2019/04/23 - 2019/04/30
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旅人のくまさんさん
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タジキスタンの世界文化遺産、サラズム遺跡の紹介です。今のタジキスタンは、国民のほとんどがイスラム教徒であり、タジク人、ウズベク人、ロシア人など様々な民族が暮らす国です。
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手前が発掘調査炭の遺跡、左奥に見えるのが発掘と遊佐中の遺跡の保護屋根です。約5000年前(紀元前3000年頃)、サラズムは中央アジアにおける金属製品生産の中心地となり、周辺地域に輸出を行なっていました。サラズムはタジキスタン北西部に位置する古代都市であり、現在のソグド州のパンジャケント地区に位置します。ウズベキスタンとの国境付近になります。
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発掘作業が完了したらしい施設のズームアップ光景です。発掘された壁の上部などには、保護のために土による覆いがされているようでした。上部が丸まっている部分です。サラズムは、インド・イラン語派の民族が侵入した紀元前2000年頃に都市としての役割を終えたと考えられています。画面の色調が白っぽく見えるのは、よく乾燥しているためのようです。
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更にズームアップした、発掘された施設中心部の光景です。その後、サラズムは付近にあるトルコ石の産出地から集積を行う、鉱山地域として復活したと考えられています。紀元前1500年以前に建設されたサラズムは、周辺地域の農業、銅生産の中心地として重要な役割を果たしていたとされます。
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最初に見学した、発掘済の遺跡の紹介が続きます。中央奥に見えるのは、遺跡保護のための平屋根支持の柱の1本です。発掘遺跡全体が、塀で囲ってあるように見えました。サラズム遺跡の発見により、紀元前4000年から3000年頃に中央アジアの人々がこの地に暮らしていたことが分かり、さらに都市が造られていく過程も知ることができるようになりました。
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ここからは、場所を移動して、発掘調査中の遺跡の紹介です。地中に埋もれていた期間が長かったのでしょうか、残された遺跡のかなりの細部まで目にすることができました。サラズム遺跡の話に戻ります。遊牧民が放牧する高原や、耕作に適した土地などのため、交易も栄え、その範囲はトルクメニスタンからイラン高原、さらにインダス川の流域とインド洋までと想定されています。
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場所を移動しながら見学した、現在も発掘調査中の遺跡の光景です。手前に見える遺跡の中には、壁に囲まれたような四角の遺物が見えていました。構造物に使われた大きな石も出土しているようでした。サラズム遺跡の話に戻ります。交易などにも適したサラズムの地は、中央アジアで最も古い都市遺跡の一つとなったようです。
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同じ場所から、少し視線を下げて眺めた遺跡の光景です。多重に取り囲まれた壁の光景です。サラズム遺跡からは、装飾品や宝石、皮製品なども発掘され、『サラズムの王妃』と名付けられた遺骨も発見されました。もっとも重要な発見だったようです。それらの発掘品は、今は博物館に収録されています。
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発掘作業中の遺跡の紹介が続きますが、この方角には、作業中の人の姿などは見えません。先ほどとは90度ほど位置を変更したようです。四角な祭壇のような施設を取り囲む壁には、レンガらしいものが積まれていました。
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発掘された石製品です。小さなものなら博物館に収蔵されたかもしれませんが、大きいために発掘された場所に残されたもののようでした。中央がくりぬかれた石桶のような石は、大きく割れていました。
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10名ほどの方が従事していた、発掘調査中の遺跡の光景です。背後には、かなりの量の土が運び出され、積み上げられていました。発掘調査範囲が拡大されたような作業のようにも見えましたが、あるいは複層の遺跡なのかもしれません。
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発掘された、建物壁のような遺跡のズームアップ光景です。建物の柱は、発掘調査が一段落した後で建てられたものでしょうか、遺跡を壊さないような場所がそれぞれ選ばれていました。
(追記)2011年のネット写真を見ましたら、先に平屋が建てられ、その後で掘削が始まったようです。柱の位置決めは、トレンチ作業の後かもしれません。 -
発掘作業中の遺跡の中心付近のズームアップ光景です。個人住居ではなく、用途は分かりませんが、祭祀施設か、共同作業などに関する施設のようでした。床には、石が敷かれている風にも見えました。手前の壁には、小石が使われているようです。
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発掘作業が完了しているらしい、壁のような部分のズームアップ光景です。かなりの幅がありました。この後紹介する『考古学・発掘番号11』の説明文では、寺院跡らしいことが推測されていました。
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イチオシ
発掘作業が完了しているらしい、遺跡の中心部分のズームアップ光景です。推測になりますが、中心部分の正方形に近い台は、祭祀用の台に見えます。『考古学・発掘番号11』の説明文では、寺院跡らしいことが推測されていましたので、そのことに関する中心施設であることは間違いないようです。
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撮影場所を変えて更にズームアップした、遺跡の中心部分の光景です。ネット情報では、四角の台の上にある丸い部分は、『竈(かまど)』と紹介しているものもありました。仮にこの施設が作られたのを紀元前2000年としますと、まだ宗教としての体系ができる前の原始宗教の時代になります。旧約聖書のモーセ五書が書かれたのが紀元前950年頃、ゾロアスター教、儒教、仏教はもっと後です。
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発掘された遺跡の説明看板です。上に記された平面図のほか、3か国語の説明文がありました。一番下の英文解説文には『Archaeological excabition Number ?』の表示がありました。『考古学・発掘番号11』に整理されている遺跡のようでした。火が使われたらしいことや、ホールの西南角付近から大量の動物の骨が見つかったことから、サラズム人のセレモニーの場所、寺院と推測されているようです。
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発掘調査中の遺跡付近から眺めた、サラズム遺跡入り口のアーチ門付近の光景です。ネット情報には、発掘された『サラズム王妃の墓』の跡が、屋根も付けずに野晒しにされているのを心配する記事がありましたが、遺跡の整備はまだこれからのようでした。
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同じく、発掘調査中の遺跡付近から眺めた、サラズム遺跡エリアの光景です。ほかの場所にも遺跡保護用の平屋根が散在していました。左手に見える土の山は、現在発掘作業中の遺跡から出されて物のようです。
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発掘された遺跡の説明看板です。上に記された平面図のほか、3か国語の説明文がありました。一番下の英文解説文には『Archaeological excabition Number Ⅸ』の表示がありました。 『考古学・発掘番号9』に整理されている遺跡のようでした。
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最後に見学した、発掘調査がされた遺跡跡の紹介です。入口のアーチ門から見て、右手にあった遺跡です。発掘調査が完了しているようでした。一般状況がメインの施設でしょうか、特に目立つ施設はないようでした。
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更に近付いて撮影した遺跡の光景です。説明資料がなければ、なんとも判断のしようがない遺跡でした。
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先ほど左上に見えていた区画のズームアップ光景です。この場所だけは、一般住宅用でしょうか、細かな仕切りが残されていました。
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見学を終えて、振り返って眺めた、最後に見学した遺跡の光景です。さらにその先に遺跡ほどの平屋根が見えましたが、そちらの見学は端折りました。ガイドブックなどがありませんので、あまりたくさん見学しても、後の資料整理が大変です。
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通路わきで咲いていた、野の花の紹介です。紫色の花は、『ハナショウブ(花菖蒲)』か、『アヤメ(菖蒲)』当たりのようですが、野草ではなく、植栽されたものかも知れません。『カキツバタ(杜若)』を含めて、最も乾いた土地を好むのは、『アヤメ(菖蒲)』とされます。西洋ではアイリスの名前で呼ばれます。
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イチオシ
名残惜しい野の花ですから、ついでのもう1枚紹介します。この辺りは、手前に向かって緩やかな下り勾配、右手に水路のようなものがあったようです。白い花の植物は名前が分かりませんでしたが、アブラナ科の植物に似ているようでした。
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サラズム遺跡出入り口のアーチ門まで戻ってきました。門をくぐった後で、振り返って撮影した見学してきた遺跡方面の光景です。厚い雲ですが、雨が降らなかったのは幸いでした。
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ウズベキスタンに隣接するタジキスタンの見学を終えて、サマルカンドに戻ってきました。往きと同様、国境の検問所ではしっかりと時間がかかりました。レストランはサマルカンドにロシア料理店でした。
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早速注文したのは、赤と白のグラスワインです。白ワインはあまり冷えてなく、味もいまいちだった記憶です。お代わりは赤ワインの方にしました。
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食事を終えた後で撮影した、ロシア料理のお店です。タジキスタン共和国は、旧ソビエト連邦から独立した国ですが、現在のラフモン大統領の長期政権によって、上海協力機構に加盟し、ロシアや中華人民共和国と関係強化し、アメリカ合衆国とも友好を築いている国です。
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イチオシ
同じく、食事を終えた後で撮影した、ロシア料理のお店です。ラフモン政権下のタジキスタンは、自国民の愛国心を高める目的に、ソ連時代から用いられ続けていた、公用語としてのロシア語を2009年に廃止し、現在の公用語はタジク語です。
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