2011/10/11 - 2011/10/12
80位(同エリア184件中)
サンルカさん
イタリア滞在4日目の朝はフェラーラで迎えました。
ホテルは街の中心部にあり、窓から見える景色も
いつもの緑ではなく目の前には大きな建物が迫っています。
これはこれで新鮮だったりするのですけど……。
さあ今日も朝から元気に観光に出かけましょう。
ということで向かったのは、きれいな水路があることから
ピッコラ・ベネツィアとも呼ばれているコマッキオ。
フェラーラからなら1時間足らずで到着できます。
アドリア海からもほど近いコマッキオは、
市街地のすぐ横に大きな干潟がひろがる水辺の町。
海水と淡水が混ざる干潟は自然環境が浜名湖と似ているのか、
天然のウナギが多く生息しているようです。
そう、コマッキオはウナギの産地としても有名なのです。
お昼はここでお腹いっぱいウナギを食べることにしましょう。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
ホテルの朝食ルームにてのんびり朝ご飯。
朝は軽く、コルネット2つとカプチーノがあればOKです。
このときは珍しくシリアル系も頂いたかな?
壁沿いに並ぶのテーブルの上にはハムやチーズなんかも置かれていましたが、
毎度毎度のどこ行っても代わり映えしないホテル向け業務用の安い給食食材!!
イタリアにいるのに機内食のようなものは食べたくないから手は付けません。
昼と夜に美味しいものをいっぱい食べるためには、朝はなるべく控えめに。
でも、ここのジャムはよくあるパック入りのものではなく、
手作り風味だったのが辛うじてポイントアップ。
ジャム入りパンにさらにジャム増量!! たっぷりと付けて頂きました。 -
フェラーラのど真ん中に建つホテルに泊まっていながら、
昨日からまったく街の観光はせず、朝からコマッキオへ移動します。
フェラーラから東へ50キロほどのコマッキオはアドリア海からも近い水路の街で、
その情趣から小さなヴェネツィアとも呼ばれているらしいです。
朝のガラガラ高速道路をひた走ってコマッキオには9時すぎに到着したのですが、
まだ町中には観光客の姿もなく、水路のまわりには閑寂な時間が流れていました。 -
手元に町の地図もなにもないので、歴史地区中心部に向けてぶらぶら歩いていくと、
コマッキオを紹介する写真で良く目にする町のシンボル的建造物が見えてきました。
今朝のコマッキオは町の上空が厚い雲で覆われていましたが、
宿のあるフェラーラもここへ来る途中の道も雲ひとつない快晴でした。
まわりを見渡すと、どうもアドリア海沿いのこの辺りだけが曇っているようです。 -
5つの運河が交差する中心に架けられたトレッポンティと呼ばれる橋です。
17世紀からここに建っているらしく、塔が2つも付いているやたら豪華な建造物。
ところで、水路の町コマッキオは小さくて趣のある町であるのは確かですが、
でも小さなヴェネツィアってのは言い過ぎでないかい!? -
そんなトレッポンティの前に停泊していた帆掛け船。
船体にはエトルスキ風(かなんだか分かりませんが)の絵が描かれていました。
このコマッキオは、エトルリアを起源とする紀元前に作られた歴史ある街だったのです。 -
水路沿いに歩いて来ると、こちらにはもっと大きな船が停まっています。
その昔、運搬船としてポー川を行き来して、街の繁栄に貢献していたのでしょうか。 -
水路沿いにあるレストランも営業の準備を始めています。
この網はウナギ漁の仕掛けなのでしょが、こんな街中でもうなぎが獲れるの?
まさかねぇ……。
店主の足元に集まってきている鴨たちは、餌にありつけるまでその場を動かない?
よくよく見たらダミーのフィギアだったのですね。 -
町のおじいさんたちは自前の手漕きボートに観光客を乗せて、水路を巡ってくれます。
本家のベネツィアで乗ろうとしたら、目が飛び出る価格のゴンドラですけど、
こちらはボランティアの方々がやっているので料金はなんとタダ。
ちょっと恥ずかしいので乗りませんでしたけど。 -
町外れに貼られていたポスターは、この町で開催されるウナギ祭りの告知もの。
使われている写真は、ソフィア・ローレンが世界に躍進する足がかりとなった、
映画「河の女」のワンシーンですね。
彼女が21才のときに撮影され、1955年に公開されたこの世界的な名画は、
ここコマッキオの魚工場が舞台だったようです。 -
朝はどんより曇っていた空模様も、いつの間にか青空広がる晴天に。
深い空の青が、とってもきれいに水面に映っています。
時間とともに訪れて来る観光客の数もずいぶん多くなってきました。 -
水路沿いに並んでいるお土産屋さんの店先にぶら下がっていたのは、
昨夜のお祭りで食べて感動したサラーマ・ダ・スーゴではないですか。
フェラーラ周辺の名物としてここでも売られているようです。
でも、この手の加工肉製品を買ってみたいのであれば、
観光客向けのお土産屋さんではなく、しっかりとしたサラメリアに行きましょう。 -
こちらのワインのエチケットにはトレッポンティとウナギの絵が。
ボスコ・エリチェオはフェラーラからこの辺りが産地のDOCですけど、
まさかワインの中にウナギのエキスが入っているのではないでしょうね!? -
一瞬なにか分からなかったのですが、もしかしてこれはウナギのクッキー?
プレーン味とチョコミックス味があるのかな?
日本のウナギパイよりも、こっちのほうがインパクトありません!?
2〜3ユーロだったから、買ってみても良かったかも。 -
残念ながら商品があまり写っていませんが、これはイタリア版ウナギパイってこと?
見た目はどう見ても普通のクッキーでしたけど……。
それよりなにより、このイラストが可笑しすぎるでしょ。
ウナギというより、これはもはや宇宙人??? -
こっちのレストランのメニューボードにもウナギ3兄弟が怪しげにダンス!?
ボードの真ん中あたりにも、不気味な目をしてニョロニョロ泳いでいるぞ!!
もしかしてコマッキオの人々の目には、ウナギはこんな風に見えているのか? -
バール・エトルスカのメニューにも発見!!
ウナギに手が付いて(エラですかね)るように見えますけど、
これはさっきのよりはだいぶそれっぽく描けています。 -
串に刺されても笑顔の絶えないウナギの図。
こちらの書き手はいくらか絵心があるようですね。 -
これは魚工場の前に吊り下げられていたのぼり旗。
後ろの建物内はウナギ漁の博物館になっています。 -
入館料2ユーロを払って中に入ってみました。
ここは漁師が獲ってきたウナギを、製品へと加工していた工場だったとのこと。
ずらりと並んだ暖炉はウナギを焼くための火場ですね。
今でも使われているのかどうかは知りません。 -
獲れたウナギを運んでいた船?
この博物館、2ユーロの価値は……、
あったかな??? -
博物館の中庭。
この網は展示品なのでしょうか?
それともただ干しているだけ? -
工場ではウナギやイワシを酢漬けにして、こんな缶詰に入れて出荷をしていたようです。
これは博物館の売店に並んでいたのですが、小物入れとして売っているのでしょうか? -
博物館をあとにして再び町をぶらぶら。
メインストリートに並んでいた地元の名産物を売るテントのひとつ。
この豪華な額に入れて飾っているシルバーのオブジェ?
サラギーナというイワシの塩漬けです。
リミニの北のチェゼナティコにある、アドラー社が作る芸術的な伝統品なのです。 -
この辺りでは好んで食される加工食材なのでしょうか、
広場にあった直売テントではサラギーナが飛ぶように売れていました。 -
朝は閑散としていたトレッポンティ前も、昼が近づく頃にはご覧のような人の波に。
画面中央にあるレンガの建物は市場になっているようです。
ちょっと覗いていきましょう。 -
市場の中でついにウナギに遭遇!!!
生きたウナギが売られていました。
実際に買っていくお客さんを見かけましたが、
家に持って帰ってこれを調理するのでしょうか?
想像してもなんか豪快で凄そうですね。 -
あちらこちらでこうやって網焼きが行われ、香ばしい匂いがあたりに漂っています。
関東のうなぎは泥臭い脂を落とすため蒸さないと不味くて食べられないと聞きますが、
コマッキオ周辺は水質がキレイだからか、
関西風と同じように腹からサバいたらそのまま網の上に乗せて火で炙るだけ。
香ばしい匂いに釣られてついつい買い食いしたくなりますが、
ここはグッとガマンして目指している場所へ向かいます。 -
お昼はここで食べることに決めていました。
仮設の橋を渡りアーチをくぐってみれば……。 -
おぉ、すごい行列ができている!!
大人しく最後尾に並ぶことにしましょう。 -
15分くらい待ったでしょうか。
ようやく行列の先頭が見えてきました。 -
今日はウナギ祭りの開催日。
昨夜と同様にスタンドでウナギを頂きます。
セルフサービス方式で、欲しいものを取って最後にお会計をするシステムのようです。
でもレジが2つしかないので、これでは行列ができても仕方がありません。
愛想良いお兄さんたちですが、パスタは今日は止めておこうかな!? -
こちらのスタンドは昨夜の5倍ほどの大きさ。
みなさんこれを楽しみに来ているのですね。
昨夜のサラーマがあれだけ美味しかったので、今日のウナギも期待が持てます。 -
頂いたのは先ほどからガマンしていた網焼きウナギのポレンタ添え。12ユーロ。
イタリアでもうなぎは高級品?
貴重な新鮮獲れたて天然ウナギ? を、塩と胡椒のシンプルな味付けで頂きます。
当然ですが山椒はありませんよ。
肉厚で身が締まっていてこれは美味しい!!
付け合わせのポレンタは……まぁこんなもの?
料理に砂糖を使わないイタリアでは、
日本の甘い蒲焼きのたれを持ってきてもきっと受け入れてもらえないと思います。
素材が良いからからソースは必要ないのでしょう。 -
ウナギのブロデットは10ユーロです。
トマト味にするのは良いのですが、味付けにひと工夫が欲しいところです。
もう少し味を濃くして煮込んだほうが好きかな。
それと、ポレンタまでスープに漬けないでくれ!! -
大衆食堂の定番料理といえるフリットミスト。
これは8ユーロでした。
揚げたてならもっと美味しいのだろうけど、衣にサクサク感が無くなっていたのが残念。
スーパーで買うお総菜よりは美味しいのは当然でしたけど……。
期待が大きすぎたのもありますが、思っていたものとはちょっと違ったかな?
まぁ、お祭りの屋台料理ですかね……。 -
食事を終えてスタンドを出てみれば、水路沿いの道はこのように人でいっぱい。
レストランのテーブルはどこも満員です。
でも道行く人々からジロジロと見られ、ここで食べるのは落ち着かないでしょうね。
近くのバールでカッフェを飲んだら、クルマを停めていた場所に戻ります。 -
町に隣接している干潟にやってきました。
クルマで1分も走れば周囲はこんな景色に……。
岸にはこのような漁師小屋がずらりと並び、
先端の網を上下させて魚を獲っています。 -
以前、塩田見学で訪れたチェルヴィアとは目と鼻の先。
こんな水辺の風景はいつ来ても癒されますね。
そんな干潟の中からアドリア海方面を望んで見れば、
海岸線と思われる付近の上空には、幾重にも連なる雲がまだ居座っています。 -
反対のフェラーラ方面に目を移してみれば、ごらんの通り快晴。
周囲のさかな取り小屋の網は休むことなく元気に働いていますが、
見ているかぎりそれほど獲れているようには見えませんでした。 -
干潟の中の小島(橋で渡れる)には、簡単なメニューがある食堂やバールがあります。
こんな場所で食事をするのも気持ちが良いでしょうね。
まったく味の保証はありませんが……。 -
こんな桟橋を伝って沖の小屋へ渡るようです。
網さえなければどことなくリゾート風?
宿泊できるコテージにしたら人気が出るかも。 -
天気も良くてほんとうに気持ちがいい。
水辺の景色はいつまで見ていても飽きませんが、
そろそろコマッキオ&干潟観光も終了です。
さて次の場所に移動することにしましょう。
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