2013/07/28 - 2013/07/29
547位(同エリア920件中)
まりも母さん
「大谷石をめぐる旅4 宇都宮編 昭和館見学」
の続きです。
車を移動して 宇都宮市大谷町に来ました。
ここは大谷石の産地 大谷石の里です。
採石場やその跡、大谷石の岩壁、大谷石で造られた建物や観音様など、
大谷石関連の見どころ満載の場所です。
「大谷石をめぐる旅」として まさに聖地。
まずは 巨大な空間が見るものを圧倒する 採石場跡が見学できる
”大谷資料館”へ。
ここは、2011年3月11日の震災の影響で約2年休館していましたが、
2013年4月より再開されています。
どんな所なのか 写真なども見ることはありますので、
なんとな~くは判っていましたが、
その場で感じる不思議な気持ちと景観の迫力は行ってみなければ判りませんね。
すばらしかったです。
採石場内は大変暗く ほとんどの場所の照明は裸電球なので、
画像は良くなく 見た感じは伝わらないと思いますが、
実際はここで とても幻想的な景色を見る事ができました。
大谷地区を見て廻った旅行記はこの後
「大谷石をめぐる旅6 平和観音と大谷石の景観」
に続きます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車
PR
-
栃木県庁から大谷町までは車で30分弱と言ったところでした。
まず、目指すのは、県道188号線大谷街道です。
この道沿いに沢山の見どころがあります。
しかし そこまでに行く道にも 大谷石の建物があちこち 目に付きます。
この建物は途中で見つけたタクシー会社らしい建物です。
乗務員募集の看板がありましたので。
大谷石の蔵だった建物を改装して使っているように見えました。
ガラス戸のはまった入り口のアーチ状の所など、面白いと思って、もっと良く見たかったのですが、
車は、こういう時、さっと止まって見られないのがなぁ?。
信号で停まりかけた時、急いで写真だけ撮ってみました。 -
ここに来るまでも沢山 じっくり見たい感じの大谷石の建物がありました。
特に大谷交差点から大谷街道に入ると 石材店も多くなりますし
色々ありましたね~。
今日は天気が悪くて しっかり雨が降っているのです。
なので、車を停めて少し歩いてでも戻って見てこよう 写真撮ろう と言う気分がかなり萎えるのです・・・。
特に見たい石材店の建物などは帰りに見ることにして
まず 一番の目的地である”大谷資料館”まで来てみました。
資料館の周りの景色もなかなか見ものです。
大谷石の岩壁が沢山見えます。
切り立った壁面は 採石した跡でしょうし。
午後は雨も止む予報なので、まずは建物内の見学からはじめます。 -
まだ あまり車は停まっていません。
平日ですけど 夏休みなので、子供連れの方が何組か居ましたね。
ガラス張りの建物が見えるので、そこに入ってみます。 -
ここが資料館です。
採石場入り口は別の場所かと思いましたが、とりあえず近づいてみました。 -
入ってすぐに受付カウンター。
ここで入館料を払います。
大人600円
そうそう 昨日ホテルでもらった観光用のチラシに
「大谷資料館 入場記念品プレゼント」ってのもあったので出してみました。
大谷石の岩壁の写真付きクリアファイルを頂きました~。
(帰りにもらえばよかった・・・ずっと持ってるの邪魔でした・・・)
坑内入り口はこのお部屋の右側でした。
ここから入るのか~。 -
採石場跡の坑内は大変涼しいと聞いていました。
年間通じて6~8℃とか。
なので、まりも母とダンナは長袖のパーカーを持参してきていました。
(まりも母は靴下も)
夏は薄着で来る人がほとんどですからね。
入り口で フリースなどでできたブランケットを借りることができます。
親切ね。
かわいい柄のが色々あって、だからなのか
お父さんはちょっとひるむらしく いいや~と借りない人も居るみたいだけど~まじ8℃は寒いのよ。 -
坑内入り口のアルミサッシのドアを開けると すぐに階段です。
まっすぐじゃなくて、曲がってます。
その階段を少し降りると・・・。 -
ぎゃ~!!
って嘘。何もないよ。ただ、いきなり温度が変わるの。
又少し降りると一気に寒くなる。
右のパイプは地下に空気を送り込んでいるみたい。
閉所恐怖症だったら、もし閉じ込められたら?地震が起きたら?って思うと心臓バクバクしちゃうかもね。 -
階段を降りた先はいきなりの大空間。
更に下に階段が続いています。
順路があるので、それにしたがって歩けば良いのです。
この画像がこれから進む順路の先。
ずっと先までこの高い天井の空間が続いています。 -
こちらは右方向。
こっちも先のほうへ続いています。
順路的には最後の方でこちらへ行きます。 -
下まで階段を降りると壁にこんなプレートが。
この奥は真っ暗(照明が無い)な四角いスペースがありました。
陸軍の地下倉庫と戦闘機”疾風”の工場だった場所だと書かれています。
そして、更に他の工場や外につながる隧道(ずいどう・トンネルの事)もあって、現在もこの奥に残っていると。
順路の他の場所へは、ロープや手すりなどで仕切られ、立ち入り禁止になっていますが、
その奥の真っ暗中にはどれだけのトンネルや採石場跡があるのでしょうね・・・。 -
湿気がすごくて、床などは湿っています。水がたまっている所も。
照明は、白熱灯の電球が所々・・・って感じなので、明るくはないです。
デジカメもコンデジの暗いレンズではキビシイと思う。
空間も広いのでストロボもダメだろうし ストロボ撮影は他のお客さんに迷惑だしね。
なので、カメラの機能で対応するしかないです。
湿った床部分に灯りが反射して不思議な雰囲気です。
そして、実はBGMがながれているんだな。
夏休みの子供向けなのかAKBやアニソンが。
って~これも嘘。
いや BGMは流れているんですよ。不思議なヒーリングミュージック的なやつ。
それがお化け屋敷のヒュ~ドロドロ的に
この空間を幻想的な雰囲気で盛り上げているのです。
だけど 夏休みなので、小さい子供連れの方も多くて。
子供の大きな声とかはちょっとあれなんですわ~。
正直 ここは、静かに雰囲気を感じたりするのが良いような空間。
大人の方が行かれる場合は、子供の居ない平日の方がより 楽しめると思います。 -
この横線になった模様は、昔の手掘りで石を切り出した跡だそうです。
山に横穴を掘り、そこから今度は縦に掘り下げて、石を切り出して行ったそうです。
縦に掘り下げる際 部分的に柱を残すのが大谷石の採掘の方法だそうで。
だから、採石場には沢山の大きな柱が残っているのです。
1989年に大規模な陥没事故がありましたが、
あれは、どうも残した柱部分が小さく、上部の重さを支えきれなかったからだったのが原因だとか。
全ての採石場の地下空間が危険だという事ではないようです。 -
暗くて良く見えませんが、ロープの先にはまだまだ大きな空間が沢山続いているようです。
残した柱部分も大きいので、壁になって先がどのようになっているのか判らないのですが、
この採石場も相当広そうです。
入り口付近にはお米の貯蔵に使われた場所もあり、緩やかなスロープは外部から車で(トラック)入ることが出来るようになっているもののようです。 -
天井に穴が開き、外からの光が差し込んでくる場所がありました。
今日は雨だからなのか 霧のような湿気が外からも入り、白っぽいシャワーのように石柱に振り注いでいました。
幻想的な景色でしたが、
写真には撮れませんでした。 -
縦に溝が規則的に並んだ壁面です。
これは、機械で岩を切った跡でしょうね。 -
ずっと奥へ広がる空間ですが、
そんなに先までは行かれません。
この採石場跡では コンサートや美術展などのイベントも開催されるようですが、どこでやるのかな?
結婚式もできるとかも。
普段は入れないもっと奥とかなのでしょうか・・・。 -
ここだけかなり明るいです。
一段高くなっていて舞台のような場所です。
こういう所でイベントとか行われるのかな? -
機械で石切りをした跡です。
カッターで岩を切り、採掘された跡です。 -
最初に入ってきた階段方向へ戻ります。
ここに門柱のサンプルが並んでいました。
ショールームだったのか??
ホームセンターにこういう見本がありますが、
ここで買うのは産直品? -
写真展の行われているスペースがありました。
ここは天井が低い部分。 -
水の溜まったプールです。
地下から染み出してくる水を貯めた場所だと思います。
水の流れる音も聞こえます。 -
外からの光が入ってくる場所がまたありました。
ここも 霧のような湿気が表から流れ込んでいました。 -
これは、石を切る機械ですね。
大谷石は御影石などと違って、採石の時にほとんどそのまま使える大きさに切り出して その後の加工は容易にされていたようですね。 -
大谷石の石垣の強度実験の跡です。この上に加重して積んだ石垣の変化を調べたそうです。
結果 強度は認められたと解説版に書かれていました。 -
大谷石の規格品のサイズ見本と後ろが石材裁断機です。
-
今も、見学者用にはこの程度の照明ですが、
昔ここが採石場だった時もこんなもんだったのかな・・・。
もっと昔の手掘りの時代はランプだったでしょうけど・・・。 -
暗い 坑内に居ると 外の光はまぶしく感じます。
この大谷資料館は大谷の石材店 株式会社大久保の経営だそうです。
震災後一時閉館していた間に 売りに出されたようで、
その時 やはり地元で、と 大久保が引き受けたという事です。
今はまだ、途中のようですが、駐車場あたりに飲食スポットを作ったり
周辺道路もきれいに整備したいと考えているそうです。
これだけのすばらしい空間 周りの環境が整えば 相当楽しい場所になりそうです。
正直 来てみて「スカ」の観光スポットも多くありますが、
ここは 実際来てみて判るスケールの大きさと他では感じないなんとも言いがたい雰囲気
フォートラベルのクチコミでも満足度が高いですよね。 -
地下の採石場跡坑内から帰還です。
受付カウンター後ろの資料展示室に来ました。
資料展示室はあまり大きくないお部屋ひとつだけでした。
昔からの大谷石の採石場関連の資料が展示されています。 -
この写真にはびっくり。
そうだよね・・・昔は手で掘って 石を切り出して、
人力で運んでいたんだよね・・・。
岩壁に作られた 危なっかしい足場を 大谷石1個づつ背負って運んでいたんだねぇ・・・。
あ~こんなインディージョーンズの映画みたいな 危なっかしい木の足場をみんなで石担いで乗ったら こわれちゃうよー!!
いろは坂をお客さん乗せた駕籠でのぼってる写真見た時もたまげましたが、
昔の人ってなんて根性あるの?って言うか?現代人にはむりぽ?。 -
大谷石の蔵の見本のミニチュアかな?
まりも母このミニチュアハウスが欲しす。
中にランプ入れて、お庭に飾りたい。
商品化希望。
あ~ライトはソーラーのLED使用にして下さいね。
天然素材でエコなガーデンオーナメント。
モダンな石灯篭の中にソーラーLED入れてもいいし。
墓地の飾りにも良くないか? -
大谷石の採掘方法の解説です。
大谷資料館のwebサイトにも掲載がありますが、
なるほど こうやって切り出すのか~。
と、大人の社会科見学的に面白い!
大谷資料館webサイト
http://www.oya909.co.jp/ -
あ?面白かった~。
見ごたえありました。
来てよかったね と ダンナと満足満足。
そうこうしているうちに 車もどんどん増えてきて
この後 品川ナンバーのバスで小学生の団体さんも到着しましたよ。
世田谷の学校名がついていたかな。
資料館建物の前の大谷石岩壁もかなり採掘されているんですね。
ここから見える景色だけでも けっこうすごいですよね。 -
この真ん中が無くなってる部分はどうしたんだろう??
下から掘ったのかな??
気がついたらこうなっていたみたいな〜
上が落ちてこないのか なんか不安になる景色じゃ〜ありませんか。 -
大谷資料館と脇の”民芸かねいり”の建物の間に
この 水が上から流れ出ている池がありました。
滝って程の水が流れてくる訳ではないですし
今日は雨だから水が流れているのかもしれないけど、
けっこういい感じの場所なので 池に名前をつけるとか、
水遊びできるとか 生かせばいいのに とか思ったりも。 -
”民芸かねいり&cafeかねいり”の建物です。
大谷石を使った小物の売り場と喫茶室、手作り品、お土産を売っている部屋があります。 -
この下の部屋は、手作り品やお土産の売り場、反対側に大谷石の小物を売っている売店がありました。
大谷石のランプが買いたかったんだけど、
さっき見た蔵のミニチュアみたいな ちょっとかわいいレトロテイストの物は無く あるのはモダンなデザインのものだった・・・。
昨日もそうだったけど 石の雑貨ってどうもモダンなデザインが多いんですよね。そうでないと 民芸品って感じ。
どっちもまりも母の欲しいテイストではないので 買えなかったよ・・・。 -
現帝国ホテルのロビーの壁面レリーフのレプリカが飾られていました。
柔らかい大谷石を細かく、シャープに彫るのは大変技術のいるものだそうです。
幾何学的な図案だけど、大谷石で出来てるから なんとなく温かみがあるのがいいですね。 -
喫茶室もあります。
まだお腹が空いていないし、今日は涼しいからのども渇かない。
と いう事で、まだ見たい建物がありますので、
次へ進みます。 -
駐車場脇のくりぬかれた岩の中に自販機コーナー&休憩所。
ここも昔の採石場跡でしょう。
この奥も更に採石場になります。
が、そこから見学コースの坑内に入れませんよ。 -
大谷資料館の入り口に古い ボンネットのトラックが停めてありました。
このトラックで石を運んだんだろうなぁ。
この後は
「大谷石をめぐる旅6 平和観音と大谷石の景観」
へ続きます。
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