2018/06/16 - 2018/06/17
5位(同エリア38件中)
クッキーさん
スペイン周遊の最後の訪問地は カセレスです。
スペイン周遊計画を立て始めてから、4トラベルの旅行記のおかげで 初めて知った地名です。中世の趣を残した 石造りの街、と聞いては 訪れないわけにはいきません。
カセレス旧市街は古来より交易によって栄えた町であり、特に銀の道と呼ばれるサラマンカとセビーリャを結ぶ南北の交易路の中継地でした。そのため防衛拠点としての側面も強く、町全体は城壁に囲まれています。
銀の道をサラマンカから下ってきたかったのですが、周遊ということでそのルートはとれませんでした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
メリダからカセレスに向かう renfe の車窓から。
グアディアナ川を離れると、車窓に見えるのは 広漠としたメセタの大地と 時折現れる かつての要塞。 -
16:37
カセレス到着。
駅の前にはタクシーは一台も停まっていなかったので、グーグルマップで確認していたバスターミナルへ向かいました。 -
見知らぬ土地では 実際よりも距離が長く感じられます。キャリーケースを転がして ようやくバスターミナルへ。
正面の左端の青いボックスは タクシーを呼ぶためのもの。でも電話なんてかけられませんから いったいどうしたものかと しばし思案、周りをウロウロしていたら、ターミナルの奥の出口に1台のタクシーが停まっているのを発見。今回もまたラッキー。 -
タクシーは 近代的なビルが立ち並ぶ新市街を走り抜け ホテルに到着。タクシー料金は6ユーロでした。
今夜は カセレスのパラドールに宿泊。
奥のフロントへは 10段位の階段を上がっていきます。2階の部屋へは フロントのずっと奥の方にあるエレベーターで上がっていきます。
後で気が付きましたが 国旗がはためいているテラスが 私たちの部屋です。 -
ベッドの下に敷かれているラグをめくってみると、傷んでいる木の床が見えました。これまでの いくつかのパラドールでも同じようでした。
-
フロントでいただいた市内地図を持って。
-
17:49
パラドール前の坂道を上がっていきます。
中世の当時の街並みをそのまま城壁都市にしまい込んだようなカセレス旧市街での目的は、石畳の街を歩くことですが、その前に訪れたい場所がありました。
地下にアラブ式貯水槽があるという カセレス博物館です。 -
石造りの建物は ホテルです。
そこを右折して、 -
16:55
大きな時計のある教会が見えてきました。 -
小さな広場に面した 塔のある建物。
真夏のような日差しと、夕刻とは思えないほどの明るさです。 -
広場に面した建物は、石造りのためか どれも重厚感にあふれています。
-
MUSEO とありますから、ここが博物館のようです。
12世紀末のイスラム・アラブの宮殿のあった場所に、18世紀キリスト教徒が王宮を建造したもの。バロック様式の紋章で飾られたファサードです。
今日では県立博物館 Museo provincialになっています。
シニアは無料だったような記憶が。 -
博物館の1階には 青銅器時代やローマ時代などの発掘品が展示されています。
この像は アビラで見た像に似ていますね。 -
水道橋の模型でしょうか。
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モザイク画は ずいぶん朽ちています。
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青銅器時代の線刻のある石碑、ローマ時代の遺物など。
メリダで ローマ時代のものは十分に見てきました。 -
ここでの目的は このアラブ式貯水槽です。
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読みもしないのに、一応 自己満足の一枚を保存。
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薄暗いうえに 狭い急な階段から撮っているため ブレてしまいました。
地下にあるためか ひんやりとした空間です。
馬蹄形のアーケードが5列に並び、少し模様のある柱頭のついた花崗岩の円柱に支えられています。 -
11世紀のアラブ式の水槽 aljibeは 今でも屋根と傾いた広場から流れてくる水を蓄えているそうです。
1000年近く前の時代の物が こんなにきれいに保存されていることに驚きます。 -
建物の中庭から。
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中庭から見た建物。
何の装飾もない武骨な造りが カセレスの建物の特徴のようです。 -
建物の屋根飾りが印象的。
ベレタス(風見鶏)の舘 Casa de las Veletas -
再び建物の中に戻って2階へ。
2階にはこの地方の民芸品や伝統衣装が展示されています。
博物館の展示物としては 数も少なく、20分ほどの見学でした。 -
博物館脇の広い石畳の坂道の階段は 地図の通り。
見た目以上の 急な坂道です。 -
細い路地の両側に立つ石造りの武骨な建物を 緑の植栽が縁取ります。
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さほど広くはない城塞都市のようですから あてもなく彷徨います。
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中世に建てられた様々な建築様式の建造物が残る旧市街は 当時の雰囲気が色濃く残り、カセレス旧市街全体が1986年に世界遺産に登録されています。
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ほとんど装飾のない石造りの建物ばかりの中で ほっと一息つける緑の植栽。
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Arco del Cristo,Puerta del Rio o del Conceo
城壁の門のようです。
この門を潜った先には 普通の家々が立ち並んでいました。 -
Casa-Museo arabe Yusef Al Burch ?
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赤茶色の石造りの建物が ずっと続きます。
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石造りの建物に挟まれた 細い路地。
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Plaza de Santa Maria に面した建物。
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サンタ・マリア教会です。
ここでも結婚式を見かけました。ジューン・ブライドですね。
中には入れなさそうなので 見学は翌日に。 -
星の門の裏側。名前の由来となっている星の紋章とマリア像が 門の裏側の上部に配置されています。
星の門は カセレス旧市街の入り口の門。 -
星の門の正面。堅固な門であることがうかがえます。
最初15世紀に造られた当初から少し形が変わり 馬車が通りやすいようにするために、現在のアーチ型になっています。
町の入り口にそびえている大きな門。防衛の要となっていたこの門は城壁とつながっており、上を歩くこともできます。 -
星の門の横に聳え立つブハコの塔。この塔に登り 城壁の上を歩くことができると聞いていたので 早速入場します。
赤茶色のカセレス旧市街を眼下に。
城壁の上を歩けるとはいっても アビラでの城壁散策とは違い、ほんの一部に過ぎなかったのが残念。 -
ブハコの塔。
ここだけの入場は 1人2.5ユーロなのですが、反対側にある塔にも上がれると聞いて、3ユーロのチケットを購入しました。場所は、ここに来る途中に出くわした門のようです。 -
ブハコの塔から。
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ブハコの塔から下りて、マヨール広場へ。
旧市街の入り口につながる階段の横に ひときわ目立つプハコの塔。
要塞としての機能を果たしていた当時の様子が偲ばれます。 -
19:22
歩き疲れたこともあり、ホテルに戻る前に 広場のオープンカフェで一休み。夫の喫煙タイムです。
夕食時間も近いのですが ビールは欠かせません。 -
ホテル内部。
修道院の雰囲気がしっかりと。 -
20:50
パラドールでの夕食は外のテラスにて。
ホテルは 朝夕付きの予約で238ユーロ。
前菜は飲み物のオーダーの後 すぐに運ばれてきましたが、 -
メニューの選択はなかなか難しいもの。それらしい品をオーダーしますが、出てくるまではおっかなびっくりです。
ここでのチョイスは どれも当たりでした。夜遅いにもかかわらず、デザートまで美味しくいただきました。
夜の街歩きから戻ってきた頃 ホテルのレストランからは まだ人の話し声が聞こえてきていました。 -
23:33
同行する夫がいるので 安心して夜の旧市街を散策。 -
時折 夜の散策を楽しむ観光客に出会います。
-
23:45
明るい陽光の下でさえ重厚な趣の石造りの旧市街が さらに重々しい雰囲気です。
星の門辺りまで行きたかったのですが、さすがに歩き疲れて 早々と切り上げました。 -
メリダとカセレスでは 本当によく歩きました。28,152歩。
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9:10
前日のうちに 見て回る予定の 主だった所を訪れることができたので、朝はゆっくりです。
昨夜の夕食時間が遅かったので、朝食はそんなに食べられません。
野菜は少なめでした。 -
ホテルの内部のいたるところに 修道院の面影。
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10:55
忙しない旅には珍しく ゆっくりのスタートです。 -
この日は さほど地図も見ずに、雰囲気のよさそうな通りを さ迷い歩くだけ。
壁面は 緑の植栽がびっしりと。 -
ブハコの塔の反対側にある塔のところまで歩いたのですが、残念ながら入れそうな雰囲気ではなく、そうこだわりもなかったので 旧市街の中心へ向かいます。
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途中の 背の高い建物に囲まれた場所では 何かのイベントの会場が設営されていました。
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どこをどう歩いているのやら。
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中世の街並みをそのまま閉じ込めた城壁都市を散策。
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城壁都市。
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中世の街並み。
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門灯が掛けられている 石造りの壁面は、
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15~16世紀に建てられた塔。狭い小径の中で見るためか、威圧的な高さのように感じます。
サンタ・マリア教会の隣にある、15~16世紀に建てられた貴族の館であるカルバハル邸です。 -
Palacio y Torre de Carvajal /Oficina de Turismo カルバハル邸。
入場は無料でした。
建物の内部や庭を見学することができるそうですが、この時には内部には入れなかったような。
ベンチや無料トイレもあり、一休みするのにピッタリ。 -
15世紀にカセレスに到着したカルバハル家は 一等地に、つまり市内で最も重要な宗教建造物、サンタ・マリア教会の向かいに豪華な館を築きました。19世紀に火災に見舞われた後、現在の姿に修復され、今日、観光やカセレス県の手工芸品を促進するための観光案内所としても機能しています。
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左端に見えているのが 先ほど見た塔ですね。右に見える樹木が 樹齢300年とも言われるイチジクの木でしょうか。
世界遺産の町カセレスは、新大陸発見当時 交易の重要都市だったのでスペインに持ち帰られた金銀が大量にこの地を通ったので、街は急速に発展し、カルバハル邸のような中世貴族たちが館を建てたのです。 -
サンタ・マリア広場に面した建物。
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サンタ・マリア教会。入り口は 建物左手です。
内部の見学の前に、鐘楼に上ります。 -
鐘楼の上から。
カセレス旧市街の向こうに広がるメセタの大地。 -
鐘楼の上から。赤茶色のカセレス旧市街が眼下に。
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鐘楼の上から。
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鐘楼の鐘の形がユニーク。
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飾り気の少ない こぢんまりとした教会。
石造りの柱にアーチ状の天井は ロマネスク様式。 -
スペイン特有のプラテレスコ様式の 主祭壇の祭壇飾りには 細かな装飾が施されています。
煌びやか過ぎず 落ち着いた雰囲気が好印象。 -
振り返ると 立派なパイプオルガン。
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キリスト教を感じさせないステンドグラス。
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中世の路地。
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ブハコの塔と星の門。
イスラムがこの地を占領していた時に建てられたものとされていますが、ローマの切り石積みの上に建造されているのが特徴です。
世界遺産のカセレス旧市街の記念碑的な存在となっていますが、本来は城壁都市の北西の角地を見張る目的で建てられたもの。 -
星の門へと馬車が駆け抜けた通りを下っていきます。
門を振り返って。 -
目の前に現れた Ayuntamiento 市庁舎。
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その左手の奥の建物?城壁?
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地図には Foro de los Balbos フォーラム バルボス とあります。
古代ローマの公共広場なんでしょうか? -
その階段を下りた先にあるのは 現代の公共広場である マヨール広場。
広場の目の前に見えるブハコの塔と城壁。
広場に置かれたカセレス caseres の文字の置物は、反対側からもカセレスと読めますね。 -
12:55
マヨール広場のオープンカフェで。
ランチタイム兼喫煙タイム。注文した 肉団子のような、コロッケ風の品は、この旅一番の失敗でした。
しかもこの日は この後訪れたエルヴァスで ほぼ夕食難民になったのです。 -
ちょっと不気味な像。
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バスの時間まで あてもなく歩いています。
サンタマリア教会? -
14:13
パラドールでタクシーを呼んでもらい、カセレスのバスターミナルへ。タクシー料金は5ユーロ。
メリダまでのバスチケットは、窓口で購入。1人6.3ユーロで、カード払いできました。ここでのチケット購入も 心配事の一つでしたから、無事解決です。
日曜日のせいか、ターミナル内はほとんど人影がありません。中にはロッカーもあります。 -
カセレスからバダボス行のバスは avanza です。
メリダからバダボス行のバスについては 情報がありましたが、このルートを辿った人は ほとんど見かけませんでした。
メリダに寄ってから行くのかなあ?それとも直通?とにかくバダボスに行けるのですから・・・カセレス14:45発、バダボス16:00着。
バダボスは スペインの国境沿いにある街です。
バダボスからエルヴァスに向かうタクシーは待機しているのかと不安な思いのままバスに乗り込みました。
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旅行記グループ シニア夫婦のスペイン・ポルトガル周遊;スペイン編
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