2011/10/19 - 2011/10/19
306位(同エリア482件中)
サンルカさん
旅もいよいよ終盤、11日目に突入です。
昨夜のバカ騒ぎがまるで夢だったかのような
清々しい朝日を浴びて目覚めました。
さて今日は1週間ほど滞在したマルケに別れを告げて、
再びエミリア・ロマーニャに戻る予定になっています。
2時間ほどのドライブを経てボローニャ郊外にある
今夜の宿の近くにまでやってきましたが、
その前にちょっと寄り道……。
あらあら、小さな田舎の町で骨董市が開かれています。
これは見過ごす訳にはいきません……。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
昨夜のどんちゃん騒ぎの興奮を洗い流してくれるさわやかな朝がやってきました。
天気予報によれば今日も雨の心配はないとのこと。
初日の朝食時に突然の豪雨が降っただけで、
それ以降は相変わらず天気には恵まれています。
東の空がゆっくりと明るくなってくると同時に、
山々がその陰影を浮かび上がらせてきました。 -
今日は日曜日。
丘を流れていく風もどことなくお休みモード?
他の宿泊者もぼちぼちと起きだしてきました。
みなさん昨夜のお祭りに参加するためやってきたバイカーさんたちだったのです。
一組はドイツナンバーBMWのゲルマン紳士と、
そのお友達のイタリア人ビーエム仲間コンビ。
それと、野外オペラで有名なマチェラータの近隣に住んでいるという一人旅女子。
昨夜のお祭り騒ぎには似つかわしくない物静かなみなさんでした。
まぁ、こんな宿を選んだ人たちですからね。 -
さあ、おばあちゃんの手作りケーキの朝食です。
今朝もトラディショナルなイタリア式。
ケーキやタルトがテーブルに並んでいますが、
みなさんそれを一切れ二切れ食べて終了。
なんだかもったいない気がするので、
もう少し頑張って食べたいところですけど……。
朝はほどほど腹三分目くらいにしておかないと
その後の食事が美味しく食べられない!! -
マルケでの滞在もこれにて終了。
今日は朝からボローニャまで大移動します。
ボローニャといっても我々が選ぶ宿は、
いつものように街から大きく離れた田舎の村。
ペーザロまで戻って高速A14号線に乗ったら、
あとはボローニャを目指してひた走ります。
その途中のサービスエリアでカッフェ休憩。 -
建物の入り口から一歩中に入ると、買い物なんかの用事がなくても、
こんなショッピングエリアを通り抜けないと外の世界には戻ることができません。
ボローニャやその近郊地域で作られているハムやチーズがずらりと並んでいますが、
どう見てもスーパーマーケットの品と同じ工場で大量生産された格安品質モノ……!?
それでいてお値段は高級品並のちょい高め設定。
保存料&着色料はケチらずたっぷりと増量中!?
この手を買うならアリメンターリに行きましょう!! -
チョコレートも大量に山積みされていますけど、
これはもうしばらく買わなくてもいいぐらいクルマのトランクに満載されています。
それにしても値段が……。
もしかしたら郊外大型スーパーの3倍以上かも。
水やジュースなんかもビックリプライスなので、
利用するのはいつもカッフェ一杯とトイレだけ。
気軽に入れるセルフのレストランもありますが、
1回分の食事を損した気分になるので、
余程の理由でもない限り食べることはありません!?
このような場所のレストランに入るくらいなら、
高速を途中で下りて田舎のトラットリアを探します。 -
とりあえず目指すのは今夜お世話になる宿。
でもまだチェックインには早すぎるかな?
ということで途中の町に立ち寄ってみたところ、
メインストリートで骨董市が開かれていました。
ここは宿のある町の手前7〜8キロに位置する、スピランベルトという町です。 -
骨董市というと聞こえは良いけど、早い話が家庭で不要になったガラクタの即売会?
見る目があれば掘り出し物が見つかるかも……。
それでもお土産や記念になりそうなモノをいくつか買ってみたりしましたが、
スーパーでは買えないオモシログッズが探せます。 -
基本的にはこれ買ってどうするの?
というようなものばかりが並んでますけど……。
それともそのものの価値が見分けられないだけ? -
この町に立ち寄った本当の目的はコチラ。
バルサミコの博物館というのがあるのです。
入り口もなにもかも骨董市の出店に塞がれていて、
スロープの手摺には商品がぶら下げられてます。
出入り口通路付近を空けておくという発想は、
どうも彼らにはないようです……。
地面に並べられた品々を踏まないように進んで、
博物館の入り口までたどり着くことができました。 -
入館料はひとり4ユーロ。
ちょっと前にツアーが始まったばかりだから、
30分ほど待つことになるみたいなことでしたが、
「勝手に見て回れます?」と聞いてみれば、
それならOKとのことで自由見学スタート。
説明が無くなんだか良く分からないけど、
ブドウから作っていることくらいは知っています。
まずはブドウジュースを作ることから始まるの? -
品質検査とかするときの道具?
なのでしょうね。 -
まるでマトリョーシカのように並ぶ樽。
樽の中で少しずつ蒸発して熟成するバルサミコは、
徐々に小さな樽へ移し替えられていくのです。
そうして最後に残るのはほんの僅かな量なので、
お値段が高くなるのも仕方がないようです。 -
階段を登って上のフロアにやってくると
なにやら秘密の儀式が行われそうな部屋が……。
貫禄のあるおじいさんが待ち構えていました。 -
この特徴ある容器の中に入っているのが、
アチュート・バルサミコ・トラディツィオナーレ。
12年物と25年物を見せてくれるのですが、
25年物は比べるまでもなくトロリと濃厚。
そして最後は両方の食べ比べテイスティングです。
始めて味わう25年物バルサミコですが、
これまで味わっていたモノとはまったくの別物。
お酢の酸っぱさなどはもはや感じられず、
凝縮されたコクとフルーティーな甘さがミックスした複雑で奥深い風味です。
これは買って帰らなければ……と、ついその気になってしまいましたが、
商品を前にどうにか思い留まれました。 -
美味しかったバルサミコ博物館の見学を終えて、
次こそは今夜の宿に向かうつもりでしたが、
その前にどこかでお昼ご飯を食べることにします。
宿の近くに気になっている人気店があるのですが、
今日は夜にタップリと食べる予定なので、
そのトラットリアでは量が多すぎるかも?
お昼はやや軽めに……。
で、急遽行き先を変更して、お昼を食べにボローニャに行くことにしました。
街の中心部は一般車の進入が規制されているので、
クルマを8月8日広場の地下に停めたいのですが、
そこへの経路には至る所に取り締りカメラが!!
知らずに通過してしまうとバッチリ写真を撮られ、
後日罰金の請求が自宅に届くことになります。
規制されていない裏道を迂回しながら、地下の大きな駐車場に無事駐車は完了。
ブラブラ歩いて歴史的中心地区にやってきました。 -
広場ではなにやら楽しそうに記念写真を撮影中。
なになに? キノコ祭り? キノコの博覧会?
不思議な催し物が開催されているようなので、これは見ていくことにしましょう。 -
宮殿のガッレリアに置かれたテーブルの上に、
さまざまな色や形をしたキノコが並んでいます。
それにしてもすっごい種類のキノコたち。
食べられるかどうかとか、毒キノコとかがそれぞれのカードに書かれています。 -
見学はもちろんタダ。
付近を通りかかったみなさんは、この謎の展示物を不思議そうに眺めていきます。
みんなキノコは大好きですからね。 -
マンガや絵本に出てきそうな、いかにもなキノコ。
マリオが踏んだら途端に大きくなりそうですが、
人間には食べられない毒キノコだそうです。
日本ではベニテングタケと呼ばれるもの? -
そんなパワーアップキノコの詰め合わせ?
嫌いな上司への贈り物にどうぞ……。 -
キノコも良いけどそろそろお昼ご飯。
でも目につくのは観光客向けレストランばかり?
これまで巡っていたのが田舎だったため、
どこも値段が高いだけで美味しそうに見えません。
今いるのがあまりにも街のど真ん中すぎですから、
探すなら少し中心部から離れないとダメですよね。
でも、そろそろお昼どきも終わりそうなので、
手っ取り早くセルフのお店で済ませることにします。
たまたま通りかかったタンブリーニというお店。
いかにもな観光客様御用達の店構えですけど……。 -
ここは老舗の高級お惣菜屋さんだとのこと。
美味しそうに食材がぶら下がっていますが、
街のど真ん中ということもあってお値段もそれなり?
いやいや、それなりどころか目が飛び出る価格!!
ちゃっかりおのぼりさん目当てのお値段設定です。
きっとムチャクチャ美味しいのでしょうね!?
値段が値段だけにそうでないと困ります。 -
食料品店の奥がセルフレストランになっていました。
タイミング良く(悪く?)大行列ができていて、
もしかしたら人気の店なのかと期待したのだけど、
その行列はたまたまだっただけみたい……。
世界各国の方々が大集結していたけれど、
どっかの国のガイドブックに載っているのかな?
聞こえてくるのはイタリア語に混ざって英語やドイツ語やフランス語などなど。
イタリア語の方々もどうも方言が強かったり……。
まわりがみんな外人だからといっても、地元の人ばかりという訳ではありません。
その中に混ざってワイワイおのぼりさん食堂。 -
カウンターに並ぶメニューはそれほど多くはなく、
今となってはなにを選んだかも覚えていませんが、
味は見た目どおり学食レベルのセルフ給食メシ。
やっぱり大量に調理する作り置き料理では、
どんなに素材が良くても美味しくは出来ない?
不味くはないんですけど、冷めてるし……。
特別な期待はしていなかったから大丈夫ですけど、
マルケで連日連夜旨いものに恵まれすぎたので、
そこからの落差が大きすぎたのだ……。
で、値段だけはその辺のレストランに負けず劣らず。
予想通りの残念な食事になってしまいましたが、
このあとの予定もあって時間が無かったもので……。 -
ここは元々がお肉屋さんだったそうで、その名残りが今も天井に残っています。
テーブルもいっぱいで空きを探すのが大変。
まあ、セルフだから仕方ないですけど……。 -
昼食のあとはちょっとだけ街をブラブラ。
あれ? ここでもなにかの大行列が!!
イタリアでも並ばざるべき状況になると、ちゃんとまっすぐに並べるのですね!?
通行の邪魔にならないように並ぶといった応用はできないみたいですけど……。 -
行列の目的はなにやらお菓子教室だかお菓子作りイベントだかの開場待ち?
人々をかき分けて建物の奥まで様子を探りにいったのですが、
なんだったのか良くは分からず終いでした。
広場にもテントが並んでここでもお祭り?
ちょっと覗いていってみましょうか。 -
ここはお菓子の材料屋さん?
さまざまな用途に合わせた小麦粉が並んでいます。
上品そうな女性の方はここのオーナーさん? -
こちらは自慢のお菓子の発表会?
コンテストでもやっているのかな?
食べられるようには見えないのだけど、
お菓子だというのだから食べられるのでしょう。 -
マッジョーレ広場にまで戻ってきました。
午後の柔らかな日差しが降り注ぐ、
心地良さそうなカッフェのテーブルが並んでいます。 -
広場一面にこれまた謎のお皿が並んでいました。
上空から見下ろせば、なんかの文字にでもなっているのでしょうか? -
どこからかバンドの演奏が聞こえてきます。
その音の方向に来てみれば……。
今日はどこもかしこもお祭り開催中。 -
ではそろそろボローニャをあとにしましょう。
ネプチューンの広場を抜けて駐車場に戻ります。 -
午後は、前から訪ねてみたかったボローニャ郊外の教会に行ってみる予定です。
結局、宿にチェックインする時間が無くなったので、
トランクに荷物を積んだまま次の場所へ……。
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