2018/05/28 - 2018/05/31
339位(同エリア7215件中)
クッキーさん
夫の退職を待って出かけた 1か月に及ぶスペイン・ポルトガル周遊旅行。バルセロナ到着の翌日から、時差ボケをものともせず バルセロナの世界遺産を巡ってきました。
まずは グエル公園の無料早朝入場、サグラダ・ファミリアを横目に サン・パウ病院へ向かいました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
羽田11:15発、フランクフルト16:25着。
日本時間で1時半。ようやくサーブされた機内食です。
朝早く自宅を出て、まだ何も食べていないので 完食です。 -
いつもは甘党ではないけれど デザートもしっかり完食。
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いつもなら通路側のシートですが、2人なので窓際に座りました。
シベリア辺りでしょうか。 -
シベリアの雪原?
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湖が凍っているかのように見えますが・・・
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機内で見た映画は 「リメンバー・ミー」
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たっぷり2回も見てしまいました。
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日本時間で午後5時頃。
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懐かしいヨーロッパの大地が見えてきました。
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フランクフルトでの乗り継ぎ時間は4時間です。心配性の夫が、乗り継ぎ時間1.5時間の便は嫌だというので 空港の待合室で 眠気と闘うことに・・・
21:05発、バルセロナ23:05着の予定が まさかの1時間余りの遅れ。
ブッキングコムで予約していた送迎タクシーの最大待ち時間が1時間と記載されていたので 二重払いも覚悟していたところ、ドライバーさんの配慮なのか 待っていてもらえました。事前カード決済で42.16ユーロ。 -
ホテルは カタルーニャ広場から300mほどの所にあるホテルアトランティス。
チェックインを済ませて部屋に入ると もう1時過ぎです。 -
ポットやお茶のセットも置かれていました。
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浴室はバスタブ付。
-
身支度を済ませて 今7時20分。
狭いながらテラスもついています。
翌朝 テラスからの1枚。メトロのウニベルシタット駅が奥に見えています。 -
カタルーニャ広場方向。
朝食付きなのですが、朝食時間は7時半からなので この日は朝食をスキップしてグエル公園へ向かいます。 -
途中 渋滞もありましたが 無事8時前に入場することができました。タクシー料金は13.65ユーロ。
7時50分です。 -
開園時間前にもかかわらず、予想よりも多くの人が集まっています。
正門から市場へと通じる大階段。長さは約20m。 -
人波が消えたところで1枚。
お土産屋さんでも たくさんのトカゲを見かけました。バルセロナのシンボルなんですね。
トカゲの噴水は 市場下に設けられた貯水槽の水を排出する役割を担っているそうです。 -
大階段から見下ろす まさに「お菓子の家」という表現がぴったりの 守衛小屋。
-
もう少し空が青ければ もっと映えるはず。
-
まだ8時前です。
左が守衛の家で、右が管理人室。
一番の撮影スポットに どっかと座り込まないでほしいなあ。 -
大階段の上にある 市場になる予定だったホールには、ギリシャ神殿をイメージしたという86本のドリーア様式の列柱が並びます。上にある中央広場を支えています。
円柱の下には貯水槽があり、上の大広場の雨水を貯める仕組みとなっています。
奥の半分ほどが工事中でした。 -
これらの天井飾りは、ガウディの弟子ジュジョールの作品だそうです。
天井飾りは 大きい円盤が4つありますが、これは「太陽」を表し、その周りにそれぞれ小さな4つの円盤が「月」を表しているそうです。 -
中央広場。奥の半分は補修工事中。
波形のベンチは 既に多くの人に占められていたので、全体像は写し取れないままでした。
この辺りまでが有料エリアのようで、帰り際には中に入れないように規制されていました。 -
中央広場の後方に、こんな造形が見えてきました。
石造りのヤシの木だそうです。 -
無料エリアは こんな風にとても広く、時間帯によっては人気が全く無くなりそう。
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無料エリアにある ガウディの家博物館だと思います。
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洗濯女の回廊と呼ばれる場所に出るはず・・・
有料ゾーンの「洗濯女の柱廊ポーチ」と似ていますが、こちらは 無料エリアにある同じ公園内を通る道路を支えているものの一つで、有料ゾーンのものに比べて 使われている岩がよりゴツゴツとしていて荒々しさを感じるものらしい。
「広場を出て横の階段を下りると」と あったのに 上がってきてしまったようです。
ツアコン失格です。でも無料ツアコンですから 夫も文句は言えないはず。 -
スロープする高架橋の上は散歩道となっていて、少し高い所に上がってきたせいかバルセロナの街が 遠くに霞んで見えています。
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樹木をモチーフにした高架橋です。
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造形に見惚れます。
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左右に並ぶのは ヤシの木の形をしたプランターです。
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実は、途中で 道を間違えたのではないかと気が付いて 下りていく階段に向かおうとしたのですが、有料エリアに戻るには入場料が必要だというので あきらめて公園を出ることにしました。
浜に打ち寄せる大波をイメージさせるという柱廊ポーチを見損ねたのは残念ですが、これだけたっぷりの高架橋の下の回廊を見られたのだから十分です。 -
出口に戻る途中。
グエル公園に無料で入場した場合だけのことだと思いますが、一旦無料エリアに出てしまうと有料エリアに戻れないので、無料エリアを大回りして下りて行くようになっています。 -
管理人室。
朝食のスキップが 入場料8ユーロに見合うかどうか考えものですが、人混みの少なさは とてもよかったと思います。 -
管理人室が青空に映えています。
-
こちらの入口から入ったのですが、公園の正面入り口は本来 出口専用で、ここからは入れません。
出口から入って 左入口から出るという結果になりました。
1時間ほどの見学でした。 -
グエル公園を9時前に出て、すぐに サン・パウ病院へ向かうつもりでしたが、この時には 10時からの入場だと思っていたので、その前にサグラダ・ファミリアの外観を見学してから 歩いて向かうことにしました。
グエル公園の左入口から少し下りた所がタクシー乗り場で、ちょうど客を乗せてきたタクシーで サグラダ・ファミリアへ。タクシー料金は8.3ユーロでした。 -
受難のファサード。
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受難のファサードの右手。
ツアーバスや観光バスの流れが絶えない通りです。
通りの向かい側に公園があったので サグラダ・ファミリアを眺めつつ ちょっと一休み。 -
生誕のファサード。
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生誕のファサードの向かい側にある公園の池に写るサグラダ・ファミリアもカメラに収められました。
そんなに大きな池ではないので、全景は入り切りませんね。
撮影スポットとして十分に認知されているようで 訪れてはカメラを向ける人の波が途切れることがありません。 -
再び 生誕のファサードの側に戻って、サン・パウ病院へ向かいます。
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アベニーダ・ガウディを進んでいきます。
もう9時半になります。
お腹も空いてきた頃。 -
どこか手頃な所で食事をしたいところですが、中途半端な時間ということもあり さほどお腹が空いていないという夫の意見で、こちらのパン屋さんでパンを買い ベンチに座って腹ごしらえ。
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途中で振り返ると サグラダ・ファミリアが顔をのぞかせています。
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10時過ぎ 高い時計台を真ん中に両腕を広げたような構造の温かみのあるレンガ色の建物が見えてきました。サン・パウ病院です。
正面に見えるのは管理事務分館です。
その右端にチケット売り場の入口があり こちらでチケットを購入します。 -
ガイドブックには10ユーロとありましたが、入場料は14ユーロと 驚異的な値上がりです。
このような空間に出て、そこから各病棟をつなぐ地下回廊へと続きます。 -
病院の起源はなんと1401年まで遡ります。既存の6つの病院がサンタ・クレウ病院という1つの病院にまとめられました。
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19世紀の終わりに街が発展すると共に病院もさらに拡大する必要があり、銀行家パウ・ジルの寄付により、増築工事が行われました。
このとき設計を担当したのがモンタネールで、1930年に完成。その後2009年に新しい建物に移転するまで病院として機能していたのです。 -
聖サルバドール分館だと思います。
この病棟は、かつて総合救急科と小児科として使われていたところで、病院内では一番小さな棟。内部のパネル展示では、サン・パウ病院のこれまでの歴史が詳しく解説されています。 -
緑を基調としたタイル。
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窓の外に見えているのは手術棟です。
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見学を終えて外に出ると、そこは病院の中庭。長さ500m、幅50mの 広々とした空間です。大きな広場に 左右対称にならんだ建築群。
この庭園の自然は、ただの美的要素ではなく 病院の機能において不可欠な要素だったそうです。草木が空気を浄化し、細菌を固定し、気候に影響を与え、防風林の役割を果たし、湿度を保つなど、全ては患者の福祉を考慮したものでした。 -
とはいえ ただの観光客の心さえもわしづかみにする建築群の美的要素や 庭園美も患者の心のケアに大きな役割を果たしていたことでしょう。
中庭の真ん中に建ち教会の様なファザードを持つ手術棟。 -
その向かい側には 管理事務分館。
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手前の建物は サン・レオポルド分館、その奥に見えるのがサン・マヌエル分館。
バルセロナの街全体が山から海に向かって僅かに傾斜しているために、各病棟は半地下の建物にして高さが視覚的に調和するよう設計されています。 -
反対側には サン・ラファエル分館。
病棟として唯一内部の見学できます。 -
緑を基調としたタイルで内部が装飾されています。白一色ではない空間は 穏やかな雰囲気です。
大きなアーチを描く空間をカーテンで仕切り、入院患者のプライベートを守っていたころの歴史再現スペースとなっています。 -
当時の写真の展示もありました。
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当時の様子が伺える写真も展示されています。
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見学を終えて 手術棟の脇に回ります。
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屋根をズーム。
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後部に位置するガラス張りの広大なホールは、かつて主要手術室だったものです。
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サン・マヌエル分館は 他の建物と違い 2階建てになっています。
ドームの横の尖塔は全て陶器製で 塔の上のオブジェは中国寺院を模したものだそう。
これは当時流行したもので 多くのモデルニスモ建築に見られるのだそうです。 -
管理事務分館です。
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左右に並ぶ病棟の間、その一番奥に建つのが修道女の宿舎。
ヨーロッパでは19世紀まで看護士と言う職業が存在せず、それを代わりを担っていたのが修道女だった頃の名残りです。 -
サン・マヌエル分館。
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中庭から地下の通路に下りられるようになっているところがありました。
棟と棟は地下の通路でも繋がっていたとあり、ひんやりと薄暗い通路でした。
この部分だけが、唯一 病院らしい部分かもしれません。 -
最も見どころがあるとされる管理事務分館。
1階ホールの9つのドームを連ねた天井のタイル装飾はピンク色です。
個人的な好みでいえば もう少しやさしいパステルカラーであってほしいところ。 -
天井を見上げるとそこには、ステンドグラス。
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吹き抜け階段の上に施された浮彫。
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階段脇に施された浮彫の数々。
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階段を上がった先にある回廊です。
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円柱とドームの間に書かれている【A1905】は工事をスタートした年、そして【Ω1910】は工事の終了年を表しているのだとか。
この部屋だけを見ると、まるで祈りの部屋のようです。 -
間近に見るステンドグラスは 涼し気な万華鏡みたい。
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一面のステンドグラスの部屋は 礼拝堂だったかも。
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シンプルなステンドグラスの下の窓の外には サグラダ・ファミリアが顔をのぞかせています。
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見学の最後の出口は 管理事務分館の正面口ではなく、また一度中庭に出なければなりません。
中庭の真ん中に建つ手術棟に 心を残しつつ・・・ -
サグラダ・ファミリアまで歩いて戻り、メトロ2号線に乗ってカタルーニャ音楽堂へ向かいます。
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バルセロナのT-10チケットは10.2ユーロ。
1枚を二人で使うことができました。 -
サン・パウ病院の入場チケット。
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サン・パウ病院の見取り図も記念に。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- せいみーさん 2018/10/06 23:54:39
- グエル公園
- 旅行記、楽しく真剣に読ませていただきました。
年末に家族でバルセロナに行きます。
グエル公園って、朝は何時から入れるのですか?
8時30分までに入ると無料なんですか?
無料で有料エリアにもいけますか?
売店はまだ開いてませんよね?
わかる範囲で教えてください。
よろしくお願いいたします。
- クッキーさん からの返信 2018/10/14 13:11:11
- RE: グエル公園
- こんにちは、お返事が遅くなりました。
グエル公園の開園時間は 11月から3月のローシーズンでは8:30のようです。
この頃の日の出時間は8時頃ですから 十分とまではいかなくても明るいだろうと思います。
正規の入場口ではないので 気を付けて下さい。
開園時間の前に入場することの一番のメリットは、人が少ない所での写真撮影が可能ということだと思います。
有料ゾーンは 一旦出てしまうと もう戻れませんので、見残しがないように。
3人での行動でしたら、タクシーの利用をお勧めします。
バルセロナでの観光情報については 「バルセロナ ウォーカー」さんのブログがとても役立ちますよ。私も しっかり活用させていただきました。
クッキー
> 旅行記、楽しく真剣に読ませていただきました。
> 年末に家族でバルセロナに行きます。
>
> グエル公園って、朝は何時から入れるのですか?
> 8時30分までに入ると無料なんですか?
> 無料で有料エリアにもいけますか?
> 売店はまだ開いてませんよね?
>
> わかる範囲で教えてください。
>
> よろしくお願いいたします。
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