2018/03/08 - 2018/03/10
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旅人のくまさんさん
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沖縄の名城巡りです。トリップアドバイザーが選んだ、『旅好きが選ぶ!日本の城 ランキング 2017』には、沖縄の城跡がベストテンの内に3箇所選ばれました。勝連城7位、今帰仁城8位、中城城が10位でした。石垣の素晴らしさが評価されたようです。
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『旧道』のタイトルがあった説明パネルです。ここまで登ってきた道は、『七五三の階段』と呼ばれる、昭和34年(1959年)に新しく作られた坂道でしたが、途中からの分かれ道に『旧道』があったようです。1980年の発掘調査で見付かった『旧道』と紹介されていました。
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時間がありませんでしたから、戻った場所の撮影ができませんでしたが、右手方向が、『旧道』と『七五三の階段』があった場所でした。先程の説明パネルには、『旧道』の機能は、大勢の敵兵が一斉に上って来るのを防ぐ仕組みになっていたことが紹介されていました。
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『大庭(ウーミャー)』のタイトルがあった説明パネルの光景です。政治・宗教儀式が行われていたと考えられる場所で、首里城の『御庭(ウナー)』と同じ役割だった郭と説明されていました。『七五三の階段』を登って、大庭を取り囲むように、正面に正殿(主郭)、右側に南殿、北側の一番高い場所に北殿が位置したと考えられています。
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『リュウキュウ・コクタン(琉球黒檀)』のタイトルがあった名札の光景です。下には、写真入りの説明パネルもありました。沖縄、台湾、中国南部、インド等に分布するカキノキ科の常緑中木です。幹の色が黒っぽいので、沖縄では『黒木(クルチ)』と呼ばれています。防風林、防潮林や庭木として使用され、心材は三味線に似た楽器の三線(サンシン)の原料となります。
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『志慶真乙樽の歌碑』とその周りの光景です。志慶真乙樽の墓は志慶真川の下流にあるようです。神人(カミンチュ)として、城内の祭祀に加わった、美人の誉れ高い実在の人物です。
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歌碑のズームアップ光景です。世継ぎ誕生を喜ぶ志慶真乙樽をうたった琉歌で
8、8、8、6のリズムで謡われています。その歌詞は次の通りです。
♪今帰仁の城(今帰仁のグスク)
♪霜成りの九年母(しもなりのクニブ)
♪志慶真乙樽が(しげまうとぅだるが)
♪ぬきやいはきやい(ぬちゃいはちゃい) -
『志慶真乙樽の歌碑』のタイトルがあった説明パネルです。今帰仁城の伝説で一番有名なのが、志慶真乙樽(シゲマウトゥダル)の伝説とされます。一生懸命王様とお妃に仕え、忠誠と慈悲にあふれた志慶真乙樽は、のちに神様といわれるようになり、『今帰仁御神(ナキジンウカミ)』と呼ばれるようになりました。
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『大庭(ウーミャー)』とその周りの光景です。防風の役目もあるのでしょうか、あまり高くない石垣で囲まれていました。琉球王国は、王の治める王権政治でしたが、その王権をさらに確固たるものにしたのが祭祀(宗教的儀式)でした。その儀式が現代沖縄にも引き継がれてきました。
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内側から眺めて、あまり高くない石垣で囲まれていた、『大庭(ウーミャー)』とその周りの光景が続きます。今帰仁のノロは高齢になり、神人(カミンチュ)もいなくなりましたので、大庭での祭祀を今は見ることができません。その記録と遺跡が残るだけです。
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同じく、あまり高くない石垣で囲まれていた、『大庭(ウーミャー)』とその周りの光景です。聖域や拝所は、今も現代沖縄の人々が祈りをささげる大切な場所になっているようです。
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板状根のズームアップ光景です。板状根には、次の3つの働きがあるとされます。①幹が倒れないようにする支柱の役割、②貧栄養な土壌から効率的に栄養を吸収する役割、③呼吸する役割、などです。
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大庭の北西に位置する、『ソイツギ(城内下の御嶽』と呼ばれている神聖な場所の光景です。かつては男子禁制の御嶽であり、五穀豊穣を祈願した重要な聖域とされます。
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『ソイツギ(城内下の御嶽』のタイトルがあった説明パネルです。今帰仁城内にある最も神聖な御嶽(ウタキ)である二つのイベの内の一つと紹介されていました。もう一つのイベは、この後紹介する『テンチジアマチジ(城内上の御嶽)』です。
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城内の高台から眺めた城壁と、その先の南シナ海の光景です。城壁は、例外なく曲線を強調した造りでした。美的な効果もありますが、塀にとりついた敵を攻撃しやすい、実用的な構造にもなっているようです。
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少しズームアップした、城内の高台から眺めた眼下の光景です。森林の中に、オレンジ色の屋根の建物と、ビニールハウスが見えました。城外のエリアになるようです。オレンジ色の屋根の建物は、ゲストハウスのようです。
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イチオシ
眼下の城壁と、その先の濃い緑の密林、更にその先の東シナ海の光景です。その海に白く筋が入って見えるのはリーフです。リーフは広い意味では珊瑚礁のことですが、珊瑚礁は正確にいえば、その中のコーラルリーフを指します。
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『御内原(ウーチバル)』のタイトルがあった説明パネルです。北殿跡の一番高い場所にあるエリアで、伝説では女官が住んだ場所とされ、城内で最も重要な御嶽(ウタキ)のイベがあったと解説されていました。
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『御内原(ウーチバル)』から眺めた周りの城壁の光景です。眺望が良い『御内原』からは、城内のすべての城壁を眺めることができるようです。
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先ほど紹介した、説明パネルの写真とほぼ同じ方角の光景になるようです。正面奥が『大隅(ウーシミ)の城壁』です。ネット情報では、2014年(平成26年)9月に大隅の城壁の一部が崩落したことが紹介されていました。幸い、人が近付きにくい場所だったようです。
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イチオシ
少しズームアップした、『大隅(ウーシミ)の城壁』方面の光景です。その左右の城壁の上には武者走りが見えていました。
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城壁の外に、ゲストハウスなどが見える方角の光景です。正面のオレンジ色の屋根がゲストハウス、その左が今帰仁村歴史文化センターの建物になるようです。
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黄色の花を咲かせた、『ツワブキ(石蕗、艶蕗)』の光景です。キク科ツワブキ属の常緑多年草です。初冬(立冬:11月8日頃)から大雪の前日(12月7日頃まで)の季語とされます。
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同じく、少しだけズームアップした、『ツワブキ(石蕗、艶蕗)』の花の光景です。沖縄方言では『ちぃぱっぱ』と呼ぶことをお聞きしましたが、野菜豊富な沖縄では、食用とされることはないともお聞きしました。ピロリジジンアルカロイドを含むため、軽くゆがいて皮を剥き、酢を少量加えた湯で煮直し、1日以上水に晒すなどの灰汁抜きが必要とされます。
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『ツワブキ(石蕗)』のタイトルがあった説明看板の光景です。沖縄の固有種の可能性もありましたので、説明パネルを探して撮影しました。現地ガイドさんからは、普段、食べることはないとお聞きしましたが、この説明パネルには、薬用に供されることが記されていました.
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『テンチジアマチジ(城内上の御嶽)』のタイトルがあった説明パネルです。『御嶽(うたき)』とは、琉球特有の聖域で、『テンチジアマチジ』は、今帰仁の中の最も神聖な場所と紹介されていました。何となく、日本神話の天孫降臨を連想しましたが、この話は、最後に見学した斎場御嶽(セイファーウタキ)』のところで紹介する予定です。
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『テンチジアマチジ(城内上の御嶽)』と呼ばれる聖域の光景です。自然そのものが崇拝されていた時代の名残のように見えました。
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両脇に石垣が積まれた狭い通路の光景です。防風対策としては、防風林や石垣が思い浮かびますが、防風対策を兼ねた石垣でしょうか。
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本丸の建物があったらしい場所の基壇の光景です。本土でみられる高石垣の天守台ではなく、低い造りの基壇でした。確認したわけではありませんが、台風銀座と呼ばれる、沖縄の地域性が影響しているのかも知れません。
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イチオシ
一定間隔で敷石が並んだ、礎石跡の光景です。現地ガイドさんの説明によれば、瓦などの出土はなかったようです。沖縄では、瓦自体はグスク時代(鎌倉時代から室町時代に相当)から使われていたようです。しかし、当初は現在の漆喰で固めた『赤瓦』ではなく、『高麗系瓦』と『大和系瓦』の2種類で、灰色系の瓦とされます。18世紀前半には赤瓦が生産され始め、次第に主流になりました。
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『礎石」のズームアップ光景です。しっかりとした礎石が残されていましたが、瓦の出土がなかったことから、瓦葺の建物ではなく、茅葺きなどの簡易な屋根の建物だったようです。それにしても、不思議なひっかき傷のような礎石の表面ですが、人工的ではなく、自然に生成されたもののようでした。
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