2019/04/23 - 2019/04/30
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旅人のくまさんさん
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サマルカンドにあるシャーヒ・ズィンダ廟群の紹介の続きです。シャーヒ・ズィンダ廟群は、『生ける王』を意味する、ネクロポリス((霊廟群)です。ウズベキスタンのサマルカンド北東部に位置します。
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建物跡を示しているらしい、レンガが積まれた基壇の上に並べられた石材の光景です。一見して墓標ではなく、この場所の建築遺物が整理されているように思いましたが、基礎がしっかりと造られているようですから、墓標だったかもしれません。ネット情報では、『お棺が露出した建物』の表現もありました。
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墓標らしい物が並べられていた付近から振り返って眺めた、入口方面の光景です。強い雨ではありませんが、相変わらず降り続いていました。このネクロポリス(霊廟群)は、『シャーヒ・ズィンダ廟』や『シャーヒ・ズィンダ複合体』という呼び方もされます。
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『シャーヒ・ズィンダ』は、『生ける王』を意味する言葉とされます。名前は預言者ムハンマドのいとこであるクサム・イブン・アッバースが、7世紀にイスラム教布教のためアラブ人によるサマルカンドへの侵攻が行われた時期にこの地を訪れ、同時期に埋葬されたという伝説と密接に結びついています。現地ガイドさんからも、最初にその話をお聞きしました。
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一般的に知られている伝説においては、彼はその信仰のため斬首されましたが、自分の首を拾って地中深い井戸の中にある楽園の庭に行き、現在でも生きているとされています。今もそれを信じるのが、信仰となっているようでした。
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門の上に記されていた、装飾的なアラビア文字の光景です。読み取ることは出来ませんが、コーランの1節が書かれているようです。コーラン(クルアーン)、イスラム教の聖典です。イスラムの信仰では、唯一無二の神(アッラーフ)から最後の預言者に任命された、ムハンマドに対して下された啓示と位置付けられています。
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見飽きないイスラム文様のタイル装飾ですが、人物や、動物などの表現は基本的には禁止されているようです。植物の花や葉、蔓なども、デフォルメして表現されることが多いようです。ここにも、コーランの1節が記されていました。
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先ほど紹介した部分のズームアップ光景です。英語表記でのコーランは、『Quran』または、『Koran』と表記されます。『コーラン』の呼び方は、ウイグルに由来する『回教』とともに中国語の『古蘭(または可蘭)』に由来するようです。 通常、日本ではコーランと呼ばれることが多いため、この旅行記でも基本的に『コーラン』の表記としました。
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この文字も、コーランの1節のようです。コーランは、読誦して音韻を踏むように書かれています。『コーラン(クルアーン)』という名称は、アラビア語で『詠唱すべきもの』を意味します。アラビア語では、正確には定冠詞を伴って『アル=クルアーン』と呼ばれます。
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イチオシ
イーワーンにみられる装飾を施した、出入口光景です。イーワーンは、イスラム建築によくみられる、一方が完全に開き、三方が壁で囲まれて、天井がアーチ状となっているホールまたは空間です。7世紀に滅んだサーサーン朝ペルシャで顕著にみられ、後世には11世紀から12世紀にかけてのセルジューク朝の時代にイスラム建築の基本的な設計単位として定着しました。
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ネット情報で、『シャーヒ・ズィンダ廟群』の37番の表示があった、『ホジャ・アフマド廟』の出入口光景です。 14世紀半ばの創建です。頂部には繊細な蔓草文、その下は浮彫の白い8点星の中に絵付け、次は白と青の長方形タイルを交互に並べた文様帯、その内側に一重の渦巻く蔓草を地文にアラビア文字の銘文、続いてトルコ・ブルーのタイルの枠の装飾です。
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同じく、少しだけズームアップした、『シャーヒ・ズィンダ廟群』の37番の『ホジャ・アフマド廟』の入口光景です。一番外側の付け柱と、イーワーン天井は青と白の小さなタイルで文様が構成されています。ほとんどが浮彫タイルとされます。
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もう一度紹介する『シャーヒ・ズィンダ廟群』の37番の表示があった、『ホジャ・アフマド廟』の出入口光景です。『ホジャ』は、8世紀末から10世紀末にかけて中央アジア、イランを支配したサーマーン朝の官職の名前に由来し、『貴族』を意味します。サーマーン朝では、ワズィール(宰相)は『大ホジャ』と呼ばれていました。
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入場して見学した、『ホジャ・アフマド廟』の内部光景です。これらが廟の中心施設になるようです。中央アジアでは4人の正統カリフの子孫を指す称号として用いられ、しばしば『サイイド』と混同されたようです。アブー・バクル、ウマル・イブン・ハッターブの子孫、ウスマーンとアリーの子孫のうち、ムハンマドの娘を母に持たない家系の人物にホジャという尊称が使われました。
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キリスト教会ですと、カラフルなステンドグラスの光が差し込む部屋になるのでしょうが、自然光が窓で絞り込まれて取り入れられた部屋の光景です。中央アジアでの『ホジャ』の話しに戻ります。後にカリフの子孫ではないスーフィー(スーフィズムに属するイスラム世界の聖者)も、ホジャの尊称で呼ばれるようになりました。
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イランでは例外的にステンドグラスを使ったモスクを目にしましたが、基本的にはイスラム建築にはステンドグラスは用いられないようです。過度な色彩は、信仰、祈りの妨げになるとの考えをお聞きした記憶があります。
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『HOJA AHMAD MAOBARASI』のタイトルがあった説明パネルの光景です。このタイトルの『HOJA』が、『ホジャ』、または『ホージャ』と日本語表記される部分、その次の『AHMAD』が、『アフマド』と日本語表記される部分になるようです。
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他の場所でも紹介した、基壇の上に置かれた墓標のような光景です。棺をイメージしたような石造物でした。
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先ほど紹介した、37番の表示があった、『ホジャ・アフマド廟』の出入口によく似たデザインの門の光景です。似ていた部分は、アーチの先端近くの左右の丸い装飾です。コーランらしいアラビア文字の配置などを含めて、標準化したデザインかも知れません。
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壁面のタイル装飾のズームアップ光景です。シャーヒ・ズィンダ廟群の壁面タイルは、歴史的価値もあるらしく、タイルを専門に詳しく紹介されている邦人の方のブログも目にしました。
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雨水の取水桝のズームアップ光景です。雨量が少ない水が貴重な地域では、そのまま下水や川に流さず、集水して利用するようです。アフリカのモスクを見学した時にお聞きした話の紹介です。確かチュニジア旅行の時でした。
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イチオシ
廟群の一つに、入場しての見学です。シャーヒ・ズィンダ廟群は、建物の建つ位置の高さから大きく三つのグループに分かれます。これらの建築物はチャルタクと呼ばれる、四つのアーチ状をしたドーム型の通路で結ばれています。一番初めに建設された建物は、建設時期は11~12世紀に遡ります。当時の建築物の基礎部分や墓石などの主な部分は現代まで残っています。
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廟群の内、高い位置にある建物は互いに向かい合う三つの廟群から構成されています。最初に作られたのはホジャ・アフマド霊(1340年代)で、中心の通路の北側に位置します。右側にある1361年に建設された霊廟は、中心の通路の東側に位置します。
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中位置に立つ建築物のグループは、14世紀の第4四半世紀に建設が開始されました。最初の半分は15世紀に建設され、ティムールの親戚や軍事的、宗教的に高位にあった者の名前と結びついています。西側にはティムールの姪にあたるシャーディ・ムルク・アーガーの霊廟があります。1372年に建設された廟です。
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イチオシ
素晴らしい造作のドームの光景です。八角形に分割し、二種類の装飾が、交互に施されていました。濃い青色と、それよりは薄い青色を使った新部済む文様です。その中心から、大きなシャンデリアが吊り下げられていました。見飽きない、目にも優しい天井のデザインです。類似のドーム天井は、ほかの鋲内でも見ることができます。
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ドームに続く、その下の装飾部分のズームアップ光景です。こちらも二種類の基本装飾が相互に施されていました。その一つが、先端が細くなった陰刻を施したムカルナス風の飾り、もう一つは多重の四角形をベースにしたデザインでした。ドーム天井飾と、この飾りの境目に、コーランらしいアラビア文字が記されていました。『クサム・イブン・アッバース廟』のドーム屋根のようです。
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壁面に施されていた装飾のズームアップ光景です。中心の円部分と、その周りも花をモチーフにデフォルメされた繊細な文様でした。円形内の文様は、四重も五重にもなった八角形模様が繰り返されていました。
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見学を終えて、退出する時に撮影した、入口に掲示してあった、『Kusan Ibn Abbas Complex』の案内標識です。3か国語の一番下に表示してありました。『Kusan Ibn Abbas(クサム・イブン・アッバス)』が、シャーヒ・ズィンダであり、『生ける王様(Libing King』であることも紹介されていました。
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壁に記されていた、イスラム文様のズームアップ光景です。蔓草のような花がデフォルメされた文様でした。白色と青色主体で、アクセントに赤色が使われていました。
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同じく、壁に記されていた、イスラム文様のズームアップ光景です。基本的に同じようなイメージのイスラム文様でした。どちらが主旋律か分かりませんが、音楽に例えれば主旋律とその変奏と言ったところです。
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白色と薄いベージュ色を基調にした、落ち着いた雰囲気の部屋の光景です。少しばかり青色を使った装飾が、縁取りのように施されていた室内でした。
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