2011/10/16 - 2011/10/16
748位(同エリア869件中)
サンルカさん
2週間の旅もようやく半分を終えました。
残り後半戦も美味しいものを探しに頑張っていきましょう。
今日は泊まっていたサンピエロ・ディ・バーニョから、
南に下がってウンブリアの州都ペルージャに向かいます。
自動車専用道に乗ればほんの1時間ほどの距離なので、
途中のサンセポルクロでちょっと寄り道をしていきます。
サンセポルクロと聞いてピンとくる人も多いと思いますが、
イタリアでは子供から老人まであらゆる人々から愛される
あの大切なものが生まれた場所です。
何年か前にこの街の近くを通りかかってその存在を知って、
(そのときは時間がなくて行けなかったのですが……。)
いつかはこの目で見てみたいと考えていたことが
ついに実現できる日がきたのです。
夢にまで見た感動の対面は果たしてどうなることでしょう。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
昨夜、夜の散歩をさぼって早寝をしてしまったため、
今朝は早起き。すっきり6時過ぎに目を覚ましました。
だけど、今日の宿は朝食が9時からとちょっと遅めのため、
それまで朝の散歩でもして時間を過ごしましょう。
ということで、お隣の町まで出かけてみることにします。
ここは宿のあるサンピエロ・ディ・バーニョからクルマなら5分足らずで来れる、
バーニョ・ディ・ロマーニャという温泉町です。 -
ただいまの時間は朝の7時をちょっと過ぎたところ。
まだ朝が早いのか、通りを歩く人の姿もほとんど見かけません。
トコトコと歩いてやってきた町の中心広場に建っているのは、
9世紀から現存するというサンタ・マリア・アッスンタ聖堂。
この時間ではまだ教会内の拝観はできないようです。 -
温泉地ということで、町のあちらこちらからこのような湯気が吹き出しています。
でも、特有の硫黄臭はないので、前情報がなければ温泉だとは気づかないかも。
こちらの温泉はノンビリひとっ風呂ではなく、病気治療のための湯治施設なので、
事前の医師の診断にしたがって入浴することになっています。 -
この立派な建物もそんな湯治場のひとつのようです。
この時間からちらほらと湯治客が出入りしていましたが、
みなさん何日も何週間もここに宿泊して病気の治療をしているのでしょう。
温泉といっても呑気なリゾート施設ではありませんよ。 -
大胆に道をふさいでいるのは温泉のもと?
これでお湯を沸かしているのでしょうね。 -
壁にさまざまなレリーフが飾られている建物は、
この町の政治を司っていた偉い人の宮殿とのこと。
きっとそれぞれの飾りものに意味があるのでしょうが、
旅行先で買ってきた三角形のペナント(古い?)を
部屋の壁に貼っていたのと同じようなことなのか?
そんな訳はないでしょうが……。 -
その宮殿はトビラも重厚で立派でした。
現在はインフォメーションとなっていましたが、この時間ではまだやっていません。 -
とあるお土産屋さんのウインドウ。
そういえばこのような妖精を町のあちこちで見かけるのですが、
この町には妖精と関係するお話しでもあるのでしょうか?
小さいおっさんじゃあるまいし……。
都市ならぬ田舎伝説の真相は? -
観光地によくあるやつ!!
ここでもやっぱり妖精が登場です。
まわりに誰もいなかったので、とりあえず顔出し写真だけは撮っておきました。 -
ここはチョコレート屋さんかな?
近づいて中を覗いてみれば、なんかとっても面白そう!!
看板に描かれている、チョコを手にする少年の絵がなかなか良い感じで、
無性に購入してみたくなってきました。
残念ながら、まだお店は営業していませんが……。 -
同じお店に掲げられていた看板。
これはミツバチのつもりか!?
ハチってこんな風に口がとんがっているのでしたっけ?
アレッ!! よく見たら口じゃなくて鼻がとんがってるのか!?
蚊にも見えるおかしなイラストなんだけど、
ここではハチミツも売っているみたい。
ますます買いたくなってきたぞ!! -
棚の上に並んでいる、あのチョコレートが買いたいのだ……。
お店がオープンするのは10時からと書かれていたので、
先に朝ご飯を食べてからまた来ることにしよう。 -
ということで宿に戻って朝ご飯。
昨夜食事をした宿の1階のトラットリアで頂きます。
そんなトラットリアで作られる、手の込んだ朝食もこの宿のウリのひとつ。
この周辺でしか作っていない地元フレッシュチーズ(もちろん手作り)から、
オレンジのトルテにリコッタのトルテ(これももちろん手作り)、
数種類の手作りジャムなどなどが、次々とテーブルに運ばれてきます。
朝から散歩をしたので残さず食べられましたが、またもや朝から食べ過ぎですね。
お昼が食べられなくなってしまうから、朝は少なくしていかなければ……。 -
そんなこんなで宿をチェックアウトして、さあ出発です。
その前に、さきほどのチョコレート屋さんでお買い物をしましょう。
ちょうど10時をちょっと過ぎた頃にお店に戻ってきたのですが、
ここはやっぱりイタリアでした……。
時間どおりに開店するなんて信じていたのが大きな間違い!?
お店の周りには、我々以外にもちらほらとお客さんが集まってきます。
言葉を聞いていると、どうやらドイツ方面からの旅行客のようですが、
やはり彼らはイタリア人と違って、時間には厳粛なのでしょう。
壁に描かれているドヤ顔少年のイラストに興味を惹かれたのは、
どうも我々だけではなかったみたい?
ウインドーの小さな張り紙には「本店はいつでもやってます」と書かれています。
場所は“町を出てローマ方向へ700メートル行ったところ”とのことなので、
それならそうと、そちらへ行ってみることにしましょう。
ここでじっと待っていても、開くのはいつのことやら……。 -
700メートルっていうことは、たぶん1キロ、いや2キロかも?
これぐらい緩く考えないとこの国で旅は出来ません。
なんてイタリア流に考えながらクルマを走らせていると、
道路脇に木々に埋もれた、こんな地味で小さな看板を発見!!
これがお店の案内に見えますか!?
遠目からもはっきり目立つ看板を期待するのは日本人だけ?
こちらでは看板も自然に溶け込ましているのです。
って溶け込みすぎで、うっかるすると見落としそうですけど……。
しかし看板はあれど周囲にそれらしきお店の姿は見当たらず。
周りにはうっそうとした森があるだけです!? -
道路から一段低くなっている場所にこんな建物がありました。
壁に“ハチミツとチョコレート”と書かれているのでここで間違いはないようです。
それはそうと、誰か早く町にあるお店に行ってあげないと……。
店前でお客さんがずっと待ってますよ!! -
ここにもいたな、めがねバチ。
エネルジというのはリキュールらしいのですが、これはこれでなんか効きそう……。 -
建物の一角にあるここが本店の直売所のようです。
みなさん朝からなみやら忙しそうですが、誰か町のお店にも行ってあげてね!! -
ここでは例のチョコレートやハチミツだけでなく、
ハチミツ入りのハンドクリームや化粧品などなどいろいろな商品が並んでいました。
聞けばこれらはすべてこの場所で作られているとのこと。
何種類もあるハチミツの中から、おすすめを味見させてもらいつつ大瓶2種類購入。
例のどや顔坊や印の自家製瓶入りチョコレートもどっさり買い込んでしまいました。
荷物の量や重さの心配をせずに買い物できるのはクルマ移動の利点のひとつです。
それはそうと、ここにも棚の上に妖精がいますね。なぜでしょうか……? -
せっかくなので工場の中も見学させてもらいました。
ここではチョコレートを型に流し込む作業が行われていて、
機械の蛇口からは溶かされた熱々チョコがトロトロと流れ続けています。
家族だけで経営している小さな工場でした。 -
無事に買い物もでき大満足!! で、本日最初の目的地へGO。
ということでやってきたのはサンセポルクロです。
ここに立ち寄った目的はただひとつ!!
この街で誕生したという、世界的に有名なアレを見るためです。
それはイタリア人なら誰もが愛してるいる心の故郷。
ここを訪ねるのは数年来の願いでもあったのです。 -
麓の町から細い山道をクネクネ登ってここまでやってきました。
立派な門は固く閉ざされていますが、ここがイタリアの心のふるさと? です。 -
カーサ・ブイトーニ。
マンマ・ジュリアが作っていた地元で人気のおいしいパスタを、
多くの人々に味わってもらいたいと1827年に設立された会社なのです。
そう、イタリア人が愛するパスタメーカー“ブイトーニ”はこの家から生まれました。
この家で作られたマンマの味で、この国のすべての子供たちは育ってきたのです。 -
門からこのような道を進んでブイトーニの家へ。
でも、建物が博物館等で開放されているわけでもなく、
業界関係者でもないので、ここから先へは入っていけません……。
ところでなぜ我々がこんな場所に来たかったのかというと、
何年か前、サンセポルクロの近くをクルマで通ったとき、
道路脇に立っていたカーサ・ブイトーニの看板を見かけ、
その正体が一体どんな所なのかずっと気になっていたのです。
これで長年のモヤモヤがひとつ晴れました。 -
オリーブの畑に囲まれたトスカーナの丘の上から、
サンセポルクロの街を見下ろすように建っているカーサ・ブイトーニ。
目の前の通りからその姿を眺められただけで大満足!!
長年ブイトーニ家の方々が住まわれていたお宅だったとのことですが、
現在は新製品のレシピ開発や食材の研究等がここで行われているようです。 -
今日はちょっと霞んでいて見晴しはイマイチですけれど、
屋敷前からはサンセポルクロの街やその先の丘の上にはアンギアーリが見渡せます。
数年来思い続けてきたイタリアの魂の故郷にも触れられたので、
もうこの町にも思い残すことはありません。
さあ心置きなくペルージャに向かいましょう。
今日は昨日のように、あちこち寄り道はしませんよ。 -
高速の入り口に向かって走っていると、美味しそうなジェラート屋さんに遭遇。
寄り道はしないと言っておきながら、とりあえずこれは道草するしかないでしょう。 -
ぜんぶお店の裏にある工房で作っている自家製。
これはジェラート屋さんを選びときの基本中の基本ですね。
奇をてらったフレーバーが並んでいないのもGood!! -
どれも美味しそうで悩んでしまいます。
ということで、相変わらず好きなミルク系をチョイス。 -
いつもカップかコーンでは芸が無いのでちょっとアレンジしてトッピングをお願い。
それもボリュームたっぷりの4玉盛り。
で、お味の方は、これがもう最高です!!!
ただただ美味しいジェラートって、そんじょそこらのモノとはまったく違って、
やっぱりその美味しさに感動できるのだと再確認できました。 -
店内にも屋外にもあるゆったりスペースは、ジェラート屋とは思えない座席数です。
夜、家でご飯を食べてからみんなでジェラート屋にくり出すのがイタリア流。
こんなに美味しい店が近くにあるなんて羨ましい!! -
棚に無造作に置かれているトロフィーの数々。
これが全部ジェラート大会のものだったら凄い!!
ほかの競技のものも混ざっているのかな?
何を競い合う大会なのかは知りませんが、
この味なら賞を取っても不思議ではありません。 -
お昼前だというのにお腹がいっぱいです。
さあペルージャに向かいましょう。
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