2016/07/14 - 2016/07/21
1305位(同エリア6061件中)
ポポポさん
ハイリゲンクロイツ修道院はシトー派修道会の最古の修道院です。
修道院付属教会、聖具室、回廊と見学を続け、今回の旅行記はその続きです。修道院の後はそこから車で10分の距離の所にあるマイヤーリンク修道院に行きました。
マイヤーリンク修道院はルドルフ皇太子が17歳の少女マリー・ヴェツェラを道連れにピストル自殺し、その生涯を終えた場所です。
自殺した狩猟の館は修道院になり教会が設けられました。そして修道院の小部屋が資料室として観光客に公開されていました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 読売旅行
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回廊の両端に置かれている木製の彫像。
「イエスの足を洗うマグダラのマリア」です。この像の真向かいには「弟子の足を洗うイエス」の像がありました。こちらはピンボケ写真になってしまったので掲載するのを割愛しました。
この場面はマグダラのマリアの家をイエス様が訪問された時に、香油をイエス様に捧げイエス様の足元を涙で濡らし、髪の毛で拭いて差し上げる場面です。
この行為は一人の女性が真心から出来る最大限の愛を示したものと言われています。ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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集会室。ここにはオーストリアの支配者であったバーベンベルク家の4人の当主が埋葬されています。
辺境伯レオポルド4世
公爵レオポルド5世
公爵フリードリッヒ1世
公爵フリードリッヒ2世好戦王の4人です。好戦王とは、彼が度々対外戦争を起こしたことから送られた贈り名です。
このうちフリードリッヒ2世のみが床の上にある石棺に埋葬されています。これはフリードリッヒ2世が積極的に修道院を支援したからだそうです。
なお1246年、彼の死によってバーベンベルク家は断絶しました。
ここは狭い部屋なので30数名が入ると部屋は満杯になってしまいました。石棺も人の陰で見えません。この部屋は撮れるところだけ写真に撮りました。
正面には祭壇と円形のステンドグラス。見事なばかりに美しいステンドグラスでした。ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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集会室の天井画の一部。
綺麗な天井画でしたが写真は1枚しか撮っていませんでした。半円のような部屋で天井が低くドーム型でしたから、別方向を撮ろうすると人の頭が写真に入ってしまうんです。
そのため撮りたくても撮れなかったというのが実情です。 -
集会室の色違いのステンドグラス。このステンドグラスも綺麗でした。
修道院の墓所でありながらこの部屋が一番美しかったです。ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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亡くなった修道士を24時間安置する礼拝堂です。
薄いピンク色の壁に棺の四隅にはなんと骸骨の燭台です。
シトー会修道院では沈黙が厳守されていましたが、唯一この部屋でのみ話すことが許されていたそうです。
現在はこの戒律も随分緩やかになったそうですが、基本は沈黙なので他人が話しかけても反応は無いそうです。
燭台が何故骸骨なのか説明があったと思いますが、写真撮影に集中し始めたのでこのあたりからガイドさんの説明が聞き流しになりました。 -
礼拝堂の回廊の先にこの空間がありました。
ここは一時食料保管庫として使われ、その後は修道士の作業場になりました。
この修道院では農業と林業で生計を立て、ワインも作っていたそうです。ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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修道士の作業場を出るとモノトーンのステンドグラスが続く回廊が続いていました。
ここからは中庭側の回廊にはモノトーンのステンドグラスが続きます。
最初のステンドグラスは色付きの物が禁止されていたため、このようなモノトーンのステンドグラスだったそうです。
しかし、色刷りのステンドグラス以上に綺麗でした。 -
この回廊にはいろいろな模様のステンドグラスがあります。ガイドさんの話ではこの修道院のモノトーンのステンドグラスがその後のデザインの基礎になったそうです。
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彩色は無くても模様が素敵です。
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1枚1枚全てデザインが違います。
ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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モノトーンなのにとても綺麗です。本当に素晴らしい。
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ここは噴泉室といい、内部に噴水を備えた小屋です。
噴水の周りには苔が付いていて、石灰分も多く付着しているそうです。ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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ここのステンドグラスがこれまた大変美しいのです。
ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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人物の模様は全て異なります。
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美しいステンドグラスでした。
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ゴシック様式の噴泉室。
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ステンドグラスにピントを合わせると、ステンドグラスがより鮮やかに浮かび上がりました。
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回廊から見た中庭の風景。
写真右の出っ張った建物が噴泉室です。この噴泉室はもともとあった回廊の中庭に、後からゴシック様式で増築された物です。ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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中庭だけだとこんな感じです。
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噴泉室から再び回廊に戻ると、モノトーンのステンドグラスが再び続いていました。
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回廊の様子です。ここでも中庭側の柱には赤い大理石が使われていました。
この修道院は静寂が支配したとても静かな修道院でした。元々シトー会は沈黙を良しとした教えのため、建物の隅々までそういう思いが行き渡っているのかもしれません。
回廊を静かに歩くだけでも、なにかしら物思いに耽ってしまいそうです。ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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ここの回廊も古い感じが残っていて素敵でしたよ。
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一通りの見学が終わって三位一体柱のある中庭に帰ってきました。
正面は入り口の建物で、入り口の左右には修道院のショップがありました。 -
三位一体柱。この記念柱も回廊に飾られ「弟子の足を洗うイエス」や「イエスの足を洗うマグダラのマリア」の木彫を作成したジョバンニ・ジュリアーニの作です。
ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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修道院の風景。
ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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三位一体柱と修道院の建物。
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緑の芝生と花が綺麗でした。
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三位一体柱のこの男性は誰でしょうか?騎士の姿なのでバーベンベルク家の当主のうちの一人かもしれません。
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この修道院は男性だけの修道院で、マリア・テレジアの息子、皇帝ヨーゼフ2世の時代には解体の危機に見舞われました。啓蒙主義を掲げる皇帝ヨーゼフ2世は、修道院の精神と相入れず、国家が信仰や教会の戒律、修道院業務にまで干渉してきました。
その反動から修道士をする神学院が設立され、さらには神学大学まで設立して結束を図りこの難を逃れました。
第二次世界大戦中にはドイツのナチスが修道院の宝物や財産を没収し、多くの修道士が拘留されてしまいました。
大戦後は解放され、修道院の改革が行われたそうです。ハイリゲンクロイツ修道院 寺院・教会
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ハイリゲンクロイツに佇む静かな修道院に別れを告げて、マイヤーリンク(修道院)へ向かいました。
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ウィーンの森にあるマイヤーリンクはかつてハプスブルク家の狩猟場でした。
そこにはハプスブルク家の狩猟の館があり、現在はそこがマイヤーリンク修道院になっています。
その修道院に到着しました。
ここはその修道院の全景です。
1889年1月30日、この狩猟の館に滞在していた既婚のルドルフ皇太子が、17歳の少女マリー・ヴェツェラ男爵令嬢を道連れにここでピストル自殺をとげたのです。
この皇太子終焉の地を今から見学します。マイヤーリンクの館(修道院教会) 寺院・教会
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丘の上に立つ狩猟の館、マイヤーリンク修道院です。
事件後、皇帝フランツ・ヨーゼフはこの館をカルメル修道院に捧げ、皇太子が亡くなった寝室部分を取り壊し小さな教会を造らせました。
建物の正面に教会の入り口があります。マイヤーリンクの館(修道院教会) 寺院・教会
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教会を入ってすぐの所に礼拝堂がありました。室内は狭く、30人も人が入れば一杯になります。
2階にあった皇太子ルドルフの寝室を取り壊して吹き抜けにし、ベッドの真下に祭壇が造られたそうです。
正面にあるのは三位一体の祭壇画。マイヤーリンクの館(修道院教会) 寺院・教会
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左の部屋は皇室礼拝堂。ガラス張りになっていて中には入れません。
写真はガラス越しに撮りました。
内部にはエリーザベトをモデルにしたマリア像がありました。
左胸に刺さったナイフがエリーザベトの悲しみと胸の痛みを表していると言われています。 -
ルドルフ皇太子の母エリーザベト皇后がギリシアのコルフ島から取り寄せた祭壇。
礼拝堂の右には資料展示室がありましたが、写真撮影は禁止でしたので写真はありません。
内部には復元されたルドルフ皇太子が使用していた部屋や自殺に使用した拳銃、マリー・ヴェツェラの粗末な木製の棺(表面はブリキ製のため方々傷んでいました。)。ルドルフ皇太子や家族の写真、父フランツ・ヨーゼフや母エリーザベト、マリー・ヴェツェラの写真などが展示してありました。 -
ルドルフ皇太子はエリーザベトが親権を取り戻すと自由主義者として育っていき、フランツ・ヨーゼフ皇帝とは政治的に対立するようになりました。
その時エリーザベトは宮廷を離れて旅の日々を送っており、なんら皇太子の助けにはなりませんでした。
1881年にベルギー王レオポルド2世の次女ステファニーと結婚しますが、性格の不一致は深刻で二人の間は冷え切っていました。
皇太子には結婚以前からの事ですが、高級娼婦や女優たちとの関係を続けることになりました。
こうしたなか1888年末ごろに16歳の男爵令嬢マリー・ヴェツェラに出会い、彼女に惹かれていきます。
そうした中、皇太子は教皇レオ13世に離婚を求める書簡を送りますが、教皇は不許可との返書を送りましたが、この返書が皇帝にもたらさたため一切が露見してしまい、当然皇帝から激しい叱責を受けました。
政治的にはドイツに歩み寄る父帝に対しフランスやロシアとの同盟を構想し画策しますが、新聞によって暴露されてしまいました。これも父から激しく叱責を受け益々対立を深めるようになります。
そしてついに自殺への道を辿ることになります。
自殺する前には(1月28日の夜)高級娼婦のミッツイ・カスパルを訪ねて共に過ごし、心中を持ち掛けたが一笑に付されたため仕方無く愛人マリーを死出の旅の道連れに選んだと言われています。
実際皇太子が最も心惹かれて愛した相手はミッツイ・カスパルだったようです。
翌1月29日、皇太子はマリー・ベッツェラと馬車でマイヤーリンクの狩猟の館に向かい、1月30日早朝2発の銃声が響き二人は亡くなりました。
銃声を聞いた執事が駆け付けると、二人はベッドの上で血まみれになって死んでおり、傍らには拳銃が落ちていました。
一国の皇太子が男爵令嬢風情(男爵は金で買える下級貴族のため、ウィーンの旧弊な貴族社会では受け入れられない階級でした。)と心中したスキャンダルは衝撃を持って各国に伝えられ、陰謀説、暗殺説と今も謎が多い心中事件なのです。
この事件は後世「うたかたの恋」として小説に取り上げられ、映画にもなりました。マイヤーリンクの館(修道院教会) 寺院・教会
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皇太子の死は首相ターフェから皇后エリーザベトに告げられ、エリーザベトからフランツ・ヨーゼフ皇帝に知らされました。
皇室や政府関係者らはスキャンダルの隠蔽に躍起になり、皇太子ルドルフは心臓発作で死亡と報道されました。
一方マリーは死後38時間も口も開いたまま別室で放置され、あたかもまだ生きているかのように偽装されました。そして、その後自殺として取り扱われました。
ルドルフ皇太子も最初は自殺のため教皇から葬儀の許可が下りませんでしたが、ヨーゼフ皇帝が心臓発作と偽装して報告すると許可が下りたそうです。
一方マリーも自殺ではハイリゲンクロイツ修道院から埋葬の許可が下りないので、他殺だと耳打ちしてやっと許可を下させたそうです。
そして、首相のターフェからマリーの母へある通達が出されました。それは・・・
①マリーの遺体をウィーンに持ち帰ってはならない。
②遺体はハイリゲンクロイツ修道院の墓地に埋葬すること。
③霊柩車をマイヤーリンクに差し向けてはいけない。
④人目に付かないように遺体は馬車に座ったままの姿勢で乗せ、夜間にマイヤーリンクからハイリゲンクロイツ修道院に運ぶこと。
この通達に基づきマリーは死亡を偽装するため毛皮のコートを着せられ、帽子をかぶせられて、瀬には支柱をといる付けられてハイリゲンクロイツ修道院に向かいました。
政府は立派な棺をウィーンから送ると約束していましたが結局棺は届きませんでした。ウィーンから棺を送ることができなかったので、マリーは出来合いの木製の棺にブリキを張り付けた粗末な棺に入れられて修道院の墓地に埋葬されました。
その後マリーの母によって銅製の豪華な棺に入れ直され、改装されました。
なお、この時の木の棺がマイヤーリンク修道院の展示室に展示されていました。 -
マリーの受難は埋葬されてもなお続きます。
1945年に副葬品を狙ったソ連兵に墓を暴かれ、1992年には心中事件の真実を知りたいと家具職人の手によって再度暴かれ遺骨は鑑定に出されました。
高貴な身分の皇太子との恋にあこがれた少女の、あまりにも悲惨な最期とその後の受難を思うと心が痛みます。
皇帝の狩場だったマイヤーリンク、時は流れてもマリーが眺めた風景は変わること無く佇んでいます。
頬を撫でる風が否応も無くここを訪れる旅人に、そのことを伝えてくれているかのようでした。
展示室の写真撮影は禁止でしたが、たとえ撮れたとしても写真を撮る気にはならなかったと思います。マイヤーリンクの館(修道院教会) 寺院・教会
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再びウィーンの森を抜けて旧市内に戻りました。
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バスは旧市内に戻り、リンクを走って行きました。
ここは自然史博物館。美術史博物館と向かい合って建つ建物です。自然史博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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リンク沿いに建つ国会議事堂です。
ギリシアの神殿風の建物のため非常に目立ちます。国会議事堂 現代・近代建築
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ギリシアのパルテノン神殿のような建物ですね。
国会議事堂 現代・近代建築
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議事堂の前に建つ像は、黄金に輝く勝利の女神ニケの像を右手に持つアテナ女神像。
アテナ像の足元の4人の像はハプスブルク家の領土を流れていた4つの川、ドナウ、イン、エルベ、モルダウを象徴しています。 -
国会議事堂の隣にある市庁舎です。
ウィーン市庁舎 現代・近代建築
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さらにその隣にあるウィーン大学。
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側面からみた市庁舎。
ウィーン市庁舎 現代・近代建築
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市庁舎の裏側です。裏側も立派な建物でした。
ウィーン市庁舎 現代・近代建築
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市庁舎の裏側を走り去ります。
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市庁舎裏通り沿いの建物。立派な建物が通り沿いには並んでいました。
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美術史美術館です。
美術史美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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造形美術アカデミーを過ぎるとセセッシオンが見えてきました。
「金色のキャベツ」と呼ばれる月桂冠の葉をモチーフにしたドームを頂いたアールヌーボーの展示館です。
アールヌーボーファンには必見の展示館だそうです。セセッシオン 劇場・ホール・ショー
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この後ツアーにはお決まりの買い物タイムがケルントナー通りのワルツと言う店でありました。
ワルツに行く前に地下に下り、カールスプラッツ地下鉄駅横の自動券売機で乗車券(24時間券)を買いました。ガイドさんから使用方法を教えてもらいながら券売機を操作しましたが、ウィーンの券売機は使用方法が分かり易かったです。
ウィーンの乗車券はトラム、バス、地下鉄が全て共通なので使い易いです。乗車券には1回乗車券(2.2ユーロ)もありますが、何度も乗り物を使用するなら24時間フリーパス(7.6ユーロ)の方がお得だと思います。
乗車券は駅の自動券売機、たばこ屋、交通局のインフォメーションの他、車内でも買えます。但し車内は1回券(2.3ユーロ)のみです。
ガイドさんの説明では車内では買わない方がいいと言ってました。
なぜなら乗車券の抜き打ち検査が時々あり、車内で乗車券を買う前に検査にかかってしまうと、無賃乗車とみなされ1か月分の料金を払わされるからだそうです。
トラム、バス、地下鉄に乗車したら青い刻印機で日時、時刻の刻印をしないといけません。刻印することで乗車券が有効になるからです。
券売機の操作は簡単ですが乗車券を販売しているたばこ店を見つけるのが大変だと思います。そのため、地下鉄の駅の券売機で乗車券を買われる事をお勧めします。オペラ座近くのカールスプラッツ駅かシュテファン寺院の前にあるシュテファンスプラッツ駅が分かり易いと思います。
話を戻すと、トラムの乗車券を地下の券売機で購入した後、日本人が経営する「ワルツ」という店で買い物タイムでした。
「ワルツ」の向かいにはスーパーがあるのでそちらで買い物をしてもいいという事でした。
大部分の方が向かいのスーパーに買い物に行きました。買い物時間はこの時と明日の自由行動のみでしたので、主にバラマキ用を買われていたようです。
私は先に周囲を散策し、余った時間にスーパーで買い物をしました。
私が行ってみたかったのが楽友教会です。
カールス教会を右に見ながら楽友教会を目指しました。カールス教会 寺院・教会
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楽友協会。言わずと知れたウィーンフィルの本拠地です。
楽友教会は、その内装と音響の素晴らしさで広く知られています。いつかはここでウィーンフィルの生演奏を聴いてみたいものです。
ウィーンフィルと言えば忘れてならないのは名指揮者と言われたカールベームです。
ベルリンフィルの常任指揮者カラヤンと人気を二分した指揮者ですね。私は若い頃このカールべームが指揮したウィーンフィル演奏のレコードを沢山所有していました。
私見ではありますが、ベートーベンの交響曲など重厚な曲は圧倒的にカラヤン指揮のベルリンフィルが良かったと思いますが、一方ロマン派などの柔らかい情緒的な曲は断然ウィーンフィルでした。ベルリンフィルの演奏では固すぎて、肩肘を張って聞くようなものでした。(笑)
当時はクラシックのレコードをよく聞き比べしたものですが、最近は聞かなくなりました。
レコード針を買い替えて、名盤といわれた昔のレコードをまた聞いてみましょうか。ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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三角破風の彫刻も立派でした。
ウィーン楽友協会 劇場・ホール・ショー
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夕食はグリンツィングにあるホリイゲ「バッハヘングル」でした。
ホリイゲとはワイン酒場のことで、元々は今年できた新酒のワインの事を指していました。その後「ホリイゲ」と料理を自宅の庭などで提供する居酒屋の事をホリイゲと呼ぶようになったそうです。アルテア バッハーヘングル 地元の料理
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ホリイゲの入り口です。
入り口には大きなブドウの木がありました。 -
ホリイゲの中庭です。中庭にも座席が設けられていました。
アルテア バッハーヘングル 地元の料理
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厨房です。ワインをグラスの注いでいましたが、自家製ワインではなく市販されているワインをグラスに注いでいました。
グリンツィングのホリイゲでも、自家製ワインを提供する本来のホリイゲは少なくなっているそうです。 -
店内の様子です。来店客は韓国のツアー客のみでした。
先客が韓国人ツアー客だと分かったのは食事が運ばれた後に行われたシュランメル演奏の時でした。アルテア バッハーヘングル 地元の料理
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座席は6人掛け。一人参加組6人一緒に食事を取りました。
一人一杯のグラスワインがサービスで付いていて、最初の料理は野菜サラダ。
取り分けして食べる方式でした。 -
私は赤ワインを注文。サラダの取り分けが終わり、皆で乾杯して食事が始まりました。
アルテア バッハーヘングル 地元の料理
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次の料理はスープでした。何のスープだったかな?写真を見ても思い出せません。
ヤバイ、プチ認知症かも。
味は美味しかったような記憶が残っているんですけど、あまり自信がありません。 -
そうこうするうちに、あちらの団体さんの席から生演奏が聞こえてきました。
ホリイゲで奏でる昔ながらの曲はシュランメルといい、19の世紀末にシュランメル兄弟が演奏してウィーン中に広まった大衆音楽だそうです。演奏される楽器はアコーデオン、ギター、バイオリンなどだそうです。
曲を聴いていると朝鮮民謡「アリラン」を演奏し始めました。
それでこの団体さんは韓国の旅行者だと分かったんです。 -
次は私たちの席で生演奏。あまり聞いたことが無く(たぶんオーストリアの民族音楽だと思いますが)軽快な曲が多かったです。
韓国の旅行者グループと同じように、私たちの席でも日本の曲を数曲演奏してくれました。アルテア バッハーヘングル 地元の料理
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演奏に耳を傾けている内にメイン料理(チキン)が出されたんですが、音楽に気を取られて写真を撮るのをすっかり忘れていました。
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楽しい時間は時が経つのが早く、いつの間にか帰りの時間になりました。
店を出る時店内の様子を写真に収めましたが、またしてもピンボケになりました。 -
店舗の様子です。
本日の観光はこれで終わりです。
ベートーベンが遺書をしたためたハイリゲンシュタットはグリンツィングの隣町です。
添乗員さんの話ではホリイゲとハイリゲンシュタットへ行くコースも多いそうです。ハイリゲンシュタットの遺書の家やベートーベンの家を探すのに手間取って、ホリイゲの食事時間に間に合わなかったという事例も結構あるそうです。アルテア バッハーヘングル 地元の料理
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ホテルに帰ってきました。
ウィーンの初日にホテルの室内の様子を写真に撮ってなかったので、ここで撮っておきましょう。
洗面所の様子です。拡大ミラー付き、アメニティはありません。シャンプーやボディーソープは備え付けのボトルがありました。オーストリア トレンド ホテル ドッピオ ウィーン ホテル
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ベッドの様子。室内は清潔にしてありました。
オーストリア トレンド ホテル ドッピオ ウィーン ホテル
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お風呂はバスタブ付きなので、疲れを癒せます。
オーストリア トレンド ホテル ドッピオ ウィーン ホテル
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室内の様子。スッキリしています。
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同じく室内の様子。部屋の広さはまずまず。スーツケースを広げてもまだ余裕がありました。
オーストリア トレンド ホテル ドッピオ ウィーン ホテル
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この旅行記へのコメント (2)
-
- sanaboさん 2017/02/26 23:42:30
- ハイリゲンクロイツ修道院
- ポポポさん、こんばんは
いつもありがとうございます。
旅行記一覧を拝見していましたら、ハイリゲンクロイツ修道院の
美しいバラ窓のお写真が目に飛び込んできました。
ステンドグラスというよりも、美しい刺繍のように思えました。
バラ窓以外にも美しいステンドグラスがたくさんあるのですね。
是非とも見に行きたくなりました。
ガイドツアーのみとのことですが、旅行記を拝見しましたら
人の姿に遮られ、写真撮影が思うようにお出来にならなかったとのことで
残念でしたね。
私もおととしのヴェルサイユ宮殿で同じような思いをしました(>_<)
部屋の写真を撮りたくても、観光客の姿ばかりになってしまうので
必然的に天井の写真や部分写真ばかりで、ストレスが溜まりました。
ところで、ホイリゲは楽しいですよね!
私もウィーンに行くと必ずホイリゲに行きます。
久しぶりに行ってみたくなりました。
春の兆しが感じられる今日この頃ですが、まだまだ朝晩は冷えますので
くれぐれもご自愛下さいませ。
これからもどうぞよろしくお願いいたします^^
sanabo
- ポポポさん からの返信 2017/02/28 23:58:16
- RE: ハイリゲンクロイツ修道院
- sanaboさん、こんばんは。返信が遅くなり申し訳ありません。
今オランダ、ベルギーの旅行記を手掛けていて、掲示板に気づくのが遅れてしまいました。
> 旅行記一覧を拝見していましたら、ハイリゲンクロイツ修道院の
> 美しいバラ窓のお写真が目に飛び込んできました。
> ステンドグラスというよりも、美しい刺繍のように思えました。
> バラ窓以外にも美しいステンドグラスがたくさんあるのですね。
> 是非とも見に行きたくなりました。
ハイリゲンクロイツ修道院に行くには交通の便があまり良くないようですが、修道院は大変静かな所でとても印象に残りました。
特に集会室のバラ窓のステンドグラスは美しく、強く印象に残りました。天井画も美しく一番印象深かった場所です。
回廊のモノトーンのステンドグラスも素敵でした。シトー派は沈黙を厳守するそうですから修道院の内部は大変静かです。修道院の内部は祈りに満ちた場所のように感じました。
是非一度訪れてみてください。
> ガイドツアーのみとのことですが、旅行記を拝見しましたら
> 人の姿に遮られ、写真撮影が思うようにお出来にならなかったとのことで
> 残念でしたね。
> 私もおととしのヴェルサイユ宮殿で同じような思いをしました(>_<)
> 部屋の写真を撮りたくても、観光客の姿ばかりになってしまうので
> 必然的に天井の写真や部分写真ばかりで、ストレスが溜まりました。
集会室の天井画と石棺、それと院内教会の聖歌隊席を近寄ってアップで撮りたかったのですが、撮れずに残念な思いをしました。
個人手配で修道院内部の観光をするにはガイドツアーに参加する必要がありますが、ウィーン市内から日本語によるウィーンの森半日ツアーがあるようです。みゅうツアーは
修道院の内部観光がありませんでしたが、探せば他社のツアーであると思います。
> ところで、ホイリゲは楽しいですよね!
> 私もウィーンに行くと必ずホイリゲに行きます。
> 久しぶりに行ってみたくなりました。
そうですね、軽快な音楽がいいですね。それと肩肘を張らない自由な雰囲気がいいです。
私はホリイゲは今回が初めての体験でしたが楽しめました。
> 春の兆しが感じられる今日この頃ですが、まだまだ朝晩は冷えますので
> くれぐれもご自愛下さいませ。
>
> これからもどうぞよろしくお願いいたします^^
ありがとうございます。少し暖かくなるとまた旅行への意欲が沸き、今年はどこに行こうかとあれこれ考えている最中です。
今後ともよろしくお願いいたします。
sanabo様もご健勝でお過ごしください。
ポポポ
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旅行記グループ 美しのドナウと中央ヨーロッパ4カ国の旅
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