シニア夫婦のスペイン・ポルトガル周遊旅行（２１）現地ツアーでモロッコ・タンジェへ

2018/06/11 - 2018/06/11

ティトゥアンを後にしてタンジェに向かいました。
タンジェでの散策時間は短く　物足りない面もありましたが、帰りに遭遇したイミグレーションでのトラブルなどを考えると、現地ツアーを選んだのは正解でした。

エリア タンジェ(モロッコ)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

タンジェに向かう車窓から。

タンジェに近づいたようです。

１５：５２
タンジェに降り立ちました。

ここでも勝手に歩き回れませんから、じっと皆さんと身を寄せて、

グラン・ソッコ広場は、前国王ムハンマド5世の歴史に残る演説を記念して、正式には1947年4月9日広場と呼ばれています。
新市街と旧市街を結ぶ位置にあり、商人たちが種々雑多な店を広げていることもあって、タンジェで一番混雑しているところ。
広場の端に建っているのはシーディ・ブー・アビード・モスク。
巨大な常設市では、商人と農夫が地元産の果物や野菜、家禽類が売られています。

ティトゥアンに比べると　あか抜けている感じの街。

タンジェの文字が見えます。

ここでも女性にカメラを向けてはいけないので、いちいち気を使います。

地元の人だけでなく　観光客の姿も多く見られます。

スークに並ぶ商品や並べ方も　あか抜けている感じ。

メディナ。

メディナ。
ここでも　ひたすらツアーガイドの後をついて歩くだけ。

立ち止まることも出来ずに、歩きながらシャッターを押しています。

脇に見える細い路地も　ティトゥアンに比べて清潔感があります。
路地の向こうはどんな景色なのかな…行きたいけど行けない。

この通りなら　個人でも歩き回れそうな気がしますが…

観光客の姿がたくさん見えてきました。

現地ツアーガイドさんは　特に何かを説明してくれるという風でもなく。

グラン・モスクのミナレットのようです。
ポーズをとっているのは　ツアー仲間の女性。

メディナ内の建物。

タンジェ旧市街の中にある小さな広場、プチソッコ。

１６：３３
ここで　女性３人だけ連れていかれたのは　こちらの化粧品店。
ここでも　それほどの強制感がなく、スペイン語での商品紹介でもあり、途中で出てきたような記憶が…

男性陣が待っていた　プチソッコにあるカフェ。
後ろ向きに立っている男の人が　現地ツアーガイドです。
彼は　現地語、スペイン語、英語を話します。
日本語は「元気ですか？」のご挨拶だけ。英語を話さない夫に対し、しきりにこの言葉をかけるので、「楽しんでいますか？」との言葉を覚えるようにとお願いしてきました。

観光客の姿も　これまでになく多い一角でした。

カフェのある位置からも歩き回れず、大人しくコーヒーを頂きます。

少しだけ離れたところから　カフェの建物を。

１６：５１
女性二人も戻ってきました。化粧品店では　二人ともお買い物をしたそうです。

タンジェでの観光も終了しました。
これからバスが待つ場所まで移動します。

路上に並べられた品は　アンティークといえばいえるのか？

この辺りから　土産物屋の客引きが、手に手にカバンを持って　ツアーの女性にまとわりつき始めました。

メディナのランドマークである　白い外壁と緑の装飾タイルが美しいグラン・モスク。　
イスラム教徒以外の人は入ることができないそうです。

１６：５４
フェリー乗り場方面。

ミナレットをズーム。

「歩き方」に載っていた地図を見てみると、グラン・ソッコから入って　南半分のメディナを見て歩き、グラン・モスクの近くから出てきたようです。
見たいと思っていたカスバへは　行けなかったみたい。

背後の山々には　風車が。

要塞・カスバ…かと、現地では思っていたのですが、カスバは　メディナの北西の端にあるそうですから、どうも違うようです。

カスバの一部の城壁を見たと思って　我慢します。
タンジェでは１時間の滞在でしたから、タンジェをゆっくり観光したければ　タンジェだけのツアーを選択する方がいいのかもしれません。

城壁には違いないですね。

ふと気が付くと　この女性がバッグを半ば強制的に買わされていました。
多少なりとも興味を示したり　弱気になったりすると　こんな風になってしまうんですね。
全くまとわりつかれなかった私としては…ちょっと複雑な気分。

１７：０３
今回のツアー仲間のご夫婦と、左端の男性は現地ツアーガイドのボディーガード。
左に写っているのが　今回のツアーバンです。

タンジェからそのままアルヘシラスに戻るのかと思っていたら、セウタに戻るようです。

１８：１９
この一枚を撮った直後、同乗の方から　写真は厳禁だと注意されました。見つかったら連行されてしまうのだとか。イミグレーションは頑強とまではいかないまでもしっかりとフェンスが張ってあって、それなりに物々しい雰囲気。
もうすぐセウタ　と思ったのもつかの間、ほんの少しの間にイミグレの前は車であふれかえり、フェンスをよじ登る人たちまで。イミグレは封鎖されました。
乗っていたバンは前に進んだりバックしたり・・・どうにも身動きが取れない状況の中で約1時間、じっと身を固くしていました。

１９：２８
香港が　まだイギリス領だった頃に訪れたことがある夫は、あそこでは　もっとすごかったと　割と平気な顔でした。
ようやくゲートを抜けました。

こんなことがあるからこそ　ツアーで本当に良かった。

セウタの街を通過します。

２０：１２
遅くなっても　今日中にスペインへ戻れることだけで充分。

アルヘシラスとセウタの位置関係は　こんな感じ。
スペイン領の一角にイギリス領のジブラルタルがあり、モロッコ領の一角にスペイン領があるという、歴史の中での一コマなんでしょうが、妙な気持ちです。
セウタには　1415年から1580年の間、ポルトガル領だったという歴史もあるそうです。

セウタの背後の山の上に見える城壁。
あんなところにも行ってみたかったのですが。

フェリーの上から。ヘラクレスの柱像。
セウタの港を出た頃、ツアー仲間の方に教えられて撮れた1枚。
ジブラルタルの岩山と、北アフリカのスペイン領セウタにあるアビラ山とともにヘラクレスの柱と呼ばれているのだそう。ギリシア神話の神ヘラクレスが、当時は繋がっていた大陸を真っ二つに壊したので　地中海とジブラルタル海峡ができたという神話に由来するとか・・・

アフリカ大陸に別れを告げます。

船内で　旅情に浸っていたら、30分も経たないうちにジブラルタルのロックが見えてきました。

２１：０９
ロックをズーム。翌日には　たっぷりと間近で見る予定です。
予定を1時間も過ぎて　なんとかアルヘシラスに到着後、ツアー仲間のビクトリアさん夫婦が、ツアー会社の人らしい人と話しこんでいました。しきりに「ウノ」という言葉が聞こえてきました。1つのスペイン、セウタに関していろいろ議論していたような気がします。
領土問題は　日本だけのことではないようです。