2015/10/29 - 2015/11/03
51位(同エリア1074件中)
こあひるさん
佐保路の法華寺から・・・タクシーと電車を使って、安倍文殊院までやって来ました。
写真などを見て・・・文殊菩薩さまのあまりのカッコよさに惹きつけられ・・・はるばる(?)やってきました~。
安倍文殊院(安倍寺、崇敬寺)は、飛鳥時代から奈良時代にかけて興隆した安倍氏の氏寺として建立されました。だから「安倍」文殊院って名前なのか~!!と今さらながら気づくバカ・・・。
また、安倍一族のひとり、安倍晴明の出生地ともいわれています(出生地については諸説ありますが・・・)。
安倍文殊院には、文殊菩薩にお会いしたくてやってきたのですが、想像していた以上に広く・・・見どころスポットが多く見ごたえあるお寺・・・いや神社のような雰囲気も強く・・・不思議なお寺でした。
安倍文殊院は俗に「安倍の文殊さん」として親しまれ、切戸文殊(京都府)・亀岡文殊(山形県)とともに、日本三文殊のひとつに数えらています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
桜井駅から安倍文殊院までは、徒歩でも行ける距離(ガイドブックによれば20分)だと思うのですが、すごく近いわけでもなく・・・かといって路線バスを利用するには、便数が少なすぎて・・・タイミングがあいません。
とにかく効率よく周ることを優先して、桜井駅からタクシーで安倍文殊院へ。
13時少し前です。まだ怪しい空模様ですが・・・朝よりは空が明るい感じになり、雨も上がってきたみたい。
安倍文殊院については、写真を見て・・・そのお姿にひとめぼれした文殊菩薩さまのことだけしか考えてませんでしたが、境内図を見ると、けっこう広くて・・・見どころがいっぱいありそうなお寺のようです。
安倍山崇敬寺文殊院(安倍文殊院)は、645年の大化改新の時に、左大臣となった安倍倉梯麻呂(あべのくらはしまろ)が、安倍一族の氏寺として建立したお寺です。
安倍一族とは、この先「天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出し月かも」の歌で有名な遣唐留学生・安倍仲麻呂(日本には帰国できなかった)や、平安時代の陰陽師・安倍晴明を輩出する一族です。
645年に創建された安倍寺(崇敬寺)は、現在の寺の南西300mの地に、法隆寺式伽藍配置による大寺院として栄えました。
平安時代末期、平重衡による南都焼討ちがあり、東大寺や興福寺は全焼しました。その後、大仏が再造立された際、大仏殿再建の総供養法要のため、総責任者・重源上人の念持仏でもあった文殊菩薩を、東大寺の別格本山であった安倍寺に造立させたと考えられています。
しかし12世紀に、多武峰妙楽寺(現在の談山神社)の僧兵に襲撃され、全山が消失。そういった出来事のためか、鎌倉時代に安倍寺は現在地に移転しました。 -
境内はこんな感じ。
快慶作の文殊菩薩像のある本堂あたりはお寺っぽい感じがしますが、あとのエリアは・・・古墳とか神社とか・・・いろいろとミックスした感じが溢れています。 -
タクシーから降りた駐車場の入口から入ると・・・拝観受付のすぐわきには、池に浮かぶ金閣浮御堂。ついこちらに気が惹かれますが、まずは本堂の文殊菩薩さまにお会いしなければ〜〜。
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もうほぼ終わりかけのコスモス・・・安倍文殊院では、初秋頃、コスモス迷路のお花畑が開園されるようです。
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手水舎と本堂。
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なんだ〜〜!?本堂を取り囲むこの絵馬の数は〜〜!?神社なのか、ここは・・?と思っちゃう。
安倍文殊院は、創建以来、御祈祷の寺・・・なんだそうで・・・檀家はなく(奈良仏教だとそれが普通だけど)、文殊さまの御利益と、魔除け・厄除けなどだけで、これだけの規模の境内をキープしているのは・・・すごいですよね〜。やっぱり神社っぽいかも・・・。 -
絵馬で取り囲まれた向こうのスペースは、(本堂の)礼堂と呼ばれる能楽舞台。舞台のようになったお寺はほかにもあるけれど、平地で能楽舞台があるなんて、ますます神社じみてるような・・・。
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それでは・・・本堂へ入ることといたしましょう〜!ドキドキワクワク!
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拝観料は、本堂だけでも、金閣浮御堂(霊宝館)だけでも、両方でも、お抹茶と菓子つきとなっていて・・・前もってHPで見た時には、時間がもったいないから、抹茶と菓子は要らないんだが・・・と思っていたけど・・・玄関から入ると、すぐにお座敷に通されて、問答無用で(笑)お茶を頂くことになっちゃうのです。
安倍文殊院 寺・神社・教会
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まもなくお抹茶とらくがん(←あまり好きじゃない・・・)が出てきました。
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まぁ、でも晴明さんがらみで・・・五芒星がついてるから嬉しい・・・(←単にミーハーな自分)。
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お茶を頂いた後は・・・いよいよ・・・国宝「渡海(とかい)文殊菩薩群像」とご対面〜〜!
文殊菩薩ご一同は、撮影禁止なので、寺で買ったパンフレットと、パンフレットに付録でついてきた写真を写しました。
文殊さまが説法の旅に出られ、雲海を渡っているときの姿を表したものと言われています。
左から、維摩居士像(最勝老人)、須菩提像(仏陀波利三蔵)、中央が騎獅文殊菩薩像、一群を先導する善財童子像、獅子の手綱を執る優填王(うてんおう)像。
1203年に快慶によって造立されたものです。
しかしながら・・・文殊さまが乗っている獅子が安土桃山時代・・・となっていたので、もともとは獅子に乗ってなかったのかしら?なんで時代が違うんだろう?と思っていたら・・・
永禄6年(1563)、大和の戦国大名・松永弾正久秀によって、寺攻めの焼き討ちにあい、境内全域が焼き尽くされました。このとき、御本尊の文殊菩薩を始め、三体の脇侍は辛うじて運び出されましたが、維摩居士像と獅子像は焼失してしまったのです。
慶長12年(1607)になって、当時の一流仏師であった宗印仏師によって、維摩居士と獅子像が造られた・・・ということなのです。
また、焼失した本堂は、寛文5年(1665)に再建されました。それが現在の本堂です。 -
パンフレットの表紙を写しました。
獅子に乗った文殊菩薩は、総高が7m。現存する日本の文殊菩薩の中では最大です。建仁3年(1203)、快慶によって造立されました(焼け残ったほかの3体も快慶作)。国宝です。
1607年に造られた、維摩居士像と獅子像も国宝となっています。
文殊菩薩群像は、ガラス張りの向こう・・・しかも、ガラスからは数メートル奥まった場所に安置してあります。お寺の仏像にしては、照明はまあまあ明るいとは思うのですが・・・なにしろちょっと距離があるし、真正面からだけになるので・・・細か〜いところまではなかなか見えません(う〜ん!やっぱり双眼鏡必須だわ)。
そうは言っても、7mもある巨大な仏像ですので・・・全体的にはよ〜く見えるし、じっくり気のすむまで拝観することはできます。私も、行ったり来たり・・・何度もしつこく見つめてしまいました。
それにしても・・・なんと凛々しいお姿なんだ・・・カッコよすぎる・・・文殊さまぁ〜〜。
どっしりとした獅子が、ふっと財前童子のほうを見ている表情もちょっと可愛い。 -
パンフレットの中の写真を写しました。
快慶さんの仏像・・・オシャレだわ〜・・・なんと表現しても言葉じゃ追いつかない完ぺきな美しさ・・・。 -
さすがに現場では、そこまで見えなかったけど、宝冠がすっごくゴージャス!細かいわ〜!
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本堂を拝観したあと、廊下繋がりで奥にある部屋へ・・・。それぞれの干支にご本尊が決まっているそうで、自分の干支の御本尊さまにお参りするようになっています。
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こちらは江戸時代の地蔵菩薩像。明治の神仏分離により、多武峯妙楽寺から移されたものだそうです。この地蔵菩薩は等身大の立像で、台座を含むすべての部材が白檀香木の一木造りとなっています。
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干支の数だけ、色々な仏さまが勢ぞろい・・・制作年代もわりと様々。
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さらに廊下繋がりで・・・本堂奥の釈迦堂に祀られている釈迦三尊像。室町時代のものみたい。
明治維新の神仏分離によって、多武峯妙楽寺(現在の談山神社)のご本尊を引き取ったもので、胎内には實文9年の修理銘があるそうです。 -
お顔以外・・・金色がかなり綺麗に残っているなぁ〜。
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釈迦三尊っていうことは、こちらは文殊菩薩・・・?
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こちらは普賢菩薩なのかしらん・・・?
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本堂表側の礼堂(能楽舞台)からの眺め。
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本堂から出まして・・・こちらは釈迦堂ですが、先ほど本堂から廊下続きで拝観した釈迦三尊像が安置されていたところだと思われます。
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駐車場からの入口から、本堂へ向かう途中にある「文殊院西古墳」。645年ころに築造されたと考えられています。
このお寺を創建した大化の改新の左大臣・安倍倉梯麻呂(649年没)の墓と伝えられています。 -
つい、石室にばかり気を取られてしまって、全体を写しませんでしたが、石室を覆う墳丘となっています。
古墳で特別史跡に指定されているのは全国で7件だけで、そのうち5件が奈良にあります。この文殊院西古墳、石舞台古墳、高松塚古墳、キトラ古墳、巣山古墳です。
数段の階段を降りていくと・・・ -
羨道の長さは8mあり、奥の玄室の長さは5.1mx幅3mx高さ2・6m。
もちろん、造られた当時の石材そのままなのですが・・・なんとキレイに加工された石なんでしょう〜〜(゜o゜)!!整然と美しい石室なのにびっくりです。 -
良質の花崗岩石を入念に加工し、左右の石の数もそろえてシンメトリーに仕上げています。玄室の天井石は、約15?もある巨大な1枚岩。
玄室には、弘法大師お手作りと伝わる、平安時代の「願掛け不動」が祀られています。
安倍倉梯麻呂の墓と「伝えられている」・・・ということは、石棺や副葬品などは失われてしまって・・・無いのでしょうねぇ・・・。 -
本堂の前には、客殿・五台閣。
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客殿の脇を通る道が、本来の参道(長寿道)のようで、その参道は表山門まで続いているようです。
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参道の両脇には石仏が並んでいます。
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雨上がりで布がびっしょり濡れています。
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参道の先に見えてきたのが、表山門。山門前には大きな下馬石があるみたい(ここまでで引き返したので、門前まで行っていない)。
車による参拝者が増え、今ではこの表山門から入山する参拝者は少ないそうです。
創建以来、門を閉めたことがないので(門がないように見える・・・)、いつ何時でも、本堂の前で手を合わすことができるそうです。 -
参道を引き返します。
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大きな道標は、江戸時代から近代まで、かつて当山の仁王門があったことで地名となった仁王堂の辻の伊勢街道に南向きに置かれていたものです。
正面に「右、はせ(長谷)、いせ(伊勢)、左、たへま(當麻)、大坂(大阪)道」、左右には「右あべ(安倍)、をか寺(岡寺)みち」、「左あべ(安倍)、をか寺(岡寺)、よしの(吉野)、かうや山(高野山)」と彫られています。
江戸時代、この伊勢街道は、大阪から竹之内峠を経て、大和八木〜当山仁王堂の辻〜長谷寺〜伊勢神宮へと続く重要な街道でした。
また、伊勢街道の仁王堂の辻から当山を通り、吉野へ続く街道は、飛鳥時代は磐余(いわれ)の道と呼ばれ、中世には吉野への連絡道、江戸時代からの近世では、紀州から伊勢への大名街道でした。 -
こちらは本坊。安土桃山時代の築。
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境内の西側半分・・・本堂の周辺のお寺領域(って分かれているわけじゃないのですが)を大体見たので・・・今度は東側半分・・・神社領域(勝手にそう呼んでます)を見ていきます。
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駐車場を挟んだ向こうにある小高い丘の上に稲荷神社があるようですので、行ってみます。鐘楼の脇からの道があります。
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登んなきゃなんないのだよね。
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この稲荷大明神は、葛の葉稲荷と呼ばれ、安倍晴明がここで出生したことに因み、晴明公の母親だといわれる白狐・信太森葛葉稲荷大明神を祀っています。
安倍晴明の生誕の地といわれる場所はいくつかあるようですが、この安倍文殊院のほかにも、今年初めに訪れた大阪阿倍野にある安倍晴明神社もそうだったよね・・・。
京都の晴明神社は、晴明公が住んでいた屋敷跡に、晴明公を祀るために建てられたもので、これは確実性があると思うのですが・・・晴明公のお墓も、いくつかそれだといわれる場所があるようで・・・。 -
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わ〜〜!登ってきた甲斐あって、眺めはいいね〜!駐車場を挟んだ向こうに、金閣浮御堂と池がよく見えます。
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駐車場から見た葛の葉稲荷。くねくねと・・・鳥居の道が続いているのがよくわかります。
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さて・・・またこちら側へ戻ってきました。金閣浮御堂の前です。ここから東側・・・神社領域(と分かれているわけじゃないです)にまだスポットはあるんですが・・・まずは金閣浮御堂から攻めてみますか・・・。
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軒下に吊るされた灯籠が美しい金閣浮御堂。仲麻呂堂とも呼ばれます。室町時代に建立された御堂を再建したもの。
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金閣浮御堂は、安倍仲麻呂や安倍晴明を祀っているお堂であり、宝物館でもあります。
古来より、七難即滅七福即生といわれるように、私たちは一生のうちに7つの思いがけない災難に出会うとされています。そうした七難(災難)に遭わないように、厄除け・災難除けの神仏が安置されているお堂の回廊を7回まわり、7枚のおさめ札をおさめ、厄災を払い、七難を取り除く行場となっています。
七まいりをすると、赤い肌まもり(お財布に入れておくお守り)も頂けます。 -
なんの宗教にも無信心の私ですが・・・御堂(霊宝館)を見るには、七まいりしないと入れないみたいなので・・・やっちゃいますか・・・?・・・7枚のおさめ札はこちら・・・金ぴかぴかの七枚綴り。
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橋を渡って・・・御堂の正面へ。
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正面に置かれた箱の中に、おさめ札を1枚切り離して入れ参拝し、御堂をぐるっと時計回りに1周して、また1枚切り離して入れて参拝し、またぐるっと御堂を周る・・・を7回繰り返します。
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六角形の御堂の6面には、方位災難除けの十二天御尊軸(これを見れるのは春の特別公開時のみ)、御堂本尊の開運の弁財天、厄除け守護の九曜星の神々、さらに安倍晴明公と安倍仲麻呂公の御神像が安置されています。
ちょっぴり紅葉が始まっています。 -
御堂内は撮影禁止。写真は、パンフレットを写しました。
御堂には、安倍仲麻呂公や晴明公の像(室町時代)や掛軸、陰陽道に関する古文書などが展示されていました。常時公開のものと、特別公開のものがあるようです。
安倍晴明公御尊軸(江戸時代)の掛軸がありましたが、我が国に3本しかないそうです(むしろ3本あったんだ〜〜という驚きがありましたが・・・)。安倍晴明公像とともに御堂に安置されています。
テレビで、京都の晴明神社でも同様の掛軸を広げているのを見ましたが、それも3本のうちの1本なんでしょうね。
「陰陽師」(夢枕獏原作)を漫画化した岡野玲子さんの描いた、晴明と葛葉の原画も展示されていました。 -
金閣浮御堂を出て・・・少し進むと・・・不動堂が・・・。昭和62年(1987)、先代隆應住職が、信徒からの願望に応えて、不動明王の祈りの行場として、不動堂(護摩堂)の建立を発願し、建立されたものです。
ちょうどお掃除していて・・・ちらりと小さな不動明王像が見えました。 -
さらに進むと・・・正面および左右にいろんなものが見えてきました。どっちから行くべきか迷っちゃう〜。
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まずは、左側にある十一面観音。観音さまの背後にあるフェンスのように見えるものは、実は分身奉納仏・・・小さな仏像が4500体奉納されているものです。
本堂の釈迦三尊像の側壁にも、分身奉納仏5000体が奉納されていましたし、境内中にたくさん立っている石灯籠もほぼ奉納されたものです。境内のあちこちで・・・さまざまな奉納を募る看板を多く見かけたお寺でした・・・(;^ω^)。 -
十一面観音は、古来より当山本堂に伝わる十一面観音像を勧請して、昭和57年にここに造られたようです。
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十一面観音像の向かいにあるのは、弘法大師像と石仏群。
江戸時代に、当山の安倍山境内地に開かれた四国八十八ヶ所、西国三十三ヶ所の各霊場御本尊仏として祀られていた石仏を、ここに一同に安置したものだそう。 -
ん・・・?どれがなんだかよくわかんないや。
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江戸時代に建立された弘法大師像の前には、お砂踏み石。四国八十八ヶ所寺院の砂が奉納されているそうです。
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弘法大師像の後ろには、小さめの石仏がかなりいっぱい並べられています。
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しかしながら・・・この境内では、古い灯籠でなく、わりと最近奉納された灯籠ばっかり目につくなぁ。
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そしてこちらは白山堂(縁結びの神さま)。当山の鎮守であり、流造り屋根柿葺きの美しい曲線を持つ社殿は、室町時代に建立されたもの。
加賀の国の霊峰白山を御神体とする、白山神社の末社です。修験道や陰陽道の大霊地として、白山が厚く信仰されてきたため、晴明公と霊峰白山が古来より深く結びつき信仰されてきました。そのようなわけで、霊峰白山の末社が、当地に勧請されたものです。
御祭神は、菊理媛神(くくりひめのかみ)で、イザナギノミコトとイザナミノミコトの縁を取り持った神さまだそうです。
くくりひめの「くく」とは、糸をくくり整えるように男女の縁を取り持つ縁結びの神さまとして古来より信仰されています。 -
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十一面観音の隣にあるのは「閼伽井(あかい)古墳」(東古墳)。閼伽井の窟とも呼ばれる飛鳥時代の古墳。
墳丘は、方墳の可能性が高いけれども、形状は不明なんだそうです。 -
石室規模は、全長13m、玄室の長さは4.69m、幅2・29m、高さ2.6mほど。
玄室の石材は、ほとんど加工されていない自然石で、羨道は切石の花崗岩で造られています。
羨道の中ほどに、昔から枯れることなく湧き出る泉があり、閼伽水(別名・知恵の水)と呼ばれているそうです。閼伽水とは、仏さまにお供えするための清浄かつ神聖な水という意味です。 -
水が湧き出ているのかどうかは、近くに寄れないため見えませんでした。
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合格門と書いてある鳥居をくぐって山を登ると、展望台や晴明堂があるらしいので行ってみます。
この合格門は松を使用しており・・・一足先に合格門をくぐり合格を「まつ」・・・だそうです。 -
しばらく鬱蒼とした階段を登っていきます。
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頂上は、わりと平らな・・・広場のようになっています。
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小高い山の頂上に来ました。
そこには、ウォーナー博士の報恩供養塔があります。
ウォーナー博士は、第二次世界大戦時、アメリカ政府と軍の上層部に、奈良や京都をはじめとする古都の文化的価値を訴え、アメリカ軍の日本本土空襲の際には、空爆リストから外されることとなりました。
そんな功績に対し、桜井市民の中川伊太郎氏が、感謝の気持ちを永久に残したいと、自費でこの供養塔を建立しました。中川氏は、日雇い労働者という苦しい生活を送っていたにもかかわらず、こつこつと貯めた10万円の全財産を出して、昭和34年に供養塔を完成させました。
毎年、6月9日の博士の命日には法要が行われています。 -
丘の頂上は、展望台になっており、境内やその向こうに大和三山(畝傍山・耳成山・天の香具山)、二上山そして金剛山が一望できるそうです。今日は天気が良くないので、霞んでしまってほとんど見えませんが・・・。
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安倍晴明がこの丘に登り、天文観測を行い、吉凶を占った・・・と伝わっています。
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こんな風景が一望できるようです。長寿道というのは、表山門から入る参道です。
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そして晴明堂。
かつて境内には、室町時代に建立された、晴明公を祀る晴明堂があったそうですが、長年の間に廃絶してしまいました。
平成12年になり、晴明公天文観測の地と伝わる展望台に、200年ぶりに晴明堂が再建されたのがこれです。 -
如意宝珠の玉石が置かれています。如意宝珠とは、仏教の経典において説かれた玉で、あらゆる願いを自在に叶えてくれる玉のことです。
その玉石を、当山に秘伝として伝わってきた、方位除災のまつり方を復刻した石版の上に安置してあります。
玉石を撫でると、魔除け方位除けの大きなご加護が受けられるそうです。 -
-
超イケメンの(こら!)文殊菩薩さまにお会いしにきたのですが、なんだか見どころスポットがたくさんで、2時間弱、ここにいてしまいました。
文殊菩薩は、凛々しくて素晴らしかったのですが・・・お寺全体の雰囲気は、なんかちょっと神社っぽくもあり・・・荘厳な感じがあまりなく・・・ちょっと他のお寺とは違う感じを受けました。あれこれ現世ご利益が満載だったし、お寺というよりも、神社を参拝した後のような印象でした。
・・・なんて言いながらも・・・魔除護符(人の目に触れない箇所(5ヵ所)にしのばせるもの)と、毎回買い過ぎて持て余し気味なので買わないことに決めていたお守りを買ってしまいました。 -
安倍文殊院のご朱印。
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こちらは、金閣浮御堂の御本尊である弁財天のご朱印。
安倍文殊院
http://www.abemonjuin.or.jp/ -
境内から少し外れたところにあるスポットで、行かなかった(気づかなかった)・・・私にはありがちの・・・取りこぼしスポットが2つ・・・艸墓(からと)古墳(くさばかとも呼ばれる)と安倍寺跡があります。
まぁ、もし見に行っていたら、この後予定していたお寺と神社に間に合わなかったと思うので、結果的にはそれでよかったのかもしれませんが・・・。
でも気になって、どんなところだったのか調べてみました。
艸墓(からと)古墳については、ブログ「奈良に住んでみました」に詳しくレポートされています。お写真も、そのブログからお借りしました。
http://small-life.com/archives/12/05/2018.php
住宅街の中・・・けっこうわかりづらいところにある、小さな長方形の墳丘のようです。飛鳥時代に造られた古墳のようですが、石棺と石室の大きさのバランスから、まず石棺を造ったあとで、石室や墳丘を築いたと考えられています。
副葬品などが見つかっていないため、正確な年代は不明だそうですが、7世紀ころのものと考えられています。
玄室は、巨石を使って、少ない石の数で造られているみたいです。また、内部には、家型石棺がそのまま残されており、石室に入って、石棺を見たり触ったりもできるそうです。
安倍文殊院のパンフレットによれば、この墓は、安倍晴明公の追葬墓(分骨されたものが追葬された)と伝わっているそうですが・・・どうなんでしょうねぇ・・・。
もうひとつのスポット、安倍寺跡は、安倍文殊院から300mほど離れたところにあり、地元では、安倍仲麻呂屋敷跡と伝承されてきた場所なんだそうです。
安倍寺(安倍文殊院の前身)の基壇や礎石などが残っているようで、現在は史跡公園として整備保存されているようです。
さて・・・またタクシーを呼んで、次の目的地である聖林寺へ向かいます。続きま〜す。
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この旅行記へのコメント (8)
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- ムロろ~んさん 2016/01/12 20:54:45
- 抹茶飲みつつ参拝
- こあひるさん
こんばんは、ムロろ〜んです。
安倍文殊院に行かれた旅行記を拝見しました。
いらっしゃった方々に抹茶を振る舞うなんて驚きました。
抹茶は心が落ち着けられるので、好きなんです。
お寺あるべき姿だなって思いましたよ。
ゆっくり参拝するようにと文殊さまからのメッセかなと。
勉学家だった文殊さま、さすが真面目なお顔です。
ここのお寺の地蔵さまのお顔、何とも励まされるような感じに見えてしまいました。
不思議なんですが、いつも仏さまをぼんやり見ていると癒されるのですよ。
ムロろ〜ん(-人-)
- こあひるさん からの返信 2016/01/13 10:02:47
- RE: 抹茶飲みつつ参拝
- ムロた〜ん、こんにちは!
抹茶をふるまっていただきましたが・・・これはしっかり参拝料に含まれていますので・・・お寺のあるべき姿・・・といってしまうとちょっとだけ違和感はあります・・・。こちらのお寺は、かなりお金集めに熱心な様子が見え見えなところもありましたし・・・。
まぁ、そんな人間たちの俗な思惑は別として・・・文殊菩薩さまは、ほんとうに素晴らしかったです〜〜。ミーハーな見方で申し訳ありませんが・・・凛々しくて・・・今まで参拝した仏さまの中でダントツにカッコよかった・・・です。
ムロたんのように、きちんと仏さまと向き合いながらぼんやり眺めているのと、私のように食い入るように眺める(笑)のとでは、あまりにかけ離れた態度ですが・・・そんな不躾な私ですら、確かに癒されて・・・気持ちが清らかになったような・・・ほっとしたような気分になります。
こあひる
-
- ガブリエラさん 2015/12/27 11:46:25
- 受験前は、こちらにお参りにきたんですよ♪
- こあひるさん☆
こんにちは♪
安倍文殊院は、奈良では学問の神様で結構有名で、私も大学入試前は、こちらに友達とお参りにいきました♪
途中で道に迷って(笑)、近くの民家(おそらく、お寺関係の方)で尋ねた所、仙人さまのような風貌のご主人と、奥様が、「今から車でのせていってあげるわ!」と、送って下さった思い出があります(*^_^*)
おととし、コスモス迷路を見に行ったのですが、宝物堂の方は見ずだったのですが、今度行った時は、入ってみようと思います♪
あ、そういえば、お茶と落雁も、いただくのをわすれてしまったんですよ(^_^;)
今年も、あとわずかですね。
よいお年をお迎えくださいね!
ガブ(^_^)v
- こあひるさん からの返信 2015/12/27 14:11:34
- RE: 受験前は、こちらにお参りにきたんですよ♪
- ガブちゃん、こんにちは〜〜。
いつもありがとう〜〜!!
文殊さまなので、やっぱり学問がらみのお願い事をしにくる人が多いのでしょうね〜。本堂の周りにびっしり吊るされた絵馬は、合格祈願が多いのでしょう。展望台に上る手前には、合格門まで作ってありましたから(笑)。
宝物館には、晴明さんがらみの物もあるんで、なかなか面白かったです〜。
全体的には、お寺というより・・・神社を参拝した後のような印象を受けたお寺でしたが、まぁ、お寺の雰囲気はともかく・・・あの文殊菩薩さまの凛々しさ・・・カッコよさに平伏しました〜〜!!カッコよさでいうと、阿修羅さまを凌ぐかもしれない・・・なんて(笑)。
ガブちゃんも、くれぐれもお身体に気を付けて年末年始をお過ごしくださいね!
こあひる
-
- ElliEさん 2015/12/25 03:36:14
- 獅子ちゃん〜と見返りちゃん
- こあひるさん、こんにちは。
詳細な説明ありがとうございます。
大変な作業ですね。
私は春、桜の時期にここへ行きました。
浮御堂に桜の花びらがちらちら舞って美しい眺めでしたよ。
紅葉もきれいそうですね。
行ってみたいな。
こあひるさんは、文殊さまお目当てだったのですね。
私は、獅子ちゃんにひとめぼれでした。
あの目つき〜。かわいいでしょ〜。
獅子だけど全然怖くない。
見返り童子も動的なポーズが子供っぽくてかわいいですよね。
どうも主さまよりこういう随伴者に惹かれます。
奈良一人旅、いろいろなお寺へいったんですね。
タクシーを駆使して何か所も・・・。
楽しい一人旅でしたね〜!
一人旅って気楽だから好き。
でもこのところどこへも行けてません。
ElliE
- こあひるさん からの返信 2015/12/25 11:50:17
- RE: 獅子ちゃん〜と見返りちゃん
- ElliEさん、こんにちは!
前もって詳しく勉強していくべきなのでしょうが・・・ずぼらな私は、旅行記を作りながら調べていくので・・・後からえ〜っ?って思うことや、見損ねたな〜って後悔することも多々あります。それでも・・・後からでも・・・色々知って知識が少しずつ増えていくのも楽しいです。
桜の時期にもキレイそうですね〜。あの浮御堂と池の風景自体がきれいなので、桜や紅葉の時期に行けば、きっとフォトジェニックなことでしょうね。
文殊さまについては、もうもう〜〜言葉もありません〜〜!か・ん・ぺ・き!(笑)
ElliEさんと同じく・・・あの獅子ちゃん、可愛いですよね〜〜!!あの「ん??」って目つきが何ともお茶目。財前童子も、体を少しねじって文殊さまのほうに目をやりながら・・・の動きがいいですね〜。あの童子像も、ポスターになったりして人気があるみたいですね。
奈良のように、もっぱら仏像を見たくて訪れる目的になると、一人のほうがいいなぁ・・・。連れ合いがいると、お腹すいたかな?なんて気にしなくてはならなくて、時間がもったいないもん。
仏像萌え旅、また一人で行きたいな・・・。
こあひる
-
- aoitomoさん 2015/12/24 20:27:42
- 文さま〜〜!
- こあひるさん
『安倍文殊院』
快慶作の『文殊菩薩』さすがにガラス張りの向こうと厳重ですね。
こあひるさんベタ褒めぞっこんだけに整った顔立ち、見事な細かな作りにも驚きます。獅子に乗っているのも面白いです。
『文殊院西古墳』
飛鳥時代・奈良時代の古墳の構造は似ていますが、文殊院西古墳の内部は立派な造りになってますね。
こんな立派な古墳は石棺や副葬品も早い時期に荒されてしまうのでしょうね。
『葛の葉稲荷』
葛折のような鳥居の道が面白いしフォトジェニックです。
高い位置からは池に浮かぶ金閣浮御堂を見ることができるのですね〜
『金閣浮御堂』
せっかくきたら『七まいり』をしないと覗けないのですね〜
御堂内も拝見できて御利益もあれば出費も仕方ないです。
まあ、貴重な展示物を拝見できお守りも頂ければ文句ないです。
『文殊菩薩』さまさまで、夢中に楽しんでいるこあひるさんが可愛いです。(笑)
『安倍文殊院』楽しませていただきました〜
aoitomo
- こあひるさん からの返信 2015/12/25 11:37:40
- RE: 文さま〜〜!
- aoitomoさん、こんにちは〜!
ここの文殊菩薩は完璧な美しさで・・・ず〜っと眺めていたいくらいでした。鎌倉時代の仏像は、それまで積み上げてきた仏像彫刻の美が洗練され、研ぎ澄まされて、集約しているように感じました。
西古墳、近代に造られたかのような見事な切石の技術に驚いちゃいました。古墳でこんなにきっちりキレイなものも珍しいのではないのでしょうか。
安倍文殊院は、文殊菩薩さまだけでなく、晴明さんも絡んでくるので、なかなか興味深いお寺(いや・・・どっちかっていうと神社みたいだった)でした。
葛の葉稲荷からの眺めもなかなかよかったですが、やっぱり展望台からのほうが、大和の山々も見えて素晴らしいかな〜。コスモスの時期だったら、もっとキレイだったんだろうに・・・。
無信心な私なので、お寺でも神社でも、宗教的なことには参加しないほうですが(お参りすらしないこともある・・・←こら!)、七まいりは、なかなか面白かったです。晴明さんがらみなのでつい・・・(←ミーハーなだけ)。
お寺のパンフレットを買ったら、同じ大きさ(A4)の文殊さまのビューティフルなお写真が3枚ついてきました。ちょっと壁に貼りたいような気にもなりますが・・・かといってもやっぱり・・・貼るには抵抗が・・・なんか違うな・・・という気持ちもあり・・・扱いに困っています(笑)。
こあひる
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