2019/04/23 - 2019/04/30
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旅人のくまさんさん
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シャーヒ・ズィンダ廟の見学の後に立寄った、2千年の歴史を持つシャブ・バザールと、14世紀末から15世紀初頭にかけて、ティムール帝国の創始者のティムールにより建造された、ビビハニム・モスクの紹介です。
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通路脇の樹木の花のズームアップ光景です。日本では『セイヨウトチノキ(西洋栃木)』とも呼ばれる『マロニエ』の花でした。バルカン半島からトルコの森林地帯が原産地とされている、トチノキ科トチノキ属の落葉樹です。フランスのシャンゼリゼ通りの並木が世界的に有名です。
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シャブ・バザールに向かう坂の途中から眺めた、古いモスクらしいの建物群の光景です。地図をベースにネット検索して分かった、『Hazrat Khizr(ハズラティ・ヒズル』の名前のモスクでした。カリモフ前大統領のお墓があるモスクとの情報もありました。
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イチオシ
『シャブ(SIYOB)・バザール』の入口門の光景です。サマルカンド最古の歴史を持つバザールで、日常品なら何でも揃うと言われています。ビビハニム・モスクに隣接する場所です。
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全面に刺繍が施された、これまで見たことがなかった品です。現地ガイドさんによれば、赤ちゃん用のベッドとお聞きしました。お子さんが生まれると、母方の親で用意、あるいはプレゼントされるベッドのようです。
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同じ赤ちゃん用のベッドの、反対側からの光景です。脇に切れ目が設けてあるのが重要な細工のようです。詳しいことは分かりませんが、赤ちゃんにとって快適で、世話をするお母さんにとっても便利なベッドとお聞きしました。通販のベビーベッドを検索してみましたが、該当品はありませんでした。
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小雨が降ってきて、カメラのレンズが少し曇ってしまいました。笠を指すかどうか、迷う程度の雨でした。『シャブ(SIYOB)・バザール』のお店の光景です。そのほんの一部です。
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ウズベキスタンの主食の伝統的なパンは、丸く平たい形をしています。ナン(non)もしくはパティール(patyr)と呼ばれ、中央は少し凹んで飾りがつけられていて、縁は厚みのある形です。ウズベキスタンでは穀物の収穫高が多く、パンや麺料理などが豊富とされます。
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艶々としたナンのズームアップ光景です。現地でお聞きした話では、湯屋を出すための材料を表に塗布して焼き上げているようです。このタイプのサマルカンドのネンが、ウズベキスタンでは一番人気が高いともお聞きしました。黒いゴマのような飾りは、芥子粒(けしつぶ)のようでした。日本でもアンパンなどの飾りによく使われています。
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花屋さんの店先光景です。赤色やオレンジ色のバラの花が並んでいました。『バラ(薔薇)』は、バラ科バラ属の総称とされます。北半球の温帯域に広く自生していますが、不思議なことに、南半球にはバラは自生していません。日本にも現生種のハマナスなどがあります。
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同じく、花屋さんの店先光景です。先程は赤色の花が主体でしたが、こちらはオレンジ色の花が多く咲いていました。チベット周辺、中国雲南省からミャンマーにかけてが主産地で、ここから中近東、ヨーロッパへ、また極東から北アメリカへと伝播したようです。
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畑から彫り上げてきたばかりのような根菜の光景です。切り縮められた緑の茎も残っていました。ニンニク(大蒜、忍辱)のように見えました。かつてはユリ科でしたが、現在はヒガンバナ科ネギ属の多年草に分類されています。香味野菜の代名詞的存在で、肉の臭みを消し、料理に食欲をそそる香味を付与します。
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日本でもおなじみの、カリフワーの白い花芽の展示光景です。アブラナ科アブラナ属の一年生植物で、頂花蕾を食用にする淡色野菜として栽培されるほか、観賞用途でも利用されます。名前の由来はキャベツ類の花を意味します。和名は、『ハナヤサイ(花野菜、花椰菜)』、『ハナカンラン(花甘藍)』などです。『木立花葉牡丹(キダチハナハボタン)』や『花キャベツ』と呼ばれることもあります。
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最初にテント小屋の『シャブ(SIYOB)・バザール』の光景を紹介しましたが、鉄骨造りのこちらの建物がメインの市場になります。現地ガイドさんの紹介で、香辛料や干しブドウなどの買い物をしました。こちらは側面入口だったようです。
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バザールの店内も少し紹介しておきます。カラフルな包装の香辛料の数々です。大皿に盛って、中身の展示もされていました。袋の表示は、かつてこの地を支配したロシア語のようでした。公用語はウズベク語と制定されていますが、ウズベク語を使う人は全体の74.3%で、ロシア語14.2%、タジク語4.4%などが使われています。
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こちらのお店もカラフルな包装の香辛料の数々が並んでいました。ウズベキスタンは、ブハラ語、カラカルパク語、カザフ語、キルギス語、クリミア・タタール語、高麗語なども話されている多言語国家とも呼ばれます。国土の西北に位置する、カラカルパクスタン共和国では、カラカルパク語とウズベク語の両方が公用語となっています。
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ウズベキスタンは高い識字率を誇り、15歳以上の識字率は約99.3%です。しかし、15歳以下の識字率は76%にまで落ち込み、3~6歳の識字率は20%となっています。この大きな要因として、ウズベキスタンの教育方法が挙げられていて、未来には識字率が下がっていくと予測されています。(ウィキペディア)
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こちらが、『シャブ(SIYOB)・バザール』の中心施設の正面出入口になるようでした。見学と買い物を終えた後で、参考のために撮影しておきました。このバザールの歴史は、2千年に及ぶとされます。『シヨブバザール』の日本語表記もされます。(ウィキペディア)、ネット情報によれば、朝から17時頃までの開店、月曜日休日と紹介されていました。
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『シャブ(SIYOB)・バザール』の正面出入口付近から眺めた光景です。相変わらずの小雨模様でした。丘の上の一角を占める、歴史も長ければ、敷地も広いバザールでした。
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『シャブ(SIYOB)・バザール』の周りの花壇光景です。黄色の花がメキシコ原産のキク科のマリーゴールド、赤い花がブラジル原産のシソ科のサルビアです。程よい雨に生き生きとしてきたようです。
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イチオシ
ここからは、シャブ・バザールに隣接『ビビハニム・モスク』の紹介です。その入口門の光景です。14世紀末から15世紀初頭にかけて、ティムール帝国の創始者のティムールにより建造された、中央アジア最大の規模のモスクです。1万人以上の礼拝者を収容できたとされます。
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正面から眺めた出入口門の光景です。ティムールによるインド遠征後の1399年、新たに首都と定めたサマルカンドに大規模なモスクの造成を始めたのが、『ビビハニム・モスク』です。 このモスクは、インド征服の際に持ち帰った貴石を使用して建設されたと伝わります。
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正面出入口門におズームアップ光景です。まだ新しい大きな木製の扉がありました。ティムール朝時代にこの地を訪れ後に『中央アジア旅行記』を著したスペインの騎士、ルイ・ゴンザレス・デ・クラビホによれば、モスク建設に使用する貴石を運ぶために90頭の象を使用したとされます。戦利品の一つとして、インドから象を持ち帰る意味もあったかもしれません。
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入口門の近くから眺めた、ミナレットの光景です。ビビハイム・モスクは、1404年に完成したとされています。しかし、モスクは次第に使用されなくなり、何世紀もの後には砕けて廃墟と化してしまいました。この原因としては、当時の技術からすれば、余りにも急速な造成を行ったためと分析されています。
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ビビハイム・モスクの内庭と、その背後に見えるミナレットとモスクの建物光景です。1974年、ウズベク・ソビエト社会主義共和国政府はモスクの再建築を始めました。しかし、まだ未完成の現在のモスクは、事実上新しく造成されたモスクとされています。以前のモスクの跡は残っていないようです。(ウィキペディア)
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『ビビハイム・モスク』の境内の庭木光景です。その背後にモスクの建物が隠れてしまいました。『ビービー・ハーヌム・モスク』などの日本語表記もされます。『ビビハニム』とは、『第一婦人』の意味とされます。元々は、『サマルカンド金曜モスク』と呼ばれていました。
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大理石で造られた、巨大な書見台の光景です。『コーラン書見台』は。『ラウヒ』と呼ばれているようです。この書見台が置かれたきっかけは、世界最古のコーランといわれる7世紀の『オスマン・クラーン』になります。オスマン・クラーンは羊皮紙で作られていて、大きさは広げると幅1メートルくらいの巨大なものでした。
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イチオシ
角度を変えて紹介する、巨大な書見台の光景です。世界最古のクルアーン(コーラン)と言われる『オスマン・クラーン』は、ティムールがダマスカス(現在のシリア)から持ち帰ったものです。気に入った戦利品だったようです。クルアーンの成立経緯は、クルアーン自身とハディース(預言者ムハンマドの言行録)、およびムスリムの伝承によるとされます。
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アラビアヒジャーズ地方の町マッカ(メッカ)の商人だったムハンマドは、40歳頃の610年頃に、迷うところがあってしばしばマッカ郊外のヒラー山の洞窟で瞑想していました。ある日の瞑想中に突然、大天使ジブリール(ガブリエル)が彼のところにあらわれ、神から託された第一の啓示を与えたとされます。はじめムハンマドは、これをジン(魔人)に化かされたものかと思い、怖れたとされます。
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ムハンマドは、やがてこれを真に神から与えられた啓示と信じて、自ら啓示を受け取って人々に伝える使徒としての役割を務めることを決意しました。そうして啓示はムハンマドが死ぬまで何回もありました。ムハンマド自身は文盲だったため、彼を通じて伝えられた啓示は、ムハンマドと信徒たちの暗記によって記憶され、口伝えで伝承されました。
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ムハンマドに啓示されたクルアーンの一部は、生前から彼に直に接した信徒たちによって木の板や棕櫚の葉、石などに文字としてその都度記録されました。初代正統カリフのアブー・バクルの時期(632~634年)に、ムハンマドの秘書を務めたザイド・イブン=サービトによって、初のクルアーンの編纂が行われ、続いて、第3代正統カリフのウスマーンがクルアーンの正典化を命じました。
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