海外旅行のカタキを長崎旅行で討つ!? 特典航空券で行く長崎、軍艦島、佐世保の旅【１２】３日目② 渦巻く潮流、雨の西海橋

2022/11/19 - 2022/11/19

コロナ禍で海外に行けず溜まっていたマイレージ消滅の期限が迫って来ました。もちろん手続きをすれば延長することはできますが、せっかくなので特典航空券として使ってみたくなりました。といっても欧州へどーんと行けるほど貯まってはいないし、規制が緩み始めたとはいえ海外旅行は周囲の状況からすると、もう少し様子を見た方がよさそうなので、ここは国内に目を向けてみました。できれば北海道や沖縄など人気の旅先を予約したいところですが、ANAの特典航空券予約解禁日に多勢を制してGetする自信は無かったので、多少取りやすそうな長崎に狙いをつけてなんとかGetしました。長崎は行ってみたかった軍艦島、2022年9月に開業したばかりの西九州新幹線や異国情緒溢れる街並みとの再会も魅力的です。今回はついでにレンタカーを借り、佐世保など県内各地にも足を延ばしてみようと計画しました。前回の神戸に引き続き国内街歩きについて新たな発見もあり、充実した旅行になりました。

日程は以下の通りです。

1日目（11/17）　羽田 ⇒ 長崎空港・・・大村市内
2日目（11/18） 大村・・・（西九州新幹線）・・・長崎・・・軍艦島クルーズ・・・市内観光
3日目（11/19） 長崎・・・（レンタカー）・・・西海橋、佐世保・・・長崎
4日目（11/20） 長崎早朝散歩・・・長崎空港 ⇒ 羽田

エリア 西海(長崎)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

大野教会堂の駐車場からは海がよく見えます。

眺めていたいところですが、ポツポツと降って来ました。次へ急ごうと思います。

外海の教会は他にもありますが、とりあえず三教会を回ったので次なる目的地西海橋を目指します。
（大野教会堂9:55 ⇒ 10:39西海の丘展望台）

西彼杵半島の海岸線を北上します。空は益々暗くなってきました。

遂に降って来ました。車での移動なので天気はあまり関係ないとはいえますが、雨天のはドライブはあまり楽しいものではありません。

雨の降り続く中、西海橋の袂にある「西海の丘展望台」に到着しました。他に数台駐車していますが、付近に人の姿は有りません。
（西海の丘展望台10:39～10:52）

とりあえず小さな売店のような建物があるのでそちらへ行ってみようと思います。結構降って来ました。

小さな建物は売店などではなく、展望台でした。上ってみることにします。

おおっ、この風景！新旧西海橋を一望に見ることができます。西海橋とは、大村湾口にある針尾瀬戸を跨ぎ、西彼杵半島と佐世保市を結ぶ大きな橋です。

ちなみに「大村湾」とはこちら。九州本土と西彼杵半島で囲まれた湾というより湖と言った方がいいような海です。面積は321k㎡と琵琶湖の半分以下ですが、日本第二位の湖霞ヶ浦の面積220k㎡を上回る面積です。

大村湾が外洋と繋がるのが北部の二つ、針尾と早岐の「瀬戸」のみです。海と繋がっている所謂「汽水湖」には北海道のサロマ湖や静岡県の浜名湖などたくさんあるのに何故かここは「大村湖」ではなく「大村湾」となっていて不思議です。

私など素人考えでみると、汽水湖と湾の違いは湾口の開き幅かと思ってしまいますが、そうなるとこの北海道風連湖はもはや湖とは言えないのでは？と思ってしまいます。ですがそもそも「湖」も「湾」も明確な定義がないので歴史的・慣習的に湖と海を名乗っているという考え方や、塩分濃度の濃淡で区別しているといった説もあるのだそうです。

ここから眺めているのは「針尾瀬戸」で最も狭い所は幅約180mしかなく、「早岐瀬戸」に至っては幅10mと、もはや水路や川にしか見えないくらいの幅だそうです。

このような湾口の狭さ故、針尾瀬戸では潮の流れが速く、所々渦を巻いているのがよくわかります。

新旧西海橋の方は複雑に入り組んだ島々を通って佐世保市内に続いています。

ところでこんな案内があります。
「針尾送信所」、大正時代に造られた海軍の電波塔で3本あります。

その方角に眼を凝らすと．．．

ありました、ありました。1922年に建造されたとのことですから、今年（2022年）でちょうど100周年ということになります。一説には真珠湾攻撃の際の有名な暗号「ニイタカヤマノボレ1208」もここから発信されたとか。しかもこの塔は平成初期1997年まで使用されていたとのことで驚きました。現在は国の重要文化財に指定されているとのことです。

雨脚はやや弱くなってきましたがそろそろ移動することにします。