2015/10/29 - 2015/11/03
41位(同エリア927件中)
こあひるさん
明日香村サイクリングもいよいよ終盤。
岡寺で使い果たしてしまった体力を何とかふり絞り・・・聖徳太子ご生誕の地とされる橘寺へ向かった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
石舞台古墳から約10分自転車をこぐと・・・田んぼの中に、橘寺の伽藍が見えてきました。
橘寺・・・正式には仏頭山上宮皇院橘寺。
当時ここには、橘の宮という欽明天皇(太子の祖父)の別宮がありました。572年、聖徳太子は
この地で生まれたとされています。
推古天皇14年(606)、天皇の仰せにより、聖徳太子は勝鬘(しょうまん)教を3日間にわたって講説しました。その時に、大きな蓮の花が庭に1mも降り積り(=蓮華塚)、南の山に千の仏頭が現れ光明を放ち(=仏頭山)、太子の冠からは日月星の光が輝く(=三光石)・・・といった不思議な出来事が起こったので、天皇は驚いて、この地にお寺を建てるように太子に命じました。
こうして推古天皇の命により、御殿を改造して造られたのが橘樹(たちばなのき)寺で、太子建立7ヶ寺のひとつに数えられました。 -
この地が橘と呼ばれるようになったのは・・・
11代垂仁天皇の時、勅命を受けて、遠く中国まで不老長寿の薬を求めに行った田道間守(たじまもり)が、10年の長い間苦労して、ようやく秘薬を探し求め、持ち帰ったところ、天皇はすでにお亡くなりになっていました。
この時彼が持ち帰ったものを「トキジクノカグノコノミ」といい、この実を当地に蒔くと、やがて芽を出したのが橘(ミカンの原種)で、それからこの地を橘と呼ぶようになったと伝えられています。
また、田道間守は、黒砂糖も持ち帰り、橘と共に薬として用いたので、のちに柑橘・薬・菓子の祖神として崇め祀られるようになりました。菓子屋に橘屋の屋号が多く用いられるのは、この縁によるものだとか・・・。
田んぼに囲まれた集落の、細い道を進んでいくと・・・ -
石段を少し上った、ちょっと高くなったところに橘寺があります。周りの田んぼから伽藍がよく見えます。
駐輪場はこの石段下にあります。
明日香村でサイクリングするにあたって、駐車場のないスポットは、自転車をどこに停めたらいいんだろう・・・?ってちょっと心配していましたが、私が巡ったスポットについては、すべて駐輪場が近くにあり、さすがだな〜と感じました。 -
現在14時半。東門(正門)から入ります。創建当時、中門があった辺りに、現在の東門があります。
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本堂まで一直線に石畳が続いており、落ち着いた雰囲気の美しい境内です。
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東門から入ってすぐに、中門跡という表示がありましが・・・礎石などがあるのかどうかは植物が茂っていて、よくわかりませんでした。
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現在の伽藍と、朱い線で表したかつての伽藍の図。
創建時は、東西870m、南北650mの寺領をもち、五重塔、金堂、講堂が一列に並び(四天王寺式)、66棟もの堂舎が建ち並んでいたそうです。
光明皇后や淳和天皇から、仏像および土地の寄進を受け栄えましたが、平安末期の1148年、雷火により五重塔が焼失。さらに、鎌倉時代の永正3年(1506)、多武峯の僧兵によって焼かれ、昔日の面影を失ってしまいました。
現在の本堂は、江戸末期に再建されたものになります。
昔は法相宗でしたが、江戸時代中期から天台宗になり、比叡山延暦寺の直末となっています。 -
東門を入っていくと、左手に、1796年に建てられた鐘楼があります。鐘は、第二次世界大戦のため失われ、昭和29年に再鋳されたもの。
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本堂まで続く石畳は、終わりかけの紅葉に包まれて・・・。
この橘寺にも、想像していたよりかなり多くの人たちが訪れていてちょっとビックリ。 -
鐘楼に隣接した場所には、久安4年(1148)に雷火で焼けた五重塔跡。
中心には橘形の心礎(柱穴)が残っています。約38m余りの五重塔が建っていたと考えられています。 -
説明のない・・・ちょっと荒れた建物ですが、収蔵庫か何かだったのかな。
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こちらは「阿字池」。梵字「あ(梵字文字が出ないので平仮名ですみません)」を形取り、聖徳太子が造った池と伝えられています・・・けどね、干上がっちゃってまして・・・余計わかりません。
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「三光石」。
聖徳太子が勝鬘経(しょうまんきょう)を講讃したとき、その冠から日・月・星の光が輝いた・・・という言い伝えがありまして・・・あれ?冠から・・・ってことだったけど、石とどういう関係が・・・? -
大きな木は、栴檀(せんだん)だそう。古代より、果実および樹皮は薬用として使われるんだとか。
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さらに奥へ少し進むと・・・右手には観音堂。
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観音堂。
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ほかのお堂の仏像は、正直あまり印象に残っていないのですが(こらっ!!)、観音堂のご本尊・六臂如意輪観世音菩薩像(藤原時代)はなかなか美しい仏さまでした。
1078年に、法隆寺に小仏49体が移されたという記録があり(玉虫厨子を移したのもこの頃かも・・・と言われています)、また火災などで焼失したものも多いらしく、ここ橘寺の仏像のなかで、最も古いのが、この如意輪観世音菩薩です。
その他、聖倉院にある地蔵菩薩立像も藤原時代のものです。 -
観音堂のお隣にある小さな護摩堂。
昭和49年に再建されたもので、堂内には文殊菩薩、五大明王、三天大黒天像が安置されています。 -
観音堂の前に建つ経堂。御本尊は阿弥陀如来像です。
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そんなに古くはなさそうです。
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現在の経堂と被ったあたりに、金堂があったようです。
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そして、最も西側にあるのが本堂(太子殿)。
1864年に再建されたものです。
御本尊は、室町時代に作られた聖徳太子勝鬘経講讃像。聖徳太子の35歳の時の姿とのことです。 -
本堂前には、太子の愛馬、黒の駒像(像はわりと新しいものみたいです)。
本堂の周りは、やけに多くの人たちが集っています。旅行会社の団体さんが多くいるらしく、お堂の前あたりで待ち合わせしているのか・・・見学するでもなく、写真を撮るでもなく・・・集まって立ちふさがっているのでちょっと邪魔・・・。 -
聖徳太子の愛馬、黒の駒。
太子を乗せ、三日三夜で日本国中の霊山を馳せ周っても、少しも疲れた様子がなかったと言われます。 -
本堂内に入ります。本堂の廻り廊下から見た観音堂(右)と護摩堂。
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本堂ご本尊の聖徳太子勝鬘経講讃像はこちらです。「太子ゆかりの三十三カ寺めぐり 聖徳太子の寺を歩く」(JTBパブリッシング)の写真を写しました。
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御朱印。
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本堂前には「蓮華塚」。勝鬘経をご講讃のとき、1mほども降り積もった蓮の花を埋めた場所とされています。
大化の改新の時、一畝(せ)(約100?)の基準にしたので、畝割(うねわり)塚とも呼ばれます。 -
本堂の南側にあるのが二面石。
明日香村のあちこちに見られる、飛鳥時代の石造物のひとつで、人の心の善悪二相を表したものと言われています。 -
左側が悪面。
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右側が善面。だいぶ摩耗していて、わかりづらいですが・・・。
この二面石は、姿かたちから、吉備姫王墓に置かれる猿石と同じ場所から掘り出されたと考えられています。もともとからここにあったわけではないようですね。かつては、この位置にも講堂が被っていましたから・・・。 -
経堂の脇から裏手にまわると、池がありました。
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池のそばにある往生院(右)と聖倉殿(収蔵庫)。
10月3日〜11月3日まで、聖倉殿(収蔵庫)が特別公開されているようなので、寄っていきます。
藤原時代の地蔵菩薩立像などを見ることができました。 -
往生院は、念仏写経研修道場として平成9年に再建され、多目的道場として使われている建物です。
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格天井に描かれた、花の天井画が豪華で見事です。
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往生院には、ご本尊の阿弥陀三尊像がいらっしゃいました。
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全国各地から260点の絵が奉納されました。
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往生院と聖倉殿の手前に、かつて、五重塔、金堂、講堂を囲んでいた廻廊跡をよく見ることができます。
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聖倉殿と往生院の中を見て・・・再び本堂前に戻ってきたら・・・さっきまでの喧騒が嘘のように・・・この静けさ〜〜。ひぇ〜〜〜!???
今は15時をまわったところですが・・・退きの早さに驚きです。 -
本堂の脇あたりには、講堂跡とあります。かつての講堂跡に、現在の本堂が建っていますが、現・本堂よりもかなり大きかったようです。
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本堂裏手にある西門からは、田んぼが見渡せて、のどかな風景。
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田んぼのど真ん中に出る・・・という感じです。
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自転車は、東門の下に停めてあるので、境内に戻ります。
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さて・・・私も出ましょう。なんだか静かになっちゃって・・・風景も、早くも夕暮れ色に染まりつつあるし・・・取り残されたみたいでちょっと物寂しい。
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東門から出て、県道155号に戻りました。県道からは、段々になった田んぼを挟んで・・・橘寺が良く見えます。
秋には、田んぼの彼岸花が美しいそうです。 -
西門から出てくると、ちょうどここ(県道155号)に下ってこれるのね。
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県道155号を渡ると・・・道路を挟んで、ちょうど橘寺と向かい合うようにあるのが次の目的地、川原寺跡です(写真は橘寺)。
駐輪場もちゃんとありました。 -
だだっ広い野原に・・・かつての大伽藍の跡。なんだか圧倒されてしまい、呆然と立ち尽くしてしまいます。これが川原寺跡です。
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川原寺の復元図。南から・・・とあるので、今、県道側から見ているのと同じ方向から・・・ということです。
川原寺の創建年代は不明ですが、天智天皇の時代(662〜671)に、母である斉明天皇の冥福を祈り、斉明天皇の宮であった川原宮跡を寺に改めた・・・という説が最も有力とされています。 -
これは、弘福(ぐふく)寺の境内にあった、川原寺の伽藍配置図。
昭和32、33年の発掘調査の結果、中金堂(現・弘福寺の場所)の前に、東に塔、西に西金堂が建ち、中門から出た廻廊が、これらを囲むようにして中金堂へつながっていたことが判明しました。
また、中金堂の北には講堂があり、これを取り囲むように僧房が3面にありました。
さらに寺の創建以前に、暗渠を設けた大きな工事が行われたことがわかりましたが、これが川原宮の遺構であると考えられています。
川原寺で使われていた福弁八弁蓮華文軒丸瓦は、川原寺式軒瓦と呼ばれ、天武天皇の時代には、近畿・東海地域の古代寺院に多く見られ、壬申の乱で功績のあった氏族の寺院と関係があったものと考えられています。
川原寺は、飛鳥寺・薬師寺・大官大寺とともに、飛鳥四大寺として、平城京遷都後も、飛鳥の地に残りました。
しかしながら、室町時代末期に焼失して以降、完全に廃寺となったために、寺伝も残されておらず、創建目的や発願者がだれなのか・・・文献などもなく、謎なのです。 -
県道から入ってすぐのところに、南大門跡。通りの向こうに、橘寺が見えます。
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南大門跡。
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中門跡。
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中門からは、廻廊が続いています。
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奥の、少し高くなった基壇が西金堂跡です。
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中門から両側に延びる廻廊。
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廻廊に取り囲まれたスペースにある、奥の基壇は塔の跡(手前は中門)。
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こんなにきちんと復元整備されていると思ってなかったので(もっと、草ぼうぼうな場所かと思ってました)驚きました。
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広大な敷地の大伽藍跡が、あまりにもあっけらかんと・・・開放感あふれて存在していることが、なんだかとっても不思議。
かつての栄華も、人々の営みも、戦い事も何もかも・・・すべてが過ぎ去り・・・何も言わない遺構だけが静かに横たわっている・・・流れた時間の大きさ、ちっぽけさ、そこに存在していたものの面影・・・胸によぎる虚しさや物哀しさ・・・そしてワクワク感・・・そんな私の感傷なんて、まったく意に介さない圧倒的な空気感がありました。 -
けっこう大きな(高い)塔が建っていたのかなぁ。
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塔の基壇の上の礎石。
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廻廊跡。南側のほうにもかなり広いなぁ。
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よくわからない礎石もごろごろ。
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かつての中金堂の位置にある現・弘福(ぐふく)寺。
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本日のプランのうち、残ったスポットは、「天武・持統天皇陵」、明日香の不思議石である「鬼のまないた」と「鬼のせっちん」「猿石」・・・時間と元気があったら「高松塚古墳」・・・といった感じでした。
でもも〜う疲労困憊・・・メインの目的であるお寺は全部、ちゃんと見ることができたし、予定スポットのほとんどを達成できたし・・・時間的な面を考慮しても、もうこのへんでいいや・・・もうしんどい・・・と、残りのスポットは諦めることに決めました。 -
現在の弘福寺は、こじんまりとしたちっちゃなお寺です。
現・弘福寺境内には、メノウ(白大理石)の礎石26個が残っているそうですが、ちゃんとこの時に説明文を読んでなかったので・・・見損なってきました(←いつも有りがち・・・)。
こちらのお寺では、参拝料を払うようになっているので、お寺の中へ入らないと、メノウの礎石は見れないのかもしれません。
この時には・・・疲れすぎちゃって何にもする気力なかったです。 -
9世紀に、真言宗とむすばれ、弘法大師が朝廷より賜り、現在まで弘法大師ゆかりの寺となっています。
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プランをここでシメよう!と決心してからはホッとして・・・さきほどから・・・麦めしとろろの幟旗ばかりが目について・・・そっちに注意がいってます(笑)。
今日はこれで観光終わりだから、休憩がてら遅めのランチでも・・・あれっ!?もう終わってんのかしら・・・?と思い、縁側(出入口のようですから)の扉を開けて声を掛けてみると・・・ -
客は誰もいないし、きっともう誰も来ないだろうと思ってた・・・って雰囲気でしたが・・・営業中でした。
-
疲れちゃって、本堂(中金堂跡)よりも南側半分を見るのを忘れちゃったけど、この食事処から見えるのが、講堂や僧房があったところです。弘福寺を中心として、先ほど見た塔や西金堂のあったスペースと同じくらいのスペースがあります。ほんとに広いです。
この時間になると、こんなにもひと気がなくなっちゃうんだなぁ・・・と、孤独感を味わいながらも(笑)、いい眺め〜〜! -
麦とろ御膳。奈良に来て以来、初めて奈良っぽい(?)お食事。
麦めしの量に対して、これでもか・・・といわんばかりの量のとろろ芋・・・とろろ大好きな私には嬉しかった〜。
川原寺 花つばき
http://tabelog.com/nara/A2903/A290303/29000731/
16時になります。
ここから飛鳥駅まで行き、自転車を返却しなければなりません。もう一頑張りしなくては・・・。 -
飛鳥駅まではけっこうあるよ〜。2kmくらいはありそう・・・。そういえば、お昼くらいから、サドルの当たる位置が、打撲したように痛くなってきています。
飛鳥駅に向かう県道の一本裏側にある、飛鳥の不思議石のひとつ「亀石」にだけはついでに寄れそう。
田んぼの集落の中に、ボンとありました。
いつ何の目的で造られたのか明らかではないのですが、川原寺の四至(所領の四方の境界)を示す標石ではないかという説もあります。 -
昔、大和が湖であった頃、湖の対岸の当麻と、ここ川原の間に争いが起こりました。当麻の主は蛇で、川原の主は鯰。長い争いの末、負けた川原は、湖の水を当麻にとられてしまい、湖に住んでいた多くの亀が死んでしまいました。亀を哀れに思った村人たちは、のちに亀の形の石を刻んで供養したそう。
現在、亀は南西を向いていますが、もしも西を向き、当麻を睨みつけた時には、大和盆地は再び泥沼になる・・・という伝説があります。 -
県道209号をひたすら走ります。びゅんびゅんと車が追い抜いていくだけ・・・まわりは鬱蒼とした森か野原ばかり・・・。
これは・・・もっと日が短くなって、暗くなるのが早くなったら、危なそうだ〜。 -
県道を渡った側に、天武・持統天皇陵が見えました。
プランでは、こちらも見てみよう(っていっても天皇陵なので、外から眺めるだけですが)と思っていたのですが、道路を渡る気力もないし(横断歩道もず〜っとないし)、あの丘陵を上る余力も残っておらず・・・通り過ぎました。 -
ほぼ平らかな道程でしたが、ちょっと上り坂ぎみのところもあり・・・でも、自転車を降りずに、私でも何とかこぎ続けることができる程度です。
ただ・・・歩道が細く、ガタガタの石敷きで・・・自転車がいつ引っかかって倒れないかとドキドキしました。 -
16:20頃です。
最後には、ちょっと端折ったスポットもあったけど、ヘタレな自分にしてはかなりたくさんのスポットを周ることができ、とっても充実感がいっぱいです。
飛鳥営業所で自転車を返却しました(乗り捨て料200円)。
飛鳥レンタサイクル
http://www.k-asuka.com/ -
飛鳥から橿原神宮前までの次の電車が、特急だったので、まぁ、その次を待つよりは・・・と思い、特急券も購入しました。
橿原神宮前⇒大和西大寺、大和西大寺⇒近鉄奈良と、2回も乗り換えしなければならないのですが、同じ510円で、全部特急でつなげられるということで、どの区間も短いですが、これは楽ちんに帰れそうだわ〜。 -
橿原神宮前駅までのほんの数分間・・・なんか新しそうなワイドな窓の電車でした。
-
私は橿原神宮前までだったので、全く影響がなかったのですが、人身事故か何かがあり、この列車(大阪阿倍野橋行き)は、橿原神宮前までで中止となってしまったようです。
-
橿原神宮前と大和西大寺で2度乗り換えて・・・座ったと思ったらすぐに乗り換えで落ち着きませんでしたが、特急の指定席続きだったため、とても楽に帰ることができました。
まぁ、あんまり長く座っていると、疲れてるので眠っちゃうから・・・気が張りつめていて、これでよかったのかも。 -
17時半頃、近鉄奈良駅に到着しました。もうあたりはすっかり夜。
近鉄奈良駅から、アーケード街や三条通りを通りながら、夕食どうしようかなぁ〜、さっきご飯食べたばかりだし・・・と考えながら、ホテルへ向かいます。
横路地にも色々飲食店あるんだけど・・・ひとりだと面倒だなぁ。 -
・・・というわけで、お好み焼きを1枚買って、ホテルのお部屋で食べることにしました。今夜はグランプリシリーズで羽生選手出るしね〜〜(笑)。
お好み焼き、まだ温かくて、意外と美味しくて量も十分ありました。値段も400円と安いです(3つで1000円と薦められましたが、さすがに一人で3つは・・・笑)。
本日もお天気に恵まれ、見どころいっぱいの明日香を堪能できて楽しかった〜〜!もしもう一度明日香へ行くことがあったら、古墳や天皇陵、そして資料館などへも足を運んで、さらに飛鳥ワールドにどっぷりつかってみたいです。
明日は、高畑あたりをウロウロしながら、その近辺の仏像に萌え〜!にいきます!続きま〜す!
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この旅行記へのコメント (8)
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- ippuniさん 2015/12/03 02:15:21
- 明日香の夕暮れ
- こあひるさん、こんにちは
奈良のサイクリングの続きにお邪魔しています!
レンタサイクルで時間は多少短縮されても、所々で立ち止まって写真を撮りながらの移動だから予定通りにはなかなか進まないものですね(^^; あとは体力&気力次第ってとこもありそうですが!
お寺や仏像には詳しくないので、感性で受け止めました。静まり返る明日香村のお寺の空気を想像しながら拝見するのは気持ちの良いものです。実際は、自転車移動の疲れなども伴うのでしょうが。そして明日香の長閑な夕暮れの風景にと〜っても癒されました。
最後に行かれたお食事処から見える風景は格別ですね〜 一人貸切状態で景色を眺めながら静かに頂く(遅い?)お昼、良いなぁと思いながら拝見していました。食事も美味しそうですしね!田舎、とは言え日本は便利で良いなぁとつくづく思いました。欧州じゃ、ランチやディナータイム以外はレストラン閉まってる所多いですからね〜 そういえば日本に旅行に行く友人たちがみんな言う言葉、「日本人は食べてばかりだ!」って。どこへ行っても食べ物やがずらりと並んでいる(例えば、駅や田舎にまでも)光景が珍しいそうです。不規則にはなっても、いつでも食事を頂けると言うのはありがたい事ですよね。
たくさん詰まっている予定、諦めると気持ちが楽になるの、分かります^^
いきなり余裕が出来ると言うか。
ippuni
- こあひるさん からの返信 2015/12/04 11:43:58
- RE: 明日香の夕暮れ
- ippuniさん、こんにちは〜!
レンタサイクルは、もっぱら移動用って感じでしたね〜。その移動の途中でステキな風景がたくさんあるので、いちいち止るのは面倒だったのですが・・・。でも移動用としては、かなり距離をかせげるので便利ですね〜〜。
自転車の疲れはそんなになかったのですが・・・岡寺の坂道がかなり長くきつく感じられて(徒歩でしたが)、ここでほぼ体力消耗してしまいました。あとは・・・サドルのあたる部分が痛くなって、これが一番嫌だったかなぁ。
お天気にも恵まれ、気候もちょうどいい時期で、ほんとに気持ちがよかったですよ〜。のどかな風景を見ているだけでも癒されます。ほかの観光地でも、レンタサイクルを利用できればなぁ・・・と思うことがけっこうあるので、一人旅なので初めて利用できて楽しかったです。
15時を過ぎる頃になって、人々のあまりの退きの早さにビックリでしたが・・・夕暮れ色の光の下、ひとり取り残されたような寂しさも、かつての壮大なお寺跡を眺めるのには、気持ち的にぴったりだったかもしれません。
日本でも、ランチタイム後、ディナーの始まりまで、休憩で閉まってしまうレストランも多いと思いますが、こういう観光地の食事処は、たいがいずっとやってるところが多いから、ランチタイムを逃しても助かりますね。ヨーロッパでは、お店は開いているのに食事がとれない・・・って感じだったので、ランチタイムを逃すと食事できないんだ〜と、最近になって実感しましたよ。
>そういえば日本に旅行に行く友人たちがみんな言う言葉、「日本人は食べて
>ばかりだ!」って。どこへ行っても食べ物やがずらりと並んでいる(例えば
>駅や田舎にまでも)光景が珍しいそうです。不規則にはなっても、いつでも
>食事を頂けると言うのはありがたい事ですよね。
そっか〜、そう見えるのかぁ・・・??私なんかにすると、ヨーロッパの街って、なんであんなに飲食店ばっかり多いんだろう・・・?って思いますけどねぇ(笑)。閉まっていて、やってるのかわかんないところもありますが。
サイクリングプランは、一応色々詰め込んではみたものの・・・自転車でどのくらい周れるのか予想ができなかったので・・・最低限行こうと考えたスポット以外は、いつでも端折っていいような覚悟でしたが・・・やはり最後までは見きれませんでした〜。でも、思った以上にはたくさん周れて、明日香ワールドを満喫!充実してました。
こあひる
-
- ガブリエラさん 2015/12/02 14:24:14
- 橘寺、静かなイメージしかなかったので、人にびっくりです\(◎o◎)/!
- こあひるさん☆
こんにちは♪
ゆっくり拝見しようと思っていたら、こんなに遅くなっちゃいました!
ごめんなさい<(_ _)>
橘寺、あの田舎な感じが大好きなんです♪
私は、歩きだったので、田んぼのあぜ道なんかを通って、行きました。
飛鳥らしい、静かなお寺だと思っていたのですが、時間によっては、あんなに人がお参りしてるんですね。
団体さんが来ると、寺社はたちまち賑やかになりますもんね(笑)。
あの花天井、見覚えないかも!
もしかして、私が行ったあとに、新しくなったのかな?なんて思いながら、拝見しています♪
とても綺麗ですね(*^_^*)
こあひるさんも、羽生くん好きなんですね♪
私もです!根性あるし、綺麗なスケーティングにいつもうっとりヽ(^o^)丿
先日の演技には、もうTVの前で、拍手しちゃいました♪
すごかったですよね!!!
ガブ(^_^)v
- こあひるさん からの返信 2015/12/03 10:54:18
- RE: 橘寺、静かなイメージしかなかったので、人にびっくりです\(◎o◎)/!
- ガブちゃん、こんにちは!
元気ならそれでいいです〜〜!!
明日香村・・・のどかな田舎の雰囲気がとってもよかったです〜。雰囲気的には、斑鳩の里よりも好きだったかもしれません。集落にも風情ありました。
飛鳥寺・・・ほんと、もちょっと静かな小さなお寺かと思っていたのに、団体の参拝客で賑わっていてビックリしちゃいました。
でも、飛鳥寺や橘寺、石舞台古墳のあたりは、やはり飛鳥路の人気スポットなんでしょうね〜。
花天井、かなり新しそうだったので、最近出来上がったのかもしれませんね。古びた昔のものが残っているのもステキですが、ああして新しいものもまた、華やかでとってもキレイでした。
羽生選手も仏像と同様・・・ちょうど昨年末からすごく好きになってしまいました。あれほど華麗でしなやか・・・かつ力強さもある演技をする人はあまり他にないのでは・・・と思います。奈良滞在中、土曜日の夜のカナダ大会でショートが6位になってしまって・・・日曜の昼間は、やや落ち込みながら・・・高畑辺りを歩いていたんです、実は(笑)。
こあひる
-
- aoitomoさん 2015/11/26 02:01:34
- 飛鳥ワールドも面白い!
- こあひるさん
『橘寺』
橘といえばみかん、みかんと言えば紀州みかん。
和歌山県海南市に『橘本神社』というのがあり、
主祭神が『田道間守』で、ここは『田道間守』が常世の国から持ち帰った橘の木を最初に植えた地と伝えられてます。
それが、やがて『みかん』になったと。
今度近くなので覗いてみようかと思ってます。
『橘寺』のかつての伽藍の図もは驚きますね。
後の発掘で色々なことが分かってきたのでしょうね。
栴檀も樹皮、果実が生薬として利用されています。
栴檀はいつの時代からかはわかりませんが、橘はビタミン豊富で往時は延命薬として活躍していたかもしれませんね。
『観音堂』のご本尊の六臂如意輪観世音菩薩像、藤原時代の貫禄を感じます。
絵葉書も色々購入されて出費とはいえさすがです。
『本堂』
御本尊、『聖徳太子勝鬘経講讃像』は見れるのですか?
見たことないです。
ネットでも調べてもよくわかりませんでした。(^_^;)
『川原寺跡』
川原寺の復元図があると分かりやすいですね。
こあひるさんも確認していると思いますがGoogleMapで空からみるとよくわかりますね。
https://goo.gl/maps/SwH6NZHt3S52
綺麗に整備されているのが凄いと思いました。
『亀石』
亀にも見え蛙にも見える不思議な巨大石です。
こちらも謎が多く結論のでていない石なんですね。
飛鳥ワールドも面白そうということがわかりました。
しかし、ネットでも情報が少ないですね。
というよりも分かっていないことが多いのかも。
また何時か、こあひるさんの奮闘に期待したいです。
aoitomo
- こあひるさん からの返信 2015/11/28 14:52:10
- RE: 飛鳥ワールドも面白い!
- aoitomoさん、こんにちは!
田道間守って、どこ出身の方なんでしょうね〜。みかんの原種を持ち帰って、それがミカンの始まりってのは、西の方のあちこちに伝説ありそうですね。ぜひ、和歌山のみかん伝説の地のご紹介お待ちしてますね!
奈良って、京都のようにびっしり住宅街のところが少ないので、遺跡の調査もしやすいのかな〜と思います〜。かつては都だったけど、今は田んぼと小さな集落って感じのところが多いから、日々色々な調査が進んで、謎が少しずつ解明していくので、目が離せませんね。
橘寺のご本堂には、聖徳太子の色々な像や画があったと思います(←たとえ聖徳太子であろうと・・・如来・菩薩・天部以外にはあんまり興味ないので・・・印象薄いです)。そんなに見づらい感じでもなかったと思います。
ご本尊の白黒写真は、私の持っている「聖徳太子の寺を歩く」にも載ってますが、こちらのブログの写真と同じと思います。
http://ameblo.jp/elephant-dogfight/entry-11930561113.html
川原寺跡・・・ほとんどの寺院が、かつてもっと大伽藍だったということが多いので、廃れたこと自体はそんなに驚きもしませんが、あんなにだだっ広い野原に整備されていると、なんかとっても感傷的になってしまいます。
飛鳥って、謎が多いところが面白くて、人々を惹きつけるんでしょうね。謎・・・といっても、物(遺構)は、山のようにあるので・・・全くの伝説というわけではなく、伝説と真実とが交錯して・・・ほんとにおもしろいです。遠野とはちょっと違って、もっと現実味のある・・・宝探しのようなワクワク感が・・・。
こあひる
- こあひるさん からの返信 2015/11/28 15:05:32
- RE: 飛鳥ワールドも面白い!
- 旅行記に、本の写真を写したご本尊を追加でアップしておきました。
- aoitomoさん からの返信 2015/11/28 22:54:43
- RE: RE: 飛鳥ワールドも面白い!
- こあひるさん
聖徳太子勝鬘経講讃像のアップありがとうございます。
『聖徳太子勝鬘経講讃像』で画像検索しても、上の方に出てこないので、
本当にわかりませんでした。
これだけは、こあひるさんに聞かないとわからないと思いました。
でも色々資料もお持ちですね。
ありがとうございました。
安心して眠れます。(笑)
aoitomo
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