2015/05/31 - 2015/05/31
278位(同エリア786件中)
kojikojiさん
- kojikojiさんTOP
- 旅行記1759冊
- クチコミ1205件
- Q&A回答73件
- 3,459,930アクセス
- フォロワー169人
プランタン・モレトゥス博物館の見学の後はスヘルデ川まで出て、リバーウォークの「ザウデステラス」というレストランでランチにしました。ここは早朝の散歩で通ったところでしたが、気持の良いレストランだったうえに食事も美味しかったです。食後はリバーウィークを歩いて「ステーン城」から肉屋のギルドを通って「聖パウルス教会」へ向かいます。ここはまず入り口横にあったグロッタに興奮です。そして久し振りのバロック教会でもありました。ゴシック教会ばかりのベルギー旅行では一服の清涼剤のように感じました。この教会の祭壇は黒と白の大理石でとても美しかったです。そして壁面に飾られた巨大な絵画にはルーベンスやヴァン・ダイクなどの巨匠の名前が続きます。また木彫も素晴らしく、聖歌隊の椅子や奥にある礼拝堂へ続く道中のイエスの生涯を表した彫刻は見事でした。ここは入場料が無料なので、いくらかの寄付をしてきました。コインをまとめてドネーションの箱に入れていたら、音に気付いた教会の人にお礼を言われました。アントワープの観光の最後は「ロコックスの家」でした。ここにも王立美術館の閉館中に移された素晴らしい絵画がたくさん展示してありました。ツーリストインフォメーションのお兄さんがここは重要だから必ず見てくださいと言った言葉が思い出されます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
プランタン・モレトゥス博物館からスヘルデ河畔のリバーウォークに出ます。この辺りは観光バスの駐車場兼集合場所のようで、日本人ツアーの方の姿もありました。店に着くとほぼ満席だったので、無理かなとも思いましたが、我々に気付いた店の人が川沿いの良い席を用意してくれました。
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中2階は円形のカウンター席で、その下がドリンクのカウンター兼パントリーになっています。店のスタッフの動きに無駄が無く見ていて気持ち良いくらいです。
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私の座っている側は全面ガラス張りでスヘルデ川が望めます。眺めの良い席は妻に譲っておきましょう。
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1909年創業のマーティンズ・ペール・エールを注文しました。ホップの香りと泡の具合がよく琥珀色も綺麗です。これもアントワープのビールです。
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第1次世界大戦の終結を記念して、新たに造られたビールは「ヴィクトリー・エール」と名付けられました。地元の試飲会で近所の靴屋のヴァン・デ・ワウワーが衝撃的なアロマに感銘を受け、「このビールはまさに悪魔だ」とつぶやきます。それを契機に名前もデュベルに変更されます。キリスト教国のベルギーで「悪魔」という名前を冠するのはかなりセンセーショナルな出来事でしょう。この専用グラスに注ぐと半分しか入っていないような感じがします。アルコール度数8.5%の強烈なビールです。
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マーケットでいろいろつまみ食いしたので極端な空腹では無かったのでホタテとエビのグリルのサラダ仕立てを注文しました。これがまた美味しいこと。
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妻はリゾットですが、こちらも季節の野菜がたっぷりで、添えられたパプリカのジェルも香ばしくて美味しかったです。
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お腹が満腹になったところでリバーウォークの散歩を再開します。ここから小雨になってきました。傘を差したのは18日間でブリュージュ郊外へ行ったときの2回だけでした。
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大聖堂の尖塔が美しく見えるところで記念写真を撮りましょう。
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ホップオン・ホップオフのバスはここが発着場所のようです。これには夕方に乗ることにします。アントワープカードの提示で無料になります。
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巨人アンティゴーンの銅像です。人間から通行税を取っている所でしょう。ステーン城を通り抜けますが通行税は払いません。
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巨大な砂時計を見て「あたしの残りの人生。」と言っていたけれど、その砂の量では180歳くらいまで生きることになりそうですけど。
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肉屋のギルドを抜けて聖パウルス教会に向かいます。
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非常に立派な建物ですが肉屋さんだけなぜこんな場所に組合の建物を建てたのでしょう?カードの提示でお金はかからないので中を見てみたい気持ちはあったのですが、時間があまりないので諦めます。
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聖パウルス教会に到着です。門構えからしてバロック建築!という面構えです。敷地の問題なのかここからすぐに教会堂に入るのではなく、屋根付きの回廊が続きます。
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その途中に庭があり、教会堂の外壁に取って付けたようなグロッタがあります。洞窟へ至る道筋に天使や聖人の像が並んでいます。
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「カルヴァリの庭」と呼ばれるこの洞窟は63体の等身大の彫刻と9つのレリーフから構成されているもので、頭頂部にはキリストの磔刑、下に降りるにつれてピエタ、そして一番下の段はキリストの埋葬です。つまりこの岩山は全体でゴルゴダの丘を表しているのです。
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一番下の段だけ入れるようになっています。天使が飛び交いイエスが横になっています。残念ながら保存状態があまり良くない印象を受けました。
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いきなり面白いものから参拝が始まってしまいました。このようなものは初めて見たので勉強になりました。
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「聖十字架祭壇」はフランドル地方で最も美しい祭壇と言われているそうです。白と黒の大理石の美しいバロック様式の祭壇です。
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聖パウルス教会はスヘルデ川の近くに建ち、もともとは16世紀のドミニコ会修道院でした。1679年の火災の後に塔が追加され、現存する建築はバロック様式です。1968年に教会は火災で被害を受け、住民は堂内から芸術作品を持って避難しましたが、修復には20年かかったそうです。
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後期バロック様式の懺悔室は世界で最も美しい懺悔室と言われるだけあって素晴らしいものです。
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教会の芸術の数々の作品の中にはアブラハム・ディーペンベーク、ピーテル・パウル・ルーベンス、アンソニー・ヴァン・ダイクとヨルダーンスなどアントワープの画家や彫刻家のアートスなどの作品が収められています。17世紀のオルガンはベルギーの最も重要な物の1つだそうです。
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1620年に教会の祭壇画としてカラヴァッジョによる「ロザリオの聖母」が購入されますが、オーストリア占領時代の1781年に皇帝ヨーゼフ2世によってこの絵は教会から持ち去られます。現在はウィーンの美術史美術館で鑑賞することができます。ウイーンで感銘を受けたカラヴァッジオの作品がこの教会のものだと知って、記憶が繋がっていくような気がしました。
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イチオシ
持ち去られたのはカラヴァッジオの作品だけでは無く、フランス革命時にもルーベンスの絵などがパリへ持ち去られています。これらの美術品が返されることは無く、現在はリヨン美術館で観ることが出来るそうです。
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手前の祭壇画に置かれている「ロザリオの聖母」は複製のものです。ヴァチカンを介して現在も返還の交渉は続けられているそうです。もう200年以上前の話ですが。
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柱に設けられた大理石の彫刻も素晴らしいです。天使の持ち上げる大理石の布が柔らかい者のように見えます。
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まるでラファエロの絵画から抜け出てきたような聖母子の木像です。
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あまりに美しい等身大の彫刻が延々と並んでいる姿は壮観でした。
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イチオシ
ルーベンス、ヴァン・ダイク、ヨールダンス、コルネリウス・デ・ヴォス、その他バロック時代の巨匠たちが描いた15枚の「ロザリオの神秘」がこの教会の最大の宝物です。これらの絵画は1617年頃今ある場所に飾られて以来、全く動かされていないのだそうです。すべて同じ大きさで、等間隔に並べられているため、画家それぞれの特徴を比較しながら見ることができます。
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ピーテル・パウル・ルーベンス
「キリストの誕生」
生まれたばかりのイエスは光を放ち、天上から天使が祝福しています。 -
アーナウト・ヴィンケンボーグ
「マリアの戴冠」
右に立つのが父なる全能の神で左にイエスと鳩の姿の精霊とで三位一体のを表しています。周囲では楽器が奏でられて祝福していますが、足元のエンゼルたちはひそひそ話をしています。 -
ディルク・アールッセン
「マリアの被昇天」 -
マティウス・フット
アトリビュートが聖霊を意味する鳩とマリアだけでは何の場面か分かりませんでした。 -
アーナウト・ヴィンケンボーグ
「イエスの昇天」 -
アーナウト・ヴィンケンボーグ
イエスの復活」
驚いているローマ兵士の表情がリアルです。イエスが持っている槍はロンギヌスの槍でしょうか。 -
アントン・ヴァン・ダイク
「十字架のキリスト」
この一連の作品の中ではヴァン・ダイクのものが秀でています。茨の冠のイエスが振り返り様にマリアと合わせた瞬間です。 -
アントン・ヴァン・ダイク
「茨の冠」
鞭打ちされた後に侮辱を受けるイエスの姿です。エルサレムで捕らわれたキリストがユダヤ人から愚弄されたり、辱めや暴力を受けるキリストの嘲弄の一場面です。 -
ダフィット・テニールス
「ゲツセマネの祈り」
使徒たちはイエスの足元で寝入っています。祈りをささげるイエスに元に聖杯を持って現れた天使が描かれています。マタイ・マルコ・ルカの3福音書によれば悲しみもだえたイエスはその場で十字架刑を受けることの苦悩を祈りますが、見張りを頼まれた弟子たちは眠ってしまいイエスから叱責されます。3度祈った後にイエスは決心して、自ら逮捕されるために進んでいったといいます。 -
マティウス・フット
アトリビュートが無いので聖書上のどの場面か分かりませんでした。 -
コーネリアス・デ・フォス
「寺院でのイエスの披露」
ルカ福音書によるとモーゼの教えに従い、マリアとヨセフは生贄のキジ鳩2羽と共にイエスをエルサレムの寺院で披露します。そこには聖霊に導かれたシモンが預言者アンナの前でイエスを抱き救世主であることを告げます。 -
コーネリアス・デ・フォス
「イエスの誕生」 -
フランス・フランケン
聖書上のどの場面か分かりませんでした。マリアのお腹の部分がふっくらしているのと隣に立っているのはアンナだと思います。 -
ヘンドリック・ファン・バレン
「受胎告知」
大天使ガブリエルがマリアにお告げをする場面です。天上からは父なる神と鳩の姿の聖霊、天使たちが祝福しています。 -
主祭壇から絵を読み解いていきましたが、ストリー的には逆に見ていたようです。
バロック彫刻の素晴らしい扉の奥に礼拝堂が続いているので入ってみました。 -
その細い身廊は非常に美しい彫刻で覆われています。左側にはイエスの生涯が精巧に彫られています。
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オーク材に薄彫りながら非常に立体感を感じる作品です。
「泣きながらイエスを慰める女性たち。」 -
「三度十字架の下に倒れるキリスト」
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「衣服を剥ぎ取られるイエス」
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「十字架に磔られるイエス」
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まさに十字架に鉄釘で張り付けられる瞬間です。
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「十字架の上で息をひきとるイエス」
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「キリストの降架」
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「キリストの埋葬」
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祭壇には聖骸布とゴルゴダの丘の三本の十字架が彫られ、全体は非常に精緻なバロックスタイルの祭壇になっています。絵画くらいと思ってきた聖パウルス教会でしたが、ツーリストインフォメーションのお兄さんの言う通り素晴らしい所でした。この教会は見学が無料なので帰りがけにドネーションボックスに小銭を納めました。それに気づいた教会の職員の方がお礼の声を掛けてくださいました。
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アントワープ最後は「ロコックスの家」です。他にも行きたいところはありましたが開館時間を考えるとここが最後になりそうですし、妻も美術館や教会は飽きてきた感じがありますので騙し騙し家を探します。ロコックスの家は17世紀前半に活躍したアントワープの市長であったニコラス・ロコックスが、1603年から1640年にかけて住んだ邸宅で、現在は美術館として公開されています。ルーベンスの友人だったロコックスは、画家たちの庇護者でもありコレクターでもありました。
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また、ロコックスの家では改修工事で休館中のアントワープ王立美術館のコレクションから、メムリンクやヤン・ファン・エイク、ルーベンスやアンソニー・ヴァン・ダイクなどのフランダースを代表する巨匠の絵画作品を集め「黄金のキャビネット展」として公開しています。これもツーリストインフォメーションのお兄さん情報で、知らなかったらここへは来なかったかもしれません。
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ブラバントの彫刻家
「禁断の庭」 -
イチオシ
ブラバントの彫刻家
「禁断の庭」 -
ロジャー・ファン・デル・ワイデン
「判事の肖像画」 -
南オランダ派作者不詳
「バーガンディ伯爵の肖像」 -
アントネッロ・ダ・メッシーナ
「カルバリの丘」
イタリア人のメッシーナはイタリア半島とシチリア島の間の海峡の町メッシーナで生まれています。過去にこの海峡を2回列車で渡り、マルタ島からサレルノへ戻るフェリーでも通過したので思入れのある場所です。 -
ハンス・メルリンク
「ローマコインを持った男」 -
今回の旅でブリュージュへ立ち寄った際にメムリンク美術館にも行きました。いままでブリューゲルやボス以外のフランドルの絵画にはあまり馴染みがありませんでしたが、非常に興味が生じた画家の1人です。
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ロジャー・ファン・デル・ウェイデン
「受胎告知」 -
日本ではあまり知られていない作家の作品での非常に素晴らしい物がたくさんあります。
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ヤン・ファン・エイク
「噴水の聖母」 -
虹色の天使の広げる錦織の前に立つ聖母子の姿です。青い衣が背景の赤に映えます。手前には唐突に噴水から水が流れています。敷物の絨毯を描くのが上手かったハンス・メムリンクから「メムリンクの絨毯」と呼ばれますが、ヤン・ファン・エイクもうまいなと思いました。
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イチオシ
フランクフルトの画家
「射手の祭り」 -
フランクフルトの画家
「射手の祭り」 -
祭といえば道化師は必要だったのだと思います。
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ルーベンスの家も素晴らしい内装でしたが、ここロコックスの家も同様です。ただ当事者の亡くなった後の人気はパトロンだったロコックスよりルーベンスの方が上なので、金唐革などの高級仕上げはなされていません。それとスペースの関係なのか、天上までの高さまで展示してあるので、見たい作品も高すぎて良く見えなかったり、写真に撮れなかったりします。
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オシアス・ビート
「花束」 -
この当時のチューリップの種類なども専門の人だったら分かるのでしょうね。白い筋の入ったものは病気の一種らしいですが、当時は病気とは分からなかったそうです。
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ルーカス・ファン・ヴァーケンボーシュ
「冬の魚市場」 -
修道女の衣装が変わっていて印象に残りました。相当な枚数を着込んでいるのでしょうね。
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ジャン・クルート
「ドーファン・フランソワ、フランソワ1世の息子」
フランソワ3世の幼い頃の肖像画です。 -
父の即位後に誕生したため、生後ただちに王太子(ドーファン)に叙され、また1524年に母クロード・ド・フランスが死去した後にブルターニュ公を継承しています。テニスのようなジュ・ド・ポームという球戯の一種で遊んだ直後に18歳の若さで急死しています。死後、弟アンリが代わって王太子およびブルターニュ公となり、1547年にアンリ2世として王位に就いた。
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ルーカス・クラナッハ
「リンゴを持つイブ」
これは元々はもっと大きい絵であったのではないかと思われました。そして対になるアダムの絵もあったのでしょう。左手に葉を持っているのでリンゴを食べた後なのでしょうか。 -
アントニー・ステーウィンケル
「ヴァニタスと画家の肖像」
壁紙の豪華さはルーベンスの家の方が上ですね。 -
イチオシ
鏡に映った自分の姿を描いている画家と、鏡を持って横から覗いている弟子の姿が微笑ましいです。ヴァニタスとは寓意的な静物画のジャンルのひとつで、人間の死の隠喩である頭蓋骨や知識を意味する書籍などが良く描かれています。
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ピーテル・パウル・ルーベンス
「聖家族の肖像」 -
ルーベンスらしい金髪で巻き毛のイエスと聖母マリアの姿です。右で疑い深そうな顔をしているのは養父ヨセフです。でも大丈夫です。鸚鵡は貞節を意味するアトリビュートです。
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ピーテル・パウル・ルーベンス
「ガスパール・ガヴァルティスの肖像」 -
ロコックスの家にも我々以外に訪れている人はわずかでした。アントワープの人は日曜日には美術館などには行かないのでしょうか。
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日曜日には人が消えてしまう印象を受けたアントワープの町でした。
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ピーテル・パウル・ルーベンス
「眠れる幼子イエスに祈りを捧げる聖母マリア」 -
ピーテル・ブリューゲル
「ネーデルランドの諺」
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原題だと「諺」というこの絵も見たかったものの1つです。
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この部分だけでも屋根の上の菓子=菓子の屋根(豊富で有り余る)
屋根の上の箒=外に差し出される箒(主人の不在で召使が宴会)
小さい窓=箒をまたいで結婚(同棲する男女への揶揄)
その下の横長の窓の男=4指の間から見る(見てみぬふり、大目に見る
地球儀に脱糞する男=全世界に糞を垂らす(世間、世論への軽蔑無視)
窓の中の男=互いの鼻をつまむ(騙し合い)
トランプ=阿呆には良いカードが巡る(無知の勝利)
赤い服の男の行為全体=倒錯した世界(地位、秩序、社会の逆転) -
左下の場面は、クッションの上で悪魔を縛る女(男勝りの強い女)
丸太を抱えている男=柱を噛む男(偏執狂的な信仰をもつ人間。偽善者)
歩いている女性=片手に水、片手に火(二重人格)
左手をあげた男=産卵前の卵塊のために鰊を焼く(報いなき労苦)
その前の男=椅子の間の灰に座る(好機を逸する。全てを失う)
豚が樽の線を抜いている=豚が樽栓を咥え逃げる(監督不行届で破産)
煉瓦に頭をぶつける男= 壁に頭をぶつける(不可能の遂行。無理は無理) -
赤い帽子の男=雌鶏触り(家事に口出しする男、妻優位、好色漢)
その右手の男=2つの口で話す(二枚舌)
重そうな籠を運ぶ男=日々を籠で運び出す(無意味な時間の浪費)
その下の話し合う女性=1人が亜麻巻き1人が紡ぐ(悪事の企てと実行)
黒い服の男と赤い服の男=1人は羊の1人は豚の毛を刈る(同じ行為でも片方は有益、片方は無益) -
赤いドレスの女性と青いマントの男=夫に青外套を着せる妻(妻の裏切り、欺瞞)
スコップの男= 子牛が溺れた後に穴を塞ぐ(有事が起こった後に対策を起てる)
豚を抱えた男=腹を突き刺された豚(既に事は決められた)
3匹の豚=豚の前に薔薇を巻く(豚に真珠と同意) -
ピンクのマントの男= 親指の上で回る世界(意のままに支配する者)
その足元の男=世渡り上手は身を屈める(出世の為の狡猾な手段)
車輪の右の男=粥をひっくり返せば二度と元へは戻らない(取り返しのつかない過ち。覆水盆に返らず)
右下の男=小斧を探す(逃げ道、口実を探す)
引っ張り合う男2人=より長いものを得ようと引っ張る(誰もが他人より良いものを得ようとする)
白い帽子の男=釜戸と競い大口を開ける(無駄な努力、不可能なこと) -
落下する男=籠から抜け落ちる(思い通りに行かない。罪の告白)
卵を持つ女=雌鶏の卵を求め、ガチョウの卵を取り逃がす(些細なことに気を取られ、重要なことを逃す)
板の上で手を広げる男=パンからパンに届く術を知らない(今日はパンを得られても、明日はどうかわからない) -
水の中の男=陽が反射する水面への怒り(他人の幸運への嫉妬)
菅身の中の男= 僧衣を柵にかける(修道士の還俗)
上流に向かう水中の男=逆流で泳ぐ(権力への反発、悪条件下の努力)
鰻を掴む男=鰻の尻尾を掴む(困難への挑戦、一生懸命)
横の男=壺も水汲みに通うと割れる(悪事は必ずばれる) -
右上の赤い服の男=金を水に投げる(無意味な浪費)
その下の魚=大魚は小魚を食らう(権力者の弱者への圧迫)
脱糞の二人=同じ穴からふたりが糞を垂らす(ふたりは悪事でも気が合う)
扉前の床=玄関扉の叩金に接吻(死ぬほど恋している)
逆立ちの男=牛からロバへ飛び移る(贅沢から貧乏への転落)
橋の下の漁師 網の後で魚を取る(他人の後では良い結果は得られない)
手前左=狐と鶴が交互に招待(欺く者は報いを受ける)
背中を向けた男=火に小便をかけるのは健康(泌尿器病の迷信)
魚を投げる漁師= 鱈漁のために小魚を投げる(利益のための犠牲)
ヘルメットの男=燃える炭火の上に座る(落ち着かない者) -
塔の男=晒し台の上で弾く(不当な私有化)
-
右上の男たち=1つの頭巾にふたりの阿呆(ふたりは愚行も一致)
黒い三日月の男= 月に向かい小便(野心ばかり大きくても成功しない)
両手にロウソクを持つ男=悪魔に蝋燭を灯す(信用しない者にお世辞を述べる)
跪く男=悪魔の許へ告解に行く(敵への秘密の打ち明け) -
王立美術館の改修工事で運ばれてきた作品なので展示するには部屋が狭すぎます。上段の作品をよく見ることが出来ません。
-
当然光も反射して良く見えない上に写真も撮れないのが残念です。
-
フランス・フランケン?
「アート・ギャラリー」 -
これも驚嘆の作品です。キャビネットの上の静物も壁を覆う絵画も細密描写されています。
-
行けられた花瓶お花だけで1枚の絵画ですし、横の東方三博士の礼拝も1つの作品になっています。
-
イチオシ
この聖母子像の細かさは写真を拡大すると更に驚きます。
-
イチオシ
「ラオコーン」
カッラーラ大理石
苦悩した顔を見た瞬間にローマのヴァチカン美術館に置かれた全体像まで思い出せます。ベルサイユ宮殿の庭にもさりげなく置かれていたり。いろいろな美術品の手本となった作品です。この部分だけでは苦悩する原因が分かりませんが。 -
フランス・スナイデル
「静物画」 -
ウィレム・ファン・アルスト
「果物とワイングラス」 -
このグラスの写り込みの凄さのあまりにリアルさに自分も写っていないか見てしまいました。こんな絵を見ているとこんなグラスが欲しくなってきます。チェコの旅でプラハの美術館で少し緑がかったフォレスト・グラスを買い求めることが出来ました。こんあローマ時代のデザインのガラスでワインを飲むと何とも言えない気分になります。
-
アドリアン・ブルーワー(模写)
「船大工」 -
クエンティン・マサイス(模写)
「ピーター・ジリスの肖像」 -
アントワープの画家
「東方三博士の礼拝」三連祭壇画 -
フランドル絵画らしい作品です。
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ガスパールが捧げる貢物に手を差し出すイエスの顔が赤ん坊そのものです。
-
順番を待つバルタザールの青みがかった後ろの背景もいいです。
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聖ゲオルギウスの竜退治。枠が外されているのが残念です。
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黄金のキャビネット以外にも地図などのエキシビジョンがありました。マルタ島には2回行っているのですが、1回目の旅で次は絶対に海からヴァレッタに入ると決めて数年後に妻を連れてサレルノからチュニス経由でマルタに入ったことを思い出します。
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ギリシャの島々も何度も廻ったので、行ったルートを目で追ってしまいます。ピレウスからロードス島経由でキプロスをフェリーで移動しようとしたのですが、フットパッセンジャーを受け付けていなくて乗れなかった旅の事も思い出します。
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いつか定期航路のフェリーの一筆書きで地中海を廻りたいと思っています。久し振りにそんな気にさせたアントワープで見た地図たちでした。
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旅行記グループ 2015 ベルギー・オランダの旅(2)
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