、先付け(南蛮漬け)、お造り(地魚など)、凌ぎ(握り寿司)、揚げ物(天ぷら)、蓋物(地魚煮つけ)、強い肴(角煮)、酢の物(海鮮サラダ風)、蒸し物(茶碗蒸し)、ごはん、香の物、止め椀(蟹入り味噌汁)、梅椀(おしるこ)』の品々です。
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