2018/03/08 - 2018/03/10
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旅人のくまさんさん
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沖縄の名城巡りです。二つ目の世界遺産の名城の紹介は、続日本百名城の199番に選定された座喜味城です。読谷城の別名を持ちます。1416年から1422年に読谷山の按司・護佐丸が築城しました。
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読谷(よみたん)村にある、座喜味城に到着しました。早速目にしたのは『ハブに注意』の立札です。築城した護佐丸(ごさまる:1391?~1458年)について紹介します。琉球王国(中山)の按司(あじ、あんじ)でした。按司は、王族のうち、王子の次に位置し、王子や按司の長男がなりました。按司家は国王家の分家にあたり、日本の宮家に相当します。王妃、未婚王女、王子妃等の称号にも用いられました。
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振り返って眺めた、城址入口の登り坂の光景です。大和名は中城按司・護佐丸盛春(なかぐすくあじ・ごさまる・せいしゅん)、唐名は毛国鼎(もう・こくてい)ですが、いずれも後代の呼び名です。第一尚氏王統建国の功臣で、尚氏6代の王に仕えながら晩年に謀反を疑われて自害し、忠節を全うしたと伝えられます。
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松林の中の坂を上って、座喜味城の城門に向かいます。護佐丸は、多方面に才能を発揮したようですが、名人と言われた築城技術では、現在までもその技が残されています。世界遺産の『座喜味城』と『中城城』は彼による築城です。
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坂の途中から見下ろした、今回お世話になった観光バスの光景です。護佐丸は、戦略・戦術家としても才能を発揮し、尚巴志(しょう・はし)王の右腕として琉球国統一に大きな功績を挙げました。尚巴志王は、琉球王国・第一尚氏王統で第2代目の中山王(在位:1422~1439年)です。1429年、三山(中山、山北、山南)を統一し、琉球王国を成立させました。
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『リュウキュウマツ(琉球松)』と言われる松林の光景です。『リュウキュウアカマツ(琉球赤松)』とも呼ばれます。護佐丸は、南蛮貿易の実践者として、座喜味城下で東南アジアとの交易を開設しました。また、実業家としては、陶工を移住させて『喜名焼き』と『知花焼き』を興しました。
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『リュウキュウマツ(琉球松)』と言われる松林の光景が続きます。王国の再建に取り組む第六代の尚泰久(1416~1460年)王の耳に、不穏な動きがあるとの情報が入ります。中城城の城主・護佐丸が謀反を企てているというものです。情報をもたらしたのは勝連城主の阿麻和利(あまわり)でした。尚泰久は護佐丸を討伐する決断をし、王府軍を阿麻和利に任せました。
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松林越しに見えてきた、座喜味城の城壁光景です。座喜味城主だった護佐丸は、北部勢力の脅威から王国を守るために、わざわざ中城城に居城させたのは首里王府の意向でした。護佐丸は王府軍に立ち向かうことなく、中城城は無抵抗で落城し、一族と共に自刃しました。尚巴志王と共に琉球統一を成し遂げ、最後まで首里王府に反旗を翻さなかった護佐丸は、今も忠臣として語り継がれています。
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座喜味城の城門まではあと少しです。勝連城の城主の阿麻和利の正室は、尚泰久王の娘の百度踏揚(ももとふみあがり)でしたが、阿麻和利の策略に気付き、付き人とともに首里城に逃げました。これを知った阿麻和利は、急遽兵を率いて首里城を攻めましたが攻め切れず、勝連城に戻り籠城しました。王府軍は体制を立て直して勝蓮杖を攻め落とし、王国の危機を脱しました。
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『リュウキュウマツ(琉球松)』の名札の光景です。マツ科マツ属の針葉樹です。『クロマツ(黒松)』と同じ用途に用いられ、造林松として重要と説明されていました。1458年8月の護佐丸・阿麻和利の乱で、無抵抗で自害した護佐丸ですが、護佐丸の三男の盛親は、乳母に抱きかかえられて城を脱出して生き延びました。その子孫は、琉球屈指の名門の一つとして栄えました。
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『国指定史跡、・座喜味城』のタイトルがあった説明看板の光景です。15世紀の初頭、築城家として名高い護佐丸によって築かれたことから説明が始まっていました。発掘調査の結果、護佐丸が中城に移った後も使用されていたことが分かっています。
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沖縄で最も古い歴史を持つとされる、アーチ門が見えて来ました。二つの郭を持つ、連郭式と呼ばれる様式で、その城郭内の広さは約4千平方メートル、沖縄では中規模のグスクとされます。護佐丸の築城技術の高さは、硬い岩盤でなく、赤土の上に建てられた城郭であることからも窺い知ることができます。
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更に近付いてきた、アーチ門と城壁の光景です。城門のアーチには、楔石を用いています。第二次大戦時の沖縄戦前には日本軍の砲台、戦後には米軍のレーダー基地が置かれたため、一部の城壁が破壊されましたが、その後、城壁の復元が行われました。
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アーチ門がはっきりと見えて来ました。2000年(平成12年)11月に、首里城跡などとともに、『琉球王国のグスク及び関連遺産群』としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。登録名称は、『座喜味城跡』です。グスクとして世界遺産登録されたのは5箇所、今回そのすべてを見学しました。
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見学時間が限られていますので、本当は撮り直ししたいところですが、やむを得ずの撮影です。中央上部の楔石も確認できました。
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イチオシ
中央上部に楔(くさび)石が使われたアーチ門のズームアップ光景です。細い楔石が全長に亘って通されているようでした。
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入口のアーチ門に向かって右側の城壁光景です。曲線を多用した積み方で、城内側からの死角を無くしています。
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入口のアーチ門に向かって左側の城壁光景です。こちらも曲線を多用した積み方で、城内側からの死角を無くしています。本土の城郭の石積では、『切込接ぎ(きりこみはぎ)』と呼ばれる石積です。
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見事な切込み接ぎで積まれた城壁のズームアップ光景です。沖縄の城壁の分類では、『相方積(あいかたづみ)』と『布積(ぬのづみ)』都が併用されているようでした。『相方積』は5角形、6角形の形が組み合わされていて、接地面が多くなることで、一番強度が強く耐久性にも富んでいるとされる、一番新しい石積み方です。
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アーチ門越しに眺めた、城内の光景です。イメージ的には、日本国内の城郭というより、古代ローマ時代の石造建築物を連想させる造りでした。例えば、イタリアのコロッセオを始めとする円形競技場などです。
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入城した後で撮影した楔石の光景です。使用されている石は石灰岩ですが、座喜味地区では産出しないようです。護佐丸の地元の恩納村山田城から石を運んだとする説もあるようです。
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連郭式のグスクの移動用のアーチ門の光景だったようです。一段高くなった場所に、二つ目の郭がありました。
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城壁越しに眺めた、琉球松の光景です。グスクが出来た当初には見えなかった光景かも知れませんが、代替わりをした琉球松が同じ光景を見せているのかも知れません。日本の二葉松はアカマツ(赤松)、クロマツ(黒松)、リュウキュウマツ(琉球松)の3種とされます。
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イチオシ
内側からも眺めることができる城壁の曲線部分です。座喜味の土質は、国頭マージと呼ばれる崩れやすい赤土です。このため、基礎強度を保つために、城壁が曲線を描いた構造になっているとも言われます。
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イチオシ
右端に少しだけ顔を出した、リュウキュウマツ(琉球松)の光景です。南西諸島と呼ばれる沖縄地区の島のうち、第三紀層・中世層・古生層の島々に分布します。最大樹高25メートルに達しますが、台風が多いために12メートルを超えるのは稀とも言われます。樹皮の色はクロマツに、葉の軟らかさなどはアカマツに似ています。
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内側から眺めた、先程潜ったアーチ門の光景です。強固な軍事要塞となっている座喜味城ですが、護佐丸が18年余りを過ごした間には、戦をすることが一切ありませんでした。堅城であることと、護佐丸の実力が知れ渡っていたのかも知れません。武将・護佐丸の生涯において、唯一平和な時期だったようです。
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連郭式のグスク内の移動用のアーチ門の光景です。一段高くなった場所に、二つ目の郭の『一の郭』がありました。この後、そちらも紹介します。石段が赤色になっているのは、この後紹介する、国頭マージと呼ばれる赤土の影響のようです。
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先ほど紹介した、少し高い石段があったアーチ門を潜り抜けた先の光景になるようです。ここからは、二つ目の『一の郭』の紹介になります。人通りが多い場所は、地肌の赤土がむき出しになっていました。国頭マージと呼ばれる赤土です。国頭マージは赤色~黄色の土壌で、沖縄本島北部、久米島、石垣島、西表島、与那国島など広く分布しています。
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グスク場内の光景です。沖縄のグスク(城)の多くには、城内に御嶽(ウタキ:聖地)がありますが、座喜味城内にはこの御嶽が見当たらないようです。沖縄本島の中間地点に位置する座喜味城は、北山軍が滅びた後も北からの旧勢力を見張る目的で造営されていて、戦に備えた軍事要塞としての役割に特化したグスクだったと考えられています。
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城内の御庭(ウナー)は、夏至の日の朝日がまっすぐに入ってくる角度に造られています。御庭に整列する家来たちを前に、護佐丸が夏至の朝日を背に浴びて立つ勇姿があったはずです。かつては、太陽は権力の象徴であり、神そのものでもありました。
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礎石群の光景です。中央左端付近に見える標識に、『建物跡』の文字がありました。最も高い『一の郭(いちのかく)』と言われる場所にある『正殿跡』のようです。
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