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ポルドイ峠を出発してコルティナダンペッツォに向かいました。<br />その途中カンポロンゴ峠を越えてバスの車窓に飛び込んできたのがサッソンゲール山(2665m)とコルヴィラの街並みです。ドロミテ山塊のなかで一番美しかったのがここの景色でした。<br />ファルツァレーゴ峠に到着するまで運転手さんの配慮とトイレ休憩でカンポロンゴ峠の下り坂やヴァルパローラ峠、ファルツァレーゴ峠など景色の良い所で下車し、ドロミテの景観を堪能しました。<br />

イタリア湖水地方、ドロミテ山塊、アルプス・チロルを巡る旅 ⑱ ドロミテ街道(ポルドイ峠からフェルツァレーゴ峠へ)

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2017/07/14 - 2017/07/22

211位(同エリア825件中)

ポポポ

ポポポさん

ポルドイ峠を出発してコルティナダンペッツォに向かいました。
その途中カンポロンゴ峠を越えてバスの車窓に飛び込んできたのがサッソンゲール山(2665m)とコルヴィラの街並みです。ドロミテ山塊のなかで一番美しかったのがここの景色でした。
ファルツァレーゴ峠に到着するまで運転手さんの配慮とトイレ休憩でカンポロンゴ峠の下り坂やヴァルパローラ峠、ファルツァレーゴ峠など景色の良い所で下車し、ドロミテの景観を堪能しました。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
一人旅
交通手段
観光バス 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)
利用旅行会社
阪急交通社

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  • 昼食を終えて一息ついたところでコルティナダンペッツォに向かいました。<br />アラッパの町までは九十九折の下りが続き、左右の車窓からはドロミテの美しい景色を楽しむことができました。<br />またこの道はドロミテ屈指の絶景サイクリングロード「セラロンダ」のルートでもあり、途中多くのサイクリストに出会いました。

    昼食を終えて一息ついたところでコルティナダンペッツォに向かいました。
    アラッパの町までは九十九折の下りが続き、左右の車窓からはドロミテの美しい景色を楽しむことができました。
    またこの道はドロミテ屈指の絶景サイクリングロード「セラロンダ」のルートでもあり、途中多くのサイクリストに出会いました。

    ポルドイ峠 散歩・街歩き

  • 坂道を上ってくる二人連れ。リフト駅あたりから登ってきたのだろうか、それとも散策?<br />正面はコル・ディラーナ(2462m)、その奥はクローダ・ダ・ラゴ(2715m)。左の山はトファーナ(3244m)?トファーナなら近すぎるような気もするが。

    坂道を上ってくる二人連れ。リフト駅あたりから登ってきたのだろうか、それとも散策?
    正面はコル・ディラーナ(2462m)、その奥はクローダ・ダ・ラゴ(2715m)。左の山はトファーナ(3244m)?トファーナなら近すぎるような気もするが。

    ポルドイ峠 散歩・街歩き

  • この方向のセッラ山群とはこれでお別れです。

    この方向のセッラ山群とはこれでお別れです。

    ポルドイ峠 散歩・街歩き

  • 峠から見下ろすとリフトの駅がありました。それもかなり遠い所にある。先程の2人連れは近くを散策していたのでしょう。この坂道を徒歩で上って来るのは大変ですから。

    峠から見下ろすとリフトの駅がありました。それもかなり遠い所にある。先程の2人連れは近くを散策していたのでしょう。この坂道を徒歩で上って来るのは大変ですから。

  • きれいな景色が続きます。

    きれいな景色が続きます。

  • リフト駅に近づきました。下からこの駅に来るとしてもかなりの距離がありそう。<br />まだ峠の中腹です。<br />

    リフト駅に近づきました。下からこの駅に来るとしてもかなりの距離がありそう。
    まだ峠の中腹です。

    ドロミーティ 山・渓谷

  • それにしても緑が綺麗でした。手前に咲く花は高山植物、向こうの山裾にも高山植物が咲いていると思われるのですが、緑一色にしか見えません。<br />

    それにしても緑が綺麗でした。手前に咲く花は高山植物、向こうの山裾にも高山植物が咲いていると思われるのですが、緑一色にしか見えません。

  • 道路際は高山植物で埋め尽くされていました。

    道路際は高山植物で埋め尽くされていました。

  • トファーナ遠望。

    トファーナ遠望。

  • トファーナをアップで。

    トファーナをアップで。

  • トファーナの隣のこの山はラガツオイ(2778m)でしょうか?

    トファーナの隣のこの山はラガツオイ(2778m)でしょうか?

  • セッラ山群の東側です。右端に丸く突き出して見えているのが主峰ピッツボエ。

    セッラ山群の東側です。右端に丸く突き出して見えているのが主峰ピッツボエ。

  • 左車窓にはこんな山が見えて来ましたが名前が分からない。

    左車窓にはこんな山が見えて来ましたが名前が分からない。

  • 下り坂の道路は九十九折、ヘアピンカーブの連続でした。<br />遠くにトファーナ山を望むこの景色は本当に綺麗です。

    下り坂の道路は九十九折、ヘアピンカーブの連続でした。
    遠くにトファーナ山を望むこの景色は本当に綺麗です。

  • さらに下るとピッツボエが見え難くなりました。<br />緑の草地がとても綺麗です。

    さらに下るとピッツボエが見え難くなりました。
    緑の草地がとても綺麗です。

  • 東側の景色。谷間の町アラッパが見えて来ました。<br />バスはアラッパの町を通り抜けて左に折れ、再び坂道を上ってカンポロンゴ峠に向かいました。

    東側の景色。谷間の町アラッパが見えて来ました。
    バスはアラッパの町を通り抜けて左に折れ、再び坂道を上ってカンポロンゴ峠に向かいました。

    ドロミーティ 山・渓谷

  • アラッパの町の写真は写していません。ここはすでにカンポロンゴ遠出に向かう坂道から写したセッラ山群の様子です。

    アラッパの町の写真は写していません。ここはすでにカンポロンゴ遠出に向かう坂道から写したセッラ山群の様子です。

  • この峠道もサイクルロード「セラロンダ」のルートなので沢山のサイクリスト達に出会いました。

    この峠道もサイクルロード「セラロンダ」のルートなので沢山のサイクリスト達に出会いました。

  • サイクリストにとってここは下り坂。今は楽ですがアラッパの町を過ぎると長い上り坂なのでキツイでしょうね。

    サイクリストにとってここは下り坂。今は楽ですがアラッパの町を過ぎると長い上り坂なのでキツイでしょうね。

  • 左車窓からはセッラ山群が見え続けていますが山容は少しずつ変化していました。

    左車窓からはセッラ山群が見え続けていますが山容は少しずつ変化していました。

  • 山麓の牧草地で放牧されている牛たち。首にカウベルを付けていましたが、お尻の方から写真を撮ったのではっきり写っていませんでした。

    山麓の牧草地で放牧されている牛たち。首にカウベルを付けていましたが、お尻の方から写真を撮ったのではっきり写っていませんでした。

  • 峠に差し掛かると見たことのない山が見えてきました。

    峠に差し掛かると見たことのない山が見えてきました。

  • さらに右隣に見えてきた荒々しい山肌の山、サッソンゲール(2665m)です。<br />この時はまださほどの感慨はありませんでした。ドロミテらしい山としか感じなかったのですがカンポロンゴ峠を下る頃から圧倒的な迫力で私たちに迫って来ました。

    さらに右隣に見えてきた荒々しい山肌の山、サッソンゲール(2665m)です。
    この時はまださほどの感慨はありませんでした。ドロミテらしい山としか感じなかったのですがカンポロンゴ峠を下る頃から圧倒的な迫力で私たちに迫って来ました。

  • カンポロンゴ峠です。正面にサッソンゲール、後ろにはセッラ山群、左にカルデーナ峠の山塊と眺望が素晴らしい所だそうですがバスは無情にも通り過ぎて行きました。

    カンポロンゴ峠です。正面にサッソンゲール、後ろにはセッラ山群、左にカルデーナ峠の山塊と眺望が素晴らしい所だそうですがバスは無情にも通り過ぎて行きました。

  • 峠を越えて坂道を下り始めると圧倒的な迫力で眼前に迫ってきたのがサッソンゲール山です。麓のコルヴァラの町との景色はそれはそれは美しいものでした。<br />バスの右車窓からその景色は見えたので、皆右車窓に釘付けになって食い入るように景色を見ていました。<br />バスの左側席に座っていたものは通路から右側席に首を傾けてよいポジションを確保しようと必死です。刻々と変わる車外の絶景にため息とも思える声が誰ともなく聞こえてきました。<br />「すごい」「きれい」「ほんとにきれいね」と・・・。<br /><br />

    イチオシ

    峠を越えて坂道を下り始めると圧倒的な迫力で眼前に迫ってきたのがサッソンゲール山です。麓のコルヴァラの町との景色はそれはそれは美しいものでした。
    バスの右車窓からその景色は見えたので、皆右車窓に釘付けになって食い入るように景色を見ていました。
    バスの左側席に座っていたものは通路から右側席に首を傾けてよいポジションを確保しようと必死です。刻々と変わる車外の絶景にため息とも思える声が誰ともなく聞こえてきました。
    「すごい」「きれい」「ほんとにきれいね」と・・・。

  • 皆が景色に見とれていたところ添乗員さんから天の声が・・・。<br />「皆さん、ここで停車します。しばらく時間を作りますから思う存分写真を撮って下さい。」<br />有難い運転手さんの配慮で臨時停車。バスが道路脇に止まると皆さん子供の用に草原に飛び出し大歓声。「うわー!すごいすごいすごい、綺麗綺麗!」などなど。<br />坂道を下ってきたため町の姿は針葉樹に邪魔され一部しか見えませんでしたがそれでも言葉では言い表せないような美しい景色に全員感激。<br />一番感激して興奮していたのは添乗員さんだったかもしれません。(笑)<br />

    皆が景色に見とれていたところ添乗員さんから天の声が・・・。
    「皆さん、ここで停車します。しばらく時間を作りますから思う存分写真を撮って下さい。」
    有難い運転手さんの配慮で臨時停車。バスが道路脇に止まると皆さん子供の用に草原に飛び出し大歓声。「うわー!すごいすごいすごい、綺麗綺麗!」などなど。
    坂道を下ってきたため町の姿は針葉樹に邪魔され一部しか見えませんでしたがそれでも言葉では言い表せないような美しい景色に全員感激。
    一番感激して興奮していたのは添乗員さんだったかもしれません。(笑)

    ドロミーティ 山・渓谷

  • サッソンゲール山とコルヴァラ(コルヴァラ・イン・バディア)村。<br />道路脇に回り込んで木の横から写したもの。コンパクトカメラと一眼レフで10数枚の写真を撮りましたが、どの写真もこの時両の眼で見た色とは違う。どうしても忠実に再現されません。修正を加えてみましたがそれでも無理でした。<br />如何にその時の景色が美しかったか。煌めくように美しかった光景は私をはじめこのときツアーに同行した皆さんの脳裏にのみ残っているんだと思います。<br />この景色に全員が感動しました。<br />そういうことでドロミテで一押しの景色はサッソンゲール山とコルヴァラ村の風景です。<br /><br /><br /><br />

    イチオシ

    地図を見る

    サッソンゲール山とコルヴァラ(コルヴァラ・イン・バディア)村。
    道路脇に回り込んで木の横から写したもの。コンパクトカメラと一眼レフで10数枚の写真を撮りましたが、どの写真もこの時両の眼で見た色とは違う。どうしても忠実に再現されません。修正を加えてみましたがそれでも無理でした。
    如何にその時の景色が美しかったか。煌めくように美しかった光景は私をはじめこのときツアーに同行した皆さんの脳裏にのみ残っているんだと思います。
    この景色に全員が感動しました。
    そういうことでドロミテで一押しの景色はサッソンゲール山とコルヴァラ村の風景です。



    ドロミーティ 山・渓谷

  • 上の写真はアップで写したものですが、標準で写すと木が入り込んでしまいました。

    上の写真はアップで写したものですが、標準で写すと木が入り込んでしまいました。

  • ここからの写真は車窓から写したものです。<br />ガラスに他の景色や光が移し込んで見難いですがご容赦ください。<br />サッソンゲールの左の山も存在感がありますが、調べても名前が分かりませんでした。<br />

    ここからの写真は車窓から写したものです。
    ガラスに他の景色や光が移し込んで見難いですがご容赦ください。
    サッソンゲールの左の山も存在感がありますが、調べても名前が分かりませんでした。

  • コルヴァラ村です。サッソンゲール山の麓にある村でサッソンゲールやカルデーナ峠、サンタ・クローチェ観光の基地になっています。<br />山小屋風の宿泊施設が多く、チロルやスイスのような印象でした。

    コルヴァラ村です。サッソンゲール山の麓にある村でサッソンゲールやカルデーナ峠、サンタ・クローチェ観光の基地になっています。
    山小屋風の宿泊施設が多く、チロルやスイスのような印象でした。

  • 坂道の途中にはこの様な駐車場がありました。ここで車を止めてじっくり景色を楽しむのもいいかも。

    坂道の途中にはこの様な駐車場がありました。ここで車を止めてじっくり景色を楽しむのもいいかも。

  • 坂道は左右に蛇行しているので左車窓からでも写真が撮れました。

    坂道は左右に蛇行しているので左車窓からでも写真が撮れました。

  • あと少しで村に入ります。

    あと少しで村に入ります。

  • 村の教会。

    村の教会。

  • 山小屋風ホテルとサッソンゲール山。

    山小屋風ホテルとサッソンゲール山。

  • こちらも宿泊施設の様。

    こちらも宿泊施設の様。

  • 村の中心を離れても山小屋風の宿泊施設が立ち並んでいます。

    村の中心を離れても山小屋風の宿泊施設が立ち並んでいます。

  • ドロミテらしい山岳風景。

    ドロミテらしい山岳風景。

  • 再び左車窓にカメラを向けるとまた別の山塊?いや、この山塊は先程の山塊を別方向から見ているようです。

    再び左車窓にカメラを向けるとまた別の山塊?いや、この山塊は先程の山塊を別方向から見ているようです。

  • 山の形に特徴があるのがSasso della Croce。サンタクローチェ山塊とも表示されている山塊です。<br />この山塊の最高峰はツェナー山(3026m)、この山の麓にあるのが白いサンタ・クローチェ教会。この教会にはリフトで上って行くそうです。<br />この山塊もセッラ山群と同じように山上がテーブル上になっているようなので、たぶん出来方は同じなんでしょう。

    山の形に特徴があるのがSasso della Croce。サンタクローチェ山塊とも表示されている山塊です。
    この山塊の最高峰はツェナー山(3026m)、この山の麓にあるのが白いサンタ・クローチェ教会。この教会にはリフトで上って行くそうです。
    この山塊もセッラ山群と同じように山上がテーブル上になっているようなので、たぶん出来方は同じなんでしょう。

  • サンタ・クローチェ山塊の(上の写真の)右部分です。

    サンタ・クローチェ山塊の(上の写真の)右部分です。

  • 山塊の最高峰ツェナー山があるのは写真左側奥なので写真には写っていません。

    山塊の最高峰ツェナー山があるのは写真左側奥なので写真には写っていません。

  • この山塊もどっしりしていて存在感がありますね。

    この山塊もどっしりしていて存在感がありますね。

  • 草原とサンタ・クローチェ山塊。<br />美しい景色です。

    イチオシ

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    草原とサンタ・クローチェ山塊。
    美しい景色です。

    ドロミーティ 山・渓谷

  • 草原には白い高山植物が咲き乱れていました。

    草原には白い高山植物が咲き乱れていました。

  • サンタ・クローチェ山塊の右部分は、主峰ツェナー山がある部分と打って変ってゴツゴツした岩山でした。

    サンタ・クローチェ山塊の右部分は、主峰ツェナー山がある部分と打って変ってゴツゴツした岩山でした。

  • 鋸の刃のようなギザギザの峰ではなく、ごつごつした岩山。これもドロミテの特徴です。

    鋸の刃のようなギザギザの峰ではなく、ごつごつした岩山。これもドロミテの特徴です。

  • この岩山風の山塊がいかに大きいか、山塊の下の建物と比較すると分かると思います。<br />まさに迫力満点の山塊です。<br />

    イチオシ

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    この岩山風の山塊がいかに大きいか、山塊の下の建物と比較すると分かると思います。
    まさに迫力満点の山塊です。

    ドロミーティ 山・渓谷

  • ドロミテらしい緑の草原と山塊の景色。素敵です。

    ドロミテらしい緑の草原と山塊の景色。素敵です。

  • 景色に見とれてしまい同じような写真を何枚も撮ってしまいました。

    景色に見とれてしまい同じような写真を何枚も撮ってしまいました。

    ドロミーティ 山・渓谷

  • 小さな村を通り過ぎます。

    小さな村を通り過ぎます。

  • この辺りは村の端の方。<br />

    この辺りは村の端の方。

  • 村を通り過ぎたあたりから山塊の見え方が変わってきました。<br />

    村を通り過ぎたあたりから山塊の見え方が変わってきました。

  • この辺りの麓にはホテルが立ち並んでいます。

    この辺りの麓にはホテルが立ち並んでいます。

  • この赤茶けた山肌もドロミテの特徴なんだとか。同じ山塊ですが光の当たり方が変わるとこのように色合いが違って見えるんですね。

    この赤茶けた山肌もドロミテの特徴なんだとか。同じ山塊ですが光の当たり方が変わるとこのように色合いが違って見えるんですね。

  • 山間に入っていくとこの様に絵のような景色に出くわしました。<br />自然の造形美は素晴らしい。<br />

    イチオシ

    山間に入っていくとこの様に絵のような景色に出くわしました。
    自然の造形美は素晴らしい。

  • 峠道を登って標高が高くなると山らしい山が見えてきました。<br /><br />

    峠道を登って標高が高くなると山らしい山が見えてきました。

  • この山は単独の山よう。山塊が多いドロミテにしては珍しい。

    この山は単独の山よう。山塊が多いドロミテにしては珍しい。

  • 車窓からの景色です。<br />ここドロミテの山岳地帯は第一次世界大戦時イタリア戦線と呼ばれ、オーストリア軍とイタリア軍が戦った場所です。<br />バスの中では添乗員さんがこの戦闘について説明されていました。当時イタリアが自国の領地だと主張していた南チロルや北イタリア、ヴェネト州などはオーストリアの領土でした。<br />イタリアはドイツ、オーストリアと三国同盟を結んでいましたが喉から手が出るほどにこれらの地域が欲しかったイタリアは、これらの地域をイタリアの領土として認めるとの英仏の誘いにのって密約を結び、第一次世界大戦中に三国同盟を破棄して英仏露の三国協商に加わり、領土獲得のためオーストリアに宣戦布告しました。<br />対するオーストリアはドロミテの山岳地帯に強固な防衛線を構築して山岳戦に突入したのです。<br />オーストリア軍は山腹に洞窟やトンネル、塹壕を掘り、岩盤を利用したトーチカに機関銃陣地や重砲陣地を構築して攻め寄せるイタリア軍を何度も撃退しました。<br />しかし戦線は膠着、オーストリア軍は度重なる戦闘で損害が増し本国からの増援もままならずドイツに救援を要請します。<br />ここにドイツ・オーストリア軍とイタリア軍との戦闘が開始されましたがイタリア軍は大敗北を喫します。<br />添乗員さんの説明ではこの戦い(カポレットの戦い)だけでイタリアは25万人の兵士が捕虜になったそうです。<br />25万人もの捕虜?本当かいな、一桁間違っているんじゃないかとその時は思いましたが、帰国して調べてみるとなんと27万5千名もの兵士が捕虜になっていたんです。<br />驚きました。イタリア軍は弱いことで有名ですがここまで弱いとは知りませんでした。この戦いまでで60万人もの死傷者を出していたそうです。<br />

    車窓からの景色です。
    ここドロミテの山岳地帯は第一次世界大戦時イタリア戦線と呼ばれ、オーストリア軍とイタリア軍が戦った場所です。
    バスの中では添乗員さんがこの戦闘について説明されていました。当時イタリアが自国の領地だと主張していた南チロルや北イタリア、ヴェネト州などはオーストリアの領土でした。
    イタリアはドイツ、オーストリアと三国同盟を結んでいましたが喉から手が出るほどにこれらの地域が欲しかったイタリアは、これらの地域をイタリアの領土として認めるとの英仏の誘いにのって密約を結び、第一次世界大戦中に三国同盟を破棄して英仏露の三国協商に加わり、領土獲得のためオーストリアに宣戦布告しました。
    対するオーストリアはドロミテの山岳地帯に強固な防衛線を構築して山岳戦に突入したのです。
    オーストリア軍は山腹に洞窟やトンネル、塹壕を掘り、岩盤を利用したトーチカに機関銃陣地や重砲陣地を構築して攻め寄せるイタリア軍を何度も撃退しました。
    しかし戦線は膠着、オーストリア軍は度重なる戦闘で損害が増し本国からの増援もままならずドイツに救援を要請します。
    ここにドイツ・オーストリア軍とイタリア軍との戦闘が開始されましたがイタリア軍は大敗北を喫します。
    添乗員さんの説明ではこの戦い(カポレットの戦い)だけでイタリアは25万人の兵士が捕虜になったそうです。
    25万人もの捕虜?本当かいな、一桁間違っているんじゃないかとその時は思いましたが、帰国して調べてみるとなんと27万5千名もの兵士が捕虜になっていたんです。
    驚きました。イタリア軍は弱いことで有名ですがここまで弱いとは知りませんでした。この戦いまでで60万人もの死傷者を出していたそうです。

  • さてその後のイタリア軍は司令官が更迭され、英仏米から援軍と物質援助を受けて逐次オーストリア軍を追い詰めていきます。ドイツ軍が西部戦線攻勢のためイタリア戦線から軍勢を引き上げてからはイタリア軍および連合軍が攻勢に転じ、最終的にはイタリアが勝利しました。<br />但し戦後のパリ講和会議では密約で保障されたイタリアの領土拡大はほとんど認められず、やっと翌年の1920年11月になって南チロルやトレンティーノ地方がイタリア領になりました。<br />領地獲得のため多くイタリア兵士の命がドロミテで失われたんですね。<br />

    さてその後のイタリア軍は司令官が更迭され、英仏米から援軍と物質援助を受けて逐次オーストリア軍を追い詰めていきます。ドイツ軍が西部戦線攻勢のためイタリア戦線から軍勢を引き上げてからはイタリア軍および連合軍が攻勢に転じ、最終的にはイタリアが勝利しました。
    但し戦後のパリ講和会議では密約で保障されたイタリアの領土拡大はほとんど認められず、やっと翌年の1920年11月になって南チロルやトレンティーノ地方がイタリア領になりました。
    領地獲得のため多くイタリア兵士の命がドロミテで失われたんですね。

    ドロミーティ 山・渓谷

  • ここはヴァルパローラ峠。景色の良い所なので運転手さんがバスを止めてくれました。<br />長い時間バスに揺られていたので地面が恋しい。思いっきり背伸びして、胸いっぱい山の空気を取り込んで綺麗な景色を脳裏に焼き付けました。

    ここはヴァルパローラ峠。景色の良い所なので運転手さんがバスを止めてくれました。
    長い時間バスに揺られていたので地面が恋しい。思いっきり背伸びして、胸いっぱい山の空気を取り込んで綺麗な景色を脳裏に焼き付けました。

  • ヴァルパローラ峠には小さな湖がありました。湖はこの景色の反対側、綺麗な湖でもないし景色は断然こちらの方がいいので、こちらの景色ばかり写真に収めてしまいました。<br />この峠からの眺望も綺麗でしたが、予備知識が無いため周囲の山の名前が全く分かりません。ベテランの添乗員さんもご存知ない。<br />ともかく景色を楽しむことにしました。

    イチオシ

    ヴァルパローラ峠には小さな湖がありました。湖はこの景色の反対側、綺麗な湖でもないし景色は断然こちらの方がいいので、こちらの景色ばかり写真に収めてしまいました。
    この峠からの眺望も綺麗でしたが、予備知識が無いため周囲の山の名前が全く分かりません。ベテランの添乗員さんもご存知ない。
    ともかく景色を楽しむことにしました。

  • こちらはカンポロンゴ峠やコルヴァラ村がある方向。バスで通って来た所です。<br />気になるのが中央に見えている山。<br />何という名前の山なんでしょうか。<br />

    こちらはカンポロンゴ峠やコルヴァラ村がある方向。バスで通って来た所です。
    気になるのが中央に見えている山。
    何という名前の山なんでしょうか。

  • アップにしてみましたがよく分からない。手前に町か村があるので通ってきたはずの所だと思います。<br />見える山は単独峰なのでサンタ・クローチェなどの山塊ではないと思います。<br />そうするとサッソンゲール山でしょうか。

    アップにしてみましたがよく分からない。手前に町か村があるので通ってきたはずの所だと思います。
    見える山は単独峰なのでサンタ・クローチェなどの山塊ではないと思います。
    そうするとサッソンゲール山でしょうか。

  • 峠の左側の景色のアップです。この山塊はどこだろう。疑問は残りましたが深くは考えないことにしてファルツァレーゴ峠に向かいました。

    峠の左側の景色のアップです。この山塊はどこだろう。疑問は残りましたが深くは考えないことにしてファルツァレーゴ峠に向かいました。

  • ファルツァレーゴ峠(2105m)に到着。<br />ここではトイレ休憩です。レストラン兼土産物店でトイレを拝借(有料でした。)し、峠からの景色を眺めました。<br />峠にある山はラガツオイ山(2778m)です。山頂までロープウェイで上ることができます。

    ファルツァレーゴ峠(2105m)に到着。
    ここではトイレ休憩です。レストラン兼土産物店でトイレを拝借(有料でした。)し、峠からの景色を眺めました。
    峠にある山はラガツオイ山(2778m)です。山頂までロープウェイで上ることができます。

    ラガッツォーイ山 山・渓谷

    第一次世界大戦イタリア戦線の激戦地 by ポポポさん
  • ラガツオイ山のロープウェイ乗り場。

    ラガツオイ山のロープウェイ乗り場。

    ラガツオイ ロープウェイ その他の交通機関

  • ちょうどロープウェイが上がって行きます。

    ちょうどロープウェイが上がって行きます。

    ラガツオイ ロープウェイ その他の交通機関

  • ラガツオイ山の麓には何やら記念碑のようなものがありました。

    ラガツオイ山の麓には何やら記念碑のようなものがありました。

    ラガッツォーイ山 山・渓谷

    第一次世界大戦イタリア戦線の激戦地 by ポポポさん
  • これはこの周辺の戦闘で死亡した兵士たちの慰霊碑だそうです。<br />添乗員さんの話ではこの辺りからコルティナダンペッツォの北にあるトレ・チーメ・山あたりにかけての山岳地帯が第一次世界大戦の戦場になり、ここもその一つ。<br />ラガツオイ山はオーストリア軍によって山岳要塞化されていたそうです。<br />この周辺でも多数のイタリア軍兵士が死亡しており、その慰霊碑だそうです。そして慰霊のための教会もここに建てられているんだそうです。<br />明日ハイキングするトレ・チーメも戦場だったので山岳ガイドさんから詳しく説明があるはずだとのことでした。

    これはこの周辺の戦闘で死亡した兵士たちの慰霊碑だそうです。
    添乗員さんの話ではこの辺りからコルティナダンペッツォの北にあるトレ・チーメ・山あたりにかけての山岳地帯が第一次世界大戦の戦場になり、ここもその一つ。
    ラガツオイ山はオーストリア軍によって山岳要塞化されていたそうです。
    この周辺でも多数のイタリア軍兵士が死亡しており、その慰霊碑だそうです。そして慰霊のための教会もここに建てられているんだそうです。
    明日ハイキングするトレ・チーメも戦場だったので山岳ガイドさんから詳しく説明があるはずだとのことでした。

  • 戦争博物館の案内版が峠の駐車場脇にありました。<br />添乗員さんの説明によるとこの付近は第一次世界大戦の時イタリア戦線と呼ばれていた場所で当時使用していた兵器が武器博物館として公開されているとのことでした。<br />場所はどこにあるのかと尋ねると、目の前のガラツオイ山にあるとのことでした。<br />帰国後旅行記作成のために写した写真をもとに調べた結果、この博物館はラガツオイ山にあるのではなく、ヴァルパローラ峠の手前の道路沿いにある旧要塞跡にあることが分かりました。<br />ガラツィオ山にあるのは野外博物館で、第一次世界大戦の時オーストリア軍が山をくり抜いて作った防御用のトーチカ、洞窟の通路、防御陣地、などを博物館として公開しているそうです。<br />またこの山には第一次世界大戦時の戦跡を巡るハイキングコースがあります。<br />

    戦争博物館の案内版が峠の駐車場脇にありました。
    添乗員さんの説明によるとこの付近は第一次世界大戦の時イタリア戦線と呼ばれていた場所で当時使用していた兵器が武器博物館として公開されているとのことでした。
    場所はどこにあるのかと尋ねると、目の前のガラツオイ山にあるとのことでした。
    帰国後旅行記作成のために写した写真をもとに調べた結果、この博物館はラガツオイ山にあるのではなく、ヴァルパローラ峠の手前の道路沿いにある旧要塞跡にあることが分かりました。
    ガラツィオ山にあるのは野外博物館で、第一次世界大戦の時オーストリア軍が山をくり抜いて作った防御用のトーチカ、洞窟の通路、防御陣地、などを博物館として公開しているそうです。
    またこの山には第一次世界大戦時の戦跡を巡るハイキングコースがあります。

  • 「トレ・サッシ要塞」(現在は戦争博物館)の案内板がありました。峠から2㎞の距離だそうです。<br />24号線をヴァルパローラ峠の方に戻ると左側に見えてきます。この路線を私たちのバスは走ってきたのですが、反対側の座席に座っていたためこの博物館には全く気が付きませんでした。<br />「トレ・サッシ要塞」はオーストリア軍の防御陣地で、ここには第一次世界大戦時にイタリア・オーストリア・ドイツ軍が使用した武器・弾薬・軍服・食料(缶詰など)・医療器具などが展示されています。

    「トレ・サッシ要塞」(現在は戦争博物館)の案内板がありました。峠から2㎞の距離だそうです。
    24号線をヴァルパローラ峠の方に戻ると左側に見えてきます。この路線を私たちのバスは走ってきたのですが、反対側の座席に座っていたためこの博物館には全く気が付きませんでした。
    「トレ・サッシ要塞」はオーストリア軍の防御陣地で、ここには第一次世界大戦時にイタリア・オーストリア・ドイツ軍が使用した武器・弾薬・軍服・食料(缶詰など)・医療器具などが展示されています。

  • 第一次世界大戦で死亡した将兵の魂を慰めるために建てられた教会です。<br />この教会もラガツオイ山の麓にありました。

    第一次世界大戦で死亡した将兵の魂を慰めるために建てられた教会です。
    この教会もラガツオイ山の麓にありました。

  • 峠の店の横に植えてあったエーデルワイス。まだ自生のエーデルワイスにはお目にかかっていません。

    峠の店の横に植えてあったエーデルワイス。まだ自生のエーデルワイスにはお目にかかっていません。

  • 峠の駐車場の側に立ててあったトファーナの看板。<br />その看板の先に見えている山がトファーナでした。

    峠の駐車場の側に立ててあったトファーナの看板。
    その看板の先に見えている山がトファーナでした。

  • トファーナ・ディ・ロゼース峰(3225m)です。<br />トファーナは3山で構成されている山で一番西側にあるのがローゼス峰。<br />ラガツオイ山の頂上からはトファーナに登れるように登山道が整備されています。

    トファーナ・ディ・ロゼース峰(3225m)です。
    トファーナは3山で構成されている山で一番西側にあるのがローゼス峰。
    ラガツオイ山の頂上からはトファーナに登れるように登山道が整備されています。

    ドロミーティ 山・渓谷

  • 正面に見える山はガリーナ山(2330m)

    正面に見える山はガリーナ山(2330m)

  • 白い山なのでアップにしました。青空なら山の稜線がはっきり分かりますが、雲があるので分かり難くかったです。

    白い山なのでアップにしました。青空なら山の稜線がはっきり分かりますが、雲があるので分かり難くかったです。

  • 我々が景色を眺めていると一組のグループがハイキングルートを進んで行きました。暑くもないのでハイキングとしてはいいコンデションです。ただもっと晴れて青空があればなお良かったでしょうけど。<br />

    我々が景色を眺めていると一組のグループがハイキングルートを進んで行きました。暑くもないのでハイキングとしてはいいコンデションです。ただもっと晴れて青空があればなお良かったでしょうけど。

    ドロミーティ 山・渓谷

  • ラガツィオ山周辺はいくつものハイキングコースがあるので数組のグループが峠の草原に繰り出して行きました。<br />見ているとハイキングに付いて行きたい気分になります。<br />

    ラガツィオ山周辺はいくつものハイキングコースがあるので数組のグループが峠の草原に繰り出して行きました。
    見ているとハイキングに付いて行きたい気分になります。

  • あっという間に先程のグループの姿が小さくなりずっと先の方に行ってしまいました。後から続くのはご夫婦の2人連れのようです。

    あっという間に先程のグループの姿が小さくなりずっと先の方に行ってしまいました。後から続くのはご夫婦の2人連れのようです。

  • 峠の右側の景色です。ハイキングのグループに見とれていたら、こちら側からは別のグループがハイキングコースを歩いて行きました。<br />確かにここはハイキングを楽しむグループが多いようです。周囲の景色が美しい場所でした。<br />ファルツァレーゴ峠までのルートはこれで終了です。<br />次回はいよいよコルティナダンペッツォです。周囲をドロミテ山塊に囲まれた美しい町です。どうぞご期待下さい。<br />

    峠の右側の景色です。ハイキングのグループに見とれていたら、こちら側からは別のグループがハイキングコースを歩いて行きました。
    確かにここはハイキングを楽しむグループが多いようです。周囲の景色が美しい場所でした。
    ファルツァレーゴ峠までのルートはこれで終了です。
    次回はいよいよコルティナダンペッツォです。周囲をドロミテ山塊に囲まれた美しい町です。どうぞご期待下さい。

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