2017/07/14 - 2017/07/22
19位(同エリア131件中)
ポポポさん
旅行3日目、コモの観光(後編)とコモ湖クルーズです。
コモのドゥオーモは見応えのある大聖堂でした。自由行動で観光したのはここだけでしたが大変印象深かったです。
さて、実際は自由行動の前にコモ湖クルーズは終了していたのですが前編でコモ旧市街観光を連続して投稿したため、後編はクルーズを中心にお送りします。欧州随一と呼ばれ、欧州各国の王族や大富豪などに古くから愛されてきたコモ湖畔です、高級リゾート地として知られています。
コモ湖畔にはヴィラと呼ばれてる高級別荘が多数建てられていました。それらの風景をお楽しみください。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 船 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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コモのドゥオーモ観光の後編です。ドゥオーモのステンドグラスが実に美しかったです。
ステンドグラスは正面入り口側に沢山ありました。
これらのステンドグラスを美しく見せるが為に入り口付近は外光の取入れを控えて、わざわざ窓を少なくしてあるようです。 -
聖人とおぼしき人物のステンドグラス。
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これは聖書の物語のシーンでしょうか。
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コモのドゥオーモで特記すべきはとゴブラン織りのタペストリーです。
この豪華なタペストリーは多分ベルギー製だと思います。
ドゥオーモの入り口付近に掲げてある為直射日光を受けずに色あせることも無く、赤色は鮮明な色を保っていました。 -
このタペストリーはさらに状態が良かったです。
聖人や英雄などの物語の場面が描かれているんだろうと思いますが、なにせその方面の知識がからっきし無いためここではコメントは差し控えます。
豪華なタペストリーを観賞して下さい。 -
左側廊に掲げてあったタペストリー。額に入れられて保護してありました。
このタペストリーはクーポラの近くにかけてあったので太陽光線に当たり色褪せしています。
周囲の天使の顔が黒く変色していて、少し不気味でした。 -
豪華なタペストリー。
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このタペストリーも豪華で素晴らしい。
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この辺りのタペストリーは入り口付近に吊り下げられていたものですが、いずれも保存状態がいいものでした。
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このタペストリーも色がよく残っていました。
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側廊の壁に彫られた彫像。
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側廊の突き当りの壁。この左がキリストの礼拝堂です。
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同じ部分の壁を側廊から眺めた様子です。右に見えるのはパイプオルガン。
以上でコモのドゥオーモの観光は終了します。
この大聖堂は大聖堂で良く見られるキンキラキンの豪華な装飾も、立派な祭壇画もありませんでしたが、極めて美しいステンドグラスとタペストリーは大変素晴らしく、深く印象に残りました。 -
グイード・グリモルディ広場に出て集合場所であるコモ湖前のレストランに行きましょう。
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ブロレット(旧市庁舎)の1階アーチ部分です。
現在は内部は空洞で何もありません。 -
但しアーチの一番右の部分はインフォメーションセンターになっていました。
ここでは英語版のコモの地図がもらえます。
実際ここには自由行動時間中のドゥオーモ見学の前に来たんですが、コモ湖クルージングの旅行記を別にしたため後先になってしまいました。 -
インフォメーションセンターの中に入ってすぐ目に付いたのが日本の着物です。
コモ市は新潟県の十日町市と姉妹都市だったんですね。私は全く知りませんでした。
十日町市も絹織物や繊維産業で有名な町ですから、その関係で姉妹都市を結んだんでしょう。
日本の着物を外国の旅先で見られるなんてそうそうないので、覗いてみようかと思いましたが、自由行動の時間が少ないので断念しました。
2階が展示室です。 -
外から2階を見てみると、こいのぼりや扇、草履など和装用品が展示してあることが分かりました。
何処くらいの外国人が見に行くんでしょうか?インフォメーションセンター入り口の外側にもっと目立つように立て看板や案内板をセットして、もっとアピールしてほしいと思いました。 -
それでは時間を少し戻しましょう。
コモ旧市街の観光が終わると次はコモ湖のクルージングです。カヴール広場の横を通ってコモ湖畔の船着き場に急ぎました。
写真は先を急ぐ添乗員さんとガイドさんです。 -
コモ湖の左側はスイスとの国境です。ラリオ湖畔通りから国境を映したものですが、写真の中ほどにある道路辺りがスイスとの国境だそうです。
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コモ湖畔にあるカヴール広場。この広場の側にも観光案内所があります。
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カヴール広場の向かいはコモ湖畔の船着き場で、多数の観光船が係留されていました。
一旦船着き場に集合しましたが乗船前にトイレに行っておきたいと希望される方が数人いらしたので、トイレを利用しない人はここで待つことになりました。
一人用足ししたいと申し出れば私もと続いて行くのが群集心理で、最初は希望者数人だったのにいざ歩き始めると大人数になっていました。
この周辺には無料トイレがないため、レストランかカフェ、土産物店のトイレを利用する外ありません。
数人ならたいした時間ロスにはならなかったでしょうが、大人数が行ったため、ここで大きな時間ロスが発生しました。
この時間ロスのしわ寄せがコモ湖クルージングで影響するとはこの時は思ってもみませんでした。
日本人が運転する観光船であれば出発が遅れればその分到着も遅れます。時間にルーズなイタリア人であればなおの事時間にはうるさくないだろうと思っていたのがあやまりでした。 -
我々船着き場で待つグループは手持ち無沙汰でした。
ラリオ湖畔通りを右に行ったり左に行ったり、皆が集合するまでかなりの時間船着き場で待っていました。
船着き場の端に電池を発明したボルタの博物館があります。待ち時間にせめて建物の外観でも見に行きたかったのですが、添乗員さんから動かないようにと釘を刺されていましたので行くこともできませんでした。
そのため湖畔で待つ数人と船着き場の周辺をブラブラしていました。 -
コモ湖の風景です。快晴ではありませんが雲の数は少ないので文句のない観光日和です。
コモ湖は氷河湖で面積は146平方キロメートル、長さは50㎞、幅4.4㎞で琵琶湖の半分くらいの大きさだそうです。
大きさではイタリア第三位ですが、氷河湖のため深さはなんと410mもあるんだとか。
無茶苦茶深いですね。コモ湖 滝・河川・湖
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コモ湖の形状は漢字の「人」の字に酷似しています。この「人」の字の左下に位置しているのがコモで、右下がレッコという町です。
コモ湖 滝・河川・湖
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アルプスの山々を背後に配した美しい氷河湖であるコモ湖は古代ローマ時代より皇帝の避暑地として湖畔にヴィラ(邸宅)が建てられました。その後欧州各国の王族や諸侯、大富豪のヴィラ(邸宅、別荘)が建てられるようになり、今では欧州随一の高級リゾート地になりました。
ここのヴィラはいずれも数億円以上だと言われています。中にはシューマッハのように23億円で取得した者もいるそうです。コモ湖 滝・河川・湖
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私達が乗船した観光船です。小型の観光船でしたがツアー人数が12名程度なのでこの規模で十分でした。
ボートの周辺で待っているとやっと全員が集合し、クルーズ開始となりました。
ボートは船室と船尾のオープン席に分かれていました。 -
出発まで直射日光を避けたい女性の方は船室で、写真を撮りたい人と男性の方は船尾室で待機し出発を待ちました。
そしてエンジンが始動しコモ湖クルージングが開始されました。
写真は船尾から写したコモ湖の様子です。コモ湖 滝・河川・湖
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観光船は湖の東沿いに沿って進んで行きます。
コモ湖岸から山の中腹にかけて多くのヴィラが建ち並んでいました。これらは皆セレブの方々の持ち物です。コモ湖 滝・河川・湖
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コモ湖東湖岸にはブルナーテ山に上るケーブルカーが見えました。
山頂からの眺望は素晴らしくコモ旧市街の全体ととコモ湖が見渡せるそうです。
個人的には上ってみたいと思いましたが、団体旅行で自由行動が限られていたり宿泊ホテルがコモ湖より遠いためこれは断念する外ありませんでした。コモ湖 滝・河川・湖
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この辺りには沢山のヴィラがありますね。
湖岸沿いには高そうなヴィラが並んでいますよ。一番左のヴィラは何と5階建てです。コモ湖 滝・河川・湖
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特徴的なヴィラは添乗員さんが説明して下さるのですが、なにせヴィラの数が多く、次々と説明が続くのでどの建物がどの説明だったか分からなくなりました。
それにボートは揺れるしカメラを持っているのでメモが取れません。多くのヴィラの説明が混同してどれがどの説明か分からなってしいました。
このヴィラもそんな建物の一つです。 -
このヴィラはイタリアのブランドを立ち上げた人のヴィラだそうです。
グッチなど私でも耳にしているブランド名じゃなかったので、名前は憶えていません。 -
こちらはコモ湖西側の風景です。湖岸中央に建っている建物はヴィラ「Grumello」で現在はカルチャーセンターとして使用されているそうです。
この辺り山の中腹には中世の館のようなヴィラが見えます。そのほかにも豪華そうなヴィラが沢山・・・。コモ湖 滝・河川・湖
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ヴィラ「Geno」です。
邸宅の前には松の庭と大きな噴水があります。誰のヴィラだったかな。
メディチ家のヴィラだったかな、それともどこかの王族のヴィラだったかな。
これも曖昧で、はっきり記憶していません。 -
このヴィラの庭先には噴水があり、高々と水を吹き上げています。
あたかも我々を歓迎してくれているかのようでした。コモ湖 滝・河川・湖
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噴水の周りを回るように船は進んで行きました。
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噴水の後ろに見あるのは船着き場に近い市民公園方面です。
コモ湖 滝・河川・湖
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観光船は湖の東湖岸沿いにあるヴィラに近付きながら進んで行きます。
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ヴィラ Cormaggiaです。
このヴィラも欧州の王族のヴィラだったと思います。 -
方向を変えて写真を撮っているので、たぶん詳しい説明があったはずですが記憶に無いんです。
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このヴィラは記憶にありませんが、写真を撮っている東側湖岸のヴィラは、添乗員さんが一棟一棟説明された建物なのでいずれも由緒あるヴィラには違いありません。
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このコテコテしたのがメディチ家のヴィラだったかもしれません。
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周囲には立派なヴィラがいくつもあります。
コモ湖 滝・河川・湖
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ヴィラを所有するセレブさんたちは夏期の9月まで避暑に訪れてコモに滞在するそうです。
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このピンクのヴィラの持ち主は珍しい設備を設けていましたよ。
建物の左端の庭と白い隣家の間に何か鉄製のレールのようなものがありますよね。
コースターの軌道敷のようなものですが、これはこの家と上の道路とを結ぶ軌道敷で、上の道路からコースターのような乗り物で下まで降りてこれるそうです。
階段をわざわざ上り下りしなくてもいいそうですよ。ラクチンですね。
またこのヴィラは、湖岸に船着き場もありました。 -
コースターの軌道敷をたどるとヴィラの前から左に大きくカーブを描いて、隣家の屋根の上を通りさらに上に上がっています。
これって本当に人間が乗るんだろうか?荷物の運搬用ではないのかなと疑問を持ったのは私だけでしょうか。 -
反対の湖岸を見るとこんな様子でした。
フェリー乗り場が見えます。海岸から山の斜面にかけてはヴィラがづらり。山上の建物はホテルでしょうか。
その奥はもうスイス領です。コモ湖 滝・河川・湖
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東側湖岸のヴィラ。今まで見てきたヴィラが後方に過ぎ去っていきます。
コモ湖 滝・河川・湖
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再び西側湖岸の景色。山の中腹には沢山のヴィラが密集しているかのように立ち並んでいます。湖岸に建っているのは教会とホテルです。
コモ湖 滝・河川・湖
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ホテルの左には大きな邸宅が見えますがこれも由緒あるヴィラなんでしょうね。
コモ湖 滝・河川・湖
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次に見えてきたのはロシアの王族のヴィラです。
添乗員さんが説明されたヴィラの内一番記憶に残っているヴィラなんですが、なんといっても規模が大きい。
最初に目に飛び込んできたのはこの邸宅ですが、建物はこれだけじゃない。あっと驚くのはヴィラ全体のスケールの大きさです。 -
ジャーン、これがヴィラの全景です。
何とヴィラは湖岸と山の上と2個所にあるんです。湖岸は左右に2棟、山上に1棟、写真中央山上から湖岸に延ばされた細い鉄の柱は何とエレベーターなんです。
さらには湖岸から山上まで石垣を組み、道路も設けてあります。
このスケールは凄い。個人のヴィラとしてはコモ湖畔では一番でしょう。コモ湖 滝・河川・湖
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各部分をアップにしました。
これは湖岸右のヴィラ。上の館に行くための道路が見えます。 -
これが上・下の館へ行くための自家用エレベーター。山上のヴィラも規模が大きそうです。
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そして湖岸左側のヴィラ。ここには船着き場がありました。
湖畔から山上まで広い範囲を取り込んだヴィラは、スケールの大きさでは断トツでした。 -
このヴィラも個人所有のヴィラとしては大きい建物です。バルコニーもあるしベランダもあります。
船着き場にはヨットが2艇とボートが2艘係留されていました。このヴィラのオーナーの持ち物なんでしょうね。
うーん、誰の持ち物だったか思い出せない。どこかの王族か大富豪のヴィラなんでしょうけど・・・。 -
立派なヴィラを後にしました。隣のヴィラ(建物は写していません)も湖岸に船着き場があるんですね。
この辺りのヴィラは上の道に出るよりも、ボートを交通手段にしているようです。 -
ここはブレーヴィオと言う町です。湖岸の建物は左が教会で右はホテルのようです。
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観光船はブレービオの船着き場の周囲をゆっくりと回り、船首を湖の中の方に向けて進み始めました。
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一旦岸から離れると再び東湖岸沿いに進んで行きました。
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次に見えてきたのが白と青ツートンカラーのヴィラです。
ヴィラの外壁は真白に塗られており、水色の窓が爽やかな色合いを醸し出していました。
これも誰所有か記憶がありません。 -
湖岸沿いに石垣が築かれ、その上の塀は凝った造りをしていました。
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トルノの町です。最初私はここをベラージオと勘違いしていました。
ベラージオはコモ湖の中央突端にある町で周囲の景色が美しくコモ湖では大変人気の町なんだそうですが、トルノも岬の突端にある町でしかも波止場近くには教会があって町の趣が大変ベラージオに似ていたので、観光船はベラージオの手前までやって来たんだと勝手に思い込んでしまいました。コモ湖 滝・河川・湖
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しかし、帰国後ベラージオの町の写真と比べて見ると湖岸沿いの建物の高さが低いことに気が付きました。さらに詳しく調べて見るとこの町はトルノだという事が帰国後に初めて分かりました。
トルノの町のアップです。この街の景色も大変綺麗でした。 -
さらに町をアップにしてみました。
コモ湖のクルーズではこの辺りの景色が一番美しかったです。但し実際はトルノ以北には行っていませんので、ここより美しい場所があるのではないかと思います。
たぶん、ベラージオ辺りは美しいと思いますよ。 -
ここで観光船は進路をに左に切り、西側湖岸に進んで行きました。
この辺りの景色はとても美しかったです。
こちら方面は雲がほとんど無く、ほぼ快晴。絶好のクルージング日和。吹き来る風も爽やかで周囲の景色に大満足な私でした(この時は)。 -
コモ湖の北側の風景です。湖の奥の山はアルプスで、冬は雪を頂いているそうですよ。
その季節は空気も澄んでいて今よりもさらに美しいでしょうね。コモ湖 滝・河川・湖
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観光船はトルノの沖から(私はベラージオの沖と思っていました。)引き返し、今度は西側の湖岸沿を進み始めました。
ベラージオから引き返すと湖の西側にはベルサーチやジョージクルーニーやシューマッハなどのヴィラやバルビアなっろ邸が見えて来るはずです。
この時私はトルノの町をベラージオと勘違いしていたので当然これらのヴィラが見れると思っていたのです。
添乗員さんからは、西側には東側同様欧州の王族・貴族・大富豪のヴィラノ他にハリウッドのスターや有名人のヴィラがあると案内がありました。
その時私は東側で随分ヴィラの写真を撮ったので西側の方はしばし写真の手を休めていました。
そして観光船は進んで行くのですが、一向に添乗員さんからはハリウッドスター達のヴィラの案内がありません。コモ湖をユーターンした後しばらく写真を撮らなかったのでこれらのヴィラを見逃したかな?それとも添乗員さんの説明をを聞き逃したかなとこの時は思っていました。
写真のヴィラと庭は大富豪の所有とのこと、手入れが行き届いた庭でした。 -
そうこうするうちに船はヴィラ・デステの「クイーンズ・パビリオン」棟に近づきました。
この建物はイギリス皇太子妃(後のイギリス王妃)キャロライン・アメリア・エリザベスの別荘として建てられたヴィラです。 -
「クイーンズパビリオン」の隣にあるのがヴィラ・デステ本館です。
「クイーンズパビリオン」とともに5つ星の高級ホテル「ヴィラ・デステ」でイタリアの重要文化財になっています。
ヴィラ・デステ(エステ荘)は1442年、当時のコモ司教の命により修道院として建てられてのが始まりです。その後1568年枢機卿トロメオ・ガリオの夏の離宮として整備されました。数々の著名な一家の所有として移り変わっていきました。
そして1815年、イギリス皇太子(後の国王ジョージ四世)妃キャロライン・アメリア・エリザベスの邸宅となり、王妃によってヴィラ・デステ(エステ荘)と命名されました。
その後1873年邸宅は買収されてホテルになりましたが、ホテルの名称は「ヴィラ・デステ」がそのまま使用されました。ホテルの奥には美しいイタリア庭園があるそうです。
世界的に有名で敷居の高い高級ホテルですがレストランやカフェを利用すればホテルや庭が観光できるそうです。 -
再び「クイーンズ・パビリオン」。国王に疎まれ「薄幸の英国王妃」と言われたキャロライン王妃がこよなく愛した邸宅だったそうです。
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湖面側のヴィラ・デステ。
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ヴィラ・デステの全景。本館と「クイーンズ・パビリオン」の様子。
背景の山の緑が美しい。コモ湖 滝・河川・湖
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観光船はヴィラ・デステから遠のき、さらにコモに向かって進んで行きました。
この辺りからコモ湖で有名なヴィラの側を通ったのかどうか疑問が沸いて来ましたが、まだ半分は私が見過ごしてしまったんだろうかとも思っていたんですが・・。
はっきりしたのは帰国後この旅行記を書くにあたって写真や地図と航空写真を照らし合わせていた時です。
何度検証してもトルノの町以北の写真がありません。またベラージオと思い込んでいた場所もトルノであることが分かりました。
つまりこのツアーのクルージングではベラージオの遥か手前で観光船はUターンしていたんです。
クルージングの時間は40分しかかかっていません。クルージングというと普通は1時間程度ですよね。ちょっと時間が早すぎる感じ。
ベラージオまではフェリーで片道1時間です。ボートならスピードが速いのでもっと北まで行ってもそんなに時間はかからないと思うんですけど。
これがボートによるコモ湖の観光コースなのか、それとも乗船前のトイレ使用時の時間ロスによるものかは分かりませんが、ハリウッドスターやアーチストなど有名なヴィラが見れなかったのは残念でした。 -
さて、観光を続けましょう。
海岸沿いの中央に建っている1戸建てのヴィラはムッソリーニの別荘跡です。ムッソリーニはパルチザンによってコモ湖畔の別荘で射殺されたと聞いていたので、この別荘で殺されたのかと思っていましたが、実際はコモ湖畔のドンゴ村でパルチザンに身柄を拘束され、翌日ここよりも北のコモ湖畔メッツェグラ村の郊外ジュリーノ(メッツェグラ・デ・ジュリーノ)のベルモンテ荘で射殺されたそうです。コモ湖 滝・河川・湖
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続いて見えてきたのは王族が所有していた華麗なヴィラです。
コモ湖左岸のチェルノッビオにあるヴィラ・エルバ。周囲のヴィラの中でも一番目立つ王族の館を思わせるような立派な建物でした。
この邸宅は18世紀に建てられたヴィラで、エルバ一族が所有していたコモ湖でも有名な建物なんだそうです。
そんなヴィラの庭先では人々が日光浴をしていました。 -
ヴィラ・エルバの正面です。このヴィラは建物の素敵ですがヴィラの周囲の庭園が大変広いんです。
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チェルノッビオの中心地域です。
湖畔にはホテルやレストランが立ち並び、教会もあるチェルノッビオ中心地区の様子です。
背後の山の中腹には多くのヴィラが見えます。コモ湖 滝・河川・湖
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チェルノッビオでは山の中腹に多くのヴィラが建てられていました。
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湖畔沿いには植物園もありました。
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イタリアの大女優ソフィア・ローレンのヴィラです。
ソフィア・ローレンの別荘はアマルフィ海岸にもありました。流石は大女優、風光明媚な場所にいくつも別荘を持っているんですね。 -
庭の木立が邪魔で邸宅の全景は見れませんでした。
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タヴェルノアにあるフェリー乗り場です。
かなり大きなフェリー乗り場でした。 -
フェリー乗り場の近くにある建物。ホテルかと思いましたがホテルでは該当がなかったので、この建物もヴィラのようです。
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フェリー乗り場を過ぎると山の中腹に素敵なヴィラが見えてきました。
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外観の印象では歴史を感じさせる立派なヴィラのようでした。
添乗員さんからの説明はありませんでしたが目を引いた建物です。山の中腹に建てられているので眺望は抜群でしょう。このヴィラもどこかの王族の所有だったのかもしれません。 -
湖岸にポツンと建っているヴィラ。大きな邸宅ではありませんが手入れの行き届いた小さな庭とピンク色の建物からは可愛らしい印象を受けました。
それから湖に浮かぶ黄色のブイは何でしょう? -
この黄色のブイ、湖の中に一列に並んでいますが、これは水上飛行機の離着陸の場所を示す標識なんです。
そう、コモ湖は水上飛行機の離着陸場でもあるんです。クルーズ中に水上飛行機に出会うことはありませんでしたが、一度離着陸の現場を見たいものですね。 -
標識はコモの町の方向に向かって浮かべてありました。
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コモの町に近づくと河岸に大きなモニュメントが見えてきました。
これは1933年に建てられた第一次世界大戦の戦没者慰霊碑です。第一次世界大戦では「失われたイタリア」と呼ばれる地域を獲得するために連合軍側として参戦し、アルプスの山岳地帯(イタリア戦線)で主にオーストリア軍と戦いました。
アルプスの岩山をくり抜いて立て籠もるドイツ・オーストリア軍との戦いでは死傷者60万人、捕虜25万人を出して大惨敗を喫しました。
最終的には連合軍の応援を得て勝利しましたが、領土獲得という大きな野望の代償は殊の外大きなものとなりました。 -
コモ湖畔に建つヴォルターノ神殿。この建物はコモ出身で電池を発明したアレッサンドロ・ボルタの博物館で1927年に建てられました。
内部はヴォルタの遺品や電池の研究開発に関連した資料が展示してあります。 -
さらにヴォルターノ神殿の左奥、木々が茂っている場所が市民公園です。
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コモ湖の船着き場近くにある湖上のモニュメントはアレッサンドロ・ボルタの功績を讃えてアメリカから送られたもので、ボルタに因んで2つの電極がイメージされているんだそうです。
晴天の日は眩しいくらいに太陽の光を反射し、輝いていました。 -
湖上のモニュメント。
これは船着き場から見た様子です。市民公園の岸からモニュメントの所まで歩いて来ることができます。
ボートは船着き場に到着、40分という短いクルージングは終わりました。もう少し先まで見たかったな。 -
ボートを下船しコモ市のレストランで昼食です。
ラリオ湖畔通りを市民公園の方に歩いて行く途中振り返るとケーブルカーの様子が良く見えました。
ブルナーテ山の頂上がケーブルカーの終点駅です。この山からの眺望が素晴らしいそうですが、私達のツアーでは観光コースに入っていないので今回はパスです。 -
目当てのレストランは湖畔通りの地下にありました。ここはその入り口。
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地下に降りる階段の横には店の看板がありました。店の名前は「Ristorante Pizzeria Don Lisander」です。
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天愛のカウンターには多数のワインや食材が並べてあり、食欲を刺激されました。
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こちらは客席の様子。
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前菜はリゾットです。見た目は地味で、味付けは薄味でしたが美味しかったです。
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メインは白身魚のソテー。これは普通の味でしょう。
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デザートはアイスクリーム。これはどこでいただいても美味しいです。
コモのレストラン情報によると、料理はコモの町のレストランよりもコモ湖畔レストランの方が断然美味しいんだそうです。
当然値段も張るのでしょうが、我々はコモ湖のレストランで食事をしていないため真意の程は分かりません。 -
さて、ここは市民公園の一画です。公園を抜けて待機しているバスに乗りこれからホテルに戻ります。
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コモの南西の山上にある石造りの塔。
これはコモ旧市街の防衛施設で、中世に建てられた見張り塔です。当時コモはミラノと交戦状態にありました。ミラノ軍の進行をいち早くつかみ町に知らせるために設けられた見張り塔で、ミラノ軍が進行してくるであろう町の南西の山の頂上に設けられました。
結局コモはミラノの軍門に下りましたが、今なお当時のまま残るコモの重要な史跡の一つです。
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旅行記グループ イタリア湖水地方、ドロミテ山塊、アルプス・チロルを巡る旅
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